JPH085099Y2 - 安全装置付デフ機構 - Google Patents

安全装置付デフ機構

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JPH085099Y2
JPH085099Y2 JP1990052423U JP5242390U JPH085099Y2 JP H085099 Y2 JPH085099 Y2 JP H085099Y2 JP 1990052423 U JP1990052423 U JP 1990052423U JP 5242390 U JP5242390 U JP 5242390U JP H085099 Y2 JPH085099 Y2 JP H085099Y2
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JP
Japan
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differential
diff
side clutch
gear
lock
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JP1990052423U
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JPH0411952U (ja
Inventor
和也 松本
真二 藤吉
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、農用管理機などに設ける安全装置付デフ機
構に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、歩行型耕耘機の伝動機構にデフ機構及びサイド
クラッチ機構が設けられているものとしては例えば特開
昭63−297174号公報などが開示されている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、従来特開昭63−297174号に開示されたもの
は、デフ機構の外周にデフロック用作動体が嵌合すると
共に、デフ機構の左右両側にサイドクラッチ機構を設け
たものであり、デフ機構をデフロック状態よりデフ作動
状態に切換えたときにサイドクラッチ機構を操作すると
動力伝動系統がニュートラル状態となり、坂道や曲り角
では危険であるといった欠点を有していた。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、デフ機構を構成するデフサイドギヤの両側
位置に係脱自在にサイドクラッチギヤを位置させると共
に、同デフサイドギヤとサイドクラッチギヤとを、それ
ぞれ、ボールデテント機構を介してデフ切換ピンに係脱
自在に支持させ、さらに、同デフ切換ピンの軸端に前記
ボールデテント機構の係脱操作を行う入切機構を設け、
デフ機構がデフ作動状態では、同サイドクラッチギヤの
移動をロックする如く構成したことを特徴とする安全装
置付デフ機構に係るものである。
(ホ)作用 デフ機構を構成するデフサイドギヤは、デフロック状
態では軸上に固定されており、同デフサイドギヤに対し
て左右のサイドクラッチギヤは係脱自在に移動すること
ができる。そして、デフ機構のデフロック状態が解除さ
れてデフ状態となるとサイドクラッチギヤはデフサイド
ギヤに係合した状態でその移動が固定される。
(ヘ)効果 本考案による場合は、デフ機構を構成するデフサイド
ギヤに係脱自在に設けるサイドクラッチギヤが、同デフ
機構がデフ作動状態においては移動がロックされる構造
であって、不測にサイドクラッチを操作しても自動的に
ロックされているので、機体の走行が安全であると共
に、特に、坂道や曲り角の走行が容易である。また、本
考案では、デフサイドギヤとサイドクラッチギヤとを、
それぞれ、ボールデテント機構を介してデフ切換ピンに
係脱自在に支持させているので、操作が円滑に行えると
共に、係脱切換が確実に行える。さらに、デフ切換ピン
の軸端に前記ボールデテント機構の係脱操作を行う入切
機構を設けているので、入切機構の構成が簡単となり、
故障も少なくメンテナンスも容易となってコスト的に有
利であり、かつ、同機構とデフ切換ピンとの連結も容易
となる。
そして、全体として構造が簡単であって、安価に製作
できるものである。
(ト)実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第1図
において、(1)はギヤケースで上部に伝動ギヤ(2)
を設けている。(3)はサイドクラッチ機構(4)
(4′)及びデフ機構(5)を有するサイドクラッチ用
中空軸である。(6)(6′)はサイドクラッチギヤで
内側に各々クラッチ爪(6−1)(6−1′)を設けて
いる。(7)(7′)はサイドクラッチギヤ(6)
(6′)に噛合う従動ギヤである。(8)は内部にデフ
機構(5)を設けるリンクギヤ、(8′)はリングギヤ
用ボスで、中心部にデフピニオン(9)(10)を軸支し
ている。(11)及び(12)はデフサイドギヤで外側にク
ラッチ爪(11−1)(12−1)を設けている。(9−
1)及び(10−1)はデフピニオン軸、(13)及び(1
3′)はデフサイドギヤ(11)(12)の内周部(11′)
(12′)に各々4ケ所設ける凹部、(14)及び(14′)
はサイドクラッチ用中空軸(3)の軸周に貫通状に設け
るデフロック用作動孔で、各々鋼球状のデフロック体
(15)(15′)を設けてボールデテント機構を構成して
いる。(16)は中空軸(3)の中空孔(3−1)内に摺
動自在に設けるデフ切換ピンで、2ケ所にデフロック用
大径部(17)(17′)とデフロック解除用小径部(18)
(18′)を設けている。
また、(30)及び(30′)はサイドクラッチギヤ
(6)(6′)の内周部に形成する凹溝、(31)及び
(31′)は前記サイドクラッチ用中空軸(3)に穿設す
るサイドクラッチロック用作動孔で、鋼球状のサイドク
ラッチロック体(32)(32′)を嵌装してボールデテン
ト機構を構成している。
そして、上記デフ切換ピン(16)の外周(16−1)
(16−1′)にてサイドクラッチロック体(32)(3
2′)を中空軸(3)の作動孔(31)(31′)より突出
した状態となり、第4図に示す如く、同サイドクラッチ
ロック体(32)(32′)がサイドクラッチギヤ(6)
(6′)の凹溝(30)(30′)に嵌合する。
したがって、サイドクラッチギヤ(6)(6′)はデ
フサイドギヤ(11)(12′)に嵌合した状態でロックさ
れる。
また、上記デフ切換ピン(16)にはサイドクラッチロ
ック解除用小径部(33)(33′)を設けており、前記デ
フ切換ピン(16)を第1図の状態より右側に移動させる
と、デフ機構(5)においてはデフロック状態とすると
共に、サイドクラッチギヤ(6)(6′)側ではサイド
クラッチロック体(32)(32′)が上記小径部(33)
(33′)に嵌合し、したがって、サイドクラッチギヤ
(6)(6′)は横方向に摺動自在となりサイドクラッ
チ操作が可能となる。
そして、上記中空軸(3)の作動孔(31)(31′)及
びサイドクラッチロック体(32)(32′)などによりサ
イドクラッチロック手段(A)(A′)を構成してい
る。(19)及び(19′)は中空軸(3)を支持する球軸
受、(20)及び(20′)はサイドクラッチギヤ(6)
(6′)を押圧するバネである。(21)は作動レバー
(22)の嵌合部(22−1)を嵌装する作動環でデフ切換
ピン(16)の右端に固着されている。(23)はデフ機構
(5)をデフ状態とデフロック状態に切換えると共に、
サイドクラッチロック手段(A)(A′)を切換える手
元操作レバーで、連結ワイヤー(24)を介して作動レバ
ー(22)に連動連結している。(25)は戻しバネ、(2
6)はガイド板である。これらにより前記ボールデテン
ト機構の係脱操作を行う入切機構を構成している。
本考案の実施例は上記のように構成されており、手元
操作レバー(23)を右側に引張ってデフロック位置
(a)側に置くと、作動レバー(22)が反時計方向に回
動して作動環(21)及びデフ切換ピン(16)を右側に移
動させる。そして、鋼球状のデフロック体(15)(1
5′)は、大径部(17)(17′)により中空軸(3)の
外周に突出状となり、第3図に示す状態となる。
また、サイドクラッチギヤ(6)(6′)位置におい
ては、第5図に示す如くサイドクラッチロック体(32)
(32′)がデフ切換ピン(16)のサイドクラッチ解除用
小径部(33)(33′)に嵌入する。
したがって、デフサイドギヤ(11)(12)は中空軸
(3)に固定された状態となり、デフ機構(5)がデフ
ロック状態となると共に、サイドクラッチロック手段
(A)(A′)を解除した状態とする。
また、上記手元操作レバー(23)を左側に戻してデフ
位置(b)側に置くと、作動レバー(22)が時計方向に
回動して作動環(21)及びデフ切換ピン(16)が左側に
移動すると共に、サイドクラッチロック体(32)(3
2′)は中空軸(3)の作動孔(31)(31′)より突出
してサイドクラッチギヤ(6)(6′)の凹溝(30)
(30′)に嵌合し、同サイドクラッチギヤ(6)
(6′)の移動を固定する。
そして、同デフ切換ピン(16)の小径部(18)(1
8′)がデフサイドギヤ(11)(12)の位置まで移動す
る。
したがって、第2図に示す如く、鋼球状のデフロック
体(15)(15′)は小径部(18)(18′)に嵌り込んで
デフサイドギヤ(11)(12)と中空軸(3)との固定状
態を解除する。そして、デフ機構(5)はデフロック状
態が解除されてデフ状態となるものである。
以上の如く、本考案によれば、中空軸(3)上にデフ
機構(5)を設け、同デフ機構(5)を構成するデフサ
イドギヤ(11)(12)の両側位置に係脱自在にサイドク
ラッチギヤ(6)(6′)を位置させると共に、同サイ
ドクラッチギヤ(6)(6′)側にサイドクラッチロッ
ク手段(A)(A′)を設けてデフ機構(5)が、デフ
作動状態では、同サイドクラッチギヤ(6)(6′)の
移動をロックする如く構成したものであるから、デフ機
構(5)がデフ作動状態であるときに、不測にサイドク
ラッチギヤ(6)(6′)を移動させようとしても自動
的にロックされるから、機体の走行が安全である。
また、坂道や曲り角の走行が容易となり、各種作業を
能率的に行えながら、全体として構造が簡単で、安価に
製作できるものである。特に、本実施例では、デフサイ
ドギヤ(11)(12)とサイドクラッチギヤ(6)
(6′)とを、それぞれ、鋼球状のデフロック体(15)
(15′)(32)(32′)を介してデフ切換ピン(16)に
係脱自在に支持させているので、操作が円滑に行えると
共に、係脱切換が確実に行える。
さらに、デフ機構(5)をデフ状態とデフロック状態
に切換える構成は、デフ切換ピン(16)の軸端に作動レ
バー(22)を取付け、同レバー(22)と手元操作レバー
(23)とを連結ワイヤー(24)を介して連動連結した簡
単な構成となっており、故障やメンテナンスも容易でコ
スト的にも有利である。
また、第6図から第8図までは他の実施例を示すもの
であって、図中(40)はVベルト式無段変速装置であ
る。
(41)は前部に設けるエンジンプーリで、作業機側主
軸プーリ(42)との間に無端状のVベルト(43)を巻掛
けている。(44)は上下に揺動するテンションプーリ、
(44−1)はテンションアームである。また、エンジン
プーリ(41)には無段変速機構(41a)を構成してい
る。
すなわち、エンジンプーリ本体(41−1)に対して摺
動プーリ(41−2)が接近自在に摺動して位置してお
り、Vベルト(43)の巻架け位置(半径)を調整するよ
うに構成している。(41−3)は圧縮バネで摺動プーリ
(41−2)を常時押圧している。
(41−4)は受け板、(41−5)は固定ナットであ
る。
また、第6図に示す如く、テンションプーリ(44)は
手元操作レバー(45)とワイヤー(46)を介して連結さ
れている。(47)はハンドル(48)に設ける変速案内板
である。
したがって、上記手元操作レバー(45)を前方に位置
させると、テンションプーリ(44)がVベルト(43)か
ら離れて主クラッチが切れた状態となる。
そして、同手元操作レバー(45)を後方に向って引張
ると、テンションプーリ(44)が上方に回動してVベル
ト(43)に当接して、エンジンプーリ(41)より主軸プ
ーリ(42)に動力を伝達し、同主軸プーリ(42)を高速
で回転させる。
さらに、手元操作レバー(45)を後方に引くと、テン
ションプーリ(44)が緊張され、したがって、エンジン
プーリ(41)の無段変速機構(41a)においては摺動プ
ーリ(41−2)が圧縮バネ(41−3)に抗して摺動し、
エンジンプーリ本体(41−1)との間隔を広くする。
そして、Vベルト(43)の巻掛け位置は半径が小径と
なり、主軸プーリ(42)は低速回転となるものである。
したがって、この場合は、変速操作が容易で全体構造
が簡単でありながら低コストにて製作が可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
本考案要部を示すデフ機構の断面正面図、第2図及び第
3図はデフロック部の側断面図、第4図及び第5図はサ
イドクラッチロック部の側断面図、第6図は他の実施例
であるVベルト式無段変速装置の側面図、第7図は同要
部の断面平面図、第8図は操作部の平面図である。 (A):サイドクラッチロック手段 (A′):サイドクラッチロック手段 (5):デフ機構 (6):サイドクラッチギヤ (6′):サイドクラッチギヤ (11):デフサイドギヤ (12):デフサイドギヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフ機構(5)を構成するデフサイドギヤ
    (11)(12)の両側位置に係脱自在にサイドクラッチギ
    ヤ(6)(6′)を位置させると共に、同デフサイドギ
    ヤ(11)(12)とサイドクラッチギヤ(6)(6′)と
    を、それぞれ、ボールデテント機構を介してデフ切換ピ
    ン(16)に係脱自在に支持させ、さらに、同デフ切換ピ
    ン(16)の軸端に、前記ボールデテント機構の係脱操作
    を行う入切機構を設け、デフ機構(5)がデフ作動状態
    では、同サイドクラッチギヤ(6)(6′)の移動をロ
    ックする如く構成したことを特徴とする安全装置付デフ
    機構。
JP1990052423U 1990-05-19 1990-05-19 安全装置付デフ機構 Expired - Lifetime JPH085099Y2 (ja)

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JPH0411952U JPH0411952U (ja) 1992-01-30
JPH085099Y2 true JPH085099Y2 (ja) 1996-02-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63176873U (ja) * 1987-02-20 1988-11-16

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