JPH08505371A - カプセルの構造 - Google Patents

カプセルの構造

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JPH08505371A
JPH08505371A JP6510856A JP51085694A JPH08505371A JP H08505371 A JPH08505371 A JP H08505371A JP 6510856 A JP6510856 A JP 6510856A JP 51085694 A JP51085694 A JP 51085694A JP H08505371 A JPH08505371 A JP H08505371A
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ラシド,アブダル
スティーヴンス,ハワード・ノーマン・アーネスト
バクシャエー,マッソウド
ケルソー,ジェイムズ・ロバートソン・ミラー
ヘガーティ,マーク
マッキー,ジェイムズ・レナード
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アール・ピー・シェラー・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 制御状態にある放出力プセルは、雌型本体(6)の頸部分(4)内に係合した水膨潤性ヒドロゲルで形成された雄型部材(2)を備えている。該カプセルは、薬として活性な二種類の材料を保持している。胃腸管内のような水媒体に接触すると、ヒドロゲル栓は、膨潤して本体から非係合状態となり、これにより薬として活性な材料を放出する。雄型栓を本体の頸部分内に挿入し易くすべく、本体は、頸部分よりも幅が広い拡がり口部分(14)を有している。該頸部分自体は、本体の他の部分よりも幅を広くし、又は狭くすることが出来る。水溶性キャップ(8)は、キャップをロックし得るように拡がり口部分の上にしっかりと嵌まる止め部分(18)を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 カプセルの構造 技術分野 本発明は、雌型本体の頸部分内に係合した雄型部材を備える、薬として活性な 材料を保持することを目的とする制御状態にある放出カプセルの構造に関する。背景 国際特許第WO90/09168号の明細書には、雌型本体に係合した水膨潤性の雄型栓 を備える型式の装置が開示されている。薬として活性な材料がこの装置内に保持 されている。このカプセルを水に露呈させると、雄型のヒドロゲル栓は膨潤して 、最終的に、それ自体を雌型本体から非係合状態にし、これにより装置内に保持 した薬として活性な材料を放出することを可能にする。装置を使用して、所定の 時間間隔(例えば、0.5乃至12時間)にて患者の体内でその薬として活性な材料 を放出させるべく、この薬として活性な材料を放出するのに必要な時間は設定可 能で且つ再現可能であることが分かった。このことは、例えば、夜間、又は起き ているときのその患者が必要とする所定の薬の量を提供し得るようにするため、 例えば、患者が睡眠中の夜間に薬として活性な材料をその患者に投与することが 望ましい治療状態のときに有用である。また、これは、例えば、カプセルが胃腸 管、例えば、結腸内を進むときに、所定の時点で材料を投与することを可能にた めにも有用である。 国際特許第WO92/13521号(アルツァー・コーポレーション(Alza Corporation ))の明細書には、周囲の環境から流体を吸収する膨張手段を備える、薬として 活性な薬剤の投与が時間間隔を置いて行われるようにする、流体の吸収分配装置 が記載されている。該分配装置は、互いに入り子式に係合した第一及び第二の壁 部分を有するハウジング、特に、中空キャップ及び中空本体を有するカプセルを 備えており、カプセル又は本体の一方は、その他方の雌型部分の開放端内に嵌ま る雄型部分の形態をしている。膨張手段が装置内に保持され、流体を吸収したと きに膨張し、装置の二つの部分を付勢して分離させる。また、該膨張手段は、流 体を吸収するときに膨潤する膨潤性ポリマー又は浸透性フォーミュレーションと することが出来る。流体が装置内に保持した膨張手段と接触するようにするため 、 膨張手段に隣接する壁部分の一つは、流体透過性にする。該壁部分が非係合状態 となった後、流体は装置に入り、装置内に保持した活性な薬剤と接触し、これに より、活性な薬剤を流体中に分配する。 従来の硬いゼラチンカプセルは、高速度の自動機械を使用して大量に製造され る。かかるカプセルは、本体及びキャップを備えている。通常、カプセルの製造 中に、カプセル本体にキャップが予め取り付けられる。充填中、充填機械がキャ ップを取り外し、カプセルに薬剤を充填し、次に、キャップがカプセル本体にロ ックされるような方法にてキャップを元の位置に戻す。米国特許第3,399,803号 の明細書には、本体がその開放端付近に一つの溝を有し、キャップがキャップ及 び本体を共にロックし得るようにこの溝にスナップ嵌めする対応するリッジ部分 を有する、自動ロック式の薬剤カプセルが開示されている。米国特許第4,442,94 1号には、キャップ上の隆起部分が本体の溝に嵌まるようにした差し込み式機構 が開示されている。 また、欧州特許第246,804号の明細書には、カプセルがその円筒状の形状から 変形して、キャップをカプセル本体に取り付けるのが難しくなるのを防止する目 的にて、その口付近に形成された一つの溝を有するカプセル本体が開示されてい る。 本発明が関係する制御状態にある放出力プセルの好適な実施例は(国際特許第 90/09168号に開示したように)、雄型ヒドロゲル栓が雌型カプセル本体の頸部分 にきつく嵌まり、該栓がしっかりと保持され、過早に外れないようにすることを 必要とする。 ヒドロゲル栓は、水と結合する前には、かなり剛性な材料である。こうした理 由のため、高速度の機械を使用して、きつく嵌まるヒドロゲル栓を従来の円筒状 カプセル本体の口に挿入することは難しい。本体が僅かに楕円形であり、又は栓 及び本体が完全に整合していないならば、挿入中に栓がカプセル本体の口を壊し たり、亀裂を生じさせる危険性がある。 本発明の一つの目的は、この問題点を緩和することである。発明の概要 本発明は、雌型本体の頸部分に係合した雄型部材を備える制御状態にある放出 カプセルであって、該カプセルが水媒体に露呈されたとき、雌型本体を非係合状 態にさせ得るように膨潤する水膨潤性材料から成り、本体が頸部分に隣接する拡 がり口部分を備え、該口部分が頸部分よりも幅が広く且つ雄型部分よりも幅が広 く、雄型部材を頸部材内に挿入し易いようにする入口を有する、制御状態にある 放出カプセルを提供するものである。 該拡がり口部分は、傾斜した導入部分を提供し、雄型部材を雌型本体の頸部分 内に容易に挿入し得るようにする。通常、該口部分は、カプセルの線に対して10 °乃至60°(望ましくは、15°乃至45°)の角度で拡がっている。本体内に挿入 する前に、雄型部材を最初に位置決めし易くするため、拡がった口は、外方にベ ル状に拡げて、本体の入口に隣接する略円筒状の入口部分となるようにし、これ は、通常、雌型本体と略同一直径であるようにすることが出来る。 通常、カプセル本体及びその頸部分は、従来の方法に従って略円筒状である。 一つの実施例において、拡がった口部分に加えて、頸部分は本体の他の部分よ りも幅が狭い。このことは、拡がった口部分が依然として、カプセル本体の全体 的な直径内にあることを可能にする。カプセル本体の線を超えて伸長する拡がり 口部分は、高速度の充填機械で取り扱うときに問題を生じる。また、このように して、頸部分にへこみを付けることは、該頸部分の全体的な強度を増し、割れを 最小にする効果がある。頸部分は、雌型本体の直径の80%乃至99%(通常、90乃 至98%)の直径を有することが望ましい。更に、拡がり口部分の入口の最大直径 は、雌型本体自体の直径と略等しいことが望ましい。 もう一つの実施例において、頸部分は、本体の他の部分よりも幅が広い。頸部 分が本体の他の部分に係合する箇所に形成された段部分は、雄型部材を頸部分内 に正確な深さに挿入するのを支援するストッパとして機能することが出来る。ま た、この実施例の本体は、製造中に比較的容易に離型することが可能である。 好適ではないが、頸部分は、本体の他の部分と同一幅としてもよい。 カプセル本体は、カプセルを形成する材料(ゼラチンのような)の溶液に鋳型 ピンを浸漬する段階を含む、従来のカプセル製造技術により製造される。浸漬に 代えて、噴霧法を使用してもよい。次に、ゼラチンを乾燥させ、ピンから離型す る。次に、必要に応じて、カプセル本体は縁処理することが出来る。本体よりも 幅の狭い頸部分が存在することは、従来の円筒状カプセルに比べて、カプセル本 体を鋳型ピンから離型することを多少、より難しくする。これと代替的に、カプ セルは、熱可塑性材料を射出成形するような公知のその他のカプセル本体の製造 技術により形成してもよい。 雌型本体の壁は、各種の材料で形成することが出来る。これらの壁は、均質な 構造とし、または、積層化することが可能である。この本体の構造の使用に適し た材料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メチルメタクリレ ート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、4ふっ化エチレン、ナ イロン、ポリホルムアルデヒド、ポリエステル、アセテートセルロース、及び硝 酸セルロースが含まれる。 しかしながら、水溶性材料で形成された本体の外側を覆う不透過性コーティン グを使用するものが好適な構造である。このコーティングは、従来、水に対して 不透過性である一つの層を形成する材料の溶液に本体を浸漬させて形成されてい た。これと代替的に、この本体に噴霧コーティングをしてもよい。好適な種類の カプセル本体は、ポリ塩化ビニル又はポリアセタールビニル共重合体、或いはエ チルセルロース溶液でコーティングした従来の硬質ゼラチン又は澱粉カプセル本 体である。 好適な実施例において、雄型部材は、通常、円筒状の形態の栓である。該栓は 、ヒドロゲルであることが望ましい水膨潤性材料にて形成される。ヒドロゲル栓 は、水を吸収すると膨潤し、雌型本体から非係合状態となる。ヒドロゲルは、国 際特許第90/09168号の明細書に開示されたように、水膨潤性材料であることが望 ましい。 通常、頸部分は、円筒状の雄型栓にきつく嵌まり得るように、略円筒状である 。 もう一つの実施例において、雄型部材は、一端が閉じた中空部材であり、その 開放した他端は雌型本体の頸部分に係合する。水膨潤性材料がカプセル内に提供 され、水が存在するときに該材料が膨潤する場合、該材料は、雄型部材及び雌型 部材を付勢して分離させることにより、所定の時間後に、雌型本体を非係合状態 にする働きをする。カプセル内の膨潤性材料は、浸透剤、又は浸透性重合体とす ることが出来る。かかる構成は、国際特許第WO92/13521号に開示されている。水 がカプセルに入り、水膨潤性材料に接触するのを許容するため、隣接するカプセ ルの壁の一部は半透過性とする、即ち、水がカプセル内に透過するのを許容する が、その他の物質がカプセル内部から放出するのは許容しないものであることが 望ましい。 本発明のもう一つの特徴は、キャップ及び本体を別々に格納する段階と、本体 に活性材料を充填する段階と、雄型部材を本体の頸部分に挿入する段階と、キャ ップを本体の開放端部に取り付ける段階とを備える、カプセルを充填する方法に 関するものである。 好適な実施例の詳細な説明 次に、本発明の実施例について、図面に関して一例として説明する。添付図面 において、 図1は、第一の実施例の断面図、 図2は、キャップを取り外したときの上方から見た図、 図3は、第二の実施例の部分側面断面図、 図4は、幅の広い頸部分を有する第三の実施例の部分側面図である。 図1及び図2に示したカプセルは、雌型本体6の頸部分4に挿入した、ヒドロ ゲル材料で形成された栓2の形態による雄型部材を備えている。該カプセルは、 キャップ8で閉じられている。 本体6は、円筒状の主要部分10と、閉端12とを備えている。主本体は、肩 領域5の頸部分4まで狭小となっている。該頸部分は、雄型栓2をきつい許容公 差で受け入れ得るように略円筒状をしている。次に、頸部分は、主本体部分10 の直径と略等しい直径の入口15を有する拡がり口部分14まで外方に拡がって いる。 円筒状の頸部分には、拡がった口部分から頸部分の途中まで下方に伸長し、栓 の挿入中、カプセル本体内から空気圧を放出することを許容する、破線で示した 通気路16を設けることが有利である。しかしながら、該通気路は、頸部分の途 中までしか下方に伸長せず、このため、栓を頸部分内に完全に挿入したとき、栓 は、通気路が存在しない頸部分の下方領域を密封する。図2に示すように、通気 路16は、必要に応じて頸部分の一側部に設けてもよい。 雌型栓2は、ヒドロゲル材料で形成され(国際特許第WO90/09168号に開示され たように)、通常、栓の上端がカプセル本体の上端と同一の位置又はそれよりも 下方の位置となるように挿入されている。 次に、カプセルは、止め部分18が設けられたキャップ8で密封され、該止め 部分18は、拡がり口部分の縁部の下方にしっかりと嵌まり、これにより、キャ ップを所定位置にロックする。 該キャップは、該キャップの開放端まで下方に伸長する円筒状のスカート部分 9を有する。該スカート部分の下端は、本体の肩部分5を経て下方に伸長し、本 体の上方部分を小さい隙間で包み込む。このことは、キャップを安定させ、キャ ップが横方向に傾動するのを防止するのに役立つ。また、このことは、その間の 接合部分の上方を通る環状バンドにより、キャップを本体に密封することを可能 にする。 キャップは、ゼラチンのような水膨潤性材料で形成される。該カプセル本体は 、水溶性のプラスチック材料とし、又は水不透過性コーティングを被覆したゼラ チンとすることの出来る水溶性材料で形成される。 カプセル本体は、鋳型ピンを鋳型に浸漬して、次に、乾燥させることにより、 従来の方法で形成される。次に、カプセル本体を鋳型ピンから離型し、所定の寸 法に縁処理した後に、ゼラチンに水不透過性コーティングで被覆する(例えば、 浸漬コーティング法により)。これと代替的に、水不透過性コーティングは、噴 霧コーティング又は蒸着により付与してもよい。次に、カプセル本体にキャップ 8を一時的に取り付け、止め部分18が拡がった口部分の縁部にロックされない ようにする。次に、予め組み立った空のキャップを後で充填するために格納する 。充填中、キャップは、カプセル本体から取り外し、薬として活性な材料をカプ セル本体内に充填する。次に、ヒドロゲル栓を本体の頸部分内に嵌める。最後に 、キャップをカプセル本体の端部上の元の位置に戻し、下方に押し付けて、止め 部分18が拡がった口部分の縁部分にしっかりと嵌まり、これにより、キャップ が所定位置にロックされるようにする。 しかしながら、予め組み立てる段階は必須のものではない。特に、充填機械内 での格納及び供給中、キャップ及び本体が共に入れ子状に係合しないように注意 するならば、キャップ及び本体は、別々に格納して、充填機械に別々に供給して もよい。図1に示した狭小な頸部分の構造は、本体が相互に係合するのを最小に するのに役立つ。キャップの形状が平坦であること、キャップの幅のドーム状部 分の幅が広いこと、即ちキャップの肉厚が厚いことは、キャップが相互に係合す るのを最小にするのに役立つ。 カプセルを患者に投与するとき、胃腸管内の水環境は、水溶性キャップを急速 に溶解させる。次に、水は膨潤するヒドロゲル栓2内に吸収され、該栓は、所定 の時間間隔後(例えば、2乃至10時間後)、本体から押し出される。これは、カ プセルの中身を患者の胃腸管内に放出することを可能にする。 図3には、拡がった口部分の形状、及び通気路の伸長程度を除いて、第一の実 施例と同様の第二の実施例が示してある。キャップは簡単化のため省略している 。 このように、通気路17は、円筒状頸部分の全長に亙って伸長し、このため、 栓を完全に挿入したときでも、完全なシールは達成されない。かかる構造は、そ の前の実施例に示したより短い通路の場合よりも離型が容易である。 拡がった口部分14は、ベル状に外方に拡がり、このため、本体部分への入口 領域15Aは略円筒状であり、主要部分10の直径に略等しい直径を有する。こ れは、完全に挿入する前に、栓を本体の口内に配置することを容易にする。 図4には、円筒状の頸部分4が主本体部分10よりも幅が広く、入口領域15 Aが円筒状である、第三の実施例が示してある。明確にすべく、キャップは省略 してある。その間の段部分20は、頸部分4の正確な深さまで挿入されるように 栓2の位置を配置するのに役立つ。栓が頸部分内に完全に挿入されて上端の拡が り部分と平らになっているか、又は頸部分の上端の下方でへこみが付けられてい るかどうかは、栓を押し出すのに必要な時間に影響する。この時間は、カプセル 中身の所望の放出時間に従って選択される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月17日 【補正内容】 明細書原文第4頁第1行ないし第6頁第25行、その翻訳文第2頁第22行ない し第4頁第10行の記載を下記の通り補正する。 ヒドロゲル栓は、水と結合する前には、かなり剛性な材料である。こうした理 由のため、高速度の機械を使用して、きつく嵌まるヒドロゲル栓を従来の円筒状 カプセル本体の口に挿入することは難しい。本体が僅かに楕円形であり、又は栓 及び本体が完全に整合していないならば、挿入中に栓がカプセル本体の口を壊し たり、亀裂を生じさせる危険性がある。 本発明の一つの目的は、この問題点を緩和することである。 発明の概要 本発明は、雌型本体の頸部分に係合した雄型部材を備える制御状態にある放出 カプセルであって、該カプセルが水媒体に露呈されたとき、雌型本体を非係合状 態にさせ得るように膨潤する水膨潤性材料から成り、本体が頸部分に隣接する拡 がり口部分を備え、該口部分が頸部分よりも幅が広く且つ雄型部分よりも幅が広 く、雄型部材を頸部材内に挿入し易いようにする入口を有し、雌型本体の頸部分 が本体の他の部分よりも幅が狭いようにした、制御状態にある放出カプセルを提 供するものである。 該拡がり口部分は、傾斜した導入部分を提供し、雄型部材を雌型本体の頸部分 内に容易に挿入し得るようにする。通常、該口部分は、カプセルの線に対して10 °乃至60°(望ましくは、15°乃至45°)の角度で拡がっている。本体内に挿入 する前に、雄型部材を最初に位置決めし易くするため、拡がった口は、外方にベ ル状に拡げて、本体の入口に隣接する略円筒状の入口部分となるようにし、これ は、通常、雌型本体と略同一直径であるようにすることが出来る。 通常、カプセル本体及びその頸部分は、従来の方法に従って略円筒状である。 一つの実施例において、拡がった口部分に加えて、頸部分は本体の他の部分よ りも幅が狭い。このことは、拡がった口部分が依然として、カプセル本体の全体 的な直径内にあることを可能にする。カプセル本体の線を超えて伸長する拡がり 口部分は、高速度の充填機械で取り扱うときに問題を生じる。また、このように して、頸部分にへこみを付けることは、該頸部分の全体的な強度を増し、割れを 最小にする効果がある。頸部分は、雌型本体の直径の80%乃至99%(通常、90乃 至98%)の直径を有することが望ましい。更に、拡がり口部分の入口の最大直径 は、雌型本体自体の直径と略等しいことが望ましい。 カプセル本体は、カプセルを形成する材料(ゼラチンのような)の溶液に鋳型 ピンを浸漬する段階を含む、従来のカプセル製造技術により製造される。浸漬に 代えて、噴霧法を使用してもよい。次に、ゼラチンを乾燥させ、ピンから離型す る。次に、必要に応じて、カプセル本体は縁処理することが出来る。本体よりも 幅の狭い頸部分が存在することは、従来の円筒状カプセルに比べて、カプセル本 体を鋳型ピンから離型することを多少、より難しくする。これと代替的に、カプ セルは、熱可塑性材料を射出成形するような公知のその他のカプセル本体の製造 技術により形成してもよい。 雌型本体の壁は、各種の材料で形成することが出来る。これらの壁は、均質な 構造とし、または、積層化することが可能である。この本体の構造の使用に適し た材料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メチルメタクリレ ート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、4ふっ化エチレン、ナ イロン、ポリホルムアルデヒド、ポリエステル、アセテートセルロース、及び硝 酸セルロースが含まれる。 明細書原文第8頁第6行ないし同第24行、その翻訳文第5頁第5行ないし同第 18行の記載を下記の通り補正する。 本発明のもう一つの特徴は、キャップ及び本体を別々に格納する段階と、本体 に活性材料を充填する段階と、雄型部材を本体の頸部分に挿入する段階と、キャ ップを本体の開放端部に取り付ける段階とを備える、カプセルを充填する方法に 関するものである。 好適な実施例の詳細な説明 次に、本発明の実施例について、図面に関して一例として説明する。添付図面 において、 図1は、第一の実施例の断面図、 図2は、キャップを取り外したときの上方から見た図、 図3は、第二の実施例の部分側面断面図である。 図1及び図2に示したカプセルは、雌型本体6の頸部分4に挿入した、ヒドロ ゲル材料で形成された栓2の形態による雄型部材を備えている。該カプセルは、 キャップ8で閉じられている。 明細書原文第12頁第3行ないし同第20頁第20行、その翻訳文第7頁第15 行ないし同第24行までの記載を下記の通り補正する。 拡がった口部分14は、ベル状に外方に拡がり、このため、本体部分への入口 領域15Aは略円筒状であり、主要部分10の直径に略等しい直径を有する。こ れは、完全に挿入する前に、栓を本体の口内に配置することを容易にする。 栓が頸部分内に完全に挿入されて上端の拡がり部分と平らになっているか、又 は頸部分の上端の下方でへこみが付けられているかどうかは、栓を押し出すのに 必要な時間に影響する。この時間は、カプセル中身の所望の放出時間に従って選 択される。 請求の範囲第1項ないし第10項、その翻訳文第1項ないし第10項を下記の通 り補正する。 請求の範囲 1.雌型本体(6)の頸部分(4)内に係合した雄型部材(2)を備える、制 御状態にある放出カプセルにして、該カプセルが水媒体に露呈されたとき、雌型 本体を非係合状態にさせ得るように膨潤する水膨潤性材料から成り、本体が頸部 分に隣接する拡がり口部分(14)を備え、該口部分が頸部分よりも幅が広く且 つ雄型部分よりも幅が広く、雄型部材を頸部材内に挿入し易いようにする入口( 15)有し、前記雌型本体の頸部分が本体の他の部分よりも狭小幅であることを 特徴とする、制御状態にある放出カプセル。 2.請求の範囲第1項に記載のカプセルにして、前記雌型本体の頸部分が略円 筒状であることを特徴とするカプセル。 3.請求の範囲第1項又は第2項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 口部分(14)が、前記頸部分の長手方向に対して10°乃至60°の角度で拡がっ ていることを特徴とするカプセル。 4.請求の範囲第1項乃至第3項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 拡がった口部分が円筒状の入口部分(15)内までベル状に外方に拡がることを 特徴とするカプセル。 5.請求の範囲第4項に記載のカプセルにして、前記略円筒状の入口部分が前 記雌型本体と略同一の直径であることを特徴とするカプセル。 6.請求の範囲第1項乃至第5項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 雌型本体及び前記頸部分が略円筒状であり、前記頸部分が雌型本体の直径の80乃 至99%の直径を有することを特徴とするカプセル。 7.請求の範囲第1項乃至第6項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 雄型部材が栓であり、該栓が前記水膨潤性材料で形成されることを特徴とするカ プセル。 8.請求の範囲第1項乃至第7項の何れかの項に記載のカプセルにして、水溶 性材料から成るキャップ(8)を更に備え、該キャップが、前記本体の拡がり口 部分(14)の上にしっかりと嵌まり、前記キャップを本体上の所定位置にロッ クする、内方に伸長する突起(18)を備えることを特徴とするカプセル。 9.請求の範囲第8項に記載のカプセルにして、前記雌型本体の頸部分が略円 筒状であり且つ本体の他の部分よりも狭小幅であり、前記キャップが、開放端と 、隣接するスカート部分(9)とを備え、該スカート部分が、前記本体の前記他 の部分の一部を包み込むことを特徴とするカプセル。 【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴンス,ハワード・ノーマン・ア ーネスト イギリス国スターリングシャー ジー63・ 0ビーエックス,ドライメン,バルマハ・ ロード,バリーコナキー(番地なし) (72)発明者 バクシャエー,マッソウド イギリス国グラスゴー ジー64・2エスエ ヌ,パーク・アベニュー 8 (72)発明者 ケルソー,ジェイムズ・ロバートソン・ミ ラー イギリス国エアシャー ケイエイ24・5エ イエヌ,ダルリー,コートヒル・ストリー ト 24 (72)発明者 ヘガーティ,マーク イギリス国イースト・キルブライド ジー 74・4アールエル,スチュワートフィール ド,アルウィン・ドライブ 34 (72)発明者 マッキー,ジェイムズ・レナード カナダ国オンタリオ州エヌ8アール・2ジ ー7,ウィンザー,ドルフィン・コート 3350

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.雌型本体(6)の頸部分(4)内に係合した雄型部材(2)を備える、制 御状態にある放出力プセルにして、該カプセルが水媒体に露呈されたとき、雌型 本体を非係合状態にさせ得るように膨潤する水膨潤性材料から成り、本体が頸部 分に隣接する拡がり口部分(14)を備え、該口部分が頸部分よりも幅が広く且 つ雄型部分よりも幅が広く、雄型部材を頸部材内に挿入し易いようにする入口( 15)有することを特徴とする、制御状態にある放出力プセル。 2.請求の範囲第1項に記載のカプセルにして、前記雌型本体の頸部分が略円 筒状であり、本体の他の部分よりも狭小幅であることを特徴とするカプセル。 3.請求の範囲第1項に記載のカプセルにして、前記雌型本体の頸部分が略円 筒状であり、本体の他の部分よりも幅が広いことを特徴とするカプセル。 4.請求の範囲第1項乃至第3項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 口部分(14)が、前記頸部分の長手方向に対して10°乃至60°の角度で拡がっ ていることを特徴とするカプセル。 5.請求の範囲第1項乃至第4項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 拡がった口部分が円筒状の入口部分(15)内までベル状に外方に拡がることを 特徴とするカプセル。 6.請求の範囲第5項に記載のカプセルにして、前記略円筒状の入口部分が前 記雌型本体と略同一の直径であることを特徴とするカプセル。 7.請求の範囲第1項乃至第6項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 雌型本体及び前記頸部分が略円筒状であり、前記頸部分が雌型本体の直径の80乃 至99%の直径を有することを特徴とするカプセル。 8.請求の範囲第1項乃至第7項の何れかの項に記載のカプセルにして、前記 雄型部材が栓であり、該栓が前記水膨潤性材料で形成されることを特徴とするカ プセル。 9.請求の範囲第1項乃至第8項の何れかの項に記載のカプセルにして、水溶 性材料から成るキャップ(8)を更に備え、該キャップが、前記本体の拡がり口 部分(14)の上にしっかりと嵌まり、前記キャップを本体上の所定位置にロッ クする、内方に伸長する突起(18)を備えることを特徴とするカプセル。 10.請求の範囲第9項に記載のカプセルにして、前記雌型本体の頸部分が略円 筒状であり且つ本体の他の部分よりも狭小幅であり、前記キャップが、開放端と 、隣接するスカート部分(9)とを有し、該スカート部分が、前記本体の前記他 の部分の一部を包み込むことを特徴とするカプセル。
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