JPH085076B2 - 発泡体の成形方法及び成形用モールド - Google Patents

発泡体の成形方法及び成形用モールド

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JPH085076B2
JPH085076B2 JP1112997A JP11299789A JPH085076B2 JP H085076 B2 JPH085076 B2 JP H085076B2 JP 1112997 A JP1112997 A JP 1112997A JP 11299789 A JP11299789 A JP 11299789A JP H085076 B2 JPH085076 B2 JP H085076B2
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健 峰岸
聡 橋本
博樹 坂本
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はウレタン樹脂などを発泡させてクッションや
自動車用シートなどの発泡成形品を得る方法に係り、特
に同一のモールド内で異なる発泡原液を同時に発泡させ
て成形する方法及びその成形に用いるモールドに関す
る。
[従来の技術] 発泡成形品として異なる硬さのフォームが一体化され
たものが知られている。例えば、自動車用シートにおい
ては着座者の体のホールド性およびクッション性を向上
させるため、着座者の背中や尻部が位置する背もたれ部
や座部を柔かいウレタンフォームで成形し、この背もた
れ部や座部の両側を幾分隆起させたサイドサポートを硬
いウレタンフォームで成形することが行われている。
このように硬さの異なる発泡成形品は発泡圧やセル強
度などが異なる発泡原液を使用し、これらの発泡原液を
同一のモールド内で同時発泡することによって行ってい
る。
[発明が解決しようとする課題] ところが異なる発泡原液を同一のモールド内で発泡さ
せる方法によると、発泡圧やセル強度が小さい側のフォ
ームに消泡が生じて十分な発泡ができない。このためモ
ールド内を仕切板によって区画し、各発泡室内でそれぞ
れの発泡原液を発泡させることが考えられるが、この場
合にはフォームが一体化しにくいものとなる。
そこで本発明は、同一のモールド内で異なる発泡原液
を発泡させるのに際し、フォームに消泡を生じることが
ないと共に、フォームを一体化させることが可能な発泡
方法及び発泡体成形用モールドを提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明はモールド内で異なる発泡原液を同時に発泡さ
せて発泡体を成形する方法において、前記モールド内を
仕切板によって複数の発泡室に分割すると共に、隣接す
る発泡室に粗毛フエルトを掛け渡すようにしてモールド
と仕切板との間の隙間を塞ぎ、この掛け渡し状態の各発
泡室内で発泡原液を同時発泡させることを特徴としてい
る。
また、本発明の発泡体成形用モールドはモールド内を
仕切板によって複数の発泡室に分割すると共に、仕切板
とモールドとの隙間を成形体内に埋設される粗毛フエル
トで塞いだことを特徴としている。
[作用] 本発明では、発泡室間に掛け渡された粗毛フエルトに
隣接するフォームが含浸して両フォームを接合するよう
に作用し、各発泡室では異なる発泡原液を注入して、同
時発泡させるようになっている。
仕切板とモールドとの隙間に粗毛フエルトを入れ、圧
縮することにより、異硬度フォーム間の分割部は面剛性
が高くなり、曲げに対して強くなる。
仕切板とモールドとの隙間に粗毛フエルトを入れ、圧
縮することによりモールドのシール性が高まり、コール
ドキュアーフォームの引っ張られによる消泡が発生しな
くなる。
[実施例] 第1図は本発明に使用されるモールドを示し、下型1
と上型2とを備えている。下型1には上型2に向かって
複数の仕切板3,3…が延設されており、上型2が下型1
に突き合わされるとモールド内は複数の発泡室4a,4b…
に分割される。この各発泡室4a,4b…には発泡圧あるい
はセル強度の異なる発泡原液がそれぞれ注入されるよう
になっている。このようなモールドにおいて、仕切板3
部分には粗毛フェルト5が設けられている。粗毛フエル
ト5は隣接する発泡室4aおよび4b,4bおよび4cに掛け渡
されるようにして上型2と仕切板3との隙間を塞ぐよう
に設けられ、隣接する発泡室は粗毛フエルト5によって
連結されている。このような粗毛フエルト5が隣接する
発泡室に掛け渡された状態で発泡原液を同時に発泡させ
ると、発泡圧やセル強度が小さいフォーム側の消泡がな
くなる。また、発泡の際には、各発泡室4a,4b,…で成形
されるフォームが粗毛フエルト5によって接合されるた
め、良好に一体化する。
第2図は発泡原液注入以前のモールドを示し、粗毛フ
エルト5は各仕切板3,3…と対向する位置となるように
上型2に仮止めされており、この状態で上型2が下型1
に突き合わされ、その後、各発泡室4a,4b…内に発泡原
液が注入される。そして、各発泡室内で同時発泡が行わ
れて硬さなどが異なるフォームが一体化した発泡成形品
を得ることができる。
このような方法では分割された発泡室をそれぞれ異な
る条件とすることができ、例えば発泡室4a,4cではコー
ルドキュアを、発泡室4bではホットキュアを行うことが
できる。また、全ての発泡室でコールドキュアを行う場
合においても、パック率の変化させて発泡させることに
より異なる強度のフォームを同時発泡することができ
る。
次にこのようなモールドを用いて発泡成形する場合の
具体例を示す。
成形例1 フォーム処方 ホットキュアーフォーム処方 ポリエーテルポリオール 100pbw 水 3.5 第3級アミン 0.2 オクチル酸スズ 0.1 シリコン整泡剤 1.0 TDI−80 (インデックス100) コールドキュアーフォーム ポリエーテルポリオール 80pbw ポリマーポリオール 20 水 2.8 第3級アミン 0.5 シリコン整泡剤 1.0 架橋剤 1.5 MDI−TM−20 (インデックス105) 液温各処方共に25℃ モールド温度 ホットキュア−フォーム 40℃ コールドキュアーフォーム 60℃ 上記条件において、第1図に示すモールドを用いて発
泡室4a,4cにコールドキュアーフォームを、発泡室4bに
ホットキュアーフォームを入れて成形した。成形品は各
フォーム体間の分解部分に粗毛フエルトが埋設され、こ
のフエルトにフォームが含浸されて面剛性が高くなり、
該部分の曲げ剛性が高くなっている。
また、コールドキュアーフォーム部分は消泡が全く生
じなく、所望の弾性を有するフォーム体が得られた。
[比較例] 上記条件と同一条件下で、粗毛フエルトを使用しない
第1図のモールド(仕切板と上型との間に隙間が有る)
を用いて成形した。
成形体は、上記モールドの隙間を通して各フォーム同
士が接合するが接合面に消泡が生じる。この消泡のため
各フォーム体間の分割部分の引張り強さは材料破断の半
分程度となっている。
また、仕切板と上型との間の隙間を通してモールド内
全体の発泡圧が同じになり、コールドキュアーフォーム
の場合はパック率(成形体フォーム密度/フリーフォー
ム密度)アップが硬くできないため、架橋剤等を増すこ
とになり、これにより反発弾性の低下した成形体が得ら
れた。
成形例2 コールドキュアーフォームの場合はパック率によって
容易に硬さを変更できる。第1図に示すモールドは粗毛
フエルトで上型と仕切板との間を閉塞するので各発泡室
間は独立した発泡圧とすることができ、例えば自動車用
フロントシートクッションのように左右の土手部が硬
く、中央クッション部が軟かいものを成形する場合でも
1種類のウレタンフォームの処方でパック率を変更する
ことによって容易に成形することができる。
これに対して粗毛フエルトを使用しないモールドにお
いては上型と仕切板との間に発泡圧が各発泡室で一様に
なり、パック率を変更することができないので、例えば
上記自動車用フロントシートクッションを成形する場合
には土手部とクッション部では異なる2種類のウレタン
フォーム処方が必要となる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、仕切板とモールドとの
間に生じる隙間をフォーム体に埋設される粗毛フエルト
で閉塞したので、異なる発泡原液を各発泡室で同時発泡
するのに際し、消泡のないしかも各フォームが一体化し
た成形を行うことができる。そしてこのフエルトにフォ
ームが含浸されて面剛性が高くなり、各フォーム体の分
割部分の曲げ剛性が向上する。
また、ホットキュアーフォームとコールドキュアーフ
ォームを同時発泡させた場合でもコールドキュアーフォ
ーム部分に消泡が全く生じなく所望の弾性を有するフォ
ーム体が得ることができる。
さらに、本発明によれば仕切板で仕切られた各発泡室
はそれぞれ独立の発泡圧にすることができるので、パッ
ク率を相違させることによって1種類の発泡原液を用い
て異強度の成形体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の発泡工程におけるモール
ドの断面図である。 1…下型、2…上型、3…仕切板、5…粗毛フエルト、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06 B29L 31:58 (56)参考文献 特開 昭61−146289(JP,A) 特開 昭61−94715(JP,A) 実開 昭64−35098(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド内で異なる発泡原液を同時に発泡
    させて発泡体を成形する方法において、前記モールド内
    を仕切板によって複数の発泡室に分割すると共に、隣接
    する発泡室に粗毛フエルトを掛け渡すようにしてモール
    ドと仕切板との隙間を塞ぎ、この掛け渡し状態の各発泡
    室内で発泡原液を同時発泡させることを特徴とする発泡
    体の成形方法。
  2. 【請求項2】モールド内を仕切板によって複数の発泡室
    に分割すると共に、仕切板とモールドとの隙間を成形体
    内に埋設される粗毛フエルトで塞いだことを特徴とする
    発泡体成形用モールド。
JP1112997A 1989-05-02 1989-05-02 発泡体の成形方法及び成形用モールド Expired - Fee Related JPH085076B2 (ja)

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CN114683464B (zh) * 2020-12-31 2023-11-14 青岛海尔电冰箱有限公司 电器包装用泡沫底座、制作其的模具及制作其的方法

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