JPH08509017A - 第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤の精製 - Google Patents

第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤の精製

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JPH08509017A JP6523280A JP52328094A JPH08509017A JP H08509017 A JPH08509017 A JP H08509017A JP 6523280 A JP6523280 A JP 6523280A JP 52328094 A JP52328094 A JP 52328094A JP H08509017 A JPH08509017 A JP H08509017A
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Abstract

(57)【要約】 硫酸ナトリウム等の無機硫酸塩で汚染されている第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤類を上記界面活性剤のクラフト温度またはクラフト温度未満の温度で水洗する。生じた精製第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤類は均質液状洗剤組成物またはゲル洗状剤組成物の製造に特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤の精製 技術分野 この発明は第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤の精製方法に関し、詳 しくは第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤中に含まれる望ましくない無 機硫酸塩汚染物の除去方法に関するものである。得られる精製第二級(2,3) アルキル硫酸塩は均質液状洗剤および安定ゲル洗剤の配合に使用するのに好適で ある。 発明の背景 殆どの公知洗剤組成物は多種類の汚れや染みを表面から取り除く目的で各種の 洗浄性界面活性剤の混合物を含有している。例えばアニオン界面活性剤、特にア ルキルベンゼンスルホン酸塩類は微粒子汚れを、アルキルエトキシレート類およ びアルキルフエノールエトキシレート類等のノニオン界面活性剤は脂性汚れの除 去に有用である。 本発明において第二級(2,3)アルキル硫酸塩類と呼称する二級アルキル硫 酸塩類の特定のサブセットが洗剤組成物の配合者およびユーザーに対して著しい 利益を与えることが見出された。例えば二級アルキル(2,3)硫酸塩類は同一 炭素鎖長の一級アルキル硫酸塩類に較べて水性媒体中への溶解性が一層大きい。 したがってこれらは、安定で均質な液状洗剤として配合できる。二級(2,3) アルキル硫酸塩類の溶解性が良いことから、これらを用いて粒状および液状の両 せんたく洗剤の配合を、現在流行の濃縮タイプで行なうことも可能になる。さら に、二級(2,3)アルキル硫酸塩類は好気的および嫌気的のいずれでも分解性 であり、処分上の環境問題がないことが、測定により現在判明している。 もちろん、最終的に配合された洗剤組成物の製造業者は、かかる組成物中の個 々の成分の安全性、取り扱い易さ、および性能にかかわりを有するのみでなく、 ユーザーに対しても便利で審美的に満足のゆく、安定な組成物が形成できるか否 かについても関心を持っている。均質液状洗剤の配合に伴う一つの問題点は、こ れらが貯蔵に際して二相または三相以上に分離する傾向があることである。同様 に、ゲル洗剤は貯蔵に際して「ブレーク」(破壊)してゲル構造の一部または全 部が液化する傾向が強い。かかる問題点は最近の濃縮せんたく洗剤、特に相分離 およびゲル破壊を促進し易い多重イオン成分を含有する濃縮せんたく洗剤におい ては解決されるべき緊急課題となっている。 イオン汚染物、特に硫酸塩等の多価アニオンに伴う他の問題点は、これらが液 状配合物から沈殿する傾向があることである。特に配合物がマグネシウムまたは カルシウム等の2価カチオンを性能増進有効量で含有している場合には、かかる 欠点が増幅される。 この点については、従来の二級(2,3)アルキル硫酸塩を使用するには難点 がある。二級(2,3)アルキル硫酸塩の製法は硫酸をオレフインと反応させ、 次いで塩基で中和するのが代表的な製法である。中和工程では過剰の硫酸が硫酸 ナトリウム等の無機硫酸塩類に変わる。この水溶性硫酸塩は、同じく水溶性であ る中和済みの二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤と一緒に残存する傾向が ある。この界面活性剤および無機硫酸塩の両方とも水溶性であることから、水性 洗浄を行なうと界面活性剤の損失が起こりかねないので、水性洗浄により両者を 単純に分離することはできない。その結果、工業的に得られる二級(2,3)ア ルキル硫酸塩界面活性剤は10%に及ぶ硫酸ナトリウムで汚染されているのが普 通である。 この度び判明したことは、工業的に得られる二級(2,3)アルキル硫酸塩界 面活性剤中に可溶性硫酸塩汚染物が存在すると、均質液状洗剤およびゲル状洗剤 組成物の相分離およびゲル破壊の問題に拍車がかかる傾向があることである。こ の事実が、さもなければ界面活性剤の好ましい部類としての二級(2,3)アル キル硫酸塩類の有用性を潜在的に制約している。 この発明によれば、二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤類は、界面活性 剤の目立った損失なしに、その中に含まれる無機硫酸塩の量を水洗により低減ま たは除去することができることが判明した。かかる好ましい結果は、この界面活 性剤のクラフト温度で、またはクラフト温度未満の温度で洗浄操作を実施するこ とにより達成できる。これにより無機硫酸塩を実質的に含有しない二級(2,3 )アルキル硫酸塩界面活性剤類は、均質液状洗剤およびゲル状洗剤中への配合が 可能になり、また硫酸塩汚染を好まない他の用途にも安心して使用が可能になる 。 従来の技術 各種の「二級」および分岐アルキル硫酸塩類を用いた洗剤組成物は多数の特許 文献中に開示がある;フォウクス(Fowkes)らの米国特許第2,900,346 号公報(1959年8月18日付き);グリフオ(Grifo)らの同第3,468 ,805号公報(1969年9月23日付き);デウイット(DeWitt)等の同第 3,480,556号公報(1969年11月25日付き);ボルヒ(Bolch) らの同第3,681,424号公報(1972年8月1日付き);フエルンレイ (Fernley)らの同第4,052,342号公報(1977年10月4日付き) ;ミルス(Mills)らの同第4,079,020号公報(1978年3月14日 付き);ロザール(Rossall)らの同第4,235,752号公報(1980年 11月25日付き);ウイルムス(Wilms)らの同第4,529,541号公報 (1985年7月16日付き);レイリー(Reilly)らの同第4,614,61 2号公報(1986号9月30日付き);レング(Leng)らの同第4,880, 569号公報(1989年11月14日付き);ルッツ(Lutz)らの同第5,0 75,041号公報(1991年12月24日付き);バターフッシェ社(Bata afsche Petroleum)の英国特許第818,367号公報(1959年8月12日付き) ;シエル社の英国特許第1,585,030号公報(1981年2月18日付き );レング(Leng)らの英国特許出願第2,179,054A(1987年2月 25日付き)(英国特許第2,155,031号公報参照)を参照。モーリス( Morris)らの米国特許第3,234,258号公報(1966年2月8日付き) は硫酸、オレフィン反応体および低沸点ノニオン有機結晶媒体を用いるα−オレ フインの硫酸化に触れている。 発明の概要 この発明は洗浄性界面活性剤としての第二級(2,3)アルキル硫酸塩(アル キルサルフェート)、一種または二種以上の公知洗浄性補助添加剤および水系キ ヤリヤー材料から成る均質液状またはゲル状洗剤組成物の調製用に、水溶性無機 硫酸塩汚染物を実質的に含有しない上記第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活 性剤を使用することに関する。 この発明は第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤中から水溶性無機硫酸 塩汚染物を除去する方法を提供するものであり、この方法は上記界面活性剤と上 記汚染物との実質的固状または糊状混合物を洗浄水と充分時間に亙って上記界面 活性剤のクラフト温度以下、好ましくはクラフト温度未満の温度で緊密に接触さ せて上記無機硫酸塩汚染物の全てまたは一部を溶解させ、さらに上記溶解硫酸塩 汚染物を含有する上記洗浄水を上記界面活性剤と接触させないように分離するこ とから成る。好ましい実施態様では、この水性洗浄工程は上記無機汚染物の少な くとも50%、好ましくは少なくとも90%を除去しうるに充分な時間帯に亙っ て行なう。 この方法は界面活性剤がC10-20二級(2,3)アルキル硫酸塩、およびこれ らの混合物である場合に特に有用である。かかる環境下では、水と二級(2,3 )アルキル硫酸塩界面活性剤との接触はC16-18化合物に対しては約20℃以下 、 C14化合物に対しては約10℃以下の温度で実施するのが好ましい。 この発明の他の利点は、二級(4)アルキル硫酸塩、二級(5)アルキル硫酸 塩、二級(6)アルキル硫酸塩その他のような、上記二級(2,3)アルキル硫 酸塩界面活性剤と共存しうる可能性がある界面活性剤汚染物の濃度を同時に低減 させうる点にある。 ここに記載の全ての(%)は特記しない限り重量基準である。 発明の詳細な説明 二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤類 配合者に対する便宜上、この発明で用いる硫酸化界面活性剤と、そうでない公 知アルキル硫酸塩界面活性剤との間の差異を次のように確認し説明する。 公知の一級アルキル硫酸塩界面活性剤類は次に示す一般式: ROSO3 -+ [式中、Rは通常、直鎖C10-20ヒドロカルビル基、Mは水可溶化カチオンを示 す] で表わされる。炭素数10−20を有する分岐鎖一級アルキル硫酸塩界面活性剤 類(即ち、分岐鎖「PAS」)もまた公知である。例えばスミス(Smith)らの 欧州特許出願第439,316号(1991年1月21日付き)を参照されたい 。 公知の二級アルキル硫酸塩界面活性剤類は硫酸塩部位が分子のヒドロカルビル 「骨格」に沿ってランダムに分布している材料である。かかる材料は次の分子構 造: CH3(CH2n(CHOSO3 -+)(CH2mCH3 [式中、mおよびnは2またはそれ以上の整数、m+nの和は通常、約9乃至17、 およびMは水可溶化カチオンを示す] により表わされる。 上記とは対照的に、この発明に使用される二級(2,3)アルキル硫酸塩界面 活性剤類は2−硫酸塩および3−硫酸塩に対応して、それぞれ次の一般式Aおよ びB: (A)CH3(CH2x(CHOSO3 -+)CH3および (B)CH3(CH2y(CHOSO3 -+)CH2CH3 で表わされる構造から成る。この発明では2−および3−硫酸塩の混合物も使用 できる。一般式AおよびBにおいて、xおよび(y+1)はそれぞれ少なくとも6 の整数であり、かつ約7乃至約20、好ましくは約10乃至約16の範囲である 。Mはアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、アルカリ土類 金属、またはその他等のカチオンである。水溶性二級(2,3)アルキル硫酸塩 の調製にはナトリウムが通常使用されるが、エタノールアンモニウム、ジエタノ ールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、カリウム、アンモニウム、そ の他も使用できる。カチオンの変更はクラフト温度が変わるので、二級(2,3 )アルキル硫酸塩類に対する最適洗浄温度が変わることを意味するので留意され たい。 この発明によれば、上記タイプのアルキル硫酸塩界面活性剤類の物理/化学的 諸性質は、各種タイプの洗剤組成物の配合者にとり重要ないくつかの側面におい て、相互に予想外に異なっていることが測定により判明した。例えば、一級アル キル硫酸塩類はカルシウムおよびマグネシウム等の金属カチオンと相互反応して ,沈殿さえ生起して好ましくない。このように、水の硬度は一級アルキル硫酸塩 類に対しては二級(2,3)アルキル硫酸塩に対する程度よりも一層のマイナス 要因として影響する。したがって、二級(2,3)アルキル硫酸塩はカルシウム イオンの存在下で、かつ高い水硬度の条件下での使用に好ましく、またはビルダ ーもしくは非リン酸塩ビルダーの使用濃度が低い場合に起こる所謂”アンダービ ルト”状況下で用いるのに好ましいことが判明した。 重要なことは、カルシウムまたはマグネシウムイオンを用いて濃縮液状洗剤類 を配合してグリース抜き(grease cutting)または泡立ち性を増強させたり、ま たは酵素安定性を付与させる目的で一級アルキル硫酸塩類を使用することは、こ のものがカルシウムまたはマグネシウムカチオンと相互反応するので、問題をは らむ点である。その上、一級アルキル硫酸塩類の溶解度は二級(2,3)アルキ ル硫酸塩の溶解度程大きくはない。したがって、高活性界面活性剤粒子および高 濃度液状洗剤類の配合には、一級アルキル硫酸塩よりも二級(2,3)アルキル 硫酸塩を使用するほうが一層単純で効果的であることが判明した。 ランダムニ級アルキル硫酸塩(すなわち、4,5,6,7位等の二級炭素原子 に位置する硫酸塩基を有する二級アルキル硫酸塩類)に関しては、かかる材料は 粘着性固体、または一層一般的に糊状になる傾向がある。したがって洗剤粒体、 洗剤バー、洗剤タブレットの配合に際してランダム二級アルキル硫酸塩を使用す ると、固形二級(2,3)アルキル硫酸塩使用に伴うプロセス上のメリットは得 られない。その上、この発明で使用する二級(2,3)アルキル硫酸塩類の起泡 性は、対応するランダム混合物よりも一層良好である。この発明に使用する二級 (2,3)アルキル硫酸塩類は、かかるランダム二級アルキル硫酸塩を実質的に 含有しない(すなわち好ましくは約20%未満、一層好ましくは約10%未満、 最も好ましくは約5%未満)ものであることが好ましい。 この二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤類が他の位置異性体または「ラ ンダム」アルキル硫酸塩異性体類に較べて、一層有利である他の点は、布帛せん たく操作との関連での汚れ再堆積の点で上記二級(2,3)アルキル硫酸塩類に より提供される優れた有利性にある。ユーザーには公知であるが、せんたく洗剤 は洗浄すべき布帛から汚れを解放し、この汚れを水性せんたく液中に懸濁させる 。しかし洗剤配合者には公知であるように、懸濁した汚れの一部は布帛上に再堆 積されうる。したがって、洗浄中の全ての帛布類上への汚れの再配分および再堆 積が生起しうる。当然乍らこの現象は好ましいことではなく、布帛の「グレー化 」 として知られる現象が起きる。(せんたく洗剤配合物の再堆積特性の簡単な試験 法として、汚れのない白い「トレーサー」衣服を、せんたくすべき汚染布帛類と 一緒に混ぜてもよい。せんたく操作の末期に、白色トレーサー類の白さが初期の 白さからどの程度外れているかは光度分析により測定できるし、または熟練した 観察者による肉視によつても推定できる。トレーサーの白さが維持されている程 、それだけ汚れの再堆積が生起しなかったことを意味する。) 上記の衣服トレーサー法を用いて測定した結果、ここに記載する二級(2,3 )アルキル硫酸塩類は、せんたく洗剤中では、他の二級アルキル硫酸塩位置異性 体に較べて、汚れ再堆積特性において相当な有利性を発揮することが判明した。 したがって、この発明の実施態様に従って、好ましくは他の二級位置異性体を実 質的に含まない二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤を選択すれば、予想外 にも汚れ再堆積の問題を、従来認知しえなかった態様において解決するのに役立 つことが判った。 この発明で用いる二級(2,3)アルキル硫酸塩類は二級オレフインスルホン 酸塩類[例えば、クリッシ(Klisch)らの米国特許第4,064,076号公報 (1977年12月12日付き]に較べて、いくつかの重要な性質において著し く異なっていることに注目されたい。したがって二級スルホン酸塩類は、この発 明の焦点ではない。 この発明に有用な二級(2,3)アルキル硫酸塩の調製は、オレフィン類に硫 酸を添加することにより行なわれる。α−オレフィンと硫酸を使用する典型的な 合成法はモリス(Morris)らの米国特許第3,234,258号公報、またはル ッツ(Lutz)の米国特許第5,075,041号公報(1991年12月24日 付き)中に開示がある。この合成法は冷却に際して二級(2,3)アルキル硫酸 塩を与えるような溶剤中で行なわれるが、生成物を精製して未反応物質、ランダ ムに硫酸化した物質、C10およびそれ以上の高級アルコール等の未硫酸化副生物 、 二級オレフィンスルホン酸塩およびその他を除去すると、通常は2−および3− 硫酸化物を90+%で含む混合物(通常は最高10%の硫酸ナトリウムが含まれ る)が、白色非粘着性、結晶性外観の固体として得られる。若干の2,3−ジ硫 酸塩も存在するが、一般的にはこれは二級(2,3)アルキル硫酸塩に対して5 %以下である。かかる材料は例えば「DAN200」(商品名)(シェルオイル 社製)として入手可能である。 液状組成物、特に透明な液状製品を配合する場合には、二級(2,3)アルキ ル硫酸塩中の硫酸ナトリウムの含有量は約3%未満、好ましくは約1%未満であ ることが好ましいことが判った。硫酸ナトリウムそれ自体は無害の物質ではある が、水性媒体中に溶解してイオン「ロード」を高め、その結果液状組成物の相分 離を起こしたり、または結晶を形成したり、またはゲル組成物のゲル破壊を生起 させたりする。この発明による硫酸塩の除去は、以下に記載のように行なわれる 。 水性洗浄プロセス 二級(2,3)アルキル硫酸塩類中の硫酸ナトリウム含有量を低減させるには 、各種の方法が用いられる。例えば、オレフィンへの硫酸の添加が終了した時点 で、二級(2,3)アルキル硫酸を中和するに先立って未反応硫酸を取り除くよ うに処理することである。この発明の方法では、硫酸ナトリウムを含有する二級 (2,3)アルキル硫酸塩のナトリウム塩型を、この二級(2,3)アルキル硫 酸塩のクラフト温度付近の温度で水洗する。かくすると、所望の精製ナトリウム 二級(2,3)アルキル硫酸塩の損失を最少限に抑えながら硫酸ナトリウムの除 去ができる。当然乍ら、両方法が採用できるが、前者は中和前工程として、後者 は中和後工程として採用される。 ここで使用する「クラフト温度」なる用語は、界面活性剤分野の当業者には公 知の業界用語である。クラフト温度はK.Shinodaによるテキスト「プリンシプル ズ・オブ・ソリュウシヨン・エンド・ソルビリテイ」(Principles of Solution and Solubility)、ベッハー(P.Becher)訳、Marcel Dekker社刊(19 78年)、160−161頁に記載がある。簡潔に述べると、界面活性剤の水中へ の溶解性は,使用する界面活性剤のクラフト温度迄は寧ろ徐々に増加し、このク ラフト温度において溶解性が著しく加速される。このクラフト温度以上約4℃に おいては、殆ど全ての組成物の溶液は均質相になる。ここに記載のような二級( 2,3)アルキル硫酸塩等の、アニオン親水性硫酸塩基および親油性ヒドロカル ビル基から成るタイプの界面活性剤のクラフト温度は一般的に、いずれもヒドロ カルビル基の鎖長と共に変わる。このことは界面活性剤の親油性部位における変 化に対応して水溶解性が変わることに原因がある。 この発明の実施に際しては、硫酸ナトリウムで汚染されている二級(2,3) アルキル硫酸塩界面活性剤は、上記二級(2,3)アルキル硫酸塩のクラフト温 度以下の温度で水洗し、好ましくは使用した界面活性剤のクラフト温度未満の温 度で水洗する。かくすると硫酸ナトリウムは洗浄水中に溶解して除去される一方 、この二級(2,3)アルキル硫酸塩の洗浄水中への損失が最小限に抑制される 。 ここに記載の二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤は混合アルキル鎖長か ら成るという環境下では、このクラフト温度は一点ではなく、寧ろ「クラフト領 域」と呼称した方が適当であろう。このことは界面活性剤/溶液測定の科学に詳 しい専門家には公知の事柄である。いずれの場合でも、二級(2,3)アルキル 硫酸塩類のかかる混合物に対しては、硫酸ナトリウム除去操作の実施はこのクラ フト領域未満の温度、好ましくはかかる混合物中に存在する最短鎖長の界面活性 剤のクラフト温度未満で行なうのが一層好ましい。このような温度で操作すると 二級(2,3)アルキル硫酸塩の洗浄液中への過度の損失が避けられる。例えば 、ナトリウムC16二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤の場合、約30℃未 満、一層好ましくは約20℃未満の温度で洗浄を実施する。 この洗浄操作は湿潤または乾燥二級(2,3)アルキル硫酸塩が固形分10乃 至50%に成るように充分量の水中にバッチ方式で懸濁させて実施でき、混合時 間は約22℃[C16二級(2,3)アルキル硫酸塩の場合]で通常少なくとも1 0分間であり、次いで加圧下で濾過する。洗浄工程でスラリーが易流動性で撹拌 し易い限り、好ましい実施態様でのスラリー固形分は約35%未満である。 追加的利益としては、上記のランダム二級アルキル硫酸塩から成る有機汚染物 類の濃度も、この洗浄工程間で同時に減少させうることが挙げられる。 補助成分 通常、ここに記載の精製二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤、特にナト リウム塩は、他の公知洗浄性補助成分と一緒に最終配合洗剤組成物中に配合され るが、この最終配合組成物はせんたく用、硬質表面クリーニング用(皿洗い用を 含めた)、個人の衛生用等に使用できる。この組成物は約5乃至約50重量%濃 度の精製二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤類を含む均質液状タイプが好 ましい。約5乃至約50重量%の精製二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤 を含有する安定で均質なゲル組成物も提供される。所望に応じて、この精製二級 (2,3)アルキル硫酸塩類は洗剤粒体、洗剤粉末、洗剤フレーク、洗剤バー等 を調製するのにも使用できる。かかる組成物の調製に際しては、組成物の総体的 クリーニング性能の向上および/または審美的利点の強調を意図して各種の界面 活性剤、ビルダー、洗浄用酵素、光沢剤、漂白剤および漂白活性剤、汚れ剥離剤 等を添加するのが配合者の常識である。実際問題として、液状およびゲル組成物 中にかかる諸成分を添加る際、特に高濃度で添加する際には、かかる組成物にお けるイオン「ロード」が増強される結果として、分離および/またはゲル破壊に 伴う諸問題が発生し易い。 しかし、この発明による精製二級(2,3)アルキル硫酸塩を使用すれば、か かる配合物の総体的イオンロードをさらに増加させるような非洗浄性硫酸ナトリ ウム汚染物が存在しないので配合者にとり有利になる。 このような補助成分は、あらゆる態様で二級(2,3)アルキル硫酸塩類と共 に使用できることは洗剤業界に携わる熟練配合者には十分に理解しうるところで ある。しかしかかる補助諸成分についての次の記載は、これら諸成分に対する単 なる例示であって、これら諸成分の制約を意図するものではない。 プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼその他 、ならびにこれらの混合物等の酵素類は組成物中に濃度約0.001%乃至約5 %で使用できる。かかる洗浄性酵素材料は多くのメーカーから市販されている。 ホウ酸およびホウ酸塩、置換ホウ酸等の酵素安定剤も酵素含有組成物中に使用 でき、濃度は通常0.25%乃至約10%の範囲である。 水溶性ビルダーも液状およびゲル組成物中に約5%乃至約50%の濃度で使用 できる。ポリカルボキシル酸塩、特にクエン酸塩、オキシジコハク酸塩、酒石酸 塩等の水溶性ビルダーも、本発明の組成物中に使用できる。 所望であればペルホウ酸塩、ペル硫酸塩、ペル炭酸塩、およびこれらの混合物 等の漂白剤も、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびノナノニル オキシベンゼンスルホン酸塩(NOBS)等の公知漂白活性剤と共に、通常は約 5%乃至約20%の濃度で使用できる。 洗剤業界では公知のセルロース系材料ならびにノニオンおよびアニオンエステ ル材料を包含する公知オリゴマー汚れ剥離剤も、通常約0.1%乃至約10%の 濃度で本発明の組成物中に配合できる。 エトキシル化ポリアミノ材料、カルボキシメチルセルロースその他のクレー汚 れ除去剤および再堆積防止剤も任意に約0.01%乃至約10%の濃度で使用で きる。 アミノホスホン酸塩および生分解性キレート化合物であるエチレンジアミンジ コハク酸塩(EDDS)等のキレート試薬も、この発明の組成物中に任意に使用 できる。使用する場合の濃度は通常約0.1%乃至約3%である。 ポリカルボン酸塩およびポリエチレングリコール等のポリマー系分散剤も約0 .1%乃至約7%の濃度でこの発明の組成物中に使用できる。ポリアスパラギン 酸塩およびポリグルタミン酸塩系分散剤は生分解性があり、かかる用途に使用す るには好適である。 業界公知の蛍光増白剤または他の増白剤もしくは白化剤のいずれも通常約0. 05%乃至約1.2%の濃度で、この発明の組成物中に使用できる。市販の蛍光 増白剤の例中にはスチルベン、ピラゾリン、クマリン、その他の誘導体が包含さ れ、これらは文献にも開示され公知である。スルー・ウオッシ布帛柔軟剤も約0 .5%乃至約10%の濃度で、この発明の組成物中に使用できる。かかる材料の 例中にはクレー柔軟剤ならびに各種のアミンおよびカチオン柔軟剤(米国特許第 4,375,416号および同第4,291,071号公報)が包含される。 補助界面活性剤類−この発明の組成物中には各種のアニオン、ノニオン、双性 イオン系等の界面活性剤が任意に含まれてもよい。これらの補助界面活性剤の使 用濃度は組成物に対して約1%乃至約35%の範囲である。しかし、その際使用 する二級(2,3)アルキル硫酸塩のキレート化性能が優れており、かつ最終配 合洗剤組成物中のアルキルベンゼンスルホン酸塩類等の界面活性剤をこれらの材 料が完全に置換するのに使用しうる限りにおいては、補助アニオン界面活性剤の 配合は全くの任意事項であることを理解されるべきである。しかし、例えばベタ イン、サルテイン(sultaines)、およびアミンオキシド等のある種の補助界面 活性剤は、高い泡立ちが必要な場合、すなわち特にハンド皿洗い操作に対して特 に有用である。 任意に使用する有用な界面活性剤の例中には、公知C11-18アルキルベンゼン スルホン酸塩類および一級およびランダムアルキル硫酸塩類、C10-18アルキル アルコキシ硫酸塩類(特にEOが1乃至5モル付加のエトキシ硫酸塩類)、C10 -18 アルキルアルコキシカルボン酸塩類(特にEOが1乃至5モル付加のエ トキシカルボン酸塩類)、C10-18アルキルポリグリコシド類および対応する硫 酸化ポリグリコシド類、C12-18α−スルホン化脂肪酸エステル類、C12-18アル キルおよびアルキルフエノールアルコキシレート類(特にエトキシレート類およ び混合エトキシ/プロポキシ)、C12-18ベタインおよびスルホベタイン(サル レイン類)、C10-18アミンオキシド等が包含されるが、これらのみに限定され るものではない。他の有用な公知界面活性剤も標準テキスト中に記載されている 。 この発明に対して特に有用な補助ノニオン界面活性剤の特定部類として次の一 般式: [式中、R1はH、C1-8ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキ シプロピル、またはこれらの混合基、好ましくはC1-4アルキル、一層好ましく はC1またはC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(すなわちメチル);お よびR2はC5-32ヒドロカルビル部位、好ましくは直鎖C7-19アルキルもしくは アルケニル、一層好ましくは直鎖C9-17アルキルもしくはアルケニル、最も好ま しくは直鎖C11-19アルキルもしくはアルケニル、またはこれらの混合基;およ びZは少なくとも2個(グリセルアルデヒドの場合)もしくは少なくとも3個( 他の還元糖の場合)の鎖直結ヒドロキシル基を有する直鎖ヒドロカルビル鎖を有 するポリヒドロキシヒドロカルビル部位、またはそれらのアルコキシル化誘導体 (好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化)を示す] にて表わされるポリヒドロキシ脂肪酸アミド類が挙げられる。Zは還元アミノ化 反応における還元糖由来のものが好ましく;一層好ましくはZはグリシチル部位 である。好適な還元糖の例中にはグルコース、フルクトース、マルトース、ラク トース、ガラクトース、マンノース、およびキシロース、ならびにグリセルアル デヒドが包含される。原材料しては、ハイデキストロースコーンシロップ、ハイ フルクトースコーンシロップ、およびハイマルトースコーンシロップが個々の上 記糖類と同様に利用できる。これらのコーンシロップはZに対する混合糖成分を 与える。しかし上記の記載はこれら以外の他の適当な原材料の除外を意図するも のではないことを理解されたい。 Zは好ましくは −CH2−(CHOH)n−CH2OH、 −CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、 −CH2−(CHOH)2(CHOR’)(CHOH)−CH2OH [式中、nは1乃至5の整数(1と5を含む)、およびR’はH、または環状モ ノ−もしくはポリサッカライド、およびそれらのアルコキシル化誘導体である] から成る群から選択される。最も好ましくはnが4の場合のグリシチル基、特に −CH2−(CHOH)4−CH2OHである。 式(I)において、R1は例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N −イソプロピル、N−ブチル、N−イソブチル、N−2−ヒドロキシエチル、ま たはヒドロキシアルキルを示す。最高の泡立ちを所望の場合、R1はメチルまた はヒドロキシアルキルであることが好ましい。低発泡性を所望の場合には、R1 はC2-8アルキル、特にn−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル 、ペンチル、ヘキシルおよび2−エチルヘキシルであることが好ましい。 R2−CO−N<は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミ ド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミトアミド、タロウアミド等である。 ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類はシュヴァルツ(Schwartz)らの米国特許第2 ,703,798号公報に開示の方法により調製できるが、環状副生物および他 の着色物質による汚染が問題になる。総体的な事柄として、WO−9,206, 1 54号公報およびWO−9,206,984号公報に記載の合成方法は、高品質 のポリヒドロキシ脂肪酸アミド類を与える。この方法ではアルコキシド触媒の存 在下、約85℃でN−アルキルアミノポリオールを、好ましくは脂肪酸メチルエ ステルと溶剤中で反応させてポリヒドロキシ脂肪酸アミド類を高収率(90乃至 98%)で与えるが、次善の分解性を有する環状副生物の副生量は希望通りに少 なく(通常約1.0%未満)、同時に色相および色安定性に優れた、例えばガー ドナー色相が約4未満、好ましくは0および2の間にあるポリヒドロキシ脂肪酸 アミドを与える。 (ブチル、イソブチルおよびn−ヘキシル等の化合物を用いた場合、この触媒を 経由して導入されたメタノール、または反応中に発生したメタノールが十分な流 動性を与えるので反応溶媒の追加使用は任意事項になる。)所望により、生成物 中に残留する未反応N−アルキルアミノポリオールを酸無水物、例えば無水酢酸 、無水マレイン酸その他を用いてアシル化して、生成物中のかかる残留アミン類 の総体的濃度を低減させることもできる。起泡性を抑制する典型的脂肪酸の残留 源は、例えばトリエタノールアミンと反応させて消失させることができる。 ここで用いる「環状副生物」なる用語は一次反応で生成する、好ましからぬ反 応副生物を意味し、具体的にはポリヒドロキシ脂肪酸アミド中の多重ヒドロキシ 基が、通常は生分解性に乏しい環状構造物を形成する結果として副生するものと 思われる。マルトース等のジ−および高級サッカライドを用いたポリヒドロキシ 脂肪酸アミド類の調製に際しては、直鎖置換基Z(Cのものは多重ヒドロキシ置 換基を含む)がそれ自体で一つのポリヒドロキシ環構造を自然に形成した形のポ リヒドロキシ脂肪酸アミド類を生成することは、化学業界における熟練者には理 解しうるはずである。かかる物質は、ここで定義する環化副生物ではない。 上記のポリヒドロキシ脂肪酸アミド類は例えばSO3/ピリジンと反応させて 硫酸化することができ、その生成物はこの発明の補助界面活性剤として利用でき る。 他の成分− 他の活性成分、キヤリヤー、ヒドロトロープ、加工助剤、染料も しくは顔料、液状処方用溶剤等を包含する他の多数の有用成分も、この発明組成 物中に使用できる。高い起泡性を所望する場合には、C10-16アルカノールアミ ド等の起泡増進剤を、通常は1%乃至10%の濃度で組成物中に配合できる。C10-14 モノエタノールおよびジエタノールアミドはかかる気泡増進剤の典型例で ある。かかる気泡増進剤を上記のアミンオキシド、ベタイン、およびサルテイン 等の高気泡性補助界面活性剤と併用しても有利である。 所望であれば別法として、二級C10-18アルコール類、炭化水素類、脂肪酸類 およびシリコーン類等の気泡調節剤を0.1重量%乃至3重量%の範囲で使用し てもよい。 液状洗剤組成物はキヤリヤーとしての水および他の溶剤類を含んでいる。この 目的にはメタノール、エタノール、プロパノール、およびイソロパノールで例示 される低分子量一級または二級アルコール類が適している。一価アルコールは界 面活性剤を溶解させるためには好ましいが、2乃至約6個の炭素原子および2乃 至6個のヒドロキシ基を有するポリオール(例えば1,3−プロパンジオール、 エチレングリコール、グリセリン、および1,2−プロパンジオール)も使用可 能である。かかるキヤリヤー類の組成物中での濃度は5%乃至90%、典型的に は10%乃至50%である。 ゲル組成物は水性キヤリヤーおよび0.5%乃至10%またはそれ以上の、ア ルギン酸塩および天然ガム、ならびに尿素および尿素誘導体等の各種合成および 天然ゲル化剤を含有していてもよい。 この発明の洗剤組成物は水性クリーニング操作に使用される間の洗浄水のpH が、布帛のせんたくの場合には約6.5および約11の間、好ましくは約7.5 および約10.5の間になるように配合するのが好ましい。液状皿洗い製品処方 では、このpHは約6.8および約9.5の間が好ましい。推奨するpH範囲に 収める方法は緩衝剤、アルカル類、酸類等を使用することであり、当業者には公 知である。C10-20二級(2,3)アルキル硫酸塩はこの発明で簡便に使用でき る。C14-18化合物はせんたくクリーニング操作用に使用するのに好ましい。 C12-16化合物は皿洗い用組成物用に好ましい。 以下、この発明により精製した二級(2,3)アルキル硫酸塩の洗剤組成物お よびその用途を述べるが、これらは代表的な例であり、これらのみに限定される ものではない。ここに記載の好ましい組成物は大半の目的に対しては、リン酸塩 系ビルダーを含有していない。 実施例 I 次の成分から成る液状せんたく洗剤組成物。 実施例 II グリース除去性能が高い、次の成分から成る液状皿洗い用組成物。 次の実施例では、この発明の方法により精製した二級(2,3)アルキル硫酸 塩を用いてゲル皿洗い組成物を調製した。 実施例 III ゲル組成物は次のようである。 水25g中に溶解した0.8gの硫酸マグネシウム、0.8gのCaホルメー トおよび6.7gのココアミドプロピルベタイン(30%活性)(Albright-Wil son社、英国)中に8gのC91−8Tドバノール(Dobanol)(100%活性)(She ll社、米国)、1.00gのホウ酸および20gの尿素(99%活性)(Fisher Scientific社、米国)を添加し、71乃至74℃で混合した。均質混 合物が得られたら、97.6%活性ココナッツN−メチルグルカミドおよび28 gのナトリウムC16二級(2,3)アルキル硫酸塩を添加し、撹拌を継続する。 (洗浄性酵素等の成分は、この液体が35乃至40℃に達したら添加する。)冷 却すると最終状製品が形成する。別法として、尿素の添加なしでもゲルが提供で きる。42gの水中に62℃で0.002gの青染料を溶解して形成させた溶液 中に0.25gのMgSO4、0.25gのCaCl2、0.50gの香料、おょ び35%の50%ココナッツアルキルC12-14N−メチルグルカミドペーストを 撹拌下で添加する。全ての材料が溶解したら、21gの80%ナトリウムC12-1 4 二級(2,3)アルキル硫酸塩ペーストを添加する。この溶液を77℃でさら に30分間撹拌する。0.5gの市販洗浄性プロテアーゼ組成物を約40℃で添 加して撹拌を継続する。撹拌を中止後、冷却すると粘ちょうな液が急速に固化し てゲルを形成する。 ここに記載の好ましい組成物は安定で均質な液体およびゲルの形態をなすが、 バー状、粒状等の他の形態のものも提供することが可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 洗浄界面活性剤としての第二級(2,3)アルキル硫酸塩、一種または 二種以上の公知洗浄用補助添加剤および水系キヤリヤー物質からなる、均質な液 状もしくはゲル状洗剤組成物を調製するための、水溶性無機硫酸塩汚染物を実質 的に含有しない第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤の用途。 2. 第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤から水溶性無機硫酸塩汚染 物を除去するための方法であって、前記界面活性剤と前記汚染物との実質的固状 または糊状混合物を洗浄水と緊密に接触させ、前記接触を前記界面活性剤のクラ フト温度以下の温度で前記無機硫酸塩汚染物の全部または一部を溶解させるに十 分な時間に亙って行ない、次いで溶解した前記硫酸塩汚染物を含む前記洗浄水を 前記界面活性剤との接触から分離する工程からなる方法。 3. 接触を前記界面活性剤のクラフト温度未満で行なう、請求項2に記載の 方法。 4. 界面活性剤がC10-18第二級(2,3)アルキル硫酸塩、およびこれら の混合物である、請求項2または3に記載の方法。 5. 水と汚染第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤との接触を20℃ 以下の温度で行なう、請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。 6. 洗浄操作により、少なくとも50重量%の無機硫酸塩汚染物を除去する 、請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。 7. 上記第二級(2,3)アルキル硫酸塩界面活性剤中に含まれる第二級( 4)アルキル硫酸塩、第二級(5)アルキル硫酸塩,第二級(6)アルキル硫酸 塩、およびその他の界面活性剤汚染物の濃度をさらに低減させる、請求項2〜6 のいずれか1項に記載の方法。
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