JP2011141506A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】既製レンズを使用する従来のレンズシャッター一眼レフカメラは非常に面倒で紛らわしい操作が必要であった。
【解決手段】既存レンズのシャッター開閉部材にカメラ本体側の操作部材を係合して、その操作でカメラ本体内のミラー及び遮光板をモーター駆動して二つの遮光手段をひとつの操作部材で動作可能とし、かつカメラ本体内のミラー及び遮光板の動作を、バネとモーターを併用することで確実にした。
【選択図】図6
【解決手段】既存レンズのシャッター開閉部材にカメラ本体側の操作部材を係合して、その操作でカメラ本体内のミラー及び遮光板をモーター駆動して二つの遮光手段をひとつの操作部材で動作可能とし、かつカメラ本体内のミラー及び遮光板の動作を、バネとモーターを併用することで確実にした。
【選択図】図6
Description
本発明は、広義の概念で言えば、レンズ、フイルム等が交換可能で蛇腹を備えた一般撮影用カメラに関するものである。
蛇腹を備えた一般撮影用カメラにおいては、撮影領域を拡大するためにレンズ交換可能とされ、既存のレンズを取り付けて使用することが多い。またこの種のカメラはいわゆるブローニーフイルムと呼ばれる中版以上の大きな撮影画面を有するため、そのサイズのために撮影画面の前面で走行するいわゆるフォーカルプレンシャッターを採用することが難しく、レンズに内蔵されたシャッターを使用するいわゆるレンズシャッターカメラが多い。またレンズシャッターはストロボに全速同調するので、撮影のメリットも多い。
このレンズとシャッターはひとつのユニットで供給され、ユーザーはそのユニットをカメラ本体にとりつけて使用する。
このレンズとシャッターはひとつのユニットで供給され、ユーザーはそのユニットをカメラ本体にとりつけて使用する。
また、この種の蛇腹を備えたカメラは、レンズを大きく繰り出して近距離での接写や、レンズ光軸を傾けていわゆるあおり撮影が可能な特徴があるが、そのためにはレンズで結像した画面を確認しながら撮影しなければならない。このために、結像位置にピントグラスをおいて像を確認し、撮影時にはピントグラスをずらしてフイルム等の感光材が挿入されているフイルムカセットを装着するものと、カメラ本体内にミラーを内蔵して光軸を反射屈曲させてファインダーグラスに結像させるいわゆる一眼レフカメラと呼ばれるものがある。
このレンズシャッターと一眼レフの両方の特徴を備えたカメラは、ピントグラスとフイルムカセットを交換する手間が無いため便利であるが、ファインダーで像を確認する間は撮影画面を遮光しなければならない。このために常にはフイルムの画面枠を覆ういわゆる引き蓋という遮光手段を設けるか、あるいはカメラ本体に内蔵された遮光板で撮影画面への漏光を遮蔽し、引き蓋を備えないカメラもある。
この後者の遮光板で遮光するレンズシャッター一眼レフカメラに於いては、撮影画面を遮光しファインダーで像を確認するために、シャッターを強制的に開放させる操作部材が必要である。実際の撮影時の操作は、まずミラーと遮光板が降りて撮影画面が遮光されていることを確認して、シャッターを強制的に開放させるシャッター開閉レバー操作した後にファインダーで像を確認し、シャッター開閉レバーを戻してシャッターを閉じた後にミラーと遮光板を上げて撮影画面を露出させ、その後シャッターで露光させる、という非常に複雑な手順を要する。つまり、レンズに内臓されたシャッターと本体内のふたつの遮光手段を切り替えながら撮影しなければならない。
このレンズ内シャッターとカメラ本体内の遮光手段の動きを連携させるシステムを構築すればこの不便は解消されるが、カメラ本体とレンズ内のシャッターとの複雑な連携が必要でレンズ、カメラ本体ともに専用品としなければ実現が難しい。
本発明は、既存のシャッターを内蔵したレンズを使用しながら、この二つの遮光手段を連携させ、非常に簡単な構成で、操作の簡単なカメラを提供するものである。
本発明によると上記課題は次のようにして解決される。
レンズのシャッター開閉レバーに係合して前記シャッター開閉レバーを案内して動かすシャッター開閉リングを設け、前記シャッター開閉リングを前記レンズがとりつけられるレンズボードで軸支する。この構成により、前記シャッター開閉リングを操作することで、前記シャッター開閉レバーを動かすことが可能になる。さらにシャッター開閉リングの動きの両端を検知するスイッチを設けて、この検知手段によりカメラ本体内のミラーと遮光板をモーターで駆動する。
レンズのシャッター開閉レバーに係合して前記シャッター開閉レバーを案内して動かすシャッター開閉リングを設け、前記シャッター開閉リングを前記レンズがとりつけられるレンズボードで軸支する。この構成により、前記シャッター開閉リングを操作することで、前記シャッター開閉レバーを動かすことが可能になる。さらにシャッター開閉リングの動きの両端を検知するスイッチを設けて、この検知手段によりカメラ本体内のミラーと遮光板をモーターで駆動する。
前記シャッター開閉リングは前記シャッター開閉レバーと係合し案内する袋部を有し一体となって動くが、前記袋部は前記シャッター開閉レバーより大きく、前記シャッター開閉レバーは前記袋部のなかで動くことが可能である。前記シャッター開閉レバーが前記袋部のなかで片方に寄せられて一体となって動いてレンズ内のシャッターが閉じた後、反対方向に前記シャッター開閉リングを動かして前記レンズ内の前記シャッターを開けるときは、前記シャッター開閉レバーは前記袋部のもう一方に寄せられるためその移動が前記シャッター開閉リングより遅れて案内されながら動く結果になる。
この構成により、前記シャッター開閉リングの端部を検知するスイッチは、前記シャッター開閉レバーの移動に先立って検知信号を発生し、前期検知信号によって動かされる前記モーターと前記ミラーと前記遮光板は、前記シャッターの強制開放に先立って下降し、誤って撮影画面が露光される危険性が無い。
前記ミラーはミラーシートに貼られるが、前記ミラーシートはその側面に内カムを有した内カム板が形成されている。前記モーターによって回転する駆動レバーには駆動ボスが植設されている。前記駆動ボスが前記内カムを案内することで、前記ミラーが昇降するが、前記内カム板と固定側のボスにかけられたバネにより、前記ミラーの昇降動作の中間点をすぎると、前記バネにより、前記ミラーは急激に他方の位置まで回転させられる。
この構成により、ミラーはモーターだけで動かされる場合より、早く確実に動かされる。またミラーが上がった位置、下がった位置の双方で、前記ミラーは前記バネによりその位置に押し付けられているため、不用意に動くことは無い。前記遮光板についても同様の構成である。
本発明によるカメラによれば、ひとつの操作でレンズ内のシャッターとカメラ本体内の遮光手段をともに動かすことが可能で、撮影操作の手順を簡単にできる。
また本発明のカメラによれば、レンズを異なるものに交換しても、シャッター開閉リングの形状を対応させたものに交換すれば、同じ効果を得られる。
また本発明のカメラによれば、カメラ本体内のミラーと遮光板の昇降動作を早く確実に行うことが可能となる。
最初に、図1、図2、図3を使い、ミラーとファインダーを持たないタイプの蛇腹つきカメラの使用方法を説明する。
図1はその撮影前の画像確認での状態を示す。
カメラ本体1の撮影者側つまり背面にはフード3bを有するカメラバック3が装着されている。フード3bは上方に跳ね上げられて外部の光線を遮っている。この状態でレンズボード4を操作し、ピントと構図を確認する。尚その確認のためにはピントグラスが必要であるが、この図では見えないので省略している。またレンズ2のシャッター開閉レバーはシャッターを開放させた位置にあり、チャージレバー2bはチャージしていない位置にある。
図2は撮影動作に入る状態を示す。
カメラバック3は図1におけるフード3bを下にまわして出っ張りの無い状態でさらに背面側にスライドして動かされる。尚この状態でピントグラス3bが見えている。カメラ本体1とカメラバック3の間にできた隙間にフイルムカセット31が挿入される。
ここまでの操作を終えた後に、シャッター開閉レバーを矢印2d方向に操作してシャッターを閉じる。
図3はその後のシャッターで露光する段階を示している。
フイルムカセット31の引き蓋31aを引いてカメラ本体1とフイルムカセット3との隙間が遮光された状態でフイルム感光面をカメラ本体1内部で露出させる。さらにチャージレバーを矢印2e方向にまわしてシャッターをチャージし、その後レリーズする。図3ではケーブルレリーズ21を使用している。
以上で撮影は終わるが、この後、フイルムカセット31を外す前に引き蓋31aを再び挿入してフイルムの露光を防ぐことは言うまでも無い。
上述の通り、シャッターを内蔵した既存のレンズ2を使用するカメラの操作は非常に複雑で手順を間違えると、撮影レンズ2iの像が露光されなかったり、また逆に露光された像が外光に曝されて消失してしまったり、という危険性が非常に大きい。
また蛇腹を有することで接写やあおりが可能になるが、現実的には、カメラ操作に熟達しないと、使うことが出来ない。
本発明はその手順を簡略化し、カメラ操作に熟達しなくても、露出、フイルム送りの基本的な操作以外をわかりやすくしミスの少ないカメラを提供する。
図4〜図21を用いてその実施例のひとつを説明する。
図4、図5は本発明のひとつの実施例の斜視図である。
図4は遮蔽フード1aを閉めた状態で、図5は遮蔽フード1aを開けてファインダーグラス1dを覗く状態である。
図5に示す通り、カメラバック3は内部にフイルム等の感光部材が装填された状態で、カメラ本体1の背面に装着されたままでファインダーグラス1dによって構図、ピント等の確認が出来る。ガイドレール1eに支持されてレンズボード4とレンズ2が一体となって繰り出される。カメラ本体1とレンズボード4の間は蛇腹で光線を遮蔽されている。レンズ2には、シャッター開閉レバー2a、チャージレバー2b、レリーズレバー2c、絞りレバー2f、さらに撮影レンズ2iが備えられている。レンズボード2に軸支されて回転可能なシャッター開閉リング5には袋部5aが一体に構成されており、該袋部5aにシャッター開閉レバーが収まっている。シャッター開閉レバー2aは袋部5aの内側の上に接触して下側には空間がある。
図4は遮蔽フード1aを閉めた状態で、図5は遮蔽フード1aを開けてファインダーグラス1dを覗く状態である。
図5に示す通り、カメラバック3は内部にフイルム等の感光部材が装填された状態で、カメラ本体1の背面に装着されたままでファインダーグラス1dによって構図、ピント等の確認が出来る。ガイドレール1eに支持されてレンズボード4とレンズ2が一体となって繰り出される。カメラ本体1とレンズボード4の間は蛇腹で光線を遮蔽されている。レンズ2には、シャッター開閉レバー2a、チャージレバー2b、レリーズレバー2c、絞りレバー2f、さらに撮影レンズ2iが備えられている。レンズボード2に軸支されて回転可能なシャッター開閉リング5には袋部5aが一体に構成されており、該袋部5aにシャッター開閉レバーが収まっている。シャッター開閉レバー2aは袋部5aの内側の上に接触して下側には空間がある。
図6は、分解状態の斜視図で、一部部品は省略している。検知手段のスイッチとしてォトインタラプターの光ア7a、光イ7bがリング検知基板7に実装されて、レンズボード4の背面に固定されている。ミラーシート8、ミラー8aを駆動するモーターの電源として、電池11がカメラ本体1内部に収納される。カメラバック3は画面枠3dが開放されており、内部にフイルム等の感光剤が装填される。なおこの図6では、フイルム巻上げ等の操作部材は省略している。
図7、図8は図5に於けるXX断面図で、図7はミラーシート8、ミラー8a、遮光板80が下がりファインダー主光線9に示す通り、ファインダーグラス1dで像を観察する状態で、この状態では、遮光板80と遮光壁1cによって、画面枠3dへの光線は遮光されている。図8は、ミラーシート8、ミラー8a、遮光板80が上がり、外部からファインダーグラス1dを通しての逆入光は遮光板80と遮光壁1cによって遮光されているが、画面枠3dには撮影レンズ2iによる撮影主光線10が到達する。尚レンズ2の内部には、シャッター羽2gと絞り羽2hがあり透過光量を調節する。またカメラバック3を外してミラー8a、ミラーシート8、遮光板80を上に上げると、背面からロックネジ4aを回すことが出来るので、レンズの交換が可能になる。
図9、図10はレンズ2とレンズボード4とそれらに関わる部品を分解した斜視図であり図9は撮影レンズ2i側からみたもの、図10は反対の背面からみたものである。
図9に於いて、シャッター開閉リング5はその内部の爪5bが、レンズボード4のフランジ爪4bにより、光軸方向で外れないように維持される。最初にドグ部材6の光線遮蔽部6aをレンズボード4のスリット4dに差し込んで、その後シャッター開閉リング5をレンズボードに挿入してドグ部材6とネジ止めすれば、スリット4dによって回転角度が規制されるので、シャッター開閉リング5は外れることなく光軸を中心として一定の角度で回転可能になる。尚、光線遮蔽部6aがその回転角度の両端で、光ア7a、光イ7bを遮蔽して角度を検知することは言うまでも無い。またレンズボード4の裏面に設けられたバネかけボス4eには片寄せバネ6bの一端がかけられ、他端は光線遮蔽部6aにかけられることで、シャッター開閉リング5は図9に於いて、つねに時計回転方向に付勢されている。
図9に於いて、シャッター開閉リング5はその内部の爪5bが、レンズボード4のフランジ爪4bにより、光軸方向で外れないように維持される。最初にドグ部材6の光線遮蔽部6aをレンズボード4のスリット4dに差し込んで、その後シャッター開閉リング5をレンズボードに挿入してドグ部材6とネジ止めすれば、スリット4dによって回転角度が規制されるので、シャッター開閉リング5は外れることなく光軸を中心として一定の角度で回転可能になる。尚、光線遮蔽部6aがその回転角度の両端で、光ア7a、光イ7bを遮蔽して角度を検知することは言うまでも無い。またレンズボード4の裏面に設けられたバネかけボス4eには片寄せバネ6bの一端がかけられ、他端は光線遮蔽部6aにかけられることで、シャッター開閉リング5は図9に於いて、つねに時計回転方向に付勢されている。
図11、図12はその角度関係を前からみたものである。図11はシャッター羽2gが強制的に開けられた状態、図12は反対に強制的に閉じられた状態である。
図12に於いてシャッター開閉リング5はつねに矢印5e方向に付勢されている。従ってシャッター開閉リング5を操作して反時計方向に動かすと、まずギャップ5fの10度分はシャッター開閉レバー2aは動かない。この間に図9の光ア7aはハイからローへと変化し、この信号変化で、図9のシャッター羽2gが開く前にモーター12が回転しミラーシート8、遮光板80は下に動かされて、図7に示すように撮影画面3dへの光を遮蔽することが出来る。つまりシャッター開閉レバー2aの19度の回転に対してシャッター開閉リング5は29度回転し、その差10度間で、ミラーシート8、遮光板80を動かす。
図12に於いてシャッター開閉リング5はつねに矢印5e方向に付勢されている。従ってシャッター開閉リング5を操作して反時計方向に動かすと、まずギャップ5fの10度分はシャッター開閉レバー2aは動かない。この間に図9の光ア7aはハイからローへと変化し、この信号変化で、図9のシャッター羽2gが開く前にモーター12が回転しミラーシート8、遮光板80は下に動かされて、図7に示すように撮影画面3dへの光を遮蔽することが出来る。つまりシャッター開閉レバー2aの19度の回転に対してシャッター開閉リング5は29度回転し、その差10度間で、ミラーシート8、遮光板80を動かす。
図11のシャッター羽2gが開いた状態から、操作リング5を時計方向に回すと、遅れることなくシャッター開閉レバーが動かされ、シャッター羽2gが閉じる。その動作は、最初のストローク9度30分の間で行われる。光イ7bはハイからローに変化するがまだモーター12は回転しない。さらに図12の位置まで操作リング2が回されると光ア7aはローからハイに変わりこの二つの信号を検知してモーター12を回しミラーシート8、遮光板80を図8の状態まで上に回転させる。後で詳述するが、このとき最初にミラーシート8を図8の状態まで上げてファインダーグラス1dからの逆入光を遮光してから遮光板80が上に動き始めるので、フイルム32が露光することは無い。
従来のシャッターを内臓したレンズは、電源を持たずメカニカルに制御される。従ってシャッター開閉レバー2はシャッター羽2gとメカニカルにリングしてその開閉をするので、確実な動作のためにはシャッター開閉レバーの移動量を大きくして遊びをつくることが必要である。この実施例ではその遊びが片寄せされており、シャッター開閉レバーを時計方向にまわすときは、前半の動きでシャッター羽2gを閉じる。本発明は上述の通りこの遊びを利用し、さらに反対側にもシャッター開閉リングの形状を利用して遊びを作り出している。
図13はカメラ本体1の内部の駆動機構のモーター12の側からの斜視図、図14はそれを分解した状態でカメラ本体1を除外した斜視図である。なお図13に於いて、カメラ本体1は断面をとっている。
図13においてその全体構成を説明する。
図6でも示したとおり、カメラ本体1はミラー8aを収納する部分が壁で区切られ、その壁の外に駆動のための部品が配置される。図では見えないがミラーシート8、遮光板80もミラー8と同じ部分に収納されている。ミラーシート8、遮光版80はカメラ本体1の前記壁に開けられた規制穴ア1e及び規制穴イ1fを通して外側の部材と一体化される。規制穴ア1e及び規制穴イ1fはそれぞれミラーシート8、遮光板80の回転角度を規制している。さらに外側からモーター取り付け板15を介してモーター12がカメラ本体1に固定される。図では見えないが、モーター12で同軸に駆動される駆動レバー13の角度を検知するフォトインターラプターの光ウ16aと光エ16bを実装したミラー検知基板16もカメラ本体1に固定されている。
図6でも示したとおり、カメラ本体1はミラー8aを収納する部分が壁で区切られ、その壁の外に駆動のための部品が配置される。図では見えないがミラーシート8、遮光板80もミラー8と同じ部分に収納されている。ミラーシート8、遮光版80はカメラ本体1の前記壁に開けられた規制穴ア1e及び規制穴イ1fを通して外側の部材と一体化される。規制穴ア1e及び規制穴イ1fはそれぞれミラーシート8、遮光板80の回転角度を規制している。さらに外側からモーター取り付け板15を介してモーター12がカメラ本体1に固定される。図では見えないが、モーター12で同軸に駆動される駆動レバー13の角度を検知するフォトインターラプターの光ウ16aと光エ16bを実装したミラー検知基板16もカメラ本体1に固定されている。
図14に於いてその具体的構成を説明する。
ミラーシート8にミラー8aが貼られて、軸ガイド部ア8bと遮光板80の軸ガイド部イ80fが同軸に合わされ、軸14が挿入されて回転可能になる。尚図示していないが軸14はカメラ本体1によって支持、固定されている。ミラーシート8は連結部材ア8bによって内カム板ア8cと一体化される。尚、連結部材ア8bは図13の規制穴ア1eを貫通している。ミラーバネ17の作用端ア17aが内カム板ア8cのバネかけ8dに掛けられ、固定端ア17bはモーター取り付け板15のバネかけ15aに掛けられる。尚、バネかけ8dは図示面の向こう側にある。
ミラーシート8にミラー8aが貼られて、軸ガイド部ア8bと遮光板80の軸ガイド部イ80fが同軸に合わされ、軸14が挿入されて回転可能になる。尚図示していないが軸14はカメラ本体1によって支持、固定されている。ミラーシート8は連結部材ア8bによって内カム板ア8cと一体化される。尚、連結部材ア8bは図13の規制穴ア1eを貫通している。ミラーバネ17の作用端ア17aが内カム板ア8cのバネかけ8dに掛けられ、固定端ア17bはモーター取り付け板15のバネかけ15aに掛けられる。尚、バネかけ8dは図示面の向こう側にある。
遮光板80は連結部材80bによって内カム板イ80cと一体化される。尚、連結部材イ80bは図13の規制穴イ1fを貫通している。遮光バネ18の作用端イ18bがバネかけイ80dに掛けられ、固定惴イ18bは図13に示すカメラ本体1のバネかけ1gに掛けられている。
駆動レバー13は中央のモーター軸挿入穴13dにモーター12のモーター回転中心軸12aが挿入され、モーター取り付け板15を介してカメラ本体1に固定される。駆動レバー13には、内カムア8gに作用する駆動ボスア13aと内カムイ80gに作用する駆動ボスイ13bがそれぞれ植設されている。また反対側にはドグ部13cが植設されて、光ウ16a、光エ16bで検知される。尚、モーター12は減速ギアつきで秒間約一回転の回転速度である。ふたつのフォトインターラプター光ウ16aと光エ16bがミラー検知基板16に実装され、ミラー検知基板16はカメラ本体1に固定される。
図15、図16、図17は遮光板80とその関連部品を除外して、これら部品を右側面からみたもので、図15はミラーが下りきった状態、図16は上昇途中、図17は上昇しきった状態である。尚、カメラ本体1は図示していない。図15、図16、図17を用いてミラーシート8の動きを説明する。
図15において、ミラーシート8がさがりきっているとき、駆動レバー13に植設された駆動ボスア13aはどこにも接触していない。この状態ではミラーバネ17がミラーシ−ト8を反時計回転方向に付勢している。駆動レバー13がモーター12によって反時計方向に回転しはじめると駆動ボスア13aは内カムア8gの上辺に接触してミラーシート8を持ち上げ始め、駆動レバー13が40度回転したところで、ミラーバネ17の付勢方向はミラーシート8の回転中心である軸ガイド部ア8fに向かうが、さらにわずかでも駆動レバーが回転を続けるとミラーシート8を時計回転方向に付勢し始めるので、駆動レバー13に関係なくミラーシート8は即座に上に持ち上げられる。駆動レバー13は80度回転したところで光エ16bに検知されその状態で停止する。
図18、図19、図20はミラーシート8とその関連部品を除外して、これら部品を右側面からみたもので、図18は遮光板80が下りきった状態、図16は上昇途中、図17は上昇しきった状態である。尚、カメラ本体1は図示していない。図18、図19、図20を用いて遮光板80の動きを説明する。
図18において、遮光板80がさがりきっているとき、この状態では遮光バネ18が遮光板80を反時計回転方向に付勢している。駆動レバー13がモーター12によって反時計方向に40度回転すると駆動ボスイ13bは内カムイ80gの上辺に接触して遮光板80を持ち上げ始め、駆動レバー13が65度回転したところで、遮光バネ18の付勢方向は遮光板80の回転中心である軸ガイド部イ80fに向かうが、さらにわずかでも駆動レバーが回転を続けると遮光板80を時計回転方向に付勢し始めるので、駆動レバー13に関係なく遮光板80は即座に上に持ち上げられて止まる。
ミラーが下降する場合は、詳述した動きの詳細はすべて反対方向に同様になされる。
以上、ミラーシート8と遮光板80の動きを詳述したが、駆動レバーが40度回転したときは、ミラーシートが急激に持ち上げられてファインダーグラス1dからの逆入光を遮光し、フイルム32を遮光している遮光板80はその後に動き始めるので、フイルム32がレンズ2のシャッターによる以外の露光をすることは無い。
図21はシャッター開閉リング5の両端を検知する光ア7a、光イ7bと駆動レバー13の両端を検知する光ウ16a、光エ16bの状態とカメラの状態を表にしたもので、この4個のフォトインターラプターで論理演算することで、モーター12の制御が可能なことを示している。
以上の発明によれば、従来例にくらべて非常にわかりやすく、また操作手順も少ないカメラを安価に提供可能である。特に接写やあおりが可能なカメラの普及に大きく寄与するものである。
1 カメラ本体 1a 遮蔽フード 1b 蛇腹 1c 遮光壁
1d ファインダーグラス 1e 規制穴ア 1f 規制穴イ
1g バネかけ
2 レンズ 2a シャッター開閉レバー 2b チャージレバー
2c レリーズレバー 2d 矢印 2e 矢印 2f 絞りレバー
2g シャッター羽 2h 絞り羽 2i 撮影レンズ
2j 位置決めボス 2k レンズ後端
3 カメラバック 3a ピントグラス 3b フード 3d 画面枠
31 フイルムバック 31a 引き蓋
32 フイルム
4 レンズボード 4a ロックネジ 4b フランジ爪 4c 位置決め切り欠き
4d スリット 4e バネかけボス
5 シャッター開閉リング 5a 袋部 5b 爪 5c 戻しバネ
5d 光軸 5e 矢印 5f ギャップ
6 ドグ部材 6a 遮蔽壁 6b 片寄せバネ
7 リング検知基板 7a 光ア 7b 光イ
8 ミラーシート 8a ミラー 8b 連結部材ア 8c 内カム板ア
8d バネかけア 8f 軸ガイドア 8g 内カムア
80 遮光板 80b 連結部材イ 80c 内カム板イ
80d バネかけイ 80f 軸ガイド部イ
80g 内カムイ
9 ファインダー主光線
10 撮影主光線 11 電池
12 モーター 12a モーター回転中心軸
13 駆動レバー 13a 駆動ボスア 13b 駆動ボスイ 13c ドグ部
13d モーター軸挿入穴
14 軸
15 モーター取り付け板 15a バネかけ
16 ミラー検知基板 16a 光ウ 16b 光エ
17 ミラーバネ 17a 作用端ア 17b 固定端ア
18 遮蔽バネ 18a 作用端イ 18b 固定端イ
1d ファインダーグラス 1e 規制穴ア 1f 規制穴イ
1g バネかけ
2 レンズ 2a シャッター開閉レバー 2b チャージレバー
2c レリーズレバー 2d 矢印 2e 矢印 2f 絞りレバー
2g シャッター羽 2h 絞り羽 2i 撮影レンズ
2j 位置決めボス 2k レンズ後端
3 カメラバック 3a ピントグラス 3b フード 3d 画面枠
31 フイルムバック 31a 引き蓋
32 フイルム
4 レンズボード 4a ロックネジ 4b フランジ爪 4c 位置決め切り欠き
4d スリット 4e バネかけボス
5 シャッター開閉リング 5a 袋部 5b 爪 5c 戻しバネ
5d 光軸 5e 矢印 5f ギャップ
6 ドグ部材 6a 遮蔽壁 6b 片寄せバネ
7 リング検知基板 7a 光ア 7b 光イ
8 ミラーシート 8a ミラー 8b 連結部材ア 8c 内カム板ア
8d バネかけア 8f 軸ガイドア 8g 内カムア
80 遮光板 80b 連結部材イ 80c 内カム板イ
80d バネかけイ 80f 軸ガイド部イ
80g 内カムイ
9 ファインダー主光線
10 撮影主光線 11 電池
12 モーター 12a モーター回転中心軸
13 駆動レバー 13a 駆動ボスア 13b 駆動ボスイ 13c ドグ部
13d モーター軸挿入穴
14 軸
15 モーター取り付け板 15a バネかけ
16 ミラー検知基板 16a 光ウ 16b 光エ
17 ミラーバネ 17a 作用端ア 17b 固定端ア
18 遮蔽バネ 18a 作用端イ 18b 固定端イ
Claims (4)
- フイルムに露光するためのシャッターを内蔵したレンズと、該レンズに設けられ撮影者が操作可能なシャッター開閉レバーと、該レンズが取り付けられるレンズボードと、該レンズボードに一端を固着された蛇腹と、該蛇腹のもう一方の端面が固着されるカメラ本体と、該カメラ本体内に該レンズの光線束を反射するミラーと、該光線束を結像するファインダースクリーンを内蔵したカメラであって、前記レンズボードに軸支されて前記シャッター開閉レバーを案内しながら動かすシャッター開閉リングと、該シャッター開閉リングの動きを検知するスイッチと、その検知信号によって前記カメラ本体に内蔵された前記ミラーを昇降させるモーターを備えたことを特徴とするカメラ。
- 前記シャッター開閉レバーを案内しながら動かす前記シャッター開閉リングには、該シャッター開閉レバーを収納する袋部が設けられ、該袋部は該シャッター開閉レバーの移動量より大きい動きをしながら該シャッター開閉レバーを案内することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 前記カメラ本体に内蔵された前記ミラーはミラーシートに貼り付けられ、該ミラーシートの側面に内カム板が形成され、該内カム板に設けられた内カムと、駆動レバーと、該駆動レバーに設けられ該内カムを案内する駆動ボスと、該内カム板に一端を支持されたミラーバネを備え、該駆動ボスは静止状態で該内カムに当接していないことを特徴とする請求項1項記載のカメラ。
- 前記カメラ本体には回転する遮光板が内蔵され、該遮光板の側面に内カム板が形成され、該内カム板に設けられた内カムと、駆動レバーと、該駆動レバーに設けられ該内カムを案内する駆動ボスと、該内カム板に一端を支持された遮光バネを備え、該駆動ボスは静止状態で該内カムに当接していないことを特徴とする請求項1項記載のカメラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010012565A JP2011141506A (ja) | 2010-01-05 | 2010-01-05 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011141506A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021505965A (ja) * | 2017-12-12 | 2021-02-18 | レイセオン カンパニー | 積載ボリュームが最小化された望遠鏡バイパスミラー機構 |
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2010
- 2010-01-05 JP JP2010012565A patent/JP2011141506A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021505965A (ja) * | 2017-12-12 | 2021-02-18 | レイセオン カンパニー | 積載ボリュームが最小化された望遠鏡バイパスミラー機構 |
JP7029535B2 (ja) | 2017-12-12 | 2022-03-03 | レイセオン カンパニー | 積載ボリュームが最小化された望遠鏡バイパスミラー機構 |
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