JPH08503501A

JPH08503501A - シーラント

Info

Publication number: JPH08503501A
Application number: JP6511854A
Authority: JP
Inventors: リーズトラハーン，ギドー; イワンヒルチアン，ウラジミール
Original assignee: ヴィスパックリミテッド
Priority date: 1992-11-11
Filing date: 1993-11-11
Publication date: 1996-04-16
Also published as: CA2149018A1; GB9223636D0; FI952270A0; FI952270A; AU669593B2; EP0668896A1; AU5429494A; WO1994011455A1

Abstract

(57)【要約】シリコン樹脂、充填剤、硼酸亜鉛のようなセラックス難燃剤、ステアリン酸塩被覆水酸化カルシウムのような煙抑制剤、水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムのいづれか（好ましくは前者）から成る難燃性シーラント。該シーラントは膨張性且つ非硬化性でありパイプ、ケーブル、壁、床、及び天井の点検口の周囲に配置されるものである。火災の際の温度で水酸化アルミニウムは分解され酸化アルミニウムと蒸気を発生し、蒸気はシーラントを膨張させるが人体には害が少い（ハロゲン・ガスは発生しない）。酸化アルミニウムと硼酸亜鉛は膨張したシーラント上に外皮を形成し、これにより更なる難燃性が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】シーラント詳細な説明本発明はシリコンを基材とした非硬化性であり、難燃性であり、膨張性のシーラントに関するものである。難燃性のシーラントが、パイプやケーブルや壁、床及び天井の点検口（servic e penetration）の周囲に配置されることは周知であるが、そのようなシーラントはサービスの目的でアクセスすることを妨げる。本発明はシリコン樹脂、充填剤、セラミック難燃剤、煙抑制剤及び水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムのいづれかから成るシーラントを提供するものである。本発明に基づくシーラントは水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムに由来する膨張性を有する。その難燃性はセラミック難燃剤、好ましくは硼酸亜鉛を含有することにより増強される。水酸化物としては水酸化アルミニウムが好ましい。約２００℃の温度で、この化合物は分解して酸化アルミニウムと蒸気を生ずるが、後者によってシーラントが膨張するが人に対して比較的無害である。酸化アルミニウムと硼酸亜鉛は膨張したシーラントの上に外皮を形成しこれによって更なる難燃性が付与される。火災の際の温度において、水酸化マグネシウムは同様な挙動をする。点検口（service penetration）に配置された本発明に基づくシーラントは火災の熱に曝されることで膨張し、penetration中の何らかの空間を効果的にシールし火や煙をその中の他の領域に逃がすことが出来る。本シーラントは非硬化生なのでサービス目的の為に取付た後で除去することが可能である。更にシーラントには溶媒及びハロゲンが含まれていないので膨張によってハロゲンガスを発生することがない。本発明に基づくシーラントは最低３０重量％の熱硬化性シリコン樹脂と１０〜２０重量％の充填剤を含むことが好ましい。使用されるシリコン樹脂はシリコンゴムとして商業的に入手可能なもので約２５００００〜５５００００の分子量及び６００〜９００の浸透試験値を有するものである。シーラントのコンパウンデイングには他のシリコン樹脂を使用しても良い。充填剤としては多くのものを使用し得るが白色度の点及び経済性の点で、ドロマイトが好ましい。水酸化アルミニウムはシーラントの４０重量％まで加えるのが好ましい。膨張量は水酸化アルミニウムの量に従って増加する。本発明に基づくシーラントには慣習的に加えられる何らかの添加剤を含ませることが出来る。例えば界面活性剤、可塑剤、防腐剤、顔料、加工性（成形性）改善剤及び流動性改善剤等である。所謂“高圧”膨張製品、例えば活性化グラファイトや珪酸ナトリウムを加えても良い。特に銅活性化硫化亜鉛のような発光顔料を添加することが好ましい。この顔料は光が無い場合にも発光し、ビルの検査官や消防員が最初の及び引き続いて行う検査に於いてシーラントのグレードの視覚による確認の為に有効がある。本発明を以下の実施例によって説明する。実施例１ナーベンミキサーを用いて次に示す物質を混合して難燃性、膨張性、非硬化性のシーラントを調整した。重量％ α・ω−ジビニルポリジメチルシロキサン又は α・ω−ジメチルポリジメチルシロキサン 30.175 水酸化アルミニウム 31.228 ステアリン酸塩で被覆した炭酸カルシウム 8.772 ドロマイト 17.544 硼酸亜鉛 12.281 100.000 この組成においてステアリン酸塩被覆炭酸塩は煙抑制剤であり又製品のスランプ防止の為の流動性改善剤である。硼酸亜鉛はそのコンパウンドの難燃性を高める難燃剤である。この組成物は非硬化性であり、ロープ状又は通常の形に押出し成形し得る、手で可鍛なペーストである。海軍技術標準７１１第２版に基づいて測定したスモーク・インデックスは２３であり海軍技術標準７１３第３版に基づいて測定したトクシシティ−インデックスは０．１９であった。ブリティシュ・スタンダードに基づいてテストした結果を次に示す。ＢＳ４７６：Part６（１９８９）クラス ‘０’ ＢＳ４７６：Part７（１９８７）クラス ‘２’ ＢＳ４７６：Part２０（１９８７）４時間ＢＳ６８５３（1987）付録ＡＡ． 9節＜３５０℃ ＢＳ６８５３（1987）付録ＢＢ．5.1節 Ao 0.029 ＢＳ６８５３（1987）付録ＢＢ．5.2節 Ao（ON） 3.20 Ao（OFF）3.55 実施例２実施例１に示したのと同様に次の組成の難燃性、膨張性、発光性、非硬化性シーラントを調整した。重量％ α・ω−ジビニルポリジメチルシロキサン又は α・ω−ジメチルポリジメチルシロキサン 30.175 水酸化アルミニウム 31.228 ステアリン酸塩で被覆した炭酸カルシウム 8.772 ドロマイト 15.544 硼酸亜鉛 12.281 銅活性化硫化亜鉛 2.000 100.000 銅活性化硫化亜鉛顔料は、本組成に発光を与える。銅活性化硫化亜鉛の添加によっても実施例１に詳述した製品の性質は何ら影響を受けない。

Claims

【特許請求の範囲】１．シリコン樹脂、充填剤、セラミック難燃剤、煙抑制剤及び水水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムのいづれかである膨張剤から成るシーラント。２．膨張剤が水酸化アルミニウムである請求の範囲第１項に記載のシーラント。３．水酸化アルミニウムを４０％まで含有する請求の範囲第２項に記載のシーラント。４．セラミック難燃剤が硼酸亜鉛である請求の範囲第１項〜第３項に記載のシーラント。５．少くとも３０重量％のシリコン樹脂を含有する請求の範囲第１項〜第４項に記載のシーラント。６．１０重量％〜２０重量％の充填剤を含有する請求の範囲第１項〜第５項に記載のシーラント。７．煙抑制剤がステアリン酸塩で被覆した炭酸カルシウムである請求の範囲第１項〜第６項に記載のシーラント。８．更に界面活性剤、可塑剤、防腐剤、顔料、加工性改良剤、流動性改善剤の１つ又はそれ以上を含有する請求の範囲第１項〜第７項に記載のシーラント。９．更に高圧膨張添加剤として活性化グラファイト又は珪酸ナトリウムを含有する請求の範囲第１項〜第８項に記載のシーラント。 10．更に発光顔料として銅活性化硫化亜鉛を含む、請求の範囲第１項〜第９項に記載のシーラント。