JPH08508041A - 炭素数3〜7のヒドロフルオロカーボンの製造方法 - Google Patents

炭素数3〜7のヒドロフルオロカーボンの製造方法

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JPH08508041A JP7505967A JP50596794A JPH08508041A JP H08508041 A JPH08508041 A JP H08508041A JP 7505967 A JP7505967 A JP 7505967A JP 50596794 A JP50596794 A JP 50596794A JP H08508041 A JPH08508041 A JP H08508041A
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ヴァン・デール・プイ,マイケル
マドヘイヴァン,ジー・ブイ,ビンドゥー
デミン,ティモシー・アール
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アライドシグナル・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は式:CF3(CH2CF2nFで示されるヒドロフルオロカーボンの製造方法において、CCl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl又はCCl2「(CH2CF2)Cl]2(式中、n=1〜3)から選択される少なくとも1種の反応物をフッ化水素と、約25〜約200℃の温度において反応させることを含む方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 炭素数3〜7のヒドロフルオロカーボンの製造方法 発明の背景 発明の分野 本発明はヒドロフルオロカーボン(HFC)の製造に関する。詳しくは、本発 明は式: I.CF3(CH2CF2nF[式中、n=1〜3] で示されるHFC類の製造に関する。 HFCは、例えば冷媒、噴射剤、発泡剤、並びに脱グリース、脱ろう、脱フラ ックス(defluxing)及び乾燥のための溶剤のような、種々な用途に用いられて いるオゾン枯渇性CFC及びHCFCに代替えする可能性を有するために、現在 、関心をもたれている。化合物:CF3CH2CF2CH2CF3(n=2)はこれ を溶剤として有用にする物理的性質(bp.69〜70℃)を有し、1991年 12月6日に発行されたヨーロッパ特許出願第431458A1号(Daiki n Industriesに譲渡)にこのようなものとして(一般的に)特許請 求されており、1991年8月15日に出願された米国特許出願第746,27 3号(Allied Signal Inc.に譲渡)に溶剤として特に挙げら れている。化合物1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(n=1) はこれを発泡剤又は噴射剤として魅力あるものとする物理的性質(bp.−1℃ )を有する。これはこのようなものとしてEP381986Aに特許請求されて いる。化合物CF3(CH2CF23Fは新規な組成を有する。これの約120℃ のbpはこれを例えば脱ろう及びその他の溶剤用途に有用な化合物にする。 CF3CH2CF3に関しては幾つかの文献製造方法が開示されているが、CF3 CH2CF2CH2CF3に関しては1方法が開示されているにすぎない。この方法 は、Bloshchitsa等のJ.Org.Chem.USSR Engli sh Translation,1985,21,1414によって教示される ように、SF4とアセトンジカルボン酸(HOOCCH2C(O)CH2COOH )との反応を含む。 CF3CH2CF3の先行技術製造方法は、フッ素以外のハロゲンを有さない先 駆物質を含む製造方法と、塩素化又は臭素化先駆物質のフッ素化を含む製造方法 とに分けることができる。前者のタイプの製造方法は(a)SF4とプロパンジ カルボン酸との反応(J.Am.Chem.Soc.,1960,82,543 )、(b)(CF32CHCOOH及びその塩の脱カルボキシル(Chem.A bstr.,59:15175f)、(c)ヘキサフルオロチオアセトンから( Chem.Abstr.,63:483f)、並びに(d)(CF32CHC( O)C25(Chem.Abstr.,92:180603e)及び(CF33 CH(Chem.Abstr.,68:48990d)を含めた、適当な先駆物 質の加水分解を含む。先駆物質のフッ素化を含む方法は、(a)ヘキサクロロプ ロペン、ヘキサクロロプロパン(但し、CCl3CH2CCl3ではない)又はヘ プタクロロプロパンのKFによるフッ素化(J.Org.Chem.,1963 ,28,112)、(b)BrCF2CH2CF2BrのSbF3フッ素化(J.A m.Chem.Soc.,1955,77,2783)、(c)CF3CH2CC l3のHgF2フッ素化(J.Am.Chem.Soc.,1946,68,49 6)、及び(d)触媒上での400〜500℃におけるヘキサクロロプロペンの HFによるフッ素化(この方法は主要生成物としてのCF3CHClCF3と、や はり生成物としてのCF3CH2CF3とを生成した)(Chem.Abstr. ,115:207499h)を包含した。 上記CF3CH2CF3の製造方法は次の理由:(a)反応物の費用が比較的高 価である、(b)収率が商業化のために望ましい収率に達しない、又は(c)出 発物質(starting)が現在容易に入手可能ではない、の1つ以上から好ましくな いので、この方法の代替え手段を産業界は求め続けている。例えば、CF3CH2 CF2CH2CF3を製造するための文献に開示された方法の1つは、比較的多量 のSF4を用いる。SF4の費用のために、代替え方法が必要である。したがって 、容易に入手可能な原料物質を用いて、式:CF3(CH2CF2n=1〜3Fのテ ロマー化合物を製造する経済的な方法を提供することが、本発明の目的である。 発明の概要 本発明の1実施態様は式: I.CF3(CH2CF2nF[式中、n=1〜3] で示されるヒドロフルオロカーボンの製造方法であって、CCl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl又はCCl2[(CH2CF2)Cl]2か ら選択される少なくとも1種の反応物をフッ化水素と、約25〜約200℃の温 度においてフッ素化触媒の存在下で反応させることを含み、HFが反応物1モル につき少なくとも化学量論量で存在する製造方法に関する。 本発明の他の実施態様は2工程方法である。第1工程では、四塩化炭素を塩化 ビニリデンと反応させて、CCl3(CH2CCl2nClを得るか、又は四塩化 炭素をフッ化ビニリデンと反応させて、CCl3(CH2CF2nCl若しくはC Cl2[(CH2CF2)Cl]2(式中、nは典型的に1〜3である)を得ること によって、テロマーを形成する。テロマー(n=1〜2)は、任意に、蒸留によ って個々の成分に分けることができる。この方法の第2工程は直前に述べたよう な、約25〜約200℃の温度における、好ましくはフッ素化触媒(例えば、ハ ロゲン化アンチモン(V))の存在下でのHFの使用によるこれらのテロマーの フッ素化を含む。 発明の詳細な説明 本発明に用いるテロマー反応物に構造的に関係する化合物に注目する中に、例 えばCFCl2CH2CCl2CH3のような関連反応物が触媒なしのHFの存在下 においてフッ素化を受けて、比較的高い収率(すなわち、50%より大きい)を 生ずることを我々は発見した。予想外に、CCl3(CH2CCl2nClのテロ マーのフッ素化は比較的低い収率を生じた。この収率は13%であった、又はあ る種のテロマー反応物では2%以下程度の低い収率でさえあった(例えば、実施 例5、6及び9を参照のこと)。HFのみの存在下でもCF3(CH2CF2nF を製造することができるが、収率が低いために、産業界は生成物の有意に高い収 率を有する方法を望んでいる。フッ素化をフッ素化触媒の存在下で実施する場合 には、フッ素化方法の比較的低い収率を有意に高めることができることを、我々 は発見した。本明細書で用いるかぎり、フッ素化触媒とはヒドロクロロフルオロ カーボン(炭素、塩素、フッ素及び水素を含む化合物)、ヒドロクロロカーボン (炭素、塩素及び水素を含む化合物)及びクロロフルオロカーボン(炭素、塩素 、及びフッ素を含む化合物)又はこれらの混合物の塩素をフッ素と置換するため に 用いられる、任意の無機金属触媒である。予想外に、所望のフッ素化テロマーの 収率は50%より大きく、80%+程度に高いこともある。 用いられるフッ素化触媒は金属ハロゲン化物である。好ましくは、これらのフ ッ素化触媒はSn、Ti、Ta及びSbのハロゲン化物から選択される。このよ うな触媒の具体例は金属(IV)ハロゲン化物と金属(V)ハロゲン化物とであ る。より好ましい触媒はハロゲンが塩素、フッ素又はこれらの混合物である金属 ハロゲン化物である。付加的な触媒はSnCl4、TiCl4、SbF5、SbC l5又はSbFmCl5-m(mは1〜4の範囲である)から選択される。SnCl4 とTiCl4の両方は、HFのみに比べて、フッ素化生成物の収率の顕著な改良 を示したが、最も好ましい触媒はSb(V)ハロゲン化物、例えばSbF5、S bCl5及びSbFmCl5-m(m=1〜4)である。これらの触媒は優れた収率 を示し、触媒を用いない場合又はあまり効果的でない触媒を用いた場合に比べて 、低い操作温度を可能にし、短い反応時間をもたらすことができる。 これらのフッ素化を実施する装置は慣習的な装置である。装置は冷却のための コンデンサーを備えた直接駆動撹拌式モネルオートクレーブ(direct drive sti rring monel autoclave)から成る。例えば約400psigのような、所望の 操作圧力を維持するために、副生成物のHClを定期的に排出する。低い圧力等 級を有することができるより大型の反応器には、より低い操作圧力(例えば、1 00〜200psig)をも用いることができる。HClの排出中に、HFの一 部及び低沸点生成物(例えば、CF3CH2CF3、bp.−1℃)も、特に低い 操作圧力において、同時に排出される可能性がある。連続方法のために追加の反 応物を供給するために、有機出発物質とHFとを圧力下で加えることができる。 Sb(V)ハロゲン化物を触媒として用いる場合に、+5の酸化状態のアンチ モン塩(これはアンチモン(III)ハロゲン化物よりも活性である)を維持す るために充分な量の塩素(例えば、少なくとも約1〜20モル%の塩素)を同時 供給することも有利である。 有用な温度は用いる触媒の量と活性とに依存する。所望の生成物の充分な収率 をもたらすように、温度を選択すべきである。これらの触媒を用いる場合に、有 用な温度は約25〜約225℃の範囲であり、好ましい温度は約75〜約150 ℃である。Sb(V)ハロゲン化物の場合には、50〜125℃の範囲内の温度 が有用であり、75〜100℃が好ましい。例えば、活性において相互に同じで ある、SnCl4及びTiCl4のような、比較的活性の低い触媒にとって125 〜150℃の範囲内の温度が最も望ましい。 反応器へのHF供給量は少なくとも化学量論的であるべきである、すなわち、 CCl3CH2CCl3 1モルにつき少なくとも約6モルのHF、又はCCl3C H2CCl2CH2CCl3 1モルにつき少なくとも約8モルのHFであるべきで ある。一般には、HFが実質的にフッ素化反応のための溶媒であるように、化学 量論量より多いHFを用いる。HFの過剰量はバッチ式方法の生成物の生産高( output)を制限する。したがって、化学量論量の1〜約10倍が好ましい。我々 は化学量論量の3〜5倍に相当するHF量を用いて、良好な結果を得た。 反応時間は触媒濃度、触媒の種類及び温度を含めた、幾つかの要素に依存する 。 バッチ式方法では、通常、副生成物のHClの形成による圧力の上昇によって、 反応の進行を監視することができる。典型的な反応時間は数時間から約1日間ま での範囲である。 触媒の使用量は広範囲に変化することができる。この量は用いる触媒、反応物 及びその他のプロセス変数に依存することができる。比較的低い触媒濃度(例え ば、加える有機物質1モルにつき0.05モル未満)が有効であるが、反応速度 を促進し、その結果、生成物の生産高を改良するためには、実質的な量(有機物 質1モルにつき触媒0.1〜0.5モル)が望ましいと考えられる。さらに好ま しい触媒使用量は有機物質1モルにつき触媒0.1〜0.25モルである。 上記プロセス反応物中でフッ素化されることになる塩素含有反応物の形成には 任意の方法を用いることができるが、CCl4と塩化ビニリデン又はフッ化ビニ リデン(以下では、両方ともビニリデン反応物と呼ぶ)との反応によって、これ らの反応物を形成することが好ましい。ビニリデン反応物、好ましくは塩化ビニ リデンのテロマー化は幾つかの手段によって開始することができるが、金属塩( 特に、銅塩)による開始が本発明の方法のために明確な利点を有する。銅塩は最 初にCCl4と反応して、トリクロロメチルラジカルを形成し、これが次に塩化 ビニリデンと結合して、テロマー化を開始することによって、反応を開始させ ると考えられる(機構の考察に関しては、例えば、AssherとVofsi, J.Chem.Soc.,1961,2261を参照のこと)。銅塩はまた、成 長するラジカル鎖への塩素原子転移によってテロマー化を停止させる。したがっ て、例えば過酸化物開始テロマー化に比べて、鎖長はかなり短縮される。本明細 書で重要な反応に関して、炭素数3〜7のテロマーが可能な商業化のために充分 な収率(以下では、反応物又は生成物の充分な収率とは少なくとも24%であり 、少なくとも50%が好ましい)で得られる。反応条件、特に、CCl4対塩化 ビニリデンの比及び用いる銅塩の種類を調節することによって、テロマー分配を 一部調節することが可能である(例えば、Belbachir等,Makrom ol.Chem.1984,185,1583〜1595を参照のこと)。した がって、CCl3CH2CCl3を殆ど分子量が増加しないテロマーと共に得るこ とが可能である。CCl4と塩化ビニリデンとから出発して高分子量テロマー( 炭素数5以上)の1種類のみを得ることはかなり困難である。しかし、炭素数5 物質のみが望ましい場合には、主要な炭素数3テロマーと炭素数5テロマーとの 混合物を得て(実施例1を参照のこと)、炭素数3物質を再循環して、塩化ビニ リデンとの反応によって炭素数5テロマーを得ることができる(実施例2を参照 のこと)。同様な操作を用いて、炭素数5テロマーから炭素数7テロマーを製造 することができる。 テロマー化方法には種々な触媒が用いられている。これらのテロマー化触媒の 多くは、それらの混合物を含めて、しばしば、殆ど同等であると考えられ、触媒 の選択は費用、入手可能性及び反応媒質中の溶解性に依存する。本発明のテロマ ー化反応のために、銅及び鉄の塩が好ましいことが発見されている。本明細書で 重要な反応のために、全体的に、より好ましい触媒は塩化第1銅、塩化第2銅若 しくは両方の混合物、又はヨウ化第1銅である。テロマー化反応における触媒使 用量は用いる飽和ハロゲン化炭化水素(例えば、CCl4又はCCl3CH2CC l3)1モルにつき少なくとも約0.1ミリモル、好ましくは約0.1〜約50 ミリモルである。非常に低い濃度では、反応速度が許容し難く低くなり、非常に 高い触媒濃度は、より低い触媒対CCl4比においても溶解度限界に達すること がありうるという事実のために、不経済であると考えられる。したがって、より 好ましい触媒量は飽和ハロゲン化炭化水素1モルにつき約1ミリモル〜20ミリ モルである。 テロマー化方法に助触媒を用いることができることも注目される。助触媒とし てアミンを、好ましくは、金属触媒(すなわち、銅塩)1モルにつき1〜10モ ルの濃度で用いることができる。このようなアミン助触媒はアルカノールアミン 、アルキルアミン及び芳香族アミンを含み、例えば、エタノールアミン、ブチル アミン、プロピルアミン、ベンジルアミン、ピリジン等を含む。 CCl4対ビニリデン反応物の比は重合度(nの平均値)を実質的に変化させ る。したがって、例えば、所望の生成物が出発物質よりも1つのみ多い−CH2 CCl2−単位を有する場合には、より高い分子量テロマーが最少になるように 、CCl4(又はCCl3CH2CCl3)対塩化ビニリデンの比は比較的高くある べきである(少なくとも、約2、好ましくは約2〜5)。所望の生成物が出発物 質よりも2つ以上多い−CH2CCl2−単位を有する場合には(例えば、CCl4 からCCl3(CH2CCl22Cl)、CCl4対塩化ビニリデンの比較的小さ い比(約0.3〜1)を用いるべきである。フッ化ビニリデンを用いる系に対し て同じ原理が適用される。 反応物濃度及び触媒活性に依存して、好都合な反応時間が数時間から約1日間 までの範囲であるように、テロマー化反応のために有効な温度は約25〜約22 5℃、好ましくは80〜約170℃の範囲内である。さらに好ましい温度は12 5〜140℃範囲内である。 最後に、種々な溶剤を用いることができる。反応物がその中で所望の生成物を 充分な収率で形成する、任意な溶剤を用いることができる。このような溶剤の具 体例はアセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラ ヒドロフラン、イソプロパノール及び第3級ブタノールである。我々はアセトニ トリルを、その低コスト、安定性、蒸留による容易な回収及び充分な量の無機触 媒塩を溶解する可能性のために、好ましいと考える。主として最後の理由から、 溶剤量は好ましくは全体量の約1/4から2/3まで、さらに好ましくは1/3 から1/2までの範囲内である。さもなくば、溶解触媒量は比較的少なくなる、 又は、一操業(ラン)あたりの生成物の生産高は希釈効果のために不利な影響を 受ける。 本発明をその実施態様に関して詳細に説明したが、添付請求の範囲及び具体的 な実施例において定義される本発明の範囲から逸脱せずに改良及び変更が可能で あることは明白であると思われる。 実施例 実施例1 CCl4からCCl3CH2CCl3とCCl3(CH2CCl22Clとの製造 750ml直接駆動撹拌式オートクレーブにアセトニトリル(75ml)と、 CCl4(75ml)と、塩化ビニリデン(40.4g)と、等重量の塩化第1 銅と塩化第2銅2水和物との混合によって製造された触媒(0.1g)とを装入 した。この混合物を130〜134℃に18時間加熱し、冷却し、水(200m l)中に注入した。有機相を分離し、水層をCH2Cl2(50ml)によって抽 出した。次に、一緒にした有機層を乾燥させ(Na2SO4)、回転蒸発によって 濃縮し、粗生成物(82.7g)を得た。1mmHgにおける蒸発はCCl3C H2CCl3(bp.47〜50℃)(68.5g)と、CCl3CH2CCl2C H2Cl3(bp.109〜114℃)(12.1g)と、主として上記物質とC Cl3(CH2CCl23Clとを含むかま残(pot residue)(5. 5g)とを生じた。炭素数3物質と炭素数5物質との総収率が、添加した塩化ビ ニリデンの82.5%を占める。 実施例2 CCl3CH2CCl3からCCl3(CH2CCl22Clの製造 実施例1に述べた方法と同様な方法で、CCl3CH2CCl3(101g)と 、CH3CN(75ml)と、塩化ビニリデン(42.3g)と、同じ触媒(0 .75g)とを130〜136℃に24時間加熱した。ワークアップ(workup) 後に得られた粗生成物の蒸留は回収CCl3CH2CCl3(50.3g)と、主 としてCCl3(CH2CCl22ClとCCl3(CH2CCl23Clとの混合 物(48.5g)とを生じた。後者の蒸留は98%純度CCl3(CH2CCl2 2Cl(非回収CCl3CH2CCl3に基づいて57%収率)(39.4g)に 生じた。 実施例3本質的に純粋なCCl3CH2CCl3とHF及び触媒としてのSbF5との混合物 のフッ素化 コンデンサー(−10℃に維持)を備えた600ml磁気撹拌式モネルオート クレーブを排気し、約−40℃に冷却し、SbF5(7.6g,0.035モル )を装入し、次にCCl3CH2CCl3(64g,0.255モル)とHF(1 00g,5モル)とを装入した。温度を125℃に上昇させ、この温度に全体で 18時間維持した。加熱期間中に、400psigを越える圧力は定期的に、2 個の−78℃コールドトラップに結合したKOH水溶液スクラッパーにベントし た(vented)。加熱期間の終了後に、オートクレーブ内容物の残量を徐々に排出 した。コールドトラップは、85%収率で97.9%CF3CH2CF3と0.5 %CF3CH2CF2Clとから成る無色液体(33.4g)を含有した。 実施例4 HFと触媒としてのTiCl4とによるCCl3CH2CCl3のフッ素化 実施例2に述べた装置において、CCl3CH2CCl3(64.4g)と、H F(102.5g)と、TiCl4(6.9g,0.036モル)とを120℃ に22時間加熱した。コールドトラップは、GC分析によって、13.1%CF3 CH2CF3と69%CF3CH2CF2Clとを含有する物質(36.1g)を含 有した。オレフィン系物質は観察されなかった。 実施例5 HFと触媒としてのSnCl4とによるCCl3CH2CCl3のフッ素化 実施例3に述べた方法と装置において、CCl3CH2CCl3(63.5g) と、HF(101.4g)と、SnCl4(13.5g,0.052モル)とを 125℃に23.5時間加熱した。コールドトラップは、GC分析によって、1 3.4%CF3CH2CF3と、66.3%CF3CH2CF2Clと、20.3%C F3CH2CFCl2とを含有する物質(41.5g)を含有した。 実施例6 100℃におけるHFによるCCl3CH2CCl3のフッ素化 実施例2で用いた装置において、CCl3CH2CCl3(2.64g,0.2 5モル)とHF(81g,4.05モル)とを100℃に22時間加熱した。C F3CH2CF3は微量生成物(2%未満収率)の1種と見なされたが、GC−M S分析によって確認された主要揮発性生成物は若干のオレフィン系生成物と共に 、一部フッ素化プロパン(例えば、C32Cl24及びC32Cl42)を含有 した。この実施例は、HFのみを用いて、CF3CH2CF3を製造することがで きることを示すが、結果は触媒(SbF5又はTiCl4又はSnCl4)の使用 を含む結果に劣る。 実施例7 145℃におけるHFによるCCl3CH2CCl3のフッ素化 実施例5と同じ方法で、CCl3CH2CCl3(64g)とHF(76g)と を145℃に23時間加熱した。コールドトラップは、実施例5において観察さ れたようにクロロフルオロプロパンの混合物を含有した。1,1,1,3,3, 3−ヘキサフルオロプロパンが約1%程度存在した。 実施例8 触媒としてSbF5を用いるHFによる本質的に純粋なCCl3(CH2CCl2 2Clのフッ素化 実施例3に述べた装置において、SbF5(8.5g,0.039モル)と、 CCl3(CH2CCl22Cl(71.7g,0.206モル)と、HF(96 .6g,4.83モル)とを125℃に全体で18時間加熱した。450psi gを越える圧力は、実施例3と同様に、スクラバーとコールドトラップとにベン トした。加熱期間の終了後に、温度を150℃に上昇させ、オートクレーブ内容 物の残量を排出した。KOHスクラバーから、98.6%純度のCF3CH2CF2 CH2CF3(24.5g)が得られ、コールドトラップは96%純度のCF3C H2CF2CH2CF3(3.7g)を含み、総収量は28.2g(68%収率)で あった。 実施例9 HFによるCCl3(CH2CCl22Clのフッ素化 CCl3(CH2CCl22Cl(39.4g,0.11モル)とHF(74. 7g,3.74モル)との混合物をオートクレーブ中で145℃に3時間加熱し た。GC−MS分析によって測定して、痕跡量のCF3CH2CF2CH2CF3の みを含む有機物質(全体で18.3g)が回収された。粗生成物は複雑な混合物 であった。 実施例10 クロロカーボン,CCl3(CH2CCl2nCl(n=1〜3)の混合物のH Fと、Sb(V)クロロフルオリド触媒とによるフッ素化 この実施例に用いる触媒は、SbCl5(11.7g,0.039モル)とH F(19.5g,0.98モル)とを70℃に1時間加熱することによって製造 した。次に、この混合物を−40℃に冷却し、HClを浸出させた(bled off) 。この実施例に用いた有機クロロカーボン(65g)は(GC分析によると)、 11.5%CCl3CH2CCl3と、74.5%CCl3CH2CCl2CH2CC l3と、14%CCl3(CH2CCl23Clとから構成された。この混合物を 次に125℃に加熱した。400〜500psigの操作圧力を用いた。特定の 反応時間後に、内容物を通常のスクラバーとコールドトラップとに排出させた。 トラップを室温に加温した後に、揮発性物質(全体で22.2g)が得られた。 この中の、約18.6gがCF3CH2CF2CH2CF3であり、2.5gがCF3 (CH2CF23Fであった。蒸留は99.4%純度CF3CH2CF2CH2CF3 (bp.69〜70℃)[1H NMR(CDCl3):δ2.9を中心とする 対称的多重線;19F NMR:63.2(6F)及び93.0(2F)ppm ,CFCl3からアップフィールド]と、94%純度CF3CH2CF2CH2CF2 CH2CF3(bp.115〜122℃)[1H NMR(CDCl3):δ2. 4〜3.3における非対称多重線;19F NMR:62.8(6F)及び92 .5(4F)ppm,CFCl3からアップフィールド]とを生じた。 この実施例はクロロカーボンの混合物の上首尾なフッ素化を実証し、したがっ て、精製物質を用いる必要がないことを示し、CF3(CH2CF23Fが最初に 生成されることをも実証する。 実施例11 CCl4を含む付加的反応では、フッ化ビニリデンの代わりに塩化ビニリデン を用いて、式:CCl3(CH2CF2nCl及び/又はCCl2(CH2CF2n Clで示される化合物を製造することができる。フッ化ビニリデンは塩化ビニリ デンよりも低反応性であり、幾らかより高い温度(20〜80℃以上)及び/又 はより長い反応時間が必要である。 これらのアダクツ(adduct)のフッ素化はCCl3(CH2CCl2nC l化合物のフッ素化に用いる条件と同様な条件下で進行する。しかし、この場合 には、必要なHF化学量論量が減少する、例えばCCl3CH2CF2Cl 1モ ルからCF3CH2CF3へのフッ素化のためには4モルのHFが必要である。 オートクレーブにCCl4(75ml)と、アセトニトリル(75ml)と、 ヨウ化第1銅(1g)と、ピリジン(3ml)とを装入した。オートクレーブを 閉鎖し、短時間(briefly)排気して、空気を除去し、フッ化ビニリデン (24.3g)を装入した。次に、内容物を撹拌しながら150℃に24時間加 熱した。冷却した内容物を水(200ml)中に注入し、相を分離した。水相を CCl4(25ml)によって抽出し、一緒にした有機相を飽和NaCl溶液に よって洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。蒸留はCCl3CH2CF2Cl(1 4.3g,17%収率),65mmHgにおいて沸点60〜62℃(純度98% )を生じた。1H NMR(CDCl3):δ3.85(t,J=12Hz): 19F NMR:内部CFCl3から51.8ppmアップフィールド(t,J =12Hz)。 実施例12触媒系としてCuI/ピリジンを用いたCCl3(CH2CCl2nClの製造 実施例1と2では、約130℃の反応温度において圧力は反応の開始時に約1 20psigであるので、CCl3(CH2CCl2nClの製造のためにオート クレーブを用いた。しかし、ヨウ化銅とピリジンとから成る触媒系を用いること によって、非常に低い反応温度と大気圧とにおいて反応を実施することができる 。 500mlフラスコを窒素によってパージして、CuI(2g)と、四塩化炭 素(280ml)と、アセトニトリル(40ml)と、塩化ビニリデン(50m l)とを装入した。混合物を撹拌し、還流加熱した(65℃)。次に、ピリジン (6.5ml)を加え、還流を21時間続けた。反応混合物を冷却し、濾過し、 濃HCl(100ml)によって洗浄し、次に、飽和NaCl水溶液(50ml ) と10%NaOH水溶液(50ml)との混合物によって洗浄した。蒸留はCC l3CH2CCl3(55.2g,35%収率)とCCl3CH2CCl2CH2CC l3(18.7g,17%収率)とを生じた。 比較例1 HFによるFCCl2CH2CCl2CH3のフッ素化 この比較例は、CCl3CH2CCl3とCCl3(CH2CCl22Clとの両 方が非常に不良な収率でフッ素化された条件(触媒なしのHF)(実施例5、6 及び9)下で構造的に同様な物質(FCCl2CH2CCl2CH3)のフッ素化が 良好な収率で進行することを示す。オートクレーブに75%純度FCCl2CH2 CCl2CH3(150g)(確認された他の成分はCCl3CH2CFClCH3 (4%)、C45Cl32(15.5%)、C22Cl4(2.5%)、C23 Cl3(2.7%)であった)と、HF(150g)とを装入した。反応混合物 を150〜160℃に6〜7時間加熱し、この時間中に、過剰な圧力の定期的ベ ント(periodically venting)によって圧力を450〜500psigに維持し た(排出されたガスは−15℃と−78℃とのコールドトラップに連続的に結合 したKOHスクラバーを通過した)。次に、内容物の残部を排出した。コールド トラップは85〜90%純度CF3CH2CF2CH3である粗生成物(60g)を 含有した。このような4操業(ラン)からの一緒にした粗生成物を蒸留して、9 7%純度CF3CH2CF2CH3(159g,50%収率)を得た。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月22日 【補正内容】出願翻訳文第8頁第8行〜第9頁第19行(原文翻訳文第7頁第29行〜第9頁 第10行)を以下のものとと差し替える。 CCl4対ビニリデン反応物の比は重合度(nの平均値)を実質的に変化させ る。したがって、例えば、所望の生成物が出発物質よりも1つのみ多い−CH2 CCl2−単位を有する場合には、より高い分子量テロマーが最少になるように 、CCl4(又はCCl3CH2CCl3)対塩化ビニリデンの比は比較的高くある べきである(少なくとも、約2、好ましくは約2〜5)。所望の生成物が出発物 質よりも2つ以上多い−CH2CCl2−単位を有する場合には(例えば、CCl4 からCCl3(CH2CCl22Cl)、CCl4対塩化ビニリデンの比較的小さ い比(約0.3〜1)を用いるべきである。フッ化ビニリデンを用いる系に対し て同じ原理が適用される。 反応物濃度及び触媒活性に依存して、好都合な反応時間が数時間から約1日間 までの範囲であるように、テロマー化反応のために有効な温度は約25〜約22 5℃、好ましくは80〜約170℃の範囲内である。さらに好ましい温度は12 5〜140℃範囲内である。 最後に、種々な溶剤を用いることができる。反応物がその中で所望の生成物を 充分な収率で形成する、任意な溶剤を用いることができる。このような溶剤の具 体例はアセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラ ヒドロフラン、イソプロパノール及び第3級ブタノールである。我々はアセトニ トリルを、その低コスト、安定性、蒸留による容易な回収及び充分な量の無機触 媒塩を溶解する可能性のために、好ましいと考える。主として最後の理由から、 溶剤量は好ましくは全体量の約1/4から2/3まで、さらに好ましくは1/3 から1/2までの範囲内である。さもなくば、溶解触媒量は比較的少なくなる、 又は、一操業(ラン)あたりの生成物の生産高は希釈効果のために不利な影響を 受ける。 実施例 実施例1 CCl4からCCl3CH2CCl3とCCl3(CH2CCl22Clとの製造 750ml直接駆動撹拌式オートクレーブにアセトニトリル(75ml)と、 CCl4(75ml)と、塩化ビニリデン(40.4g)と、等重量の塩化第1 銅と塩化第2銅2水和物との混合によって製造された触媒(0.1g)とを装入 した。この混合物を130〜134℃に18時間加熱し、冷却し、水(200m l)中に注入した。有機相を分離し、水層をCH2Cl2(50ml)によって抽 出した。次に、一緒にした有機層を乾燥させ(Na2SO4)、回転蒸発によって 濃縮し、粗生成物(82.7g)を得た。1mmHgにおける蒸発はCCl3C H2CCl3(bp.47〜50℃)(68.5g)と、CCl3CH2CCl2C H2Cl3(bp.109〜114℃)(12.1g)と、主として上記物質とC Cl3(CH2CCl23Clとを含むかま残(pot residue)(5. 5g)とを生じた。炭素数3物質と炭素数5物質との総収率が、添加した塩化ビ ニリデンの82.5%を占める。 請求の範囲 1.式: I.CF3(CH2CF2nF [式中、n=1〜3] で示されるヒドロフルオロカーボンの製造方法であって、CCl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl又はCCl2[(CH2CF2)Cl]2か ら選択される少なくとも1種の反応物をフッ化水素と、25〜200℃の温度に おいて反応させることを含み、HFが反応物1モルにつき少なくとも化学量論量 で存在する方法。 2.少なくとも1種のフッ素化触媒の存在下で実施する請求項1記載の方法 。 3.前記触媒がSn、Ti、Ta及びSbのハロゲン化物から選択される請 求項2記載の方法。 4.前記触媒が金属(V)ハロゲン化物である請求項2記載の方法。 5.前記金属ハロゲン化物触媒のハロゲン化物が塩素、フッ素又はこれらの 組合せから選択される請求項4記載の方法。 6.触媒がSnCl4、TiCl4、SbF5、SbCl5又はSbFmCl5-m [式中、mは1〜4の範囲である]から選択される請求項2記載の方法。 7.前記反応を約25℃〜約225℃において実施する請求項1記載の方法 。 8.CCl4と塩化ビニリデン又はフッ化ビニリデンとの反応によって、C Cl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl又はCCl2[(C H2CF2)Cl]2を製造することをさらに含む請求項1記載の方法。 9.金属触媒の存在下で実施する請求項8記載の方法。 10.触媒が塩化第1銅、塩化第2銅若しくはこれらの混合物、又はヨウ化 第1銅である請求項9記載の方法。 11.触媒使用量がCCl4 1モルにつき少なくとも0.1ミリモルであ る請求項9記載の方法。 12.CCl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl又はC Cl2[(CH2CF2)Cl]2の前記製造方法を40〜225℃の温度において 実施する請求項9記載の方法。 13.触媒塩を+5酸化状態に実質的に維持するために充分な量で、塩素を 加える請求項3記載の方法。 14.CCl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl又はC Cl2[(CH2CF2mCl]2の前記製造方法を有機溶剤中で実施する請求項 8記載の方法。 【手続補正書】 【提出日】1996年1月29日 【補正内容】 請求の範囲 1.式: I.CF3(CH2CF2nF [式中、n=1〜3] で示されるヒドロフルオロカーボンの製造方法であって、CCl3(CH2CCl2nCl、CCl3(CH2CF2nCl及びCCl2[(CH2CF2)Cl]2か ら選択される少なくとも1種の反応物をHFと、Sn、Ti、Ta及びSbのハ ロゲン化物から選択される少なくとも1種のフッ素化触媒の存在下で、25〜2 00℃の温度において反応させることを含み、塩素が触媒塩を+5酸化状態に実 質的に維持するために充分な量で存在し、HFが反応物1モルにつき少なくとも 化学量論量で存在する方法。 2.式: I.CF3(CH2CF2nF [式中、n=1〜3] で示されるヒドロフルオロカーボンの製造方法であって、CCl3(CH2CF2 nCl又はCCl2[(CH2CF2)Cl]2から選択される少なくとも1種の 反応物をHFと、Sn、Ti、Ta及びSbのハロゲン化物から選択される少な くとも1種のフッ素化触媒の存在下で、25〜200℃の温度において反応させ ることを含み、HFが反応物1モルにつき少なくとも化学量論量で存在する方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B01J 27/135 9538−4D B01J 27/135 X C07C 17/10 C07C 17/10 17/20 17/20 17/23 17/23 17/278 17/278 19/10 19/10 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 デミン,ティモシー・アール アメリカ合衆国ニューヨーク州14072,グ ランド・アイランド,ヘイブンウッド・レ ーン 87

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1,2,3−トリクロロペンタフルオロプロパンとH2とを、パラジウ ム、白金、ルテニウム、ロジウム、イリジウム及びこれらの混合物から成る群か ら選択される触媒上で、1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロパンを生成す るために充分な反応条件下で接触させる工程を含む方法。 2.前記接触工程を蒸気相で実施する請求項1記載の方法。 3.前記触媒が不活性担体物質上に支持される請求項1記載の方法。 4.前記触媒が炭素担体付きパラジウムである請求項3記載の方法。 5.前記条件が約150℃〜約250℃の範囲内の温度を含む請求項7記載 の方法。 6.前記条件が約0.1秒間〜約2分間の接触時間を含む請求項8記載の方 法。 7.1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロパンを含む生成物流の少なく とも一部を触媒上に再び通して、さらに1,1,2,3,3−ペンタフルオロプ ロパンを製造する工程をさらに含む請求項1記載の方法。 8.式(III): CCl3-mmCFClCCl3-mm[式中、mは0又は1である] で示される塩素化化合物を、フッ化アンチモン、塩化アンチモン、クロロフッ化 アンチモン、酸化第2水銀及びクロム含有固体触媒から成る群から選択される第 2触媒の存在下で選択的にフッ素化して、1,2,3−トリクロロペンタフルオ ロプロパンを製造する工程を含む請求項1記載の方法。 9.前記第2触媒がフッ化アンチモン、塩化アンチモン、クロロフッ化アン チモン及び酸化第2水銀から成る群から選択され、フッ素化が液相で実施される 請求項8記載の方法。 10.前記第2触媒がクロム含有固体であり、フッ素化が蒸気相で実施され る請求項8記載の方法。 11.CCl4又はCFCl3をCFCl=CF2、CFCl=CFCl、C F2=CFCH及びCFCl=CFHから成る群から選択される炭素数2オレフ ィンと、AlCl3、FeCl3、BF3及びBCl3から成る群から選択されるル イス酸の存在下で約50℃未満の温度において反応させることによって、前記塩 素化化合物を製造する請求項8記載の方法。 12.式(II): CH2XCFYCH2X [式中、XはH、Cl又はFであり、YはH又はClである] で示される化合物を塩素化することによって、前記塩素化化合物を製造する請求 項8記載の方法。 13.式(I): XCH=CYCH2X [式中、XはH、Cl又はFであり、YはH又はClである] で示される不飽和化合物をHFと接触させることによって塩素化することによっ て、式(II)化合物を製造する請求項12記載の方法。 14.式:HCF2CHFCF2Clで示される物質の組成物。
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