JPH08505148A - ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物 - Google Patents

ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物

Info

Publication number
JPH08505148A
JPH08505148A JP6515430A JP51543094A JPH08505148A JP H08505148 A JPH08505148 A JP H08505148A JP 6515430 A JP6515430 A JP 6515430A JP 51543094 A JP51543094 A JP 51543094A JP H08505148 A JPH08505148 A JP H08505148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
aliphatic
lower alkyl
phenyl
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6515430A
Other languages
English (en)
Inventor
デイニーズ,ロバート・エイ
ペンドラク,イスレイル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SmithKline Beecham Corp filed Critical SmithKline Beecham Corp
Publication of JPH08505148A publication Critical patent/JPH08505148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D213/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D213/60Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D213/62Oxygen or sulfur atoms
    • C07D213/63One oxygen atom
    • C07D213/65One oxygen atom attached in position 3 or 5
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ロイコトリエンアンタゴニスト、特にLTB4アンタゴニストとして有用な化合物に関する。これらの化合物は、好ましくはカルボキシル末端基を有する低級アルキルて2位が置換されたピリジル環、脂質の性質を有すると特徴づけられうる3位の基、およびいくつかの原子、すなわち炭素または炭素およびヘテロ原子によって該ピリジル環の6位に結合させられたヘテロ芳香族基からなると特徴づけられうる6位の置換基を有することにより特徴づけられる。

Description

【発明の詳細な説明】 ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物 発明の範囲 本発明は、ロイコトリエンアンタゴニスト、特にLTB4アンタゴニストとし て有用な化合物に関する。これらの化合物は、好ましくは、カルボキシル末端基 を有する低級アルキルで2位が置換されたピリジル環、脂質の性質を有すると特 徴づけられうる3位の基、およびいくつかの原子、すなわち炭素または炭素およ びヘテロ原子によって該ピリジル環の6位に結合させられたピリジル基からなる と特徴づけられうる6位の置換基を有することにより特徴づけられる。かかる化 合物は、ロイコトリエンの影響に拮抗することにおいて有用である。 背景 ロイコトリエンとして知られる生物活性脂質の族は、呼吸系、心臓血管系およ び胃腸系に薬理学的効果を示す。一般的には、ロイコトリエンは2つのサブクラ ス、すなわち、ペプチドロイコトリエン(ロイコトリエンC4、D4ならびにE4 )およびジヒドロキシロイコトリエン(ロイコトリエンB4)に分けられる。本 発明は、主としてヒドロキシロイコトリエン(LTB)に関するが、この特別な グループのロイコトリエンに限定しない。 ペプチドロイコトリエンは、「アナフィラキシーの遅反応性物質(SRS−A )」に関連する生物学的応答に関与している。この応答は、長期にわたる気管支 収縮、冠状動脈収縮のごとき心臓血管系への影響および多くの他の生物学的応答 としてインビボにおいて現れる。ペプチドロイコトリエンの薬理学は、平滑筋収 縮、心臓筋衰弱、血管透過性の上昇および粘液生成の増加を包含する。 比較的には、LTB4は、白血球とリンパ球の機能を通じてその生物学的効果 を示す。LTB4は、多形核白血球(PMNs)の走化性、化学運動性および凝 集を刺激する。 厳密には、ロイコトリエンは、多くのタイプの心臓血管系疾患、肺疾患、皮膚 科学的疾患、腎臓疾患、アレルギー性疾患、および喘息、成人の呼吸困難症候群 、嚢胞性線維症、乾癬ならびに炎症性腸疾患をはじめとする炎症性疾患の伝達に 関与している。 ロイコトリエンB4(LTB4)は、ボーギート(Borgeat)およびサミュエル ソン(Samueisson)により、1979年に最初に記載され、その後、コーリー( Corey)および共同研究者らにより5(S),12(R)−ジヒドロキシ−(Z ,E,E,Z)−6,8,10,14−エイコサテトラエン酸であることが示さ れた。 該化合物は、LTA4の酵素的加水分解により生じるアラキドン酸カスケード 生成物である。該化合物は、肥満細胞、多形核白血球、単球およびマクロファー ジにより産生されることが見いだされている。LTB4は、PMN白血球に対す るインビトロでの有効な剌激剤であることが示されており、走化性および化学運 動性移動、付着、凝集、脱顆粒反応、スパーオキシド生成および細胞毒性を引き 起こす。LTB4の効果は、高度な立体特異性を示す白血球表面上の独特な受容 体部位を通じて伝達される。ヒト血液PMN白血球に関する薬理学的研究により 、ペプチド性走化性因子に対して特異的な受容体とは別の2つのクラスのLTB4 特異的受容体の存在が示されている。その受容体のセットそれぞれが、別々の セットのPMN白血球機能に関連しているようである。カルシウム動員が両方の 機構に包含される。 LTB4は、インビボにおける炎症伝達体として認められてきた。それは、重 症の肺機能不全を伴う肺の洗浄物に高レベルで見いだされたのみならず、気道過 敏症にも関連していた。 本発明化合物および医薬組成物は、LTB4の効果、または末端気管、例えば 気道平滑筋における薬理学的に活性な伝達体に拮抗することにより、ヒトまたは 動物をはじめとする対象における、ロイコトリエンが因子となっている疾患の治 療において価値を有する。 発明の概要 第1の態様において、本発明は、式I: [式中、AがCH2である場合には、Zは、qが0、1または2であるS(O)q 、CHOH、C=OまたはNRxもしくはOであり、AがC=Oである場合には 、ZはNRxであり、AがNHである場合には、ZはC=O; pは1〜3; mは0〜5; Rxは水素または低級アルキル; Hetは、Zまたはメチレン基に結合した環における原子が炭素であり、環が R2およびR5で置換されている5または6員のヘテロ原子環; Rは、C1ないしC20−脂肪族、未置換もしくは置換フェニル−C1ないしC10 −脂肪族(ここに、置換フェニルは、低級アルコキシ、低級アルキル、トリハロ メチルおよびハロからなる群より選択される1個またはそれ以上の基を有する) であるか、またはRはC1ないしC20−脂肪族−O−であるか、あるいはRは未 置換もしくは置換フェニル−C1ないしC10−脂肪族−O−(ここに、置換フェ ニルは、低級アルコキシ、低級アルキル、トリハロメチルおよびハロからなる群 より選択される1個またはそれ以上の基を有する); R1は、R4、−(C1ないしC5脂肪族)R4、−(C1ないしC5脂肪族)CH O、 −(C1〜C5脂肪族)CH2OR5; R2は、H、ハロ、CF3、CN、低級アルキル、低級アルコキシまたはnが0 〜5である−(CH2n4であるか、または R2は、−CH(NH2)(R4)またはnが0〜5である−(CH2n9(こ こにR9は−N(R72であって、R7はそれそれ独立して、H、または1ないし 10個の炭素の脂肪族基、あるいは1〜6個の炭素のアシル、もしくはnが0〜 3である4ないし10個の炭素のシクロアルキル−(CH2n−基であるか、ま たは両方のR7基は4ないし6個の炭素を有する環を形成する); R3は、H、ハロ、低級アルキルまたは1〜6個の炭素のアシル; R4は、テトラゾール−5−イルまたはCOOHあるいはそのエステルもしく はアミド; R5は、H、低級アルキル、CH3(CH20〜6COまたは フェニル(CH20〜3COを意味する] で示される化合物またはN−オキシドもしくは医薬上許容される塩を包含する。 さらなる態様において、本発明は、担体と混合された式Iの化合物またはその オキシドもしくは塩からなる組成物に関する。医薬用途に適し、医薬上許容され る賦形剤もしくは担体および医薬上許容される塩の形態であってもよい式Iの化 合物からなる組成物は、これらの組成物に包含される。 これらの化合物を、LTB4をはじめとするロイコトリエンにより引き起こさ れあるいは関連している疾患、特に乾癬および炎症性腸疾患を治療するのに用い ることもできる。 これらの化合物の製造方法も、本発明範囲に包含され、該方法は、 a)塩を形成すること、または b)エステルを形成すること; c)チオエーテルをスルホキシドもしくはスルホンまで酸化すること;または d)下記反応スキームおよび実施例に示す方法のうちの1つを用いることから なる。 実施例を以下に示す。 一般的具体例 定義および一般的説明 以下の定義を本発明の説明に使用する。 「Het」の定義は、1、2または3個の窒素を伴った環、例えばピリジン、 ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、1,3,5−トリアジン、1,2,4−ト リアジン、および1,2,3−トリアジン、1個または2個の酸素を伴った環; 窒素および酸素を伴った環;そして窒素、酸素および硫黄を伴った環を包含する 。 「脂肪族」は、飽和および不飽和基を包含するものとする。これには、ノルマ ルおよび分枝鎖、飽和またはモノもしくはポリ不飽和鎖(二重結合および三重結 合がどのような組み合わせで存在していてもよい)が包含される。「低級アルキ ル」なる語句は、いかなる異性体形態であってもよい1ないし6個の炭素のアル キル基、特にノルマルまたは直鎖状のものを意味する。「低級アルコキシ」は、 低級アルキル−O−基を意味する。「アシル−低級ルキル」は、カルボニル炭素 が、低級アルキルの定義において記載された1ないし6個の炭素のうちの1つの 炭素として勘定される(O)C−低級アルキル基をいう。「ハロ」はフルオロ、 クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。フェニル環は、1個またはそれ以上の これらの基で置換されていてもよい。複数の置換基は同じであっても異なってい てもよく、例えば、3個のクロロ基であってもよく、あるいはクロロとアルキル 基の組み合わせであってもよく、さらに後者の組み合わせがクロロ/アルキルの パターンにおいて異なるアルキル基を有していてもよい。 「医薬上許容されるエステル生成基」なる語句は、これらの化合物に存在しう る酸官能基から生成されうるすべてのエステルを包含する。得られたエステルは 、医薬用途に適用することが許容されるエステルであろう。該語句は、エステル が元の化合物の生物学的活性を保持しており、疾患の治療において都合の悪いま たは有害な効果を有していないことを意味する。 酸基からアミドを形成してもよい。最も好ましいアミドは、窒素が水素または 1ないし6個の炭素のアルキルにより置換されているアミドである。ジエチルア ミドが特に好ましい。 本発明化合物の医薬上許容される塩は本発明に包含される。これらの塩は、医 薬用途への適用が許容される塩であろう。該語句は、塩が元の化合物の生物学的 活性を保持しており、疾患の治療において都合の悪いまたは有害な効果を有して いないことを意味する。 医薬上許容される塩を標準的方法で製造する。塩基の酸付加塩の場合には、適 当な溶媒に溶解した元の化合物を、過剰の有機または無機酸で、例えばR4がC OOHの場合には過剰の有機または無機塩基で処理する。 環の窒素のオキシドを、本明細書中で説明するような当業者に知られた手段に より製造してもよい。 置換基のいくつかの組み合わせにより、本発明化合物中にキラル中心が形成さ れ、あるいは別の形態の異性中心が形成される場合、かかる異性体のすべての形 態が本発明に包含される。キラル中心のある化合物を、ラセミ体混合物の形態で 投与すてもよく、ラセミ混合物を分割して個々のエナンチオマーのみを使用して もよい。 ロイコトリエン、特にLTB4に関連している疾患、またはその原因もしくは 効果がロイコトリエン、特にLTB4による種々の疾患の治療に、これらの化合 物をロイコトリエンアンタゴニストとして使用することができる。乾癬および炎 症性腸疾患のごとき炎症性疾患を、本明細書記載の化合物を適用もしくは投与す ることにより治療してもよい。これらの化合物を用いて、肺の、または肺のもの でないアレルギー性疾患をはじめとするアレルギー性疾患を治療できることも期 待される。例えば、これらの化合物は、抗原により誘導されるアナフィラキシス に有用であろう。これらは、喘息、アレルギー性鼻炎および感応性腸疾患の治療 に有用である。これらの化合物により、ぶどう膜炎およびアレルギー性結膜炎の ごとき目の疾患を治療することもできる。 好ましい化合物 好ましい化合物は、Hetがピリジルまたはピリミジル;RがC6ないしC20 アルコキシ、フェニル−C2ないしC10アルコキシまたは置換−フェニルC2ない しC10アルコキシ;R1が−(C1〜C3アルキル)R4または−(C2〜C3アルケ ニル)R4である化合物である。より好ましい化合物は、Rが置換フェニル−C2 ないしC10アルコキシ、特に、未置換−フェニル(CH22〜8−O−基、また はp−フルオロもしくはp−メトキシフェニル(CH22〜8−O−基、あるい はCH3(CH27〜9−O−;mが0〜5、最も好ましくは0、1または2;R1 がHO2C−CH=CH−またはHO2C−CH2CH2−である化合物またはそ の塩、エステルもしくはアミド誘導体である。AについてはCH2基が好ましい 。ZについてはS(O)qが好ましい。 最も好ましい化合物は、下記実施例に示す化合物である。 合成法 いくつかの方法を用いてこれらの化合物を合成することができる。 1つの一般的な方法は、6−ハロメチルピリジル付加物を合成し、ついで、そ のフラグメントを適当なメルカプタンまたはアルコールと縮合させて、Zが硫黄 または酸素原子である化合物を合成することからなる。通常には、これは保護さ れた生成物であり、ある方法で、すべての酸基を誘導体化して反応性をなくす。 誘導体を形成している基を除去して、酸または酸の塩のごとき元の官能基を得る 。ついで、これらの反応性の基のさらなる修飾、例えば、塩、アミド、エステル 等の形成を行うことができる。具体的な実施例の形態のこの方法および詳細な説 明は、公開されたPCT出願PCT/US91/03772および同時係属のP CT出願PCT/US92/07466に示されている。公開されたPCT出願 PCT/US91/03940、PCT/US91/03399および同時係属 の米国出願USSN876950(1992年5月1日出願)の合成法および説 明的な化学も参照のこと。これら後に述べた出願は、それぞれ、A/ZがC=O /NRx、A/ZがNH/C=O(またはアルコール)およびA/ZがCH2/ア ルキレンである化合物の合成手段を説明するものである。いかにして式Iの化合 物を合成するのかを教示するのに役立つ程度にまで、これらそれぞれの出願を本 明 細書に取り入れる。 6−ハロメチルピリジルと縮合して式Iの化合物を生成しうるチオール、アル コールおよび他の化合物は、市販されているかまたは文献と同様の方法を用いて 合成することができる。 官能基が保護された式Iの化合物を製造する縮合を行い、ついで、これらの化 合物を加工、例えば、ケン化のごとき脱保護;アルコールまたはアルデヒドの形 成;エステル、アミドまたは塩の形成;スルフィドのスルホキシドまたはスルホ ンへの酸化等を行う(すべて、上で引用した係属中のPCT出願および米国特許 出願において説明されている)。同様に、これらの化合物の製造にこれらの方法 を使用することができる。さらに、これらの化合物の製造の詳細な例を、付記し た実施例に示す。 本発明医薬組成物は、医薬担体または希釈剤、およびいくらかの量の式(I) の化合物からなる。該化合物は生理学的応答を有効ならしめるための有効量で存 在してもよく、あるいはより少量にして、意図した治療を有効ならしめるために 使用者が2種またはそれ以上の組成物の単位を服用するようにしてもよい。これ らの組成物を、固体、液体または気体の形態に処方することができる。また、例 えば、固体をエアロゾルの形態により送達、あるいは液体をスプレーもしくはエ アロゾルとして送達するといったように、これら3種の形態を投与時に変形して 別の形態とすることもできる。 対象に、治療上有効量の式Iの化合物を、好ましくは医薬組成物の形態で投与 することからなる、LTB4により伝達される疾患の治療方法は、本開示範囲に 包含される。例えば、伝達体放出により生じるアレルギー性応答の徴候を、有効 量の式Iの化合物の投与により阻害することは、本開示範囲に包含される。投与 を、服用単位にして適当な間隔をおいて行ってもよく、あるいは必要に応じて単 一回服用として行ってももよい。普通には、徴候の緩和が特に必要な場合には、 この方法が行われよう。しかしながら、該方法は、継続的または予防的治療とし て有用に行うこともできる。治療すべき症状または疾患の重さ等を考慮して、通 常の実験法により、上記用量範囲から投与すべき有効な用量を決定することは当 業者の範囲内である。 もちろん、組成物および医薬担体または希釈剤の性質は、例えば、非経口、局 所または吸入のごとき投与経路に依存する。 局所投与については、医薬組成物は、皮膚、目、耳または鼻への投与に適した クリーム、軟膏、擦剤、ローション、ペースト、エアロゾルおよび液滴の形態で あろう。 非経口投与については、医薬組成物は、アンプルのごとき滅菌した注射可能な 液体の形態、または水性もしくは非水性液体懸濁物の形態でああろう。 経口投与については、医薬組成物は、錠剤、カプセル、粉末、ペレット、アト ロシェ、トローチ、シロップ、液体またはエマルジョンの形態でああろう。 医薬組成物が溶液または懸濁液の形態で投与される場合には、適当な医薬担体 または希釈剤の例としては、水系には水、非水系にはエタノール、グリセリン、 プロピレングリコール、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、液状 パラフィンおよびそれらと水との混合物が挙げられ、固体系にはラクトース、カ オリンおよびマンニトールが挙げられ、エアロゾル系にはジクロロジフルオロメ タン、クロロトリフルオロエタンおよび圧縮二酸化炭素が挙げられる。さらに、 医薬担体または希釈剤に加えて、本発明組成物が、安定化剤、抗酸化剤、保存料 、潤滑財、懸濁化剤、粘度調節剤等のごとき他の成分を含んでいてもよいが、付 加的成分が本発明組成物の治療効果に悪影響を及ぼさないものとする。 かくして、記載した医薬調製物を、薬化学者の用いる所望最終製品を得るに適 した慣用的方法に従って製造する。 これらの組成物において、担体または希釈剤の量は変更されよう。しかし、好 ましくは、担体または希釈剤が、活性成分の懸濁液もしくは溶液の大部分を占め るものとする。希釈剤が固体である場合、固体活性成分より少量、等量あるいは 多量に存在していてもよい。 通常には、ロイコトリエンが因子となっている疾患の徴候を阻害するに十分で 毒性を示さない量の式Iの化合物からなる組成物中に入れて式Iの化合物を対象 に投与する。局所投与処方は、約0.01ないし5.0重量%の活性成分を含み 、 予防または治療薬として患部に適用されるであろう。経口的に使用する場合、あ るいは他の食物摂取または注射に用いる場合には、組成物の用量が1回の投与に つき活性成分が50mgないし1000mgとなるように選択する。便利のため 、等しい用量を、1日約50mgないし約5000mgとなるように毎日1ない し5回投与する。 これらの化合物を、本発明にしたがって投与する場合、許容されない毒物学的 効果は予期されない。 バイオアッセイ これらの化合物の推定上の活性を確認するために使用するアッセイおよび方法 論は、上記2つの係属中のPCT出願、すなわち、公開されたPCT出願PCT /US91/03772および同時係属のPCT出願PCT/US92/074 66において示されている。それらの方法を参照により本明細書に取り入れる。 特別な具体例 以下の実施例は、いかにして本発明化合物を製造し、使用するのかを説明する 。これらの実施例は、単なる説明であって、本発明範囲を制限または限定するも のではない。発明者に保有される権利を明確にするために、請求の範囲について 参照が行われる。 実施例1 1−ヨード−8−(4−メトキシフェニル)オクタン 1(a) 7−オクチン−1−オール アルゴン雰囲気下の鉱油中35%K H(27g,240mmol)をヘキサンで洗浄し、1,3−ジアミノプロパン を滴下して処理した。混合物を均一になるまで室温で攪拌した。フラスコを0℃ に冷却し、3−オクチル−1−オール(10g,79mmol、ランカスター・ シンセシス(Lancaster Synthesis)社製)をゆっくりと添加した。ついで、反 応物を室温で18時間攪拌した。H2O(50ml)で反応停止し、生成物をエ ーテル中に抽出した。有機層を10%HCl、ついでブラインで洗浄し、乾燥( MgSO4)した。エバポレーションにより生成物を無色油状物質として得、こ れをさらに精製せずに用いた。1HNMR(90MHz,CDCl3)δ3.65 (t,J=5Hz,2H,O−CH2),2.23(m,2H,CH2),2.0( m,1H,アセチレニック),1.7〜1.2(m,8H,(CH24);IR (ニート)νmax3350,2930,2125cm-11(b) 7−オクチン−1−t−ブチルジフェニルシリルエーテル アル ゴン雰囲気下のDMF(70mL)中の7−オクチン−1−オール(9.3g, 73.7mmol)の冷溶液(0℃)に、イミダゾール(7.5g,110mm ol)、ついで、t−ブチルクロロジフェニルシラン(21mL,81mmol )を滴下した。ついで、反応物を室温で21時間攪拌した。反応溶液をEt2O で希釈し、H2O、ついで、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。フラッ シュクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中3%EtOAc)による精製によ り無色油状物質を得た。1HNMR(90MHz,CDCl3)δ7.7(d,4 H,アリール),7.4(m,6H,アリール),3.63(t,2H,O−C H2),2.23(m,2H,CH2),1.97(t,1H,アセチレニック) ,1.6〜1.3(m,8H,(CH24),1.05(s,9H,t−ブチル );IR(フィルム)νmax3321,2940,2125cm-11(c) 8−(4−メトキシフェニル)−7−オクチン−1−t−ブチルジ フェニルシリルエーテル アルゴン雰囲気下のトリエチルアミン(140mL )を入れた炎乾燥したフラスコに、4−ヨードアニソール(13.3g,56. 9mmol)、7−オクチン−1−t−ブチルジフェニルシリルエーテル(24 .9g,68.3mmol)、(Ph3P)2PdCl2触媒(793mg,1. 13mmol)、およびCuI(431mg,2.27mmol)を添加した。 得られた混合物を50℃で4時間加熱した。室温まで冷却し、反応混合物を濾過 し、固体をEt2Oで洗浄し、溶媒をエバポレーションした。残渣をEt2Oで希 釈し、5%HCl、H2O、NaHCO3、ついで、ブラインで洗浄し、乾燥(M gSO4)した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中2% EtOAc)による精製でオレンジ色油状物質を得た。1HNMR(250MH z,CDCl3)δ7.7(d,4H,アリール),7.4(m,6H,アリー ル),7.35(d,2H,アリール),6.8(d,2H,アリール),3. 8(s,3H,OMe),3.7(t,2H,O−CH2),2.44(t,2 H,CH2),1.7〜1.3(m,3H,(CH24),1.05(s,9H ,t−ブチル)。 1(d) 8−(4−メトキシフェニル)オクタン−1−t−ブチルジフェニ ルシリルエーテル 8−(4−メトキシフェニル)−7−オクチン−1−t− ブチルジフェニルシリルエーテル(30g,63.7mmol)をEtOH(1 25mL)およびEtOAc(125mL)中に溶解し、5%Pd−C触媒(3 g)で処理した。H2下(バルーン圧)で反応物を4時間激しく攪拌した。反応 混合物をセライトのパッドで濾過し、溶媒をエバポレーションした。得られたう す黄色油状物質は、nmr分析で純粋であった。これを次のステップに直接用い た。1HNMR(250MHz,CDCl3)δ7.7(d,4H,アリール), 7.4(m,6H,アリール),7.05(d,2H,アリール),6.8(d ,2H,アリール),3.8(s,3H,OMe),3.6(t,2H,O−C H2),2.5(t,2H,ベンジリック),1.75〜1.3(m,12H, (CH26),1.0(s,9H,t−ブチル)。 1(e) 8−(4−メトキシフェニル)オクタン−1−オール 8−(4 −メトキシフェニル)オクタン−1−t−ブチルジフェニルシリルエーテル(6 3mmol)の冷溶液(0℃)に、フッ化テトラブチルアンモニウム(70mL ,70mmol;THF中1M溶液)を添加した。冷却浴を除去し、反応物を室 温で4.5時間攪拌した。溶媒をエバポレーションし、残渣をEt2Oに溶解し た。これを、H2O、5%HCl、NaHCO3、ついで、ブラインで洗浄し、乾 燥(MgSO4)した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中3 0%EtOAc)による精製で無色固体を得た。1HNMR(250MHz,C DCl3)δ7.15(d,2H,アリール),6.86(d,2H,アリール ),3.85(s,3H,OMe),3.68(t,2H,O−CH2),2. 62(t,2H,ベンシリック),1.75〜1.3(m,12H,(CH26 ):MS(CI):254. 2(M+NH4);融点47〜49℃。 1(f) 1−ヨード−8−(4−メトキシフェニル)オクタン アルゴン 雰囲気下の乾トルエン(200mL)中の8−(4−メトキシフェニル)オクタ ン−1−オール(12.3g,52mmol)の攪拌されている溶液に、トリフ ェニルホスフィン(17.8g,67.6mmol)およびイミダゾール(10 .6g,156mmol)を添加した。5分後、I2(17.1g,67.6m mol)を添加した。ついで、反応物を65℃で30分加熱した。室温まで冷却 し、反応物を1/4の体積に濃縮した。残った溶液をEt2Oで希釈し、H2O、 ついで、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶媒を除去し、得られた 残渣をCH2Cl2中に溶解し、フラッシュクロマトグラフィーカラム(シリカ) にアプライした。ヘキサン中2%EtOAcでの溶離により生成物が無色油状物 質として得られた(トリフェニルホスフィンがわずかに混入していた)。1HN MR(250MHz,CDCl3)δ7.08(d,J=8.6Hz,2H,ア リール),6.82(d,J=8.6Hz,2H,アリール),3.78(s, 3H,OMe),3.17(t,J=7.4Hz,2H,I−CH2),2.5 4(t,J=7.6Hz,2H,ベンジリック),1.85(m,2H,CH2 ),1.60(m,2H,CH2),1.31(m,8H,脂肪族);MS(C I):364.2(M+NH4)。 実施例2 2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メトキシフェニ ル)オクチルオキシ]−6−クロロメチルピリジン 2(a) 3−ヒドロキシ−6−メチル−2−ピリジンカルボキシアルデヒド 2,6−ルチジン−α2,3−ジオール(15g,107.8mmol;アル ドリッチ(Aldrich)社製)を、乾CH2Cl2(200mL)中に懸濁し、Mn O2(47g,539mmol)で処理した。反応物を室温で6時間攪拌した。 反応混合物をセライトのパッドで濾過し、溶媒をエバポレーションした。粗アル デヒドを黄褐色固体として得、次のステップに直接用いた。1HNMR(250 MHz,CDCl3):δ10.65(s,1H,OH),10.30(s,1 H,アル デヒド),7.30(m,2H,4,5−ピリジル),2.55(s,3H,メ チル)。 2(b) 3−[8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−メチ ル−2−ピリジンカルボキシアルデヒド アルゴン雰囲気下の乾DMF(45 mL)中の1−ヨード−8−(4−メトキシフェニル)オクタン(16.3g, 47.1mmol)の溶液に、3−ヒドロキシ−6−メチル-2−ピリジンカル ボキシアルデヒド(7.7g,56.2mmol)および無水K2CO3(32g ,235mmol)を添加した。反応物を90℃で1.5時間激しく攪拌した。 室温まで冷却し、反応物をEtOAcで希釈し、H2O、NH4Cl水溶液、つい で、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。エバポレーションにより粗ア ルデヒドを暗色油状物質として得、さらに精製せずに次のステップに用いた。 2(c) 2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メ トキシフェニル)オクチルオキシ]−6−メチルピリジン 上で得られた3− [8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−メチル−2−ピリジン カルボキシアルデヒドを、アルゴン雰囲気下で乾トルエン(100mL)に溶解 し、メチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセタート(16g,48mmo l)で処理した。反応物を50℃で1時間加熱した。室温まで冷却し、反応物を EtOAcで希釈し、H2O、ついで、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中20%EtOA c)による精製でうす黄色油状物質を得た。1HNMR(250MHz,CDC l3):δ8.07(d,J=15.7Hz,1H,ビニル),7.10(m, 4H,フェニル,4,5−ピリジル),7.07(d,J=15.7Hz,1H ,ビニル),6.81(d,J=8.6Hz,2H,フェニル),3.97(t ,J=6.5HZ,2H,O−CH2),3.79(s,3H,OMe),3. 78(s,3H,メチルエステル),2.54(t,J=7.6Hz,2H,ベ ンジリック),2.48(s,3H,メチル),1.85(m,2H,CH2) ,1.60(m,2H,CH2),1.37(m,8H,脂肪族);MS(CI ):412.3(M+H)。 2(d) 2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メ トキシフェニル)オクチルオキシ]−6−メチルピリジンN−オキシド 2− (E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メトキシフェニル) オクチルオキシ]−6−メチルピリジン(17.1g,41.5mmol)を乾 CH2Cl2(105mL)に溶解し、0℃に冷却した。50%mCPBA(15 .8g,45.8mmol)を3回に分けて10分かけて添加した。冷却浴を除 去し、反応物を室温で15時間攪拌した。反応物をNaHCO3水溶液中に注ぎ 、生成物をCH2Cl2中に抽出した。有機抽出物をH2O、ついで、ブラインで 洗浄し、乾燥(MgSO4)した。粗生成物を黄色固体として得、さらに精製せ ずに用いた。 2(e) 2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メ トキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ヒドロキシメチルピリジン 上で得 られた2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メトキシ フェニル)オクチルオキシ]−6−メチルピリジンN−オキシドを、乾DMF( 130mL)中に懸濁し、アルゴン雰囲気下、0℃に冷却した。これに、無水ト リフルオロ酢酸(56mL,400mmol)をゆっくりと添加した。反応物を 20分間0℃に維持し、ついで、室温に18時間置いた。反応溶液を、飽和Na2 CO3水溶液にゆっくりと添加し、1時間攪拌した。ついで、生成物をEtOA c中に抽出し、合一した有機抽出物をH2O、ついで、ブラインで洗浄し、乾燥 (MgSO4)した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ,EtOA c:ヘキサン:CH2Cl2,30:20:50)による精製でワックス状固体を 得た。1HNMR(250MHz,CDCl3):δ8.08(d,J=15.7 Hz,1H,ビニル),7.23(d,J=8.6Hz,1H,5−ピリジル) ,7.16(d,J=86Hz,1H,4−ピリジル),7.09(d,J=8 .6Hz,2H,フェニル),7.03(d,J=15.7Hz,1H,ビニル ),6.82(d,J=8.6Hz,2H,フェニル),4.69(d,J=4 .1Hz,2H,CH2−OH),4.01(t,J=6.5Hz,2H,O− CH2),3.82(s,3H,OMe),3.78(s,3H,メチルエステ ル),3.62(t,J=4.1Hz,1H,OH),2.55(t,J=7. 6Hz,2H,ベンジリック),1.85(m,2H,CH2),1.58(m ,2H,CH2),1.44(m,8H,脂肪族);MS(CI):428.2 (M+H)。 2(f) 2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メ トキシフェニル)オクチルオキシ]−6−クロロメチルピリジン アルゴン雰 囲気下の乾トルエン(4mL)中のSOCl2(0.54mL,7.2mmol )の冷溶液(0℃)に、トルエン(4mL)中の2−(E−2−カルボキシメチ ルエテニル)−3−[8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ヒ ドロキシメチルピリジン(300mg,0.7mmol)を添加した。5分後、 冷浴を除去し、反応物を室温で2時間攪拌した。トルエンおよび過剰のSOCl2 をエバポレーションした。粗生成物をさらに精製せずに用いた。 実施例3 3−[1−オキサ−2−[2−(E−2−カルボキシエテニル)−3−[8−( 4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ピリジル]エチル]ピリジン, リチウム塩 3(a) 3−[1−オキサ−2−[2−(E−2−カルボキシメチルエテニ ル)−3−[8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ピリジル] エチル]ピリジン 2−(E−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8− (4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−クロロメチルピリジン(0. 7mmol)を乾DMF(2mL)に溶解し、3−ヒドロキシピリジン(アルド リッチ社製,100mg,1.05mmol)、無水CS2CO3(1.02g, 3.5mmol)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(30mg,0.07 mmol)で処理した。反応物を、アルゴン雰囲気下、65℃で1時間加熱した 。室温まで冷却し、反応物をEtOAcで希釈し、H2O、ついで、ブラインで 洗浄し、乾燥(Na2SO4)した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ,ヘ キサン中10〜50%EtOAc)による精製で黄色油状物質を得た。1HNM R(250MHz,CDCl3):δ8.4(d,1H,ピリジル),8.2( d,1H,ピリジル),8.05(d,J=15.8Hz,1H,ビニル),7 .4(d,1H,ピリジル),7.25(m,3H,ピリジル),7.05(m ,3H,ビニル,フェニル),6. 8(d,2H,フェニル),5.2(s,2H,CH2−O),4.01(t, 3H,OCH2),3.85(s,3H,OMe),3.80(s,3H,OM e),2.5(t,2H,ベンジリック),0.9〜1.8(m,12H,脂肪 族);MS(CI):505(M+H)。 3(b) 3−[1−オキサ−2−[2−(E−2−カルボキシエテニル)− 3−[8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ピリジル]エチル ]ピリジン,リチウム塩 3−[1−オキサ−2−[2−(E−2−カルボキ シメチルエテニル)−3−[8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]− 6−ピリジル]エチル]ピリジン(20mg,0.03mmol)をTHF(1 mL)およびMeOH(1mL)に溶解し、1.0M LiOH(0.2mL, 0.15mmol)で処理した。反応物をアルゴン雰囲気下で24時間攪拌した 。溶媒をエバポレーションし、生成物を逆相MPLC(RP−18シリカ,H2 O中0〜60%MeOH)により精製した。凍結乾燥により無色無定形固体を得 た。1HNMR(250MHz,CDCl3):δ8.3(d,1H,ピリジル) ,8.15(d,1H,ピリジル),7.8(d,J=15.8Hz,1H,ビ ニル),7.55〜7.30(m,4H,ピリジル),7.05(m,3H,ビ ニル,フェニル),6.8(d,2H,フェニル),5.2(s,2H,CH2 −O),4.01(t,3H,OCH2),3.75(s,3H,OMe),2 .5(t,2H,CH2Ph),0.9〜1.8(m,12H,脂肪族);MS (FAB) 491(M+H,遊離酸)。 実施例4 遊離酸の製造 上記のいずれの塩の酸形態であっても、塩を水に溶解し、ついで、溶液を希H C1(6N)のごとき無機酸で酸性にすることにより製造することができる。沈 澱を濾別することにより酸を回収する。 実施例5 本発明化合物を含有する医薬用途の処方を、種々の形態で、種々の賦形剤とと もに製造することができる。種々の処方の製造手段は、レミントンズ・ファーマ シューティカル・サイエンシズ(Remington's Pharmaceutical Sciences)のご とき標準的な教科書、および同様の出版物ならびに概論書に見い出される。処方 の特別な例を以下に示す。 軟膏 親水性ペトロラタム 成分 量(% W/W) コレステロール 30.0g ステアリルアルコール 30.0g 白ロウ 78.0g 活性成分 2.0g 白ペトロラタム 860.0g ステアリルアルコール、白ロウおよび白ペトロラタムを一緒に融解し(例えば スチームバスを用いて)、コレステロールおよび活性成分を添加する。攪拌を開 始し、固体が消失するまで続ける。熱源を除去し、混合物を凝固させ、金属また はプラスチックチューブに入れる。 エマルジョン軟膏 成分 量(% W/W) メチルパラベン 0.25g プロピルパラベン 0.15g ラウリル硫酸ナトリウム 10.0g 活性成分 5.0g プロピレングリコール 120.0g ステアリルアルコール 250.0g 白ペトロラタム 250.0g 純水 1000.0gとする量 ステアリルアルコールおよび白ペトロラタムを加熱混合する。他の成分を水に 溶解し、ついで、この溶液を、温アルコール/ペトロラタム混合物(約50ない し100℃)に添加し、混合物が凝固するまで攪拌する。ついで、チューブまた は別の適当な包装形態に入れることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペンドラク,イスレイル アメリカ合衆国ペンシルベニア州19403、 ノリスタウン、ベイトン・ロード2906番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、AがCH2である場合には、Zは、qが0、1または2であるS(O)q 、CHOH、C=OまたはNRxもしくはOであり、AがC=Oである場合には 、ZはNRxであり、AがNHである場合には、ZはC=O; pは1〜3; mは0〜5; Rxは水素または低級アルキル; Hetは、Zまたはメチレン基に結合した環における原子が炭素であり、環が R2およびR5で置換されている5または6員のヘテロ原子環; Rは、C1ないしC20−脂肪族、未置換もしくは置換フェニル−C1ないしC10 −脂肪族(ここに、置換フェニルは、低級アルコキシ、低級アルキル、トリハロ メチルおよびハロからなる群より選択される1個またはそれ以上の基を有する) であるか、またはRはC1ないしC20−脂肪族−O−であるか、あるいはRは未 置換もしくは置換フェニル−C1ないしC10−脂肪族−O−(ここに、置換フェ ニルは、低級アルコキシ、低級アルキル、トリハロメチルおよびハロからなる群 より選択される1個またはそれ以上の基を有する); R1は、R4、−(C1ないしC5脂肪族)R4、−(C1ないしC5脂肪族)CH O、−(C1〜C5脂肪族)CH2OR5; R2は、H、ハロ、CF3、CN、低級アルキル、低級アルコキシまたはnが0 〜5である−(CH2n4であるか、または R2は、−CH(NH2)(R4)またはnが0〜5である−(CH2n9(こ こに R9は−N(R72であって、R7はそれそれ独立して、H、または1ないし10 個の炭素の脂肪族基、あるいは1〜6個の炭素のアシル、もしくはnが0〜3で ある4ないし10個の炭素のシクロアルキル−(CH2n−基であるか、または 両方のR7基は4ないし6個の炭素を有する環を形成する); R3は、H、ハロ、低級アルキルまたは1〜6個の炭素のアシル; R4は、テトラゾール−5−イルまたはCOOHあるいはそのエステルもしく はアミド; R5は、H、低級アルキル、CH3(CH20〜6COまたは フェニル(CH20〜3COを意味する] で示される化合物またはN−オキシドもしくは医薬上許容される塩。 2.Rが置換フェニル−C4ないしC10アルコキシ、特に、 未置換−フェニル(CH22〜8−O−基、またはp−フルオロもしくはp−メ トキシフェニル(CH22〜8−O−基、あるいはCH3(CH27〜9−O−、 mが0〜5、 Hetがピリジルまたはピリミジルである請求項1記載の化合物。 3.AがCH2、ZがO、mが0または1である請求項2記載の化合物。 4.3−[1−オキサ−2−[2−(E−2−カルボキシエテニル)−3−[ 8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ピリジル]エチル]ピリ ジン,リチウム塩またはその医薬上許容される別の塩である請求項3記載の化合 物。 5.請求項1記載の式Iの化合物および担体からなる組成物。 6.有効量の請求項1記載の式Iの化合物をそのまま、あるいは医薬上許容さ れる担体と混合して投与することからなる、ロイコトリエン関連疾患に苦しむ哺 乳動物におけるロイコトリエン関連疾患の治療方法。
JP6515430A 1992-12-23 1993-12-21 ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物 Pending JPH08505148A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US99621992A 1992-12-23 1992-12-23
US07/996,219 1992-12-23
PCT/US1993/012518 WO1994014442A1 (en) 1992-12-23 1993-12-21 Substituted pyridyl compounds useful as leukotriene antagonists

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08505148A true JPH08505148A (ja) 1996-06-04

Family

ID=25542633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6515430A Pending JPH08505148A (ja) 1992-12-23 1993-12-21 ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0675718A1 (ja)
JP (1) JPH08505148A (ja)
WO (1) WO1994014442A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2083958A1 (en) * 1990-06-07 1991-12-08 Robert A. Daines Benzoic acid derivatives for treating leukotriene-related disease
WO1993010780A1 (en) * 1991-12-06 1993-06-10 Smithkline Beecham Corporation Heterocyclic-substituted pyridine compounds and uses
WO1993011768A1 (en) * 1991-12-13 1993-06-24 Smithkline Beecham Corporation Pyridyl compounds for psoriasis treatment

Also Published As

Publication number Publication date
WO1994014442A1 (en) 1994-07-07
EP0675718A4 (en) 1995-08-22
EP0675718A1 (en) 1995-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100179137A1 (en) Pyridone compound
JPH10182583A (ja) 新規ヒドロキサム酸誘導体
KR870001915B1 (ko) 피리딜 화합물의 제조방법
JPH05105675A (ja) ロイコトリエン生合成阻害剤としての5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロベンゾフラン類縁体
JPS6097924A (ja) 抗炎症剤として有用な置換シンナミル‐2,3‐ジヒドロベンゾフランおよび類似体
JP3230682B2 (ja) 医薬ピリジン化合物
US5643914A (en) Pharmaceutical pyridine compounds
DE3306146A1 (de) Pyridin-derivate und ihre verwendung als arzneimittel
WO1994014797A1 (en) Quinoline compounds and the treatment of leucotriene related diseases therewith
EP0433064A1 (en) Naphthylsulfonylalkanoic acid compounds
JPH08505148A (ja) ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物
JP3117466B2 (ja) ベンゼン誘導体
JPS62286949A (ja) フエニルメチルベンゾキノン誘導体
US5569677A (en) Diphenyl-2-propenoates for treating diseases associated with leukotriene B4
JPS63174949A (ja) 新規カルボン酸誘導体、その製法、およびこれを含有する物質代謝疾患療用薬剤
EP0548291A1 (en) Pyridylthio or pyridyloxy alkanoic acids
JP2677382B2 (ja) ロイコトリエン拮抗剤
EP0532621A1 (en) Amide linked pyridyle-benzoic acid derivatives for treating leukotriene-related diseases
WO1995015752A1 (en) Diphenyl-2-propenoates and homologs thereof useful for treating diseases associated with leukotriene b4
JPH08253470A (ja) 新規チオフェン化合物、その製造方法及びそれらを含む医薬組成物
EP0812194B1 (en) Use of substituted pyridine compounds for treating atopic dermatitis and contact dermatitis
JPH09506367A (ja) 化合物
JPH07508990A (ja) ロイコトリエン−b↓4拮抗作用を有する新規ピリジン誘導体
US5929096A (en) Method for treating atopic dermatitis and contact dermatitis
WO1993011768A1 (en) Pyridyl compounds for psoriasis treatment