JPH08508275A - 5HT▲下2▼▲下c▼および5HT▲下2▼▲下b▼アンタゴニストとしてのチエノ−インドール誘導体 - Google Patents

5HT▲下2▼▲下c▼および5HT▲下2▼▲下b▼アンタゴニストとしてのチエノ−インドール誘導体

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JPH08508275A JP6521640A JP52164094A JPH08508275A JP H08508275 A JPH08508275 A JP H08508275A JP 6521640 A JP6521640 A JP 6521640A JP 52164094 A JP52164094 A JP 52164094A JP H08508275 A JPH08508275 A JP H08508275A
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Abstract

(57)【要約】 5HT2cおよび5HT2bアンタゴニストである新規チエノ−インドール化合物、それらの合成法、それらよりなる組成物および哺乳動物の治療におけるそれらの使用。

Description

【発明の詳細な説明】 5HT2cおよび5HT2bアンタゴニストとしてのチエノーインドール誘導体 本発明は、薬理学的活性を有する新規化合物、それらの製造方法、それらを含 有する組成物および哺乳動物の治療におけるそれらの使用に関する。 ピー・フルジンスキ(P.Fludzinski)ら,ジャーナル・オブ・メディシナル・ ケミストリー(J.Med.Chem.),1986年,第29巻2415〜2418頁には 、ラット・胃底部のセロトニン受容体に対する選択性を有するN−(1,2−ジ メチル−3−エチル−1H−インドール−5−イル)−N'−(3−トリフルオ ロメチルフェニル)ウレアが記載されている。 WO92/05170には、5HT1c受容体アンタゴニスト活性を有するもの として、ある種の尿素誘導体が記載されている[ピー・ハーティグ(P.Hartig) ら,トレンズ・イン・ファーマコロジカル・サイエンシズ(TIPS)(Trends in Parmacological Sciences(TIPS)),1993年]。 5HT2c受容体アンタゴニスト活性を有することがわかった構造的に異なる化 合物のクラスが見いだされた。さらに本発明のある種の化合物は5HT2Bアンタ ゴニスト活性を示す。5HT2C/2B受容体アンタゴニストは、不安症、鬱病、強 迫観念性疾患、偏頭痛、食欲不振、アルツハイマー症、睡眠障害、病的飢餓、恐 怖発作、コカイン、エタノール、ニコチンならびにベンゾジアゼピンのごとき薬 物耽溺症、分裂症、さらには脊髄外傷および/または水頭症のごとき頭部損傷の ごとき中枢神経系(CNS)疾患の治療において潜在的に有用であると考えられ ている。 したがって、本発明は、式(I): [式中、Pはキノリンまたはイソキノリン残基または窒素、酸素もしくは硫黄か ら選択される3個までのヘテロ原子を有する5もしくは6員の環芳香族複素環; R1は水素、C1〜6アルキル、ハロゲン、OR7またはNR89であり、R7、 R8およびR9は独立して水素またはC1〜6アルキル; R2は水素またはC1〜6アルキル; R3は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、またはハロゲン; R4は水素またはC1〜6アルキル; R5およびR6はそれそれ独立して水素またはC1〜6アルキル; nは2または3の数を意味する] で示される化合物またはその塩を提供する。 C1〜6アルキル基は、それのみで、または別の基の一部として、直鎖または分 枝鎖であってよく、好ましくは、メチル、エチル、n−ならびにイソ−プロピル のごときC1〜3アルキル、最も好ましくは、メチルである。 好ましくは、R1は水素、C1〜6アルキルまたはハロゲンである。最も好まし くは、R1は水素、メチルまたは臭素である。 好ましくは、R2およびR3は水素である。 好ましくは、R5およびR6は両方とも水素であり、nは2、すなわち、基−( CR56)n−がエチレン結合を形成するものである。基−(CR56)n−はベン ゾチオフェン環の4または6位に結合することができる。 尿素残基は炭素に結合することができ、あるいは、使用可能であれば、環Pの 窒素原子に結合しうるが、好ましくは、尿素残基は炭素原子に結合する。 環Pが5または6員環の芳香族複素環である場合、適当な残基はピリジル、ピ ラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、 チアジアゾリルおよびトリアゾリルを包含する。Pがキノリンまたはイソキノリ ン残基である場合、尿素残基は環のいずれの位置にも結合することができ、好ま しくは、4位に結合する。 好ましくは、Pはピリジル、キノリルまたはイソチアゾリルである。 置換基R3はベンゾチオフェン環のフェニル部分の空いているいずれの位置に も結合することができ、すなわち、ベンゼン環の4、6または7位に結合するこ とができる。置換基R4はチオフェン環の2または3位に結合することができる 。 式(I)の好ましい化合物は、 7,8−ジヒドロ−6−(3−ピリジルカルバモイル)−チエノ[3,2−e]− インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(3−ピリジルカルバモイル)−5H−チエノ[2,3− f]インドール、 7,8−ジヒドロ−6−(5−キノリルカルバモイル)−6H−チエノ[3,2− e]インドール、 7,8−ジヒドロ−6−(3−メチル−5−イソチアゾリルカルバモイル)−6 H−チエノ[3,2−e]インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(5−ブロモ−3−ピリジルカルバモイル)−5H−チ エノ[2,3−f]インドール、 7,8−ジヒドロ−6−(2−メチル−4−キノリルカルバモイル)−6H−チ エノ[3,2−e]インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(2−メチル−4−キノリルカルバモイル)−5H−チ エノ[2,3−f]インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(4−ピリジルカルバモイル)−5H−チエノ[2,3− f]インドール、 およびそれらの医薬上許容される許容される塩を包含する。 式(I)の化合物は、慣用的な医薬上許容される酸、例えば、マレイン酸、塩 酸、臭化水素酸、リン酸、酢酸、フマル酸、サリチル酸、クエン酸、乳酸、マン デリン酸、酒石酸およびメタンスルホン酸のごとき酸と、酸付加塩を形成するこ とができる。 さらに式(I)の化合物は、N−オキシド、S−オキシドまたは水和物のごと き溶媒和物を形成してもよく、本発明はこれらの形態を包含する。本明細書で用 いる「式(I)の化合物」は、さらにこれらの形態を包含する。 式(I)のある種の化合物は、エナンチオマーをはじめとする立体異性体とし て存在することができ、本発明はこれらの立体異性体およびラセミ体をはじめと するそれらの混合物のそれぞれを包含する。異なった立体異性体につき、通常の 方法を用いて、1の異性体からもう1つの異性体を分離することができ、あるい は、立体特異的合成または不斉合性により一定の異性体を得ることができる。R2 が水素であるかまたはR1が水素もしくはNR78でありR7およびR8のうちの 少なくとも1つが水素である場合、式(I)の化合物は1種より多い互変異性体 として存在することができる。 さらに本発明は、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法 であって、 (a)式(II)で示される化合物 を、式(III) [式中、AおよびBは、結合した場合に残基−NR2'COを形成するために必要 である適当な官能基を有し、R2'は式(I)において定義したR2と同じである か、またはそれらに変換可能な基であり、R1'、R3'、R4'、R5'およびR6'は 、それぞれ、式(I)において定義したR1、R3、R4、R5およびR6と同じで あるか、またはそれに変換可能な基を意味する] で示される化合物と反応させ、次いで、所望によりそして必要に応じて、R1'、 R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'がR1、R2、R3、R4、R5およびR6以外の 場合に、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'を適当な順番でR1、R2、R3 、R4、R5およびR6に変換し、R1、R2、R3、R4、R5およびR6を相互変換 し、次いで、医薬上許容される塩を形成すること、あるいは (b)式(IV): [式中、R1'、R2'、R3'、R5'およびR6'は式(II)および式(III)におけ る定義に同じ、CおよびDは、式(III)において定義されたR3'およびR4'に より置換されたチオフェン環を形成するために必要である適当な官能基を有する ]で示される化合物を環化させ、次いで、所望によりそして必要に応じて、R1' 、R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'がR1、R2、R3、R4、R5およびR6以外 の場合に、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'を適当な順番でR1、R2、 R3、R4、R5およびR6に変換し、R1、R2、R3、R4、R5およびR6を相互変 換し、次いで、医薬上許容される塩を形成すること からなる方法を提供する。 基AおよびBの適当な例は: (i)Aが−N=C=Oで、Bが−H (ii)Aが−NR2'COLで、BがH (iii)Aが−NHR2'で、BがCOL、 (iv)Aがハロゲンで、Bが−CONHR2' を包含し、R2'は上記定義に同じであり、Lは脱離基を意味する。適当な脱離基 Lの例は、イミダゾール、塩素もしくは臭素のごときハロゲン、または所望によ り、例えばハロゲンで置換されていてもよいフェノキシもしくはフェニルチオを 包含する。 Aが−N=C=Oで、BがHである場合、適当には、不活性溶媒、例えばジク ロロメタンまたはトルエン中、室温において反応を行う。 Aが−NR2'COLで、BがHである場合、またはAが−NHR2'で、BがC OLである場合、適当には、所望によりトリエチルアミンのごとき塩基の存在下 で、不活性溶媒、例えばジクロロメタンまたはトルエン中、室温において、ある いはジメチルホルムアミド中、室温において、または昇温して、反応を行う。 Aがハロゲンで、BがCONHR2'である場合、適当には、所望により塩基の 存在下で、トルエンのごとき不活性溶媒中、昇温して、反応を行う。 ベンゾチオフェン類の合成に用いられる式(IV)の化合物の例は、CがSCH2 CO25でありR5がC1〜6アルキルでありDがCHOであるか、またはCがS CH2CH(OR52でありDが水素である化合物を包含する。 R1、R3およびR4アルキル基に変換可能な基R1'、R3'およびR4'の適当な 例は、慣用的に導入され、不活性溶媒中の水素化ホウ素ナトリウムを用いるよう な慣用的な還元、次いで不活性溶媒中での加水素分解により対応するアルキル基 に変換されうるアシル基を包含する。加水分解および脱カルボキシル化により水 素に変換されうるアルキルカルボニル基から水素置換基を得てもよい。R1がヒ ドロキシである場合、好ましくは、R1は、例えば水素添加により開裂されるベ ンシルオキシのごとく式(II)の化合物において保護されている。R2に変換可 能な基R2'の適当な例は、アルコキシカルボニルおよびベンジルまたはパラーメ トキシベンジルであり、それらは慣用的条件を用いてR2に変換される。 R1、R2、R3およびR4の相互変換を慣用的方法により行う。例えば、R2が 水素である場合、1モル当量のハロゲン化C1〜6アルキルおよび1モル当量の塩 基を用い、不活性溶媒中で、慣用的なアルキル化により、C1〜6アルキル基をR2 の位置に導入することができる。 相互変換される必要のないR1からR4までの水素変数のいずれかを保護する必 要がありうることが理解されるべきである。結合および除去について、適当な保 護基および方法が有機化学の分野において慣用されており、例えば、グリーン・ ティー・ダブリュウ(Greene T.W.),「プロテキティブ・グループス・インオ ーガニック.シンセシス(Protective groups in organic synthesis)」(ニュ ーヨークのウィリー(Wily)(1981年)に記載されている。しかしながら、 式(II)および(III)の化合物のカップリングの前、または式(IV)の化合物 の環化の前に、基R1からR4までをを導入し相互変換することが好ましい。 AがNHR2'である式(II)の化合物は既知化合物であるか、または既知化合 物と同様にして合成することができる。例えば、WO92/05170参照。 以下のように式(II)の化合物を処理することにより、Aが−N=C=Oであ る式(II)の化合物を得ることができる: i)Aがアミノならば、不活性溶媒中、過剰の塩基の存在下でホスゲンまたはホ スゲン等価物で処理する ii)Aがアルアジド(すなわちCON3)ならば、慣用的方法(エル・エス・ト リフォノフ(L.S.Trifonov)ら,ヘルベ・キミ・アクタ(Helv.Chim.Acta),1 987年,第70巻262頁参照)を用いる熱転位により、ニトレンを経由する iii)AがCONH2ならば、慣用的方法を用いて、ニトレン中間体を経由する。 ホスゲン等価物の例は、カルボニルジイミダゾールおよびクロロギ酸フェニル を包含する。 不活性溶媒中、低温で、必要ならばトリエチルアミンのごとき塩基1当量の存 在下で、Aが−NHR2'である式(II)の化合物をホスゲンまたはホスゲン等価 物と反応させることにより、Aが−NR2'COLである式(II)の化合物を合成 することができる。 式(III)の化合物を、 (a)式(V): [式中、QはCR56L、CR5OまたはCO2R、ここにLは脱離基であり、R5 およびR6は式(I)における定義に同じ、mは1または2、R3'、R4'、R5' 、R6'およびBは上記式(III)に関する定義に同じ、Rはアリールまたはアル キル基を意味する] で示される化合物を環化させ、次いで、必要ならばアミンにまで還元すること、 あるいは (b)式(VI): [式中、R3'、R5'、R6'およびBは上記式(III)に関する定義に同じ、Cお よびDは上記式(IV)に関する定義に同じ] で示される化合物を環化させること により合成することができる。 式(V)の化合物の環化を、適当には、室温において、または昇温して、不活 性溶媒中、所望により塩基の存在下において行うことができる。必要であれば、 慣用的還元法を用いて還元を行ってもよい。式(VI)の化合物の環化を、適当に は、上記式(IV)の化合物の環化について述べたような方法を用いて行うことが できる。 Aがハロゲンで、Bが水素である式(II)の化合物は市販されている。式(II I)および(IV)の新規中間体も、本発明を形成する。 医薬上許容される塩を、適当な酸または酸誘導体との反応により、慣用的に調 製することができる。過酸化水素または過カルボン酸との反応により、慣用的に N−オキシドを調製することができる。 式(I)の化合物およびその医薬上許容される塩は5HT2C/2B受容体アンタ ゴニスト活性を有し、不安症、鬱病、強迫観念性疾患、偏頭痛、食欲不振、アル ツハイマー症、睡眠障害、病的飢餓、恐怖発作、コカイン、エタノール、ニコチ ンならびにベンゾジアゼピンのごとき薬物耽溺症、分裂症、さらには脊髄外傷お よび/または水頭症のごとき頭部損傷のごとき中枢神経系(CNS)疾患の治療 および予防において潜在的に有用であると考えられる。 かくして、さらに本発明は、特に、不安症、鬱病、強迫観念性疾患、偏頭痛、 食欲不振、アルツハイマー症、睡眠障害、病的飢餓、恐怖発作、コカイン、エタ ノール、ニコチンならびにベンゾジアゼピンのごとき薬物耽溺症、分裂症、さら には脊髄外傷および/または水頭症のごとき頭部損傷のごとき中枢神経系(CN S)疾患の治療および予防における治療物質として用いる、式(I)またはその 医薬上許容される塩を提供する。 さらに本発明は、ヒトを含む哺乳動物における不安症、鬱病、強迫観念性疾患 、偏頭痛、食欲不振、アルツハイマー症、睡眠障害、病的飢餓、恐怖発作、コカ イン、エタノール、ニコチンならびにベンゾジアゼピンのごとき薬物耽溺症、分 裂症、さらには脊髄外傷および/または水頭症のごとき頭部損傷のごとき中枢神 経系(CNS)疾患の治療および予防方法であって、病んでいるものに治療上有 効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる 方法を提供する。 別の態様において、本発明は、不安症、鬱病、強迫観念性疾患、偏頭痛、食欲 不振、アルツハイマー症、睡眠障害、病的飢餓、恐怖発作、コカイン、エタノー ル、ニコチンならびにベンゾジアゼピンのごとき薬物耽溺症、分裂症、さらには 脊髄外傷および/または水頭症のごとき頭部損傷のごとき中枢神経系(CNS) 疾患の治療および予防のための医薬の製造における、式(I)の化合物またはそ の医薬上許容される塩の使用を提供する。 さらに本発明は、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、および医 薬上許容される担体からなる医薬組成物を提供する。 本発明組成物は、適当には室温かつ大気圧下での混合により製造され、経口、 非経口または直腸投与に適合しており、錠剤、カプセル、経口用液剤、粉末、顆 粒、トローチ、再構成可能な粉末、注射可能および輸液可能な溶液または懸濁液 もしくは坐薬の形態であってよい。 経口投与用の錠剤およびカプセルは剤型にして提供され、それらは、結合剤、 充填剤、希釈剤、錠剤化剤、潤滑剤、崩壊剤、着色料、および湿潤剤のごとき慣 用的な賦形剤を含有する。通常の医薬製造における慣例においてよく知られた方 法により錠剤をコーティングしてもよい。 経口用液体標品は、例えば、水性もしくは油性懸濁液、溶液、エマルジョン、 シロップ、またはエリキシルの形態であってよく、あるいは、使用前に水または 適当な担体で復元する乾燥製品として提供してもよい。かかる液体標品は、懸濁 化剤、乳化剤、非水性担体(食用油を包含)、保存料、そして、所望ならば慣用 的な香料または着色料を含有していてもよい。 非経口投与用には、本発明化合物またはその医薬上許容される塩および滅菌担 体を用いて液体剤型を製造する。担体および濃度によるが、化合物を単体中に懸 濁または溶解することができる。溶液の製造においては、注射用水に化合物を溶 解し、適当なバイアルまたはアンプルに充填し密封する前に滅菌濾過することが できる。有利には、局所麻酔剤のごときアジュバント、保存料および緩衝剤を担 体に溶解する。安定性を増大させるために、バイアルに充填後、組成物を凍結し 、真空下で水を除去することができる。化合物を担体に溶解するかわりに懸濁す ること、および滅菌担体に懸濁する前にエチレンオキシドにより滅菌することを 除いては、実質的に同じやり方で経口用懸濁液を製造する。滅菌担体に懸濁する 前 にエチレンオキシドに曝露することにより、化合物を滅菌することができる。有 利には、界面活性剤または湿潤剤を組成物中に含有させて本発明化合物の均一な 分配を容易にする。 投与方法にもよるが、組成物は、0.1ないし99重量%、好ましくは10な いし60重量%の活性化合物を含有していてもよい。 通常は、上記疾患の治療に用いる組成物の用量は、疾患の重さ、対象の体重、 および同様の因子により変更されるであろう。しかしながら、一般的指標として 、適当な1回分の用量は、0.05ないし1000mg、より適当には0.05な いし20.0mg、例えば0.2ないし5mgであり、かかる1回分の用量を1日 1回以上、例えば1日2または3回投与して1日の全用量が0.01ないし10 0mg/kgとなるようにし、かかる治療が何週間または何ヵ月間かにわたって もよい。 以下の実施例は本発明を説明する。 記載例1 5−ニトロベンゾ[b]チオフェン(D1) エス・ロッシ(S.Rossi)およびアール・トラベ(R.Trave)(イル・ファルマ コ(Il Farmaco)−エディ・サイ(Ed.Sci),1960年,第15巻,396頁) により記載されているようにして、5−ニトロベンゾ[b]チオフェンカルボン 酸エチルを調製し、加水分解して対応する酸とした。キノリン(25ml)中で 、5−ニトロベンゾ[b]チオフェンカルボン酸(4.32g,19.4ミリモル )を銅粉末(1.2g,減圧下、160℃で数時間加熱することにより活性化)と ともに180〜190℃で2時間加熱した。冷却後、混合物をエーテルで希釈し 、5N塩酸で完全に洗浄した。有機相を乾燥し、蒸発させ、次いで、粗生成物を エーテルから結晶化して標記化合物(3.24g,77%)を得た。融点142〜 145℃。 NMR(CDCl3)δ:7.52(1H,d,J 6),7.68(1H,d,J 6),8.00(1H,d,J 8),8.22(1H,dd,J 8,2), 8.74(1H,d,J 2)。 記載例2 4−メチル−5−ニトロベンゾ[b]チオフェン(D2) −20℃に冷却した乾THF(100ml)中の5−ニトロベンゾ[b]チオ フェン(D1)(1.79g,10ミリモル)の溶液に、内部温度が−15より低 くなるようにして臭化メチルマグネシウム(エーテル中3M,6.66ml,20 ミリモル)を添加した。次いで、この温度で混合物を30分攪拌した。2,3− ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノリン(2.72g,12ミリモル)を添加 し、混合物を室温で15分攪拌した。次いで、混合物を希酢酸(水溶液)中に注 ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。抽出物を合わせ、重炭酸ナトリウムで2回 、次いで水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。残渣を1:1のペトロール/ジク ロロメタンで溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーに供して標記化合物( 1.35g,2つの標品を合わせた収率47%)。融点104〜105℃(エーテ ル/ペトロール)。 NMR(CDCl3)δ:2.88(3H,s),7.60(1H,d,J=6),7 .64(1H,d,J=6),7.81(1H,d,J=10),7.92(1H,d, J=10)。 記載例3 4−(2−ヒドロキシエチル)−5−ニトロベンゾ[b]チオフェン(D3) DMSO(10ml)中の4−メチル−5−ニトロベンゾチオフェン(D2)( 1.045g,5.5ミリモル)、パラホルムアルデヒド(0.18g,6ミリモル )および水酸化カリウム(エタノール中0.5M,1.2ml,0.6ミリモル)か らなる混合物を室温で4時間攪拌した。次いで、混合物を酢酸エチルで希釈し、 水で完全に洗浄した。有機相を乾燥させ、蒸発させ、残渣を0〜1.5%メタノ ール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲル(60g)上のクロマトグラフィー に供して標記化合物(0.92g,75%)を得た。融点83〜85℃。 NMR(CDCl3)δ:1.82(1H,t,J=6),3.51(2H,t,J= 6),7.66(2H,s),7.84(1H,d,J=10),7.91(1H,d, J=10)。 記載例4 4−(2−メチルスルホニルオキシエチル)−5−ニトロベンゾ[b]チオフェ ン(D4) ジクロロメタン(20ml)中のヒドロキシエチル化合物(D3)(1.03 g,4.6ミリモル)、塩化メチルスルホニル(0.4ml,5.2ミリモル)およ びトリエチルアミン(0.7ml,5ミリモル)からなる混合物を室温で1時間攪 拌した。さらにトリエチルアミン(0.2ml)を添加し、30分攪拌を継続し た。次いで、水(10ml)を添加し、混合物を約10分間攪拌し、その後、5 M塩酸で酸性にし、相分離させた。有機相を希塩酸で洗浄し、乾燥させ、次いで 、蒸発させた。残渣をエーテルから再結晶して標記化合物(1.0g,72%)を 得た。融点108〜110℃。 NMR(CDCl3)δ:2.97(3H,s),3.72(2H,t,J=6),4 .67(2H,t,J=6),7.71(1H,d,J=6),7.44(1H,d,J =6),7.92(1H,d,J=10),7.99(1H,d,J=10)。 記載例5 7,8−ジヒドロチエノ[3,2−e]インドール(D5) エタノール(50ml)中のメタンスルホナート(D4)(1.0g,3.3ミ リモル)および炭素上10%パラジウム(0.1g)からなる混合物を、47p siの水素下で6.5時間攪拌した。さらに50mgのパラジウム/活性炭を添 加し、水素化を7時間継続した。混合物をキーゼルグール(kieselguhr)で濾過 し、蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水間に分配させ、有機相を希塩酸 て抽出した。合わせた水性抽出物を10%水酸化ナトリウムで塩基性にし、DC Mで抽出した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて標記化合物(0.18g, 31%)を緑色油状物質として得た。 NMR(CDCl3)δ:3.31(2H,t,J=8),3.78(2H,t,J= 8),4.75(ブロード s),6.96(1H,d,J=10),7.18(1H ,d,J=6),7.48(1H,d,J=6),7.60(1H,d,J=10)。 記載例6 *2−ブロモ−4−メチルベンゼンカルボキシアルデヒド(D6) 水(80ml)中の亜硝酸ナトリウム(45.0g,650ミリモル)を、2− ブロモ−4−メチルアニリン(100.0g,530ミリモル)、濃塩酸(125 ml)および氷水(400ml)からなる混合物に30分以上かけて、品温を5 ℃未満に保ちながら滴下した。混合物を0℃においてさらに30分攪拌し、酢酸 ナトリウム3水和物(50.0g,360ミリモル)を添加した。 次いで、ジアゾニウム溶液/懸濁液をトランスファーチューブ(transfer tub e)通して激しく攪拌しながら品温を15℃未満に保ちながら少しずつホルムア ルドオキシム溶液[ホルムアミドオキシムは、パラホルムアルデヒド(32.5 g,1000ミリモル)および塩酸ヒドロキシルアミン(74.0g,1050ミ リモル)から、水(400ml)中で、酢酸ナトリウム3水和物(150.0g, 1080ミリモル)、硫酸銅5水和物(16.3g)、亜硫酸ナトリウム(2.2 g)および無水酢酸ナトリウム(210g,2560ミリモル)とともに20分 間還流下で加熱することにより調製]に添加した(反応物が非常に発泡性である ことに注意)。 混合物を室温で1時間攪拌し、濃塩酸(470ml)を添加した。次いで、混合 物を還流下で加熱した。 反応物から生成物を3時間水蒸気蒸留し、次いで、ジエチルエーテル(2x1 000ml)で抽出し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、乾燥(Na2S O4)し、蒸発乾固した。5mmHgにおける減圧蒸留により標記化合物(57 g,53%)を得た。融点102〜108℃。 NMR(CDCl3)δ:2.41(3H,s),7.22(1H,d,J 8), 7.48(1H,s),7.81(1H,d,J 8),10.30(1H,s)。 *エス・ディー・ジョラド(S.D.Jolad)、エス・ラジャゴパル(S.Rajagopal), オーガ・シンセ・コレ(Org Synth Coll),第V巻,139頁(1973年) 記載例7 2−ブロモ−4−メチル−5−ニトロベンゼンカルホキシアルデヒド(D7) 濃硝酸(36ml,570ミリモル)を濃硫酸(300ml)中の2−ブロモ −4−メチルベンゼン−カルボキシアルデヒド(D6)(57g,285ミリモ ル)に、品温を15℃未満に保ちつつ攪拌しながら添加した。混合物をさらに2 0分攪拌し、次いで、氷/水(250ml)中に激しく攪拌しながら注いだ。混 合物を5%メタノール/クロロホルム(3x1000ml)で抽出し、重炭酸ナ トリウム飽和溶液で洗浄し、濾過し、蒸発乾固した。残渣を酢酸エチル/60〜 80ペトロールから再結晶を行って標記化合物(44.2g,63%)を得た。 NMR(CDCl3)δ:2.63(3H,s),7.68(1H,s),8.49( 1,s),10.30(1H,s)。 記載例8 5−ニトロ−6−メチルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸エチル(D8 ) 2−メルカプト酢酸エチル(20ml,182ミリモル)を、品温を5℃未満 に保ちながら、ナトリウムエトキシド溶液[エタノール(150ml)を金属ナ トリウム(4.3g,180ミリモル)で処理することにより調製]に添加した。 20分後、エタノール(300ml)を添加し、次いで、2−ブロモ−4−メチ ル−5−ニトロベンゼン−カルボキシアルデヒド(D7)(44.2g,180ミ リモル)を10分かけて少しずつ添加し、濃黄色沈殿を得た。さらにエタノール (200ml)を添加し、混合物を還流下で3時間加熱した。混合物を冷却し、 エタノールを減圧除去した。残渣をジクロロメタンおよび水の間に分配させ、分 離し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固して標記化合物(46.0g,96%)を 得た。 NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J6),2.72(3H,s),4. 42(2H,q,J 6),7.80(1H,s),8.10(1H,s),8.53 (1H,s)。 記載例9 5−ニトロ−6−メチルベンゾ[b]チオフェン(D9) エタノール(500ml)および水(300ml)中の5−ニトロ−6−メチ ルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸エチル(D8)(46.0g,170 ミリモル)を水酸化ナトリウム(27.0g,680ミリモル)とともに還流下で 3時間加熱した。次いで、混合物を激しく攪拌しながら希塩酸(250ml)お よび氷/水(100ml)の混合物中に注いだ。得られた細かい沈殿を濾別し、 乾燥させた。次いで、乾燥固体を銅粉末(25g,390ミリモル)とともにキ ノリン(300ml)中で190℃に3時間攪拌しながら加熱した。次いで、混 合物を冷却し、ジエチルエーテル(100ml)で希釈し、キーゼルグール(ki eselguhr)で濾過した。濾液を希塩酸(3x500ml)、水(500ml)、 次いで、飽和塩化ナトリウム(500ml)で洗浄し、分離し、乾燥(Na2S O4)し、濾過し、次いで、蒸発乾固して標記化合物(29.6g,88%)を得 た。 NMR(CDCl3)δ:2.70(3H,s),7.40(1H,d,J 6), 7.55(1H,d,J 6),7.80(1H,s),8.49(1H,s)。 記載例10 2−(5−ニトロ−6−ベンゾ[b]チエニル)アセトアルデヒド(D10) ジメチルホルムアミド(300ml)中の5−ニトロ−6−メチルベンゾ[b ]チオフェン(D9)を、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(61ml ,460ミリモル)およびピロリジン(25.7ml,300ミリモル)で処理し 、アルゴン下で150℃で3時間加熱した。次いで、混合物を冷却し、蒸発乾固 させた。トルエン(600ml)、水(800ml)および希塩酸(300ml ) を残渣に添加し、混合物を還流下で30分加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチ ル(2x600ml)で抽出した。有機層を水(500ml)で洗浄し、乾燥( Na2SO4)し、蒸発乾固させた。ジクロロメタンで溶離するTLCシリカゲル 上のフラッシュクロマトグラフィーにより標記化合物(26.4g,78%)を得 た。 NMR(CDCl3)δ:4.21(2H,s),7.48(1H,d,J 6),7 .63(1H,d,J 6),7.79(1H,s),8.63(1H,s),9.90 (1H,s)。 記載例11 2−(5−ニトロ−6−ベンゾ[b]チエニル)エタノール(D11) エタノール中の2−(5−ニトロ−6−ベンゾ[b]チエニル)アセトアルデ ヒド(D10)(25.3g,114ミリモル)を、水素化ホウ素ナトリウム(8 .7g,228ミリモル)で、室温で攪拌しながら処理した。攪拌を1時間継続し 、次いで、減圧下で大部分のエタノールを除去した。水(500ml)を添加し た。次いで、希塩酸を注意深く添加することにより(気体が発生)、混合物を酸 性にし、次いで、酢酸エチル(2x400ml)で抽出した。合わせた有機層を 水(500ml)、次いで、塩化ナトリウム飽和溶液(500ml)で洗浄し、 分離し、乾燥(Na2SO4)し、次いで、蒸発乾固させた。これにより標記化合 物(25.0g,98%)を得た。 NMR(CDCl3)δ:3.28(2H,t,J 8),3.95(2H,t,J 8),7.40(1H,d,J 6),7.58(1H,d,J 6),7.89(1 H,s),8.45(1H,s)。 記載例12 メタンスルホン酸2−(5−ニトロ−6−ベンゾ[b]チエニル)エチル(D1 2) ジクロロメタン(500ml)中の2−(5−ニトロ−6−ベンゾ[b]チエ ニル)エタノール(D11)(25.0g,118ミリモル)をトリエチルアミン (16.4ml,118ミリモル)で処理した。次いで、塩化メタンスルホニル( 9.2ml,118ミリモル)を、攪拌しながら15分かけて滴下した。混合物を さらに1時間攪拌し、次いで、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2x500ml) で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、次いで蒸発乾固して標記化合物(19.6g, 88%)を得た。 NMR(CDCl3)δ:2.98(3H,s),3.45(2H,d,J 8),4 .60(2H,d,J 8),7.45(1H,d,J 6),7.63(1H,d,J 6),7.89(1H,s),8.51(1H,s)。 記載例13 6,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−f]インドール(D13) メタンスルホナート(D12)(24.0g,80ミリモル)を、トリエチルア ミン(40ml)を含有する酢酸エチル(600ml)中、大気圧、50℃にお いて、活性炭上10%パラジウム触媒で3時間水素化した。次いで、触媒を濾別 し、濾液を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、次い で、蒸発乾固して標記化合物(12.7g,91%)をわずかに灰色がかった白色 の固体として得た。 NMR(CDCl3)δ:3.12(2H,t,J 8),3.40〜3.60(1H ,br s),3.65(2H,t,J 8),7.01(1H,s),7.11(1 H,d,J 6),7.25(1H,d,J 6),7.53(1H,s)。 実施例1 7,8−ジヒドロ−6−(3−ピリジルカルバモイル)−チエノ[3,2−e]− インドール(E1) トルエン(7ml)中のニコチン酸アジド(0.16g,1.1ミリモル)を還 流下で1.5時間加熱した。溶液を冷却し、少量のジメチルホルムアミドを含有 するジクロロメタン(7ml)中のチエノインドール(D5)(0.18g,1. 03ミリモル)を添加した。混合物を室温で2.5時間攪拌した。次いで、混合 物を水洗し、水相をジクロロメタン/メタノールで抽出した。トルエン相および ジクロロメタン抽出物を合わせ、乾燥し、蒸発させた。残渣をエタノール/水か ら再結晶させて標記化合物(0.18g,59%)を得た。融点192〜197℃ 。 実測値: C,64.97;H,4.63;N,14.05% C16133OSとして、C,65.06;H,4.44;N,14.23% NMR(D6−DMSO)δ:3.45(2H,t,J=8),4.30(2H,t, J=8),7.33(1H,d,J=6),7.78(1H,d,J=6),7.80 (1H,d,J=6),8.01(1H,m,J=7),8.07(1H,d,J=7) ,8.24(1H,d,J=4),8.74(1H,s),8.78(1H,s)。 実施例2 6,7−ジヒドロ−5−(3−ピリジルカルバモイル)−5H−チエノ[2,3− f]インドール(E2) トルエン(3ml)中のアジ化ニコチニル(0.06g,0.4ミリモル)を還 流下で1時間加熱し、次いで、冷却した。ジクロロメタン中の6,7−ジヒドロ −5H−チエノ[2,3−f]インドール(0.07g,0.4ミリモル)を添加し 、混合物を室温で1時間攪拌した。少量のペトロールを添加し、固体生成物を濾 別し、ペトロールで洗浄し、減圧乾燥して標記化合物(0.085g,72%)を 得た。融点183〜185℃。 実測値: C,64.94;H,4.73;N,14.26% C16133OSとして、C,65.06;H,4.44;N,14.23% NMR(D6−DMSO)δ:3.28(2H,t,J=9),4.22(2H,t, J=9),7.34(1H,m),7.37(1H,d,J=5),7.63(1H, d,J=5),7.77(1H,s),8.01(1H,d,J=8),8.23(1 H,d,J=5),8.33(1H,s),8.75(2H,m)。 実施例3 7,8−ジヒドロ−6−(5−キノリルカルバモイル)−6H−チエノ[3,2− e]インドール(E3) 5−アミノキノリン(0.27g,1.9ミリモル)および1,1'−カルボニル ジイミダゾール(0.31g,1.9ミリモル)を、乾ジクロロメタン(10ml )中、Ar下で、還流させて2.5時間攪拌した。混合物を蒸発乾固し、残渣を 乾DMF(10ml)に溶解した。7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e ]インドール(D5)(0.30g,1.7ミリモル)を添加し、好ましくは混合 物を115℃において1時間攪拌し、水(200ml)中に注いだ。沈殿を濾別 し、減圧乾燥した。0〜1%メタノール/酢酸エチルで溶離するシリカゲル上の クロマトグラフィーにより標記化合物(0.31g,52%)を緑がかったは灰色 の粉末として得た。融点243〜244℃。 NMR(DMSOd6)(δ):3.49(2H,t,J 8),4.44(2H,t ,J 8),7.36(1H,d,J 5),7.53(1H,dd,J 8,4),7 .64(1H,d,J 7,7),7.7〜7.85(3H,m),7.92(1H,d, J 8),8.03(1H,d,J 9),8.48(1H,d,J 8),8.85 (1H,s),8.92(1H,m)。 実測値: C,66.7;H,4.4;N,11.7% C20153OS 0.75H2Oとして、C,66.9;H,4.6;N,11.7% 実施例4 7,8−ジヒドロ−6−(3−メチル−5−イソチアゾリルカルバモイル)−6 H−チエノ[3,2−e]インドール(E4) 最初のステップにおいて1当量のトリエチルアミンを含めること以外は実施例 3の方法に従い、この化合物を、5−アミノ−3−メチルイソチアゾール塩酸塩 (0.26g,1.7ミリモル)および7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2− e]インドール(D5)から調製した。メタノール/ジクロロメタンからの再結 晶により所望物質を得た。 NMR(DMSOd6)(δ):2.30(3H,s),3.47(2H,t,J 8 ),4.26(2H,t,J 8),6.77(1H,s),7.36(1H,d,J 6),7.8(2H,m),8.06(1H,d,J 8),10.55(1H,b s)。 実測値: C,57.1;H,4.3;N,13.4% C1513NOS2として、C,57.1;H,4.2;N,13.3%。 実施例5 6,7−ジヒドロ−5−(5−ブロモ−3−ピリジルカルバモイル)−5H−チ エノ[2,3−f]インドール(E5) 実施例2の方法に従い、6,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−f]インド ール(D13)(0.28g,1.6ミリモル)およびアジ化5−ブロモニコチニ ル0.38,1.7ミリモル)から、この化合物を調製した。エタノール/石油エ ーテル(沸点60〜80℃)からの粗生成物の再結晶により標記化合物(0.1 6g,34%)をわずかに灰色がかった白色の固体として得た。 融点203〜205℃(分解)。 NMR(DMSOd6)(δ):3.34(2H,t,J 8),4.23(2H,t ,J 8),7.39(1H,d,J 4),7.65(1H,d,J 4),7.80 (1H,s),8.35(3H,m),8.78(1H,d,J 2),8,97(1 H,s)。 実測値: C,51.2;H,3.4,N,11.0% C1612BrN3OSとして:C,51.4;H,3.2;N,11.2%。 実施例6 7,8−ジヒドロ−6−(2−メチル−4−キノリルカルバモイル)−6H−チ エノ[3,2−e]インドール(E6) 乾ジクロロメタン(15ml)中の1,1'−カルボニルジイミダゾール(0. 47g,2.86ミリモル)の氷冷溶液に、ジクロロメタン(30ml)中の4− アミノキナルジン(0.41g,2.6ミリモル)を添加した。混合物を 1.75時間攪拌し、その間、0℃から室温まで暖めた。次いで、溶媒を蒸発さ せ、乾DMF(10ml)と置換した。乾DMF(10ml)中の7,8−ジヒ ドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール(D5,0.45g,2.57ミリモ ル)の溶液を添加し、混合物を100〜120℃において1.25時間攪拌した 。次いで、混合物を冷却し、水中に注いだ。固体生成物を濾別し、水洗し、乾燥 し、次いで、ジクロロメタン/ペトロールから2回再結晶して標記化合物(0. 35g,38%)を得た。融点229〜231℃。 NMR(DMSOd6)(δ):2.65(3H,s),3.49(2H,t,J 8 ),7.38(1H,d,J 6),7.54(1H,t,J 7),7.72(1H, t,J 7),7.80(3H,m),7.92(1H,d,J 7),8.07(1 H,d,J 7),8.18(1H,d,J 7),8.87(1H,s)。 実測値: C,70.04;H,5.02;N,11.66% C21173OSとして、C,70.17;H,4.77;N,11.69%。 実施例7 6,7−ジヒドロ−5−(2−メチル−4−キノリルカルバモイル)−5H−チ エノ[2,3−f]インドール(E7) 実施例3の方法により、2−メチル−4−アミノキノリン(0.46g,29ミ リモル)および6,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−f]インドール(D1 3)(0.5g,29ミリモル)らら標記化合物を調製した。メタノール/ジクロ ロメタンからの再結晶により標記化合物(0.51g,49%)を白色結晶として 得た。融点237〜238℃。 NMR(DMSO−d6)δ:2.60(3H,s),3.30(2H,t,J 8) ,4.40(2H,t,J 8),7.35(1H,d,J 6)、7.45〜7.55 (1H,m),7.60〜7.95(5H,m),8.10〜8.21(1H,m), 8.35(1H,s),8.30〜8.45(1H,brs)。 実測値: C,69.87;H,4.89;N,11.70% C21173OSとして、C,70.17;H,4.77;N,11.69% 実測M+,C21173OSとして359。 実施例8 6,7−ジヒドロ−5−(4−ピリジルカルバモイル)−5H−チエノ[2,3− f]インドール(E8) 実施例3の方法により、4−アミノピリジン(0.27g,29ミリモル)およ び6,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−f]インドール(0.5g,29ミリ モル)から標記化合物を調製した。メタノール/ジクロロメタンからの再結晶に より標記化合物(0.45g,53%)をうす緑色結晶として得た。融点>240 ℃。 NMR(DMSO−d6)δ:3.30(2H,t,J 8),4.22(2H,t, J 8),7.39(1H,d,J 6),7.59〜7.68(3H,m),7.8 0(1H,s),8.30〜8.44(3H,m),8.95(1H,s)。 実測値: C,63.91;H,4.63;N,14.10% C16133OS 1/3H2Oとして、C,63.79;H,4.54;N,13.95% 。 実測M+295,C16133OSとして295。 薬理学的データ MCPPにより誘導される運動低下 ラットへのm−(クロロフェニル)ピペラジン(mCPP)の投与は、関連薬 剤である1−(m−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン(TFMPP)に 関して見られる(ルッキ(Lucki)およびフレイザー(Frazer)1982年、ケ ネット(Kennett)およびカーゾン(Curzon)1988年)のと同様に運動低下 を引き起こす(ケネット(Kennett)およびカーゾン(Curzon)1988年、ル ッキ(Lucki)ら1989年)。この効果は、非特異的5−HT2c/5−HT2A 受 容体アンタゴニストであるミアンセリン(mianserin)、シプロヘプタジン(cyp roheptadine)およびメターゴリン(metergoline)により、そしておそらくメス ラーギン(mesulergin)によりブロックされた。それは、同等の用量の5−HT2A 受容体アンタゴニストであるケタンセリン(ketanserin)およびリタンセリン (ritanserin)によってもブロックされず(ケネット(Kennett)およびカーゾ ン(Curzon)1991年)、5−HT1A、5−HT1B、5−TH3、α2アドレナ リン作用受容体またはドーパミンD2受容体によってもブロックされない。それ ゆえ、引き続いての研究(ルッキ(Lucki)ら,1989年)により確認された ように、mCPPの効果は、5−HT2c受容体により媒介されると考えられる( ケネット(Kennett)およびカーゾン(Curzon)1988年)。mCPPは大脳 の脳室に注入された場合に運動低下を引き起こすので、おそらくこの効果は中枢 神経により媒介されるのであろう(ケネット(Kennett)およびカーゾン(Curzo n)1988年)。 mCPPにより誘導される運動低下を、長さ56cm x 幅16 1/2cm x 高さ 25cmの黒色パースペックス(perspex)製の自動運動ケージ(aut omated locomotion cages)において測定した。基底レベルのいずれかの端にお いて2本の光線がケージの幅方向に横切っている。これらの光線を連続的に遮断 することにより、ケージの移動が測定される。 オスのスプラグ・ダウリー・ラット(Sprague Dawley rats)(体重200〜 250g)(チャールズ・リバー(Charles River)社)を6匹の群にして飼育 した。試験1時間前およびmCPP投与(7mg/kg、腹腔内投与)40分後 に、ラットに薬剤を経口投与した。さらに20分後、ラットを、隣り合った部屋 にある、赤色光下の4群の独立した自動ケージに入れた。10分後に試験を終了 した。mCPPにより誘導された運動低下の逆転を、インビボにおける中枢の5 −HT2c受容体アンタゴニスト特性の証拠と見なした。 ケネット,ジー・エイ(Kennett,G.A.)、カーゾン,ジー(Curzon,G.),(19 88年).ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Brit.J. Pharmacol.)第94巻,137〜147頁。 ケネット,ジー・エイ(Kennett,G.A.)、カーゾン,ジー(Curzon,G.),(199 1年).ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Brit.J.Pharma col.)第103巻,2016〜2020頁。 ルッキ,アイ(Lucki,I.)、フレイザー,エイ(Frazer,A.),(1982年).ア メリカン・ソサエティー・オブ・ニューロサイエンス(Am.Soc.Neurosci.)第8 巻(アフストラクト),101頁。 ルッキ,アイ(Lucki,I.)、ウォード,エム・アール(Ward,M.R.)、フレイザー ,エイ(Frazer,A.),(1989年).ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・ アンド・イクスペリメンタル・セラピューティクス(J.Pharmacol.Exp.Therap. )第249巻,155〜164頁。 実施例1、2および5の化合物は、経口的に、1.4ないし9.6mg/kgの ID50値を有していた。 インビトロにおいて293細胞により発現されたラットまたはヒトの5−HT2c クローンへの[3H]−メスラーギンの結合 文献による証拠は、5−HT2cアンタゴニストが、不安、偏頭痛、鬱病、摂食 障害および強迫観念疾患(カーゾンおよびケネット,1990年;フォザード(F ozard)およびグレイ(Gray),1989年)ならびにアルツハイマー症(ラウラ ー(Lawlor),1989年,ジャーナル・オブ・アーカイブス・オブ・ジェネラル ・シカイアトリー(J.Arch.Gen.Psychiat.)第46巻,542頁)の治療をはじ めとする多くの治療的特徴を有しているかもしれないことを示唆している。 5−HT2c結合部位に対する試験薬剤の親和性を、293細胞において発現さ れた5−HT2cクローンから[3H]−メスラーギンを除去して置き換わる能力 を評価することにより測定することができる(ジュリアス(Julius)ら,198 8年)。用いた方法はパゾス(Pazos)ら,1984年のものと類似の方法であっ た。 細胞懸濁液(50ml)を[3H]−メスラーギン(0.5nM)とともに、T ris−HCl緩衝液(pH7.4)中、37℃においてインキュベーションし た。非特異的結合をミアンセリン(10-6M)存在下で測定した。10種の濃度 (最終濃度3x10-9ないし10-4M)の試験薬剤を50mlの体積中に添加し た。全アッセイ体積は500mlであった。ブランデル・セル・ハーベスター( Brandell cell harvester)を用いる急速濾過によりインキュベーションを停止 した。4パラメーター記号論理学的プログラム(four parameter logistic Prog ram)(ド・リーン(DeLean)1978年)を用いてIC50値を決定し、pKi (阻害定数の負の対数)を、チェン・プルソフ(Cheng Prusoff)等式: [式中、Ki=阻害定数 C=[3H]−メスラーギン濃度 Kd=5−HT2c結合部位に対するメスラーギンの親和性] により計算した。 カーゾン,ジー・エイおよびケネット,ジー・エイ(1990年).TIPS,第1 1巻,181〜182頁。 フォザード,ジェイ・アール(Fozard,J.R.)およびグレイ,ジェイ・エイ(Gray, J.A.)(1989年).TIPS,第10巻,307〜309頁。 パゾス,エイ(Pazos,A.)ら(1984年).ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)第106巻,531〜538頁。 ジュリアス(Julius)ら(1988年)サイエンス第241巻,558〜564 頁。 ド・リーン,エイ(DeLean A.)、マンソン,ピー・ジェイ(Munson,P.J.)、ロ ドバウド,ディー(Rodbaud,D.)(1978年)アメリカン・ジャーナル・オブ ・フィジオロジー(Am.J.Physiol.)第235巻,E97〜E102。 実施例1ないし8の化合物は、5.1ないし8.4のKi値を有していた。 ゲラー−ザイフター法(Geller-Seifter procedure) ゲラーおよびザイフター(1960年)サイコファーマコロジア(Psychophar macologia),第1巻,482〜492頁により最初に記載された方法に基づいて 、ゲラー−ザイフター法を用いて潜在的な不安緩解特性を評価する。この方法は 、不安緩解特性を有する薬剤に選択的であることが示されている(クック(Cook )およびセピンウォール(Sepinwall),(1975年)「メカニズム・オブ・ アクション・オブ・ベンゾジアゼピンズ(Mechanism of Action of Benzodiazep ins)」1〜28頁(コスタ・イー(Costa,E.)およびグリーンガード,ピー(Gr eengard,P.)編)(ニューヨークのラベン・プレス(Raven Press))。 ラットを、報酬として餌を得るためにレバーを押すように種々の間隔の30秒 スケジュール(VI30)で訓練する。VI30の5分間のセッションを2〜5 分間のスケジュール(FR5)(5回目のレーバーを押した後、0.5秒間の穏 やかな足への衝撃を伴って餌が提供される)に変更した。研究は全部で約30分 間継続した。典型的に、ラットは、VI30スケジュールにおいてはレバーを押 す応答が速やかで、FR5「葛藤(conflict)」セッションにおいては応答が遅 れる。不安緩解剤は、「葛藤」セッションにおける抑制された応答速度を増加さ せる。 薬剤を、3〜8匹の群のラットに、試験30分前に、腹腔内または経口投与す る。FE5「葛藤」セッションにおいてレバーを押す全回数の平方根の増加パー センテージとして結果を示す。平方根への変換は、パラメーター法を用いる統計 学的分析用にデータを正規化するために必要である。 実施例1および2の化合物は、1ないし2mg/kgの範囲の用量レベルの経 口投与で、「葛藤」セッションにおける応答の増加を示した。 ラット・胃底部: 5−HT2B受容体 ラット・胃底部切片(RFS)における5−HT受容体は、5−HT2Bである と特徴づけられている。それゆえ、この組織を用いて化合物の5−HT2Bアンタ ゴニスト特性を評価することができる。 オスのCDラット(チャールズ・リバー社,体重250〜350g)から胃全 体を得た。胃底部切片(2cm x 0.5cm)を大弯から切り取り、粘膜を 注意深く除去した。次いで、組織をさらに小片(2mm x 20mm)へと切 断し、これを、インドメタシン(indomethacin)(3μM)を含有する37℃の 酸素飽和されたタイロード溶液の入ったオーガン・バス(organ baths)中に置 いた。標品を静張力0.5gの下に維持し、不可逆的MAO阻害剤であるパーギ リン(pargyline)(100μM)に曝露した(30分曝露、次いで洗浄した) 。1時間の平衡化時間中、標準アゴニストである5−HT(1x10-10M以上 )積算濃度−効能曲線が描かれて各標品に対する個体の感受性が決定されるまで 、15分間隔でラット・胃底部切片を1x10-8Mの5−HTに曝露した。5− HTまたは他のアゴニストに対するさらなる濃度−効能曲線を、前の曲線の完成 後1時間たってからすぐに作成した。必要な場合、この1時間の間、アンタゴニ ストで組織を平衡化した。アンタゴニストの親和性をpA2評価値として表す。 実施例2の化合物はpA2値7.97を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/47 ACM 9454−4C A61K 31/47 ACM 31/495 ADR 9454−4C 31/495 ADR 31/50 AEN 9454−4C 31/50 AEN 31/505 9454−4C 31/505 C07D 495/04 105 9165−4C C07D 495/04 105A (72)発明者 マーティン,ロジャー・トーマス イギリス国エセックス・シーエム19・5エ イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ ールドハーバー・ロード(番地の表示な し) スミスクライン・ビーチャム・ファ ーマシューティカルズ (72)発明者 ジョンズ,グラハム・エルジン イギリス国エセックス・シーエム19・5エ イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ ールドハーバー・ロード(番地の表示な し) スミスクライン・ビーチャム・ファ ーマシューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、Pはキノリンまたはイソキノリン残基または窒素、酸素もしくは硫黄か ら選択される3個までのヘテロ原子を有する5もしくは6員の環芳香族複素環; R1は水素、C1〜6アルキル、ハロゲン、OR7またはNR89であり、R7、 R8およびR9は独立して水素またはC1〜6アルキル; R2は水素またはC1〜6アルキル; R3は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、またはハロゲン; R4は水素またはC1〜6アルキル; R5およびR6はそれそれ独立して水素またはC1〜6アルキル; nは2または3の数を意味する] で示される化合物またはその塩。 2.R1が水素、C1〜6アルキルまたはハロゲンである請求項1記載の化合物 。 3.R2およびR3が水素である請求項1または2記載の化合物。 4.R5およびR6がともに水素であり、nが2である請求項1ないし3のいず れか1項に記載の化合物。 5.Pがピリジル、キノリルまたはイソチアゾリルである請求項1ないし4の いずれか1項に記載の化合物。 6. 7,8−ジヒドロ−6−(3−ピリジルカルバモイル)−チエノ[3, 2−e]−インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(3−ピリジルカルバモイル)−5H−チエノ [2,3−f]インドール、 7,8−ジヒドロ−6−(5−キノリルカルバモイル)−6H−チエノ [3,2−e]インドール、 7,8−ジヒドロ−6−(3−メチル−5−イソチアゾリルカルバモイ ル)−6H−チエノ[3,2−e]インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(5−ブロモ−3−ピリジルカルバモイル)− 5H−チエノ[2,3−f]インドール、 7,8−ジヒドロ−6−(2−メチル−4−キノリルカルバモイル)− 6H−チエノ[3,2−e]インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(2−メチル−4−キノリルカルバモイル)− 5H−チエノ[2,3−f]インドール、 6,7−ジヒドロ−5−(4−ピリジルカルバモイル)−5H−チエノ [2,3−f]インドール、 およびそれらの医薬上許容される許容される塩 である請求項1記載の化合物。 7.治療に用いられる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物。 8.請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物および医薬上許容される 担体もしくは賦形剤からなる医薬組成物。 9.(a) 式(II)で示される化合物 を、式(III) [式中、AおよびBは、結合した場合に残基−NR2'COを形成するために必要 である適当な官能基を有し、R2'は式(I)において定義したR2と同じである か、またはそれらに変換可能な基であり、R1'、R3'、R4'、R5'およびR6'は 、それぞれ、式(I)において定義したR1、R3、R4、R5およびR6と同じで あるか、またはそれに変換可能な基を意味する] で示される化合物と反応させ、次いで、所望によりそして必要に応じて、R1'、 R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'がR1、R2、R3、R4、R5およびR6以外の 場合に、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'を適当な順番でR1、R2、R3 、R4、R5およびR6に変換し、R1、R2、R3、R4、R5およびR6を相互変換 し、次いで、医薬上許容される塩を形成すること、あるいは (b) 式(IV): [式中、R1'、R2'、R3'、R5'およびR6'は式(II)および式(III)におけ る定義に同じ、CおよびDは、式(III)において定義されたR3'およびR4'に より置換されたチオフェン環を形成するために必要である適当な官能基を有する ] で示される化合物を環化させ、次いで、所望によりそして必要に応じて、R1'、 R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'がR1、R2、R3、R4、R5およびR6以外の 場合に、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'およびR6'を適当な順番でR1、R2、R3 、R4、R5およびR6に変換し、R1、R2、R3、R4、R5およびR6を相互変換 し、次いで、医薬上許容される塩を形成すること からなる、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法。
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