JPH0850323A - 二焦点式カメラ - Google Patents

二焦点式カメラ

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JPH0850323A
JPH0850323A JP7077704A JP7770495A JPH0850323A JP H0850323 A JPH0850323 A JP H0850323A JP 7077704 A JP7077704 A JP 7077704A JP 7770495 A JP7770495 A JP 7770495A JP H0850323 A JPH0850323 A JP H0850323A
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shutter
lens
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、上記従来の二焦点式カメラの欠点を
解決し、焦点距離変換の際に光軸方向に移動する鏡筒に
レンズバリアとシャッタ駆動部とを内蔵し、しかもコン
パクトで、組立て作業性と操作性の良好な二焦点式カメ
ラを提供することを目的とする。 【構成】上記の目的を達成するために本発明は、主光学
系の前部を覆うレンズバリアを開閉可能に設けると共に
そのレンズバリアと主光学系の後部に設けられた絞り兼
用シャッタとの間の主光学系を取り囲む位置に、その絞
り兼用シャッタを駆動するシャッタ駆動装置を設け、さ
らに副光学系を除き少なくともレンズバリアと主光学系
とシャッタ駆動装置とを包囲する断面円形の外筒を設
け、副光学系が絞り兼用シャッタの後方の光軸上に挿入
されたときに、その外筒が少なくともシャッタ駆動装置
の駆動部を囲む位置までカメラの外部に突出移動するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、主光学系の繰り出しに連
動して副光学系を撮影光軸上に挿入して焦点距離を変換
可能な撮影レンズを有する二焦点式カメラ、特に主光学
系の直後に絞り兼用シャッタが設けられた二焦点式カメ
ラに関する。
【0002】
【発明の背景】撮影レンズの主光学系を前方へ繰り出
し、その主光学系の後方の光軸上に副レンズを挿入して
焦点距離を変えることができるいわゆる二焦点式カメラ
は、例えば特開昭52−76919号、特開昭54−3
3027号、特開昭58−202431号などの公開特
許公報により公知である。これらの従来公知の二焦点式
カメラの公開特許公報では露光を制御するシャッタにつ
いては何等の言及なされていないが、そのシャッタにつ
いての提案が特開昭59−19926号公報によって既
に開示されている。
【0003】しかしながら、この公知のシャッタを具備
した二焦点式カメラにおいては、主光学系の周囲にはフ
ォーカシングのための繰り出し機構が設けられ、その主
光学系の直後にシャッタ駆動機構と絞り兼用シャッタ羽
根とが設けられ、さらに絞り兼用シャッタ羽根の後方に
副光学系が挿入されるように構成され、シャッタ駆動機
構の構造が極めて複雑で組立て作業に長い時間と経験と
を必要とする。また、主光学系、シャッタ装置を囲む外
筒は、光軸外の退避位置に在る副光学系のレンズ枠をも
囲むように四角筒状に形成されているため、その内部に
無駄なスペースが生じ、しかも、その外筒とをカメラ本
体との間を光密に遮閉するため、外筒の外側をさらに四
角筒のカバーで覆わねばならない欠点が有った。また、
この特開昭59−19926号公報を含む従来公知の二
焦点式カメラにおいては、主光学系を保護するレンズバ
リアについては何等の考慮もなされていない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の二焦点式カメラの
欠点を解決し、焦点距離変換の際に光軸方向に移動する
鏡筒にレンズバリアとシャッタ駆動部とを内蔵し、しか
もコンパクトで、組立て作業性と操作性の良好な二焦点
式カメラを提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】上記の目的を達成するために本発明は、
主光学系の前部を覆うレンズバリアを開閉可能に設ける
と共にそのレンズバリアと主光学系の後部に設けられた
絞り兼.シャッタとの間の主光学系を取り囲む位置に、
その絞り兼用シャッタを駆動するシャッタ駆動装置を設
け、さらに副光学系を除き少なくともレンズバリアと主
光学系とシャッタ駆動装置とを包囲する断面円形の外筒
を設け、副光学系が絞り兼用シャッタの後方の光軸上に
挿入されたときに、その外筒が少なくともシャッタ駆動
装置の駆動部を囲む位置までカメラの外部に突出移動す
るように構成することを技術的要点とするものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面に基づい
て詳しく説明する。図1及び図2は本発明の実施例を示
す断面図で、図1はレンズバリアが閉じた収納状態、図
2は主光学系の光軸上に副光学系が挿入された望遠状態
を示し、図3は図1に示す実施例の構成の一部をなす副
レンズホルダの拡大断面図、図3、図4、図5はそれぞ
れ図1のA−A、B−B、C−C断面図である。
【0007】図1及び図2において、カメラ本体1は外
装ケース2にて覆われ、カメラ本体1の上部1Aには図
示されない投光レンズと受光レンズとを含む距離検出装
置やファインダー光学系などが設けられている。撮影レ
ンズの主光学系3の前面には、後で詳しく述べられるレ
ンズバリア28、29が開閉可能に設けられ、その主光
学系3の後方には副光学系4が撮影光軸上に挿脱可能に
設けられている。また、外装カバー2の上面には、撮影
レンズの焦点距離切替えとレンズバリア28、29の開
閉のために操作される焦点距離選択操作部材5が摺動可
能に設けられている。この焦点距離選択操作部材5は図
7に示すように指標5Aを有し、その指標5Aが外装カ
バー2の上面に設けられた記号「OFF」に一致する
と、レンズバリア28、29は開成され、指標5Aが広
角記号「W」に合致すると、レンズバリア28、29は
開成され且つ主光学系3のみによって、撮影可能な短焦
点距離状態(以下「広角状態」と称する。)となる。ま
た、指標5Aが望遠記号「T」に合致すると、後で詳し
く述べられる光学系移動機構が作動して主光学系3が前
方に繰り出され、これに伴って副光学系4がその主光学
系3の後方に挿入されて、主光学系3と副光学系4とに
よる長い合成焦点距離状態(以下「望遠状態」と称す
る)となる。なお、この焦点距離選択操作部材5には、
主光学系3の光軸方向の移動と副光学系4の光軸に直角
方向に変位との駆動源となる可逆モータMを制御する制
御回路に焦点距離切替え信号を送るスイッチ装置57が
連動している(図7参照)。
【0008】主光学系3を保持する主レンズ枠6は、シ
ャッタ基板7にバヨネット7Aと小ねじ8Aとにより固
設されている。そのシャッタ基板7は図6に示す如く、
3本発明の小ねじ8Bにより、また、後で詳しく述べら
れるレンズ保護カバー装置を支持するバリア基板9(図
1参照)は3本の突出足9Aを介して小ねじ8Cにより
それぞれ台板10に固定されている。この台板10とシ
ャッタ基板7との間にはステップモータ11によって駆
動される絞り兼用シャッタ羽根12が設けられている。
さらに、台板10の裏面には、可逆モータMによって駆
動される後述の光学系駆動装置(図8参照)が設けら
れ、その光学系移動機構は、台板10を光軸に沿って移
動させ、さらに副光学系4を支持する副光学系ホルダ1
3を光軸に直交する方向に変位させるように構成されて
いる。
【0009】その副光学系ホルダ13は、図3に示すよ
うに、副光学系4を保持する副レンズ枠13Aと、この
副レンズ枠13Aに螺合する内枠筒13Bと、内枠筒1
3Bを支持する外枠13Cと、副レンズ枠13Aの鍔部
と内枠筒13Bとの間に設けられた圧縮ばね13Dとか
ら構成されている。副レンズ枠13Aは内枠筒13に螺
合しているので、強い圧縮ばね13Dの付勢力に抗して
副レンズ枠13Aを回転させることにより、図2に示す
ように副光学系4が主光学系3の光軸に一致して挿入さ
れたときに、両光学系3、4の間隔を調整することがで
き、これにより合成焦点距離を容易に所定の値に設定す
ることが可能となる。
【0010】台板10に固定されたバリア基板9の前面
には前環14が設けられ、この前環14はバリア基板9
に植設された2本の支柱15A、15B(図5参照)に
よって支持されている。バリア基板9と前環14の外周
とを覆う外筒16の一端は図6に示す如く小ねじ17に
よって台板10に固設され、他端は図1に示す如く前環
14に嵌合している。また、バリア基板9と外筒16と
の間には黒色軟質のパッキン18Aが設けられ、外筒1
6の外周はカメラ本体1の前端に設けられた二重の遮光
部材18Bによって光密的にシールされている。前環1
4は、バリア基板9と共にレンズ保護カバー装置を支持
する前側基板を構成している。その前環14の中央に設
けられた鏡筒開口14Aは、図5中で破線にて示す如
く、光軸を中心とするX−X軸方向(フィルム開口1B
の長辺方向)に長くY−Y軸方向(フィルム開口1Bの
短辺方向)にやや短い矩形の四隅を光軸を中心として円
弧状に角を落としたほぼ六角形に形成されている。
【0011】前環14の裏側にはリングギヤ19が回転
可能に支持され、そのリングギヤ19には図5に示すよ
うに、互いに180゜離れた位置に第1セグメントギヤ
部19Aと第2セグメントギヤ部19Bとが光軸を中心
として対称的に形成されている。さらに第1セグメント
ギヤ部19Aの近傍のリングギヤ外周に、その一対のセ
グメントギヤ部19A、19Bの歯型外周よりやや小さ
い歯型外周を有する第3セグメントギヤ部19Cが形成
されている。第1セグメントギヤ部19Aと噛み合う第
1ピニオンギヤ20は第1回動レバー21と一体に形成
され、その歯列の一方の側面にはフランジ部20Aが一
体に形成されている。また、第2セグメントギヤ部19
Bと噛み合う第2ピニオンギヤ22は第2回動レバー2
3と一体に形成され、その歯列の一方の側面にはフラン
ジ部22Aが一体に形成されている。その第1回動レバ
ー21は第1ピニオンギヤ20と、また第2回動レバー
23は第2ピニオンギヤ22とそれぞれ一体にプラスチ
ック成形を可能にするように基部21A、23Aがそれ
ぞれ鍵型に形成されている。また、それぞれ一体に形成
された第1ピニオンギヤ20、第1回動レバー21は第
2ピニオンギヤ22、第2回動レバー23とは、それぞ
れ支軸24、25を介してバリア基板9と前環14との
間に回転可能に支持され、さらにリングギヤ19は、フ
ランジ部20A、22Aによってスラスト方向(図1中
で右方)の移動を阻止されている。
【0012】第1回動レバー21と第2回動レバー23
の自由端には、それぞれピン軸26、27を介して第1
バリア28と第2バリア29とが自由に回転できるよう
に保持されている。この第1バリア28と第2バリア2
9とは、外周が外筒16の内周半径にほぼ等しい半径の
円弧部28a、29aに形成され、レンズバリア28、
29が開成されたときは、それぞれ円弧部28a、29
aが外筒16の内周面に接し、その際、円弧部28a、
29aと反対側の直線状の玄部(開口端縁部)28b、
29bは、フィルム開口1Bの長辺方向(X−X軸方
向)に平行になるように構成されている。この玄部28
b、29bは、レンズバリア28、29が閉成されたと
きは、図5に示すように光軸上で互いに接し、その際第
1バリア28の下端28cは支柱15Aに当接し、ま
た、第2バリア29の右端上縁29cはバリア基板9に
植設された制限ピン30に当接して、玄部28b、29
bの方向が開成時と同じX−X軸方向になるように構成
されている。
【0013】さらに、前環14には図4に示すように露
出計受光窓35が設けられ、その露出計受光窓35の後
方(図4中で右方)には受光素子36が設けられてい
る。また、その受光窓35は、防塵用の透明プラスチッ
ク板37にて密封されている。受光素子36は、バリア
基板9とシャッタ基板7との間に設けられたシャッタ制
御回路基板38上に設けられた受光素子ホルダ39内に
図4に示す如く収容されている。このシャッタ制御回路
基板38はシャッタ基板7上に適当な間隙をもって固設
され、そのシャッタ制御回路基板38上には、受光素子
ホルダ39の他に、主レンズ枠6を囲んでそのまわり
に、絞り兼用シャッタ羽根12を駆動する後述のステッ
プモータ11や、これを制御するためのトランジスタT
r1、Tr2、後述の測光用IC95、コンデンサC1 、C
2 などの制御回路装置が設けられている。
【0014】一方、リングギヤ19の第3セグメントギ
ヤ部19Cと噛み合う第3ピニオンギヤ40は、図4に
示す如く連動軸41に支持され且つフランジ部40Aと
一体に形成されている。このフランジ部40Aは、第1
ピニオンギヤ20のフランジ部20Aおよび第2ピニオ
ンギヤ22のフランジ部22Aと共にリングギヤ19に
スラスト方向(図4中で右方)の動きを阻止するように
構成されている。第3ピニオンギヤ40を支持する連動
軸41は、台板10の裏面に固設されたブラケット44
に回転可能に支持されると共に、その一端は図4に示す
ように前環14に回転可能に支持されている。また、連
動軸41の他端は、ブラケット44を貫通してその裏側
で図4および図7に示す如くカム部材42を一体に支持
している。そのカム部材42は、台板10の移動方向に
対して傾斜したカム面42Aを有し、ねじりコイルばね
43により図7中で反時計方向に回動するように付勢さ
れ、その回動は、レンズバリア28、29が開いて外筒
16の内面に当接したときおよびレンズバリア28、2
9が閉じて互いに接触したときに制限される。
【0015】カム部材42を回転させる摺動板50は、
カメラ本体1に植設された案内ピン51に案内されて図
7中で上下に摺動可能に設けられている。その摺動板5
0の一端には、台板10が図1に示す如く繰り込まれた
ときに、カム部材42のカム面42Aと係合可能な係合
突起52が図7に示すように折り曲げて形成されてい
る。摺動板50は、引張コイルばね53により図7中で
上方へ付勢された連動板54およびこの連動板54に植
設された摺動ピン55と係合するカム板56を介して所
定距離選択操作部材5に連動している。そのカム板56
には、図7に示す如くカム面56Aを挟んで上下に段差
を有する上縁56Bと下縁56Cとが形成され、焦点距
離選択操作部材5の指標5Aが望遠記号「T」および広
角記号「W」を指示する場合には、下縁56Cが摺動ピ
ン55と係合し、摺動板50の係合突起52はカム部材
42のカム面42Aの光軸に沿う軌道の外に置かれる
が、指標5Aが記号「OFF」を示すように焦点距離選
択操作部材5を図7中で右下方へ移動すると、摺動ピン
55が引張コイルばね53の付勢力によりカム面56A
に沿って上方へ移動して上縁56Bに係合する。この摺
動ピン55の上方への移動により摺動板50の係合突起
52は、上方へ移動してカム部材42のカム面52Aに
係合し、カム部材42と共に連動軸41をねじりコイル
ばね43の付勢力に抗して図7中で時計方向に回動させ
るように構成されている。
【0016】一方、台板10および副レンズホルダ13
を駆動変位させる可逆モータMは、焦点距離選択操作部
材5に連動するスイッチ装置57およびカメラ本体1に
設けられた自動焦点調節の距離検出装置58からの信号
に基づいて動作するモータ制御回路59を介して制御さ
れる。この場合、焦点調節のためのモータ駆動は、図示
されないレリーズ釦の押圧によってその動作が開始され
る。しかし、焦点距離切換えは、そのレリーズ釦の押圧
とは無関係に焦点距離選択操作部材5の操作によるモー
タ駆動によってなされる。その際、台板10は、スイッ
チ装置57の切換え信号によって、広角状態での至近距
離位置を超えて繰り出され、あるいは望遠状態での無限
遠位置を超えて繰り込まれ、その間に副光学系4は光軸
上に挿入または光軸上から脱出するように構成される。
【0017】図8は、台板10および副レンズホルダ1
3を駆動する駆動機構を示すために台板10を裏側から
見た斜視図である。可逆モータMは台板10の裏面上部
に固設され、その回転は減速ギヤヘッド60のベベルギ
ヤ61を介して、他のベベルギヤと一体の平歯車62に
伝達される。この平歯車62と噛み合う駆動歯車63
は、台板10に回転可能に支持され、その中心に設けら
れた雌リードねじに、カメラ本体1の固定部に固設され
且つ光軸方向に伸びた送りねじ軸64が螺合している。
一方、平歯車62の回転は減速歯車列65を介してカム
ギヤ66に伝達される。このカムギヤ66の表面に正面
カム67(図2参照)が設けられ、この正面カム67に
副レンズホルダ13の柄部13Eが圧接するように圧縮
コイルばね68によって付勢されている。焦点距離切替
えのための可逆モータMの回転に応じて正面カム67が
回転すると、副レンズホルダ13は正面カム67のカム
形状に応じて光軸に沿って図1中で右方へ変位し、その
後引続いてカムギヤ66のまわりに図8中で時計方向に
回転し、副光学系4が撮影光軸上に移動すると、光軸に
沿って左方へ変位して副レンズホルダ13の内枠筒13
B(図3参照)が台板10の円形段部10Aに図2に示
す如く挿入され、副光学系4が光軸上に固定されるよう
に構成されている。
【0018】図8中で台板10の左側面(図6では右側
面)には切欠き溝10Cが設けられ、この切欠き溝10
C内に、カメラ本体1の固定部に固設され且つ光軸方向
に長い第1案内軸70が嵌入され、駆動歯車63が回転
しても台板が送りねじ軸64のまわりに回転することが
無いように構成されている。また、台板10の裏面に固
設されたブラケット44には、図8に示すように軸方向
に長く伸びた連動支柱71が突出して設けられ、この連
動支柱71の端面に設けられた貫通孔71aと台板10
に設けられた貫通孔10b(図6参照)とを、カメラ本
体1の固定部に固設され且つ光軸方向に伸びた第2案内
軸72が貫通している。その連動支柱71と第2案内軸
72とにより、台板10は撮影光軸に対して垂直に保持
され、可逆モータMの回転に応じて、光軸に沿って前後
に平行移動するように構成されている。また、連動支柱
71の側面にはラック73が設けられ、そのラック73
に噛み合うピニオン74は、図示されない撮影距離表示
装置、距離検出装置やファインダー倍率変換機構に連動
している。
【0019】光軸方向に移動する台板10とカメラ本体
1とは、図4および図8に示す如く波形に折り曲げられ
たフレキシブルプリント基板75によって架橋され、こ
のフレキシブルプリント基板75を介して、台板10上
の可逆モータM、シャッタ制御回路基板38上のステッ
プモータ11、露出計用受光素子36は、カメラ本体1
側の焦点検出回路装置や露出値演算回路装置等の電気装
置に接続されている。
【0020】図9は、絞り兼用シャッタおよびその駆動
部の構成を示す斜視図である。絞り兼用シャッタ羽根1
2は2枚の絞り羽根で構成され、それぞれの絞り羽根1
2A、12Bは、シャッタ基板7の裏面に植設された2
本のピン80によって回転可能に支持されている。ま
た、シャッタ基板7の裏面とわずかな間隙をおいて羽根
押え板81が図1に示すようにシャッタ基板7上に固設
されている。また、それぞれの絞り羽根12A、12B
に設けられた楕円孔12Cを貫通する駆動ピン82は、
シャッタ基板7に固設されたピン軸83に回転可能に支
持されたセクターギヤ84のアーム84Aに植設され、
駆動ピン82がピン軸83を中心として図9中で時計方
向に回動すると、シャッタ羽根12は、その回動角度に
応じた絞り径まで開成されるように構成されている。セ
クターギヤ84に噛み合うピニオン85は、シャッタ基
板7およびシャッタ制御回路基板38を貫通する回転軸
87の一端に支持され、その回転軸87の他端にはステ
ップモータ11のロータ88が設けられている。
【0021】ステップモータ11は、4極に磁化された
永久磁石のロータ88は、コイル89A、89Bの巻き
付けられた一対のステータ90A、90Bと、これ等を
囲むモータカバー91とから成り、一対のステータ90
A、90Bはロータ88を挟んで図6に示す如く左右対
称的に配置されている。また、これを包むモータカバー
91は、ほぼ半円形をなして主レンズ枠6のまわりに配
置されている。また、このステップモータ11は、図2
の示す如くバリア基板9を挟んで、レンズバリアが開成
したときの第1バリア28と対向するシャッタ制御回路
基板38上の位置に設置され、トランジスタTr1
r2、測光用IC95等は、開成されたときの第2バリ
ア29と対向するシャッタ制御回路基板38上の位置に
配置されている。
【0022】図10はステップモータ11を動作させる
ための電気系のブロック図である。ミリコンフォトダイ
オード(SPD)の如き受光素子36にて検出された被
写体輝度は測光用IC95にてデジタル化され演算回路
96に送られる。また一方、フィルムパトローネに設け
られたフィルムの種別やフィルム感度値を示すコードを
検出するフィルム感度値検出装置97からのデジタル化
されたフィルム感度値信号も演算回路96に送られ記憶
される。この被写体輝度信号とフィルム感度値信号か
ら、演算回路において所定のプログラムに基づく絞り値
とシャッタ速度値が算出され、その算出された露出値は
駆動用IC98に送られる。その駆動用IC98からの
パルス信号によりステップモータ11は制御され、絞り
兼用シャッタが算出された絞り値とシャッタ速度値との
予め定められた組合せに従って開閉するプログラムシャ
ッタとして作動するように構成されている。この場合、
ステップモータ11のステータ90A、90Bの磁化方
向を交互に変えて磁界を移動させることにより、ロータ
88を正転または逆転させることができる。
【0023】なお、カメラ本体1のフィルムパトローネ
室1Cの側壁には、図4に示すように、フィルムパトロ
ーネの表面に設けられたフィルム感度値等のフィルム情
報コードを検知する接触子97Aが突出して設けられて
いる。この接触子97Aによって検出された検出信号の
うち、フィルム感度値信号はフィルム感度検出装置97
によりデジタル化され、カメラ本体1側に設けられた演
算回路96(図10参照)に送られる。また、ステップ
モータ11を制御する駆動用IC98からのパルスの信
号はフレキシブルプリント基板75を介してカメラ本体
1側からステップモータ11に伝達される。さらに、パ
トローネ室1Cとフィルム巻取り室1Dおよびフィルム
アパーチャ1Bとは、図1および図3に示す如く公知の
裏蓋99に密閉され、図示されないフィルムパトローネ
が装填される際の裏蓋99の閉じ動作により、フィルム
パトローネが押圧されたときに、フィルム情報コード部
分に接触子97Aは圧接するように出没可能に設けられ
ている。
【0024】次に、上記の如く構成された実施例の動作
および作用について説明する。図1および図5に示す如
くレンズバリア28、29が閉じている状態において
は、台板10は繰り込まれ、外筒16はカメラ本体側の
外装ケース2内にほぼ収容されている。この場合、内部
にレンズバリア28、29、主光学系3、シャッタ駆動
用ステップモータ11を内包する外筒16は断面円形に
形成されているので、外筒16とカメラ本体1との間の
スキ間からカメラ内部に侵入する光は、カメラ本体1の
前端部に設けられた二重の遮光部材18Bにより容易且
つ完全に遮断され、また、主光学系3と共に外筒16が
図2に示す如く光軸方向に大きく絞り出されてもその光
が内部へ侵入することは無い。
【0025】また、図1の如くレンズバリア28、29
の閉じ状態においては、焦点距離選択操作部材5(図7
参照)は指標5Aが記号「OFF」と合致する位置(以
下「OFF位置」と称する。)に在り、摺動ピン55
は、カム板56の上縁56Bと係合し、摺動板50の係
合突起52は、レンズバリア28、29に連動する連動
軸41の一端に固設されたカム部材42のカム面42A
の基板に図4に示す如く係合している。一方、副光学系
4は、図1および図8に示す如く撮影光軸外の退避位置
に置かれている。
【0026】図11は、焦点距離選択操作部材5、係合
突起52、カム部材42およびレンズバリア28、29
の連動関係を示す説明図で、(a)は焦点距離選択操作
部材5がOFF位置に在るときの状態を示し、(b)お
よび(c)は焦点距離選択操作部材5がそれぞれ広角位
置、望遠位置へ移動したときの状態を示す。以下、この
図10に従って、レンズバリア28、29の連動機構お
よび撮影レンズ光学系の駆動機構の動作を説明する。
【0027】図11において、焦点距離選択操作部材5
がOFF位置に在るときは、(A)に示すようにレンズ
バリア28、29は開成されている。この状態から焦点
距離選択操作部材5を広角位置(記号「W」を示す位
置)へ移動すると、カム板56が図7中で左方へ移動す
るので、摺動ピン55はカム面56Aに沿って下降し下
縁56Cに係合する。この摺動ピン55の下降により連
動板54は引張コイルばね53の付勢力に抗して下方へ
摺動し、これに連動する摺動板50が図7中で下方へ移
動する。従って、カム部材42のカム面42Aに圧接し
ている係合突起52が下方へ図11(B)に示す如く退
避する。この係合突起52の下方への変位に応じて、カ
ム部材42は、ねじりコイルばね43(図7参照)の付
勢力により図7中で反時計方向に回動する。このカム部
材42の回動は連動軸41を介して第3ピニオンギヤ4
0に伝達され、第3ピニオンギヤ40が図7中で反時計
方向(図5中では時計方向)に回動する。
【0028】この第3ピニオンギヤ40の回動により、
リングギヤ19は光軸を中心として図7中で時計方向
(図5中では反時計方向)に回動する。リングギヤ19
のこの回動により第1ピニオンギヤ20および第2ピニ
オンギヤ22が共に図7中で反時計方向(図5中で時計
方向)に回動するので、第1ピニオンギヤ20と一体の
第1回動レバー21、第2ピニオンギヤ22と一体の第
2回動レバー23の自由端にそれぞれ回転可能に結合さ
れた第1バリア28と第2バリア29とは、互いに反対
方向に変位し、それぞれの外周の円弧部28a、29a
(図5参照)が外筒16の内周面に図2に示す如く当接
した位置で停止する。これにより、レンズバリア28、
29は開成され、図11(B)に示す状態となる。
【0029】一方、焦点距離選択操作部材5がOFF位
置から広角(W)位置へ移動すると、これに連動するス
イッチ装置57(図7参照)から撮影レンズを広角状態
におく広角コード信号が可逆モータMを制御するモータ
制御回路59に送られる。そこでモータ制御回路59は
可逆モータMを駆動制御し、台板10と共に主光学系3
をわずかに繰り出し、主光学系3が広角状態での無限遠
位置まで変位したとくに可逆モータMを停止させる。そ
の際、台板10の広角状態における無限遠位置は、この
台板10と一体に移動する連動支柱71のラック73
(図8参照)と噛み合うピニオン74の回転に連動する
図示されないエンコーダから発信される距離信号によっ
て決定される。
【0030】次に、広角状態での撮影は、図示されない
レリーズ釦を押下することによって行われる。このレリ
ーズ釦の押下により、先ず距離検出装置58から被写体
に向かって赤外光が投射されると同時に、モータ制御回
路59からの信号により可逆モータMが回転する。この
可逆モータMの回転は、図8に示すベベルギヤ61、平
歯車62を介して駆動歯車63に伝達され、これにより
駆動歯車63は反時計方向に回転し送りねじ軸64のリ
ードに従って台板10を左方へ繰り出させる。その際、
台板10は案内軸70、72に案内されて光軸に沿って
移動する。さらに、距離検出装置58(図7参照)は、
被写体に投射された投射スポットの反射光を受光して被
写体位置を検出し、その検出信号をモータ制御回路59
に送り、可逆モータをその位置で停止させ、主光学系3
の距離調節が完了する。この距離検出装置58は一般に
公知のものと同様であるから、その構成についての説明
は省略する。減速歯車列65を介して回転するカムギヤ
66は、距離調節の際の平歯車62の回転に伴って図8
中で時計方向にわずかに回転するが、副レンズホルダ1
3の腕部13Eが正面カム67の傾斜の無い平坦面に係
合しているので、副レンズホルダ13は退避位置に不動
のまま維持される。
【0031】上記の如く、主光学系3の距離調節(焦点
調節)のための光軸方向の移動は、台板10に設けられ
た駆動歯車63の回転に応じて台板10が光軸方向に移
動することによって行われる。そのため、主光学系3の
まわりには、通常の撮影レンズの如き、距離調節用ヘリ
コイドねじ機構は設けられておらず、主光学系3を保持
する主レンズ枠6の外径は従来公知の二焦点式カメラ用
撮影レンズ鏡筒より極めて小径に形成される。しかし、
その周囲を囲む外筒16の内径は、開成状態に在るレン
ズバリア28、29の外周径によって決定されるので、
その外筒16と主レンズ枠6との間にドーナッツ状の比
較的大きくスペースが生じる。このスペース内にステッ
プモータ11、測光用受光素子36や測光用IC95な
どがそのスペースを有効に利用して配置される。
【0032】広角状態での自動距離調節が完了すると、
次にステップモータ11が作動を開始し、絞り兼用シャ
ッタ12を開閉させる。焦点距離選択操作部材5がOF
F位置から広角(W)位置に移動すると、図10中で測
光用IC95および演算回路96は直ちに動作を開始
し、被写体輝度に応じた検出信号が受光素子36から測
光用IC95に送られ、ここでその検出信号はデジタル
コード化され、演算回路96によりその被写体輝度に応
じた絞り値とシャッタ速度値が演算され、その結果が演
算回路内にメモリーされる。このメモリーされた値は、
被写体の輝度の変化に応じてその都度自動修正される。
【0033】前述の距離検出装置58の距離検出信号
(可逆モータ停止信号)を演算回路96が受信すると、
演算結果に基づく絞り値とシャッタ速度値はパルス化さ
れ、次段の駆動用IC98に送られる。駆動用IC98
はステップモータ11を駆動制御し、演算回路96の演
算結果に基づく絞り値とシャッタ速度値との組合わせに
従ってステップモータ11は、その絞り値に相当する絞
り開口に絞り羽根12A、12Bを閉状態から開かせ、
そのシャッタ速度値に相当する遅れ時間の後に絞り羽根
12A、12Bを閉状態に復帰させて露光を終了する。
【0034】次に、焦点距離の切替えについて説明す
る。焦点距離選択操作部材5を図11(C)に示す如く
望遠(T)位置へ移動すると、その移動に応じてスイッ
チ4装置57(図7参照)から望遠状態信号がモータ制
御回路59に送られ、可逆モータMが回転して、台板1
0は広角状態における至近距離位置に超えて望遠状態で
の無限遠位置まで繰り出される。その際、カムギヤ66
は図8中で時計方向に大きく回転し、正面カム67の傾
斜カム面で副レンズホノダ13の腕部13Eが圧縮コイ
ルばね68の付勢力に抗して図8中で右方へ押し上げら
れると、副レンズホルダ13はカムギヤ66と共に時計
方向に回転し、撮影光軸と副光学系3の光軸が一致する
と、正面カム67のカム面に沿って光軸に沿って左方へ
移動し、図2に示すように主光学系3の後方に所定の間
隔をもって設置され、主光学系3と副光学系4とが組合
され撮影レンズは合成焦点距離の長い望遠状態となる。
なお、台板10の望遠状態における無限遠位置もピニオ
ンギヤ74(図8)に連動する図示されないエンコーダ
ーからの距離信号によって決定される。
【0035】上記の望遠状態への切替え動作において、
焦点距離選択操作部材5が図11(B)に示す如く広角
(W)位置から図11(C)に示す望遠(T)位置へ移
動する場合には、係合突起52はカム部材42のカム面
42Aから離れ、レンズバリア28、29は既に完成状
態におかれているので、カム部材42は回転すること無
く単に図11(C)に示すように左方へ台板10と共に
移動するのみである。しかし、焦点距離選択操作部材5
を図11(A)に示すOFF位置から広角(W)位置を
超えて直接望遠(T)位置に変位させた場合には、カム
部材42は回転しつつ左方へ移動するので、レンズバリ
ア28、29はこれに応じて開成され、図2および図7
に示すように全開される。
【0036】なお、この望遠状態においては、外筒16
が図2に示す如く外装ケース2の前端から長く突出す
る。しかし、外筒16は円筒状に形成され、カメラ本体
1とのすき間は2重の遮光部材18Bによってシールさ
れているので、極めて簡単な構造でカメラ本体1の暗箱
内は完全な光密状態に維持される。また、この場合、副
レンズホルダ13の外枠13Cは図2に示すように光軸
中心に一致して置かれ、カメラ本体1に当接する恐れが
無いから広角状態および図1に示す如き収納状態におい
て、外枠13Cの一部が台板10の下端縁から下方へは
み出しても差し支え無い。従って、外筒6の大きさは、
レンズバリア28、29が開成されたときの円弧部28
a、29aの位置によって決定される。そのため、外筒
6の外周半径は、退避位置に在る副レンズホルダ13に
は無関係に小さく設定できる。
【0037】副光学系4が図2に示す如く主光学系3の
光軸上に挿入され、台板10が望遠状態での無限遠位置
に達すると、可逆モータMは停止する。その後、図示さ
れないレリーズ釦を押し下げると、広角状態における撮
影と同様にして距離調節が行われ、距離調節完了と同時
に演算回路96(図10参照)で計算された絞り値とシ
ャッタ速度値に基づいてステップモータ11が作動し、
絞り兼用シャッタ羽根12が開閉し、露出が行われる。
【0038】焦点距離選択操作部材5を望遠(T)位置
から広角(W)位置に切替えると、可逆モータMは逆転
し、台板10は望遠状態での無限遠位置を超えて繰り込
まれ、広角状態での無限遠位置に達したとき可逆モータ
は停止する。その間に副レンズホルダ13は図1に示す
ように退避位置まで移動し、主光学系3は広角状態での
無限遠位置に復帰する。そこで、焦点距離選択操作部材
5をOFF位置まで移動すると、摺動ピン55(図7参
照)はカム板56のカム面50Aを摺動して引張コイル
ばね53の付勢力によって図7中で上方へ移動し、上縁
56Bと係合する。この摺動ピン55の上昇により、こ
れに連動する摺動板50と一体の係合突起52が上方へ
移動する。係合突起52は、上方への移動により、カム
部材42のカム面42Aと係合し、図11(A)に示す
ようにカム部材42を回転させてレンズバリア28、2
9を閉成させる。その間に、台板10は広角状態での無
限遠位置を超えて鏡筒収納位置までわずかに繰り込まれ
てその位置に停止する。
【0039】また、焦点距離選択操作部材5を望遠
(T)位置から直接OFF位置まで移動すると、台板1
0は鏡筒収納位置まで復帰するが、その復帰の初期に係
合突起52は図11(C)に示す如くカム部材42の光
軸方向の動きの軌道L上に挿入(破線52’にて示
す。)されている。そのため、台板10が繰り込まれ、
カム部材42が図11(C)中で右方へ移動すると、カ
ム面52Aが破線(52')位置まで移動した係合突起5
2と係合し、さらに右方への移動につれて、カム面42
Aが係合突起に押され、カム部材42は図7中で時計方
向に回転する。これにより、レンズバリア28、29は
自動的に閉成される。
【0040】上記の実施例においては、絞り兼用シャッ
タ羽根12を駆動するシャッタ駆動装置としてステップ
モータ11を用いたが、ステップモータに限ること無
く、通常の小型可逆モータあるいはマグネットであって
も差支え無い。
【0041】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、レンズバリ
アを包む外筒を断面円形に形成し、そのレンズバリアと
絞り兼用シャッタ羽根との間の主光学系のまわりにその
絞り兼用シャッタ羽根を駆動するシャッタ駆動装置を配
置したので、スペース効率がすこぶる良く小型化が可能
である。さらにそのシャッタ駆動装置とレンズバリアを
囲む外筒の断面は円形に形成されているので、焦点距離
切替えの際の主光学系の移動量が大きく、これに伴って
カメラ本体からの外筒の突出変位量が大きくても、外筒
とカメラ本体との遮光を簡単な構成で確実に行うことが
でき、光がカメラ本体の暗箱内に侵入する恐れが無い。
なお、実施例に示す如く、台板の裏側に設けられる光学
系移動機構、シャッタ基板に設けられる絞り兼用シャッ
タおよびその駆動装置、バリア基板と前環とに支持され
るレンズバリア装置は、いずれもユニット化され、それ
ぞれ部分組立て後に積み重ねで結合すればよいから極め
て作業性が良く、また、台板を含む撮影レンズ鏡筒側の
動作は、収納時のバリア開閉用カム部材とカメラ本体側
の焦点距離選択操作部材との機械的連動結合以外はすべ
て折畳み式のフレキシブルプリント基板を介して電気的
に接続されているので組立てが容易で、しかも信頼性の
高いカメラにすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図、主光学系が収納位置
まで繰り込まれた状態。
【図2】本発明の実施例の断面図、主光学系望遠位置ま
で繰り出された状態。
【図3】図1の実施例の副レンズホルダの拡大断面図。
【図4】図1のA−A断面図。
【図5】図1のB−B断面図。
【図6】図1のC−C断面図。
【図7】図1に示すレンズバリア開閉装置の構成を示す
斜視図。
【図8】図1の台板の裏面に設けられた光学系移動装置
部を示す斜視図。
【図9】図1におけるシャッタ駆動部の斜視図。
【図10】図1の斜視図の絞り兼用シャッタの制御回路
のブロック図。
【図11】図7に示すレンズバリア開閉装置の動作説明
図で(A)、(B)および(C)は、それぞれ焦点距離
選択操作部材がOFF位置、広角位置、望遠位置にある
ときの状態を示す。
【主要部分の符号の説明】
1 カメラ本体 2 外装カバー 3 主光学系 4 副光学系 5 焦点距離選択操作部材 6 主レンズ枠 7 シャッタ基板 9 バリア基板 10 台板 11 ステップモータ(シャッタ駆動装置) 12 絞り兼用シャッタ 13 副レンズホルダ 14 前環 16 外筒 28、29 レンズバリア 38 シャッタ制御回路基板 42 カム部材 52 係合突起 75 フレキシブルプリント基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主光学系の直後に設けられた絞り兼用シ
    ャッタを前記主光学系と一体に光軸に沿って前進させる
    と共に前記絞り兼用シャッタの後方の光軸上に副光学系
    を挿入することによって焦点距離を切替え可能な撮影レ
    ンズを存するカメラにおいて、前記主光学系の前部を覆
    うレンズバリアを開閉可能に設けると共に、前記レンズ
    バリアと前記絞り兼用シャッタとの間の前記主光学系を
    取り囲む位置に前記絞り兼用シャッタを駆動するシャッ
    タ駆動装置を設け、さらに、前記副光学系を除き少なく
    とも前記レンズバリアと主光学系とを包囲する断面円形
    の外筒を設け、前記副光学系が光軸上に挿入されたとき
    に前記外筒が少なくとも前記シャッタ駆動装置の駆動部
    を囲む位置までカメラ本体の外部に突出移動する如く構
    成したことを特徴とする二焦点式カメラ。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ駆動装置は、電気で駆動さ
    れるモータを含み、波状に折り曲げられたフレキシブル
    プリント基板(72)を介してカメラ本体(1)側の制
    御回路(96、98)と接続していることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の二焦点式カメラ。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ駆動装置は、複数の磁極を
    有するコータ(88)と前記主光学系(3)のまわりに
    ほぼ半円形に配置されたステータ(90A、90B)と
    を含むステップモータ(11)であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の二焦点式カメ
    ラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004233917A (ja) * 2003-02-03 2004-08-19 Pentax Corp 光学要素退避機構を備えたレンズ鏡筒
JP2005115316A (ja) * 2003-03-14 2005-04-28 Fuji Photo Film Co Ltd 撮影装置およびレンズ鏡胴
JP2016065982A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 日本電産コパル株式会社 光学ユニット及び撮像装置
JP2019045863A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 日本電産コパル株式会社 レンズ羽根駆動装置

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