JPH08510143A - ベルト用取り付け手段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は吸収性衣料に用いられる可撓性材料のベルト（１）に関し、ベルトは一端に確実に取り付けられた取り付け手段（６；９；１０；１１；２１；２２）を含む。取り付け手段は、解放可能なフック・アンド・ループ型コネクタに使用される如き可撓性フック素子ストリップの形態であり且つ前記一端をベルトの外面に取り付けるのに使用される。着用者がより良い快適性を得られるように、取り付け手段自体はほぼ中央に配置され、且つその最大寸法（ａ）がベルトの幅方向になるように延出し、その寸法（ａ）はベルトの幅（ｚ）の２５％ないし７５％の間にある。

Description

【発明の詳細な説明】 ベルト用取り付け手段 発明分野 本発明は吸収性衣料に用いられる型式のベルト、特に、可撓性材料のウエスト ベルトに関するものであり、前記ベルトにしっかりと取り付けられ且つ前記ベル トの一端の近くに配置されて前記一端をその縦方向縁の間に位置するベルトの外 面に取り付けるための取り付け手段を含み、前記取り付け手段は解放可能型フッ ク素子ストリップであり、前記取り付け手段自体はベルトの幅方向が最大寸法に なるように延出する。 発明の背景 当該型式のベルトは、特に失禁患者用の体液を収集するのを助けるために着用 される吸収性衣料と一体化することができ、あるいは、ベルトは個別のベルトに することができ、このベルトに吸収性衣料部分が解放可能取り付け手段、例えば “VELCRO”の名で販売されるフック・アンド・ループ（タッチ・アンド・クロー ズとも呼ばれる）型取り付け手段により取り付けられる。 個別型のベルトは、使用が限定されて少数の吸収性シャーシー衣料に用いられ 且つ特定の洗浄を必要としない使い捨てベルトにでき、あるいは効果又は外観の 点で新しいベルトに交換することが必要になる前に何回も洗濯できるより永久的 な型式のものにできる。 上記型の吸収性衣料は技術上周知である。 ＷＯ−Ａ−９１／０８７２５は吸収性衣料に関連してこ れら二つの型式の例を開示している。 かかるベルトについて認識された問題の一つは、ベルトを正しく取り付けるこ とにより使用者の最大の快適性を達成することであり、その理由は不正取り付け が使用者に痛み、切傷及び／又は苦痛部域を生じるからである。 快適性の増加が所望されている一つの部域は、ベルト自体への取り付け部域で ある。例えばＷＯ−Ａ−９１／Ｏ８７２５を調べてみると、ベルトを取り付ける ためにフック素子ストリップとループ素子ストリップを取り付けると、取り付け られるよう意図されている帯域を越えてフックストリップの縁の一方が突出し、 結果として体に接触することは明らかである。この体との接触は特に不快なもの である。 失禁の問題が含まれる場合、この問題を抱える人はしばしば老齢であり、各種 の身体的ハンディキャップを持つことは了解されよう。その結果、ベルト又はベ ルトと一体化された衣料を取り付ける介護者が必要になる。もし失禁者又は介護 者が多大な注意を払ってベルトを取り付けないならば、フック素子ストリップは 体に接触した位置のままで放置されやすい。このことは使用者が自立できないか 又は不良な取り付けを介護者へ伝達できない場合は特に重大なことである。 ベルト取り付け用に縦方向ストリップを使用することはＧＢ−Ａ−２２３２３ ３７からも知られており、この場合ストリップはベルト部分の長さに沿って縦に 配置される。このようにして、ベルト部分の縦方向縁の上または下でフ ック素子ストリップが体に接触するという危険性が低減される。ベルト部分の縦 方向のストリップの寸法は、故に、解放可能ファスナの適当な剪断強度を達成で きるようにするために、かなりのものになる。しかしながら、このことは、スト リップが適正に重ならず、その結果、異なる位置ではあるが着用者の体に接触す るという不利益を伴う。かかることは例えばベルトが僅かに小さすぎる場合は特 に重要である。 ベルトの幅に沿ってフック素子の細長いストリップを配置することは、本来Ｆ Ｒ−Ａ−２５８６５５８から知られており、この場合、ストリップの縁とベルト の外縁との間に小さなマージンが残されている。しかしながら、かかるマージン の大きさはその発明者にとって重要ではなく、しかしてどこにも考慮されていな かった。 発明の要約 上記型の吸収性衣料を着用するときの取り付けと快適性に関する上記問題は請 求の範囲第１項によるベルトの特徴により解決される。 ベルトの好適な特徴は従属項に記載される。 “吸収性衣料”なる語を失禁、特に大人の失禁に関連して使用したが、本発明 はこの特定の用途又はこれにより暗示される吸収性衣料の特定の寸法又は特定の 型式に限定されるものでないことは注目されるべきであり、かかるベルトは単に 寸法及び材料を適当に変えるだけで例えば赤ん坊用又は子供用おむつに使用でき ることは当業者に明かであろう。 図面の簡単な説明 本発明はある非限定実施例及び添付図面に関して詳述される。図面に於て、 第１図は本発明による個別ベルトの一実施例を示し、このベルトは明示のため に使用者へ取り付けられるときに通常使用されるのと反対の態様でループ状に示 されている。 第２図は本発明による個別ベルトの他の実施例を示し、このベルトはどちら側 でも使用できるリバーシブル型のベルトである。 第３図は本発明のベルトヘ取り付けるようにしたシャーシーの形態の吸収性衣 料を示す。 第４図は平たく広げた本発明によるベルトを示す。 第５図は第２図と同様のリバーシブルベルトの平面図を示す。 第６図は本発明のベルトの細長いフック素子ストリップの三つの可能な実施例 を第６（Ａ）図、第６（Ｂ）図、第６（Ｃ）図に示す。 第７図は本発明による一体化されたベルトを有する吸収性衣料の実施例を示す 。 好適実施例の詳細な説明 第１図は使用者の腰の回りに巻き付けることができるように可撓性材料から作 られたベルトを１で一般的に示す。第１図のベルトは明示のために使用者へ取り 付けるときに通常使用されるのと反対の態様で仮想中心点の回りに巻かれた状態 で示されている。しかしてベルト８の内側がここでは、あたかも外側であるかの ように示されている。 ベルトは実質的に長方形であり、距離ｚ（第４図参照）だけ離れた二つの側方 に離間した縦縁３と４を含む。一端において、ベルトはここでは狭い幅を有する ものとして示された端部分１３を有し、この端部分にフック素子を有する可撓性 ストリップ６が確実に取り付けられている。このストリップはフック・アンド・ ループ型取り付け手段の結合部分の半分を形成する型式のものである。しかして 図示の実施例における結合部のループはベルト材料自体により形成される。 ベルト５の外側（第１図には内側として示されている）は一部にはベルトの一 端のストリップ６のための、また一部には吸収性材料１４を有するシャーシー２ の同様のストリップ６′，６″のための解放可能取り付け部域として役立つ（第 ２図参照）。 ベルト１の外面５には適当な材料ストリップをベルトの外面５上に取り付ける ことにより形成された部分７があってもよく、これへはフック素子ストリップ６ ′，６″は取り付けることができない。 シャーシー２を個別ベルト１へ取り付ける態様を簡単に説明する。第１に、ベ ルトを着用者の腰の回りに通し、フック素子ストリップ６を解放可能取り付け面 ５へ軽く押圧して取り付ける。次いで、二つのストリップ６′（又はストリップ ６″）をベルト面５へ取り付けることによりシャーシー部分を着用者の背中の後 ろでベルトの外側へ取り付ける。衣料の自由端は次いで着用者の脚の間に通され ベルトの前部にストリップ６″により取り付けられる。 第７図で示す一体化されたベルトを有する衣料を取り付ける態様は、ストリッ プ６″の取り付けが全く必要ないことを除いては、上記と同じである。 フック素子ストリップ６を適正位置に軽く押圧する際、本発明のベルトがなけ れば、フック素子ストリップがベルトの縁を越えて突出して着用者へ接触するの を防ぐのに適切な注意を払うことが困難になる。しかしながら、本発明のベルト を使用することにより、この問題は除去される。しかして第１図のストリップ６ はベルトの幅を横切る縦方向範囲“ａ”を有し、“ａ”は幅“Ｚ”の２５％から ７５％の間で、好ましくは６０％以下、より好ましくは５０％以下の幅である。 本発明の他の実施例は第２図及び第５図に示され、これらの図は各々リバーシ ブルベルトを示す。対応帯域５，１２は、何れか又は両方の側に帯域７を有する か又は有さずに、どちら側も解放可能取り付け部として設けられる。ベルトの一 端には可撓性材料から作られた特別な片２０が取り付けられ、この片に第１図の 素子６と同様の二つのフック素子ストリップ２１，２２が取り付けられている。 ベルトのどちら側が着用されるかに応じて、一側又は他側のフック素子ストリッ プ２１又は２２をベルトの取り付けに使用できる。しかして二つのストリップの 各々はベルトの幅“ｚ”の２５％から７５％の間の長さを有する。 かかる片側型のベルト、あるいは吸収性衣料と一体化された型のベルト（第７ 図参照）の使用が明らかに有利であるのは、少なくともベルトの内面材料の一部 が吸湿剤にな っている場合である。 織布はフック素子ストリップに対する解放可能取り付け特性を有するため又そ の洗濯可能性のために、再使用可能な個別ベルトの両側あるいは使い捨てベルト （一体化された又はされない）の外側に通常使用される。 しかしながら、ベルトの外側用により安価な不織材料を、不織材料に取り付け 可能なフック素子ストリップと共に使用できる。 特に、ベルトの解放可能取り付け面のために不織材料を用いるとき、特に良好 な剥離強度と剪断強度が達成され、剥離強度は０．１−２．０Ｎｃｍ^-1、好まし くは０．２−０．８Ｎｃｍ^-1と言う低さであり、又剪断強度は１Ｎｃｍ^-2よりも 大きく、好ましくは１５Ｎｃｍ^-2よりも大きく、通常は２０Ｎｃｍ^-2よりも大き い。このように、ストリップ材料は非常に薄く作ることができ、またその最大寸 法はベルトの幅の５０％近くか又はベルトの幅よりもずっと小さい。 三つの可能なストリップの実施例９，１０，１１を示す第６図から判る如く、 単数（又は複数個）のストリップの外方縁間の範囲“ａ”は、ベルトの各縁３， ４からの距離又はマージン“ｂ”を残している。距離“ｂ”が大きくなればなる ほど、ベルトが僅かに不正確に取り付けられる際にストリップ部分９，１０，１ １が着用者に触れるという危険性は少なくなる。 判る如く、ストリップは一般に細長く、又は第６（Ｂ）図の如く一連のストリ ップ１０の場合、一連のストリップ は細長い。細長いと言うのは、寸法“ａ”が寸法“ｃ”よりも大きいことを意味 する。好ましくは２：１以上のａ：ｃの比が使用され、更に好ましくは３：１以 上の比が使用される。しかして、上記利点を達成するために、より大きい寸法“ ａ”を持つストリップはベルトの幅（ｚ）を横切り配置され、図示の如く、この より大きい寸法“ａ”がベルトの主部域（５）の幅（ｚ）の２５％ないし７５％ の長さを持つようにストリップの寸法が決められる。前記幅（ｚ）は大人の失禁 者に適するように７０ないし１６０ｍｍの間の長さである。ベルトの幅と言うの は、ここではストリップ９，１０，１１が取り付けられる帯域のベルトの幅を意 味する。しかして第６（Ｃ）図の実施例では、ストリップ１１はベルトの縮小部 分を完全に横切って延びているが、ストリップ長さ“ａ”は依然として上記数値 範囲内にある。 第６（Ｂ）図の実施例は三つのストリップ区分１０を示しているが、二つ又は 四つ以上のストリップ区分を使用できることは明かである。しかしながら、２５ ％から７５％の範囲内になければならない寸法は、最外部ストリップの外方縁間 の距離“ａ”であり、この距離は好ましくは６０％以下、又はより好ましくは５ ０％以下である。 注目されるように、ストリップ又は一連のストリップは実質的にベルトの幅の 中央に配置され、二つのマージン“ｂ”はどの所定のベルトに於ても実質的に等 しくなっている。 第６（Ａ）図の“ｄ”で示す部域は、単に持ち上げてフ ック素子ストリップをベルトに取り付けられた部分から剥すことによりベルトを 緩めるための、ベルトの端のフィンガー・グリップ部分である。上記のような低 い剥離強度を有する薄いストリップを使用することにより、絶対最小値まで距離 “ｄ”を減じることが可能であり、しかしてベルト材料は節約され、費用が低減 する。 本発明の特定実施例を上述したが、これらは添付の請求の範囲に記載の本発明 の範囲を制限するものではないことは理解されよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．可撓性材料のウエストベルト（１）であって、前記ベルトに確実に取り付 けられ且つ前記ベルトの一端の近くに配置されて前記一端をその縦方向縁（３， ４）の間に位置するベルトの外面に取り付けるための取り付け手段（６；９；１ ０；１１；２１；２２）を含み、前記取り付け手段は解放可能型フック素子スト リップであり、前記取り付け手段自体はその最大寸法（ａ）がベルトの幅方向に なるように延出するウエストベルトに於て、前記取り付け手段の前記縦方向範囲 （ａ）は前記一端が取り付けられる前記ベルトの外面の場所で前記ベルトの幅（ ｚ）の２５％ないし７５％の範囲内にあることを特徴とするウエストベルト。 ２．前記ベルト（１）は吸収性衣料と一体化され、しかして前記ベルトは前記 吸収性衣料の側部から外方向に延出する二つのベルト端（１６，１７）を呈し、 ベルト端の一つ（１６）は前記フック素子ストリップ（６）を有することを特徴 とする請求の範囲第１項記載のウエストベルト。 ３．前記ベルトはその幅（ｚ）が７０ないし１６０ｍｍの範囲内であることを 特徴とする請求の範囲第１項又は第２項記載のウエストベルト。 ４．前記取り付け手段（１０）は、ベルトの幅を横切ってその縦方向に一連の 二つ又はそれ以上の個別ストリップに分割され、前記一連のストリップの前記縦 方向範囲（ａ）はベルト（１）の縁（３，４）に最も近接するストリップの外縁 により画成されることを特徴とする請求の範囲前 項の何れか一項記載のウエストベルト。 ５．取り付け手段が配置されるベルトの端部分（１３）の幅は、ベルトの幅（ ｚ）の４０％ないし８０％の間、好ましくは６０％であることを特徴とする請求 の範囲前項の何れか一項記載のウエストベルト。 ６．ストリップの前記縦方向範囲（ａ）はベルトの幅（ｚ）の６０％以下、好 ましくは５０％以下であることを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載の ウエストベルト。 ７．ベルトの幅方向に於ける取り付け手段（６；９；１０；１１；２１；２２ ）の縦方向範囲（ａ）はベルトの縦方向に於ける前記取り付け手段の側方範囲（ ｃ）の２倍以上、好ましくは３倍以上であることを特徴とする請求の範囲前項の 何れか一項記載のウエストベルト。 ８．取り付け手段が解放可能に取り付けられるベルトの外面（５）は不織材料 から成り、ベルトの内面の材料の少なくとも一部は吸湿剤であることを特徴とす る請求の範囲前項の何れか一項記載のウエストベルト。 ９．ベルトの面（５，１２）は両方とも不織材料から成ることを特徴とする請 求の範囲前項の何れか一項記載のウエストベルト。 10．取り付け手段（６；９；１０；１１；２１；２２）は前記不織材料へ取り 付ける時に、その剥離強度は０．１−２．０Ｎｃｍ^-1の間、好ましくは０．２な いし０．８Ｎｃｍ^-1であり、且つその剪断強度は１５Ｎｃｍ^-2よりも大きいこと が好ましいが、１Ｎｃｍ^-2よりも大きいことを特 徴とする請求の範囲第８項記載のウエストベルト。 11．ベルトはその長さの大部分に沿って実質的に平行な側縁（３，４）を有し 、フック素子ストリップ（単数又は複数）はベルトの幅の中央部分にわたり延出 することを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載のウエストベルト。