JPH08509169A - 熱成形プレス中のダイの取り替え方法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ベース（２）と、前記ベース（２）が支持する支持構造物（１２）と、前記支持構造物が支持するカウンタダイ（１０）の支持ヘッド（９）と、前記支持ヘッド（９）の下で前記ベース（２）が支持するダイの支持テーブル（１２）と、前記ダイ（１３）を前記カウンタダイ（１０）に離合させるべく前記支持ヘッド（９）と前記支持テーブル（１２）との間の連続の抑制挿脱運動を制御する、前記支持ヘッド（９）と前記支持テーブル（１２）との駆動手段と、前記起動手段と同期的に作動するように図る、プレス加工の熱成形性材料シートの送給手段であって、前記シートを前記ダイ（１３）が接近離間する方向に対して略直交する方向に前進させる１対の長手部材（１５）を含む前記送給手段と、を設けている熱成形機器の中の前記ダイ（１０）１３）を取り替える方法とその装置。この方法は、前記長手部材（１５）を待機位置に引き込み、前記ダイ（１３）に接合させた前記カウンタダイ（１０）を前記長手部材（１５）の方向に対して横断する方向に挿脱し、前記長手部材（１５）を前記待機位置から作業位置まで前進させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 熱成形プレス中のダイの取り替え方法とその装置 説明 この発明は、シート状の熱可塑性樹脂材料から熱成形物を得るために、通常に おいて縦の熱成形プレスとして構成した熱成形機器の中のダイ又は金型を取り替 える方法とその装置に関する。熱成形するとともに、シート状の熱可塑性樹脂材 料で作られた中空物をスタッキングし、１つの雄ダイ又は雄型（一般に上型）と １つ（又は２つ）の下部の雌ダイとを使用する仕組みになっている機器が、既に 提唱されている。 前記各ダイの接合毎の後に、適切な熱可塑性樹脂材料のシートを前記上型と前 記１つ以上の下型との間に段階的に前進させている。 この熱可塑性樹脂材料シートは、タブルチェーンを支持する２つの長手部材に 沿って送給され、前記長手部材は、前記１つ以上のダイの領域に到達通過するよ うに前記ダイに向かって延出している。 この機器の特徴は、前記１つ以上のダイが、それら自体のガイドカラムに沿っ てスライドすることによって案内され、且つ、前記長手部材が、前記ダイ周辺の 外ながらこの場合前記ガイドカラムの内たる領域の中に差し込まれているので、 前記１つ以上のダイの着脱作業が極めて複雑で骨が折れるということであり、特 に、ほとんどの場合、熱成形物の取出装置を前記シートの送給方向に対して前記 １つ以上のダイの下流側の位置に据え付けているので、なおさらであるというこ とである。 このため、上記の場合に前記１つ以上のダイが常に前記長手部材と前記熱成形 物取出装置との間に閉じ込められ、前記熱成形物取出装置によって当該ダイに自 由に手が届かないことが分かる。このため、前記１つ以上のダイを着脱するため には、先ず前記熱成形物取出装置を全部取り外してダイの着脱作業に充分な作業 スペースを作り出すことが常に必要であり、したがって、かなりの作業領域が必 要であり、特に熱成形物の取り出しを熱成形物の生産に同期化させた包装ライン や他の処理ラインに直接連結されている場合にはかなりの時間を費やす必要があ り、前記熱成形物取出装置を移動させる労働者又は高価な補助機器を使用する必 要がある。 本発明の目的は、前記熱形成物取出装置を前記熱成形機器から取り外す必要が ない、各ダイを迅速に取り替える新しい方法を提供することにある。 さらに本発明の目的は、各ダイを前記チェーンの前進方向に、したがって前記 長手部材に対して長手方向に、導入する必要がない、各ダイの取り替え方法を提 供することにある。 さらに本発明の目的は、前記シートを搬送する前記長手部材を前記１つ以上の ダイの領域から簡単で自動的な仕方で移動させた後に各ダイを着脱することがで きる、新しい概念に基づく熱成形機器を提供することにある。 本発明の第１態様によると、ベースと、前記ベースが支持する支持部材と、前 記支持構造物が支持する１つ以上のカウンタダイの支持ヘッドと、前記支持ヘッ ドの下で前記ベースが支持する１つ以上のダイの支持テーブルと、前記各々のダ イを前記１つ以上の対応するカウンタダイに離合させるべく前記支持ヘッドと前 記支持テーブルとの間の連続の抑制挿脱運動を制御する、前記支持ヘッドと前記 支持テーブルとの駆動手段と、前記駆動手段と同期的に作動するように図る、前 記各々のダイに対する熱成形性材料のシートの送給手段であって、前記各々のシ ートを夫々のダイが接近離間する方向に対して略直交する方向に前進させる１対 の長手部材を含む前記送給手段と、から成る熱成形機器の中の各ダイの取り替え 方法において、前記長手部材を待機位置に引き込み、前記夫々のダイに接合させ た前記各々のカウンタダイを横から挿脱し、前記長手部材を前記待機位置から作 業位置まで前進させることから成ることを特徴とする、熱成形機器中の各ダイの 取り替え方法が得られる。 さらに本発明の別の態様によると、ベースと、前記ベースが支持する支持構造 物と、前記支持構造物が支持する１つ以上のカウンタダイの支持ヘッドと、前記 支持ヘッドの下で前記ベースが支持する１つ以上のダイの支持テーブルと、前記 各々のダイを前記夫々のカウンタダイに離合させるべく前記支持ヘッドと前記支 持テーブルとの間の連続の抑制挿脱運動を制御する、前記支持ヘッドと前記支持 テーブルとの駆動手段と、前記起動手段と同期的に作動するように図る、前記各 々のダイに対する熱成形性材料のシートの送給手段であって、前記対応するシー トを前記対応するダイの接近離間方向に対して略直交する方向に前進させる１対 の長手部材を含む前記送給手段と、を有する熱成形の装置又は機器において、前 記対応するダイに接合させた前記各々のカウンタダイを前記長手部材の方向に対 して横断する方向に、したがって前記夫々の熱成形性材料シートの方向に対して 横断する方向に、着脱することができる少なくとも１つの横穴を前記支持構造物 の中に具備することを特徴とする熱成形の装置又は機器を提供する。 有利なことに、前記各々のダイと前記夫々のカウンタダイとに対するガイド手 段を、これらのダイとカウンタダイの取り外しと正確な位置決めとが行い易くな るように前記着脱穴に内設している。 本発明の他の特徴と利点は、添付図面に基づいて非限定の実例によって記載し た好適ながらこれに限定しない実施例に関する以下の詳説から一層明瞭になるで あろう。 図１は、本発明による熱成形機器の第１実施例を各部断面の正面図で概略的に図 示するものであり、この熱成形機器に接合ダイを導入する間際の状態である。 図２は、図１の熱成形機器の各部断面の側面である。 図３は、接合ダイを既に熱成形機器に導入した変形態様に関する、図１と同様の 図である。 図４は、図３の熱成形機器の各部断面の側面図を図示している。 図５は、図２の細部を拡大図示している。 図６は、図１のＶＩ−ＶＩのライン沿いの断面図を図示している。 添付の図面においては、同一又は類似の部品又は構成要素を同じ参照番号で同 定している。上述した図面に基づいて気づくことは、本発明による熱成形ユニッ ト１が例えば矩形の脚のベース２を含むとともに、このベース２上に、通常、３ 、４、５、及び６の各支柱と、下部と上部の各横材７、８と、から成る支持構造 物が突出していることである。前記支柱３〜６は、上端でヘッド９を支持し、こ のヘッド９は、カウンタダイである雄ダイ１０を支持し、この雄１０は、図１と 図 ３のダブル矢印Ａで指示した如く垂直方向に移動させることができる。ヘッド９ の真下の特定の距離地点でベース２が支持テーブル１２を昇降機構１１で支持し ている。また、この支持テーブル１２も図１と図３のダブル矢印Ｂで指示した如 く垂直方向に移動するので、ダイである雌ダイ１３を支持するように図るもので あり、この雌ダイ１３は、同一平面に併設した２つの雌ダイで構成することもで きる。ヘッド９と支持テーブル１２の両方の垂直移動は、昇降機構１１が制御す るとともに、この昇降機構１１は、雌ダイ１３を雄ダイ１０に離合させるべく前 記ヘッドと前記支持テーブルとの間の連続の抑制挿脱運動を制御することができ る適切な任意の種類のものである。 この雌ダイ１３と雄ダイ１０の間に熱成形性材料のシート（図示せず）が送給 手段を介して送給されるとともに、この送給手段は、平行な２つの長手部材１５ に内設したチェーンコンベヤ１４を含み、このチェーンコンベヤ１４は、前記熱 成形性材料シートをヘッド９と支持テーブル１２との駆動手段と同期的に漸進さ せるように図る。図６で分かるように、長手部材１５は、熱成形ユニット１の正 面と直交する方向に延出して一端が支持テーブル１２の上方で接合し、一方、他 端が送り台又はトロリ１６（図２と図４）によって支持され、この送り台又はト ロリ１６上には、チェーンコンベヤ１４を前送りするステッピング・ギアード・ モータ１７が支持されるとともに、この送り台又はトロリ１６は、固定ベッド１ ８に滑動可能に支持されている。この送り台又はトロリ１６は、例えばギアード モータ２１で作動するネジ１９とナット２０の駆動装置を使って、固定ベット１ ８に沿って長手部材１５と平行に変位させることができる。 この支持構造物の３と６の支柱又は４と５の支柱と、夫々の下部横材７と上部 横材８と、の間には横穴又は横窓２２があり、雌ダイ１３に接合させた雄ダイ１ ０を幅方向に、例えば、長手部材１５の方向に対して、したがって前記熱成形性 材料シートの方向に対して略直交する方向に、着脱することができる。このため 、支持テーブル１２には、例えば長手部材１５に対して直交方向に延出するレー ル又は滑り溝形状の２つの固定ガイド２３を設け、一方、取付平面２４も、支持 テーブル１２上の前記ガイド２３と同じ間隔を有する平行な固定スライドガイド ２５を設けているが、この取付平面２４は、前記雌ダイ１３と前記雄ダイ１０と の 通路になるように横穴又は横窓２２に沿って有利に設けることができる。 この横穴又は横窓２２の敷居は、これに支持された取付平面２４が支持テーブ ル１２と同一平面になるような高さに設けている。取付平面２４は、様々な方法 で支持することができる。したがって、取付平面２４は、熱成形ユニット１に接 近引込させることができるトロリ２７に載設した１組のローラ２６で支持しても よく、この場合、雌ダイ１３と雄ダイ１０から成るこのアゼンブリが熱成形機器 の外にあるとき（図１と図２）このアゼンブリを前記トロリ２７で移動させるこ とができ、あるいは、取付平面２４を、熱成形ユニット１の前記支持構造物が支 持するブラケット２８を使って支持してもよく（図３と図４）、この場合、前記 雌ダイと雄ダイのアゼンブリをガントリクレーンで移動させることができる。 上述した構造では、ダイである雌ダイとカウンタダイである雄ダイのアゼンブ リを取り替える必要がある場合、最初の作業は、ギアードモータ２１を作動させ て長手部材１５を取り出すことであり、これによって送り台又はトロリ１６が移 動するので、したがって、前記長手部材は、図４に図示した作動位置から図２に 図示した引込待機位置に移動する。 次に、前記雌ダイ１３を前記雄ダイ１０に接合させ、雄ダイ１０をヘッド９か ら離脱させるとともに雌ダイ１３を支持テーブル１２から離脱させ、次に、この ダイとカウンタダイのアゼンブリをガイド２３に沿って取付平面２４上に移動さ せ、トロリ２７を使うか又は上昇するかして取り出す。 取り付けの場合、この処理手順が逆に行われる。一方のダイを他方のダイに接 合させる位置にダイとカウンタダイのアゼンブリを設ける場合、このアゼンブリ を先ずガイド２５に沿って、例えば手で、押すとともに次に支持テーブル１２の ガイド２３に沿って押すだけでよく、この後に雌ダイ１３を支持テーブル１２に 取り付けるとともに雄ダイ１０をヘッド９に取り付ける。前記雌ダイ１３と前記 雄ダイ１０は、接合位置に在る間、嵌合されているので、この取り付けが完了す ると直ちに、前記雌ダイ１３と前記雄ダイ１０を完全に「心出し」する、即ち、 垂直方向に完全に中心線を合わせる。 次に、長手部材１５を前記作動位置に前進させると、熱成形機器は、高度な技 能のない職員が係わる場合に非常に短い時間で新しい作業サイクルを再開できる 状態である。 上述した発明は、以下の特許請求の範囲で規定した範囲内で多数の改変が可能 である。 したがって、例えば、前記ダイとカウンタダイのアゼンブリの場合、前記ダイ とカウンタダイのアゼンブリを横穴又は横窓２２から自動的に着脱する適切な押 引手段（当業者には容易に想像することができる）を設けることができる。 かかる手段には、支持テーブル１２上のガイド２３と取付平面２４上の固定ス ライドガイド２５との間で完全に芯合わせした後でしか前記アゼンブリが移動し ないことを確実にする適切な制御装置を設けることができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ベース又はベッドと、前記ベースが支持する支持構造物と、前記支持構造物 が支持する１つ以上のカウンタダイの支持ヘッドと、前記支持ヘッドの下で前記 ベースが支持する１つ以上のダイの支持テーブルと、前記各々のダイを前記対応 するカウンタダイに離合させるべく前記支持ヘッドと前記支持テーブルとの間の 連続の抑制挿脱運動を制御する、前記支持ヘッドと前記支持テーブルとの駆動手 段と、前記駆動手段と同期的に作動するように図る、前記各々のダイに対する熱 成形性材料のシートの送給手段であって、前記各々のシートを前記夫々のダイの 接近離間方向に対して横断する方向に前進させる１対の長手部材を含む前記送給 手段と、を設けた熱成形機器の中の各ダイの取り付け又は取り替えの方法におい て、前記長手部材を待機位置に引き込み、前記夫々のダイに接合させた前記各々 のカウンタダイを横から、即ち、前記長手部材の方向に対して横断する方向に、 挿脱し、前記長手部材を前記待機位置から作業位置まで前進させることから成る ことを特徴とする、熱成形プレス中のダイの取り替え方法。 ２．ベース又はベッドと、前記ベースが支持する支持構造物と、前記支持構造物 が支持する１つ以上のカウンタダイの支持ヘッドと、前記支持ヘッドの下で前記 ベースが支持する１つ以上のダイの支持テーブルと、前記各々のダイを前記夫々 のカウンタダイに離合させるべく前記支持ヘッドと前記支持テーブルとの間の連 続の抑制挿脱運動を制御する、前記支持ヘッドと前記支持テーブルとの駆動手段 と、前記駆動手段と同期的に作動するように図る、前記各々のダイに対する熱成 形性材料のシートの送給手段であって、前記夫々のシートを前記夫々のダイの接 近離間方向に対して略直交する方向に前進させる１対の長手部材を含む前記送給 手段と、を有する熱成形装置において、前記夫々のダイに接合させた前記各々の カウンタダイから成るアゼンブリを前記長手部材の方向に対して横断する方向に 取り付け又は取り替えすることができる少なくとも１つの横穴を前記支持構造物 の中に具備することを特徴とする熱成形装置。 ３．前記ダイとカウンタダイのアゼンブリに対するガイド手段を、前記アゼンブ リが移動し易くなり且つ前記支持テーブルに正確に載置し易くなるように前記着 脱穴に沿って設けたことを特徴とする、請求項２に記載の熱成形装置。 ４．前記ガイド手段は、前記支持テーブルに設けた１対の平行な突起又は窪部を 具備することを特徴とする、請求項３に記載の熱成形装置。 ５．前記ガイド手段は、前記取り付け横穴から前記支持テーブルと平行に敷設す ることができる支持ガイド表面を具備することを特徴とする、請求項３又は請求 項４に記載の熱成形装置。 ６．前記支持ガイド表面の支持手段を具備することを特徴とする、請求項５に記 載の熱成形装置。 ７．前記支持手段がローラを具備することを特徴とする、請求項６に記載の熱成 形装置。 ８．前記支持手段は、前記取り付け横穴に接近離間させることができるトロリを 具備することを特徴とする、請求項７に記載の熱成形装置。 ９．前記支持手段は、前記支持構造物が支持するブラケットを具備することを特 徴とする、請求項６又は請求項７に記載の熱成形装置。 １０．前記長手部材は、送り台又はトロリが支持するとともに、前記送り台又は トロリは、前記長手部材の一端が前記支持テーブルの上方に在る前進作業位置と 、前記長手部材を前記支持テーブルから離間させた引込待機位置と、の間で前記 長手部材を移動させる手段を備えていることを特徴とする、請求項２及至請求項 ９の内の任意の１つに記載の熱成形装置。 １１．前記変位手段は、ギアードモータと、ネジとナットの起動装置と、を具備 することを特徴とする、請求項１０に記載の熱成形装置。