JPH08502074A - 組織の保護及び再生組成物 - Google Patents

組織の保護及び再生組成物

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JPH08502074A JP6509252A JP50925293A JPH08502074A JP H08502074 A JPH08502074 A JP H08502074A JP 6509252 A JP6509252 A JP 6509252A JP 50925293 A JP50925293 A JP 50925293A JP H08502074 A JPH08502074 A JP H08502074A
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アール. ピカート,ローレン
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Abstract

(57)【要約】 刺激又は損傷を受けた皮膚をさらなる酸化的及び生物化学的損傷から保護し、そしてそれ故に自然治癒過程が進行することを許容するために、火傷及び外科的外傷の治癒速度を加速させるために、そして毛包サイズ及び毛髪成長速度を増加させるために、好適な組成物の製造方法を提供する。本組成物は、一般的に、各種タンパク質のペプトン消化物を銅(II)塩、インジウム(III)塩、スズ(II)塩及びスズ(IV)塩と錯体形成させることにより形成される沈殿を含んで成る。

Description

【発明の詳細な説明】 組織の保護及び再生組成物発明の背景 刺激され、損傷し、そして外傷を受けた皮膚の治療は、多数の薬物の開発にも かかわらず、主要な健康問題として残存している。さらに、開発途上国、特に熱 帯地方であって、不適切なヘルス・ケアの如き条件、広がった皮膚真菌疾患、並 びに調理及び類似の条件のための灯油の如き可燃物の使用が皮膚創傷の高い発生 を引き起こすようなところにおいてスキン-ケア製品及び薬物についての必要性 が存在する。このような国々においては、容易に入手可能な材料を使用して非常 に低いコストにおいて製造されることができる有効な薬物を製造することが決定 的に必要である。最近開発されている外傷治癒への多くのアプローチ、例えば、 組換えDNA法による成長因子タンパク質の生産、外傷治癒特性をもつ医薬薬物の 使用、及び外傷のための閉塞包帯が、今後数十年にわたりこれらの国々における 患者には経済的に手の届かないものとして残るであろう。 より発展した国々においては、医療サービスにおけるゴスト抑制のための増加 圧力も、スキン・ケアのための低コスト製品及び外傷治癒のための医薬の開発を 必要としている。静脈鬱血潰瘍の治療のための入院の如き手順は、治療的に有効 であるが、目下のところ医療保健提供者により許可されるのはまれであり、そし て外来患者治療が段々に一般的となっている。多数の他の治療、例えば、皮膚の 修復を加速させる成長因子の使用が開発されているけれども、これらもまた比較 的高コストの治療となりそうである。 ヒト及び他の動物における遅延治癒又は不完全治療は、患者につ いての追加の痛み及び患いを引き起こし、そして外傷併発症及び医療コストを顕 著に増加させ、そしてしばしばその外傷が、感染及び組織壊死を防御するための 広範な注意及び医療ケアを必要とする慢性の傷として持続する。このような傷が 最終的に治癒されるときでさえ、その外傷領域は、しばしば、触覚刺激へ応答す る能力を欠いており、そしてしばしば、永久的な傷を作り出す未熟コラーゲンの 過剰の堆積物で満たされている。改良された外傷治癒組成物のための緊急の必要 性は、外科手順により作られて外傷にも延びている。特にかなりの病気又は老齢 患者における外科手順の成功は、典型的には、外科手術後の治癒の適切さ及び速 度の関数である。 正常の治癒応答を弱めることができる他の局面は、創傷又は外傷を受けた皮膚 の過剰の炎症である。この炎症過程及びその罹患領域への白色細胞のその同時流 入は、自然の治癒過程の不可欠な部分であるけれども、いくつかのケースにおい ては、その炎症過程は、過剰であり、そして治癒を遅らせる。この外傷組織は、 その治癒過程の初期においてロックされるようになり、そして完成まで進むこと ができない。このような場合においては、抗炎症活性をもつ化合物が、その過程 が正常に進行することを許容するために使用される。 炎症及び弱まった外傷治癒に関連した臨床的問題の治療的な処置についての1 つの有望なアプローチは、有機分子又はアミノ酸、アミノ酸誘導体及びペプチド と錯体を形成した金属イオンの使用である。これらの錯体のいくつかは、抗炎症 活性を有しており、一方他のものは、抗炎症活性及び治癒作用の両方を有してい る。さらに他の錯体は、その称するところでは、抗炎症及び/又は治癒活性に加 えて毛髪成長刺激作用を有している。 急性又は慢性関節炎を患う患者の治療における胃潰瘍の治療のための抗炎症剤 としての銅塩又は錯体の使用は、1940年代及び1950年 代に逆上る(例えば、reviews by Sorenson,Inflammation 3:317ー331(1976); Agents and Actlons 8:305-331(1981),及びComprehensive Therapy 11:49-6 4(1985)を参照のこと。)。銅塩及び錯体、例えば、銅-サリシレート錯体の使 用は、明らかに、ステロイド性抗炎症剤、例えば、ヒドロコルチゾンの初期の見 込みために、放棄されたようである。アミノ酸(トリプトファン、リシン)と、 非ステロイド抗炎症薬(インドメタシン、ケトプロフェン、アセチルサリシル酸 )と又は脂肪酸(オレイン酸、ラウリン酸及びカプリル酸)と銅との他の錯体も 研究されたか、それらの見込みにもかかわらず、刺激、毒性及び不適当な効力の 問題のために、臨床前期よりも先に殆ど進展しなかった。 抗炎症特性を有する多数の銅錯体か報告されているけれとも、より限定された グループが治癒作用をも有すると報告された。Heintze(米国特許第4,123,511号 )は、オレイン酸銅錯体が抗炎症及び皮膚治癒活性をもつことが報告された。So renson(米国特許第4,440,754号)は、胃腸潰瘍を防止及び治療するための、銅 (II)塩及びアミノ酸、例えば、トリプトファン又はリシンの錯体、又は有機分 子、例えは、3,5-ジイソプロピルサリシル酸、アセチルサリシル酸又はサリシル 酸との錯体の使用について記載している。外傷治癒モデルを使用して、Townsend and Sorenson(Sorenson et al.,Agents and Actlons 8: 305-325(1981)) は、ラットにおける外科誘導潰瘍の治癒速度を加速し、そしてその質を改善する サリシル酸銅を発見した。また、Sorensonは、Townsendが、銅(II)-(トリプ トファン)2が外科誘導潰瘍モデルにおいて潰瘍治癒の速度を増加させることを 証明したことを書いている(上記文献中、及びInflammation 3:317-331(1976) )。この増加された治癒は、その称するところでは、その外傷のより速い再上皮 形成及ぴそのコラーゲンの量及び質におけ る増加のためであった。正常な方向における細いコラーゲン繊維が、非処理動物 に対して処理された動物において発達し、この非処理動物においては、新たなコ ラーゲンが傷組織に似た非常に密でありそして厚く波うった方向性のない束から 成っていた。 FederiCi and Bertolotto(欧州特許第450,398号及びIT 9,019,948号)は、コ ンドロイチン硫酸銅(II)錯体が抗炎症活性を有していることを報告している。 欧州特許第EP 66,283号は、“eustatic”組成物であって6瘢痕剤として(密閉に よる外傷治癒)有用な(銅を含む)非毒性金属イオン及びヒアルロン酸のグルコ サミノーグリカン又は硫酸コンドロイチンを含むものについて開示している。 UK特許出願、GB 2 044 265は、骨折の場合における並びに骨粗しょう症及び骨 シストにおける骨組織の再生をときのアデノシン3燐酸の(銅を含む)金属錯体 について記載している。 Konishi(米国特許第4,461,724号)は、テトラペプチドGly-Ser-His-Lys及び 関連構造のペプチドが、金属、例えば、イオン性銅及び亜鉛と錯体を形成すると き抗炎症及び治癒作用を有していることを報告している。 Yu(米国特許第4,053,630号)は、ケラチン化の欠陥を特徴とする疾患の徴候 を弱め、そして魚鱗癬(ichthyosis)、ふけ症(dundruff)及びアクネ(acne) の緩解を達成した組成物を形成するための、金属イオン、例えば、第二鉄、第二 銅、亜鉛又はアルミニウムにキレート化した、システイン酸及びその誘導体シス テイン・スルフィン酸又はホモシステイン酸、の使用について開示している。Be rtelli(米国特許第4,156,737号)は、p-アミノメチル-ベンゼン-スルホンアミ ドの銅錯体が皮膚の火傷に対して治癒及び保護効果を有することを示唆している 。Van scotto(米国特許第4,283,386号)は、 (米国特許第4,283,386号)は、システイン酸、システイン ・スルフィン酸及びホモシステイン酸の 金属(銅、亜鉛、又はアルミニウム)塩の形態が、乾燥及び破壊された皮膚、角 質繊維(keratoses)、いぼ(warts)及び手掌の(palmar)及び足底(plantar )の高角質化症(hyperkeratosis)の緩解を減少させる治療的な作用をもつこと を教示している。 Niwa(Dermatologica 179 S1: 101-106(1989))及びBergren et al.(Am.S urg .54:333-336(1988))は、抗炎症性タンパク質CU,Zn-スーパーオキシド・ジ スムターゼも、治癒過程を強化するために作用することを発見した。 Pickart(PCT公開WO 91/14437、WO 91/12267、WO 91/05797、WO 91/03488 、W O 89/12441、WO 88/26448、WO 88/08851、EP特許EP 190,736、EP 189,182; 及び 米国特許第4,767,753号)は、抗炎症及び治癒剤としてのGly-L-His-L-Lysの金属 錯体の合成及び使用について記載している。 多数の金属錯体が毛髪の成長を促進するために使用されてきた。Yamashiki( 日本国特許第70018997号)は、その称するところでは、毛根の成長を促進し、そ して皮膚の働きを促進させるパントテン酸銅の錯体を使用していた。Morelle( 英国特許GB 2097256、DE特許32212448)は、毛髪及び皮膚の刺激剤を含む、化粧 及び治療目的のための銅及び他の金属と錯体を形成したアミノ酸誘導体(N- ブ チリル・アミノ酸)を使用していた。Banfi et al.(米国特許第4,503,047号) は、毛髪成長刺激作用を作り出すための、主に1以上の硫黄含有アミノ酸及び銅 (II)イオンに加え少量のアリル・イソチオシアネート及びローダニド・イオン を含む組成物について開示している。Pickart(WO91/07431、88/08695及びEP288 ,278)は、毛包(hair follicle)サイズ及び毛髪成長速度を増加させるための 、Gly-L-His-LーLysの誘導体の多数の金属錯体を発見した。 上記の金属錯体の治療的な見込みにもかかわらず、毒性及び組織 の刺激が多数の金属錯体により生じている(例えば、Johnson et al.,Inorg.C hem.Acta 67:159-165(1982); PicKart et al.,Biochem.Pharm.32:3868-38 71 (1983); 及びPichart et al.,Lymphokines 8:425-446(1983)を参照のこ と。)。例えば、サリシル酸銅錯体及び多数のサリシル酸銅同族体は、抗炎症活 性を有し、他のサリシレート同族体、例えば、サリシルアルデヒド・ベンゾイル ・ヒドラゾンの銅(II)錯体は、組織に高く毒性である。同様に、銅(II)-Gly -L-His-L-Lysは、細胞活性を支援し、そして抗炎症及び治癒作用を有しているが 、さらに近似したその銅結合領域の合成アロイルヒドラゾン同族体は、細胞及び 組織に非常に毒性である。 治療用途のための銅錯体に伴う他の問題は、その錯体分子への銅イオンの結合 アフィニティーに関する。所定の銅錯体が合成されることができるけれども、そ の治療用途は、6つと同様に多くの別個の分子への静電的な結合を形成すること ができる銅イオンへの結合について文字通り数百の過剰の化合物が競合するとこ ろの組織の生理学的な環境内にそれを設置する。銅がその錯体から取り出され、 そして緩く結合するようになる場合に、組織刺激が生じる(Raju et al.,J.Na tl.Cancer Inst. 69:1183-1188(1982)を参照のこと。 )。 このような金属錯体が担体クリーム又は軟膏に配合されるとき、さらなる併発 症が生じる。皮膚及び外傷表面への癒着を増加させ、そしてその標的組織中にそ の錯体を透過させるために、様々な化学物質が配合品に添加される。さらに、こ れらの物質の多くもその金属に結合するために、予想される治療の有益性が、無 効にされ又はかなり弱められることができる。また、界面活性剤、例えば、ドデ シル硫酸ナトリウムがそのエマルジョンの油と水をブレンドし、そしてその配合 品を安定化させることを助けるために使用される。し かしながら、このような界面活性剤は、それ自体、治癒を遅らせることができる 組織刺激剤である。 治療用途を意図される金属錯体の多くに伴い遭遇する他の問題は、それらが、 熱滅菌されることができないということであり; これ故、安全要求に適合する ためには、高い濃度の抗微生物化学物質を、微生物の成長及びウイルスの伝達を 阻害するために製造の間に添加しなければならない。これらの抗微生物剤は、宿 主細胞、例えば、マクロファージ及び繊維芽細胞であって皮膚及び他の組織の維 持及び修復に関連するものの生存活性及び機能をも阻害することができ、そして それ故、これらの剤は、その治癒応答を遅らせることができる。 本分野において必要とされるものは、組織保護、組織治癒、及び/又は毛髪成 長の刺激において有用な組成物であって、便利に製造され、そして低コストにあ るものであることができるであろう。好ましくは、この組成物は、生物活性の損 失を伴わずに滅菌されることかでき、そして界面活性剤又は他の潜在的に刺激性 の化合物の使用を伴わずに局所適用のために配合されることかできる。さらによ り好ましくは、この組成物は、規制当局により一般的に安全と認められるもの( GRAS)であろうし、そしてそれ故、最小の安全性の関心及び規制障壁をもって使 用されることができるであろう。全く驚くべきことに、本発明は、これらの及び 他の関連の必要性を満たしている。本発明の要約 本発明は、温血動物における、局所的な外傷及び皮膚刺激の治癒を加速させる ための、酸化の損傷効果から皮膚を保護するための、そして毛包サイズ及び毛髪 の成長速度を増加させるための、組成物 及び方法を提供する。医薬組成物を含むこれらの方法において有用な組成物は、 イオンの遷移金属と錯体を形成したペプトンから調製される。 従って、1つの態様においては、本発明は、温血動物において、局所的外傷の 治癒を加速させ又は毛包サイズ及び毛髪成長を増加させることにおいて有用な医 薬組成物の製造方法を提供する。ペプトン消化物は、沈殿を誘導するのに十分な 遷移金属塩の水溶液の一定量と併合される。典型的には、このペプトン消化物は 、カゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製品、絹タンパク質、大豆タンパク質 、等から調製され、そしてそのイオンの遷移金属は、銅(II)、インジウム(II )、スズ(II)及びスズ(IV)から選はれる。 得られた沈殿は、そのペプトン及びその金属からの疎水性ペプチドの錯体から 成る。ペプトン-金属錯体の沈殿はその後に、例えば、遠心分離により単離され 、そして次に意図された用途及び投与モードについて望まれるように配合される 。典型的には、この錯体は、医薬として許容される担体と併合され、クリーム又 はローションを約5%〜約25%以上のペプトン-金属錯体の濃度において形成する。 この調製物を、適宜、そのペプトン-金属錯体の治癒又は毛髪成長刺激活性を破 壊せずに、滅菌又は低温殺菌することができる。 他の態様においては、本発明は、外傷、例えは、外科切開、火傷、酸化的損傷 による炎症又は僅かな刺激、等からの、温血動物の皮膚の回復を強化する方法を 提供する。この方法は、その皮膚外傷又は刺激に、治療的又はいくつかのケース においては予防的な有効量の上記ペプトン-イオン性遷移金属錯体を含んで成る 組成物を、投与することを含んで成る。本発明に係る組成物の増加した付着性の ために、皮膚への再適用が他の局所的治療剤及び配合品に比べて最小化される。 さらに他の態様は、温血動物、例えは、ヒトにおける毛包サイズ及び毛髪の成 長速度を増加させる組成物及び方法に関する。この方法は、毛髪成長が望まれる 領域内の皮膚に、その動物内において毛包サイズ及び毛髪成長速度を増加させる のに十分な量のペプトン-金属錯体を投与することを含んで成る。典型的には、 この組成物は、クリームとして局所的に投与されるであろうし、そして毛髪成長 が観察されるまで、そしてその後所望量の毛髪成長を維持するのに十分な時間に わたり、毎日適用されるであろう。特定の態様の説明 本発明により、損傷した皮膚を保護し、そしてそれにより自然の治癒過程が進 行することを許容させるための、温血動物の皮膚における組織再生過程を強化す るための、そして温血動物における毛髪成長を刺激するための、局所的皮膚治療 のための、組成物及び方法が提供される。本組成物は、酵素タンパク質消化物と イオンの遷移金属、例えば、銅、インジウム又はスズとの錯体形成により形成さ れる。温血動物において、損傷した皮膚の回復を改善し、火傷又は外科切開の治 癒を加速させ、そして毛髪成長を刺激するための方法が提供される。 本発明に係るペプトン-金属錯体を、タンパク質の酵素的消化物から調製する 。ペプトンは、一般的には、タンパク質の部分的加水分解において形成された中 間体ポリペプチド生成物及び小さなペプチドの混合物から構成される。本発明に おいて有用な酵素的タンパク質消化のタイプの中に、大豆タンパク質、カゼイン 、コラーゲン、エラスチン、肉製品(例えば、PRIMATONE)、例えば、ピーフ、 肝臓、絹タンパク質、等の消化物がある。ペプトン消化物は、そのタンパク質が 、よく知られた手順、例えば、酵素、例えば、パパインを使 用した、Remington's Pharmaceutical Science,Mack Publishing Co.,Easton ,PA pp.428-429(1975)(これを、引用により本明細書中に取り込む。)中に 記載されようなものに従う酵素的消化により分解されることを意味する。多くの ペプトン消化物は、商業的に広く、例えば、Sigma Chemical Company,St.Loui s,MO.から、入手可能である。 本発明において有用な錯体を作り出すために、このペプトン消化物を、1以上 のイオン性遷移金属、例えば、銅、インジウム、スズ、亜鉛、又はそれらの塩、 例えは、硫酸塩、酢酸塩、燐酸塩、等と錯体形成される。ペプトン-金属錯体の 調製のための1つの方法においては、ペプトンが約5〜50(w/v)%の濃度におい て温水(約40℃)中に溶解され、次に金属塩(塩化銅(II)、塩化スズ(II)、 塩化スズ(IV)、塩化インジウム(III)、又は塩化亜鉛(II))の水溶液と約10 〜50(w/v)%の、好ましくは約20(w/v)%の濃度において混合される。添加され た金属塩溶液の容量は、そのpHが沈殿の最大形成を誘導するために約pH6〜pH7 の間に調整された後に、その溶液中に豊富な沈殿物(大豆ペプトンの場合におい てその最初の容量の約20〜50%)を誘導するのに必要な量である。この沈殿物は 、疎水性ペプチドの実質的な量に加え、そのペプチドと錯体形成した少量の一般 的には約1-10% の金属塩を含む。錯体形成とは、そのペプチド及び金属イオンが 静電結合を形成することを意味する。但し、この機構は、可能性のある説明の方 法によってのみ提供され、そして限定されるものではない。 上記ペプトン-金属錯体(peptone-metal complexes)の単離及び精製を、次に 、いずれかの好適な分離又は精製手順、例えば、濾過、抽出、遠心分離、結晶化 、又はこれらの手順の組み合わせにより、行うことができる。好適な分離及び単 離手順の特定の説明を、本明 書中以下の実施例を参照することにより行うことができる。しかしなから、もち ろん、他の等価な分離又は単離手順を使用することもできる。 本発明に係るペプトン-金属錯体を、様々な治療的、予防的又は化粧の用途の ために、ヒトに、又は獣医用途においては、他の温血動物に投与することができ る。獣医動物の中で、本発明の組成物による治療に特によく好適なものは、ウマ 、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、トリ、ネコ、等の種である。 上記組成物及びその医薬調製物は、予防及び/又は治療又は化粧の処置のため の、局所的、表在局所的、経口的又は非経口的な(例えば、皮下注射)の投与を 意図されている。好ましくは、本医薬組成物は、局所的に、例えば、典型的には 、ペースト、クリーム又は膏薬(salve)として投与される。 温血動物への投与のために、ペプトン-金属組成物は、典型的には、滅菌され 、そして医薬又は獣医配合品中に取り込まれるであろう。このペプトン-金属錯 体を含んで成る組成物を、慣用の、よく知られた滅菌技術、例えば、煮沸又は低 温殺菌により、そのペプトン-金属錯体の生物学的活性に実質的に有害な影響を 与えずに、滅菌されることかできる。本組成物は、生理学的条件を真似るために 必要なとき、便利な投与にための組成物を調製するために必要なとき医薬として 許容される補助物質、例えば、pH調整剤及び緩衝化剤、並びに配達媒質を含むこ とができる。医薬として投与可能な化合物の実際の製造方法は、当業者に知られ 又は自明であり、そして例えば、Remington's Pharmaceutical Science,以下の 中に詳細に記載されている。 意図された投与モード及び意図された用途に依存して、本組成物は、固体、半 -固体、又は液体投与形態にあり、例えば、粉末、粒 状、結晶、液体、懸濁液、リポソーム、ペースト、クリーム、膏薬、等として、 あることができ、そして比較的正確な投与量の投与に好適である単位-投与量形 態にあることができる。本組成物は、慣用の医薬担体又は賦形剤を含むことがで き、そしてさらに、他の医薬剤、成長因子、外傷シール剤、担体、等を、以下に さらに記載するように含むことができる。 局所投与を意図されたペースト及びクリームに適当であるであろうような、半 −固体組成物のために、上記ペプトン-金属錯体を別々に提供することかでき、 そして慣用の非毒性担体、例えば、とりわけ、アロエ・ベラ・ゲル(aloe vera gel)、スクアラン、グルセロール・ステアレート、ポリエチレン・グリコール 、セチル・アルコール、ステアリン酸、及びプロピレン・グリコール、と複合体 化合物されることができる。このような組成物は、約5-100%の活性成分、より好 ましくは約5-25% の活性成分を含むことかできる。これらの配合品中のペプトン -金属錯体の濃度は、広く変化することができ、そして主に、意図された用途、 粘度、等により、選ばれた特定の投与モードに従って、選ばれるであろう。この ような投与量形態の実際の製造方法は、当業者に公知であり、又は自明であるで あろう;例えば、Remington's Pharmaceutical Science,l7th ed.,Merck PUbl lShing Company,Easton,PA(1985)(これを、引用により本明細書中に取り込 む。)を参照のこと。投与されるべき組成物又は配合品は、いずれかの事案にお いて、治療される対象における所望の治療的又は予防的効果を達成するのに十分 な量のペプトン-金属錯体を含む。 本発明に係る組織治癒組成物は、先に記載したような外傷、酸化的皮膚損傷、 炎症性皮膚病変、を既に患っている温血動物、例えば、ヒトに、その宿主が治療 されなかった場合よりも速くその治癒過程 が進行することを許容するのに十分な量において、投与される。減少した毛包サ イズ及び弱まった毛髪成長を患う動物の場合においては、本発明に係る組成物を 、毛包サイズ及び毛髪成長速度を増加させるのに十分な量において投与する。こ れらの効果を達成するのに適当な量は、”治療的有効投与量”と定義される。こ の用途に有効な量は、外傷治癒の場合においては、その外傷、傷、等の重度に、 そして弱まった毛髪成長の場合においては減少した毛包サイズの程度に、そして 治療されるべき患者の健康の一般的な状態に、依存するであろうが、一般的には 、外傷部位の平方センチメーター当たり1日当たり約1mg〜約50mgのペプトン-金 属錯体のレンジにあり、約10mg〜約25mg/1日/外傷部位の1平方センチメーター がより一般的に使用される。長い時間にわたる維持投与量を適宜調整することが できる。獣医用途においては、より高いレベルを適宜投与することができる。特 定の外傷を治療するのに必要なペプトン-金属錯体の実際の量又は先に記載した ような条件を決定することは、本分野においてよく知られた標準的な経験による 方法を通してのものであろう。 予防的な用途においては、本ペプトン-金属錯体を含む組成物は、又は皮膚病 変又は類似の損傷を受け易く又はその他その危険がある宿主に、その宿主自体の 外傷治癒又は抗酸化能力を強化するために、投与される、このような量は、”予 防的有効投与”として定義される。この用途においては、その正確な量は、再び その宿主の状態及び一般的な健康状態に依存するが、約0.1mg〜約10mg/日/皮膚 平方センチメーター、より一般的には、約3mg/日/皮膚cm2のレンジにある。この 組成物の単一又は複数の投与を行うことができる。 本発明に係るペプトン-金属錯体を、重篤な副作用を伴わずに比較的多量に投 与することができる。但し、無差別な使用は、皮膚の 変色を作り出すことができる。本組成物が皮膚への酸化的又は生物化学的損傷を 阻害するために、又はほんの穏やかな又は刺激性の又は炎症性の皮膚を患う者に 投与される場合には、この投与量は、これに伴ってより低い維持レベルに調整さ れることができる。 医薬組成物を含む本発明に係る組成物を、単独で又は付属治療又は予防として 投与することができる。本ペプトン-金属組成物を、治癒の他の局面を改善する ことが発見された他の因子との組み合わせにおいて使用することができる。この やり方において、いずれかの単独の因子により具現化されるよりも大きな臨床的 な効果を生み出すシナジー効果を達成することができる。さらに、本明細書中に 記載する組成物は治癒のスペクトルを刺激するけれども、臨床的な外傷は、それ らの特性及び治癒パターンにおいてかなり異なることができ、ある者が本明細書 中に記載した組成物と他の因子との組み合わせを使用することを導いている。例 えば、神経再生は、多くの火傷において欠陥があり、そしてこれ故、ある者は、 特定の神経成長因子を本組成物に添加してその火傷領域への神経再成長を強化す ることができる。他の報告された治癒特性をもつ因子の例は、上皮成長因子、繊 維芽細胞成長因子、欠陥形成成長因子、ヘパリン、フィブロネクチン、フィブリ ン、血小板−誘導成長因子、酵素のスーパーオキシド・ジスムターゼ、血液エキ ス又は血液からの因子、並びに他の類似の因子、を含む。 以下の実施例は、説明のために提供するものであり、限定するためのものでは ない。 実施例I 活性ペプトン-金属錯体の調製 本例は、さらに以下に記載する生物学的活性をもつペプトン-金 属錯体の調製において使用される方法について記載する。 大豆ペプトンを、Sigma Chemical Company,St.Louis,MO(type IV,number P 0521)から得て、同様に塩化銅水和物(no.C 6641)も得た。塩化インジウ ム(III),99%純度:塩化スズ(II),99%純度;及び塩化スズ(IV),99%純度 を、Aldrich Chemical Company,Milwaukee,WI から得た。 大豆ペプトン(大豆タンパク質の酵素消化物)を20(w/v)%の濃度において温 水(40 ℃)中に溶解させ、次に金属塩(塩化銅(II)、塩化ズズ(II)、塩化 スズ(IV)、塩化インジウム(III)、又は塩化亜鉛(II))の水溶液と20(w/v )%の濃度において混合する。添加された金属塩溶液の容量は、そのpHが沈殿の 最大形成を誘導するために水酸化ナトリウムにより調整された後に(pH6.0〜7.0 の間)、その溶液中に豊富な沈殿物、又は大豆ペプトンの最初の容量の約20〜50 %を誘導するのに必要な量であった。この沈殿物は、実質的な量の疎水性ペプチ ドに加え、そのペプチドと錯体を形成した少量(検定当たり3.8-4.2%)の金属塩 を含んでいた。 この沈殿物を、10,000Gにおいて20分間遠心分離により除去し、次に湿ったペ ーストとしてさらなる生成物に加工した。この粘着ペーストを、皮膚に直接的に 適用することができ、又は皮膚クリーム及びローション中に普通には5〜20(w/v )%の濃度において配合する。但し、より高い濃度も有効である。 この大豆ペプトン-銅錯体を、損傷又は刺激を受けた皮膚の上に皮膚バリアと して役立つ皮膚保護剤として使用する。この疎水性ペプチドは、皮膚に付着し、 そして保護バリアを形成する一方、この錯体形成銅は、その混合物に抗酸化活性 を付与する。損傷又は刺激を受けた皮膚は、このような組成物による処理の後、 非常に速く治癒する。 以下にさらに記載するように、ペプトン‐銅、ペプトン-スズ及びペプトン-イ ンジウム錯体は、毛髪成長及び毛包の拡大を促進させるために使用された。マウ スにおける毛髪成長モデルにおいては、これらの錯体のその皮膚への適用は、10 〜14日後の毛髪成長の顕著な刺激を作り出した。 酵素的タンパク質消化物、例えば、カゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製 品、絹タンパク質、等のもの、並びに上記金属の他の金属塩、例えは、硫酸塩、 酢酸塩、燐酸塩、等が、同様に作用することが予想されるであろう。 実施例II ペプトン-銅錯体による外科外傷の治癒 本実施例は、動物における外科切開外傷の治癒を速めるための、ペプトン-銅 錯体により調製されたペーストの使用について記載する。 外科切開(1.25cm)を、麻酔した35グラムのSwiss-Websterマウスの背中の上 で行った。外科手術直後及び24時間後、その外傷を先の実施例I 中の活性ペプ トン-銅錯体を含むペーストの薄層によりカバーした。対照外傷は処理しなかっ た。表1中に見られるように、この活性ペプトン-銅錯体により処理された外傷 は、対照外傷よりも速く治癒した。速く治癒する外傷は収縮し、そしてより丸く なる傾向にあるので、この治癒活性は、15日後のその外傷の長さに関係付けられ ることができる。それぞれのグループは、12マウスから成っていた。 実施例III 外科皮膚欠陥の治癒 本実施例は、ペプトン-銅錯体を局所投与することによる動物における皮膚病 変のより速い治癒について証明する。 外科皮膚欠陥を、麻酔したマウスの背中から皮膚を除去することにより創出し た(円形、直径1.25cm、面積1.22cm2)。外科手術直後及び24時間後、その外傷 を先の実施例I中の活性ペプトン-銅錯体を含むペーストの薄層によりカバーし た。対照外傷は処理しなかった。表2中に見られるように、この活性ペプトン- 銅錯体により処理された外傷は、対照外傷よりも速く治癒した。この治癒活性は 、15日後のその外傷の残存する未治癒面積に関係付けられることができる。それ ぞれのグループは、12マウスから成っていた。 実施例IV ペプトン-銅錯体による火傷外傷の治癒 本実施例は、表在局所的に適用されたペプトン-銅組成物を使用した動物にお ける火傷の増加された治癒について証明する。 第二等級の火傷を、円形の(直径1.25cm、外傷面積=1.22cm2)の真鍮の棒( 温度100℃)をその皮膚に接触させて7秒間置くことにより麻酔したマウス上の 剃った背中の上に得た。火傷の直後、並びに24及び48時間後に、その外傷を、先 の実施例Iの活性なペプトン-銅錯体を含むペーストの薄層によりカバーした。 対照外傷は未処理であった。外傷を5日間隔において写真を撮り、そしてその外 傷の面積を平面計によりその写真から計算した。この活性ペプトン-銅錯体によ り処理された火傷は、より少ない火傷後の炎症を示し、非処理対照外傷よりも顕 著に速く治癒した。各グループは、12マウスから成っていた。 実施例v クリーム・ベース中のペプトン-銅錯体による火傷外傷の治癒 本実施例は、表在局所的クリーム軟膏中の活性ペプトン-銅錯体により治療さ れた火傷が治癒の段階において投与量-応答増加を示したことを証明している。 火傷を実施例IVにおけるように得た。適用クリームを、55(重量)%のアロエ ・ベラ・ゲル、12%のスクアラン、12%のグリセロール・ステアレート、5%のPEG- 100及び4%のセチル・アルコールを含むように案出した。このベース・クリーム に、各種濃度の銅-ペプトン組成物を添加し(2.5%、5%、10% 及び20%)、そして その混合物をブレンドした。火傷直後、並びに24及び48時間後に、上記動物に適 用し、その外傷を上記活性錯体を含むクリームの薄層によりカバーした。対照外 傷をベース・クリームのみにより処理した。外傷を5日間隔において写真を撮り 、そしてその外傷面積を平面計によりその写真から計算した。 得られた結果は、上記活性ペプトン-銅錯体により処理された火傷が治癒の段 階において投与量-応答増加を有していたことを示した。最低の投与量、2.5%濃 度においては、その外傷は、たとえ治癒の有意な加速が存在しなくても炎症がよ り少ないようであった。各グループは、10マウスから成っていた。 実施例VI 皮膚の火傷後炎症における減少 本実施例は、軽い皮膚火傷にい関連する炎症を減少させるペプトン-銅錯体の 能力について示している。 非常に軽い熱的火傷(mild thermal burns)を、円形の(直径1.25cm、刺激面 積=1.22cm2)の真鍮の棒(温度60℃)をその皮膚に接触させて5秒間置くこと により麻酔したマウス(各グループ中12マウス)の剃った背中の上に得た。これ は、赤く且つはれているが皮膚組織の損失がほとんどないことを特徴とする軽い 皮膚刺激を作り出した。この熱的創傷を得た直後、この刺激された領域を先の実 施例I中の活性な錯体を含むペーストの薄層によりカバーした。対照外傷は未処 理であった。外傷を1日間隔において観察した。非処理熱創傷は、未だ赤っぽく 、そしてはれているが、この処理皮膚は、ほとんど正常な外観をもち、最小の赤 っぽさ及びはれをもっていた。 実施例VII 活性ペプトン-銅組成物の低温殺菌 低温殺菌は、160゜まで30分間溶液を加熱することから成り、これは最も硬い 微生物以外のすべてを殺す。本テストのために、10グラムの大豆ペプトン加水分 解産物を実施例I中に先に記載した方法により塩化銅と錯体形成させた。塩化銅 溶液を大豆ペプトン加水分解産物の溶液に添加した後、得られた溶液を十分に混 合し、次に160°Fまで30分間加熱した。室温まで冷却した後、活性組成物を先 に記載した方法により調製し、次に実施例I中に記載したやり方でマウスにおけ る外科切開外傷に適用した。治癒活性は、非低温殺菌組成物により観察されたも のに類似していた。 実施例VIII 煮沸による活性組成物の滅菌 本実施例は、ペプトン-銅錯体が煮沸により滅菌されることができ、そして未 だ非滅菌配合物の活性の実質的にすべてを保持することを証明している。これは 、その組成物中の感受性抗微生物剤を含む必要性を回避することによりかなりの 利点を提示する。 煮沸による滅菌は、事実上すべての微生物を殺す。本テストのために、10グラ ムの大豆ペプトン加水分解産物を実施例I中に先に記載した手順により塩化銅と 錯体形成させた。塩化銅溶液を大豆ペプトン加水分解産物の溶液に添加した後、 得られた溶液を十分に混合し、次に5分間沸騰まで加熱した。室温まで冷却した 後、活性組成物を実施例I中に先に記載したように調製し、次に実施例II中に記 載したやり方でマウスにおける外科外傷に適用した。滅菌されたペプトン-銅錯 体により観察された治癒活性は、非低温殺菌活性組成物により得られた結果に類 似していた。 実施例IX 皮膚に対するペプトン-銅クリームの付着 本実施例は、皮膚表面への皮膚クリームの付着を改善するためのペプトン-銅 活性錯体の使用について記載する。ペプトン-銅錯体は、これ故有効な外科シー ル剤として、又は外傷、病変、等への他の成長因子及び化合物の配達を容易にす るために使用されることができる。 55(重量)%のアロエ・ベラ・ゲル、12% のスクアラン、12% のグ リセロール・ステアレート、5%のPEG-100及び4%のセチル・アルコールから成る ベース・クリームを調製した。第二クリームは、その中に10グラムの銅-ペプト ン組成物がブレンドされた第一クリーム(50 グラム)を含んで成る。各クリー ムのサンプル(0.5グラム)を10人のヒト・ボランティアの手の裏(片方の手の 上に第一クリーム、他方の上に第二クリーム)の上の直径3cmの円の中に均一に 拡げたこのサンプルを3分間”硬化(set)”に供し、次に一定流速に設定され た流水の流れの下で洗い流した。クリームを”洗い落とす”までの時間は、その カバーされた表面の少なくとも90% からそのクリームを除去するのに必要な時間 であった。一般的には、対照クリームは、4〜9秒間(平均6秒間)以内に洗い 落とされたが、一方、ペプトン-金属錯体を含むクリームは、22〜65秒間の間( 平均34秒間)に洗い落とされた。 この適用された銅‐ペプトン・クリーム(第二クリーム)を皮膚に適用し、そ して1時間”硬化”に供した場合、それは、いくぶんその皮膚表面に結合するよ うであり、そしてそのクリームに特徴的な青緑色は、石鹸によりその皮膚を激し く擦ることによってのみ除去されることができた。これに対して、対照クリーム (第一クリーム)は、1時間の硬化の後その皮膚から容易に洗浄されることがで きた。 皮膚への増加したクリーム付着についての類似の結果を、スズ-ペプトン組成 物及びインジウム-ペプトン組成物について見いだした。 実施例X 注射による毛髪成長の刺激 本実施例は、温血動物における毛包の成長を刺激するためのペプ トン-銅錯体を含む組成物の使用について記載する。 本テストにおいて使用される方法は、ヒトにおける治療的応答を首尾よく予言 することが見つかっているマウス・モデルであった(例えば、米国特許第5,118, 665号(これを、引用により本明細書中に取り込む。)を参照のこと。)。哺乳 動物における毛髪成長は、活性な成長段階(成長期(anagen))その後の休止段 階(休止期(telogen))を通して進行する。本テストは、一般的に休止におけ るマウスの皮膚に毛髪成長刺激剤を適用することを含む。雌のSwlss-Websterマ ウスは、生後約45日目において休止期が始まりそれは生後約90日目まで続く。活 性物質を適用した後、強化された成長を10〜14日間内で記録した。本テストのた めに、生後約50日のマウスを使用した。 銅(II)、インジウム(III、スズ(II)及びスズ(IV)を含むペプトン組成 物をテストした。テストのために、組成物を生理食塩水と混合した(5重量%の ペプトン組成物及び95重量%の生理食塩水)。マウスを剃って、次に0.05ミリリ ッターの混合物を注射によりその皮膚の真下に浸潤させた。対照マウスを等容量 の生理食塩水により注射した。各グループは、10マウスを含んでいた。14日後、 各グループを比較した。注射部位において毛髪成長を伴うマウスのパーセンテー ジ及び(1がほとんど気がつく成長がなく、そして5が非常に強い毛髪成長であ るところの1〜5のスケールについての)毛髪成長応答の相対強さを測定した。 表7中に示す結果は、すべての組成物が活性な毛髪成長刺激剤であり、ペプト ン-スズ(II)錯体が最も有効な剤であることを、示している。 実施例XI 表在局所適用による毛髪成長の剌激 本テストにおいて使用したモデルは、実施例X中におけるものと同様である。 但し、活性物質をマウスの皮膚に表在局所的に適用した。銅(II)、インジウム (III)、スズ(II)及びスズ(IV)を含むペプトン組成物をテストした。テス トのために、組成物を生理食塩水と混合して(25重量%のペプトン組成物及び75 重量%の生理食塩水)スラリーを形成した。マウスを剃って、次に0.20グラムの 混合物を可能な限りなめらかにその剃った領域に適用した。対照マウスを生理食 塩水により塗った。各グループは、10マウスを含んでいた。14日後、各グループ を比較した。剃った領域の中心において毛髪成長を伴うマウスのパーセンテージ 及び(1がほとんど気がつく成長がなく、そして5が非常に強い毛髪成長である ところの1〜5のスケールについての)毛髪成長応答の相対強さを測定した。す べての組成物が活性であり、スズ(II)が最も有効な剤であった。 上記の結果から、本発明が、損傷を受けた皮膚を保護し且つ自然治癒過程を容 易にするために、上皮内での組織再生過程を強化するために、そして温血動物に おける毛髪成長を刺激するために、表在局所的な皮膚、外傷及び外科治療のため のペプトン-金属錯体の組成物を提供することが、明らかである。本発明は、表 在局所的投与のために本組成物を製造及び配合するための経済的な方法をも提供 する。 本明細書中に述べたすべての刊行物及び特許は、本発明の属する分野における 当業者のレベルを示している。すべての刊行物及び特許を、あたかもそれぞれ個 々の刊行物又は特許が引用により本明細書中に特別に且つ個々に取り込まれるこ とを意図されるような程度において、引用により本明細書中に取り込む。 これまで発明を理解の明確さの目的のために説明及び実施例によりいくぶん詳 細に記載してきたが、特定の変更及び修正を添付のクレームの範囲内で行うこと ができるということは自明であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/17 A61L 15/44 9455−4C A61K 37/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,US,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.温血動物における表在局所的外傷の治癒を加速する方法であって: イオンの遷移金属と錯体形成したペプトン消化物を含んで成る組成物の治療的 有効量をその外傷に投与すること を含んで成る方法。 2.イオンの遷移金属が銅(II)、インジウム(III)、スズ(II)又はスズ(I V)、及び治療的に許容されるそれらの塩である、請求項1に記載の方法。 3.イオンの遷移金属が銅(II)である、請求項1に記載の方法。 4.ペプトン消化物がカゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製品、絹タンパク 質、又は大豆タンパク質から調製される、請求項1に記載の方法。 5.ペプトン消化物が大豆タンパク質から調製される、請求項1に記載の方法。 6.大豆ペプトンと錯体形成したイオンの遷移金属が銅(II)、インジウム(II I)、スズ(II)又はスズ(IV)である、請求項5に記載の方法。 7.刺激からの温血動物の皮膚の回復を強化する方法であって: イオンの遷移金属と錯体形成したペプトン消化物を含んで成る組成物の治療的 有効量をその皮膚刺激に投与すること を含んで成る方法。 8.温血動物において酸化的損傷からその皮膚を保護し、そして皮膚外傷の回復 を援助する方法であって: イオンの遷移金属と錯体形成したペプトン消化物を含んで成る組成物の予防的 又は治療的有効量をその皮膚又は外傷部位に投与すること を含んで成る方法。 9.イオンの遷移金属が銅(II)、インジウム(III)、スズ(II)又はスズ(I V)、及び治療的に許容されるそれらの塩である、請求項8に記載の方法。 10.イオンの遷移金属が銅(II)である、請求項8に記載の方法。 11.ペプトン消化物がカゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製品、絹タンパ ク質、又は大豆タンパク質から調製される、請求項8に記載の方法。 12.ペプトン消化物が大豆タンパク質から調製される、請求項8に記載の方法 。 13.大豆ペプトンと錯体形成したイオンの遷移金属が銅(II)、インジウム( III)、スズ(II)又はスズ(IV)である、請求項12に記載の方法。 14.温血動物において毛包サイズ及び毛髪成長速度を増加させる方法であって : その動物において毛包サイズ及び毛髪成長速度を増加させるのに十分な量にお いてイオンの遷移金属と錯体形成したペプトン消化物を含んで成る組成物をその 動物の皮膚に投与すること を含んで成る方法。 15.組成物を表在局所的に又はその皮膚中への注射により投与する、請求項1 4に記載の方法。 16.組成物を、強化され毛髪成長が望ましい皮膚領域に毎日表在局所的に投与 する、請求項15に記載の方法。 17.イオンの遷移金属が銅(II)、インジウム(III)、スズ(II)又はスズ (IV)、及び治療的に許容されるそれらの塩である、請求項14に記載の方法。 18.イオンの遷移金属が銅(II)である、請求項14に記載の方法。 19.イオンの遷移金属がスズ(II)である、請求項14に記載の方法。 20.ペプトン消化物がカゼイン、コラーゲン、エラスチン、絹タンパク質、又 は大豆タンパク質から調製される、請求項14に記載の方法。 21.ペプトン消化物が大豆タンパク質から調製される、請求項20に記載の方 法。 22.大豆ペプトンと錯体形成したイオンの遷移金属が銅(II)、インジウム( III)、スズ(II)又はスズ(IV)である、請求項21に記載の方法。 23.温血動物において表在局所的外傷の治癒並びに毛包サイズ及び毛髪成長速 度の増加を加速させるのに有用な医薬組成物の製造方法であって: ペプトン消化物を、遷移金属と錯体形成したペプトンを含んで成る沈殿を誘導 するのに十分な量の遷移金属塩の水溶液と、併合し;そして ペプトン-金属錯体の沈殿を単離すること を含んで成る方法。 24.単離されたペプトン-金属錯体を滅菌し又は低温殺菌する段階をさらに含 んで成る、請求項23に記載の方法。 25.単離されたペプトン-金属錯体を医薬として許容される担体と組み合わせ る段階をさらに含んで成る、請求項23に記載の方法。 26.医薬として許容される担体が温血動物への表在局所的適用に好適である、 請求項25に記載の方法。 27.単離されたペプトン-金属錯体を医薬として許容される担体と組み合わせ てクリーム又はローションを形成する、請求項25に記載の方法。 28.医薬組成物中の単離されたペプトン-金属錯体の濃度が約5%〜25%である 、請求項25に記載の方法。 29.ペプトン消化物がカゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製品、絹タンパ ク質、又は大豆タンパク質から調製される、請求項23に記載の方法。 30.イオンの遷移金属が銅(II)、インジウム(III)、スズ(II)又はスズ (IV)である、請求項23に記載の方法。 31.ぺプトン-遷移金属塩組み合わせ物のpHを約pH6.0〜7.0 に調整する段階を さらに含んで成る、請求項23に記載の方法。 32.ペプトン-金属錯体の沈殿を遠心分離により単離する、請求項23に記載 の方法。 33.温血動物の表在局所的外傷の治癒を加速させるのに有用な医薬組成物であ って、イオンの遷移金属と錯体形成したペプトン消化物の治療的有効量及び医薬 として許容される担体を含んで成る組成物。 34.イオンの遷移金属が銅(II)、インジウム(III)、スズ(II)又はスズ (IV)、及び医薬として許容されるそれらの塩である、請求項33に医薬組成物 。 35.イオンの遷移金属が銅(II)である、請求項33に医薬組成物。 36.ペプトンがカゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製品、絹タンパク質、 又は大豆タンパク質である、請求項33に記載の医薬組成物。 37.ペプトン-金属錯体が組成物中5%〜20%の濃度において存在する、請求項3 3に記載の医薬組成物。 38.温血動物において毛包サイズ及び毛髪成長速度を増加させるための医薬組 成物であって、ペプトン-イオン遷移金属錯体の毛髪成長剌激量及び医薬として 許容される担体を含んで成る組成物。 39.ペプトン-金属錯体が組成物中5%〜25%の濃度において存在する、請求項3 8に記載の医薬組成物。 40.イオンの遷移金属か銅(II)、インジウム(III)、スズ(II)又はスズ (IV)、及び医薬として許容されるそれらの塩である、請求項39に医薬組成物 。 41.ペプトンがカゼイン、コラーゲン、エラスチン、肉製品、絹タンパク質、 又は大豆タンパク質である、請求項39に記載の医薬組成物。
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