JPH08501723A - 静電噴霧被覆装置および方法 - Google Patents

静電噴霧被覆装置および方法

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JPH08501723A JP6508498A JP50849894A JPH08501723A JP H08501723 A JPH08501723 A JP H08501723A JP 6508498 A JP6508498 A JP 6508498A JP 50849894 A JP50849894 A JP 50849894A JP H08501723 A JPH08501723 A JP H08501723A
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Abstract

(57)【要約】 基材上に薄い被覆を塗布するための静電噴霧被覆ヘッド構造体(10)であって、成形構造体(15)上への液体を計量するスロット(20)またはブレードを有し、該成形構造体(15)は該液体を該成形構造体(15)を取り巻く単一の均一かつほぼ一定の局所的曲率半径にする。該成形構造体(15)を取り巻く液体に負荷された電圧によって該液体は空間的かつ時間的に固定された一連のフィラメントを生成し、フィラメントの個数は規定され時間的に固定されており、フィラメントの個数は上記負荷電圧の単純な調節により規定される。該フィラメントは破砕して帯電液滴の均一なミストになり、電界により基材に導かれて被覆を形成する。静電噴霧被覆方法も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 静電噴霧被覆装置および方法 発明の分野 本発明は、連続した基材を被覆するための装置に関し、一つの観点においては 、基材に被覆材料を静電噴霧被覆(electrospray coating)するための装置およ び方法に関する。 発明の背景 通常、静電噴霧被覆は約10マイクロメータ(μm)〜500μmの範囲内の 液滴を生成する噴霧ヘッドを用いて行われる。最も一般的な狙いは、厚さ数十か ら数百μmの均一な被覆を形成することにある。この被覆の場合、基材上にある 液滴の上に別の液滴が乗って凝集し、連続的な被覆を形成する。 従来の静電噴霧被覆において、液体から液滴が生成する際に、電気的なストレ ス下で液体にストレスのかかっている点から液滴が生成する。静電噴霧被覆法の 多くは、先ず、電気ストレスが最大になっている個々の点から液体フィラメント を生成させる。このように液体フィラメント形式で静電噴霧被覆を行う場合、個 々の液体フィラメント内の流量に基づいて更に区分できる。流量が非常に小さい 場合には、静電噴霧モード(electrospray mode)になる。静電噴霧モードでは 、フィラメントが液体錐(liquid cone)から出現するが、この液体錐が針等の 先端のような固定構造物に付着していると、液体錐と液体フィラメントは空中に 固定される。静電噴霧モードでは、レーリー毛細管あるいはフィラメント破砕が 起こって、フィラメントの先端が破砕して微細なミスト(霧)状の液滴になると 考えられ ている。フィラメントへの流量が増加してある大きさになると、液体錐の基部は 不透明であっても液体錐の先端は透明度が増してくる。通常この現象を見ること ができるのは、液体錐と液体フィラメントをカセトメーターを通して観察する等 の光学的な拡大装置を使った場合だけである。この流量は、調和噴霧モード(ha rmonic spraying mode)として知られているフィラメント動作の流量範囲の開始 点になる。この調和噴霧モードにおいて液体フィラメントの流量が増加すると、 液体フィラメントの直径が大きくなってくる。そして、流量が更に増加するにし たがって液体錐先端の透明性が無くなり始め、更に流量が増加してくると液体フ ィラメントは非常に長くなり、直径も大きくなる。液体錐先端の透明性が無くな り始めるこの流量は、大流量モードの開始点になる。以上をまとめると、液体フ ィラメント形式での静電噴霧被覆は、1個の液体フィラメント内の流量で決まる 調和噴霧モードの流量範囲に比べて、その静電噴霧被覆の流量が小さいか、範囲 内にあるか、大きいかによって区分できる。同一の液体で、調和噴霧モードにな るための実際の流量範囲は、その液体の性質、特に導電性に依存している。被覆 用に適した種々の液体について、導電性は0.1〜1000マイクロジーメンス /メートル(10-7〜10-3S/m)の範囲にある。この範囲の導電性を持つ液 体で調和噴霧が開始するのは、導電性が最も高い液体の場合は液体フィラメント の流量が約0.1〜1ミリリットル/時間(ml/hr)に達したときであるの に対し、導電性が最も低い液体の場合には液体フィラメントの流量が約10〜1 00ml/hrに達するまで調和噴霧は開始しない。 Sample and Bollini(Journal of Colloid and Interface Science Vol. 41, 1972, pp185-193)に調和噴霧について記載されており、このサイクルの開始時 点では電気的ストレスが付加された液体は先 ず細長く伸びることが指摘されている。そして次に、液体が錐形になり、この錐 形の先端から液体のフィラメントが成長する。この液体フィラメントが更に細長 く伸びて最後には錐形の基部からちぎれる。この最後の段階で、自由になった液 体フィラメントは表面張力によって液滴になり、錐形の部分は表面張力によって 弛緩して元の状態に戻ろうとする。しかし、錐形部が弛緩する途中で、負荷され ている電気的ストレスによって調和噴霧の次のサイクルが開始する。光学的拡大 手段を用いて観察すると、錐形部は不透明な半球状の部分が、部分的に透明な錐 形内にあって、フィラメント部分はほぼ同一位置に固定している。この錐形部に 透明部分があるのは、フィラメント部分がちぎれた後は液体が弛緩しつつある最 中なので、その時間内はその空間には何も存在していないからである。Sample a ndBolliniが示唆しているように、電気的な調和噴霧が起き始めるときの初期液 体量を注意深く制御すれば、液体フィラメントから生成する液滴の寸法をかなり 揃えることができる。調和噴霧が起きる範囲よりも流量が大きい場合には、液体 フィラメントの長さが増加し、レーリー毛細管(または液体フィラメント)が不 安定になり始め、フィラメントを粉砕して液滴にするメカニズムと競合する。こ のような大きい流量では、生成するフィラメントは長く、液滴は大きい。従来の 静電微粒化法(electostatic atomization)で通常用いられている流量は、調和 噴霧モードまたはそれよりも大きい流量モードである。しかし、流量が大きくな り過ぎると、筋状の液体が生成されるだけである。従来の静電噴霧法においては 、液滴の寸法を揃えるために特に注意は払われていない。しかし、電気的ストレ スはかなり一定しているので、生成する液滴はほとんどの非静電噴霧装置で生成 するものよりも寸法分布は狭いのが普通である。 従来の静電噴霧ヘッドにおいて流量を調和噴霧モードより小さく して被覆対象物のスピードは同じにした場合、被覆厚さが減少し、その結果、十 分に小さい流量では被覆が均一で無くなる。詳細な実験の結果、電気的調和噴霧 モードあるいは脈動モードで成長する液体フィラメントもあるが、それ以外の液 体フィラメントは液体錐から成長して一時的に空間に固定された状態になる。こ のような液体錐とそのフィラメント部分は一時的に固定状態にはなるが、フィラ メントの先端からはやはり液滴が生成する。液体フィラメントの内部には液流が あり、ある流量範囲ではフィラメントが不安定になる。そして、フィラメントの 先端はレーリー毛細管あるいはフィラメントの不安定性のために破砕して液滴に なる。この小さい流量で生成した液体フィラメントとその液滴は、大流量モード で生成したフィラメントと液滴に比べて直径が非常に小さい。工業的な被覆用途 に適した液体の場合、この小流量範囲は流体の性質によって典型的にはフィラメ ント1個当たり約0.1〜100ミリリットル/時間より遅い範囲であり、この 小流量モードを静電噴霧モードと呼んでいる。静電噴霧モードで生成する液滴は 直径が均一すなわち寸法分布が狭く、液体の性質と、液体に負荷される電位と、 流量とに応じて1〜50μmである。大流量モードで生成される液滴は典型的に は直径が50μmを超えるのに対し、静電噴霧モードでは微細なミスト状のもの が生成する。一般に、フィラメントからの静電微粒化法または静電噴霧法には、 静電噴霧モード、調和噴霧モード、および大流量モードが含まれると定義できる 。非常に小さい流量を必要とする場合、例えば薄い被覆を形成する場合には、静 電噴霧モードのみが実用的である。 米国特許第2,695,001号(Miller)には静電ブレードを使用することが記載さ れており、ブレードの刃のところで液体を微粒化することが教示されている。そ の後、それと同じ発明者により、ブレー ドの先端からほぼ均等な間隔で液体のフィラメントを出現させるようにした装置 の具体的な内容が開示された(Electrostatics and its Applications(1973)p p 255-258)。このフィラメントは微細な液滴のミストを生成させるように設計 されており、ブレードは静電噴霧モードおよび調和モードで動作する一連のフィ ラメントを生成させる方法として開示されている。この開示はあるが、当業者に は、これで生成されるフィラメントは揺動し移動する傾向があることが直ちに分 かる。事実、このフィラメントを空間的にも時間的にも固定した状態に保つこと は非常に難しい。更に、隣合ったフィラメント同士が移動して離れると微粒化し たミストの量がその部分で減少する。同様に、隣合ったフィラメント同士が移動 して合体すると微粒化したミストの量がその部分で一時的に増加する。このミス トが基材に塗布されると、被覆厚さが増加したり減少したりする。 本発明は、例えば数十から数百μmといった、かなり厚い被覆を形成するため に長年用いられてきた多くの従来の静電噴霧被覆法とは異なる、静電噴霧被覆法 に関する。本発明は、所望に応じて不連続または連続の約10分の1μmから1 0分の数μmの均一な被覆を形成するために用いることができる。本発明は静電 噴霧範囲で安定して作動できる。静電噴霧範囲とは、均一な噴霧の生成させるた めに1個の液体フィラメントを生成および制御できる限定された流量範囲を指す 。合計流量は、生成した各フィラメントの流量を合計したものになる。静電噴霧 範囲は薄い被覆を形成するために用いるミストの生成に有用である。しかし、被 覆を均一にするためにはミストが均一でなければならず、それにはフィラメント が空間的にも時間的にも固定されている必要がある。最近の特許技術の多くが、 この基準に合致させようとした噴霧ヘッドの開発を目指したものである。最近の 特許技術では、一定個数の針あるいは歯のような点か ら噴霧を発生させることで、フィラメントの個数を固定しようとしている。例え ば米国特許第 4,748,043号(Seaver et al.)には、静電噴霧被覆法において、 一連の針を低密度で設けることにより、非常に薄い被覆を被覆するために必要な 一連のフィラメントを生成させることが開示されている。米国特許第 4,846,407 号(Coffee et al.)には、鋭く尖らせた一連の突起をブレードに沿って配置す ることにより、フィラメントが移動する問題を解決することが開示されている。 米国特許第 4,788,016号(Colclough et al.)には、歯を持つ非導電性のブレー ドが開示されており、米国特許第 4,749,125号(Escallon et al.)には歯状の 構造を持つシムが鈍いものから鋭いものまで開示されている。確かにこれらの装 置はフィラメントの個数を固定はするが、被覆ヘッドの機械的な変更なしに被覆 できる範囲が非常に限られている。更に、固定した点を備えて作製した装置は、 ある電圧において、一点で多数のフィラメントが発生し隣接点で1個のフィラメ ントが発生したときにミストが均一でなくなることがある。 発明の概要 本発明は、静電噴霧被覆方法において用いるための静電噴霧被覆ヘッド構造体 を提供する。簡単に要約すると、この被覆ヘッド構造体は、下部成形手段に液体 を供給する計量部、該下部成形手段から延びている該液体のフィラメントの個数 および位置を該下部成形手段を取り囲んでいる該液体の表面に負荷された電位の 大きさに依存して変え得るように、該下部成形手段の周囲に、計量された液体の 単一の連続的でほぼ一定な曲率半径を生成する下部成形手段を含んで成る。特定 の電位において、液体フィラメントが空間的かつ時間的に固定されることによっ て、高電荷の液滴の均一なミストの生成 が可能になる。 本発明はまた、静電噴霧被覆方法において被覆材料として塗布されつつあ液体 の均一な供給を可変制御する方法をも提供する。簡単に要約すると、この方法は 、下部成形手段に液体を供給する計量部を設ける工程と、下部成形手段から延び ている液体フィラメントの個数および位置が下部成形手段を取り巻く液体の表面 に負荷される電位の大きさに依存して可変となるように、該下部成形手段を取り 巻く単一の連続的でほぼ一定の曲率半径を生成するための下部成形手段を位置決 めする工程と、特定な電位により所望個数および所望位置のフィラメントが生成 されるように上記液体表面に負荷された電位を調節する工程とを含んで成る。特 定な電位において、液体フィラメントが空間的かつ時間的に固定されることによ り、高電荷の液滴の均一なミストの生成が可能になる。最後に、上記方法は、ス トの流れを可動基材上の選択された堆積箇所に導く工程を更に含む。 図面の簡単な説明 以下に、添付図面を参照して本発明を更に説明する。 図1は、液体カーテンと、下部成形手段を取り巻く液体の均一な局所的曲率半 径とを生成するための計量手段を含む噴霧ヘッドアセンブリの端部断面図である 。 図2は、下部成形手段上に延びてこれを取り巻いている液体の斜視図である。 図3は、液体カーテンと、下部成形手段を取り巻く液体の連続的で一定の曲率 半径とを生成するための計量手段を含む噴霧ヘッドアセンブリの端部断面図であ る。 図4は、図1に示したものと同様の噴霧ヘッドアセンブリが基材 上に液滴の微細なミストを静電噴霧している状態を示す側面図である。 図5は、液体を受けとめる第1部分と連続的で一定の曲率半径を生成する第2 部分とを有する下部成形手段の拡大断面図である。 図6は、噴霧ヘッドアセンブリの解析用実験装置の模式的配置図である。 図7は、メートル当たりのフィラメント個数と負荷電圧の関数との比例関係を 示すデータのグラフである。 図8は、本発明の静電噴霧を用いて被覆された基材を生成するための静電噴霧 方法の模式的配置図である。 以上の図は、寸法関係は表しておらず、単に説明のためのものであり、また図 示のものに限定するものでもない。 発明の詳細な説明 本発明は、基材に効率良く被覆を塗布するための静電噴霧方法に関する。静電 噴霧は、被覆材料の帯電液滴を生成し且つこれに作用する電界を用いて材料と塗 布を制御しようとするものではあるが、通常は部品に塗料を噴霧するような厚い 被覆を材料に塗布する形で行われる。本発明においては、静電噴霧は、構造体か らの非常に微細な液滴の噴霧と、この液滴の均一なミストを電界の作用により基 材上に導くことである。 本発明において言及される被覆には、プライマー、接着力の弱い裏糊、剥離塗 料、潤滑剤、接着剤、その他の材料として有用な、基材上の選択された材料の膜 が含まれる。材料の僅か数分子層が必要な場合がある。米国特許第 4,748,043号 に、上記被覆を種々の厚さで塗布する一つの手段が開示されている。本発明は、 単一ヘッド構造で作動したとき得られる1μmの何分の1から、多数ヘッド構造 で作動したときに得られる数百μmまでの望みの被覆厚さに、基材上に被覆を正 確且つ均一に塗布する非接触の方法を提供する。本発明の目的の一つは、材料の ミストを生成させること、そしてこのミストを基材上に均一な状態で制御塗布す ること、それにより基材上に制御された材料膜の被覆を行うことである。更に詳 しくは、本発明の目的の一つは、均一な被覆を行うために一連の液体フィラメン トを空間的かつ時間的に固定された状態に生成かつ保持する静電噴霧被覆ヘッド を創造することである。本発明のもう一つの目的は、機械的な寸法および部品の 変更をすることなく、ミスト生成に必要なフィラメントの個数および位置を変更 することにより、液滴ミスト密度を変えられる静電噴霧被覆ヘッドを創造するこ とである。本発明のもう一つの目的は、単純に負荷電圧を調節することによって フィラメントの個数および位置を変えられる静電噴霧ヘッドを創造することであ る。 本発明の方法を最適化するためには、静電噴霧される液体がある種の物理的性 質を持つことが望ましい。導電率は約10-7〜10-3ジーメンス/メートルの範 囲内であるべきである。導電性が10-3ジーメンス/メートルより著しく大きい と、静電噴霧中の液体流量が小さ過ぎて多くの用途で実用値とはなり得ない。導 電性が10-7ジーメンス/メートルよりも著しく小さいと、液体の静電噴霧が十 分に行われない。 静電噴霧(大気中で大気圧の場合)される液体の表面張力は、約65ミリニュ ートン/メートルより小さいことが望ましく、50ミリニュートン/メートルよ り大きいことが望ましい。表面張力が大きすぎると、液体錐先端の大気中でコロ ナ放電が起きる。これは静電噴霧を制御できなくさせ、電気スパークを発生させ る可能性もある。空気以外のガスを用いた場合は、そのガスの破壊強度に応じて 、 許容される最大表面張力が変わる。同様に、大気圧と異なる圧力にして不活性ガ スを用いることにより、基材に到着するまでの間の液滴の反応を防止することも 可能である。これは静電噴霧発生装置をチャンバ内に配置することで実現でき、 硬化ステーションも同じチャンバ内に配置することもできる。反応性ガスを用い て、液体フィラメントまたは液滴と所望の反応をさせることができる。 液体の粘性係数は数千ミリパスカル・秒未満でなくてはならず、数百ミリパス カル・秒であることが望ましい。粘性係数が大きすぎると、フィラメントが均一 な液滴に破砕しない。 誘電率および導電率は液体の電気的緩和特性を規定する。しかし、導電率が広 い範囲で調節できるので、誘電率はそれほど重要ではないと考えられる。 本発明の静電噴霧方法は従来技術に対して多くの利点を持つ。溶媒をほとんど または全く用いずに被覆ができるので、大きな乾燥炉もその経費も不要であり、 汚染や環境問題も少ない。実際、本発明は溶媒手段の使用量が少ないので、乾燥 が速く(通常は被覆の硬化処理のみでよい)、したがって単一の処理ラインで多 数の被覆を行うことが可能である。更に、裏面への透過性がある溶媒がほとんど または全く無いので、多孔質基板の片面被覆を行うのに有利である。 必要な場合には、添加成分を加えて必要な静電噴霧特性に調節することができ る。例えば、メタノールを加えることにより、被覆材料の導電性を上げたり、且 つ/または、粘性係数を小さくしたりすることができる。更に、反応性物質を溶 媒に加えることにより、得られる被覆に望みの性質を付与することもできる。 図1に示したように、一実施態様の静電噴霧被覆ヘッド構造体10の計量部1 1が液体13を下部成形手段15に供給する。下部成形手段15は、第1部分3 2が液体13を受けとめるように、かつ、 計量された液体13が下部成形手段の第2部分を取り囲んで曲率半径がほぼ一定 の単一の連続体を生成するように設計されている。これにより、構造体10の電 気的作動中に下部成形手段15の第2部分33から伸びる液体フィラメントの個 数および位置を選択的に変化可能になる。この変化可能な特徴は、下部成形手段 15を取り囲む液体13の表面に負荷される電位を調節することにより達成され る。また、下部成形手段第2部分33は、特定の電位において液体フィラメント が空間的にも時間的にも固定されることにより高電荷の液滴のミストが均一に生 成できるように、液体を成形する。下部成形手段15は種々の形状の複数部材ま たは他の部材の一部で構成されてもよいが、望ましい下部成形手段は横断面が円 形または非円形のワイヤ状部材で構成される。図1および図5に示したように、 望ましくは、下部成形手段15は計量部11からの液体13を受けとめるための 第1部分と、連続的な一定の曲率半径を生成するための第2部分とで構成される 。 図1の実施態様においては、計量部11を構成する長い管16にある液体受容 キャビティーがキャビティー壁17によって画定されていて、これが液体13を 受けとめた後に、壁21で画定された狭いスロット20内を圧力でこの液体13 を給送する。その後、液体13は計量部の長さ方向に伸びた外部開口22から出 ていく。液体13は、計量部の下に位置する下部成形手段15に向かって流れる 。下部成形手段15を作製する材質は、導電性、半導電性、絶縁性のいずれでも よい。下部成形手段をステンレス鋼のような導電性材料で作製することにより、 高圧電源に簡単に接続できると共に、下部成形手段15を取り囲む液体の表面に 、特に図2の線分A−A’に沿って電荷を容易に配することができるようにする ことが望ましい。図1および図2に示したように、液体13は計量部11からス ロッ ト20を介して小流量で流出することが望ましい。その後、計量部11と下部成 形手段15の第1部分32との間に液体カーテン27が形成される。高圧電源へ の他の接続を考慮する。例えば、高圧電源を図1に示した液体供給継手23のよ うな導電性の管継手(フィッティング)に接続してある場合、液体の導電性も利 用して下部成形手段15を取り囲む液体の表面に電荷が伝達される。 図3に開示された噴霧ヘッド構造体の実施態様においては、計量部11は固定 された上部材28と着脱可能で交換可能な下部材30を備えていて、スロット2 0および開口22を変更した噴霧ヘッド構造体をより容易に再構成できる。スロ ット20の等価な構造を考慮することも本発明の範囲内であり、以下にそれを説 明する。 図1に示した計量部11内のスロット20を用いると、下部成形手段15の第 2部分33の長さに沿って均一に液体13を分布させられる。図4に液滴34で 表したように、高電荷の液滴の均一なミストを生成させるために、下部成形手段 15表面の液体を取り囲んで電位を生成させる。しかし第一に、下部成形手段1 5表面の液体に高電圧が負荷されると、電界が生成して図4および図5に示した 下部成形手段の第2部分33で、特に図2および図5の線分A−A’に沿って液 体にストレスがかかる。電圧がゼロまたは低いときには、不規則な間隔で少数の 半球状の液滴が脹らんで自重で下部成形手段から離れる。しかし、電圧が高くな ると、下部成形手段15の線分A−A’に沿う液体13が、図4に示したように 一連の等間隔の錐形体39になる。個々の錐形体39はその先端から液体フィラ メント40が出現している。フィラメントの個数は、負荷電圧を増加させること によって増加させることができる。静電噴霧被覆ヘッド構造体10に流入する合 計流量を一定にしたとき、電圧を調整することにより、個々のフィラメント内の 流量が静電噴霧範囲内に なるように十分なフィラメント40を生成させる。フィラメントを静電噴霧範囲 内で作動させると、フィラメント40の先端が分裂して連続的な一連の小さい電 荷液滴になり、これが電界に導かれて、移動する基材43に到達する。 従来、静電噴霧液滴のパターンを滑らかで均一かつ直線的で真っ直ぐな表面に 制御する試みが行われたが、望ましくないフィラメントの生成を防止することも 、フィラメントの移動や揺動を防止することも成功しなかった。液体表面が滑ら かな一連のフィラメントを生成するのに電界を用いたときの物理的メカニズムは 良く分かっていない。しかしながら、Mitterauer(1987)IEEE Transactions on Plasma Science,Vol.PS-15,pp.593-598は、スロットから半柱状に出現して いる液体は、その柱状体の軸に沿って液体に何らかの動揺が起きると不安定にな ることを記載している。この現象は静電噴霧装置で観察されるのだが、残念なが ら実際にはフィラメントの移動も起きる。例えば、図1と同様ではあるが成形手 段15は備えていない導電性の計量手段11を作製した。液体13をスロット2 0の出口まで押すと、スロット20の出口に釣り下がった液体の柱状体が形成さ れた。この釣り下がった液体柱の表面に電気的ストレスを負荷すると、この液体 柱に沿ってほぼ等間隔に一連のフィラメントが生成した。しかし、このフィラメ ントは常時ふらふらと動いていた。液体の流量を調節したり、計量手段11にサ ンドペーパーをかけたり、また壁21で規定されるスロット寸法を変えたりする と、一時的には液体フィラメントの動きが停止するようなこともあったが、数十 秒の内には1個あるいはそれ以上のフィラメントが元の位置から移動し始めた。 液体柱のいずれかの側部で液体が計量手段11と接するラインを接触ラインと呼 ぶ。上記の実験中、この接触ライン上の種々の箇所に沿って液体が非常に僅か移 動するのが時 々観察された。時によって、液体が接触ラインに沿って一点に入り込み前進する 接触角ができたが、また別の時には、液体がこの点から後退して後退接触角がで きた。しかし、濡れの動的メカニズムを解析した結果、後退と前進の接触角は異 なることが分かった。したがって、構造物に接触する液体の局所的な角度は接触 ラインに沿って変化し、その結果、スロット等の構造を持つ液体出現部に接触し ている液体柱に沿って局所的な曲率半径は変化する、という結論に達した。この 発見をMitterauerの理論に適用すると、なぜフィラメントが時により常時移動す るのかが説明されるように思われる。すなわち、半径が局所的に変わると、生成 するフィラメントの分離が液体柱に沿っても変わる。フィラメントからの流れが 一旦できあがると、その局所的な領域から引き抜かれる液体が増えて、隣接する 領域の液体が少なくなる。このように液体が少なくなると、局所的な動的接触角 が後退する。この後退接触角は隣接する曲率半径に影響を及ぼす。局所的な流れ と隣接する(局所的な)動的接触角との相互作用が、隣接する(局所的な)曲率 半径に影響を及ぼし、フィラメント40のようなフィラメントの移動が起きてし まう。 もう一つの例として、ブレード状の構造の液体出現部もほぼ同様の挙動をする 。液体がブレードの両面を流れ下るとすると、シート状の液体は両面の流路のど ちら側でも不安定になる可能性がある。 この液体シートの不安定性は海岸に打ち寄せる波の不安定性と似ている。ブレー ドに沿った波の表面が変化すると、ブレード先端での液体の曲率半径が変化する 。プレード先端での液体の曲率半径がフィラメント同士の分離を左右するので、 曲率半径の変化によってフィラメント同士の分離が新たに起きる。その結果、液 体シートの不安定性がブレード先端に到達すると、単位長さ当たりのフィラメン ト個数が変わる。一方、ブレードの一方の面のみに液体を流れ下る ようにすると、液体がブレード先端を包み込んでブレードの他方の面に接触ライ ンが形成される。この状況の場合、シートの不安定性と局所的な接触角の両方が 局所的な液体曲率半径に影響する。すなわち上記の知見によれば、スロット装置 やブレード装置それ自体はフィラメントを空間的かつ時間的に固定するために用 いることはできない。 上記の開示より前には、スロットやブレードまたはその他の構造の液体出現部 でのフィラメントの移動の原因になる技術的な理由について、全く認識されてい なかった。このことは、幾つかの点において、余分なフィラメントの発生を減少 させるために毛細管や個別の歯を用いるといったような、フィラメント制御の問 題を解決する他の試みの欠点となっている。歯状部を用いた方法では、噴霧ヘッ ドの長さに沿って生成するフィラメントの個数が1歯当たり1個に固定される。 歯を用いた場合のもう一つの問題は、所定電圧を超えて負荷電圧が増加すると、 それにつれて突起点でのフィラメント生成個数が増加することである。したがっ て、歯を用いた場合には、歯の鋭利さに伴って関係する電界が劇的に増加する。 どの歯も同じ曲率半径になるように注意深く制御して作製しないと、ある電圧の ときに、ある歯では多数のフィラメントが生成するが、その隣の歯ではフィラメ ントが1個だけ生成する、ということもあり得る。これでは、自然発生する不安 定を安定化し、滑らかな液体出現面に沿ってフィラメントが移動してしまうのを 防止するという本発明の本質から更にかけ離れた状況である。この安定化によっ て液体フィラメントが均一に分布し、それにより静電噴霧被覆が均一に塗布され る。その上、歯を用いると、液体出現面の単位長さに存在し得るフィラメントの 個数が著しく制限される。これに対し、本発明においては、負荷電圧を用いて所 望被覆のニーズに合うようにフィラメン ト個数を迅速かつ簡単に変えることができる。 本発明は、液体曲率半径を安定化すること、そしてそれにより個々のフィラメ ントの時間的な位置を安定化することに成功した。図1〜6および図8に示した 構造の考え方を用いることにより、システム内で生ずる濡れ線の不安定性等の液 体の動揺に対して、局所的な液体曲率半径が独立している。 図5は、液体13で薄く被覆されている下部成形手段15の断面図である。こ の場合、第2部分33における液体の局所的曲率半径はワイヤ半径r’に液体1 3の厚さr’を加えたものである。計量部から出てくる液体13はまだ内部が動 揺しているが、厚さr”の薄い液体層を伴う下部成形手段15の第2部分33は 、液体の局所的な曲率半径を規定している。本質的に、下部成形手段15が薄い 液体の動揺を抑制し、図2に良く示されている望ましい最大電気ストレスを示す 線分A−A’での液体曲率半径をほぼ一定に保っている。 図1に示した本発明の実施態様の構造を用いて、プラスチック製の管状計量部 11の底部に沿ってスロット20を切り込んだ。下部成形手段15は、スロット の下方に懸架されたワイヤで構成した。このワイヤの近くにそれとほぼ同一の水 平面に抽出ロッド54を懸架した。スロット20は長さ110ミリメートル(m m)、幅0.610mm、高さ10.15mmであった。ワイヤは直径1.06 mmで、基準水平面の上方105mmの位置にした。抽出ロッド54はそれぞれ 直径16mmで、ワイヤの両側に50mmの間隔を置いて配置した。この機械的 構造を持つ静電噴霧被覆ヘッド構造体10の場合、スロット20の下端22と下 部成形手段15との距離は約1mmであった。これにより、下部成形手段15を 液体13で容易に均一に濡らすことができた。約10,000Vの開始電圧で、 図4に示したように生成した液体フィラメント40の個数が変わり移動するのが 認められた。しかし、負荷電圧を更に5,000V増加させると、フィラメント は安定化し、空間に等間隔に固定された。 次に電圧を15,000Vから19,000Vに増加させると、メートル当たり のフィラメントの個数が262個から459個に安定して増加した。このことか ら、単位長さ当たりのフィラメント個数が安定して制御できること、単位長さ当 たりのフィラメント個数を制御する容易調整方法であることが分かった。下部成 形手段15の単位長さ当たりフィラメント個数は負荷電圧の調節によって制御す ることが望ましいが、他の幾つかの条件である程度は影響され得る。上記他の条 件としては、下部成形手段と抽出ロッド54との距離、下部成形手段と基材43 およびそれ隣接した接地部52との距離、給送される液体13の粘性、給送され る液体13の表面張力、および下部成形手段15を取り囲む液体13の流量があ る。一般に、ワイヤに沿って安定なフィラメントを実現するには、液の粘性が大 きくなるほど、第2部分33の直径を大きくする必要がある。 静電噴霧被覆ヘッド構造体のもう一つの実施態様においては、図3に示したよ うに、ほぼ三角形で非導電性のプラスチック製計量部11は、その下方に懸架さ れたワイヤで構成された導電性の下部成形手段15を持つ。図1および図6に示 した抽出ロッド54またはプレート(平坦でも湾曲していてもよい)のような導 電性の構造物の位置によって、下部成形手段15の周りに電界を生成するように した。図6および図8に示した電源57のような高圧電源の設定に基づいて、導 電性の構造物54は下部成形手段15に対して電位差を持たせた。導電性抽出ロ ッド54は下部成形手段15と平行に配置してよいし、後者との距離を種々に変 えてよいが、後出の実施例1に開示した各部の寸法を用いて、距離を約50mm にするのが実 用的である。ロッド54を平行でなく配置すると不均一な皮膜が生成されると考 えられるが、場合によってはそれが都合良いこともあり得る。抽出ロッド54は それぞれ高圧電源58および接地68に接続され、図6に示したように選択を不 要とするために任意にスイッチ51を配置する。電位57を下部成形手段15と 引き出し54との間に負荷して、これらの間に望みの電界を生成させる。既に図 2を参照して説明したように線分A−A’に沿って最大電気ストレスを負荷する ことが望ましい。 この電界によって液体13に電気ストレスを負荷して、詳しくは図4に示した ような一連のフィラメント40にする。個々のフィラメント当たりの液体流量が 静電噴霧範囲にある場合は、レーリージェト粉砕が各フィラメントの先端で発生 し、微細なミスト状の液滴334が生成する。本発明により開示された技術を用 いることにより、溶媒を少ししかまたは全く含まない方法および被覆が非常に容 易になる。しかしながら、個々の液滴34は溶媒の蒸発が起きると寸法が小さく なる。これが起きると、液滴上の電荷はレーリー電荷限界を超える箇所もあり、 液滴が分裂して高電荷且つ安定な小さい液滴になる。分裂が何回か続くと直径が 非常に小さい溶質液滴が生成する。いずれにしても、静電噴霧被覆ヘッド構造体 10の下方に位置する基材43の表面に堆積するように液滴34を電界で制御し 誘導することができる。液体および作動条件の特性によって、静電噴霧液滴34 が基材43の表面で展延し、ほぼ連続した表面被覆が形成される。あるいは、展 延を妨げることで、不連続な斑点状の被覆にもできる。 図6は、図4に示した基材43と基準水平面52の代わりにファラデーカップ 構造66を用いた場合の、静電噴霧プロセスを解析するための回路の概念図を示 す。抽出ロッド54は、下部成形手段1 5から離し且つそれと同一水平面に懸架してある。図6については後で更に説明 する。 図8は、基材43を被覆するために噴霧ヘッド10を用いる方法を示す。基材 43は必要に応じて平滑面または粗面のいずれでもよく、この例では帯材の形を しており、接地された大きいドラム72の周囲を巻いている。この巻き付けはド ラム外周の適当な範囲に行い、これによりドラム72は電位差の基準となる共通 基準点として作用することができる。基材43(非導電性とする)は、コロトロ ン80のような帯電装置の下を移動し、その際に一つの極性のイオン83を付着 させられる。静電電圧計86で基材上の電圧を測定することによって、単位面積 当たりの電荷を間接的に測定する。次に、基材はミスト34を生成している噴霧 ヘッド10の下を移動する。ミスト34は電源57により、コロトロン80によ って基材43上に付与された電荷と逆の極性に帯電されなければならない。次に 、下部成形手段15を取り巻いた液体の電圧と基材43の表面上で静電電圧計8 6により測定された電圧との電位差によって生成した電界によって、ミスト34 が基材43上に堆積する。静電噴霧技術の当業者には理解されるように、基材に 電位差を付与することにより液体の堆積パターンに差が生じる。引き出し電極5 4の電圧と静電電圧計86によって測定される基材表面電圧との電位差によって 生成する電界は、基材43上へのミスト34の堆積を援助もする。ミスト34は 、コロトロン80によって基材43上に付与されたイオンとは電荷が逆なので、 被覆後の基材は電荷が減少している。ミスト34によって付与された電荷の量が コロトロン80によって付与された電荷の量よりも多いと、基材がミストと同じ 極性になり、被覆厚さの制御ができなくなる。ミストから基材へ付与された電荷 が多過ぎないことを確認するために、被覆後の電荷を静電電圧計90 を用いて再度測定する。被覆後の基材43に電荷が何もない方が更に望ましい。 これを実行するには、もう一つコロトロン93のような帯電装置を用いて液滴と 同極性の電荷96を十分に付与して基材43上の正味の電荷をゼロに戻す。これ を実行するには、静電電圧計90の読みがゼロになるまで、コロトロン93に接 続された電源(図示せず)を調節する。その後、基材43は加熱ステーションや 硬化ステーションのような後工程に搬送され、必要な皮膜を形成する。皮膜に必 要な性質と液体の特性とによって、基材上に付与された液体の流れを加熱により 促進したり妨げたりすることができる。 基材43またはその表面が導電性であり且つ適当な接地部に接続されていれば 、コロトロン80およびコロトロン93のような帯電装置は必要ない。 再び図4において、液体13は(毛細管作用により)計量部11の表面および 下部成形手段15の表面に沿って流れる傾向があるので、カーテン27の両縁部 、また液滴34のシートの両縁部は、その中央部に対して一様でないこともあり 得る。場合によっては、1または2以上の端部形成構造物を設けて濡れ線を固定 することにより、両縁部の均一性を向上させることが望ましい。このような構造 物の例として、計量部11の切欠または切取縁部77および堰78(例えば下部 成形手段15の周縁に細いワイヤやフィラメントを巻き付けたもの)がある。典 型的には、堰を付けると中央寄りのフィラメントに比べて外寄りのフィラメント の流量が多くなりがちなので、堰よりも切取縁部の方が望ましい。 抽出ロッド54を設けると噴霧ヘッド10の作動電圧を減少できるが、必須の 部材ではない。例えば、図2、5、6、および8において、仮に抽出ロッド54 が無いとすると、噴霧ヘッド10は電源57の電圧を増加させればやはり機能し 、抽出ロッド54が有る場 合に生成するのと同じ電気ストレスを液体の線分A−A’に沿って生成する。 以下の実施例は、本発明の静電噴霧方法の考え方を用いて種々の材料を種々の 厚さに被覆する例を示すものである。特に断りの無い限り、液体の成分量は全て 重量部で表示する。 実施例1 本実施例では、静電噴霧被覆ヘッド構造体10を用いて生成させるフィラメン トのメートル当たり個数に対する負荷電圧の影響を示す。用いた溶液はシリコー ンアクリレート組成物であり、同じ出願人による1991年 3月20日出願の米国特許 出願第07,672,386号(発明の名称:放射線硬化性ビニル/シリコーン剥離膜)に 記載したものである。72.5重量部のイソオクチルアクリレート、10重量部 のヘキサネヂオールジアクリレート、7.5重量部のトリメチルオルプロパント リ(β−アクリルオキシプロピネート)、5重量部のアクリル酸、および1.5 重量部の5000分子量のアクリルアミドアミドシロキサンを混合して上記溶液 を作成した。この溶液に、2重量部のDAROCURE1173、2−ヒドロキ シ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−ワン、フリーラジカルUVイン ヒビター(Ciba Geigy製)、および5重量部のメタノールを加えた。 この溶液の静電噴霧に関係する物理的性質は、導電率1.5マイクロジーメンス /メートル(μS/m)、粘性係数6ミリパスカル・秒(mPa・s)、誘電率 11.6、表面張力24.5ミリニュートン/メートル(mN/m)であった。 用いた静電噴霧被覆ヘッド構造体10は図1に示したものと同様のものであり 、底面に沿ってスロットを切ったプラスチック管、このスロットの下方に懸架し たワイヤ、およびこのワイヤに平行に且 つほぼ同じ水平面に懸架した抽出ロッドで構成されていた。スロットは長さ11 0mm、幅0.610mm、高さ10.15mmであった。ワイヤは直径2.0 6mmで、基準水平面の上方105mmに位置させた。抽出ロッドはそれぞれ直 径16mmで、図6に示すようにワイヤの両側に、ワイヤからの距離hが50m mのところに配置した。 図6の回路概略図に示したように、静電噴霧被覆ヘッド構造体10を大きな平 坦の金属皿66の上方に設置した。この皿を6.4mmのプレキシガラスシート 上に置き、接地電位に対して絶縁した。 Keithleyモデル485 ピコアンメータ69を皿と接地電位との間に接続した。これ により、皿がファラデーカップとして作用でき、ワイヤ15を取り巻く液体と皿 66との間に電界路Eを生成できる。負の20kV Glassman 電源 Model PS/W G-20N15-DM をワイヤに接続した。抽出ロッド54は接地電位に保持した。種々 の電位のときのフィラメント個数を数えた。その結果を図7のグラフにデータ点 として示す。もちろん電源57および電源58は必要などちらの極性でも作用可 能である。 フィラメント密度は、ワイヤに沿ってフィラメント個数を数え、数えたフィラ メントを含んでいるワイヤの長さで割ることにより得られる。メートル当たりフ ィラメント個数が、負荷電圧の2乗を近似した関数にほぼ比例する関係をグラフ 中に実線で示した。フィラメントの不安定性が最初に誘発される電圧(約10, 000V)の近傍では、フィラメントは個数が変わり、踊り回った。更に500 0Vの範囲内で電圧増加すると、フィラメントは等間隔に空間で固定し安定状態 になった。電圧を15,000Vより高くすることで、フィラメント個数の制御 が可能になった。安定状態にあるフィラメントのデータ点は、メートル当たりフ ィラメント個数と負荷電圧の 2乗を近似する関数との線型の関係を推測する曲線に非常に良く一致している。 米国特許第 4,748,043号に、それぞれの液体毎に、静電噴霧において安定な単一 のフィラメントが生成する特有の流量範囲があることが教示されている。針もし くは歯のタイプの静電噴霧ヘッドの場合、単位長さ当たりフィラメント個数はこ れら歯状の突起の個数によって決まる。しかし本発明によれば、構造体としての 流量範囲はそのような限定は受けず、単位長あ当たりフィラメント個数を単純な 電圧レベルの調節によって容易に制御できる。更に、多くの液体について、滑ら かな表面から静電噴霧モードでフィラメントが生成する場合には、針もしくは鋭 い歯状の構造体から同じ液体のフィラメントが生成する場合に比べて、静電噴霧 流量範囲の上限が2倍以上増加する。実施例2 本実施例では、スロットとワイヤの静電噴霧被覆方法を用いて溶液を付着させ て粗い表面に6〜9マイクロメータ(μm)の厚い被覆を形成した例を説明する 。被覆材として用いる溶液は、90重量部のシクロアリファティックエポキシ( 商品名 ERL−4221、Union Carbide 製)に10重量部のヘキサネヂオル ジアクリレート(商品名 SR−238、Sartomer Inc.in Exton,PA製)を混 合し、0.25重量部の2,2−ジメチル−2−フェニルアセトフェノン、遠紫 外線硬化用光重合開始剤(商品名 IRGOCURE651、Chiba-Geigy 製) と、0.25重量部のシクロペンタジエニルクメン鉄II燐ヘキサフロライド、可 視光線硬化用光重合開始剤(商品名 IRGOCURE 261、Chiba-Geigy 製)とを加え、トルエン(カタログNo.32、055−2、Aldrich in Milwauk ee,WI製)で85%重量固形分に希釈した。この溶液の静電噴霧に関係 する物理的性質は、導電率70μS/m、粘性係数29mPa・s、誘電率11 、および表面張力29mN/mであった。この溶液を、Sage Instruments of Ca mbridge,MA 社のSage Model 355注入ポンプ(syringe pump)を用いて、静電噴 霧被覆ヘッド構造体10内に導入した。 スロットは幅が均一で約610μmで、長さが102mmであった。ワイヤに は正の高電圧19.5kVを負荷し、抽出ロッドには正の電圧6kVを負荷した 。抽出ロッドは直径6mm、ワイヤからの距離25mmであった。ワイヤは直径 3.2mm、スロット下方約2mm、搬送機構のフィルム表面上方90mmであ った。搬送機構は金属製走行ベルトの上面に非導電性担持ウェブを装着した構成 であった。このベルト・担持ウェブ搬送装置上に、シート状あるいはロール状の サンプル材を載せることができた。金属製ベルトは接地電位に保持した。 厚さ76μmのポリウレタンテレフタレート(PET)フィルムのロールを樹 脂被覆した後、平均直径12μmの粒子の薄い層を軽く含浸させた。この材料の ストリップ102mm×914mmを担持ウェブ上に載せて搬送機構に供給した 。このストリップの粗い表面をコロナ帯電装置の下で約2kVの負の電位に帯電 させた。ウェブスピードは6.1メートル/分の一定値に保持した。2水準のポ ンプ流量295ml/hrと443ml/hrを用いた。フィラメント1個当た りの流量は計量部への合計ポンプ流量をフィラメント個数で割ることにより得た 。 高電圧を負荷した場合には、スロット下方に位置するワイヤ長さ95mmの範 囲内に10個のフィラメントが生成した。フィラメント1個当たりの溶液流量は 29.5ml/hrと44.3ml/hrであり、それぞれ被覆厚さは6μmと 9μmであった。本実施例 において太いワイヤを用いたことによりメートル当たりのフィラメント生成個数 は105個であった。被覆後のストリップを中圧水銀ランプ下を通過させて25 4ナノメートル(nm)の紫外線照射により610ジュール/平方メートル(J /m2)の露光を行った。実施例3 本実施例では、接着用の滑らかなプラスチックフィルム上に、簡単に剥離する 被覆表面を形成するために、本発明の方法をどのように用いるかについて説明す る。2種類の溶液を被覆した。第1の溶液は、次の市販の液体を混合して作成し た。すなわち、40重量部のエポキシシリコーン(商品名UV9300無溶媒U V剥離ポリマー、GE Silicone,a division of General Electric Company of W aterford,NY)、20重量部の1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエ ーテル(商品名 Rapi-Cure CHVE反応性希釈剤、GAFChemicals Corporation in Wayne,NJ)、15重量部のリモネンモノキサイド(Atochem of Philadelphia, PA)、および25重量部の食品用d形リモネン(Florida Chemical Co.Inc.of Lake Alfred,FL)である。これに3重量部のヨードニウム塩(商品名UV93 10C光重合開始剤、GE Silicone)を加えた。これにより得られた混合物を4 0/20/15/25+3と表記する。第2の溶液は、上記の各液体を25/2 0/15/40+3の比率で混合することにより作成した。第1溶液の静電噴霧 に関係する物理的性質は、導電率11μs/m、粘性係数19mPa・s、誘電 率7.5、および表面張力24mN/mであった。第2溶液の静電噴霧に関係す る物理的性質は、導電率11μs/m、粘性係数9mPa・s、誘電率7.6、 および表面張力24mN/mであった。 用いた静電噴霧被覆ヘッド構造体10は、図3に示したものと同様の横断面が 三角形で中空のプラスチックブロックの底部の稜に沿ってスロットを切り込んだ ものと、スロットの下方に懸架したワイヤと、ワイヤに対して平行に且つ同じ水 平面に懸架した抽出ロッドとから構成されていた。スロットは長さ305mm、 幅0.610mm、高さ19mmであった。ワイヤは直径2.4mmで、スロッ トからの距離を、粘性の大きい溶液については2mm、第2の粘性の小さい溶液 については1mmにした。抽出ロッドはそれぞれ直径6.4mmで、ワイヤの両 側に距離25mmの位置に配置した。被覆材としての溶液を、MicroPump Model 7520-35 および電磁結合ギアポンプヘッド(Cole-Palmer Instrument Company o f Chicago,IL、それぞれカタログNo.N07520-35 および A-07002-27)を用い て静電噴霧被覆ヘッド構造体10に導入た。 高電圧直流電源High Voltage DC Power Supply Model R6OA(Hipotronics of Brewster,NY)により、ワイヤに正の高電圧25kVを負荷した。抽出ロッドを 接地した。ワイヤを被覆対象のフィルム表而の上方90mmにして、図8に示し たように自由回転式導電性の直径610mmの金属ドラム72の表面をフィルム を通過させた。 この被覆ステーションは、プラスチックフィルム、紙または金属箔のロールを被 覆できる。更に、前記のロールを担持ウェブとして用い、その上にシートサンプ ルを載せることもできる。金属ドラムを接地電位に保持した。 厚さ36μmのPETフィルムの幅305のロールを被覆ステーションに通し た。フィルムと金属ドラムに固定し且つフィルムシートを担持ウェブに固定する のに十分な電位として約1.5kVの負の電位にフィルム表面を帯電させた。ポ ンプ流量を、長さ305mmのスロットからの流量として一定値5.5ml/分 に保持した。 スロット下にあるワイヤ長さ305mmが溶液で濡らされた。ウェブスピードと して9.1、27.4、および45.7メートル/分を用いた。各スピードでの 推定被覆厚さは、それぞれ2.0、0.7、0.4μmであった。 被覆済フィルムを熱と紫外線照射に曝して耐久性剥離表面に変換した。被覆済 フィルムを、推定熱伝達係数が62.8ジュール/秒/平方メートル/度(J/ (sm2C))と125.6J/(sm2C)の間である長さ2.4mの衝風炉内 に通した。衝風の温度は各溶液についてそれぞれ3水準を用いた(第1溶液につ いては35℃、42℃、および60℃。第2溶液については24℃、44℃、お よび59℃)。上記3水準のスピードでの在炉時間は16、5.3、および3. 2秒であった。被覆済フィルムが炉温に到達したのは、熱伝達係数が低い場合が 3.2秒以内、熱伝達係数が高い場合が1.6秒以内であったと推定された。こ の被覆済フィルムを中圧水銀蒸気ランプ下を通して254nm照射により880 、290、および180J/m2(それぞれ9.1、27.4、および45.7 メートル/分)の露出を行った。 得られた硬化被覆を、天然ゴム/樹脂系接着剤(No.232 Scotch〔登録商標〕 マスキングテープ、Minnesota Mining and Manufacturing Company (3M) St.Pa ul,MN.製)か、アクリル系接着剤(No.810 Scotch〔登録商標〕マジックテー プ〔登録商標〕、3M製)か、いずれかに押しつけた状態で、65℃、相対湿度5 0%で3日間加熱エージングを行った。炉から出して、温度および湿度が22. 2℃および相対湿度50%に一定に保持された室内に少なくとも4時間は置いた 後に、各テープを180度で速度2.286m/分で各サンプルから引き剥がし た。再接着によるロスは認められなかった。テープ幅デシセンチメートル当たり のニュートンで表示した剥離値 は、各エポキシシリコーン濃度および各ウェブ温度について、3水準のスピード (9.1、27.4、および45.7メートル/分をそれぞれA、B、およびC で表示)で下記のとおりであった。 被覆材塗布工程から被覆硬化工程への時間が短くなるに伴い、これらの溶液組 成で容易剥離特性を得るために熱を用いることは有利である。 この実験ではメートル当たりのフィラメント個数は数えなかったが、前もって 同様のヘッド構造を用いた実験で数えておいた。例えば、前実験で正の電圧24 kVを第1溶液に用いた場合は、スロット下にあるワイヤ長さ305mmにわた って約90個のフィラメントが生成した。ポンプ流量は5.5ml/分であり、 それによるフィラメント1個当たりの計算流量は3.7ml/hrであった。正 の電圧22kVを第2溶液に用いた場合には、約80個のフィラメントが生成し た。ポンプ流量は9.5ml/分であり、それによるフィラメント1個当たりの 計算流量は7.1ml/hrであった。 実施例4 本実施例では、接着用の粗い表面上に容易に剥離する被覆表面を形成するため に本発明の方法がどのように用いられるかについて説明する。被覆材として用い る溶液は実施例3の第1溶液と同じであった。溶液を基材に塗布する方法も実施 例3で記載した方法と同じであった。 ガラスビードを含浸させた102mm×7.6mの粗面化樹脂ストリップの下 面に接着剤を被覆して幅305mmのシリコーン被覆紙に軽く付着させたものを 幅330mmで厚さ61μmのPET担持フィルム上に載せ、被覆ステーション に供給した。粗面と露出されたシリコーン被覆紙を約1.5kVの負の電位に帯 電させた。ポンプ流量は長さ305mmのスロットからの流量にして一定値5. 5ml/分に保持した。スロット下方にあるワイヤの長さ305mmが溶液によ って濡らされた。ウェブスピードは一定値15.2メートル/分であった。被覆 厚さは1.2μmと推定された。 被覆済フィルムを熱と紫外線照射に曝して耐久性剥離表面に変換した。被覆済 フィルムを、高さ25mm、幅356mm、長さ1.83mのトンネルに通した 。熱風ブロワ(Model 6056: Leister of Switzerland)のノズル流出熱風温度を 187℃にして、ウェブの移動方向に対向させて熱風をトンネル内に送り込んだ 。トンネル内にある熱風の温度は約100℃であり、トンネル内にあるウェブの 温度は、Mikron M90 Series Portable IR Thermometer: Mikron Instrument Com pany,Inc.,of Wyckoff,NJ.に類似した装置を用いて、同様の条件で行ったポ リエステルフィルムの赤外線測定に基づいて、約50℃と推定された。この被覆 済フィルムを中圧水銀蒸気ランプの下を通過させて254nmの照射により40 0J/m2の露出を行った。 得られた硬化被覆は、被覆された基材の底面にあった同じ天然ゴム/樹脂系接 着剤に対して試験した結果、良好な剥離・再接着性能を示した。 実施例5 本実施例では、本発明の方法をプライマーを供給するために用いる例を説明す る。被覆材として用いる溶液は、95重量部のヘキサネジオルジアクリレートと 5重量部のベンゾフェノン(カタログNo.B930-0: Aldrich)を混合し、メタノ ール(カタログNo.17933-7:Aldrich)を加えて90重量%に希釈することによ り作成した。この溶液の静電噴霧被覆に関係する物理的性質は、導電率2.6μ S/m、粘性係数9mPa・s、誘電率10.1、および表面張力34.2mN /mであった。この溶液を、Sage Model 255注入ポンプ(syringe pump)を用い て、静電噴霧被覆ヘッド構造体10に導入した。この静電噴霧被覆ヘッド構造体 を図6に示したような大きい平坦な金属皿66の上方に配置した。スロットは幅 が均一で410μm、長さが76mmであった。実施例3のHipotronics 電源を 用いて正の電圧24kVをワイヤに負荷した。ワイヤは直径1.7mmで、スロ ットの下方762μm、金属皿の上方25mmであった。抽出ロッド54は直径 6mmで、ワイヤからの距離を25mmとし、接地した。溶液がスロットから流 れ出て、ワイヤの89mmの部分を被覆した。 噴霧ヘッドへの合計流量を1.36から13.56ml/分まで(それぞれA 、B、C、およびDで識別する)変化させたときに、フィラメント個数およびフ ィラメント1個当たり流量は下記のとおりであった。 合計流量 合計フィラメント フィラメント1個当たり流量 ml/分 個数 ml/hr/フィラメント A 1.36 12 6.8 B 1.97 12 9.8 C 5.09 11 27.8 D 13.56 9 90.4 上記のフィラメント1個当たり流量が増加すると、フィラメントは長くなるよ うに見え、フィラメントが破砕して液滴になる前にフィラメント直径が大きくな る。流量が少ない2つの場合(AおよびB)は静電噴霧範囲であり、流量が多い 2の場合(CおよびD)はそれぞれ調和噴霧範囲の近くおよびその範囲内であっ た。 本発明の範囲および趣旨を逸脱せずに本発明に対して種々の改変および置換が 可能なことは当業者にとって明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,CA, CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,HU,J P,KP,KR,LK,LU,MG,MN,MW,NL ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SK,UA (72)発明者 バーグレン,ウィリアム アール. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし) (72)発明者 ダニエルソン,ダニエル アール. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし) (72)発明者 ハーキンス,ユージーン,イー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし) (72)発明者 ケドル,ロス エム. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.静電噴霧被覆方法に用いるための静電噴霧被覆ヘッド構造体において、 a)下部成形手段に液体を供給する計量部、および b)該計量部の下方に配置された下部成形手段であって、該計量部から供給さ れた液体が該下部成形手段上に流れて該下部成形手段を取り囲むように配置され ており、該下部成形手段から延びている該液体のフィラメントの個数および位置 を該下部成形手段を取り囲んでいる該液体の表面に負荷された電位の大きさに依 存して変え得るように且つ特定の電位において該液体フィラメントが空間的かつ 時間的に固定されて高電荷の液滴から成る均一なミストが生成できるように、該 下部成形手段が単一の連続的且つほぼ一定の局所的曲率半径を持つ上記供給され た液体の層を該下部成形手段の周囲に生成する下部成形手段、 を含んで成ることを特徴とする静電噴霧被覆ヘッド構造体。 2.該計量部が延在する部材を含んで成り、該部材は、液体を受け容れるため の液体受容キャビティーを画定する内壁と、該液体受容キャビティーから該部材 の長さに沿った外部開口まで延びているスロットとを有することを更に特徴とす る請求項1に記載の被覆ヘッド構造体。 3.該下部成形手段は延在するワイヤ状の部材を含んで成ることを更に特徴と する請求項1に記載の被覆ヘッド構造体。 4.該ワイヤ状の部材が導電性ワイヤを含んで成ることを更に特徴とする請求 項3記載の被覆ヘッド構造体。 5.該計量部は延在するブレード状の部材を含んで成り、該ブレード状の部材 は上部および底部を持つ対向する側壁を含んで成り、該対向する側壁は、該上部 から該底部へ供給されるべき、そして該 下部成形手段に接触した均一で連続した液体カーテンとして該下部成形手段表面 へ供給されるべき液体が均一に流れるための流路を少なくとも1つ提供すること を更に特徴とする請求項1に記載の被覆ヘッド構造体。 6.該下部成形手段上に位置する終点形成構造体を更に含んで成り、該終点形 成構造体は該下部成形手段の対向する端部上の濡れ線を固定する請求項1に記載 の被覆ヘッド構造体。 7.該計量手段上に位置する終点形成構造体を更に含んで成り、該終点形成構 造体は該計量手段の対向する端部上の濡れ線を固定する請求項1に記載の被覆ヘ ッド構造体。 8.該下部成形手段を取り囲む液体よりも低い電位を持つ導電性構造体を少な くとも1つ更に含んで成り、該構造体は該下部成形手段の近傍に位置する請求項 1に記載の被覆ヘッド構造体。 9.下記: a)該導電性構造体が導電性ロッドを含んで成るか、または b)該導電性構造体が導電性プレートを含んで成るのうち少なくとも一つであ ることを更に特徴とする請求項8に記載の被覆ヘッド構造体。 10.該導電性構造体が非導電性の外表面被覆を有することを更に特徴とする 請求項9に記載の被覆ヘッド構造体。 11.静電噴霧被覆方法において被覆材料として塗布されつつあ液体の均一な 供給を可変制御する方法において、下記の工程: a)下部成形手段に液体を供給する計量部を設ける工程、 b)該計量部の下方に下部成形手段を位置決めする工程であって、該計量部か ら供給された液体が該下部成形手段上に流れて該下部成形手段を取り囲むように 該位置決めを行い、且つ、該下部成形手段から延びている該液体のフィラメント の個数および位置を該下部成 形手段を取り囲んでいる該液体の表面に負荷された電位の大きさに依存して変え 得るように、該下部成形手段が単一の連続的且つほぼ一定の局所的曲率半径を持 つ上記供給された液体の層を該下部成形手段の周囲に生成するように該位置決め を行う工程、および c)特定の電位によって該液体のフィラメントが所望個数および所望位置に生 成されるように、且つ、特定の電位において該液体フィラメントが空間的かつ時 間的に固定されて高電荷の液滴から成る均一なミストが生成できるように、該液 体の該表面に負荷された電位を調節する工程、 を含んで成ることを特徴とする制御方法。 12.該下部成形手段を取り囲む液体の表面に負荷された電位の調節によって 、該均一なミストの液滴密度を制御することを更に特徴とする請求項11に記載 の制御方法。 13.静電噴霧被覆方法において被覆材料として塗布されつつあ液体の均一な 供給を可変制御する方法において、下記の工程: a)下部成形手段に液体を供給する計量部を設ける工程、および b)該計量部の下方に下部成形手段を位置決めする工程であって、該計量部か ら供給された液体が該下部成形手段上に流れて該下部成形手段を取り囲むように 該位置決めを行い、且つ、該下部成形手段から延びている該液体のフィラメント の個数および位置を該下部成形手段を取り囲んでいる該液体の表面に負荷された 電位の大きさに依存して変え得るように、該下部成形手段が単一の連続的且つほ ぼ一定の局所的曲率半径を持つ上記供給された液体の層を該下部成形手段の周囲 に生成するように該位置決めを行う工程、および c)特定の電位によって該液体のフィラメントが所望個数および所望位置に生 成されるように、且つ、特定の電位において該液体フィラメントが空間的かつ時 間的に固定されて高電荷の液滴から成る 均一なミストが生成できるように、該液体の該表面に負荷された電位を調節する 工程、 d)該ミストの流れを可動基材上の選択された堆積位置に導く工程、 を含んで成ることを特徴とする制御方法。 14.下記: a)該基材上に堆積後の該液体を加熱する工程、または b)該基材上に堆積後の該液体を硬化させる工程、 のうち少なくとも1つを更に含んで成ることを更に特徴とする請求項13に記載 の制御方法。
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