JPH08509469A - レトロウイルス抑制剤の組合わせ - Google Patents

レトロウイルス抑制剤の組合わせ

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JPH08509469A JP6518971A JP51897194A JPH08509469A JP H08509469 A JPH08509469 A JP H08509469A JP 6518971 A JP6518971 A JP 6518971A JP 51897194 A JP51897194 A JP 51897194A JP H08509469 A JPH08509469 A JP H08509469A
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ティムス,エー.,スタンリー
テイラー,デブラ,エル.
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メレルダウファーマスーティカルズ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 レトロウイルス感染の処置の為に式I及び式IIの化合物の組合せを使用できる。この組合せはエイズ及びARC及びレトロウイルスHIV又は他の関連ウィルスによって生じる他の病気を処置するのに使用することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 レトロウイルス抑制剤の絹合せ 本発明は、カスタノスペルミンエステルと短いペプチド類似体の新規な組合せ に関し、これらは、組合せた場合に、レトロウイルス感染、特に後天的免疫不全 症侯群(エイズ)及び関連する人の免疫不全ウィルス(HIV)感染の処置に効 果的に作用する。 発明の背景 人及び動物に於けるレトロウィルスによるウィルス感染、特に後天的免疫不全 症侯群(エイズ=AIDS)及びエイズ関連併発症(ARC)の処置及び治療法 を開発するために多くの研究が現在なされている。今日、公衆は、エイズレトロ ウイルスにより起こされる健康に対する大変な危険と、ARC及びエイズの人に 於ける発生例が顕著に驚くべき速度で増加していることとを認識している。エイ ズにかかった人の5年間を越えるの生存率は極めて小さい。感染によってひどく 損われた免疫系を有するエイズ患者は、ニューモシスティス カリニ(Pneumocy stis carninni)肺炎及びカポジ肉腫を含めた数多くの日和見感染にかかる。エ イズの治療法は知られておらず、現在の処置は主として効能が適切に実証されて いないものであって、数多くの望まれない副作用を有する。病気の重さのため、 そして病気の結果は死亡であるため、エイズに対する恐れは、病気を有する人又 は有する疑いの ある人に対する社会的な追放及び差別を生じている。 エイズウィルスはレトロウィルスとして知られる一般群に属する。クラスとし て知られているレトロウィルスの多くは、発癌性又は腫瘍発生性である。事実発 見された最初の二つの人のレトロウィルスは、人T細胞白血病ウィルスI及びII 型又はHTLV-I及びIIと命名されているが、これらはTリンパ球に感染した 後に稀に人白血病を生じることがわかっている。発見された第三のそのような人 ウィルスであるHTLV-IIIは現在HIVと呼ばれているが、Tリンパ球の感染 後に細胞死を生じ、後天的免疫不全症侯群(エイズ)及びエイズ関連併発症(A RC)の原因物質として同定されている。 レトロウィルスは逆転写酵素活性を使用して相補DNA(cDNA)のストラ ンドを形成し、そこから二本鎖プロウィルスDNAを生じることによって複製さ れるリボ核酸(RNA)含有ウィルスの類である。次に、このプロウィルスDN Aは宿主細胞の染色体DNA中に組み込まれ、組み込まれたDNAの転写及びウ ィルスメッセンジャーRNAのタンパク質への翻訳によって、ウィルスの複製を 可能にする。ウィルスの複製は、ウィルスゲノミックRNAの合成及びグリコシ ル化された及びグリコシル化されていないウィルスタンパク質との組立てにより 新たなウィルス粒子を形成することによって生じる。ヴィリオンが細胞表面で熟 すと、感染性のウィルスの子 孫の放出が生じる。 レトロウイルスタンパク質は一般にポリプロテインとして合成され、ウィルス のコード化された蛋白分解酵素が要求され、その前駆林タンパク質を分解してウ ィルス酵素と構造タンパク質を形成する。例えは、レトロウイルスのgag及びgag -pol前駆体ポリプロテインは、ウィルスコード化酵素や非グリコシル化構造タン パク質の前駆体として合成される。同様に、HIVのエンベロープタンパク質は 160kDaの、高度にグリコシル化された、前駆体糖タンパク質である。このエンベ ロープタンパク質は、宿主細胞の蛋白分解酵素によって解裂され、120kDaの外部 糖タンパク質(gp120)及び膜を貫く糖タンパク質(gp41)を与える。 gp120タンパク質は、このウィルスの知られたレセプターである、CD4- 陽性の人T-ヘルパー細胞上のCD4リガンドを認識する高度な親和性結合場所 を含有している。 レトロウイルスプロテアーゼ類はまた、アスパルチルプロテアーゼ特異的阻害 剤により阻害されることによりある種の集団性(Commonality)を示す。イヨコ 等、Nature 329.654-67。同様に、レトロウイルスプロテアーゼのアミノ酸配列 はそれらが配列の相同性を有していることを示している。それらの相互の構造的 及び機能的な特徴及びそれらの義務的な機能の為に、アスパルチルプロテアーゼ 類は、干渉するのに興味深い治療上の標的と なる可能性のあるものとして役立つ。 レトロウイルスの正しく処理されたエンベロープ糖タンパク質は、ウィルスの ライフサイクルに於ける重要な役割を果すが、このことも臨床的な干渉の為の標 的となる可能性を提供している。エンベロープ糖タンパク質は、ビリオンと標的 宿主細胞の最初の相互作用、及び侵入の間のウィルスエンベロープと宿主細胞膜 のその後の融合の両方に於ける役割を果す。カスタノスペルミンのある種のエス テル類は、ウイスルエンベロープ糖タンパク質の処理に干渉するのに有用であり 、それによって最初のウィルスと宿主細胞の相互作用、及びその後の融合を防止 することに有用である。 出願人はアスパルチルプロテアーゼ特異的阻害剤(式II)とカスタノスペルミ ン誘導体(式I)等の糖タンパク質処理阻害剤との組合せが、予測されないHI Vウィルスの抑制に於ける重要な改良を生じることを発見した。 発明のまとめ 製剤組成物は式Iのグリコシダーゼ阻害剤及び式IIのウィルスアスパルチルプ ロテアーゼ阻害剤からなる。 式I及び式IIの製剤組成物及びそれらの製薬上受入れられる酸付加塩は、新規 であり貴重な薬理学的性質を有している。しばしばこれらの組成物は相乗的に作 用することが出来、効果的にHIV活性を抑制し、従ってウィルス感染、特にH IVによって生じたウィルス感染の予 防又は治療に使用出来る。 本発明の目的は式I及びIIの組成物、及びそれらの前記塩類、治療上活性物質 としての用途、該化合物及び塩を含有する薬剤、それらの製造、及び病気の抑制 又は予防に於ける上記組成物及び塩の用途、特にHIV感染の治療及び予防に於 ける用途である。 式Iの化合物は次の式の構造 〔式中、R、R1及びR2は独立に、水素、C1-14アルカノイル、C1-14アルケノ イル、シクロヘキサンカルボニル、C1-6アルコキシアセチル、 任意付加的にメチル又はハロゲンで置換されることもあり得るナルタレンカルボ ニル、フェニルが任意付加的にメチル又はハロゲンで置換され得るフェニル(C2-6 アルカノイル)、シナモイル、任意付加的にメチル又はハロゲンで置換され ることもあり得るピリジンカルボニル、任意付加的にC1-10アルキルで置換され ることもあり得 るジヒドロピリジンカルボニル、任意付加的にメチル又はハロゲンで置換される こともあり得るチオフェンカルボニル、又は任意付加的にメチル又はハロゲンで 置換されることもあり得るフランカルボニルであり、Yは水素、C1-4アルキル 、C1-4アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1-4アルキルスルホニル 、C1-4アルキルメルカプト、シアノ、又はジメチルアミノであり、Y’は水素 、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロゲンであるか又はYと共に3,4-メチレ ンジオキシであり、Y”は水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、又はハロゲ ンであり、R、R1、及びR2はこれらの少なくとも一つは水素であるが、これら の2個をこえるものが水素であることはないように選択される。〕又は製薬上受 入れられるそれらの化合物塩からなる。 上に述べたC1-14アルカノイル基は、直鎖又は分枝鎖又は環状であり得、そし てホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、シクロプロパ ンカルボニル、ヘキサノイル、オクタノイル及びデカノイルで例示できる。上に 述べたC1-14アルケノイル基は、直鎖又は分枝鎖又は環状であり得るが、少なく とも1個の炭素炭素二重結合を有し、プロペノイル、ブテノイル、イソブテノイ ル、ヘキセノイル、オクテノイル、及びデセノイルが例示される。上記のC1-6 アルコキシアセチルはメトキシアセチル、エトキシアセチル、及びブトキシ アセチルであり得る。上記のハロゲンはフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素により 例示される。上記のC2-6アルカノイル基の例示はアセチル、プロピオニル、ブ チリル、イソブチリル及びヘキサのイルである。上に述べたC1-4アルキル基は 、単独の物又はアルコキシ又はアルキルスルホニル又はアルキルメルカプト基の 一部として、直鎖又は分枝鎖アルキル基であって、4個までの炭素原子を含有す るものであり得る。そのような種々の基の例はメチル、エチル、プロピル、ブチ ル、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メ チルメルカプト、又はエチルメルカプトである。上に述べたフェニル(C2-6ア ルカノイル)基は、ベンゼンアセチル及びベンゼンプロピオニルによって例示で きる。上に述べた種々のナフタレンカルボニル、ピリジンカルボニル、チオフェ ンカルボニル及びフランカルボニル基には種々の位置異性体が含まれ、そしてこ れらは、ナフタレン-1-カルボニル、ナルタレン-2-カルボニル、ニコチノイル、 イソニコチノイル、N-メチル-ジヒドロピリジン-3-カルボニル、チオフェン-2- カルボニル、チオフェン-3-カルボニル、フラン-2-カルボニル及びフラン-3-カ ルボニルによって例示できる。ナフタレン、ピリジン、チオフェン及びフラン基 は任意付加的に、さらに上に示したように置換されることができる。 本発明の好ましい化合物はR、R1、R2が1又は2ア ルカノイル、アルケノイル又はベンゾイル基であって、ベンゾイルがY,Y’及 びY”により上記の様に置換されているもの、特にC1-4アルカノイル、又はハ ロゲンで任意付加的に置換されることもあり得るベンゾイルである。 より好ましいのは、R、R1及びR2の一つがアルカノイル又はベンゾイル、特 にC1-8アルカノイル、C1-8アルケノイル、又はアルキル又はハロゲンで任意付 加的に置換されることもあり得るベンゾイルであり、他のものが水素である式1 の化合物である。より好ましいのは、R、R1、R2の一つがC1-8アルカノイル 、C1-8アルケノイル、又はアルキル又はハロゲン、特にメチル、ブロモ、クロ ロ又はフルオロ基で任意付加的に置換されることもあり得るベンゾイルであり、 他のものが水素である式1の化合物である。 最も好ましいのは、R1がC1-8アルカノイル、C1-8アルケノイル、又はアル キル又はハロゲン、特にメチル、ブロモ、クロロ又はフルオロ基で、最も特に好 ましくは、バラ位置に於けるメチル、ブロモ、クロロ又はフルオロ基で任意付加 的に置換されることもあり得るベンゾイルであり、RとR2がそれぞれ水素であ る式Iの化合物である。 最も特に好ましい群は、次の化合物により表わされる置換基によって命名でき る。 1. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール6-ベンゾエート; 2. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール7-ベンゾエート; 3. [1S-(1α,6β.7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール6-(4-メチルベンゾエート); 4. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール7-(4-ブロモベンゾエート); 5. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール6,8-ジブタノエート; 6. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール6-ブタノエート;請求項1に記載のカスタノスペルミンエステル 7. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1.6,7,8-インドリジ ンテトロール6-(2-フランカルボキシレート); 8. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール7-(2,4-ジクロロベンゾエート); 9. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール6-(3-ヘキセノエート); 10. [1S-(1α,6β,7α.8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1, 6,7,8−インドリジンテトロール6-オクタノエート; 11. [1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1.6,7,8-インドリジ ンテトロール6-ペンタノエート。 ある化合物は好ましい。式Iの好ましい化合物のなかには、[1S-(1α,6β,7 α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジンテトロール6-ブタノエート がある。 式Iの化合物の製造、及び好ましい化合物群分けも、参照により本明細書に取 込まれる1991年5月21日発行の米国特許第5,017,563号に記載されている。カ スタノスペルミンの製造方法も、参照により本明細書にとりこまれる1991年11月 19日発行の米国特許第5,066,807号に記載されている。 式IIの化合物は、次の式の構造 そのハイドレート類、イソスター類及び製薬上受け入れられる塩からなる。式中 xは0又は1であり、 P1はQ又はBであり、Bは であり、ただしBがp−ヒドロキシベンジル又はp−ア ルコキシベンジル以外であることを条件とし、 aは0又は1、2又は3であり、 bは0又は1であり、 cは0又は1、2、3、4又は5であり、 dは1又は2であり、 eは0、1又は2であり、 2はC1-6アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシ り、ここでTはH又はC(O)R4、CH2CONHR4又はCH2CONHR4であり、 Rは水素、−CH2CHO、ヒドロキシC1-6アルキレン、C1-6アルコキシC1-6ア ルキレン、C1-6アルキル、フェニル、 1はベンジルオキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、フェニル、ベンジ ル、フェネチル、フルオレニルメチレノキシ、2-イソキノリニル、PDL、 N(R4)(ベンジル)、及びN(R4)(PDL)、(ただしPDLは-(CH2)a-2-、3-又は 4-ピリジルである)又はp-W-置換ベンジロキシ(但しWはニトロ、OHアミノ、C1-6 アルコキシ、ヒドロキシC1-6アルキレン、又はハロゲノ)であり、 R3はC1-6アレニルC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキレン、ヒ ドロキシC1-6アルキレン、C1-6アルキル、H又はOHであり、 R4はH、C1-6アルキル、フェニル、又はベンジルであり、 R5はH、C1-6アルキル、OH、C1-6アルコキシ、 キシC1-6アルキレンであるもの、CH2Si(CH32(R3)、 −(C1-6アルキレン)−OR4又は-CH(Y)(Z)(YはヒドロキシC1-6アルキレ ン、C1-6アルキル、又は (CH2)e−C6H4−(V)eであって、ZがCHO、CO2R4、CO2NHR4又は(CH2)e−OR4)であ り、 R6はR5に対して定義された通りであるが、但しR6はR5がHであるときはH 以外であり、R5とR6はそれらが結合している窒素原子とともに以下の式の複素 環部分を形成し、 7はCH2OR4又はC(O)NHR4であり、 R8は(H、OH)又は=Oである。 製薬産業で有用であることがわかっている殆どの化合物のクラスがそうである ように、ある種のサブゼネリックな群及びある種の特定の化合物がより好ましい 。本発明の概念の中では好ましい化合物は、R5がHのとき、R1がベンジル、ベ ンジルオキシ、4−アルコキシベンジルオキシ、モルホリニル、 であるもの、 P2がメチルアミド、イソプロピル、シクロペンチル、 2-(4,4-ジフルオロ)-ピロジリル、2-ヒドロキシ-2-プロピル、t-ブチルである もの、 P1がピペロニル、4-(ベンジルオキシ)ベンジル、3-(ベンジルオキシ)ベ ンジル、(4-ベンジルオキシ-3-メトキシ)ベンジルであるもの、R5がHのとき R6がベンジル、ピペロニル、CH2-ピリジル、4-(ベンジルオキシ)ベンジル、 モルホリノ、テトラヒドロイソキノリル、4-(3-ヒドロキシプロピル)ベンジル 、2-(3-ヒドロキシプロピル)ベンジル及び、 は一般的に定義した通りであるが特にYがイソプロピルであり、好ましくはD立 体配置であるとき、又はフェニルであるとき、そしてZがベンジルオキシメチレ ン、CHO、COOH、アルコキシ、又はCOOR4であるとき)であるもの、 R5がH以外のものであるときは、R5はメチル、4-ヒドロキシブチル、又は3- ヒドロキシプロピルであり、R6がベンゾオキシ、又はベンジルであるもの、そ してR5とR6がそれらが結合している窒素と共に複素環部分を形成するときは複 素環が(f)のバーヒドロイソキノリン、(g)の ましい。好ましい特定の化合物は以下に示されたチャートに示されたもの及び本 明細書に例示された生成物である。 最も特に好ましい群は次の化合物により表わされる置換基により命名出来る。 1. N-第三級ブチル-デカヒドロ-2[R(R)-ヒドロキシ-4-フェニル-3(S)-[[N(2 -キノリルカルボニル)-L-アスパラギニル]アミノ]-ブチル]-(4aS,8aS)-イソ キノリン-3(S)-カルボキサミド; 2. [1(S)-[[3,3-ジフルオロ-2,4-ジオキソ-1-[[4-(フェニルメチル)アミノ] ブチル]アミノカルボニル]-2-メチルプロピル]カルボアミックアシッド、フェ ニルメチルエステル;又は 3. N-[4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-1,3 -ジオキソ-5-(e-ベンジロキシ)フェニル-ペンチル]-(O-ベンジル)-D-バリノ ール。 式IIの化合物の、特定の製造と化合物類は、更に参照により本明細書に含める 特許協力条約国際公開番号WO92/12123で公開された国際出願中に記載されている 。 本発明において、式I及びIIの組成物の各化合物は不斎中心を有することがあ り得、又は、ラセミ体、ラセミ混合物及び個々のジアステレオマーとして存在出 来、全ての化合物の異性体形が本発明中に含まれる。 式I及び式IIの好ましい化合物類は、式Iから選択さ れる一つの群と式IIから選択される一つの群の任意の組合せ中で選択出来る。そ のような組合せは、例えば式Iの化合物 〔式中、R1は、C1-8アルカノイル又はC1-10アルケノイル、C1-8アルコキシ アセチル、アルキル又はハロゲンで任意付加的に置換されることもあり得るベン ゾイルである。〕又はその製薬上受入れられる塩と、 式II 〔式中R1がベンジルオキシ、 4-アルコキシベンジルオキシ又はモルホリニルであり、P2がイソプロピル、シ クロペンチル、2-(4,4-ジフルオロ)-ピロリジル、2-ヒドロキシ-2-プロピル、 t-ブチルであり、P1がピペロニル、4-(ベンジルオキシ)ベンジル、3-(ベン ジルオキシ)ベンジル、(4-ベンジルオキシ- 3-メトキシ)ベンジルであり、R5がHのときR6がベンジル、ピペロニル、CH2- ピリジル、4-(ベンジルオキシ)ベンジル、モルホリノ、テトラヒドロイソキノ リル、4-(3-ヒドロキシプロピル)ベンジル、2-(3-ヒドロキシプロピル)ベン ジル及び、 は一般的に定義した通りであるが特にYがイソプロピルであり、好ましくはD立 体配置であるとき、又はフェニルであるとき、そしてZがベンジルオキシメチレ ン、CHO、COOH、アルコキシ、又はCOOR4であるとき)であり、 R5がH以外のものであるときは、R5はメチル、4-ヒドロキシブチル、又は3- ヒドロキシプロピルであり、R6がベンゾオキシ、又はベンジルであるもの、そ してR5とR6がそれらが結合している窒素と共に複素環部分を形成するときは あるのが好ましい。〕の化合物、そのハイドレート類、イソスター類及び製薬上 受け入れられる塩とを含む、製剤組成物を含むことが認識される。本明細書に定 義される式I及びIIの群から、上の組合せの更にサブグループ分けを行ない得る ことが更に理解できる。 発明の詳細な記載 本発明の製剤組成物は、ウィルスの複製、特にHIV-1及びHIV-2の複製に 必要なレトロウイルスプロテアーゼ及び細胞γ-グルコシダーゼIの阻害剤とし て有用であり、人の免疫不全ウィルス(HIV)による感染の予防又は処置、及 びHIVウィルスによって惑染することが可能な哺乳類中の後天的免疫不全症侯 群(エイズ)等のその結果としての病理学的な症状、の処置に有用である。エイ ズの処置(HIVによる感染の予防又はHIVによる感染の治療)は、限定され るものではないが、症状のある場合及び無症状性の両方、及びHIVに対する実 際の暴露又は暴露の可能性の両方について、HIV感染、即ちエイズ、ARC( エイズ関連併発症)の広範囲な症状の処置を含むものと定義される。例えば、本 発明の製剤組成物は、例えば輸血、事故による針刺し、又は手術の間の患者の血 液への暴露によるHIVに対する過去の暴露の疑いがあった後に、HIVによる 感染を予防するのに有用である。 これらの目的のためには、本発明の化合物は、経口的、非経口的(皮下注射、 静脈内、筋肉内、経皮、胸骨内注射又は注入技術を含む)、吸引スプレーによる 、又は直腸内に、慣用の無毒の製薬上受入れられる担体、助剤、及び賦形剤を含 有する投与単位処方剤として投与できる。 従って、本発明に従うと、HIV感染及びエイズを処 置する為の処置法及び製剤組成物が更に提供される。処置は、そのような処置を 必要とする患者に製剤担体および治療上有効量の本発明の式I及び式IIの化合物 又はそれらの製薬上受入れられる塩を投与することを含んでいる。 これらの製剤組成物は、経口的に投与することが出来る懸濁液又は錠剤、鼻内 スプレー、滅菌注射可能な製剤、例えば滅菌注射可能な水性又は油性の懸濁液ま たは座薬の形態であり得、またはこれらは経皮的に投与され得る。 懸濁液として経口的に投与される時は、これらの組成物は、製剤処方分野で良 く知られた技術にしたがって造られ、体積を与えるための微結晶セルロース、懸 濁剤としてのアルギン酸又はアルギン酸ナトリウム、増粘材としてのメチルセル ロース、そしてこの分野で知られた甘味剤/風味剤を含有することができる。即 座に放出される錠剤として、これらの組成物は微結晶セルロース、ジカルシウム ホスフェート、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、及び乳糖、及び/又は他の賦 形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤、及び潤滑剤を、この分野で知られるよ うに、含有することが出来る。 経口投与には、式1の組成物をカプセル剤、丸薬、錠剤、トローチ剤、ロゼン ジ剤、溶融剤、散剤、溶液、懸濁液、又は乳濁液のような固体や液体の製剤に処 方できる。固体単位適量形式はカプセル剤でありうる。これは 通常の硬殻又は軟殻ゼラチン型のもので、例えは表面活性剤、潤滑剤、及び乳糖 、庶糖、燐酸カルシウム、及びトウモロコシ澱粉のような不活性充填剤を含有し ている。別の態様では、本発明化合物類を乳糖、庶糖、及びトウモロコシ澱粉の ような慣用の錠剤基剤と一緒にし、アラビアゴム、トウモロコシ澱粉、又はゼラ チンのような結合剤;投与後の錠剤の崩壊と溶解を助けるための崩壊剤、例えば バレイショ澱粉、アルギン酸、トウモロコシ澱粉、及びグアーガム;錠剤造粒の 流れを改良し、錠剤ダイス及びパンチ表面への錠剤材料の接着を予防するための 潤滑剤、例えば滑石、ステアリン酸、又はステアリン酸マグネシウム、ステアリ ン酸カルシウム又はステアリン酸亜鉛;錠剤の美観を増強し、患者に受け入れや すくするための染料、着色剤及び風味料と組み合わせて錠剤化できる。経口液体 適量形式の使用に適した付形剤は、水とアルコール、例えはエタノール、ベンジ ルアルコール、及びポリエチレンアルコールのような増量剤を包含し、また製薬 上受け入れられる表面活性剤、懸濁剤、又は乳化剤を加えても加えなくてもよい 。 鼻用エロゾル又は吸引により投与されるときは、これらの組成物は、製剤処方 の分野で良く知られた技術に従って製造され、食塩水中の溶液として、ベンジル アルコール又は他の適当な防腐剤、生物利用性を強めるための吸収促進剤、炭化 水素及び/又は他の可溶化又は分散剤 をを使用して、製造し得る。 式1及び2を含む組成物は集経口的に、すなわち皮下に、静脈内に、筋肉内に 、または腹腔内に、薬学的担体を含む生理学的に許容可能な希釈剤中での化合物 の注射可能な投与形として投与することもでき、ここで該担体は例えば石鹸もし くは洗剤の如き製薬上許される表面活性剤、例えばペクチン、カルボマー類、メ チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、もしくはカルボキシメ チルセルロースの如き懸濁剤、または乳化剤および他の薬学的佐薬を添加したま たは添加していない、殺菌性の液体または液体類の混合物、例えば水、食塩水、 水性デキストロースおよび関連している糖溶液、アルコール、例えばエタノール 、イソプロパノール、またはヘキサデシルアルコール、グリコール類、例えばプ ロピレングリコールまたはポリエチレングリコール、グリセロールケタール類、 例えは2,2-シメチル-1,3-ジオキソラン-4-メタノール、エーテル類、例えばポリ (エチレン−グリコール)400、油、脂肪酸、脂肪酸エステルもしくはグリセ リド、またはアセチル化された脂肪酸グリセリドである。本発明の非経口的調合 物中で使用できる油類の例は、石油、動物性、植物性または合成源のもの、例え ば南京豆油、大豆油、ごま油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、石油、お よび鉱油である。適当な脂肪酸類にはオレイン酸、ステアリン酸、およびイソス テ アリン酸が包含される。適当な脂肪酸エステル類は例えばオレイン酸エチルおよ びミリスチン酸イソプロピルである。適当な石鹸には脂肪アルカリ金属、アンモ ニウム、およびトリエタノールアミン塩類が包含され、そして適当な洗剤にはカ チオン系洗剤、例えばジメチルジアルキルアンモニウムハライド類、アルキルピ リジニウムハライド類、およびアルキルアミンアセテート類、アニオン系洗剤、 例えばアルキル、アリール、およびオレフィンスルホネート類、アルキル、オレ フィン、エーテル、およびモノグリセリドサルフェート類、並びにスルホスクシ ネート類、非イオン系洗剤、例えば脂肪アミンオキシド類、脂肪酸アルカノール アミド類、およびポリオキシエチレンポリプロピレン共重合体、並びに両性洗剤 、例えばアルキル−ベーターアミノプロピオネート類、および2-アルキルイミダ ゾリン第四級アンモニウム塩類、並びに混合物が包含される。 座薬の形態で直腸内に段与される時は、これらの組成物は、常温で固体である が直腸空所中で液化及び/又は溶解し薬剤を放出する、ココアバター、合成グリ セリドエステル、又はポリエチレングリコールなどの、適当な非刺激性賦形剤と ともに混合することにより造られ得る。 陽イオン又は陰イオン塩のいずれかの製薬上受入れられる付加塩は、所望の効 果を達成する為に投与される適量で実質的に毒性でなく、独立に有意義な薬理活 性を有 していない塩である。式I及び式IIの組成物の変換は、付加塩として独立に又は 一緒に処方することが出来る。例示すると、これらの陽イオン塩にはアルカリ金 属、例えばナトリウム及びカリウム、アルカリ土類金属、例えばカルシウム及び マグネシウム、アルミニウムを含めた第IIIA族の軽金属、及び有機第1級、第2 級及び第3級アミン例えばトリエチルアミンを含めたトリアルキルアミン、プロ カイン、ジベンジルアミン、1-エタナミン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン 、ジヒドロアピエチルアミン、N-低級アルキルピペリジン及び任意の他の適当な アミン類が含まれる。ナトリウム塩が好ましい。受入れられる酸付加塩は、その ような化合物を慣用方法で、無機酸、例えば臭化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸等と 、又は有機酸、例えば酢酸、クエン酸、マレイン酸、フマール酸、酒石酸、メタ ンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸とともに処理することによって実施できる 。 絹成物一日あたり0.02〜5.0又は10.0gのオーダーの投与水準は、上記の症状の 治療又は予防に有用であり、経口投与では2〜5倍高い。例えば、HIVでの惑 染は一日あたり1〜3回体重キログラムあたり10〜50ミリグラムの化合物の投与 により効果的に処理される。しかし、特定の患者に対する特定の投与水準及び投 与の頻度は変化しえ、使用する特定化合物、相互の組合せ中の化合物の代謝安定 性及び作用の長さ、年令、体重、一般的健康 状態、性、食事、投与の方法と時間、排泄の速度、薬剤の組合せ、特定症状のひ どさ、及び治療をうける宿主を含めた種々の要因に依存する。 本発明はまた、エイズの処置に有用な1又はそれ以上の試薬、例えばHIV1 及びHIV2ウィルス感染を処置するのに適した既知の抗ウィルス剤と、HIV プロテアーセ阻害剤化合物との、例えは、式Iのカスタノスペルミンと、式IIの ウィルスプロテアーゼ阻害剤との組合せにも関している。例えは、本発明のは、 式Iの化合物が 〔式中、R1は、C1-8アルカノイル又はC1-10アルケノイル、C1-8アルコキシ アセチル、アルキル又はハロゲンで任意付加的に置換されることもあり得るベン ゾイルである。〕又はその製薬上受入れられる塩であり、 式IIの化合物が 〔式中R1がベンジルオキシ、 4-アルコキシベンジルオキシ又はモルホリニルであり、P2がイソプロピル、シ クロペンチル、2-(4,4-ジフルオロ)-ピロジリル、2-ヒドロキシ-2-プロピル、 t-ブチルであり、P1がピペロニル、4-(ベンジルオキシ)ベンジル、3-(ベン ジルオキシ)ベンジル、(4-ベンジルオキシ-3-メトキシ)ベンジルであり、R5 がHのときR6がベンジル、ピペロニル、CH2-ピリジル、4-(ベンジルオキシ) ベンジル、モルホリノ、テトラヒドロイソキノリル、4-(3-ヒドロキシプロピル )ベンジル、2-(3-ヒドロキシプロピル)ベンジル及び、 は一般的に定義した通りであるが特にYがイソプロピルであり、好ましくはD立 体配置であるとき、又はフェニルであるとき、そしてZがベンジルオキシメチレ ン、CHO、COOH、アルコキシ、又はCOOR4であるとき)であり、 R5がH以外のものであるときは、R5はメチル、4-ヒドロキシブチル、又は3- ヒドロキシプロピルであり、R6がベンゾオキシ、又はベンジルであるもの、そ してR5とR6がそれらが結合している窒素と共に複素環部分を形成するときは あるのが好ましい。〕そのハイドレート類、イソスター類及び製薬上受け入れら れる塩である、 HIV感染を処置するのに同時、別々又は逐次的に使用する為の製剤処方の製造 のための、式Iの糖タンパク質処理阻害剤と式IIのアスパルチルプロテアーゼ特 異的阻害剤の使用を含んでいる。 式Iと式IIの化合物を含有する好ましい組成物は、少なくとも10%の式Iの化 合物を含有する、又は少なくとも10%の式IIの化合物を含有する組成物である。 本発明の化合物は次の公開された技術を用いてHIVの複製の抑制について検 定できる。 実験手順 次の実施例は本発明の種々の側面を説明する。試薬、細胞系統、ウィルス系統 及び検定についての次の情報は、前に記載した組成物の有用性をのべるものであ る。更に検定に関する方法と手順はこの分野で知られている。 記載された組成物の効果を調べる為に、HIV-1の増殖をHIVに対する有用な モデルとしてエイズ治療試験に使用した。薬剤組合せ検定 薬剤組合せの研究の為に、MTT細胞生存検定(パウエル等、、J.Viol.Met hods,1988,20,309-321)を使 用した。種々の薬剤組合せはマルチチャンネルピペットを使用して、96個のウェ ルのミクロタイタープレートにわたって、一つの化合物が水平方向に滴定され、 第二の化合物が垂直方向に滴定される、チェッカーボードを造ることによって種 々の薬剤組合せを達成した。6個のミクロ滴定プレートの使用が各検定に要求さ れ(内側の60個のウェル使用)、各薬剤組合せについて、四重のウェルで行なっ た。通常末端の列は薬剤なしとして、二倍希釈物又は半対数希釈物を造った。 5×104細胞あたりI00TCID50のHIV-1RFで感染したMT-4細胞をウェ ルあたり5×104細胞の濃度で各ウェルに加え、37℃で6日間培養後、10μl の酸性化イソプロパノールを加え、マルチスキャンMCC/340分光光度計(フ ローラボラトリーズ製)を用いて540nmでプレートを読んだ。生のプレートデー タは、ウルトロターム(Ultroterm)(LKB)を用いてフロッピーディスク上 に捕えられた。エクセル(マイクロソフト社製)を用いてあとのデータ還元を実 施した。これによって各薬剤組合せについての平均光学密度(O.D.)値が計 算出来、そして一連の19の投与量応答曲線、即ち他方の固定濃度に於ける各薬剤 の投与量応答が、最少限のユーザー干渉で行ない得た。各薬剤の最も高い濃度を 受けた、四つの上方左手の隅のウェルは、正の対照(positive control)(細胞 の生存が完全に保護されている)として使 用され、四つの下方右手の隅のウェルは、どんな薬剤も使用せず負の対照(nega tive control)(即ち完全な細胞死)として使用される。イソボリック法による薬剤組合せの分析 投与量応答曲線から、単独又は他方の固定濃度に於ける組合せの何れかで、各 薬剤に対するIC50は計算され、イソボログラムがプロットされた(シュネル、 Antiviral Research 13,23-40(1990))。イソボログラムの形状から、薬剤が相 乗関係(凹状)を有するか、相加的効果(線状)を有するか、又は拮抗(凸状) を示すかを決定することが出来た。更に、組合せ指数(CI)を計算した(シュ ネル、1990)。 表は、他方の化合物の固定濃度の存在下で、各化合物についての投与量応答線 から計算されるED50値を提供している。 これらのデータから、式 から組合せ指数(CI)が決定された。式中、 互いに非排他的試薬については、α=1、 (DX)1=上の薬剤1のIC50 (DX)2=上の薬剤2のIC50 (D)1と(D)2=50%抑制を与える薬剤1と2の組合せ濃度、 もしこれ(CI)が <1(相乗効果) CI=1(相互作用ゼロ) >1(拮抗作用) (参照:ジェイ・シュネル、Antiviral Research 13(1990),23-40) 実施例1 BUCASTとのRO-31-8959及びMDL73669の活性 三つのプロテアーゼ阻害剤、MDL73669(表1A及び1B)、Ro-31-8959(表2 A及び2B)、及びMDL74538(表3A及び3B)を糖タンパク質処理阻害剤MDL2 8574(BUCAST)との組合せに於て試験した。組合せの有効性を試験するのに使用 した方法は、以前に記載した細胞生存検定を使用することによって測定される抗 ウィルス活性に対する組合せた化合物の種々の濃度に於て観察することによって 評価された。これらの化合物の試験方法は組合せ指数(CI)に対するデータ値 の分析によって、相乗的相互作用の同定を可能とする。 次の省略記号は、次の化合物に用いられる。 MDL73669= [1(S)-[[3,3-ジフルオロ-2,4-ジオキソ−1-[[4-(フェニルメチル)アミノ]ブチ ル]アミノカルボニル]-2-メチルプロピル]カルバミン酸、フェニルメチルエス テル; MDL74538= N-[4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2- ジフルオロ-1,3-ジオキソ-5-(4-ベンジロキシ)フェニル-ベンチル]-(O-ベンジ ル)-D-バリノール; MDL28547= (Bucast)[1S-(1α,6β,7α,8β,8aβ)]-オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジ ンテトロール6-ブタノエート; Ro−31−8959= N-第三級ブチル-デカヒドロ-2[2(R)-ヒドロキシ-4-フェニル-3(S)-[[N(2-キノ リルカルボニル)-L-アスパラギニル]アミノ]-ブチル]-(4aS,8aS)-イソキノリ ン-3(S)-カルボキサミド;
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年4月28日 【補正内容】 請求の範囲 1. [1S-(1a,6b,7a,8b,8ab)]−オクタヒドロ-1,6,7,8-インドリジンテトロ ール6-ブタノエートである式Iの化合物と、 N-第三級ブチル-デカヒドロ-2[R(R)-ヒドロキシ-4-フェニル-3(S)-[[N(2-キ ノリルカルボニル)-L-アスパラギニル]アミノ]-ブチル]-(4aS,8aS)-イソキノ リン-3(S)-カルボキサミド; [1(S)-[[3,3-ジフルオロ-2,4-ジオキソ-1-[[4-(フェニルメチル)アミノ]ブチ ル]アミノカルボニル]-2-メチルプロピル]カルボアミックアシッド、フェニル メチルエステル;及び N-[4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-1,3-ジ オキソ-5-(e-ベンジロキシ)フェニル-ペンチル]-(O-ベンジル)-D-バリノール からなる群から選択される式IIの化合物とを含む製剤組成物、及びそれらのハイ ドレート、イソスター、及び製薬上受入れられる塩を含む製剤組成物。 2. 式IIに記載の該化合物の量が少なくとも10%である請求項1に記載の製剤 組成物。 3. 少なくとも10%の式Iの化合物を含む請求項1に記載の組成物。 4. 非経口投与に適合化した前記の請求項のいずれか一に記載の組成物。 5. 受入れられる製薬用賦形剤中の、生理学的に機能しうる塩又は他の誘導体 としての、式Iの化合物と式IIの化合物を含む、前項の何れか一に記載の組成物 。 6. HIV惑染の処置用の薬剤製造における請求項1〜5のいずれか一の製剤 組成物の用途。 7. 請求項1に定義される式IIの化合物を含有しているHIV感染の処置に同 時的に、別々に、又は逐次的に使用する為の、組合せ製剤としての製品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V N (72)発明者 テイラー,デブラ,エル. イギリス国 エヌ2 8ビージェイ ロン ドン イーストフィンクリー レジーロー ド50

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I 〔式中、R1は、C1-8アルカノイル又はC1-10アルケノイル、C1-8アルコキシ アセチル、又はアルキル又はハロゲンで任意付加的に置換されることもあり得る ベンゾイルである。〕の化合物又はその製薬上受入れられる塩と、 式II 〔式中R1はベンジルオキシ、 4-アルコキシベンジルオキシ又はモルホリニルであり、P2がイソプロピル、シ クロペンチル、2-(4,4-ジフルオロ)-ピロジリル、2-ヒドロキシ-2-プロピル、 t-ブチルであり、P1がピペロニル、4-(ベンジルオキシ)ベンジ ル、3-(ベンジルオキシ)ベンジル、(4-ベンジルオキシ-3-メトキシ)ベンジ ルであり、R5がHのときR6がベンジル、ピペロニル、CH2-ピリジル、4-(ベン ジルオキシ)ベンジル、モルホリノ、テトラヒドロイソキノリル、4-(3-ヒドロ キシプロピル)ベンジル、2-(3-ヒドロキシプロピル)ベンジル及び、 は一般的に定義した通りであるが特にYがイソプロピルであり、好ましくはD立 体配置であるとき、又はフェニルであるとき、そしてZがベンジルオキシメチレ ン、CHO、COOH、アルコキシ、又はCOOR4であるとき)であり、 R5がH以外のものであるときは、R5はメチル、4-ヒドロキシブチル、又は3- ヒドロキシプロピルであり、R6がベンゾオキシ、又はベンジルであるもの、そ してR5とR6がそれらが結合している窒素と共に複素環部分を形成するときは あるのが好ましい。〕そのハイドレート類、イソスター類及び製薬上受け入れら れる塩とを含んでいる、製剤組成物。 2. 式IIの化合物が N-第三級ブチル-デカヒドロ-2[R(R)-ヒドロキシ-4-フ ェニル-3(S)-[[N(2-キノリルカルボニル)-L-アスパラギニル]アミノ]-ブチル]- (4aS,8aS)-イソキノリン-3(S)-カルボキサミド; [1(S)-[[3,3-ジフルオロ-2,4-ジオキソ-1-[[4-(フェニルメチル)アミノ]ブチ ル]アミノカルボニル]-2-メチルプロピル]カルボアミックアシッド、フェニル メチルエステル;又は N-[4-(N-ベンジロキシカルボニル-L-バリル)アミノ-2,2-ジフルオロ-1,3-ジ オキソ-5-(e-ベンジロキシ)フェニル-ペンチル]-(O-ベンジル)-D-バリノール である請求項1に記載の製剤組成物。 3. 請求項2に記載の化合物が少なくとも10%である請求項1に記載の製剤組 成物。 4. 式Iの化合物が[1S-(1a,6b,7a,8b,8ab)]−オクタヒドロ-1,6,7,8-イン ドリジンテトロール6-ブタノエートである請求項1に記載の製剤組成物。 5. 少なくとも10%の式Iの化合物を含む請求項4に記載の組成物。 6. 非経口投与に適合化した前記の請求項のいずれか一に記載の組成物。 7. 受入れられる製薬用賦形剤中の、生理学的に機能しうる塩又は他の誘導体 としての、式Iの化合物と式IIの化合物を含む、前項の何れか一に記載の組成物 。 8. HIV感染の処置を必要とする患者に請求項1に 記載の組成物の抗ウィルス有効量を投与することを含む、HIV惑染の処置を必 要とする患者のHIV感染を処置する方法。 9. HIV感染の処置に於ける請求項1又は請求項2に定義される式IIの化合 物を含有している同時的、別々、又は逐次的な使用の為の、組合せ製剤としての 製品。
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