JPH08505369A - 精製されたtsh製剤、その製法、及び、tsh受容体検定用tshトレーサー製造での及びtsh受容体検定でのその用途 - Google Patents

精製されたtsh製剤、その製法、及び、tsh受容体検定用tshトレーサー製造での及びtsh受容体検定でのその用途

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Abstract

(57)【要約】 粗製のウシTSH(チロトロピン)から精製によって得られ、直接の放射性ヨウ素化によって、TSH受容体検定用の放射性ヨウ素化されたTSHトレーサーに転化でき、40 IU TSH/蛋白質mgを越える生物活性を有し、かつ、始めに抗TSH抗体カラム上でのアフィニティ・クロマトグラフィにより、次に末端カルボキシル基をもちポリアミド被覆されたシリカゲルに基づく弱酸性陽イオン交換装置でのイオン交換クロマトグラフィにより、市販の粗製牛TSHの精製により得ることができるTSH製剤;その対応する製法;及びTSHトレーサー製造への、とりわけTSH受容体自己抗体検定用のTSHトレーサー製造へのその用途。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 精製されたTSH製剤、その製法、及び、TSH受容体検定用 TSHトレーサー製造での及びTSH受容体検定でのその用途 本発明は、粗製のウシTSH(チロトロピン)から精製によって得られ、直接 の放射性ヨウ素化によって、TSH受容体検定用の放射性ヨウ素化ざれたTSH トレーサーに転化でき、かつ生物学的活性(特異的受容体結合活性)を高めたT SH製剤;この製剤の製法:及びトレーサー製造へのその使用と、本発明による TSH製剤からつくられるトレーサーを含有するTSH受容体検定の製作へのそ の使用に関する。 TSHは、甲状腺機能の調節に中心的な任務を行なう下垂体ホルモンである。 その放出は、視床下部で形成されるホルモシであるTRHによって刺激され、最 も重要な甲状腺ホルモンのチロキシン(T4)の生成と放出を制御する。フィード バックにより、血清中のチロキシン含有量はTSHの放出を制御する。甲状腺細 胞によるチロキシンの形成がTSHによって刺激されるのは、下垂体によって放 出されるTSHが甲状腺細胞膜のTSH受容体に結合するためである。 しかし、そのTSH受容体に対して、種々異なる病理学的条件において、種々 のタイプの自己抗体が形成され 得る。自己抗体のタイプにもよるが、チロキシンの形成と放出は、TSH受容体 におけるTSH分子の遮蔽(shielding)によって抑制され得るか、または、こ の甲状腺ホルモンは、TSH受容体の自己抗体がTSHと同様に、甲状腺ホルモ ン類の合成と放出を刺激するため抑制されることなく放出される。後者の場合に 生ずる過剰な甲状腺ホルモンは、とりわけバセドウ病のような甲状腺機能亢進症 として現われる。 このため、TSH受容体自己抗体の検出は実際の臨床に非常に重要であり、生 物体液中のこのような自己抗体を測定できるような幾つかの放射性受容体検定法 がすでに知られている。 TSH受容体が古典的なラジオイムノアッセイでの抗体の代わりに、この検定 法で特異的結合剤として使用されることを除けば、このようなTSH受容体検定 は、競争的なラジオイムノアッセイと同様に機能する。既知のTSH受容体自己 抗体検定法では、これらの受容体は動物の甲状腺組織に由来しており、特にブタ TSH受容体製剤が使用される。これらは溶液型で入手でき、化学量論量より少 ない量で使用される。検定を行なう時に、患者の血清からのTSH受容体自己抗 体と、トレーサーとして使用される、通常は125Iで標識したウシTSHである、 標識TSHとが、この受容体試薬の限られた数の結合位置に対して競争する。血 清試料中にある自己抗体の 数が少ないほど、より多く標識TSHトレーサー分子が受容体によって結合され る。 ヒト血清中のTSH受容体自己抗体測定の基本原理とその詳細は、多数の刊行 物に記載がある。中でも、検定法に関連した種々のメーカーの製品情報(本出願 人のTRAK(R)、Byk Sangtec、Biocode、及びChronusなどの会社の検定法)のほか 、以下について特に言及できる。エル・シー・ハリソン(L.C.Harrison)及び ピー・ジェイ・リードマン(P.J.Leedman)によるClin.Biochem.23巻43-48 頁(1990年)の記事;バーナード・リース・スミス(Bernard Rees Smith)ら、 Endocrine Reviews 9巻1号106-121頁(1989年);及びバーナード・リース・ス ミス及びレジナルド・ホール(Reginald Hall)、Methods in Enzymology 74巻4 05-420頁(1981年)。TSH受容体検定法に必要なTSH受容体は、通常、ふつ うはブタからの、甲状腺膜の消化と洗剤抽出によって、比較的単純な方法で得ら れ、使用できるものとなるが、トレーサーとして使用されるTSHは非常に高い 品質要件を満たさなければならない。このため、TSH受容体自己抗体検定法向 けに臨床上の期待を満たすためには、放射性TSHはTSH受容体に対する特異 的結合についてのある最少値(約30-50%の特異的結合)と、非特異的結合に対 する対応的に低い値(使用の放射性マーカーの全活性の5%まで)をもたなけれ ばならない。この目的は これまで、相当な複雑さを伴うことでしか達成されなかった。これはバーナード ・リース・スミスを著者とする上の刊行物で詳細に説明されている。 十分な品質の放射性ヨウ素化されたTSHトレーサーを得るためには、以下の 操作が必要である。 1.ウシ下垂体からのウシTSHを複雑な方法で精製しなければならない。文 献によれば、原則として、最も好ましい場合にタンパク質mg当たり約30IUの特異 的活性が得られる。市販の最もよいウシTSHは、メーカー(UCB社)のデータ によると、タンパク質mg当たり20IUの特異的活性をもっている。しかし、他のウ シTSH製剤も市販されており、いずれもより低い特異的活性をもっている。 2.放射性ヨウ素化TSHトレーサーを得るためには、この人手できるウシT SHを125Iで標識しなければならない。複雑であるが穏和とみられるヨウ素産生 法が、この目的に好ましく使用される。[バーナード・リース・スミス、Method s in Enzymology74巻408-412頁を参照。]タンパク質製剤への25-70%のヨウ素1 25 取り入れ率が得られる。その後のゲル濾過による遊離ヨウ素の精製又は分離に より、5-10×108dpmの全収量が得られる。1mCi(2.22×109dpm)の放射能使用量 に基づいて、これはこの既知トレーサー産生法において22-45%の放射能収率に 相当する。しかし、放射性受容体試験で直接使用する時 は、このトレーサーはわずか約11%(Bo−UB)の特異的結合しか生じない(B0= 結合放射能の全量;UB=非特異的結合)。換言すれば、放射能の主要部分は、受 容体結合能力をもたないTSH誘導体や断片に結合される。このような特異的結 合は、実施上満足できるようなTSH受容体自己抗体検定法を提供するには、と ても十分とは言ない。 3.これまで、専門家の議論の余地のない決った意見として、125I-TSHの 受容体結合分画を増加するために、ウシTSHの放射性ヨウ素化によって得られ るトレーサーを、更にアフィニティ精製にかけることが、この段階で絶対的に必 要である。すでに放射性ヨウ素化されたTSHについてこの段階で実施される精 製段階は、以下の工程段階からなる。 a) ブタから精製された甲状腺膜を調製する(バーナード・リース・スミス 、Methods in Enzymologyを参照)。 b) 上で得られるトレーサーを膜ホモジネートと一緒に培養する。十分な受 容体結合能力をもったトレーサーが膜ホモジネートに結合される。 c) 膜に結合されたトレーサーを含有するペレットを得るために、37℃で15 分培養し、続いて17,000gで15分の遠心分離にかける。 d) 上澄み液を除去後、2M濃度で塩化ナトリウムを含 有する緩衝液中に於てこのペレットを再ホモジナイズし、それによって精製に使 用された受容体へのTSHトレーサーの結合を排除する。 e) 100,000gで2時間の遠心分離にかけると、精製された放射性ヨウ素化T SHトレーサーが上澄み液中に見出される。 最終段階は脱食塩カラムに通してトレーサー溶液から塩化ナトリウムを除去す ることである。 この極端に不都合な方法の収率は5%であり、これは、1.1〜2.2%の範囲の全 放射能収率となる。TSH受容体自己抗体検定法に使用されるとき、この方法で 精製されたトレーサーは全使用活性の約45%の特異的結合値を与え、これは自己 抗体検定に十分である。しかし、放射性ヨウ素化TSHトレーサーの調製に使用 される方法の複雑さは、相当な材料損失と低い放射能収率をもたらし、これはコ ストを高めるだけでなく、労力と環境上の理由からも不利であり、検定法に使用 できるトレーサー量と、測定精度や測定時間に関しても経済的な限界を設けるこ とになる。 Endocrinology 116巻4号1379及び1382頁(1985年)とそこに引用されている文 献は、粗製ウシTSHの精製法を記載している。極めて高い生物活性をもった非 常に純粋なTSHが、この文献に記載された逆相HPLC(RPLC)クロマトグラフィ 法によって得られることが報告されて いる。しかし、上記の文献中に記載されている精製法を繰り返すと、上記の文献 に従って、クロマトグラフィの溶離に応じて非常に純粋なタンパク質分画が得ら れるけれども、下記の検定法によれば、これらの分画は少なくともTSH受容体 検定法に記載されたブタTSH受容体に関しては、その受容体結合能力を失って いること、従って高い生物学的活性をもったTSHトレーサーの調製に使用でき ないこともわかった。 従って、本発明に至る研究を始めたとき、解決すべき問題は、今日まで専門家 の間で必須とみなされている放射性ヨウ素化TSHトレーサーの複雑な調製に代 わるものを見つけることであり、この代替法で材料損失をより少なくし、放射能 収率を高め、より簡単で、もっと信頼できる形でトレーサーの調製を可能にする ことであった。 驚いたことに、下記の検定法において特異的受容体結合活性として測定される その生物活性が改良されており、トレーサーとして直接使用できる直接の放射性 ヨウ素化による放射性ヨウ素化された高活性のTSHトレーサーを生ずる点で今 日までに知られたTSH製剤とは区別される新しいTSH製剤が提供されるなら ば、この問題がすぐに解決できることがわかった。 本発明の第一の面によれば、粗製ウシTSHの精製によって得られる本発明が 提供しているTSH製剤は、市販の最良のTSH製剤に比べて2倍よりもっと改 良され た生物活性をもち、またその組成、例えば実際の生物学活性TSHの伴っている 物質に関しては、既知方法による直接の放射性ヨウ素化が活性の有害な損失なし に可能である純度をもっている。 本発明の更に一つの面によれば、このようなTSH製剤の製造を初めて可能と するような製法が提供される。 本発明のもう一つの面は、本発明によるTSH製剤の標識化により、TSHト レーサーの製造用に、大きく改良された生物活性をもった本発明によるTSH製 剤の用途に関している。それ以上精製せずにTSH受容体自己抗体試験に使用で きるような放射性ヨウ素化TSHトレーサーが、特に上記製剤の直接の放射性ヨ ウ素化において得られる。 更に本発明の一つの面に従って、この新規な高品質放射性ヨウ素化TSHトレ ーサーは、それ自体は知られている原理に従ってTSH受容体自己抗体検定法に 使用される時に、高められたトレーサー放射能のために、検定時間の相当な減少 が可能である検定法の提供を可能としている。 先行技術の問題を解決する本発明のこれらの種々の面は、新規なTSH製剤に 関する物質請求項1−3項、その製法に関する方法請求項4〜9項、特に直接の 放射性ヨウ素化によって得られるそれから新規な標識TSHトレーサーの製造へ の新規なTSH製剤の用途に関する用 途請求項9〜12項、及びTSH受容体自己抗体を測定するためのTSH受容体 検定法において、TSH製剤又は直接の放射性ヨウ素化によってそれから得られ るTSHトレーサーの用途に関する請求項13項と14項によって包含されてい る。 本出願において特許請求され説明されている本発明のの更に有利な態様と主題 は、下に述べる説明と態様から当業者に明らかである。 本発明は、慣用法で得られる粗製(天然)TSH製剤をなおも精製にかけると 、先行技術とは異なって、受容体結合能力として現われるTSH製剤の生物活性 の相当な増加をもたらしうるという驚くべき発見に基づいている。この増加は、 市販の最良の製剤と比べて2倍を越えるものであり、低生物活性をもった市販製 剤と比べると非常に高い係数の増加である。また、その後の標識化反応に干渉す る物質の生成を伴っていない。 トレーサーを得るために、標識と結合させることによる更なる加工の前、特に 放射性ヨウ素化の前に、TSH製剤を精製し、その活性を高めることにより、こ れまで文献中で必要と記載された、アフィニティ・クロマトグラフィによる標識 つきTSH製剤の複雑な精製を必要とせずに、TSH受容体への高い特異的結合 を示すとともに、高い放射能収率をもった製剤を得ることが、直接の標識化によ って可能である。 本発明によって得られる結合放射能の値は、良好な受容体結合能力との組み合 わせにより、統計的に関連性のある結果にとって必要な測定値が既知のすべての 商業的方法よりもはるかに短い時間で得られるやりかたで、TSH自己抗体測定 用の既知TSH受容体検定法を変更することを、原理的に可能とした。 本発明は、先行技術に比べて約40倍高い放射能収率をもったトレーサーとして 適しており、標識化反応中に取り入れられなかった放射性ヨウ素の分離後、TS H放射性受容体試験にトレーサーとして直接に使用でき、また複雑な手順で精製 された既知の放射性ヨウ素化TSHトレーサーに比肩するか又はそれより優れて さえいる受容体結合能力をもっている、放射性ヨウ素化されたウシTSΠを得る ことを可能とした。 粗製ウシTSHの精製によって得られる本発明によるTSH製剤は、タンパク 質mg当たり約40 IU TSHを越える生物活性を特徴とするが、典型的にはタンパク 質mg当たり約55 IU TSHの生物活性を特徴とする。 本発明によるTSH製剤の生物活性は、下の方法によって測定され、また生物 活性について記載の値は既知の商業的生成物の対応する値と直接比べることが可 能である。というのは、下に定義された、国際単位(IU)の設定に有効な基準が 、標準物質として使用されているからである。ウシTSHの特異的受容体結合活性(生物活性)の測定 本説明と特許請求の範囲では、生物活性は下記の測定で得られた値で記載され ている。 生物活性は、ヘニング・ベルリン社から市販されているTRAK-AssayRによって 測定される。この試験で、125ヨウ素で標識されたウシTSHはブタTSH受容 体に結合する。 生物活性を測定しようとする対象のTSH製剤は、この検定法で試料として使 用され、試験で使用されるTSH受容体の結合位置に対して、トレーサーとして 使用される125I-標識つきウシTSHと競争する。各場合に検査されるTSH製 剤のタンパク質濃度を考慮して、高い特異的受容体結合活性をもったTSH製剤 は、標識つきTSHトレーサーの結合量又は結合放射能が低すぎる結果になる。 国際基準を使用するか、又はタンパク質mg当たりのIU TSHでの生物活性が知ら れているTSH製剤を使用して、未知のTSH製剤の生物活性をこの方法で決定 できる。本発明による製剤は、タンパク質mg当たり40 IU TSH以上、及び典型的 にはタンパク質mg当たり約55 IU TSHの生物活性によって区別される。 生物活性の測定に使用される市販のTRAK-AssayRは、成分として125I-標識つき ウシTSHとブタTSH受容体をもち、両成分の調製は、最初に述べた、そして バー ナード・リース・スミス及びホール(Meth.Enzym.74巻405-420頁、1981年)に よって前掲文献中に記載されている先行技術に従って実施される。 既知検定法の試験原理は以下のように要約される。 ウシTSHをウシ下垂体から既知の方法で抽出し、クロマトグラフィ法で濃縮 し、125ヨウ素で標識し、最後にブタTSH受容体でのアフィニティ精製にかけ ると、トレーサーが得られる。ブタTSH受容体の調製には、ウシ甲状腺を洗剤 なしの緩衝液中てホモジナイズする。達心分離を行ない、水溶性タンパク質を伴 った上澄み液を捨て、生ずるペレットを洗剤含有緩衝液(膜タンパク質は可溶化 される)で再ホモジナイズし、この後2度めの遠心分離を行ない、生ずる上澄み 液が試験に使用されるTSH受容体製剤である。 TRAK-AssayRは、メーカーのヘニング・ベルリン社によって試験とともに提供 された作業指針のとおりに、以下の段階に従って実施される。 1.50μlの試料又は標準(それぞれ測定しようとするTSH製剤又は既知の 生物活性及び濃度をもったTSH製剤)をピペットで取る。 2.50μlの受容体をピぺットで取る。 3.室温で15分培養する。 4.トレーサー(測定当たり約12,500dpm)として、125Iで標識されたウシT SH100μlをピペットで取る。 5.室温で2時間培養する。 6.氷冷PEG溶液(ポリエチレングリコール6000、18%)2mlをピペットで取る 。 7.2000g、20分の遠心分離にかける。 8.生ずる上澄み液を傾斜させる。 9.残った堆積物中の放射能を測定する。 試験しようとするTSH製剤の受容体結合活性を測定するには、製剤は異なる 希釈度で測定される。試験しようとする製剤のタンパク質濃度の測定は、既知方 法でピアース社からのBCA法によって実施される。較正は、標準材料「チロト ロピン国際標準、ウシ、コード53/1、国立生物標準・対照研究所、英国」による 上の測定系の標準化によって行なった。 種々のTSH製剤について、以下の値が測定された。 本発明に従って、相当に改良された生物活性をもったTSH製剤は、このよう に得られる。生物活性の尺度と しての役目をもつ受容体結合能力が、極めて敏感な生成物性状であり、これをク ロマトグラフィ生成物単位と混同してはならないこと、及びこれが同時に、例え ば抗体結合能力より、はるかに敏感な尺度を表わしていることを、ここで指摘す べきである。 本発明によるTSH製剤は、慣用法で得られる任意のTSH製剤又は任意の市 販の粗製ウシTSH製剤を、始めに抗TSH抗体カラム上でのアフィニティ・ク ロマトグラフィによる穏和な精製にかけ、次に弱酸性陽イオン交換装置でのイオ ン交換クロマトグラフィにかけることによって得られ、全操作は室温より低温で 行なわれ、操作中の不要な待ち時間を回避できる。 請求項4〜8項に一般的に請求されている本発明によるTSH製剤の製法は、 具体例を参照して下に詳細に記載されている。粗製ウシTSHから得られ、改良された生物活性をもったTSH製剤の調製 1.アフィニティ・クロマトグラフィによる粗製ウシTSH精製用の抗TSH アフィニティ・カラムの製造。 製造は、ピアース社(イリノイ州ロックフォード)からの「カーボリンクR」 マニュアル中の指示に従って実施し、そのタンパク質結合ゲルを使用した。 (a)酸化された抗TSH抗体をつくるために、モノクローナル抗TSH抗体5 405(ロット番号SP005、オイ ・メディックス・バイオケミカ社、フィンランド国カウニアイネンから入手)25 mgと0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)25mlに、室温で過ヨウ素酸ナトリウ ム100mgを加え、溶液が完全に透明になるまで混合を続けた。次に、室温で30分 の培養を行なった。 抗TSH抗体5405はhTSH(又はhTSHのβサブユニット)に対して特異 的であり、hTSHのモル当たり5×1091のアフィニティ定数をもっている。こ れは生体外で調製され、0.1%のNaN3含有量をもったNaClg当たり0.15molのアフ ィニティ精製されたIg分画(タンパク質濃度1.02mg/ml)として販売されている 。ウシTSHの精製へのその使用は、メーカーにより記載された可能な用途には 入っていない。 上記の抗体の代わりに、他の抗TSH抗体を使用することも可能であり、その 妥当性は、ここに述べたアフィニティ精製によって粗製ウシTSHを精製する能 力に基づいて比較的簡単に測定できる。 (b) 段階a)で得られる酸化ずみ抗体を、脱塩カラム[フアーマシア社(ス エーデン国ウプサラ)からのNAPー25]によって、低分子量成分から分離する。使 用の脱塩緩衝液は0.1Mリン酸ナトリウム(pH 7.5)である。 (c) 脱塩後、抗体(40ml)を0.1Mリン酸ナトリウム(pH7.0)中で前もって 洗ったカーボリンクゲルと混合し、穏やかに振とうしながら、4℃で20時間培養 する。 (d) 次に、カラム材料をカラス製カラム(バイオラド社、1×20cm)に移し 、0.1MグリシンHCl緩衝液(pH2.8)100mlで洗い、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0) 中で平衡化させる。 2.アフィニティ・クロマトグラフィによる粗製ウシTSHの精製 粗製ウシTSH(シクマ社、アーマー社、カルバイオケム社、及びフルカ社か ら入手)の種々の試料[20mNリン酸ナトリウム(pH7.0)5ml中50IU]を、上のよ うに調製された抗TSHアフィニティ・カラム中に4℃て滲出させ、30分培養す る。次に、20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)(琉量1.5ml/分、全量180mL) でカラムを洗い、このあと50mMグリシンHCl緩衝液(pH2.8)による結合ペプチド の溶離を1.5ml/分、4℃で実施する。カラム流出液は、280nmでの光学密度を測定 するために、継続的に流量測定し、溶離タンパク質を回収する(最終容量6ml) 。所望のタンパク質を含有する溶液を直ちに水で1:2に希釈し、続いてイオン交 換クロマトグラフィに使用する。 上記のアフィニティ・クロマトグラフィ精製中に行なった検査は、上記の条件 下に(pH7.0)、ウシTSHがカラム材料に完全に結合されることを示した。未 結合物質がないようにカラムを洗浄後、酸性緩衝液での溶離によって約80%の収 率でこれを脱着する。本発明による結 果は、非常に異なる特異的活性をもった種々の粗製TSH製剤(シグマ社の粗製 TSH、特異的活性1.8IU/mg; カルバイオケム社、アーマー社、及びフルカ社からの同様な製剤;及び新しく 直接調製されたウシ下垂体抽出物)を使用して得られた。 従って、任意の汚染された製剤を、ウシTSHの迅速効果的な精製に使用でき る。 3.弱酸性陽イオン交換樹脂でのイオン交換クロマトグラフィ アフィニティ・クロマトグラフィでの精製で得られ2倍の容量に希釈したTS H製剤を、4℃、毎分0.8mlの流量で直接にカラムに適用する。カラムは10mM酢酸 アンモニウム(pH4.5)で平衡化され、弱酸性陽イオン交換樹脂(ユーラミッドW CEX、末端カルボキシル基をもち、ポリアミド被覆されたシリカゲル基盤のもの )を含有している。適用後、10mM酢酸アンモニウム(pH4.5)から1M酢酸アンモ ニウム(pH4.5)への直線勾配で、毎分0.8mlで30分間にペプチドを溶離する。28 0nmでのUV吸光度のために、カラム流量を継続的に測定する。ウシTSHは約19 分後に溶離し、固体二酸化炭素で冷却されたガラス容器にこれを直接集める。T SHの凍結乾燥後、物質を20mMリン酸塩(pH7.0)でもどすと、使用できるもの となり、125ヨウ素で標識を付けることができる。 イオン交換クロマトグラフィでは、無傷のTSHはそ のサブユニットに分解されたTSHから分離される。これは本発明による条件下 に迅速、効果的に、高収率で実施できる。本発明による精製TSHは、溶液で、 又は凍結乾燥後、乾燥型で直接に得られ、その生物活性(特異的受容体結合能力 )はタンパク質mg当たり約55 IU TSHである。 4.本発明によるTSH製剤の放射性ヨウ素化 0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液 (pH7.4)100μl中の上で得られた本発明によるTSH製剤24μgを、125ヨウ素 (アマーシャム)2.5mCi(25μl)と混合し、クロラミンT3μg(水20μl中) を加えて反応を開始させる。30秒培養後、反応混合物はウォータース(米国、ミ リポア・コーポレーシヨン)からのタンパク質Pak-125カラム[移動相:300mMリ ン酸ナトリウム(pH7.4)、0.1%ラブロール(シグマ社)、流量0.5ml/分]上で 直接に分離される。放射能用にカラム流出量を継続的に測定する。放射性ヨウ素 化ウシTSHは、17.5分の溶離時間で溶離される。 放射性ヨウ素化の収率は極めて高い。放射性ヨウ素化に使用される125ヨウ素2 .5 mCiのうち、1.0〜1.25mCiが生成物中に存在し、これをいつでも使えるトレー サーとして直接に使用できる。このように、使用放射能の約50%が単離されたト レーサーに含まれている。 上記のクロラミンT法による放射性ヨウ素化の代わり に、他の既知の方法、例えばヨウ素発生法(iodogenicmethod)を用いても、放 射性ヨウ素化を行なうことができる。しかし、実験的に簡単なクロラミンT法に よって、有害な活性損失なしに放射性ヨウ素化を行なえることは、相当な実際的 な利点をなしており、本発明によるTSH製剤の純度を反映している。 5.TSH受容体自己抗体検定法での放射性ヨウ素化TSHトレーサーの使用 単離された放射性ヨウ素化ウシTSHを、10mMトリス-HCl緩衝液(pH7.5) 、50mM塩化ナトリウム、及び0.1%ウシ血清アルブミン中で、所望の全最終合計 活性まで希釈し、TSH受容体検定法にトレーサーとして直接使用する。 冒頭に引用された刊行物中での今日までの一致した意見とは反対に、本発明に よって得られるトレーサーが、アフィニティ・クロマトグラフィによるその後の 精製なしにでも、必要な受容体結合能力をもち、複雑な慣用法で調製されてから アフィニティ・クロマトグラフィで精製されたトレーサーより優れてはいないと しても、定性的に比肩しうるものであることが、驚異的に発見された(表1を参 照)。 本発明方法の高収率のため、プロセス技術による重大な欠陥及び今日まで使用 されたトレーサーの調製とその製法に関する重大な欠陥を相殺することができる 。 すなわち、慣用の放射性ヨウ素化TSHトレーサーの劣った収率と高価格のた め、TSH受容体自己抗体検定法の知られた全製造業者(本発明の出願人や、By k Sangtec社、バイオコード社、及ひクロナス社を除く)は、低い全放射能(10, 000-15,000dpm)で操作せざるをえない。これためユーザーは、TSH受容体に 対する自己抗体の測定において、好ましくないほどの長い計測時間 をかけることになる(全製造業者は試料当たり5分の程度の計測時間を特定して いる)。 本発明の第一段階で得られるTSH製剤の高い生物活性(受容体結合能力)と 純度のため、特異的受容体結合能力の不利な低下なしに、また十分な生物活性を もった生成物を得るために、アフィニティ・クロマトグラフィによって更に精製 する必要なしに、この製剤を直接に放射性ヨウ素化できる。本発明方法では、放 射性ヨウ素化TSHトレーサーを多量でも問題なく調製でき、TSH受容体自己 抗体検定法で実質的に多量の放射能の使用が可能となり、従ってユーザーにとっ て、もっと短い計数時間が得られる。 表2は種々の面で本発明と先行技術との間の相違をまとめたものである。 これまで知られた粗製ウシTSH製剤を比較的簡単な方法で精製して、市販の 全TSH製剤に比べて相当に改良された生物活性(受容体結合能力)をもったT SH製剤を回収できることは、先行技術では知られておらず、また更に任意のT SH製剤の直接的放射性ヨウ素化によって、TSH放射性受容体検定法での使用 に必要な高い特異的結合性を、高い放射能収率とともにもつ放射性ヨ ウ素化TSHが得られることも、先行技術から知られていないため、本発明は相 当に驚異的な技術の進歩をなすものである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月6日 【補正内容】 −原文明細書1頁− 明 細 書 発明の名称 放射性ヨウ素化TSHトレーサーの製造方法及びTSH受容体 検定でのトレーサーとしてのその用途 本発明は、粗製のウシTSH(チロトロビン)から精製によって得られるTS H製剤をもとにした、放射性ヨウ素化TSHトレーサーの製造方法、及びTSH 受容体自己抗体の測定の為のTSH放射性受容体検定に於ける、その放射性ヨウ 素化TSHトレーサーの用途に関する。 TSHは、甲状腺機能の調節に中心的な任務を行なう下垂体ホルモンである。 その放出は、視床下部で形成されるホルモンであるTRHによって刺激され、最 も重要な甲状腺ホルモンのチロキシン(T4)の生成と放出を制御する。 −原文明細書7〜9頁− いる。しかし、上記の文献中に記載されている精製法を繰り返すと、上記の文献 に従って、クロマトグラフィの溶離に応じて非常に純粋なタンパク質分画が得ら れるけれども、下記の検定法によれば、これらの分画は少なくともTSH受容体 検定法に記載されたブタTSH受容体に関しては、その受容体結合能力を失って いること、従って高い生物学的活性をもったTSHトレーサーの調製に使用でき ないこともわかった。 更に、Endocrinology 1988、Vo1.122, No.1、319〜324頁は、単一段階で、 粗製ウシTSHを、抗TSHセファロース上のアフィニティ−クロマトグラフィ ーによって均質近くに精製する方法を記載している。アフィニティ−精製された 生成物の純度を示す為に、競争的RIAによるTSH抗原に対する異なる分画を 検定することを含む、HPLC陽イオン交換クロマトグラフィ、及び放射性ヨウ 素化された生成物のSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動が実施された。生物 活性は、FRTL5細胞(クローン化ラット甲状腺細胞系)のの[H3]チミジ ン取込みを測定することによって決定した。しかし、発明者等は、アフィニティ −精製TSH調製物の放射性ヨウ素化は、ブタTSH受容体へのたった約9.7% の特異的結合を有する生成物を導き、従って先行技術の記載に従う放射性ヨウ素 化生成物を精製する段階は、上記の通り必要であるようである。 −原文明細書7〜9頁− 従って、本発明に至る研究を始めたとき、解決すべき問題は、今日まで専門家 の間で必須とみなされている放射性ヨウ素化TSHトレーサーの複雑な調製に代 わるものを見つけることであり、この代替法で材料損失をより少なくし、放射能 収率を高め、より簡単で、もっと信頼できる形でトレーサーの調製を可能にする ことであった。 驚いたことに、下記の検定法において特異的受容体結合活性として測定される その生物活性が改良されており、トレーサーとして直接使用できる直接の放射性 ヨウ素化による放射性ヨウ素化された高活性のTSHトレーサーを生ずる点で今 日までに知られたTSH製剤とは区別される新しいTSH製剤が提供されるなら ば、この問題がすぐに解決できることがわかった。 本発明の第一の面によれは、粗製ウシTSHの精製によって得られる本発明が 提供しているTSH製剤は、市販の最良のTSH製剤に比べて2倍よりもっと改 良された生物活性をもち、またその組成、例えば実際の生物学活性TSHの伴っ ている物質に関しては、既知方法による直接の放射性ヨウ素化が活性の有害な損 失なしに可能である純度をもっている。 本発明のもう一つの面は、それ以上精製せずにTSH放射性受容体目己抗体検 定に上記放射性ヨウ素化されたTSHトレーサーを使用することに関する。 更に本発明の一つの面に従って、この新規な高品質放 −原文明細書7〜9頁− 射性ヨウ素化TSHトレーサーは、それ自体は知られている原理に従ってTSH 受容体自己抗体検定法に使用される時に、高められたトレーサー放射能のために 、検定時間の相当な減少が可能である検定法の提供を可能としている。 先行技術の問題を解決する本発明のこれらの種々の面は、放射性ヨウ素化TS Hトレーサーの新規製法に関する、法請求項1〜9項、及びTSH受容体自己抗 体の測定用のTSH放射性受容体検定のTSHトレーサーの用途に関する、用途 請求項10〜11項によりカバーされる。 本出願において特許請求され説明されている本発明のの更に有利な態様と主題 は、下に述べる説明と態様から当業者に明らかである。 本発明は、慣用法で得られる粗製(天然)TSH製剤をなおも精製にかけると 、先行技術とは異なって、受容体結合能力として現われるTSH製剤の生物活性 の相当な増加をもたらしうるという驚くべき発見に基づいている。この増加は、 市販の最良の製剤と比べて2倍を越えるものてあり、低生物活性をもった市販製 剤と比べると非常に高い係数の増加である。また、その後の標識化反応に干渉す る物質の生成を伴っていない。 トレーサーを得るために、標識と結合させることによる更なる加工の前、特に 放射性ヨウ素化の前に、TSH −原文明細書7〜9頁− 製剤を精製し、その活性を高めることにより、これまで文献中で必要と記載され た、アフィニティ・クロマトグラフィによる標識つきTSH製剤の複雑な精製を 必要とせずに、TSH受容体への高い特異的結合を示すとともに、高い放射能収 率をもった製剤を得ることが、直接の標識化によって可能である。 本発明によって得られる結合放射能の値は、良好な受容体結合能力との組み合 わせにより、統計的に関連性の −原文明細書14〜15頁− 本発明に従って、相当に改良された生物活性をもったTSH製剤は、このよう に得られる。生物活性の尺度としての役目をもつ受容体結合能力は、極めて敏感 な生成物の性質であって、その性質を生成物のクロマトグラフィ的な均質性と混 同してはならないこと、及び同時にその性質は、例えば抗体結合能力よりはるか に敏感な尺度を表わしていることをここで指摘すべきである。 本発明によるTSH製剤は、慣用法で得られる任意のTSH製剤又は任意の市 販の粗製ウシTSH製剤を、始めに抗TSH抗体カラム上でのアフィニティ・ク ロマトグラフィによる穏和な精製にかけ、次に弱酸性陽イオン交換装置でのイオ ン交換クロマトグラフィにかけることによって得られ、全操作は室温より低温で 行なわれ、操作中の不要な待ち時間を回避できる。 本発明による放射性ヨウ素化TSHレーサーの製法は、具体例を参照して下に 詳細に記載されている。 −原文明細書14〜15頁−粗製ウシTSHから得られ、改良された生物活性をもったTSH製剤の調製 1.アフィニティ・クロマトグラフィによる粗製ウシTSH精製用の抗TSH アフィニティ・カラムの製造。 製造は、ピアース社(イリノイ州ロックフォード)からの「カーボリンクR」 マニュアル中の指示に従って実施し、そのタンパク質結合ゲルを使用した。 (a)酸化された抗TSH抗体をつくるために、モノクローナル抗TSH抗体5 405(ロット番号SP005、オイ・メディックス・バイオケミカ社、フィンランド国 カウニアイネンから入手)25mgと0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)25mlに 、室温で過ヨウ素酸ナトリウム100mgを加え、溶液が完全に透明になるまで混合 を続けた。次に、室温で30分の培養を行なった。 抗TSH抗体5405はhTSH(又はhTSHのβサブユニット)に対して特異的 てあり、hTSHのモル当たり5×1091のアフィニティ定数をもっている。これは 生体外て調製され、0.1%のNaN3含有量をもったNaClg当たり0.15molのアフィニ ティ精製されたIg分画(タンパク質濃度1.02 mg/ml)として販売されている。 ウシTSHの精製へのその使用は、メーカーにより記載された可能な用途に入っ ていない。 上記の抗体の代わりに、他の抗TSH抗体を使用することも可能であり、その 妥当性は、ここに述べたアフィ −原文請求の範囲1〜3頁− 請求の範囲 1. 後でアフィニティ−クロマトグラフィーで直接放射性ヨウ素化TSH調 製物を更に精製することなく、 (i) 抗TSH抗体アフィニティゲル上て粗製のウシTSHを処理し、中 間精製TSH調製物の溶出液を回収し; (ii) 段階(i)からの該中間精製されたTSH調製物を、弱酸性陽イオ ン交換樹脂上のイオン交換クロマトグラフィによって処理し; (iii) 段階(ii)の溶出液のうち、280nmで吸光する分画を回収し;そし て (iv) 段階(iii)から得られる溶出液分画を凍結乾燥する段階を含む方 法によって、得ることが出来る、タンパク質mg当たり約40 IU TSHを越える生物 活性をもったTSH調製物を直接放射性ヨウ素化することからなる、放射性ヨウ 素化されたTSHトレーサーの製造方法。 2. 段階(i)のアフィニティ・クロマトグラフィによる粗製ウシTSHの 精製が、抗TSH抗体アフィニティケルを含有しているカラムの助けによって行 なわれることを特徴とし、該カラムが (a) 過ヨウ素酸ナトリウムによりモノクローナル抗TSH抗体を酸化し ; (b) 脱塩カラムにより低分子量成分から該酸化抗体を分離し; −原文請求の範囲1〜3頁− (c) タンパク質結合ゲルで該脱塩された酸化抗体を培養し;そして (d) 該結合した抗TSH抗体を有するゲルを慣用のカラムへ移すこと; によって得られ、全段階を通じて慣用の緩衝液と洗浄液が使用される、請求項1 に記載の方法。 3. 段階(ii)のイオン交換クロマトグラフィが、末端カルボキシル基をも ちポリアミド被覆されたシリカゲルに基づく弱酸性陽イオン交換樹脂を使用して 実施される、請求項1又は2のいずれかに記載の方法。 4. モノクローナル抗体5405(メディックス社、フィンランド国カウニアイ ネン)と同一の、又は類似した結合性を有する抗TSH抗体が、精製段階(i) 用の抗TSH抗体アフィニティケルの製造用抗体として使用される、請求項1〜 3のいずれかに一に記載の方法。 5. 段階(i)から得られる溶出液が希釈されて、段階(ii)に直接に使用 され、また段階(iii)から得られる溶出液が固体二酸化炭素の温度に直ちに冷 却される、請求項1〜4のいずれか一に記載の方法。 6. クロラミンTを使用する放射性ヨウ素化法により該放射性ヨウ素化が行 なわれることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 7. 30%を越える特異的結合をもった放射性ヨウ素化TSHトレーサーが製 造されることを特徴とする、請 −原文請求の範囲1〜3頁− 求項1〜6のいずれか一に記載の方法。 8. 放射性ヨウ素化の合計放射能収率が45〜50%であることを特徴とする、 請求項1〜7のいずれか一に記載の方法。 9. 放射性ヨウ素化されるべき該TSH調製物の生物活性が、55 IU TSH/ 蛋白質mg である請求項1〜8のいずれか一に記載の方法。 10. TSH受容体としてブタTSH受容体製剤が使用される、TSH受容体 自己抗体の測定用TSH放射性受容体検定に於けるトレーサーとしての、請求項 1〜9のいずれかに記載の方法により得られた放射性ヨウ素化TSHトレーサー の用途。 11. 生物体液中のTSH受容体自己抗体の測定に要し、かつB0>12,500dpm の値に適用可能な計数時間が1分の領域内にある量で、該トレーサーがTSH放 射性受容体検定に使用される、請求項10に記載の用途。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.粗製ウシTSH(チロトロビン)の精製によって得られ、直接の放射性ヨ ウ素化によってTSH受容体検定法用の放射性ヨウ素化TSHトレーサーに変換 可能で、タンパク質mg当たり40 IU TSHを越える生物活性をもち、かつ抗TSH 抗体カラムでのアフィニティ・クロマトグラフィと、それに続く末端カルボキシ ル基を持ち、ポリアミド被覆されたシリカゲルに基づく弱酸性陽イオン交換装置 でのイオン交換クロマトグラフィによる市販粗製ウシTSHの精製によって得ら れる、TSH製剤。 2.タンパク質mg当たり約55 IU TSHの生物活性をもった、請求項1に記載の TSH製剤。 3.以下の請求項4〜7のいずれか一に記載の方法によって得られる、請求項 1項又は第2項のいずれかに記載のTSH製剤。 4. (1)抗TSH抗体アフィニティゲル上で粗製のウシTSHを処理し、精製 TSH調製物の溶離液を回収し; (2)アフィニティ・クロマトグラフィによって精製された、段階(1)か ら得られた該TSH溶離液を、弱酸性陽イオン交換樹脂上のイオン交換クロマト グラフィによって処理し; (3)段階(2)の溶離液のうち、280nmで吸光する分 画を回収し;そして (4)段階(2){段階(3)}から得られる溶離液分画を凍結乾燥する; 以上の段階を含む、タンパク質mg当たり約40 IU TSHを越える生物活性をもった 、請求項1〜3項の何れか一に記載のTSH製剤の製法。 5.アフィニティ・クロマトグラフィによる粗製ウシTSHの精製が、抗TS H抗体アフィニティカラムの助けによって行なわれることを特徴とし、該カラム が (a)過ヨウ素酸ナトリウムによりモノクローナル抗TSH抗体を酸化し; (b)脱塩カラムにより低分子量成分から該酸化抗体を分離し; (c)タンパク質カップリングゲルで該脱塩された酸化抗体を培養し;そし て (d)該結合した抗TSH抗体を有するゲルを慣用のカラムへ移すこと; によって得られ、全段階を通じて慣用の緩衝液と洗浄液が使用される、請求項4 に記載の方法。 6.段階(2)のイオン交換クロマトグラフィが、末端カルボキシル基をもち ポリアミド被覆されたシリカゲルに基づく弱酸性陽イオン交換樹脂を使用して実 施される、請求項4項又は第5のいずれかに記載の方法。 7.モノクローナル抗体5405(メディックス社、フィ ンランド国カウニアイネン)と同一の、又は類似した結合性状をもった抗TSH 抗体が、精製段階(1)の抗TSH抗体アフィニティカラムの製造用抗体として 使用される、請求項4〜6項のいずれかに一に記載の方法。 8.段階(1)から得られる溶離液が希釈されて、段階(2)に直接に使用さ れ、また段階(2)から得られる溶離液が固体二酸化炭素の温度に直ちに冷却さ れる、請求項4〜7のいずれか一に記載の方法。 9.これまで知られた任意の標識分子での標識化によって、TSH受容体検定 法用のトレーサーを製造のための、請求項1〜3項ののいずれかに記載のTSH 製剤又は請求項4〜8のいずれかに記載の方法からの生成物の用途。 10.放射性ヨウ素化によって得られるトレーサー製剤をアフィニティ・クロ マトグラフィにより後で更に精製することなしに、上記TSH製剤のそれ自体知 られた直接的放射性ヨウ素化によって、TSH受容体検定用の放射性ヨウ素化さ れたTSHトレーサーをつくるための、請求項9に記載のTSH製剤の用途。 11.30%以上の特異的結合をもった放射性ヨウ素化TSHトレーサーをつく るための、請求項10に記載のTSH製剤の用途。 12.放射性ヨウ素化の全放射能収率が45〜50%である、請求項10又は11 に記載のTSH製剤の用途。 13.TSH受容体自己抗体を測定するためのTSH受容体検定法でのトレー サーとしての、このTSH製剤のその後の直接的放射性ヨウ素化によって得られ る放射性ヨウ素化されたTSH製剤の形の、請求項1〜4項ののいずれか一に記 載のTSH製剤又は請求項5〜8のいずれかに記載の方法の生成物の用途。 14.生物体液中のTSH受容体自己抗体の測定に要し、かつB0>12,500 dp mの値に適用可能な計数時間が1分の領域内にある量で、該トレーサーがTSH 放射性受容体検定に使用される、請求項13に記載の用途。
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