JPH08506450A - メタルハライド高圧放電ランプ - Google Patents

メタルハライド高圧放電ランプ

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JPH08506450A
JPH08506450A JP7503208A JP50320894A JPH08506450A JP H08506450 A JPH08506450 A JP H08506450A JP 7503208 A JP7503208 A JP 7503208A JP 50320894 A JP50320894 A JP 50320894A JP H08506450 A JPH08506450 A JP H08506450A
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Abstract

(57)【要約】 特に光学系(1)内へ組込むのに適するメタルハライド高圧放電ランプ(2)は1mmアーク長当たり100〜180Wの比アーク出力で駆動される。金属ハロゲン化物を形成するために、放電管(9)は1cm3放電管容積当たりそれぞれ0.3〜3μmolのジスプロシウム、ハフニウム及びリチウム、ならびに0.2〜2μmolのインジウムを含み、これによって4500〜7000Kの色温度において25〜75kcd/cm2の輝度が発生され得る。特殊反射器(1)によって、約4mmの直径及び80の演色評価数Raを持つ光点が得られる。これによって、、ランプを、照明用の、例えば内視鏡検査法における細いガラスファイバー束と組合わせて使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 メタルハライド高圧放電ランプ 本発明は、請求項1の上位概念部に記載されている1mmアーク長当たり10 0〜180Wの平均アーク出力を有するメタルハライド高圧放電ランプに関する 。 この種のメタルハライド高圧放電ランプは、特に、4500〜7000Kの色 温度及び全色温度範囲における良好な演色を持つ光と、高い照度とを必要とする ような医学(内視鏡検査法)及び工学(ボロスコピー)におけるガラスファイバ ー照明系に使用される。 ガラスファイバー束内への光の無損失の入射は、良好な集束、すなわち、ガラ スファイバー束の有効直径より小さいか又は高々等しい焦点直径を必要とする。 相応する光点を発生するために、主としてアーク山心部は反射器又は他の光学系 によって結像される。今、アーク山心部から放出された光がランプから全体とし て放射された光の全スペクトル成分を含まない場合、集束された光の演色性は集 束されない光の演色性に比べて悪くなる可能性がある。従って、上述した集束系 内で使用することを狙って、高温のアーク中心部においてもまた低温のアーク周 縁部においても放出する充填物成分を見出すことは非常に重要である。さらに、 ガラスファイバー束の入口において良好な集束及び高い照度を得るためには、特 にコンパクトなランプ寸法と、最大輝度(平均で数10kcd/cm2)を持つ 非常に短い光アーク(数mm)とが得られるように努力しなければならない。 ヨーロッパ特許第0193086号明細書により、良好な演色性を持つ光を発 し、同じように短い光アーク及び対応して高い輝度を持つメタルハライド高圧ラ ンプが公知である。 しかしながら、このランプの充填物はカドミウムを含むという欠点がある。環 境保護の理由から、毒性重金属のカドミウムはランプ寿命の終了後再び原料サイ クルへ供給されるか又は適当に処理されなければならず、このことはどちらの場 合も相当なコスト高に結びつく。さらに、Cd充填物を有するランプは擾乱的な 緑色がかった色合いを有し、そして色位置はプランク曲線の上方に位置する。 本発明の課題は、非常に大きい輝度を持つ非常に短い光アークを有し、かつ色 位置がプランク曲線の近傍に位置すると共に4500〜7000Kの色温度を有 し、強く集束させる反射器又はその他の光学系と特に組合わせても良好な演色を 持ち、そしてこのことをカドミウムフリーの充填物を用いて達成するメタルハラ イド高圧放電ランプを提供することにある。 この課題は請求項1の特徴事項によって解決される。他の有利な特徴は請求項 2以降に記載されている。 本発明によるメタルハライド高圧放電ランプは1mmアーク長当たり100〜 180Wの比アーク出力で駆動される。ランプの幾何学的寸法がコンパクトであ る場合(電極間隔が非常に短く(数mm)かつ放電管容積が小さい(数十分の一 ml))、これは放電管の1cm2壁面積当たり70〜120Wの管壁負荷に相 当する。放電管の本発明による充填物成分によって、直径10mm以下の光点上 に反射器又はその他の光学系により集束することのできる1cm2アーク面積当 たり25〜75kcdの平均輝度が得られる。本発明の特別な利点は、良好な或 は極めて良好な演色(Ra≧75)が集束後も維持され続け、色位置はプランク 曲線の近傍に位置し、かつこのことが従来使用されていた毒性カドミウムを無く した充填物を用いて得られるという点にある。 水銀、少なくとも1つの希ガス及び少なくとも1つのハロゲンから構成された 本発明によるランプの充填物には、ジスプロシウム(Dy)、ハフニウム(Hf )リチウム(Li)及びインジウム(In)が添加される。1ml放電管容積当 たりμmolの充填量はDy、Hf及びLiに対してそれぞれ0.3〜3、In に対して0.2〜2であるのが有利である。 ジスプロシウムはその多線スペクトルによって電磁スペクトルの可視領域の高 い放射束を提供し、その上連続スペクトル成分に寄与する。ハフニウムは同様に 多線スペクトルを発生し、さらにガラス球壁に強化ハロゲン被覆を構築すること によって失透傾向を減少させる。ハロゲン化ハフニウムの高い蒸気圧によって、 さらにガラス球黒化の傾向が減少され、その結果ランプ寿命期間中の有効光流が 高められる。 リチウム及びインジウムによって、放射束は特に光スペクトル範囲の赤色及び 青色成分を高められる。全体的に、放射された光は、、プランク放射のスペクト ル組成に非常に接近した、すなわち、良好な或は極めて良好な演色性を持つスペ クトル組成を有している。個々の成分の充填量の割合に応じて、4500〜70 00Kの色温度を持つ光が発生され得る。 本発明によるランプは、主とし内部のアーク中心部を結像する二色性スペクト ル反射器内で有利に使用される。特に高温のアーク中心部で放射する両原子放射 体のリチウム及びインジウムの適当な選定によって、良好な演色性がこの反射器 の焦点においても維持され続ける。さらに、リチウムをハフニウムと組合わせて 使用することによって高い色安定性が得られる、すなわち、色温度はランプ寿命 中に僅かしか変化しない。 アーク安定化を図るために、放電管はさらに1cm3放電管容積当たり3μm olまでのセシウムを含むことができる。ハロゲンサイクルを維持するために、 ヨウ素及び臭素を0.3〜1.5のモル比で使用することは有利である。さらに ランプは1cm3放電管容積当たり数十〜数百μmolの水銀と、基礎ガスとし て希ガス、例えばアルゴンとを含む。低温のランプにおける希ガスの充愼圧は大 気圧より小さく(標準的には数10kPa)、それ結果この場合危険のない取扱 いが可能になる。他方では圧力範囲は十分に高く、それゆえ点弧の際タングステ ン電極の不所望な蒸発、従って放電管の黒化が広範囲に亘って防止される。 本発明によるメタルハライド高圧放電ランプはランプに強固に結合された反射 器内で有利に使用されるが、強固に結合された反射器を備えていないランプを使 用することももちろん可能である。 本発明を次の実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は反射器を備えた本発明によるメタルハライド高圧放電ランプを一部断面 にて示した側面図である。 図2は図1のランプのアーク中心部からのスペクトル及びアーク下縁からのス ペクトルを示す。 図1は反射器1内に強固に取付けられた270Wの入力電力を持つメタルハラ イド高圧放電ランプ2を示す。このランプ2はその軸線が反射器1の軸線に位置 している。一方の電極軸3はパテ4によってセラミック口金5内に固定されてい るのに対して、他方の電極軸6は同時にリード線として使われる銅バンド7によ って反射器1のセラミック閉鎖リング8に保持されている。メタルハライド高圧 放電ランプ2は容積が0.35mm2である放電管9を有している。電極10、 11は2.2mmの間隔にて気密に封着されたモリブデン箔12、13を介して リード線14、15に結合されている。一方の電流端子16は口金5内に取付け られ、他方の電流端子(図示されていない)は反射器1の閉鎖リング8に取付け られている。 反射器1は照度E(r)のほぽガウス空間分布を持つ光パワーΦのほぼ円形状 の光点を焦点面に発生する。従って、極座標においては近似的に次の式が当ては まる。 E(r)=(2Φ/πro 2)・exp(−2r2/ro 2) なお、rは半径方向座標、roは光点の単径を意味する。それゆえ、半径r− roは、照度が光点の中心における最大照度Emax(r=0)=2Φ/πro 2より 1/c2倍小さい、光点の中心からの半径方向距離を示す。光点のこのように定 義された直径d=2×ro(DIN規格V18730によれば、この寸法内に光 点の全光パワーの1−1/c2=86.5%が存在する)は約4mmである。そ の場合、焦点範囲における火焦面の開口角は約60°である。それゆえ、、ほぼ 全光流が細いガラスファイバー束内へ効率的に入射することができる。ガラスフ ァイバー束の有効直径は、ファイバー束の受入角が少なくとも60°である場合 、4mmまでの細さでよい。 次の表から、図1のランプ2の放電管9の本発明による充填物ならびにこのラ ンプの達成される照明光学的データ(反射器1を含むランプ2に対する演色評価 数Ra)が明らかである。 アーク中心部から放出された光の平均化したスペクトル組成(集束形反射器を 使用する場合の良好な演色のための前提)が図2に示されている。図1で説明さ れたランプの、スペクトロメータによって測定された2つの放射スペクトルが2 50〜925nmのスペクトル範囲に亘って示されている。これらの放射スペク トルはアーク中心部の光A及びアーク下縁の光Bに由来しており、放出された光 のスペクトル組成の位置依存性を示している。縦座標には相対光強度が相対単位 にてプロットされ、横座標には波長がナノメータ(nm)にてプロットされてい る。使用されたスペクトロメータのスペクトル分解能は約1.5nmである。そ のスペクトル伝達関数は波長350nmより上に対してはハロゲン電球のスペク トルによって補正された。水銀の最強線は、その他のスペクトルのパターンをよ り良く認識し得るようにするために、完全には示されていない(その最強線の最 大値は相対単位で約67000である)。両スペクトルの2つの最も目立った特 徴はアンダーグラウンド及びそれから生じる多数のスペクトル線である。アンダ ーグラウンドは連続放射(遊離した電子の再結合発光)、分子帯(例えば、ハロ ゲン化物分子)、及び原子放射体(例えば、Dy、Hf)の密接する共鴫線(こ れらの共鳴線は使用されたスペクトロメータによって個々の線に分解されなかっ た)から構成されている。 本発明による充填物成分によって、所望のように、アーク中心部から放出され その後反射器によって集束された光は、全可視範囲(約380〜780nm)内 で測定されプランク分布に似たスペクトル組成を有している。良く分かるように 、特にインジウム及びリチウムによって緑−青色範囲ならびに赤色範囲のスペク トルAの補充が達成され、その結果最終的にアーク中心部から放出された光の良 好な或は極めて良好な演色が得られる。それに対して、アーク周縁部から放出さ れた光は良好な演色性を有していない。というのは、青−緑色スペクトル成分は 明らかに平均値を下回っているからである(スペクトルB参照)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.耐熱性で光透過性の材料から成る放電管(9)と、2つの耐熱性電極(10 、11)と、水銀、少なくとも1つの希ガス、少なくとも1つのハロゲン及び金 属ハロゲン化物を形成する他の金属から成る充填物とを備え、1mmアーク長当 たり100〜180Wの平均アーク出力を有する、特に光学系(1)内へ組込む ためのメタルハライド高圧放電ランプ(2)において、4500〜7000Kの 色温度を持つ光及び25〜75kcd/cm2の輝度を発生するために、充填物 はハロゲン化物形成金属としてジスプロシウム、ハフニウム、リチウム及びイン ジウムを含むことを特徴とするメタルハライド高圧放電ランプ。 2.ジスプロシウム、ハフニウム及びリチウムの充填量はそれぞれ放電管容積の 1cm3当たり0.3〜3μmolであることを特徴とする請求項1記載のラン プ 3.インジウムの充填量は放電管容積の1cm3当たり0.2〜2μmolであ ることを特徴とする請求項1記載のランプ。 4.放電管はさらに放電管容積の1cm3当たり3μmolまでのセシウムを含 むことを特徴とする請求項1記載のランプ。 5.放電管はハロゲン化物化合物用のハロゲンとしてヨウ素及び臭素を含むこと を特徴とする請求項1記載のランプ。 6.ヨウ素と臭素のモル比は0.3〜1.5であることを特徴とする請求項5記 載のランプ。 7.3〜10mmの直径を持つ光点上にアーク中心部を結像させる際、Ra≧7 5の光の演色評価数が得られることを特徴とする請求項1記載のランプ。
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