JPH08502336A - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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JPH08502336A
JPH08502336A JP6502958A JP50295894A JPH08502336A JP H08502336 A JPH08502336 A JP H08502336A JP 6502958 A JP6502958 A JP 6502958A JP 50295894 A JP50295894 A JP 50295894A JP H08502336 A JPH08502336 A JP H08502336A
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ピエトロ マソニ,
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、駆動軸(1)の回転運動が偏心ディスク(2a、2b)により可変振幅の揺動運動に変換され、偏心ディスクの偏心量は駆動軸(1)に組み込まれた制御装置(3)により制御され、揺動運動はフリーホイール装置を含む一方向駆動装置(6)により出力軸(9)の回転運動に変換される変速装置に係わる。本発明によれば、変速装置は駆動軸(1)に組み込まれた偏心ディスク(2a、2b)のための制御装置(3)が油圧式、空気圧式、又は電気機械式の装置であり、各一方向駆動装置(6a〜6d)は第一の回転駆動方向及びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ対応する出力軸(9)を駆動するよう構成された二方向回転式のフリーホイール装置を含んでいることにより逆転可能であることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】 変速装置 本発明は、少くとも一対の偏心ディスクが設けられた駆動軸を含み、偏心ディ スクの偏心量は駆動軸に組み込まれた制御装置により作動中に於ても偏心量0の 中立位置より最大値まで変更可能であり、偏心ディスクの偏心方向は互いに逆方 向であり、複数個の周辺ユニットがピッチ円S上に配列されており、ピッチ円S は駆動軸の中心線と同軸の中心を有し、作動中に偏心ディスクが揺動する平面内 又はその近傍に配置されており、各周辺ユニットは偏心ディスクの一方により揺 動するよう駆動されるクランクアームを含んでおり、各周辺ユニットのクランク アームはフリーホイール装置よりなる少くとも一つの一方向駆動装置により対応 する中間軸及び一定の変速比を有する変速機を介して出力軸に駆動接続された変 速装置に係わる。 かかる変速装置はオランダ国特許第7201494号明細書又はイタリア国特 許第1051549号明細書より公知である。 公知の変速装置の一つの欠点は駆動軸に組み込まれた制御装置である。この制 御装置は機械式の装置であるので、その組み立ては非常に複雑である。また公知 の変速装置は摩耗し易く、従って定期的に検査されなければならず、また必要に 応じて修理されなければならない。更に公知の変速装置はその構成部品の数が多 いので製造コストが高い。 用途によっては、公知の変速装置は入力軸の回転方向に拘らず出力軸が常に同 一の方向に回転するという欠点を有している。従って出力軸を両方向に回転させ るためには、独立の回転方向逆転ボックスが出力軸に接続されなければならない 。 かかる回転方向逆転ボックスによりコストが増大されることに加えて、回転方向 逆転ボックスにはそれにより摩擦源が増大されるという欠点があり、また出力軸 の回転方向を逆転し得るようにするためには摩擦クラッチや流体クラッチが必要 であることが多いという欠点がある。 本発明の目的は上述の欠点を有しない変速装置を提供することである。 この目的を達成すべく、上述の従来技術の欄に於て説明した型式の変速装置は 、 本発明によれば、駆動軸に組み込まれた偏心ディスク用制御装置が油圧式、空気 圧式、又は電気機械式の装置であり、各一方向駆動装置が第一の回転駆動方向及 びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ対応する中間軸を駆動するよう構成され た二方向回転式のフリーホイール装置を含んでいることにより逆転可能であり、 各一方向駆動装置は出力軸の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であること を特徴としている。 駆動軸に組み込まれた偏心ディスク用制御装置は油圧式、空気圧式、又は電気 機械式の装置であるので、公知の機械式の制御装置に比して部品点数が非常に少 なく、またその製造コストも非常に低い。また本発明による制御装置の組み立て は非常に簡単である。また油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置は摩耗 し難く、従って本発明によれば耐久性及び作動上の信頼性に優れた制御装置が得 られる。更にかかる制御装置を有する変速装置に於ては、変速装置に歯車の形態 をなす追加の逆転段を設ける必要もなく、従って摩擦を増大することなく、出力 軸の回転方向を逆転することができる。更に油圧式、空気圧式、又は電気機械式 の制御装置によれば、制御装置に一方向駆動装置の逆転機能を容易に組み込むこ とができる。 また上述の目的を達成すべく、変速装置は、本発明の他の一つの実施例によれ ば、偏心ディスクのための油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置は、偏 心ディスクが中立位置にあるときにのみ一方向駆動装置が逆転可能であるよう一 方向駆動装置に接続されていることを特徴としている。かかる構成によれば、一 方向駆動装置の逆転中に変速装置の出力軸が回転されることを防止することがで きる。この安全確保構造は、一方向駆動装置が逆転された後に出力軸が回転して も、出力軸が周辺ユニットのクランクアームを回転させて変速装置を修理不可能 なほどに損傷することを防止するために必要である。 動力を中間軸にできるだけ良好に分配して伝達し得るよう、従って高い動力を 伝達し得るよう、変速装置は、本発明の更に他の一つの実施例によれば、少くと も二つの逆転可能な一方向駆動装置が各周辺ユニットに設けられていることを特 徴としている。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、変速装置は、逆転可能な各一方向駆 動装置が上述のクランクアームを担持するアウタリングと、相対回転しないよう 対応する中間軸に接続されたインナリングとを含んでおり、アウタリング及びイ ンナリングはそれぞれ内周面及び外周面にて少くとも部分的に共通の周方向の接 触面を共有しており、周方向の接触面にはリセスが設けられており、リセスは対 応する中間軸の中心線に垂直に延在する切断面による断面図で見て実質的に菱形 をなしており、各リセスは二つの弾性的に支持された球体又は円柱体を担持する フレームを受け入れており、各フレームはリセス内に於て逆転リングにより設定 される二つの定位置をとり、第一の定位置に於てはフレームの一方の球体又は円 柱体がアウタリング及びインナリングにより形成されたリセスのコーナヘ弾性的 に押圧され、フレームが他方の球体又は円柱体をリセスの壁面より離脱した状態 に維持し、第二の定位置に於てはフレームの他方の球体又は円柱体がリセスの他 方のコーナヘ弾性的に押圧され、フレームが一方の球体又は円柱体をリセスの壁 面より離脱した状態に維持するよう構成されていることを特徴としている。 かかる構成の二方向回転式の駆動装置は単純に作動し、通常の一方向回転式の フリーホイール装置と同程度の空間しか必要としない。またかかる一方向駆動装 置の構造は単純であり、従って耐久性及び作動上の信頼性に優れている。更に本 発明に於ける逆転可能な一方向駆動装置は変速装置内の摩擦源を増大しない。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、一対の偏心ディスクのための油圧式 、空気圧式、又は電気機械式の制御装置が逆転リングの作動に油圧式、空気圧式 、又は電気機械式に接続される場合には、各逆転リングの作動が油圧式、空気圧 式、又は電気機械式に行われることが特に有利である。 油圧式、空気圧式、又は電気機械式に作動可能な逆転リングの接続は油圧式、 空気圧式、又は電気機械式の中央作動装置により簡単に達成される。 前述のイタリア国特許の明細書に記載された変速装置に於ては、偏心ディスク は相対回転しないよう駆動軸に接続された円形の偏心ディスクにより形成されて おり、偏心ディスクは駆動軸の中心線に垂直な方向に変位されるよう構成されて おり、各偏心ディスクの周りにはローラ軸受又は平面軸受を介して少くとも一つ のリングが配置されており、リングは回転せず、対応する周辺ユニットのクラン クアームに駆動接続されている。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、上述の型式の変速装置は、駆動軸に 組み込まれた一対の偏心ディスクのための油圧式、空気圧式、又は電気機械式の 制御装置が駆動軸の中心線に垂直に延在する二つのピストン−シリンダ組立体を 含んでおり、各ピストン−シリンダ組立体は一対の偏心ディスクの一方を両方向 に制御し、各ピストン−シリンダ組立体のピストンにはその両側にて対応するシ リンダ、即ち精密なボアの中心線の方向に延在するピストンロッドが設けられて おり、各ピストン−シリンダ組立体のシリンダ内には予備圧縮されたばねが弾装 されており、ばねは偏心ディスクが中立位置に位置するようピストンを付勢して おり、各シリンダは二つのチャンネルに接続されており、これらのチャンネルは ピストンの両側にてシリンダ内に開口し、それぞれ駆動軸に設けられたボアによ り油圧又は空気圧の媒体源に接続されており、これらの圧力媒体源によりシリン ダ内に於けるピストンの位置、従って偏心ディスクの偏心量を制御することがで きるよう構成されていることを特徴としている。 この構成を有する制御装置は耐久性及び作動上の信頼性に優れている。ピスト ン−シリンダ組立体は、ピストンロッドが偏心ディスクに係合し、偏心ディスク がスクエアより引き抜かれることなく半径方向に変位されるよう配置される。 更に本発明の制御装置の組み立ては簡単であり、また制御装置を組み込むため に必要な空間は小さいので駆動軸は実質的に弱体化されない。従って入力軸の直 径を公知の装置の場合よりも小さくすることができる。各シリンダ内に配置され たばねは安全確保手段として作用し、圧力媒体源の圧力が低下すると偏心ディス クを中立位置へ付勢し、これにより入力軸のトルクが出力軸に伝達されないこと を確保する。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、ばねが配置されたシリンダ内空間に 開口するチャンネルは第一の圧力媒体源に接続されており、ピストンの他方の側 にてシリンダ内空間に開口するチャンネルは第二の圧力媒体源に接続されており 、第一の圧力媒体源は偏心ディスクを中立位置へ付勢する一定の基本圧力を供給 し、第二の圧力媒体源は偏心ディスクの偏心量の大きさを制御する可変制御可能 な圧力を有することを特徴としている。 本発明を明瞭にすべく、添付の図を参照して変速装置の一つの実施例について 説明する。 図1は変速装置の一つの実施例の部分断面図である。 図2は図1の線II−IIに沿う断面図である。 図3は周辺ユニットに組み込まれた逆転可能な一方向駆動装置の詳細を示す拡 大部分断面図である。 図4は図2に示された断面の一部、即ち駆動軸に組み込まれた偏心ディスク用 制御装置を示す拡大部分断面図である。 図5は図1に示された断面の一部、即ち駆動軸に組み込まれた制御装置のチャ ンネルに接続された圧力媒体源を示す拡大部分断面図である。 図面は本発明による変速装置の一つの好ましい実施例を示しており、特に図1 は部分断面図を示している。変速装置は少くとも一対の偏心ディスク2a、2b が設けられた駆動軸1を含んでおり、偏心ディスクの偏心量は駆動軸に組み込ま れた制御装置3により作動中に於ても偏心量0の中立位置より最大値まで変更可 能である。偏心ディスク2a)2bの偏心方向は互いに逆方向である。複数個の 周辺ユニット4a、4bがピッチ円s上に配列されており、ピッチ円Sは駆動軸 1の中心線H1と同軸の中心を有し、作動中に偏心ディスク2a、2bが揺動す る平面内又はその近傍に配置されている。各周辺ユニットには偏心ディスク2a 、2bの一方により揺動するよう駆動されるクランクアーム5が設けられている 。各周辺ユニットのクランクアーム5はフリーホイール装置6よりなる少くとも 一つの一方向駆動装置6により対応する中間軸7及び一定の変速比を有する変速 機8を介して出力軸9に駆動接続されている。各中間軸7には各偏心ディスク2 a、2bにi一つずつの割合で二つの周辺ユニット4a、4bが取り付けられて いる。図示の実施例に於ては三つの歯車よりなる変速機8の一定の変速比は1: 1及びオーバドライブの比、例えば1:2であってよい。本発明によれば、各一 方向駆動装置6には対応する中間軸7を第一の回転駆動方向及びこれとは反対の 第二の回転駆動方向へ駆動し得るよう構成された二方向回転式のフリーホイール 装置6が設けられているので、一方向駆動装置6の回転方向を逆転することがで きる。 駆動軸に組み込まれた偏心ディスク2a、2b用の制御装置3は油圧式、空気圧 式、又は電気機械式のものであり、出力軸9の回転速度が0であるときにのみ一 方向駆動装置6の回転方向を逆転することができる。偏心ディスク2a、2bの 油圧式制御装置3を一方向駆動装置6に連結することにより、偏心ディスク2a 、2bが中立位置にあるときにのみ一方向駆動装置6の回転方向を逆転し得るよ うにすることができる。 出力軸9の回転速度は偏心ディスク2a、2bの偏心量の大きさに依存する。 偏心ディスク2a、2bが中立位置にあるときには、出力軸9は駆動軸1が回転 していても静止状態を維持する。出力軸9が慣性力に起因して通常の回転駆動方 向への回転を継続する場合や、それに連結された負荷(図示せず)により回転さ れる場合には、出力軸9は中間軸7と共に自由に回転する。中間軸7の回転はフ リーホイールクラッチ6が介装されているのでクランクアーム5には伝達されな い。従って変速装置はフリーホイールクラッチとして作動する。駆動軸1及び出 力軸9の回転速度が同一であるときには、これらの軸は直接駆動されるようそれ 自身公知の直結カップリング19により互いに連結される。この連結は油圧式又 は空気圧式に行われることが好ましいが、直結カップリング19の作動は機械式 に行われてもよい。この構造が図面に図示されており、符号20にて示されてい る。 動力を中間軸7にできるだけ良好に分配して伝達し得るよう、また高い動力が 各中間軸7に伝達されるよう、変速装置の各周辺ユニット4は二つの逆転可能な 一方向駆動装置6a、6b及び6c、6dを含んでいる。従って図示の実施例に 於ては、各中間軸には四つの逆転可能な一方向駆動装置6a、6b、6c、6d が取り付けられている。 周辺ユニット4の一方向駆動装置6の詳細な断面図である図3に明瞭に示され ている如く、各一方向駆動装置6は上述のクランクアーム5を担持するアウタリ ング10と、例えばキー12により相対回転しないよう対応する中間軸7に連結 されたインナリング11とを含んでいる。アウタリング10及びインナリング1 1はそれぞれ内周面及び外周面にて少くとも部分的に共通の周方向の接触面13 を共有している。周方向の接触面13にはリセス14が設けられており、リセス 14は対応する中間軸7の中心線に垂直に延在する切断面による断面図で見て実 質的に菱形をなしている。各リセスには二つの弾性的に支持された球体又は円柱 体16a、16bを担持するフレーム15が配置されている。各フレーム15は リセス14内に於て逆転リング17(図1参照)により設定される二つの定位置 をとる。第一の定位置に於ては、図示の如くフレーム15の一方の球体又は円柱 体16aがリセス14のコーナl4aへ弾性的に押圧される。コーナ14aはア ウタリング10及びインナリング11により形成されている。他方の球体又は円 柱体16bはフレーム15によりリセス14の壁面より離脱した状態に維持され る。フレーム15が第二の定位置にあるときには、フレーム15の他方の球体又 は円柱体16bがリセス14の他方のコーナ14bへ弾性的に押圧され、一方の 球体又は円柱体16aはフレーム15によりリセス14の壁面より離脱した状態 に維持される。 逆転リング17の作動は例えば変速装置のハウジング内に配置された逆転アー ム18により行われ、逆転アーム18は逆転リング17に設けられた突起に一時 的に係合する。本発明によれば、一対の偏心ディスク2a、2bのための油圧式 、空気圧式、又は電気機械式の制御装置3が逆転リング17の作動に油圧式、空 気圧式、又は電気機械式に接続される場合には、各逆転リング17の作動が油圧 式、空気圧式、又は電気機械式に行われることが特に有利である。かかる油圧式 、空気圧式、又は電気機械式の作動により、偏心ディスク2a、2bが中立位置 にあり、出力軸の回転速度が0であるときにのみ逆転リング17を作動すること ができる。 図4に明瞭に示されている如く、偏心ディスク2は相対回転しないよう駆動軸 に接続されており、また偏心ディスクは円形の周面を有している。偏心ディスク は駆動軸の中心線に垂直な方向に変位されるよう配列されている。各偏心ディス ク2の円形の周面にはローラ軸受又は平面軸受21を介して少くとも一つのリン グ32が配置されており、リング32は回転せず、対応する周辺ユニット4のク ランクアーム5に駆動接続されている。一対の偏心ディスク2a、2bのための 油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置3は駆動軸に組み込まれている。 制御装置3は駆動軸1の中心線に垂直に延在する二つのピストン−シリンダ組立 体3を含んでおり、ピストン−シリンダ組立体3はそれぞれ一対の偏心ディスク 2a、2bの一方を両方向に制御する。各ピストン−シリンダ組立体3のピスト ン22は二つのピストンロッド24、25を含み、これらのピストンロッドはピ ストン22の両側にて対応するシリンダ23、即ち精密なボアの中心線の方向に 延在している。各ピストン−シリンダ組立体3のシリンダ内には予備圧縮された ばね26が弾装されており、ばね26は偏心ディスク2a、2bが中立位置に位 置するようピストン22を付勢している。各シリンダ23はそれぞれ二つのチャ ンネル28、29及び28a、29aに接続されており、これらのチャンネルは ピストン22の両側にてシリンダ23内に開口し、それぞれ駆動軸に設けられた ボア28、29及び28a、29aにより油圧又は空気圧の媒体源30及び31 に接続されている。これらの圧力媒体源30、31によりシリンダ23内に於け るピストン22の位置、従って偏心ディスク2a、2bの偏心量を制御すること ができる。 安全性の理由から、ばね26が配置されたシリンダ内空間23に開口するチャ ンネル29、29aは第一の圧力媒体源30に接続されており、ピストン22の 他方の側にてシリンダ内空間23に開口するチャンネル28、28aは第二の圧 力媒体源31に接続されており、第一の圧力媒体源30は偏心ディスク2a、2 bを中立位置へ付勢する一定の基本圧力を供給し、第二の圧力媒体源31は偏心 ディスク2a、2bの偏心量の大きさを制御する可変制御可能な圧力を有する。 かくして圧力媒体源30の一定の基本圧力及びばね26の付勢力により、積極的 な動作によってのみ、即ち圧力媒体源31の圧力を圧力媒体源30の圧力よりも 高い圧力まで増圧させることによってのみ偏心ディスクを中立位置より移動させ ることができるよう、二重の安全性が確保される。 本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の 修正が可能であることは明らかであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年7月22日 【補正内容】 明細書 変速装置 本発明は請求項1の前提部分による変速装置に係わる。 かかる変速装置は米国特許第2864259号公報より公知である。米国特許 第2864259号公報には、請求項1の前提部分に記載されたすべての特徴を 有する訳ではないが、可変式スロークランク型の変速機であって、出力軸の回転 方向を逆転し得るよう逆転可能な複数個の一方向駆動装置を含む可変式変速機が 記載されている。 上述の米国特許公報より公知の変速装置の一つの欠点は駆動軸に組み込まれた 制御装置である。この制御装置は機械式の装置であるので、その組み立ては非常 に複雑である。また公知の変速装置は摩耗し易く、従って定期的に検査されなけ ればならず、また必要に応じて修理されなければならない。更に公知の変速装置 はその構成部品の数が多いので製造コストが高い。 用途によっては、上述の米国特許第2864259号公報より公知の変速装置 は入力軸の回転方向に拘らず出力軸が常に同一の方向に回転するという欠点を有 している。従って出力軸を両方向に回転させるためには、独立の回転方向逆転ボ ックスが出力軸に接続されなければならない。かかる回転方向逆転ボックスによ りコストが増大されることに加えて、回転方向逆転ボックスにはそれにより摩擦 源が増大されるという欠点があり、また出力軸の回転方向を逆転し得るようにす るためには摩擦クラッチや流体クラッチが必要であることが多いという欠点があ る。 本発明の目的は上述の欠点を有しない変速装置を提供することである。 この目的を達成すべく、上述の従来技術の欄に於て説明した型式の変速装置は 請求項1の特徴部分に記載された構成を特徴としている。 駆動軸に組み込まれた偏心ディスク用制御装置は油圧式、空気圧式、又は電気 機械式の装置であるので、公知の機械式の制御装置に比して部品点数が非常に少 なく、またその製造コストも非常に低い。また本発明による制御装置の組み立て は非常に簡単である。また油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置は摩耗 し難く、従って本発明によれば耐久性及び作動上の信頼性に優れた制御装置が得 られる。更にかかる制御装置を有する変速装置に於ては、変速装置に歯車の形態 をなす追加の逆転段を設ける必要もなく、従って摩擦を増大することなく、出力 軸の回転方向を逆転することができる。更に油圧式、空気圧式、又は電気機械式 の制御装置によれば、制御装置に一方向駆動装置の逆転機能を容易に組み込むこ とができる。 また上述の目的を達成すべく、変速装置は、本発明の他の一つの実施例によれ ば、請求項2の特徴部分に記載された構成を特徴としている。 かかる構成によれば、一方向駆動装置の逆転中に変速装置の出力軸が回転され ることを防止することができる。この安全確保構造は、一方向駆動装置が逆転さ れた後に出力軸が回転しても、出力軸が周辺ユニットのクランクアームを回転さ せて変速装置を修理不可能なほどに損傷することを防止するために必要である。 動力を中間軸にできるだけ良好に分配して伝達し得るよう、従って高い動力を 伝達し得るよう、変速装置は、本発明の更に他の一つの実施例によれば、請求項 3の特徴部分に記載された構成を特徴としている。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、変速装置は請求項4の特徴部分に記 載された構成を特徴としている。 かかる構成の二方向回転式の駆動装置は単純に作動し、通常の一方向回転式の フリーホイール装置と同程度の空間しか必要としない。またかかる一方向駆動装 置の構造は単純であり、従って耐久性及び作動上の信頼性に優れている。更に本 発明に於ける逆転可能な一方向駆動装置は変速装置内の摩擦源を増大しない。こ の種の二方向回転式のフリーホイール装置自体は、差動機構に使用される二方向 回転式のフリーホイールを開示するドイツ国特許第2131900号より公知で ある。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、変速装置は請求項5の特徴部分に記 載された構成を特徴としていることが特に有利である。 油圧式、空気圧式、又は電気機械式に作動可能な逆転リングの接続は油圧式、 空気圧式、又は電気機械式の中央作動装置により簡単に達成される。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、上述の型式の変速装置は請求項6の 特徴部分に記載された構成を特徴としている。 この構成を有する制御装置は耐久性及び作動上の信頼性に優れている。ピスト ンーシリンダ組立体は、ピストンロッドが偏心ディスクに係合し、偏心ディスク がスクエアより引き抜かれることなく半径方向に変位されるよう配置される。 更に本発明の制御装置の組み立ては簡単であり、また制御装置を組み込むため に必要な空間は小さいので駆動軸は実質的に弱体化されない。従って入力軸の直 径を公知の装置の場合よりも小さくすることができる。各シリンダ内に配置され たばねは安全確保手段として作用し、圧力媒体源の圧力が低下すると偏心ディス クを中立位置へ付勢し、これにより入力軸のトルクが出力軸に伝達されないこと を確保する。 本発明の更に他の一つの実施例によれば、変速装置は請求項7の特徴部分に記 載された構成を特徴としている。 本発明を明瞭にすべく、添付の図を参照して変速装置の一つの実施例について 説明する。 図1は変速装置の一つの実施例の部分断面図である。 図2は図1の線II−IIに沿う断面図である。 図3は周辺ユニットに組み込まれた逆転可能な一方向駆動装置の詳細を示す拡 大部分断面図である。 図4は図2に示された断面の一部、即ち駆動軸に組み込まれた偏心ディスク用 制御装置を示す拡大部分断面図である。 図5は図1に示された断面の一部、即ち駆動軸に組み込まれた制御装置のチャ ンネルに接続された圧力媒体源を示す拡大部分断面図である。 図面は本発明による変速装置の一つの好ましい実施例を示しており、特に図1 は部分断面図を示している。変速装置は少くとも一対の偏心ディスク2a、2b が設けられた駆動軸1を含んでおり、偏心ディスクの偏心量は駆動軸に組み込ま れた制御装置3により作動中に於ても偏心量0の中立位置より最大値まで変更可 能である。偏心ディスク2a、2bの偏心方向は互いに逆方向である。複数個の 周辺ユニット4a、4bがピッチ円S上に配列されており、ピッチ円Sは駆動軸 1の中心線H1と同軸の中心を有し、作動中に偏心ディスク2a、2bが揺動す る平面内又はその近傍に配置されている。各周辺ユニットには偏心ディスク2a 、2bの一方により揺動するよう駆動されるクランクアーム5が設けられている 。各周辺ユニットのクランクアーム5はフリーホイール装置6よりなる少くとも 一つの一方向駆動装置6により対応する中間軸7及び一定の変速比を有する変速 機8を介して出力軸9に駆動接続されている。 各中間軸7には各偏心ディスク2a)2bに一つずつの割合で二つの周辺ユニッ ト4a)4bが取り付けられている。図示の実施例に於ては三つの歯車よりなる 変速機8の一定の変速比は1:1及びオーバドライブの比、例えば1:2であっ てよい。本発明によれば、各一方向駆動装置6には対応する中間軸7を第一の回 転駆動方向及びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ駆動し得るよう構成された 二方向回転式のフリーホイール装置6が設けられているので、一方向駆動装置6 の回転方向を逆転することができる。駆動軸に組み込まれた偏心ディスク2a、 2b用の制御装置3は油圧式、空気圧式、又は電気機械式のものであり、出力軸 9の回転速度が0であるときにのみ一方向駆動装置6の回転方向を逆転すること ができる。偏心ディスク2a、2bの油圧式制御装置3を一方向駆動装置6に連 結することにより、偏心ディスク2a、2bが中立位置にあるときにのみ一方向 駆動装置6の回転方向を逆転し得るようにすることができる。 出力軸9の回転速度は偏心ディスク2a、2bの偏心量の大きさに依存する。 偏心ディスク2a)2bが中立位置にあるときには、出力軸9は駆動軸1が回転 していても静止状態を維持する。出力軸9が慣性力に起因して通常の回転駆動方 向への回転を継続する場合や、それに連結された負荷(図示せず)により回転さ れる場合には、出力軸9は中間軸7と共に自由に回転する。中間軸7の回転はフ リーホイールクラッチ6が介装されているのでクランクアーム5には伝達されな い。従って変速装置はフリーホイールクラッチとして作動する。駆動軸1及び出 力軸9の回転速度が同一であるときには、これらの軸は直接駆動されるようそれ 自身公知の直結カップリング19により互いに連結される。この連結は油圧式又 は空気圧式に行われることが好ましいが、直結カップリング19の作動は機械式 に行われてもよい。この構造が図面に図示されており、符号20にて示されてい る。 動力を中間軸7にできるだけ良好に分配して伝達し得るよう、また高い動力が 各中間軸7に伝達されるよう、変速装置の各周辺ユニット4は二つの逆転可能な 一方向駆動装置6a、6b及び6c、6dを含んでいる。従って図示の実施例に 於ては、各中間軸には四つの逆転可能な一方向駆動装置6a、6b、6c、6d が取り付けられている。 周辺ユニット4の一方向駆動装置6の詳細な断面図である図3に明瞭に示され ている如く、各一方向駆動装置6は上述のクランクアーム5を担持するアウタリ ング10と、例えばキー12により相対回転しないよう対応する中間軸7に連結 されたインナリング11とを含んでいる。アウタリング10及びインナリング1 1はそれぞれ内周面及び外周面にて少くとも部分的に共通の周方向の接触面13 を共有している。周方向の接触面13にはリセス14が設けられており、リセス 14は対応する中間軸7の中心線に垂直に延在する切断面による断面図で見て実 質的に菱形をなしている。各リセスには二つの弾性的に支持された球体又は円柱 体16a、16bを担持するフレーム15が配置されている。各フレーム15は リセス14内に於て逆転リング17(図1参照)により設定される二つの定位置 をとる。第一の定位置に於ては、図示の如くフレーム15の一方の球体又は円柱 体16aがリセス14のコーナ14aへ弾性的に押圧される。コーナ14aはア ウタリング10及びインナリング11により形成されている。他方の球体又は円 柱体16bはフレーム15によりリセス14の壁面より離脱した状態に維持され る。フレーム15が第二の定位置にあるときには、フレーム15の他方の球体又 は円柱体16bがリセス14の他方のコーナ14bへ弾性的に押圧され、一方の 球体又は円柱体16aはフレーム15によりリセス14の壁面より離脱した状態 に維持される。 逆転リング17の作動は例えば変速装置のハウジング内に配置された逆転アー ム18により行われ、逆転アーム18は逆転リング17に設けられた突起に一時 的に係合する。本発明によれば、一対の偏心ディスク2a、2bのための油圧式 、空気圧式、又は電気機械式の制御装置3が逆転リング17の作動に油圧式、空 気圧式、又は電気機械式に接続される場合には、各逆転リング17の作動が油圧 式、空気圧式、又は電気機械式に行われることが特に有利である。かかる油圧式 、空気圧式、又は電気機械式の作動により、偏心ディスク2a、2bが中立位置 にあり、出力軸の回転速度が0であるときにのみ逆転リング17を作動すること ができる。 図4に明瞭に示されている如く、偏心ディスク2は相対回転しないよう駆動軸 に接続されており、また偏心ディスクは円形の周面を有している。偏心ディスク は駆動軸の中心線に垂直な方向に変位されるよう配列されている。各偏心ディス ク2の円形の周面にはローラ軸受又は平面軸受21を介して少くとも一つのリン グ32が配置されており、リング32は回転せず、対応する周辺ユニット4のク ランクアーム5に駆動接続されている。一対の偏心ディスク2a、2bのための 油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置3は駆動軸に組み込まれている。 制御装置3は駆動軸1の中心線に垂直に延在する二つのピストン−シリンダ組立 体3を含んでおり、ピストンーシリンダ組立体3はそれぞれ一対の偏心ディスク 2a、2bの一方を両方向に制御する。各ピストン−シリンダ組立体3のピスト ン22は二つのピストンロッド24、25を含み、これらのピストンロッドはピ ストン22の両側にて対応するシリンダ23、即ち精密なボアの中心線の方向に 延在している。各ピストン−シリンダ組立体3のシリンダ内には予備圧縮された ばね26が弾装されており、ばね26は偏心ディスク2a、2bが中立位置に位 置するようピストン22を付勢している。 各シリンダ23はそれぞれ二つのチャンネル28、29及び28a、29aに接 続されており、これらのチャンネルはピストン22の両側にてシリンダ23内に 開口し、それぞれ駆動軸に設けられたボア28、29及び28a、29aにより 油圧又は空気圧の媒体源30及び31に接続されている。これらの圧力媒体源3 0、31によりシリンダ23内に於けるピストン22の位置、従って偏心ディス ク2a、2bの偏心量を制御することができる。 安全性の理由から、ばね26が配置されたシリンダ内空間23に開口するチャ ンネル29、29aは第一の圧力媒体源30に接続されており、ピストン22の 他方の側にてシリンダ内空間23に開口するチャンネル28、28aは第二の圧 力媒体源31に接続されており、第一の圧力媒体源30は偏心ディスク2a、2 bを中立位置へ付勢する一定の基本圧力を供給し、第二の圧力媒体源31は偏心 ディスク2a、2bの偏心量の大きさを制御する可変制御可能な圧力を有する。 かくして圧力媒体源30の一定の基本圧力及びばね26の付勢力により、積極的 な動作によってのみ、即ち圧力媒体源31の圧力を圧力媒体源30の圧力よりも 高い圧力まで増圧させることによってのみ偏心ディスクを中立位置より移動させ ることができるよう、二重の安全性が確保される。 本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の 修正が可能であることは明らかであろう。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年8月30日 【補正内容】 請求の範囲 1. 少くとも一対の偏心ディスク(2a、2b)が設けられた駆動軸(1)を 含み、前記偏心ディスクの偏心量は前記駆動軸に組み込まれた制御装置(3)に より作動中に於ても偏心量0の中立位置より最大値まで変更可能であり、前記偏 心ディスク(2a、2b)の偏心方向は互いに逆方向であり、複数個の周辺ユニ ット(4a、4b)がピッチ円S上に配列されており、前記ピッチ円Sは前記駆 動軸(1)の中心線(H1)と同軸の中心を有し、作動中に前記偏心ディスク( 2a、2b)が揺動する平面内又はその近傍に配置されており、各周辺ユニット は前記偏心ディスク(2a、2b)の一方により揺動するよう駆動されるクラン クアーム(5)を含んでおり、各周辺ユニットの前記クランクアーム(5)はフ リーホイール装置(6)よりなる少くとも一つの一方向駆動装置(6)により対 応する中間軸(7)及び一定の変速比を有する変速機(8)を介して出力軸(9 )に駆動接続された変速装置に於て、前記駆動軸(1)に組み込まれた前記偏心 ディスク(2a、2b)のための制御装置(3)は前記駆動軸(1)の外部に設 けられた油圧又は空気圧の媒体源(30、31)に駆動接続された油圧式又は空 気圧式の装置であり、各一方向駆動装置(6a、6b、6c、6d)は第一の回 転駆動方向及びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ対応する中間軸(7)を駆 動するよう構成された二方向回転式のフリーホイール装置(6)を含んでいるこ とにより逆転可能であり、各一方向駆動装置(6a、6b、6c、6d)は前記 出力軸(9)の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であることを特徴とする 変速装置。 2. 請求項1の変速装置に於て、前記偏心ディスク(2a、2b)のための前 記油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置(3)は、前記偏心デイスク( 2a、2b)が前記中立位置にあるときにのみ前記一方向駆動装置(6a、6b 、6c、6d)が逆転可能であるよう前記一方向駆動装置(6a、6b、6c、 6d)に接続されていることを特徴とする変速装置。 3. 請求項1又は2の変速装置に於て、各周辺ユニット(4a、4b)は少く とも二つの逆転可能な一方向駆動装置(6a、6b及び6c、6d)を含んでい ることを特徴とする変速装置。 4. 請求項1乃至3の変速装置に於て、逆転可能な各一方向駆動装置(6a、 6b、6c、6d)は対応するクランクアーム(5)を担持するアウタリング( 10)と、相対回転しないよう対応する中間軸(7)に接続されたインナリング (11)とを含んでおり、アウタリング(10)及びインナリング(11)はそ れぞれ内周面及び外周面にて少くとも部分的に共通の周方向の接触面(13)を 共有しており、前記周方向の接触面(13)にはリセス(14)が設けられてお り、前記リセス(14)は対応する前記中間軸(7)の中心線に垂直に延在する 切断面による断面図で見て実質的に菱形をなしており、各リセス(14)は二つ の弾性的に支持された球体又は円柱体(16a、16b)を担持するフレーム( 15)を受け入れており、各フレーム(15)は前記リセス(14)内に於て逆 転リング(17)により設定される二つの定位置をとり、第一の定位置に於ては 前記フレームの一方の球体又は円柱体(16a)が前記アウタリング(10)及 び前記インナリング(11)により形成された前記リセス(14)のコーナ(1 4a)へ弾性的に押圧され、前記フレーム(15)が他方の球体又は円柱体(1 6b)を前記リセス(14)の壁面より離脱した状態に維持し、第二の定位置に 於ては前記フレーム(15)の前記他方の球体又は円柱体(16b)が前記リセ ス(14)の他方のコーナ(14b)へ弾性的に押圧され、前記フレーム(15 )が前記一方の球体又は円柱体(16a)を前記リセス(14)の壁面より離脱 した状態に維持するよう構成されていることを特徴とする変速装置。 5. 請求項4の変速装置に於て、前記逆転リング(17)の作動は油圧式又は 空気圧式に行われ、前記油圧式又は空気圧式の制御装置(3)は前記逆転リング (17)の作動に油圧式又は空気圧式に接続されていることを特徴とする変速装 置。 6. 請求項1乃至5の変速装置に於て、前記偏心ディスク(2a、2b)は相 対回転しないよう前記駆動軸(1)に接続された円形の偏心ディスクにより形成 されており、前記偏心ディスクは駆動軸(1)の中心線に垂直な方向に変位され るよう構成されており、各偏心ディスク(2a、2b)の周りにはローラ軸受又 は平面軸受(21)を介して少くとも一つのリング(32)が配置されており、 前記リング(32)は回転せず、対応する周辺ユニット(4a、4b)の前記ク ランクアーム(5)に駆動接続されており、前記駆動軸(1)に組み込まれた前 記一対の偏心ディスク(2a、2b)のための油圧式又は空気圧式の前記制御装 置(3)は前記駆動軸(1)の中心線に垂直に延在する二つのピストン−シリン ダ組立体(3)を含んでおり、各制御装置(3)は前記一対の偏心ディスク(2 a、2b)の一方を両方向に制御し、各ピストン−シリンダ組立体(3)のピス トン(22)にはその両側にて対応するシリンダ、即ち精密なボア(23)の中 心線の方向に延在するピストンロッド(24、25)が設けられており、各ピス トン−シリンダ組立体(3)の前記シリンダ(23)内には予備圧縮されたばね (26)が弾装されており、前記ばね(26)は前記偏心ディスク(2a、2b )が中立位置に位置するよう前記ピストン(22)を付勢しており、各シリンダ (23)は二つのチャンネル(28、29及び28a、29a)に接続されてお り、これらのチャンネルは前記ピストン(22)の両側にて前記シリンダ(23 )内に開口し、それぞれ前記駆動軸(1)に設けられたボア(28、29及び2 8a、29a)により前記油圧又は空気圧の媒体源(30、31)に接続されて おり、これらの圧力媒体源(30)31)により前記シリンダ(23)内に於け るピストン(22)の位置、従って偏心ディスク(2a、2b)の偏心量を制御 することができるよう構成されていることを特徴とする変速装置。 7. 請求項6の変速装置に於て、前記ばね(26)が配置されたシリンダ内空 間(23)に開口する前記チャンネル(29、29a)は第一の圧力媒体源30 に接続されており、前記ピストン(22)の他方の側にて前記シリンダ内空間( 23)に開口する前記チャンネル(28、28a)は第二の圧力媒体源(31) に接続されており、前記第一の圧力媒体源(30)は前記偏心ディスク(2a、 2b)を前記中立位置へ付勢する一定の基本圧力を供給し、前記第二の圧力媒体 源(31)は前記偏心ディスク(2a、2b)の偏心量の大きさを制御する可変 制御可能な圧力を有することを特徴とする変速装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,US,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少くとも一対の偏心ディスクが設けられた駆動軸を含み、前記偏心ディス クの偏心量は前記駆動軸に組み込まれた制御装置により作動中に於ても偏心量0 の中立位置より最大値まで変更可能であり、前記偏心ディスクの偏心方向は互い に逆方向であり、複数個の周辺ユニットがピッチ円上に配列されており、前記ピ ッチ円は前記駆動軸の中心線と同軸の中心を有し、作動中に前記偏心ディスクが 揺動する平面内又はその近傍に配置されており、各周辺ユニットは前記偏心ディ スクの一方により揺動するよう駆動されるクランクアームを含んでおり、各周辺 ユニットの前記クランクアームはフリーホイール装置よりなる少くとも一つの一 方向駆動装置により対応する中間軸及び一定の変速比を有する変速機を介して出 力軸に駆動接続された変速装置に於て、前記駆動軸(1)に組み込まれた前記偏 心ディスク(2a、2b)のための制御装置(3)は油圧式、空気圧式、又は電 気機械式の装置であり、各一方向駆動装置(6a、6b、6c、6d)は第一の 回転駆動方向及びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ対応する中間軸(7)を 駆動するよう構成された二方向回転式のフリーホイール装置を含んでいることに より逆転可能であり、各一方向駆動装置(6a、6b、6c、6d)は前記出力 軸(9)の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であることを特徴とする変速 装置。 2. 請求項1の変速装置に於て、前記偏心ディスク(2a、2b)のための前 記油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置(3)は、前記偏心ディスク( 2a、2b)が前記中立位置にあるときにのみ前記一方向駆動装置(6a、6b 、6c、6d)が逆転可能であるよう前記一方向駆動装置(6a、6b、6c、 6d)に接続されていることを特徴とする変速装置。 3. 請求項1又は2の変速装置に於て、各周辺ユニット(4a、4b)は少く とも二つの逆転可能な一方向駆動装置(6a)6b及び6c、6d)を含んでい ることを特徴とする変速装置。 4. 請求項1乃至3の変速装置に於て、逆転可能な各一方向駆動装置(6a、 6b、6c、6d)は前記クランクアーム(5)を担持するアウタリング(10 )と、相対回転しないよう対応する中間軸(7)に接続されたインナリング(1 1) とを含んでおり、アウタリング(10)及びインナリング(11)はそれぞれ内 周面及び外周面にて少くとも部分的に共通の周方向の接触面(13)を共有して おり、前記周方向の接触面(13)にはリセス(14)が設けられており、前記 リセス(14)は対応する前記中間軸(7)の中心線に垂直に延在する切断面に よる断面図で見て実質的に菱形をなしており、各リセス(14)は二つの弾性的 に支持された球体又は円柱体(16a、16b)を担持するフレーム(15)を 受け入れており、各フレーム(15)は前記リセス(14)内に於て逆転リング (17)により設定される二つの定位置をとり、第一の定位置に於ては前記フレ ームの一方の球体又は円柱体(16a)が前記アウタリング(10)及び前記イ ンナリング(11)により形成された前記リセス(14)のコーナ(14a)へ 弾性的に押圧され、前記フレーム(15)が他方の球体又は円柱体(16b)を 前記リセス(14)の壁面より離脱した状態に維持し、第二の定位置に於ては前 記フレーム(15)の前記他方の球体又は円柱体(16b)が前記リセス(14 )の他方のコーナ(14b)へ弾性的に押圧され、前記フレーム(15)が前記 一方の球体又は円柱体(16a)を前記リセス(14)の壁面より離脱した状態 に維持するよう構成されていることを特徴とする変速装置。 5. 請求項4の変速装置に於て、前記逆転リング(17)の作動は油圧式、空 気圧式、又は電気機械式に行われ、前記一対の偏心ディスク(2a、2b)のた めの油圧式、空気圧式、又は電気機械式の制御装置(3)は前記逆転リング(1 7)の作動に油圧式、空気圧式、又は電気機械式に接続されていることを特徴と する変速装置。 6. 請求項1乃至5の変速装置に於て、前記偏心ディスク(2a、2b)は相 対回転しないよう前記駆動軸(1)に接続された円形の偏心ディスクにより形成 されており、前記偏心ディスクは駆動軸(1)の中心線に垂直な方向に変位され るよう構成されており、各偏心ディスク(2a、2b)の周りにはローラ軸受又 は平面軸受(21)を介して少くとも一つのリング(32)が配置されており、 前記リング(32)は回転せず、対応する周辺ユニット(4a、4b)の前記ク ランクアーム(5)に駆動接続されており、前記駆動軸(1)に組み込まれた前 記一対の偏心ディスク(2a、2b)のための油圧式、空気圧式、又は電気機械 式の前記制御装置(3)は前記駆動軸(1)の中心線に垂直に延在する二つのピ ストンーシリンダ組立体(3)を含んでおり、各ピストンーシリンダ組立体(3 )は前記一対の偏心ディスク(2a、2b)の一方を両方向に制御し、各ピスト ン−シリンダ組立体(3)のピストン(22)にはその両側にて対応するシリン ダ、即ち精密なボア(23)の中心線の方向に延在するピストンロッド(24、 25)が設けられており、各ピストン−シリンダ組立体(3)の前記シリンダ( 23)内には予備圧縮されたばね(26)が弾装されており、前記ばね(26) は前記偏心ディスク(2a、2b)が中立位置に位置するよう前記ピストン(2 2)を付勢しており、各シリンダ(23)は二つのチャンネル(28、29及び 28a、29a)に接続されており、これらのチャンネルは前記ピストン(22 )の両側にて前記シリンダ(23)内に開口し、それぞれ前記駆動軸(1)に設 けられたボア(28、29及び28a、29a)により油圧又は空気圧の媒体源 (30、31)に接続されており、これらの圧力媒体源(30、31)により前 記シリンダ(23)内に於けるピストン(22)の位置、従って偏心ディスク( 2a、2b)の偏心量を制御することができるよう構成されていることを特徴と する変速装置。 7. 請求項6の変速装置に於て、前記ばね(26)が配置されたシリンダ内空 間(23)に開口する前記チャンネル(29、29a)は第一の圧力媒体源30 に接続されており、前記ピストン(22)の他方の側にて前記シリンダ内空間( 23)に開口する前記チャンネル(28、28a)は第二の圧力媒体源(31) に接続されており、前記第一の圧力媒体源(30)は前記偏心ディスク(2a、 2b)を前記中立位置へ付勢する一定の基本圧力を供給し、前記第二の圧力媒体 源(31)は前記偏心ディスク(2a、2b)の偏心量の大きさを制御する可変 制御可能な圧力を有することを特徴とする変速装置。
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