JPH08503654A - バッグフィルタ装置のフィルタバッグを清掃するための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フィルタバッグ（９）を複数列にわたり配置し、濾過された気体中のダスト量を監視ユニット（８）によって監視し、そのフィルタバッグ（９）の清掃において圧力媒体をフィルタバッグ（９）内部に吹き付けて清掃するバッグフィルタ装置のフィルタバッグを清掃するための方法であって、同一列内のフィルタバッグ（９）を同時に、かつ清掃した列から監視ユニット（８）にかけて濾過された気体を送るのに要する時間よりも長い間隔をおいて連続して清掃するように、圧力媒体を１列ずつフィルタバッグ（９）内部に吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】 バッグフィルタ装置のフィルタバッグを清掃するための方法 本発明はフィルタバッグを複数列にわたり配置し、 過された気体中のダスト 量を監視ユニットによって監視し、そのフィルタバッグの清掃において圧力媒体 をフィルタバッグ内部に吹き付けて清掃する気体 過用バッグフィルタ装置のフ ィルタバッグを清掃するための方法に係る。 この種の大形のフィルタ装置は、通常、平行に配置される複数個のチャンバと 、各チャバに収めた複数列のフィルタバッグとから構成されている。ダストを分 離する気体はダストを 過して清浄な気体とするために各チャンバに導かれ、そ こを通り抜ける。 過気体は各チャンバの下流で全部のチャンバと結ばれた出口 通路に集められ、フィルタ装置の外に導かれる。このフィルタ装置の出口通路に は監視ユニットが設けられる。通常、監視ユニットには 過された気体中のダス ト量をみるために気体の不透明度を測定する不透明度計が用いられる。 従来のバッグフィルタ装置における清掃方法は、気体の 過中に気体の流れる 向きと反対方向から圧縮空気をパルス状にフィルタバッグ内部に吹き付ける方法 が用い られている。バッグフィルタ装置の運転中、パルス状の圧縮空気は各チャンバに 並ぶすべてのフィルタバッグに同時に吹き出し、これによりフィルタバッグの内 壁に付着するダストを剥がし、フィルタバッグを効果的に清掃することができる 。 しかし、この圧縮空気のために監視ユニットで測定した濾過気体中のダスト量 は若干増加する。１個ないしそれ以上のフィルタバッグで損傷が発生すると、フ ィルタ装置の濾過能力は低下する。欠陥のあるフィルタバッグを含む列に圧縮空 気を吹き付けたとき、濾過された気体中のダスト量は大きく増加し、監視ユニッ トにこれが表示される。このダストの増加が発生したとき、運転員は１個ないし それ以上のフィルタバッグに欠陥があると気付くが、その欠陥のあるフィルタバ ッグがチャンバの何処にあるかは判らない。運転員は装置を停止して監視ユニッ トで確認された情報をもとに複数個のチャンバから欠陥のあるフィルタバッグを 含むチャンバを１つ特定しなければならない。運転員が欠陥のあるフィルタバッ グを持つチャンバを見極め、あるいは確信したとき、このチャンバを運転から外 し、ダストの増加のもとである欠陥のあるフィルタバッグが何処にあるかを見付 け出すために濾過気体の流れる側からチャンバを開ける必要がある。しかし、こ のようなやり方はいうまでもなく遠回りであり、時間を無駄に費やすことになる 。 そこで、本発明の目的は１個あるいはそれ以上の欠陥のあるフィルタバッグを 含む列を簡単に、しかも素早く見付け出すことのできるバッグフィルタ装置のフ ィルタバッグを清掃するための方法を提供することにある。 本発明によれば、上記目的は冒頭に述べた方法において、同一列内の各フィル タバッグを同時に、かつ清掃した列から監視ユニットにかけて濾過気体を送るの に要する時間よりも長い時間をおいて連続して清掃するように、圧縮媒体を１列 ずつフィルタバッグ内部に吹き付けることにより達成することができる。 圧力媒体は１列（各チャンバにある１列ではない）のフィルタバッグ内部にの み同時に吹き付けられ、かつ次の列の清掃の前に清掃した列から監視ユニットま で濾過気体を送るのに充分な経過時間をおいて清掃されるので、監視ユニットに 表示される放出ピークとそのピークを引き起こした列との対応をつけることがで きる。監視ユニットには基準値としてフィルタバッグに欠陥のない状態で清掃し たときに得られる放出ピークを与えておくことで、基準値を大きく超える放出ピ ークがあれば、その列の欠陥が判る。結果として１個ないしそれ以上の欠陥のあ るフィルタバッグを含む列を容易に、しかも素早く特定することができる。この ため、欠陥のあるフィルタバッグの位置を見付け、それを欠陥のないものと交換 すること、あるいはプラグを施し、運転から外すことが可能 になる。 本発明は添付した図面を参照してより詳しく説明される。 ここに、図１は本発明の方法を実施するバッグフィルタ装置を示す平面図であ り、 図２は図１に示される装置に用いられる空気供給ユニットを示す側面図である 。 図１に示されるバッグフィルタ装置１はダストにより汚染された気体が通過す る同一形状の４個のチャンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄで構成され、これらのチャ ンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄは平行に並んでいる。気体はそれぞれ入口管３ａ、 ３ｂ、３ｃ、３ｄからチャンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄに導入される。これらの 入口管３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄは調節装置４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを介して汚染 された気体を導く導管５と接続されている。チャンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄで 濾過された気体は出口管６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄによってそれぞれ抽出される。 これらの出口管６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄは濾過気体を導く導管７に接続されて いる。導管７には濾過気体のダスト量を連続して測定する不透明度計８を設けて いる。 各チャンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄには並列に並ぶ複数個の縦形フィルタバッ グ９が備えられる。このフィルタバッグ９はバッグ開口を上方に向けて配置して いる。 図１に示される実施例では各チャンバ２ａ、２ｂ、２Ｃ、２ｄ内の濾過手段は７ 列で、それぞれに５個のフィルタバッグ９を有する。チャンバには２、３百個の フィルタバッグが備えられるのが近年のフィルタ装置の傾向であるが、極めて限 定された数のバッグで構成される図１の実施例は進歩的なアイデアの一例として みることができる。 さらに、各チャンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄはフィルタバッグ９の上方にパル ス状に圧縮空気を供給するユニットがそれぞれ備えられる。このユニットはフィ ルタバッグ９の各列に沿って設けられる空気管１０で構成され、各空気管１０に は下方のフィルタバッグ９のバッグ開口に真直ぐに向けられた連絡管１１（本実 施例では５個）が備えられる。 各空気管１０の一端は密閉されており、他端は弁装置１３を介して空気室１２ と接続されている。この空気室１２は同一チャンバ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄの全 部の空気管１０と結ばれている。弁装置１３は国際公開番号ＷＯ９１／１９９２ ２号国際公報に開示された形式のものである。また、弁装置１３は空気室１２と 空気管１０内とを連通させるために適宜の間隔で開かれ、このため各空気管１０ の下に並ぶフィルタバッグ９内部に連絡管１１を通して圧縮空気を導くことがで きる。フィルタ装置の運転中、フィルタバッグ９の内壁に付着する異物を 剥がすように圧縮空気をよく知られた方法で供給する。 図中、チャンバ２ｂ、２ｄはその天井面を設置したものが示され、チャンバ２ ｃは天井面を除いたものが示され、チャンバ２ａは天井面と共に圧縮空気供給ユ ニットを除いたものが示される。 バッグフィルタ装置のフィルタバッグ９を清掃するとき、各フィルタバッグ９ に圧縮空気を供給するために弁装置１３を開けて各空気管１０を空気室１２と連 通させる。これは空気管１０下方の列に並ぶ各フィルタバッグ９に圧縮空気が同 時に、かつ決められた順序で流れるように弁装置１３を制御する。また、２列の 間で次の列の清掃の前に清掃した列から監視ユニット８まで濾過気体を送るのに 充分な経過時間をおくように連続して弁装置１３を制御する。 監視ユニット８が予め決めた基準値を超えるダスト量の増加を表示したとき、 つまり欠陥のないフィルタバッグの列を清掃したときの値よりはるかに大きい値 を示したとき、ダスト量の増加した１つあるいはそれ以上の欠陥のあるフィルタ バッグの列を確実に特定することができる。したがって、運転員は欠陥のあるフ ィルタバッグの列とそれを収めたチャンバとをただちに突き止めることができる 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＧ ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． フィルタバッグ（９）を複数列にわたり配置し、濾過された気体中の ダスト量を監視ユニット（８）によって監視し、そのフィルタバッグ（９）の清 掃において圧力媒体を前記フィルタバッグ（９）内部に吹き付けて清掃する気体 濾過用バッグフィルタ装置（１）のフィルタバッグを清掃するための方法におい て、同一列内の前記各フィルタバッグ（９）を同時に、かつ清掃した列から前記 監視ユニット（８）にかけて濾過気体を送るのに要する時間よりも長い間隔をお いて連続して清掃するように、圧力媒体を１列ずつ該フィルタバッグ（９）内部 に吹き付けることを特徴とするバッグフィルタ装置のフィルタバッグを清掃する ための方法。