JPH0850666A

JPH0850666A - 自動券売機

Info

Publication number: JPH0850666A
Application number: JP20273094A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Tagami; 英明田上
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 1994-08-04
Filing date: 1994-08-04
Publication date: 1996-02-20
Anticipated expiration: 2014-07-19
Also published as: JP2921822B2

Abstract

(57)【要約】【目的】自動券売機または自動販売機において、釣り
札の中抜きを防止するようにする。【構成】自動券売機の紙幣投入口である紙幣投入手段
（１０）と、操作パネルに設けられた料金ボタンと、釣
り札の枚数を検知して計数する釣り札検知手段（１６）
と、前記紙幣投入手段（１０）より投入された紙幣の投
入金額と、前記料金ボタンからの購入金額との差し引き
を行ない釣り銭金額を計算し、該釣り銭金額のうち紙幣
に相当する金額と、前記釣り札検知手段（１６）により
計数した紙幣に相当する金額とが一致しているかどうか
を判断し、一致している場合は前記釣り札の袋詰めのた
めの信号出力する機能を有する制御手段（１２）と、前
記袋詰めの信号を受けることにより紙幣をまとめて袋詰
めする袋詰め手段（１８）と、該袋詰めされた紙幣を取
出し口において一時的にキャッチングするキャッチング
手段（２０）と、を有することを特徴とする自動券売
機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動券売機（本発明
においては自動販売機も含む）において、釣り銭として
の釣り札をまとめて出力し、取出し口において一時的に
キャッチングして、客がまとめて引出すことができる自
動券売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】今までの自動券売機においては、使用で
きる紙幣は千円札に限られているものがほとんどであっ
た。そのため、千円札を持っていないときは、窓口にお
いて、五千札あるいは一万円札を千円札に両替してもら
ったり、あるいは駅売店において安い商品、例えば、新
聞等を購入してその釣り銭としてもらった千円札を使用
して乗車券等を購入しており、非常に煩わしく、かつ無
駄使いをしていたという問題点があった。

【０００３】そこで、上記問題点に照して現在の自動販
売機では、五千札、一万円札等の高額紙幣を使用できる
ものが増加しており、主流となってきている。

【０００４】そして、高額紙幣を使用した場合は、当然
として複数枚の千円札、五千円札が釣り銭として放出さ
れる。この釣り札の放出方法としては、まとめてキャッ
チングして放出する方式がある。

【０００５】このキャッチング方式の機構としては、種
々あるが、代表的なものとして図５に示しており、この
キャッチング方式の構成について簡単に説明する。

【０００６】（１）は自動券売機本体であり、（２）は
釣り札取出し口である。（３）はキャッチングローラで
あり、上ローラ（３ａ）と下ローラ（３ｂ）とからなっ
ている。上ローラ（３ａ）は上下動可能となっており、
下ローラ（３ｂ）に対して常時接触するよう圧縮ばね
（４）を介して付勢されている。そして、釣り銭として
の紙幣（ＰＭ）を上ローラ（３ａ）と下ローラ（３ｂ）
とで挟持する。これがキャッチング方式である。

【０００７】キャッチングローラ（３）によりキャッチ
ングされた紙幣（ＰＭ）の先端部は、取出し口（２）よ
り手でつかみ易い程度に突出している。（ＰＨ）はフォ
トセンサであり、紙幣（ＰＭ）の引抜きを検知するもの
である。つまり、紙幣（ＰＭ）により光が遮断されてい
るときは、キャッチングローラ（３）に紙幣（ＰＭ）が
挟持されて客がまだ釣り銭を引抜いていないと判断し、
光を受光器側で受けたときは、紙幣（ＰＭ）が引抜かれ
たと判断する。

【０００８】しかし、このようにキャッチング方式によ
りまとめて釣り札を放出する場合、例えば、釣り札が３
枚であるとき、上下の釣り札は、キャッチングローラ
（３）の上ローラ（３ａ）および下ローラ（３ｂ）に接
触しているが、真ん中の１枚の釣り札は、上記ローラに
接触しておらず、この真ん中の釣り札のみを引抜いてし
まう、いわゆる、故意に中抜きをして釣り銭が足らない
と駅員に抗議して不正を行なうということがある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点に鑑み
てなされたものであって、釣り札の中抜きができないよ
うに防止するようにした自動券売機を提供することを課
題とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、自動券売機の紙幣投入口である紙幣投入手段
（１０）と、操作パネルに設けられた料金ボタンと、釣
り札の枚数を検知して計数する釣り札検知手段（１６）
と、前記紙幣投入手段（１０）より投入された紙幣の投
入金額と、前記料金ボタンからの購入金額との差し引き
を行ない釣り銭金額を計算し、該釣り銭金額のうち紙幣
に相当する金額と、前記釣り札検知手段（１６）により
計数した紙幣に相当する金額とが一致しているかどうか
を判断し、一致している場合は前記釣り札の袋詰めのた
めの信号出力する機能を有する制御手段（１２）と、前
記袋詰めの信号を受けることにより紙幣をまとめて袋詰
めする袋詰め手段（１８）と、該袋詰めされた紙幣を取
出し口において一時的にキャッチングするキャッチング
手段（２０）と、を有する自動券売機とした。

【００１１】前記袋の形態として、ビニール袋により紙
幣を密封するようにしてもよく、また、紙封筒により紙
幣を入れ、または一方側が開口している封筒に紙幣を入
れるようにしてもよい。

【００１２】

【作用】釣り札検知手段（１６）により釣り札の枚数が
カウントされる。そして、制御手段（１２）は釣り銭の
紙幣金額とカウントされた釣り札の枚数とが一致してい
るかどうか判断し、一致している場合は、袋詰め手段
（１８）により釣り札の袋詰めを行なう。釣り札の袋詰
めが完了すれば、その信号を制御手段（１２）は受け
て、袋詰めされた釣り札をキャッチング手段（２０）ま
で搬送し、該袋ごと釣り札はキャッチングされる。この
袋詰め釣り札がキャッチングされたかどうかは、図４に
示すキャッチングローラ（３）に接続されているセンサ
（図示せず）によって検知される。そして、図４に示す
ように客は、取出し口（２）から外に飛出している袋詰
め釣り札の先端部分を手でつまんで引抜く。すると、フ
ォトセンサ（ＰＨ）は投光し、引抜かれたことを検知す
る。

【００１３】従って、釣り札は袋詰めされているので、
釣り札の中抜きという不正行為は阻止される。

【００１４】

【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づき
詳細に説明する。図１は本発明に係る自動券売機におけ
る要部の概略的ブロック図である。

【００１５】（１０）は紙幣投入手段であり、紙幣投入
口を介して紙幣真偽判定手段および制御手段（１２）を
経て、その金額データはメモリ（図示せず）に記憶され
る。（１４）は自動券売機の操作パネルに設けられてい
る料金ボタンであり、この料金ボタン（１４）押下する
ことにより乗車券購入金額データは、制御手段（１２）
を介してメモリに記憶される。制御手段（１２）は、投
入口より投入された紙幣の投入金額と料金ボタン（１
４）の押下による購入金額との差し引き計算を行ない、
釣り銭金額はいくらかであるかを計算する。

【００１６】（１６）は釣り札検知手段であり、上述し
た釣り銭金額のうち、紙幣として放出すべき金額に対応
する紙幣の枚数を検知するものである。つまり、例え
ば、釣り銭の金額が４５００円である場合、放出すべき
紙幣は千円札４枚であるが、該４枚の千円札をカウント
し、その検知信号を制御手段（１２）に入力する。そし
て、制御手段（１２）は、釣り銭の紙幣金額と釣り札の
枚数とが一致しているかどうか判断する。

【００１７】（１８）は袋詰め手段であり、上述したよ
うに釣り銭の紙幣金額と釣り札の枚数とが一致している
場合は、該釣り札をまとめて袋詰めするものである。袋
詰めが完了したかどうかは、制御手段（１２）に出力さ
れる。

【００１８】袋（Ｆ）の形態としては、一例として図２
に示している。図２の（ａ）は、封筒のようなものを示
しており、図２の（ｂ）は、開口部（Ｆａ）を有する封
筒形式のものを示している。この開口部（Ｆａ）を有す
る袋（Ｆ）の場合は、釣り銭として排出するとき閉鎖部
（Ｆｂ）側を外部側となるようにして放出すればよい。
図２で示した袋（Ｆ）の他、ビニール等で釣り札を完全
に密封するようにしてもよい。

【００１９】（２０）はキャッチング手段であり、上述
したように釣り札の袋詰めが完了すれば、袋詰めされた
釣り札は、キャッチング手段（２０）にまで搬送され、
該キャッチング手段（２０）によりキャッチングされ
る。このキャッチング手段（２０）としては、従来技術
として詳述した図５に示すキャッチング機構と同様であ
る。

【００２０】図３は図１に示すブロック図のフローチャ
ートであり、次に、図３に基づき本発明の動作について
説明する。

【００２１】釣り札検知手段（１６）により釣り札の枚
数がカウントされる。そして、制御手段（１２）は釣り
銭の紙幣金額とカウントされた釣り札の枚数とが一致し
ているかどうか判断し、一致している場合は、袋詰め手
段（１８）により釣り札の袋詰めを行なう。釣り札の袋
詰めが完了すれば、その信号を制御手段（１２）は受け
て、袋詰めされた釣り札をキャッチング手段（２０）ま
で搬送し、該袋ごと釣り札はキャッチングされる。この
袋詰め釣り札がキャッチングされたかどうかは、図４に
示すキャッチングローラ（３）に接続されているセンサ
（図示せず）によって検知される。そして、図４に示す
ように客は、取出し口（２）から外に飛出している袋詰
め釣り札の先端部分を手でつまんで引抜く。すると、フ
ォトセンサ（ＰＨ）は投光し、引抜かれたことを検知す
る。

【００２２】ここにおいて、図２の（ｂ）に示した袋
（Ｆ）を使用する場合は、閉鎖部（Ｆｂ）側の先端部分
を取出し口（２）から飛出すようにすれば、密封した袋
詰めと同様に釣り札の中抜きは防止される。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、釣
り札をまとめて袋詰めにしてキャッチング手段により挟
持するようにしたので、３枚以上の釣り札の中抜きとい
う不正行為は防止されるとともに、客も釣り札が袋詰め
されているので、扱い易いという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る要部を示す概略的ブロック図であ
る。

【図２】釣り札を袋詰めする際の袋の一形態を示した図
である。

【図３】図１に対応するフローチャートを示す図であ
る。

【図４】袋詰めされた釣り札がキャッチングされた状態
を示すキャッチング手段の概略図である。

【図５】従来における釣り札がキャッチングされた状態
を示すキャッチング手段の概略図である。

【符号の説明】

１０紙幣投入手段１２制御手段１４料金ボタン１６釣り札１８袋詰め手段２０キャッチング手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動券売機の紙幣投入口である紙幣投入
手段（１０）と、操作パネルに設けられた料金ボタンと、釣り札の枚数を検知して計数する釣り札検知手段（１
６）と、前記紙幣投入手段（１０）より投入された紙幣の投入金
額と、前記料金ボタンからの購入金額との差し引きを行
ない釣り銭金額を計算し、該釣り銭金額のうち紙幣に相
当する金額と、前記釣り札検知手段（１６）により計数
した紙幣に相当する金額とが一致しているかどうかを判
断し、一致している場合は前記釣り札の袋詰めのための
信号出力する機能を有する制御手段（１２）と、前記袋詰めの信号を受けることにより紙幣をまとめて袋
詰めする袋詰め手段（１８）と、該袋詰めされた紙幣を取出し口において一時的にキャッ
チングするキャッチング手段（２０）と、を有すること
を特徴とする自動券売機。
【請求項２】前記袋の形態として、ビニール袋により
紙幣を密封するようにしたことを特徴とする請求項１に
記載の自動券売機。
【請求項３】前記袋の形態として、紙封筒により紙幣
を入れ、または一方側が開口している封筒に紙幣を入れ
るようにしたことを特徴とする請求項１に記載の自動券
売機。