JPH08501894A - 磁気テープのための記録および時間遅延再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 各々異なる作動装置を備えた記録ヘッド（９）および再生ヘッド（８）。これらヘッド（８、９）間の貯蔵ホッパ（３３）が、記録ヘッド（９）に対向するテープ領域が読み出しヘッド（８）に対向するテープ領域から離れているとき、記録ヘッド（９）によって給出されるテープ（２）を受け取り、これをたるんだ状態で無秩序に畳んで貯蔵する。各ヘッドと相互作用を行う２つのリールがカセット（１）内に配置される。カセットが挿入されると、ローラ（３）はテープを把持し、これを貯蔵するホッパ（３３）の内部へ予め配置する。本装置は、望ましくないもつれまたはテープ配置上の問題を引き起こさずに時間遅延再生を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】記述 「磁気テープのための記録および時間遅延再生装置」 本発明は、一般に、ビデオテープレコーダまたはテープレコーダのような、記 録および再生が可能なテープへの記録および該テープからの再生を行う装置に関 する。 市販されているこのタイプの装置は、電気信号を磁気テープに記録する手段と 、このタイプの信号を再生することによって再生する手段とが配置された単一ヘ ッドキャリヤ機構を備えている。 記録操作中は、テープはヘッドキャリヤと接触し、信号がヘッドに印加される 。 逆の操作、すなわち再生操作中は、テープは再びヘッドキャリヤと接触する。 記録されたメッセージが１つまたは複数のヘッドによって分析され、既に記録さ れているビデオまたはオーディオ信号が再構成される。 記録および再生機能は互いに独立している。 さらに、この型の装置は、多くの場合、カセット内にまとめて配置される２つ のリールを有し、それぞれがテープを、テープの両端部の一方から所定の長さに わたって受け取って いる。これら２つのリールの回転速度は互いに関連して制御される。 これは録音および録画の両方に適用される。 このような装置の欠点は、テープへの記録とテープからの再生とを同時に且つ 互いに独立して行うことができないことである。この結果、再生は完全に行われ 得る。つまり、ユーザは、記録プロセス中に記録の始めの部分を再生することは できない。 EDN ELECTRICAL DESIGN NEWS，Vol.8, No.9, August 1963,Newton, Massachus etts、18-21頁によれば、２組の記録ヘッドおよび読み出しヘッドとこれらヘッ ドの各組に１つのリールとを有する情報データの記録再生装置が公知である。例 えば、ヘッドの一方の組を用いて、記録されたばかりのものを一定時間遅延させ て再生するとき、または異なる速度で記録および再生を行うとき、所定の長さの テープを受け取り、これをたるんだ状態で無秩序に畳んで貯蔵するための貯蔵ホ ッパが設けられている。２つのリールは、２組のヘッドと同様に互いに独立して 制御される。時間遅延再生構造に関していえば、再生リールは、通常の再生操作 中にテープを巻き取るリールとして知られ、また記録リールは、記録を行うヘッ ドの方向にテープを給出するリールとして知られる。 この文書によれば、この装置は、とりわけ、記録と再生との間に所定の遅延を 設けてテープに記録された情報データを処理するために用いられる。 この公知の装置では、テープは、記録リールから記録ヘッドへ、そして次に中 間に位置する貯蔵ホッパへ、その後読み取りヘッドを経て、最後に再生リールへ と走らせる必要があり、この間、言うまでもなく、様々な経路に従ってテープ用 のガイド機構を通す必要があるため、面倒である。 この結果、この公知の装置は壁型キャビネットの形態である。 米国特許明細書US-Re 28461は、テープが読み出しヘッドの各側部から吸い込 みウェル内に通される構造の、カセットを再生する装置について記載している。 ループ状のテープをカセットから各ウェルの入口まで通すための特別な手段が配 備されている。このようなウエルは、テープの張力を調整するために設けられる 。装置が用いられるときはいつでも２つのリールが回転する。 さらに、特許明細書US-A-4 388 659およびWO-A-90/00800^による装置も公知で ある。これらはEDN文書と実質的に同じ目的を有するが、これらは面倒であるだ けでなく、記録ヘッドと読み出しヘッドとの間のテープに関して少なくとも部分 的には秩序良く貯蔵されており、非常に複雑であるようにみえる。 特許明細書WO-A-90/00800は、互いに独立した２つのプロセスでテープへの記 録およびテープからの再生を行う手段を一般大衆に提供すると記載している。し かし、この文書はテープを永久に装置内に残すことを推奨しており、これは記録 ライブラリーを持ちたいと願う一般ユーザの要求に反するもの である。 特許明細書JP-A-4 104 678によれば、時間遅延再生を実現し得、そして、記録 ヘッドと、読み出しヘッドと、これらヘッド間のテープの記録された部分を貯蔵 するための構造とが配備されたカセット装置もまた公知である。しかし、この装 置には、記録されたテープを再生リールから貯蔵ホッパの方向に逆向きに巻き戻 すための手段がない。ユーザには従来のテープレコーダおよびビデオテープレコ ーダには配備されている装備が与えられない。ユーザは記録を続ける一方で、再 生を行いながらまたは再生は行わずに、逆方向に高速または低速のサーチを実行 することもできない。 時間遅延再生を実行し得る公知の装置すべてにおいて、テープの取り付けは特 定されないか、または中間に貯蔵部を設けることによって非常に複雑になってい る。WO-A-90/00800の明細書ではテープを交換しないことが推奨されているとい う事実によって、この特徴が顕著に示されている。 従って、本発明の目的は、時間遅延再生を可能にし、そして、コスト、必要な 空間、および使用方法に関する限り、一般大衆の要求を完全に満たし得るような 方法で配置される装置を創製することである。 本発明によれば、ビデオテープレコーダまたはテープレコーダのテープのよう な記録テープの記録および同時または時間遅延再生が可能な装置であって、記録 ヘッドと、該記録ヘッドの前で記録リールの方向へおよび記録リールから各々該 テープを循環させる手段と、読み出しヘッドと、該読み出しヘッドの前で再生リ ールの方向へおよび再生リールから各々テープを循環させる手段とを備え、該ヘ ッドの両方にはこれらを互いから独立して作動させ得る手段が配備されており、 さらに該２つのヘッド間に作動可能に配置され、該読み出しヘッドに対向するテ ープ領域が該記録ヘッドに対向するテープ領域から離れているとき、該テープの 一部を受け取り、これを貯蔵する貯蔵ホッパを備え、そして、２つのリールを有 するカセットの取り付け手段であって、該リールの各々が該テープの両端部の一 方と連結し、該記録および読み出しヘッドが、各々が該カセットの該リールの一 方と協働するように配置され、操作において、該リールの一方が記録リールをま た他方が再生リールを各々構成する取り付け手段をさらに備えた装置であって、 該カセットの挿入後、該テープをたるんだ状態で無秩序に畳んで貯蔵する該貯蔵 ホッパに対して該テープを定位置に置く手段を備え、また該テープを該再生リー ルから該貯蔵ホッパの方向に、記録の方向に対して逆方向に給出する手段を備え た、装置が提供される。 本発明は、２つのリールを有するカセットによって代表される「秩序ある」配 置を、比較的長いものであり得るテープの一部をたるんだ状態で無秩序に畳んで 貯蔵することによって代表される「無秩序」とを組み合わせている。 従来の装置用として現在市販されているフォーマットのカセットであり得るカ セット内に２つのリールをまとめて配置 することによって、装置の使用がその脱着を含めてかなり簡素化される。テープ をホッパに対して定位置に置く手段により必要な位置決めが行われるため、ユー ザは、中間に介在するホッパの存在を気にする必要はない。 本発明によれば、特に一般家庭のユーザに、本明細書では「時間遅延再生」と 呼ばれる、記録を行っているときに、テープの始めから現在の記録箇所までのい かなる箇所からでも同じテープを再生することが可能な設備を提供する。記録プ ロセスを妨害せずに、読み出しヘッドに対向するテープを逆向きに移動させるこ とが可能である。 ユーザはまた記録された部分の高速再生を行うことができ、適用可能であれば 、興味のない部分を高速で飛ばして時間を取り戻し現在のプログラムに追いつく ことが可能である。 本発明の装置はまた、通常の装置として使用され得、この目的のために高速前 方および戻り移動が提供される。再生のみまたは記録のみの操作に、および、こ ま止め機能を有するビデオテープレコーダの場合にも用いられ得る。 テープが脇に停滞するのが防止されるならば、テープを方形のケースに無秩序 にたるんだ状態で畳んで納めることが可能であることが分かった。この目的のた めに、テープと同じ幅を有するホッパ、およびテープが脇に停滞するのを防ぐ手 段が用いられる。これは、好ましくは、ホッパを垂直位置に配備することにより 重力を利用して行われる。ただし、吹き込み、吸い込み、または他の同様な手段 によっても実行され 得る。このようにすると、別のリールによって引き出さなくても記録リールをホ ッパ内に供給することが可能である。テープは無秩序な状態で、また結び目を形 成することもなく畳まれ積み重ねられる。従って、記録コイルからの給出が行わ れる一方で、再生リールを操作して結び目を形成することなくテープを引き出す ことが可能である。再生テープは、２つのリールが同時にホッパに給出するよう に逆操作を行うことも可能である。給出の間、テープの各部分は互いに対して滑 り合い、折り畳まれた部分はもつれることなく引き出される。 装置はまた、好ましくは、再生リールのテープを様々な速度で逆向きに貯蔵ホ ッパの方向に、テープの再生を行いながらまたは再生は行わず、移動させ得るロ ールを有する。 本発明の装置は以下の点で独特である。 −貯蔵ホッパの入口は、読み出しおよび記録ヘッドキャリヤ間に設けられてい る。 −貯蔵ホッパは、テープの幅方向にテープの幅に等しい寸法を有する。 −ホッパ内のテープの貯蔵が空になるのを検出する手段、およびこれと独立し てまたはこれと合体して、ループ形状のテープを、カセットを装置に挿入した直 後の状態からホッパの内部に向かって引っ張る手段が提供される。 −２つのリール間にテープ張力検出器が配備される。 −テープがホッパ内に貯蔵されているとき、検出器は、検出器がテープと接触 すると該貯蔵ホッパが空になったことを 示すものとして用いられる。 −検出器はキャリッジに垂直方向に配備されるアイドルロールよりなり、テー プを、カセットが挿入された直後の位置から貯蔵ホッパの内部に向かう操作位置 に引っ張る。 −テープのガイドおよび駆動機構は、２つのリールの各々に対して５つのロー ルよりなり、これにより、再生リールには３つのアイドルロールおよび２つの駆 動ロールが、および記録リールには３つのアイドルロールおよび２つの駆動ロー ルが与えられる。 −テープがホッパ内に貯蔵されているとき、検出器は、検出器がテープと接触 すると該貯蔵ホッパが空になったことを示すものとして用いられる。 −検出器はキャリッジに垂直方向に配備されるアイドルロールよりなり、テー プを、カセットが挿入された直後の位置から貯蔵ホッパの内部に向かう操作位置 に引っ張る。 −テープのガイドおよび駆動機構は、２つのリールのそれぞれに対して５つの ロールよりなり、これにより、再生リールには３つのアイドルロールおよび２つ の駆動ロールが、および記録リールには３つのアイドルロールおよび２つの駆動 ロールが与えられる。 −アイドルロールはピボットにより作動されるバー、または作動するために必 要な移動距離に従ってスライド内で移動するキャリッジに取り付けられる。 −再生リールの駆動ロールは同じ方向に回転しないが、記 録リールの駆動ロールは同じ方向に回転する。 −ホッパは、１つの比較的狭い出入口開口部を有し得、これは、テープが記録 ヘッドと読み出しヘッドとの間の行き止まりとして製造されたホッパに出入りす るように、ループ状のテープをホッパの内部に向かって誘導する手段と連関して いる。 本発明がより良く理解されるように、図面を参照して以下に説明する。これら の図面は、以下に示すように、限定的でない実施例によって、ビデオテープレコ ーダ用のビデオテープのために設計された装置を示している。 図１は、本発明のビデオテープレコーダの側断面図である。 図２は、図１のビデオテープレコーダのビデオテープの駆動機構である。 図３は、カセットキャリヤマガジンの前面図である。 図４は、ビデオテープの貯蔵ホッパを示す、装置の前断面図である。 図１に示すように、ビデオテープレコーダは、機械および電子制御手段を有す るように設計されたコンパートメント３０および４０とは別に、キャリヤマガジ ン２８と貯蔵ホッパ３３とを有する。 本実施例では、貯蔵ホッパ３３は、テープが重力により下に落ちたるんだ状態 で畳まれるように、垂直方向に配備される。しかし、本発明はこの特別な実施態 様に限定されず、重力を利用する代わりに、例えば、吹き込みまたは吸い込み力 のような他の力を利用し得る。 図２に示すように、ビデオテープレコーダの駆動機構は、再生リール６および 記録リール７の各々の２つの駆動ピン４および５、読み出しヘッドキャリヤ８お よび記録ヘッドキャリヤ９の２つのビデオヘッドキャリヤ、受動アイドルロール １０、１１、１２、および１３、ピボット２７によって作動されるロッド２６に （ロール１８および１９）またはスライド３２内を移動するキャリッジ３１に（ ロール１４、１５、１６、および１７）取り付けられた能動アイドルロール１４ 、１５、１６、１７、１８、および１９、ならびに、駆動ロール２０、２１、２ ２、および２３を備えている。 図３にさら分かり易く示すように、貯蔵ホッパ３３は、該読み出しヘッドキャ リヤ８と該記録ヘッドキャリヤ９との間に比較的狭い上向きの入口を有する。 ビデオテープレコーダの場合は、記録ヘッドおよび読み出しヘッド自体が、テ ープがヘッドに対して約１８０゜にわたってあてがわれるように移動し、次にヘ ッドは、以下に「ヘッドキャリヤ」として示す可動支持体によって保持される。 テープ２を保持する再生リールおよび記録リールを公知の方法で備えているカ セット１が、カセットキャリヤマガジン２８に手動により挿入され、リール４お よび５の駆動ピンと受動アイドルロール１０および１１とによって固定される。 カセット１のテーププロテクタが開き、テープ２が、このとき位置３ａ（図２） を占める検出器３と受動ロール１２およ び１３との間の位置２ａに配置される。 図３に示すように、検出器３は、可動キャリッジ２４に垂直方向に、従ってテ ープの経路１ａに対して横断方向に取り付けられたアイドルロール２５よりなる 。カセットの挿入後、キャリッジ２４は自動的に移動し、これにより、ロール２ ５がテープ２を、図２に実線でおよび図３に示した操作位置の方向に引っ張る。 次にテープは受動ロール１２および１３と検出器３との間に保持され、これによ り、テープは、貯蔵ホッパ（３３）の出入口に予め配置されたループを描く。ホ ッパ３３は行き止まりとして製造される。ホッパは、ヘッド８および９の下方で はかなり広くなり（図４）、一方、すべての部分でテープの幅に対応する厚さを 有する。 検出器３の機能はまた、テープが張りつめた状態で、再生リールが記録リール の給出速度より大きい速度で駆動されるときテープが破損するのを防ぐことであ る。この検出器を用いるのは好適であるが、本質的なものではない。ホッパ３３ が透明であれば、ユーザは貯蔵ホッパが空になりテープがロール間で張りつめた 状態になるのを見ることができる。 従来の方法で記録するときは、再生リール６は巻き取りを行い、記録リール７ は給出を行う。一方で、テープ２は駆動ロール２１および記録ヘッドキャリヤ９ と接触する。これは、それぞれのキャリッジを移動させることによってアイドル ロール１５および１７を作動させることにより得られ、一方、読み出しヘッドキ ャリヤ８、駆動ロール２０、２２、および ２３、ならびにアイドルロール１４、１６、１８、および１９は静止位置にある 。 再生中、すなわち録画されているカセットを表示したいときは、再生リール６ が給出を行い、記録リール７が巻き取りを行う。一方で、テープ２は、アイドル ロール１４および１６によって読み出しヘッドキャリヤ８および駆動ロール２０ と接触する。一方、記録ヘッドキャリヤ９、アイドルロール１５、１７、１８、 および１９、ならびに駆動ロール２１、２２、および２３は静止位置にある。 この再生のみの操作の間、ユーザは高速前方移動を実行し得、このときテープ は駆動ロール２０および読み出しヘッドキャリヤ８と接触したままである。また 、高速逆読み出しを実行することも可能であり、このとき、テープ２は読み出し ヘッドキャリヤ８および駆動ロール２２と接触する。これら両方の場合において 、再生リール６および記録リール７の巻き取りおよび給出速度は変動する。 この従来のビデオテープレコーダ操作方法の間は、高速前方移動および高速後 方移動はまた、再生または記録は伴わずに、読み出しヘッドキャリヤ８と記録ヘ ッドキャリヤ９とが静止位置にある状態で実行され得る。 ビデオテープレコーダのこのような従来の適用の間は、再生リールおよび記録 リールの駆動速度は互いに依存しており、ホッパ３３は空の状態で維持され、そ して検出器３はテープ２と絶えず接触した状態にある。 本発明によれば、ビデオテープレコーダはまた、時間遅延再生で制御され得る 。駆動ロール２１ならびに受動ロール１５および１７によってヘッドキャリヤ９ による記録操作が進行中に時間遅延再生を行うときは、再生リール６は静止位置 に置かれ、駆動ロール２３がアイドルロール１９によって作動される。 次に、ロール２３がテープを貯蔵ホッパ３３の方向に引っ張る。この結果、記 録が行われているとき、テープ２は通常の方法で能動アイドルロール１５、１７ 、および１９により駆動ロール２１および２３ならびに記録ヘッド９と接触し、 このとき、テープは再生リールの方向に引っ張られるのではなく、貯蔵ホッパ３ ３内に落下する。 このようにテープが貯蔵されている間は、検出器３はテープと接触しない。 時間遅延再生は、再生リール６を作動させて、ホッパ３３に貯蔵されアイドル ロール１４および１６によって駆動ロール２０および読み出しヘッドキャリヤ８ と接触したテープ２を再び取り上げることによって操作される。 ユーザは、この時間遅延再生の一部を加速により実行し、これにより、記録を 妨害せずに時間を取り戻し、現在のプログラムの終わりに追いつくことができる 。これを行うとき、テープ２は読み出しヘッド８および駆動ロール２０との接触 を維持し、駆動ロールは、公知のプロセスにより可変巻き取りモードを有する再 生リール６の駆動ピン４によって高速に 作動される。 検出器３が再びテープ２と接触すると、これはホッパ３３が空であることを示 し、検出器は高速再生を停止させる。これにより、テープ２は破損することなく 通常速度での再生が可能となる。 この時間遅延再生モードにあるとき、ユーザは逆再生または高速逆再生を実行 し得る。このときテープ２は、アイドルロール１６および１８によって、高速ま たは通常速度で作動され得る駆動ロール２２、および読み出しヘッドキャリヤ８ と接触する。 最後に、依然として時間遅延再生状態にあるとき、ユーザは、再生を行わずに 、高速または通常速度の前方移動および高速または通常速度の戻り移動を実行す ることができる。このときテープは読み出しヘッドキャリヤ８とは接触しないが 、戻り移動の場合にはアイドルロール１８によって駆動ロール２２により駆動さ れ、そして、前方移動の場合には駆動ピン４によってリール６により巻き取られ る。 上述の実施例では、検出器３は、破損をさけるためにテープの張力を検出する 機能を提供している。しかし、このタイプの検出器を取り付けることは必要では なく、ロール２０およびピン４でのテープの牽引力への抵抗に関して計測される 力計装置を取り付けることが可能である。 しかし、貯蔵されているテープの長さを知るために駆動ロールに回転カウンタ を配置することが可能であり、これによ りテープを張りつめた状態にするのを避けるだけでなく、記録と再生との間のず れの程度を知ることもまた可能である。 実際には、装置が絶えず記録モードのみで作動しているときはテープを貯蔵ホ ッパ３３に送らないのが好ましい。このような状況では、約１時間の記録に対応 する比較的小さな貯蔵ホッパで十分であると考えられる。従って、使用の一例と しては以下のものであり得る。 −プログラムの始めから記録のみを行う。記録リールによって給出されるテー プはホッパに入れられずに再生リールに巻き取られる。 −プログラムの終了前に記録を妨害せずにプログラムの始めを再生したいとき 。再生リールを止め、高速逆移動を行って記録されたテープをホッパ３３内に送 り、再生リールの回転方向を元に戻して通常速度で、または逆移動の可能性はな しに、再生を始める。テープは記録ヘッドからホッパに送られる。 −ユーザが電話により妨害されるとき。再生一時停止を操作して再生リールを 止める。テープの記録ヘッドからホッパへの送り出しは続く。 −ユーザが時間を取り戻したいとき。ホッパ３３が空になるまで加速モードで テープを巻き戻して、プログラムの現在の時間に追いつく。 −ユーザが、記録を続ける一方で再生を中止したいとき。「再生中止」制御を 操作すると、自動的に再生ヘッドが停止 し、再生リールが巻き取り方向に加速回転することにより、ホッパ３３内のテー プは空になり、この後は記録が「通常」の方法で続けられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ビデオテープレコーダまたはテープレコーダのテープのような記録テープ の同時または時間遅延された記録および再生が可能な装置であって、記録ヘッド （９）と、該記録ヘッドの前で記録リール（６）の方向へおよび記録リールから 各々該テープ（２）を循環させる手段と、読み出しヘッド（８）と、該読み出し ヘッドの前で再生リール（７）の方向へおよび再生リールから各々テープを循環 させる手段とを備え、該ヘッドの両方にはこれらを互いから独立して作動させ得 る手段が配備されており、さらに該２つのヘッド（８および９）間に作動可能に 配置され、該読み出しヘッド（８）に対向するテープ領域が該記録ヘッド（９） に対向するテープ領域から離れているとき、該テープの一部を受け取り、これを 貯蔵する貯蔵ホッパ（３３）を備え、そして、２つのリール（６および７）を有 するカセット（１）の取り付け手段（２８）であって、該リールの各々が該テー プの両端部の一方と連結し、該記録および読み出しヘッドが、各々が該カセット の該リールの一方と協働するように配置され、操作において、該リールの一方が 記録リールをまた他方が再生リールを各々構成する取り付け手段をさらに備えた 装置であって、該カセットの挿入後、該テープをたるんだ状態で無秩序に畳んで 貯蔵する該貯蔵ホッパ（３３）に対して該テープを定位置に置く手段（３、２４ 、および２５）を備え、また該テープを該再生リール（７）から該貯蔵ホッパ（ ３３）の方向に、 記録の方向に対して逆方向に給出する手段を備えた、装置。 ２．前記再生リール（７）の前記テープを逆向きに前記貯蔵ホッパ（３３）の 方向に様々な速度で、該テープの再生と共にまたは再生を行わないで、移動させ 得るロール（１８および２２）をさらに備えた、請求項１に記載の装置。 ３．前記貯蔵ホッパ（３３）が垂直位置にあり、そして前記読み出しヘッド（ ８）と前記記録ヘッド（９）との間に配備された上向きの入口を有する、請求項 １または２に記載の装置。 ４．前記貯蔵ホッパ（３３）が、前記テープ（２）の幅方向に該テープの幅に 等しい寸法を有する、請求項１から３のいずれか１つに記載の装置。 ５．前記ホッパ（３３）に入れられたテープが空になるのを検出する手段（３ ならびに２４および２５）をさらに備えた、請求項１から４のいずれか１つに記 載の装置。 ６．前記テープを定位置に置く手段が、該テープ（２）の一部を、該テープの 該一部が前記貯蔵ホッパの入口から出入りするように該ホッパの内部に向かって ループ状に引っ張る手段（２４および２５）を備えている、請求項１から５のい ずれか１つに記載の装置。 ７．前記テープの一部を引っ張る手段が、キャリッジ（２４）に垂直に配備さ れて、該テープ（２）を、前記カセットが挿入された直後の位置から前記ホッパ の内部に向かう操作位置へと引っ張るアイドルロール（２５）を備えている、請 求項６に記載の装置。 ８．前記テープ（２）の保存部分が前記ホッパ（３３）内に貯蔵され、前記ア イドルロール（２５）が、該保存部分が該テープによって該ホッパの外側に向か って引っ張られるとき、該保存部分が使い尽くされたことを示すために用いられ る、請求項７に記載の装置。 ９．記録と再生との間のずれの大きさを知るために、前記ガイドおよび駆動機 構に回転カウンタを備えた、請求項１から７のいずれか１つに記載の装置。 １０．前記ホッパが、前記テープによって形成される無秩序に畳まれた部分に 吹き込みまたは吸い込み作用を行う手段と連関する、請求項１から９のいずれか １つに記載の装置。 １１．前記貯蔵ホッパ（３３）が、前記テープのために、前記２つのヘッド（ ８および９）間に配置された比較的狭い出入口開口部を有し、ループ状のテープ を該貯蔵ホッパ（３３）の内部の方向に予め配置する手段（３ならびに２４およ び２５）と連関している、請求項１から１０のいずれか１つに記載の装置。