JP2014521689A - 流体吸収材料の送達のための難消化性カプセル - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
従来のカプセルは、体内で代謝または消化される。これらのカプセルは、追加のタンパク質源および/または代謝老廃物を含有する、または体に提供する傾向がある。流体の過剰蓄積を特徴とする疾患に罹患した患者は、体からの水、毒素、タンパク質蓄積、代謝老廃物、および/または血液由来性老廃物の除去を補助するために、典型的には、これに限定されないが、透析等の手順を必要とする。したがって、タンパク質成分で構築されるカプセルは、これらの患者における症状をさらに悪化させる。例えば、タンパク質系カプセルは、胃で消化されて、タンパク質、アミノ酸、および窒素老廃物レベルに寄与する他の構成部分の放出をもたらす可能性があり、これらは蓄積後に体に毒性となり得る。したがって、そのようなカプセルの摂取は、特に大量のカプセルを毎日摂取した場合、患者が罹患している根本的状態に寄与および/またはそれを悪化させる可能性がある。結果として、問題を改善することを意図する治療が同時に問題に寄与するため、流体吸収材料を含み得る従来のカプセルは、これらの種類の患者においては逆効果である。ほとんどの流体吸収材料は、タンパク質を吸収またはそれに結合する能力を有することなく流体に結合する特異的な目的を有するように設計される。したがって、流体吸収材料は、消化されたカプセルにより提供される追加的なタンパク質および/または代謝老廃物の寄与を打ち消さない。したがって、本発明は、流体吸収材料を提供するためのカプセルを含む生成物を使用し、カプセルは、窒素を含まない成分、ならびに/または容易に消化および/もしくは代謝されない成分から調製される。
本発明の流体吸収材料は、繊維状、微粒子状、粉末、結晶性、ゲル、または粒状形態であってもよい。本発明の流体吸収材料を調製するために使用される材料は、天然または合成ポリマーから得られてもよい。材料は、好ましくは、高分子電解質および非高分子電解質ポリマーであってもよい。これらは、なかでも、アミン含有、カルボキシレート含有、スルホネート含有、ポリアクリル、ポリビニル、および/または多糖類ポリマー、例えば、デキストラン、Sephadex、Sephacryl、Superdex、Superose、Sephacel、Sepharose、またはそれらの任意の誘導体を含む。本発明の流体吸収材料は、それ自体の質量に比べて大量の流体を吸収することができる。したがって、本発明において使用される流体吸収材料は、それ自体の重量から、これに限定されないが、それ自体の重量の50倍までの範囲内の吸収能力を有する。
5匹の正常なSprague−Dawleyラットを代謝ケージ内に入れ、標準的なラット餌および自由な水摂取で、尿排出量を5日間測定した。この期間中、群全体に対する1日当たりのミリリットルでの平均尿排泄速度は、14.72±0.95(平均値の標準誤差、以降SEMと呼ばれる)であった。その後、食物と同等の割合で混合したSephadex(G−50)を動物に与えた。この投薬計画でラットをさらに7日間維持した。この後の処置の間、平均一日尿排泄速度は、1日当たり3.5±0.48(SEM)mlであり、極めて大きな差であった。
6匹のSprague−Dawleyラットを、3匹ずつの2つの群に分割した。1つの群には、通常または標準的なラット餌および水を自由に与え、第2の群には、粉砕し等量のSephadex(G50)と混合したラット餌を与え、水を自由に与えた。これらの試験を、9日間行った。9日間の間、Sphadexを与えられなかった群の平均1日水摂取量は、1日当たり30.5ml(±1.6ml SEM)であった。同じ期間中、ラットは1日当たり8.54±0.66mlの平均1日尿排出量を排泄した。対照的に、Sephadexを与えられた群は、より多くの水を摂取し、平均1日摂取量は1日当たり46.72±2.0mlであったが、測定可能な量の尿を排出しなかった。その後4日間、Sephadexを中止し、この最後の期間の3日目および4日目には、2つの群の水摂取量および尿排出量は区別不可能であった。
糞便により排泄された水の量を、10匹の動物において測定した。10匹の雄のSprague−Dawleyラットに、1対1の比で粉末Purinaラット餌と混合したSephadex G 100を与えた。動物のうち6匹に対して、1日当たり排泄された糞便の重量を測定した。4匹の動物に対しては、糞便の含水量を測定した。試験の結果を図1および2に示す。対照日の動物当たりの糞便排泄量は7グラムであり、含水量は65%であった。したがって、試験の開始時には、動物は糞便中に約4.5mlの水を排泄していた。これは、本試験中に徐々に上昇し、7日目には、動物は、動物当たり1日当たり20グラムの糞便を排泄しており、含水量は90%に上昇した。したがって、Sephadex投薬計画における7日後の糞便水分損失は、1日当たり18mlであり、4倍を超える糞便水分損失の増加であった。この糞便中の水分損失の増加は、さらに、上記実験2において言及される対照動物における平均1日尿排泄量よりも大きいものであった。したがって、実施例1、2および3の組み合わせは、尿産生の急な減退および消失が、胃腸管からの水分損失の同等の増加に関連することを実証している。
機能不全腎臓を有するラット
6匹のSprague−Dawleyラットを対照条件下で代謝ケージ内で5日間維持したが、この期間中、食物摂取量を慎重に秤量しながら、ラットに自由に食物を与えた。また、ラットには水を自由に与えた。この対照期間中、1日食物摂取量は、1日当たり平均20.69±0.82(SEM)グラムであった。6日目に開始して、動物のうち5匹に、50%のSephadex(G50)を混合した食物を与え、6匹目の動物は、この期間中Sephadexが与えられなかった動物における体重変化を記録するための対照として機能した。この期間を通して出納試験を継続し、1日食物摂取量を測定した。この試験の結果を図4に示す。Sephadexを与えられた動物群により摂取された食物のグラムは、1日当たり11.4±0.95グラムに下降し、50%の食物摂取の低減であった。この期間中、Sephadexを与えられた群の平均体重は、330グラムから290グラムに下降し、動物当たりの平均体重損失は40グラム、または体重の10%超であった。同じ期間中、対照動物のみが25グラム増加し、その期間中動物は27.1±1.98グラムの平均1日食物重量を摂取し続けた。
図6Aは、3つの異なる本発明による不溶性親水性架橋デキストランでの処置の効果を実証する実験を示す。2匹のラットの群に、50重量%のSephadex G−50および50%の通常ラット餌からなる食事を与えた。別の2匹のラットの群に、50重量%のSephadex G−100および50%の通常ラット餌からなる食事を与えた。1匹のラットからなる第3の群に、50重量%のSephadex G−200および50%の通常ラット餌からなる食事を与えた。1匹のラットからなる対照群に、完全に通常ラット餌からなる通常食を与えた。
図7Aおよび7Bは、ラットの食事中の様々な量の好ましい不溶性親水性架橋デキストランの効果を実証する実験の結果を示す。2匹のラットの群に、10重量%のSephadex G−100および90重量%の通常ラット餌からなる食事を与えた。別の2匹のラットの群に、25重量%のSephadex G−100および75重量%の通常ラット餌からなる食事を与えた。2匹のラットの第3の群に、50重量%のSephadex G−100および50重量%の通常ラット餌からなる食事を与えた。各群にこの食事を連続5日間与え、次いで各群を完全にラット餌からなる通常食に移行させた。4日間の通常食期間後、各群を再び試験した。図7Aは、各群の1日尿量に対する様々な食事の結果を示す。全ての場合において、本発明による不溶性親水性架橋デキストランを含む食事を消費したラットの尿量は、通常食での同じ群の尿量よりもはるかに少ないことが分かる。さらに、全ての場合において、不溶性親水性架橋デキストランの濃度が増加するにつれて、処置群における尿量が減少することが観察される。すなわち、25重量%のSephadex G−100を含む食事を与えられたラットの平均1日尿量は、10重量%のみのSephadex G−100を含有する食事を与えられたラットの1日尿量よりもはるかに少ない。同様に、50重量%のSephadex G−100からなる食事を与えられたラットの1日尿量は、25重量%のみのSephadex G−100を含有する食事を与えられたラットの1日尿量よりもはるかに少ない。したがって、本発明による不溶性親水性架橋デキストランの1日尿量を大幅に低減する効果は、食事の10%から少なくとも食事の50%までのデキストランの用量に依存することが観察され得る。図7Bは、同じく通常食を給餌された同じラットの糞便の含水率と比較した、これらのラット群のそれぞれの糞便の含水量を示す。全ての場合において、本発明による不溶性親水性架橋デキストランでの処置の効果が、通常食を消費したラットと比較して、そのように処置されたラットの糞便の含水率を増加させることであったことが分かる。全ての場合において、各ラットには、好きなだけ水を消費させた。各ラット群により消費された実際の水を、以下の表に列挙する。
本発明の流体吸収材料を生成するために、500gのデキストラン(Mw−1,800,000)を、2リットルの水酸化ナトリウム水溶液および100gのエピクロロヒドリンに溶解する。45℃で1時間後にゲルが形成され、これを45℃で24時間加熱することにより硬化させる。粉砕、中和、洗浄および実質的な乾燥後、10g./g.乾燥生成物のグラムの水潤度を有する540gの生成物が得られる。生成物を、(i)50から200メッシュの範囲の粒径まで粉砕し、(ii)塩酸で中和し、(iii)塩がなくなるまでフィルタ上で水を用いて洗浄し、(iv)80℃の炉内で一定重量となるまで乾燥させる。それぞれの得られたビーズは、水、化学物質、および/または溶質が捕捉され得る、数百もの微視的細孔およびチャネルを含有する。
Vcap(登録商標)およびVcap(登録商標)plusカプセルに、Sephadex G−50または実施例8に記載の架橋デキストランを充填する。カプセルは、pH依存的に溶解することができ、したがって、胃腸管全体に沿ってSephadex G−50または実施例8に記載の架橋デキストランを均一に分布させることができる。カプセル内に含有される水不溶性Sephadex G−50または実施例8に記載の架橋デキストランは放出され、胃および/または腸内に存在する流体を吸収し始める。
NPcaps(登録商標)に、Sephadex G−50またはSephadex G−100を充填する。NPcapsは、迅速崩壊の利点を提供する。したがって、Sephadex G−50またはSephadex G−100の胃内への即時放出を必要とする患者は、この種のカプセルから恩恵を受ける。患者は、1日に約10カプセル、全部で体重1キログラム当たり約20,000ミリグラムを消費する。Sephadex G−50またはSephadex G−100を含有するNPcaps(登録商標)を使用した処置の全体的な有効性は、実施例8において議論したように決定することができる。
急性腎不全に罹患した患者に、Sephadex G−50、実施例8に記載の架橋デキストラン、または実施例9および10に記載のSephadex G−100カプセルを投与する。カプセルを与えられた全ての患者は、20,000ミリグラムのSephadex含有カプセルに基づき投薬される。代替として、より重度の腎不全に罹患した患者には、より多くの用量のSephadex含有カプセルが投与される。当業者は、必要な過剰流体除去量に基づいて、適切な用量を選択することができる。
これらに限定されるものではないが、本発明は以下の態様の発明を包含する。
[1]水不溶性流体吸収材料を含有する実質的に窒素を含まないカプセルを含む、経口的に消費可能な医薬生成物。
[2]前記カプセルは、非動物および/または非タンパク質系材料で作製され、前記材料は、タンパク質を含有しない、[1]に記載の生成物。
[3]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒドロゲルプラグで封止された単一開口部を備える、[1]に記載の生成物。
[4]前記単一開口部は、前記カプセルの遠位端にある、[3]に記載の生成物。
[5]前記ヒドロゲルプラグは、膨潤、分解、凝固、溶融、酵素分解、またはそれらの組み合わせを生じる、[3]に記載の生成物。
[6]前記ヒドロゲルプラグは、ポリメタクリレート、ヒドロプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンオキシド、飽和ポリグリコール化グリセリド、モノオレイン酸グリセリル、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリレートポリマー、豊富な親水基を有するコポリマー、アガロース、メチルセルロース、ヒアルロン酸、および他の天然由来ポリマーで作製される、[3]に記載の生成物。
[7]前記実質的に窒素を含まないカプセルからの前記水不溶性流体吸収材料の放出は、pH依存性である、[1]に記載の生成物。
[8]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、約1から約3のpHで内容物を放出する、[7]に記載の生成物。
[9]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、約5から約8のpHで内容物を放出する、[7]に記載の生成物。
[10]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、2つの部分からなるカプセルである、[1]に記載の生成物。
[11]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、天然野菜由来多糖類で構築される、[1]に記載の生成物。
[12]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒプロメロース、セルロース、アルギネート、または生分解性炭水化物で構築される、[1]に記載の生成物。
[13]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、軟化プラスチック、ゴム、シリコーンゴム、ゼラチン状材料、またはそれらの組み合わせで構築される、[1]に記載の生成物。
[14]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、腸溶コーティングされている、[1]に記載の生成物。
[15]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、非動物および/または非タンパク質系材料で作製される、[14]に記載の生成物。
[16]前記流体吸収材料は、親水性繊維、粉末、ゲル、または粒状物である、[1]に記載の生成物。
[17]前記流体吸収材料は、不溶性架橋多糖類である、[1]に記載の生成物。
[18]前記多糖類は、約1から約8の範囲のpHで窒素を含まない、[17]に記載の生成物。
[19]前記流体吸収材料は、非イオン性であり、高含量のヒドロキシル基をさらに含む、[1]に記載の生成物。
[20]前記流体吸収材料は、デキストラン、加工デンプン、デキストリン、セルロース、ポリグルコース、ヒドロキシル基含有非荷電誘導体、もしくは部分解重合により得られる生成物、またはそれらの組み合わせである、[1]に記載の生成物。
[21]前記デキストランは、修飾デキストランである、[20]に記載の生成物。
[22]前記流体吸収材料は、デキストラン物質の3次元ネットワークを含むゲル粒状物の形態のコポリマーである、[1]に記載の生成物。
[23]前記コポリマーは、α−1,6−グリコシド結合グルコース残基を含む、[22]に記載の生成物。
[24]前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、エーテル架橋により結合している、[23]に記載の生成物。
[25]前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、一般式-R-O-Xn-O-R(式中、Rは、デキストラン物質であり;Xは、炭素を有する脂肪族ラジカルであり;nは、3〜10である)を有する、[23]に記載の生成物。
[26]前記流体吸収材料は、約1グラムから約100グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの範囲内の水潤度を有する、[1]に記載の生成物。
[27]前記流体吸収材料は、約1グラムから約85グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの水潤度を有する、[26]に記載の生成物。
[28]前記流体吸収材料は、Sephadex、Sephacryl、Superdex、Sephacel、Sepharose、またはそれらの任意の誘導体である、[1]に記載の生成物。
[29]前記Sephadexは、G−50 Sephadexである、[28]に記載の生成物。
[30]それを必要とする人間対象における腎不全を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[31]それを必要とする対象における肥満を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[32]それを必要とする対象において満腹感を誘導する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[33]それを必要とする対象における便秘を解消する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[34]それを必要とする対象における透析頻度を低減する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[35]それを必要とする対象における血清毒素の過剰蓄積を除去する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[36]過剰な血清毒素は、カリウム、尿素、またはアンモニアである、[34]に記載の方法。
[37]腎不全に罹患した対象における高カリウム血症を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[38]腎不全または肝不全に罹患した対象における高アンモニア血症を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[39]肝不全に罹患した対象における尿毒症を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[40]流体吸収ポリマーを封入する方法であって、
a.実質的に窒素を含まないカプセルに、流体吸収材料を充填することと、
b.前記実質的に窒素を含まないカプセルを封止または密封することであって、それにより前記実質的に窒素を含まないカプセルは、前記流体吸収材料を封入することと、を含む方法。
[41]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、タンパク質を含有しない材料で作製される、[40]に記載の方法。
[42]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒドロゲルプラグで封止された単一開口部を備える、[40]に記載の方法。
[43]前記単一開口部は、前記カプセルの遠位端にある、[42]に記載の方法。
[44]前記ヒドロゲルは、ポリメタクリレート、ヒドロプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンオキシド、飽和ポリグリコール化グリセリド、モノオレイン酸グリセリル、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリレートポリマー、豊富な親水基を有するコポリマー、アガロース、メチルセルロース、ヒアルロン酸、および他の天然由来ポリマーで作製される、[42]に記載の方法。
[45]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒプロメロース、セルロース、アルギネート、または生分解性炭水化物で構築される、[40]に記載の方法。
[46]前記実質的に窒素を含まないカプセルは、2つの部分で構成される、[40]に記載の方法。
[47]前記流体吸収材料は、親水性繊維、粉末、または粒状物である、[41]に記載の方法。
[48]前記流体吸収材料は、不溶性架橋多糖類である、[40]に記載の方法。
[49]前記多糖類は、約1から約8の範囲のpHで窒素を含まない、[48]に記載の方法。
[50]前記流体吸収材料は、非イオン性であり、高含量のヒドロキシル基をさらに含む、[40]に記載の方法。
[51]前記流体吸収材料は、デキストラン、加工デンプン、デキストリン、セルロース、ポリグルコース、ヒドロキシル基含有非荷電誘導体、もしくは部分解重合により得られる材料、またはそれらの組み合わせである、[40]に記載の方法。
[52]前記デキストランは、修飾デキストランである、[51]に記載の方法。
[53]前記流体吸収材料は、デキストラン物質の3次元ネットワークを含むゲル粒状物の形態のコポリマーである、[40]に記載の方法。
[54]前記コポリマーは、α−1,6−グリコシド結合グルコース残基を含む、[53]に記載の方法。
[55]前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、エーテル架橋により結合している、[54]に記載の方法。
[56]前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、一般式-R-O-Xn-O-R(式中、Rは、デキストラン物質であり;Xは、炭素を有する脂肪族ラジカルであり;nは、3〜10である)を有する、[54]に記載の方法。
[57]前記流体吸収材料は、約1グラムから約100グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの範囲内の水潤度を有する、[40]に記載の方法。
[58]前記流体吸収材料は、約1グラムから約85グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの水潤度を有する、[57]に記載の方法。
[59]前記流体吸収材料は、Sephadex、Sephacryl、Superdex、Sephacel、Sepharose、またはそれらの任意の誘導体である、[40]に記載の方法。
[60]前記Sephadexは、G−50 Sephadexである、[59]に記載の方法。
[61]それを必要とする対象におけるトリグリセリドを低減する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
[62]対象における非インスリン依存性糖尿病を治療する方法であって、治療上効果的な量の、1つ以上の実質的に窒素を含まない不溶性流体吸収材料を経口投与する方法。
[63]前記修飾デキストランは、エピクロルヒドリンと架橋している、[21]に記載の生成物。
[64]前記流体吸収材料は、約50メッシュから約200メッシュの範囲の粒径である、[1]に記載の生成物。
Claims (64)
- 水不溶性流体吸収材料を含有する実質的に窒素を含まないカプセルを含む、経口的に消費可能な医薬生成物。
- 前記カプセルは、非動物および/または非タンパク質系材料で作製され、前記材料は、タンパク質を含有しない、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒドロゲルプラグで封止された単一開口部を備える、請求項1に記載の生成物。
- 前記単一開口部は、前記カプセルの遠位端にある、請求項3に記載の生成物。
- 前記ヒドロゲルプラグは、膨潤、分解、凝固、溶融、酵素分解、またはそれらの組み合わせを生じる、請求項3に記載の生成物。
- 前記ヒドロゲルプラグは、ポリメタクリレート、ヒドロプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンオキシド、飽和ポリグリコール化グリセリド、モノオレイン酸グリセリル、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリレートポリマー、豊富な親水基を有するコポリマー、アガロース、メチルセルロース、ヒアルロン酸、および他の天然由来ポリマーで作製される、請求項3に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルからの前記水不溶性流体吸収材料の放出は、pH依存性である、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、約1から約3のpHで内容物を放出する、請求項7に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、約5から約8のpHで内容物を放出する、請求項7に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、2つの部分からなるカプセルである、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、天然野菜由来多糖類で構築される、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒプロメロース、セルロース、アルギネート、または生分解性炭水化物で構築される、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、軟化プラスチック、ゴム、シリコーンゴム、ゼラチン状材料、またはそれらの組み合わせで構築される、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、腸溶コーティングされている、請求項1に記載の生成物。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、非動物および/または非タンパク質系材料で作製される、請求項14に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、親水性繊維、粉末、ゲル、または粒状物である、請求項1に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、不溶性架橋多糖類である、請求項1に記載の生成物。
- 前記多糖類は、約1から約8の範囲のpHで窒素を含まない、請求項17に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、非イオン性であり、高含量のヒドロキシル基をさらに含む、請求項1に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、デキストラン、加工デンプン、デキストリン、セルロース、ポリグルコース、ヒドロキシル基含有非荷電誘導体、もしくは部分解重合により得られる生成物、またはそれらの組み合わせである、請求項1に記載の生成物。
- 前記デキストランは、修飾デキストランである、請求項20に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、デキストラン物質の3次元ネットワークを含むゲル粒状物の形態のコポリマーである、請求項1に記載の生成物。
- 前記コポリマーは、α−1,6−グリコシド結合グルコース残基を含む、請求項22に記載の生成物。
- 前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、エーテル架橋により結合している、請求項23に記載の生成物。
- 前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、一般式-R-O-Xn-O-R(式中、Rは、デキストラン物質であり;Xは、炭素を有する脂肪族ラジカルであり;nは、3〜10である)を有する、請求項23に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、約1グラムから約100グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの範囲内の水潤度を有する、請求項1に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、約1グラムから約85グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの水潤度を有する、請求項26に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、Sephadex、Sephacryl、Superdex、Sephacel、Sepharose、またはそれらの任意の誘導体である、請求項1に記載の生成物。
- 前記Sephadexは、G−50 Sephadexである、請求項28に記載の生成物。
- それを必要とする人間対象における腎不全を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- それを必要とする対象における肥満を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- それを必要とする対象において満腹感を誘導する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- それを必要とする対象における便秘を解消する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- それを必要とする対象における透析頻度を低減する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- それを必要とする対象における血清毒素の過剰蓄積を除去する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- 過剰な血清毒素は、カリウム、尿素、またはアンモニアである、請求項34に記載の方法。
- 腎不全に罹患した対象における高カリウム血症を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- 腎不全または肝不全に罹患した対象における高アンモニア血症を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- 肝不全に罹患した対象における尿毒症を治療する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- 流体吸収ポリマーを封入する方法であって、
a.実質的に窒素を含まないカプセルに、流体吸収材料を充填することと、
b.前記実質的に窒素を含まないカプセルを封止または密封することであって、それにより前記実質的に窒素を含まないカプセルは、前記流体吸収材料を封入することと、を含む方法。 - 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、タンパク質を含有しない材料で作製される、請求項40に記載の方法。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒドロゲルプラグで封止された単一開口部を備える、請求項40に記載の方法。
- 前記単一開口部は、前記カプセルの遠位端にある、請求項42に記載の方法。
- 前記ヒドロゲルは、ポリメタクリレート、ヒドロプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンオキシド、飽和ポリグリコール化グリセリド、モノオレイン酸グリセリル、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリレートポリマー、豊富な親水基を有するコポリマー、アガロース、メチルセルロース、ヒアルロン酸、および他の天然由来ポリマーで作製される、請求項42に記載の方法。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、ヒプロメロース、セルロース、アルギネート、または生分解性炭水化物で構築される、請求項40に記載の方法。
- 前記実質的に窒素を含まないカプセルは、2つの部分で構成される、請求項40に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、親水性繊維、粉末、または粒状物である、請求項41に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、不溶性架橋多糖類である、請求項40に記載の方法。
- 前記多糖類は、約1から約8の範囲のpHで窒素を含まない、請求項48に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、非イオン性であり、高含量のヒドロキシル基をさらに含む、請求項40に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、デキストラン、加工デンプン、デキストリン、セルロース、ポリグルコース、ヒドロキシル基含有非荷電誘導体、もしくは部分解重合により得られる材料、またはそれらの組み合わせである、請求項40に記載の方法。
- 前記デキストランは、修飾デキストランである、請求項51に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、デキストラン物質の3次元ネットワークを含むゲル粒状物の形態のコポリマーである、請求項40に記載の方法。
- 前記コポリマーは、α−1,6−グリコシド結合グルコース残基を含む、請求項53に記載の方法。
- 前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、エーテル架橋により結合している、請求項54に記載の方法。
- 前記α−1,6−グリコシド結合グルコース残基は、一般式-R-O-Xn-O-R(式中、Rは、デキストラン物質であり;Xは、炭素を有する脂肪族ラジカルであり;nは、3〜10である)を有する、請求項54に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、約1グラムから約100グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの範囲内の水潤度を有する、請求項40に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、約1グラムから約85グラム/乾燥生成物の乾燥グラムの水潤度を有する、請求項57に記載の方法。
- 前記流体吸収材料は、Sephadex、Sephacryl、Superdex、Sephacel、Sepharose、またはそれらの任意の誘導体である、請求項40に記載の方法。
- 前記Sephadexは、G−50 Sephadexである、請求項59に記載の方法。
- それを必要とする対象におけるトリグリセリドを低減する方法であって、治療上効果的な量の、水不溶性流体吸収材料を含有する1つ以上の実質的に窒素を含まないカプセルを経口投与することを含む方法。
- 対象における非インスリン依存性糖尿病を治療する方法であって、治療上効果的な量の、1つ以上の実質的に窒素を含まない不溶性流体吸収材料を経口投与する方法。
- 前記修飾デキストランは、エピクロルヒドリンと架橋している、請求項21に記載の生成物。
- 前記流体吸収材料は、約50メッシュから約200メッシュの範囲の粒径である、請求項1に記載の生成物。
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