JPH08501704A - 電子的スキー安全締付装置 - Google Patents

電子的スキー安全締付装置

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JPH08501704A JP4503950A JP50395092A JPH08501704A JP H08501704 A JPH08501704 A JP H08501704A JP 4503950 A JP4503950 A JP 4503950A JP 50395092 A JP50395092 A JP 50395092A JP H08501704 A JPH08501704 A JP H08501704A
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    • A63C9/00Ski bindings
    • A63C9/08Ski bindings yieldable or self-releasing in the event of an accident, i.e. safety bindings
    • A63C9/088Ski bindings yieldable or self-releasing in the event of an accident, i.e. safety bindings with electronically controlled locking devices

Abstract

(57)【要約】 保持部材26は、スキー10に取付けるのに適したハウジング24に変位自在に案内され、かつスキーブーツ12の方向にばね部材70によって偏倚されている。ハウジング24は、拘束部材50がその拘束位置にある間、ばね部材70用のスラスト軸受を形成した不作動位置に拘束部材50によって保持される支持部材40に収容されている。通常は、横方向のピボット軸44の周りに枢動自在な爪46に形成された肩部48は拘束部材を押圧している。電磁石60は、爪46と連関していると共に保持部材26またはこれに支持された押下部材30が過負荷になる危険状態になると付勢される。電磁石60が付勢されると、その電機子62は爪46に突き当り拘束部材50を釈放する。すると支持部材40はその引込位置に移動するので、保持部材26および押下部材30の両者はばね部材70の圧力から解放され、従ってスキーブーツ12を釈放する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 電子的スキー安全締付装置 [技術分野] この発明は、スキー安全結合装置の特にかかと部用弾性締付装置に関し、この 発明装置は、相互に結合される2つの対象物の内の1つ、とりわけスキーに取付 けるハウジングと、前記結合される2つの対象物の他のもの、とりわけスキーブ ーツに対して接触圧方向(A)に前記ハウジング内で移動自在に案内される保持 部材と、前記ハウジングに相対的に接触圧方向(A)とは反対方向に不作動位置 から引込位置に移動できる支持部材と、この支持部材上に載置されていて、上記 保持部材に接触圧方向(A)の負荷を支えるばね部材と、通常は上記支持部材を 上記不作動位置に保持している拘束位置にあるが、この支持部材を上記引込位置 まで移動させる通過位置に移動できる、少なくとも1つの拘束部材と、通常はこ の拘束部材を上記拘束位置に保持する爪と、電機子を有する電磁石であって、上 記爪に相対的に磁石軸に沿って移動してこの爪を不作動状態にすることによって 、上記電磁石を有する電源回路が所定のスイッチ切換状態になると上記支持部材 を上記引込位置まで移動させる電磁石とからなる。 [背景技術] スキー安全結合装置のかかと部用として設計されたこの種の締付 装置は、独国特許第DE3808643C1号に開示されている。この締付装置 は、スキーに取付けられるハウジングを有し、ばね部材によって前方に片寄せさ れている保持部材がスキーの長さ方向に前方に変位できるように上記ハウジング において案内されている。横方向軸の周りに枢動するように押下部材が、保持部 材の前端部に支持されている。保持部材を前方に片寄せしているばね部材は、さ らに押下部材を前方下方に回転させる方向に力を加えるよう設計されている。ス キーブーツを取付けると、そのくつ底後部は、押下部材に設けた下方突出部によ って前方に押されているが、他方において押下部材にさらに上方に設けられたフ ック状の突起がくつ底後部を下方に押圧している。締付装置のハウジング内で押 下部材の後方に、長さ方向に移動できるように案内されるとともに前方に押され ているロッドを設けて、その前端部が押下部材の後面に当たるようになっている 。さらに後方には、上記ロッドにカムを設け、電磁石の電源回路内スイッチがこ のカムと連関して締付装置を釈放するようになっている。前方に落下することが あれば、押下部材は上方に移動するくつ底後部によって上方および後方に枢動さ れ、それによってスイッチがロッドおよびそのカムによって作動して電磁石に電 力が与えられる。その結果磁石の電機子は前方に引張られ、後方に押されている と共に2つのローラ本体間に係合し拘束部材として作用する後方に傾斜をもつ円 錐部を有し長さ方向に変位自在な爪の後端部に突き当る。拘束部材は通常は拘束 位置に保持し、この位置に おいて拘束部材は支持部材をハウジング内の不作動位置に保持する。爪が電機子 によって前方に進められると直ちに、2つの拘束部材はこれらの拘束位置から去 り、これによって支持部材を釈放する。ばね部材の後端部が載置されている支持 部材は、ばね部材の圧力を受けて後方に移動し引込位置に入る。このようにして ばね部材の押圧が軽減されて、保持部材とこれに支持された押下げ部材とは後方 に移動して、スキーブーツのくつ底後部を釈放する。 [発明が解決しようとする課題] 上記公知の締付装置では、電磁石の寸法および供給電流を、電機子が爪の後端 部に適当な運動エネルギーで突き当ることによって2つの拘束部材間に締付けら れた爪の所要前方移動に抗する摩擦に打勝つような大きさにすれば申し分なく作 動する。この摩擦は、押下部材によってくつ底後部に働く前方および後方への力 に変換されるばね部材の偏倚力によってきまる。電機子は、摩擦に打勝つのに必 要な運動エネルギーが電機子内に確立されるようかなりの慣性質量を持つ必要が ある。この慣性質量によって、あるスキー状態においてスキー安全結合装置を不 注意によって釈放されないようにする必要があるならば、電機子はそれ自体のば ね力によって後方に偏倚されなければならなく、その結果電機子の所要電力は一 層大きくなる。 この発明の目的とするところは、良好な精度でしかもある負荷状態になると小 さなパワー消費で釈放するよう、電磁石を設けた弾性 締付装置の改良にある。 [課題を解決するための手段] 上記目的は、この発明による最初に記述した種類の弾性締付装置によって満足 される。その装置においては、磁石軸から間隔を有して横方向に伸びたピボット 軸の周りに枢動するよう爪を支持し、この爪はピボット軸から間隔を有していて 、かつ、通常は拘束部材を押圧していて、磁石軸と共に自動拘束範囲内にある角 度を限定する肩部を有する。 爪を枢動させてその肩部を拘束部材から確実に滑らせる場合、比較的に小さい 摩擦力に打勝てばよく、そのためには爪に対する電機子の当りが軽くて十分であ ることがわかっている。 このように電機子は小さな慣性質量を必要とするだけで、その推進には比較的 に弱い磁場で十分であり、これには極く僅かな電流消費量でよい。 ピボット軸は拘束部材の上方に配置するのが好都合で、そうすれば爪が自重の 影響で通常の位置に揺動し易くなる。この通常位置において爪は拘束部材を拘束 状態に保つ。さらに、上記の代わりに、爪を通常の位置に回転される方向に弾性 的に偏倚させるようにしてもよい。 [発明の開示] この発明の好適とする実施例においては、爪は支持部材上に支持され、拘束部 材を釈放すると拘束部材および支持部材と共に接触圧 の方向と反対方向に移動自在である。この方向はスキー安全結合装置のかかと部 の場合後方に向いている。 スキー安全結合装置のとりわけかかと部の場合、保持部材と爪との間に電磁石 を配設し、磁石軸を接触圧方向に平行に伸張し、また電機子が所定のスイッチ切 換状態において接触圧の方向と反対方向に移動可能とすると誤って釈放されるこ とは大きな確実性をもって防止できる。これらの特徴を有するスキー安全結合装 置のかかと部は、例えばジャンプの際または凹地を急速に通り抜ける際に起るよ うな急激な減速を受けることが大いになくなり、しかもスキーヤーに害を与える こともない。 上記目的を満足するために、最初に記述した種類の締付装置は、この発明に従 って次のように変形を行った。 即ち、相互に結合すべき対象物の第2のもの、とりわけスキーブーツ用の押下 部材は押下位置と釈放装置との間を移動できるよう保持部材で支持されている。 ばね部材は押下部材をその押下位置方向に偏倚させている。 保持部材は上記第2の対象物、とりわけスキーブーツ用の衝合面を有する。 電磁石の電機回路内の各スイッチは保持部材および押下部材と連関している。 このように押下部材は押下力を加えるだけでよく、従って例えば前方落下の場 合関連スイッチだけを作動させる。例えばスキーブー ツを従来構造の前方結合部に対して押圧しなければならない前向きの力は、保持 部材に直接に働かされるので、その結果保持部材はねじり落下に反応し、このね じりの間スキーブーツはスキー結合部の前部によって後方へ押圧される。これに 関連した保持部材の動きを、押下部材用スイッチとは無関係に、関連スイッチに よって監視する。これら2つのスイッチは、一方で前方落下の場合のように、ま た他方では回転落下の場合のように異なった負荷条件において許容荷重を考慮し て調節して、これら2つのタイプの落下の組合せ、すなわちいわゆる斜め方向落 下を含めて、これらのどちらかが生じた場合に、スキーブーツが電磁石によって 確実にしかもわずかなパワー消費で釈放されるようにする。 上記2つのスイッチは共通回路内で並列に接続するのが好都合である。さらに 、これら2つのスイッチを1つの共通タイマと直列に接続するのが好都合である 。しかし、例えばねじれ落下の間に生ずるかもしれない負荷の場合よりも前方落 下の場合に生ずる負荷において、反応が一層速いかまたは遅くするには、別個の タイマを上記2つのスイッチの夫々に設けてもよい。 この締付装置の長さ方向中央面の各側に夫々配設された2つのロッドは、保持 部材および押下部材に夫々連関させて、対応するスイッチを作動させるようにす れば好適である。この発明の実施例をさらに開発し、カムを配設してロッドの少 なくとも1つの上を変位させて対応するスイッチを作動させるようにすると共に ばねによって ロッドに形成された肩部の方向に片寄せされるようにし、ハウジング内の固定止 めによってカムが対応するスイッチを越して変位しないようにするのが好ましい 。 [図面の簡単な説明] 第1図はスキー安全結合装置のかかと部に実施されたこの発明による弾性締付 装置の第6図のI−I線に沿う、長さ方向垂直断面の一部を示す側面図、第2図 は第5図II−II線に沿う長さ方向中央断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿 う横断面図、第4図は第2図のIV−IV線に沿う横断面図、第5図は第2図のV− V線に沿う横断面図、第6図は第1図のVI−VI線に沿う部分水平断面図、第7図 は電気回路図である。 [発明を実施するための最良の形態] この発明の実施例を、添付図面により以下に詳述する。 図面はこの発明で関心のあるくつ底後部14を持つスキーブーツ12を取付け たスキー10の中央部を示す。レール16はその後部においてスキーの長さ方向 中央面に関して対称なC字形の輪郭を有し、かつスキー10に取付けられている 。弾性締付装置20はレール16上に保持されている。図示の実施例はスキー全 結合装置のかかと部分として役立つもので、その目的とするところは従来構造の 前部結合装置(図示せず)に対して前方および後方にくつ底後部14を押しつけ るようにし、かつ緊急の場合には、くつ底後部14を、ねじり落下のときは後方 へ、また前方に向っての落下のときは 上方へ釈放するようにすることにある。 一般に弾性締付装置20は長さ方向中央面18に関して対称にし、基板22を 有し、この基板はレール16上を長さ方向に変位するように案内され、また公知 構造(図示せず)のもどり止装置によって前記前方結合部においてスキー10に 固定されている。ハウジング24は基板22に固定され、保持部材26はハウジ ング内でスキーの長さ方向に変位するよう案内されて、くつ底後部14に前向き の力を与えている。この力の方向は以下に接触圧方向Aとして示す。保持部材2 6の前方側には衝合面28が形成されていて、上記力をくつ底後部14の後部に 伝達するようになっている。第1図において、スキーブーツ12はそのくつ底後 部14が衝合面28と衝合している通常位置にある状態を示す。 第2図はスキーブーツが結合装置に入っている状態を示し、前部結合装置(図 示せず)がスキーブーツの先端を押し下げることによって閉鎖されているものと する。 レバーで具体化された押下部材30は、保持部材26に支持されて、長さ方向 中央面18内で上下に揺動するようにされ、保持部材26の前方下側にある軸受 スリーブ32は押下部材30の支点となっている。押下部材30は、くつ底後部 14の上縁部を押圧する突出部34、この突出部から離隔した凹面形中空部36 およびこれらの部分の上方にある平らな後面38を備えている。押下部材30は くつ底後部14を押し下げる突出部34を除いてスキーブーツ12 と接触することはない。従って、押下部材は、くつ底後部14によって突出部3 4に及ぼされる上向きの力のみを受入れることができる。一方、くつ底後部14 によって及ぼされる後向きの力は保持部材26によって直接に受け止められる。 同様に支持部材40は、ハウジング24内で長さ方向に変位するよう案内され る。支持部材40はほぼ円筒形をしていて、その後端部に2つのアーム42が形 成され、アーム42は垂直に下方に向けられると共に長さ方向中央面18と平行 に伸長している。これらアームはそれらの上部に水平に配設された横ピン状のピ ボット軸44を支持し、ピボット軸は垂直長さ方向中央面18に対して直角に伸 びている。ピボット軸44は爪46を支持し、長さ方向中央面18内を揺動させ るようにする。第2図の実線で示した通常の位置における爪は、基板22に対し て直角にピボット軸44から下に伸びている。 爪46の下部には肩部48が形成されていて、肩部は爪が通常位置にあるとき はローラ型拘束部材50を押し下げている。拘束部材50はピボット軸44と平 行に、換言すれば長さ方向中央面18に対してピボット軸と同様に直角に伸びて いて、その両側端においてピン52を設け、ピン52は夫々のアーム42に形成 された垂直溝54内で案内される。 ピボット軸44の水平面に圧縮つるまきばね状のもどしばね56がハウジング 24の後部に支持されていて、支持部材40を、第2 図に示した前方終端位置に絶えず押し進めている。この終端位置のことは、以下 に不作動位置として示す。もどしばね56は同時に爪46に小さいトルクを与え 、このトルクは、第2図で破線で示すように、爪が後方へ揺動された後その通常 位置に戻すものである。爪46は、通常位置にあるときは、拘束部材50は、第 2図および第5図に示されている位置に、基板22内で後方に向って立上ってい る部分円筒形のとい58上に保持されている。この位置を以下に拘束位置と呼ぶ が、この位置において、拘束部材50は爪46と共に支持部材40がその不作動 位置から後方へ移動しないようにする。 ハウジング24の内部で、アーム42および爪46の前方に、電磁石を配設し て、その軸を以下磁石軸Bとして示すが、この軸が長さ方向中央面18内に存在 しかつ基板22に平行に伸長するようにする。電磁石60は、後方に突き出た細 長いピン64を有する電機子62を備えている。電機子は、弱いばね66によっ て通常その前方終端位置に保持され、この終端位置において電機子はハウジング 24内の隔壁68と衝合している。 電磁石60を付勢すると、電機子62は磁石軸Bに沿って後方へ、すなわち接 触圧の方向Aと反対方向に移動し、ピン64は爪46の前方側面に弾丸のように 打ち当る。爪の肩部48は、これが拘束部材50と接触する部分において、磁石 軸Bに関して小さい角度で前方および上方に傾斜している。爪16および拘束部 材50の材質を適当に選択することによって、上記角度は自動締付作用の起る範 囲内になるよう選択される。一般に爪46および拘束部材50の両者は熱処理を 施した鋼で作られ、肩部48および拘束部材50は研削によって仕上げられてい る。その場合には、肩部48が拘束部材50と接触する部分における、磁石軸B と肩部48との間の角度は約4゜から6゜までにするのが好ましい。このことは 、ピン64の爪46に対する適度の衝撃が後者を後方へ揺動させるのに十分であ ることを意味する。 支持部材40は、電磁石60の上方にハウジング24内に収容されると共に部 分的に保持部材26内にあるばね部材70によって、保持部材26および押下部 材30を支えている。ばね部材70はねじ72を備え、ねじ72は接触圧方向A の前方に配向されると共に支持部材40内において回転自在に支持され、かつ横 ピン74を有する。このピンはねじ72が支持部材に関係的に軸方向に移動しな いようにしている。ねじ72は普通のねじ回しのようなトルク伝達工具でハウジ ング24内の凹所(図示せず)を通じて接近できる。 ナット76は支持部材40内を長さ方向に変位するよう案内されるが回転しな いようになっていて、ねじ72に前部から螺着されている。ナット76は圧縮つ るまきばねを用いたばね78の後端部を支え、ばね78の前端部はスリーブ80 を押圧している。スリーブ80は支持部材40内で長さ方向に変位するよう伸縮 自在に案内されて、保持部材26に形成された肩部82に対し通常は対向してい るようにされるので、従って保持部材26に直接に接触圧方向Aに 作用するばね78の圧力が大部分伝達される。 押下部材30の凹面中空部36に押しつけられるロール84は、保持部材26 を前方に向けて通過するスリーブ80の前方終端部に支持されている。スキーブ ーツ12を結合すると、くつ底後部14は突出部34を上方に押すので、第2図 および第1図を比較してわかるように、押下部材30はばね部材70の圧力に抗 して後方へ反時計方向に小さい角度を枢動する。 使用者には無関係にばね部材70を初期調整するため、中央連結ロッド86が 設けられ、このロッドはスリーブ80の前端部にしっかりと螺着されると共にね じ72に前部から螺着されたプラグ88を通って後方へ伸びている。ばね78の 調整偏倚量は使用者の要求を満足するためにねじ72を回すことによりナット7 6を前方に進めて増すことができる。このようにして接触圧方向Aに発生した力 は、爪46が拘束部材50を拘束位置に保持している通常位置にとどまる間だけ 有効に保たれる。この状態は電磁石60が消勢された状態に保たれる場合である 。 電磁石60を付勢すると、電機子62はばね66の極めて弱い抵抗に逆って後 方へ移動して、ピン64がピボット軸44の下方のかなりの間隔においた点で爪 46に衝撃を与え、これによって爪を、拘束部材50上の肩部48における小さ い抵抗およびもどしばね56の同様の極めて小さい抵抗に逆って、第2図に破線 で示した位置まで後方に枢動させる。するとばね部材70は、アーム72の垂直 スロット54内でピン72によって案内される拘束部材50を後方へ押すように 作動し、とい58を上方および後方へ回転させる。 このような回転運動をさせる衝撃は、後方へ枢動する爪46の肩部48におけ る摩擦によって、拘束部材50が最初に受けている。従って拘束部材50は、拘 束を解く作用の始めから正しい方向、すなわち第2図に見られるように反時計方 向に回転するよう押されている傾向にある。このために拘束部材50は、その拘 束位置からさらに後方にある通過位置すなわち拘束部材が支持部材40をその不 作動位置から引込位置まで移動させられないようにする位置にするために、本質 的にころがり摩擦のために無視できるほどの小さい摩擦力に打勝てばよい。 拘束部材50のピン52は支持部材40の2つのアーム42内に垂直スロット 54から出ることはない。このように爪46および拘束部材50は、爪の通常位 置すなわち同時にもどしばね56が支持部材40を前方へ押し戻して不作動位置 にすることができると直ちに拘束部材の拘束位置に戻る態勢にある。 支持部材40が引込位置にある場合、保持部材26および押下部材30はくつ 底後部14を釈放する。しかも保持部材26は、ばね78に比べてごく僅かに偏 倚される追加ばね90によって常時荷重がかけられたままであり、また保持部材 26に固定されると共に同様に接触圧方向Aに伸長した案内ボルト92に接触圧 方向Aに圧力を加えている。案内ボルトには長さ方向のスロット94を設け、こ のスロットにはハウジング24に結合された垂直ピン96を通すことにより、ハ ウジング24に関係的に保持部材26が長さ方向に起こるかもしれない移動する 大きさを制限している。スリーブ80が肩部92から離れるように押下部材30 がばね部材70に力を加えることがあっても、ばね90は、長さ方向スロット9 4によって限定された前方終端位置に保持部材26を通常保持している。 第1図および第2図は、底板98の一部を示し、底板は保持部材26に螺着さ れると共に前方にいくほど高くなっているスキーブーツ12のくつ底面(図示せ ず)を有する。この底面は保持部材26が前方および後方へのすべての移動にあ ずかるものである。さらに第1図および第5図において、スキーブレーキ100 を示しているが、これは軸受スリーブ32に枢動自在に支持されることによって 、弾性締付装置20に組込まれている。締付装置20を釈放するために、保持部 材26および押下部材30の夫々の動きが別個に感知されるようになっている。 これを達成するために、ハウジング24内で長さ方向に変位するよう案内される と共にばね106および108によって接触圧方向Aに夫々押されているロッド 102および104の前端部は、保持部材26および押下部材30において支持 されている。押下部材30に関連したばね108のバイアス量は、ばね106の それのほぼ4倍である。カム110および112は夫々ロッド102および10 4に配設され、また通常は弱いばね114および116によって対応するロッド の肩部118および120 と衝合状態に保たれて、一緒に後方へ移動できるようになっている。前後に間隔 をおいて配設した2つのスイッチ122および124は、ロッド102上のカム 110と連関していて、同カムによって機械的に作動する。一方において、ただ 1つのスイッチ126は、同様に機械的に作動するが、ロッド104上のカム1 12と連関している。 さらにハウジング24に構成された止め128および130は夫々2つのカム 110および112に連関していて、カム110はスイッチ124を越して移動 できなく、またカム112はスイッチ126を越して移動できないようになって いる。従って保持部材26が後方へ変位されおよび/または押下部材30が後方 へ枢動して、夫々肩部118および120を備えた対応するロッド102および /または104が移動して夫々止め128および130を越すようになると、関 連したカム110および112は、夫々対応するスイッチ124および126の 前方の止めまで来て、これらスイッチが作動状態に保たれていることを確かめる 。両ロッド102および104の長さは調整自在であるので、スイッチの切換点 も調節できる。 第7図に示すように、スイッチ124および126は、調節自在なタイマー1 32および134と直列に夫々接続されている。両スイッチ122および124 は、これらのタイマー132および134と共に、複数の電池から成る電源13 6を備えた電磁石60の電 源回路において並列に接続されている。これらの電池はなるべくはリチウムSO2 電池にするのがよく、これらは、不使用であれば極めて長い間充電が保たれ、 また何時でも作動できる状態に保つために時々短絡することにより付勢する必要 がある。この機能は、スキー10を装着する度毎に関連したカム110が移動し てくるスイッチ122により保たれる。するとカム110は、第6図に破線で示 すように、スイッチ122および124の中間位置に通常停止する。スキーを行 っている間にときとして起る、例えば凹所を通過する際の保持部材26の小さい 前進運動の間、カム110が時々スイッチ122に到達するようになり、危険な 状態にならないまでも、スキー中は電池136が付勢状態に保たれる。 回転負荷の状態では、スキー10にねじりが加わるスキーブーツ12は保持部 材26を後方に押圧するので、カム110はスイッチ124を作動させる。電磁 石60は、タイマー132に定められた時間、例えば0.05秒が経過すると直 ちに励磁される。前方落下の間にカム112がスイッチ126を作動させタイマ ー134に定められた時間、例えば0.03秒経過すると同様のことが起る。こ れら両者の場合、ピン64は爪46に打ち当り、その衝撃は爪がその通常位置か ら後方へ揺動されるほどの強力なものであり、拘束部材50はその通過位置に到 達し、その結果支持部材40がその引込位置まで移動する。これによって保持部 材26および押下部材30はばね部材の圧力から開放されてスキーブーツ12を 釈放する。こ れが起ると直ちに、すべての可動部材が、ばね56,66および90の作用によ り通常位置に戻るので、スキー10を再度装着する際に妨げとなるものは何もな い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)相互に結合される2つの対象物のうちの1つ、とりわけスキー10に取付 けるハウジング24と、 前記結合される2つの対象物の他のもの、とりわけスキーブーツ12に対して 接触圧方向Aに前記ハウジング24内で移動自在に案内される保持部材26と、 前記ハウジング24に相対的に前記接触圧方向Aとは反対方向に不作動位置か ら引込位置に移動できる支持部材40と、 前記支持部材40上に載置されていて、上記保持部材26に上記接触圧方向A の負荷を与えるばね部材70と、 通常は前記支持部材40を前記不作動位置に保っている拘束位置にあるが、前 記支持部材40を上記引込位置まで移動させる通過位置に移動できる、少なくと も1つの拘束部材50と、 通常は上記拘束部材50を上記拘束位置に保持する爪46と、 電機子62を有する電磁石60であって上記爪46に相対的に磁石軸Bに沿っ て移動してこの爪を不作動状態にすることによって、上記電磁石60を有する電 源回路が所定のスイッチ切換状態になると前記支持部材40を前記引込位置まで 移動させる電磁石60と、 から成り、 前記爪46は、前記磁石軸Bから間隔をおいて横方向に伸びたピ ボット軸44の周りに枢動できるよう支持されており、かつ前記ピボット軸44 から間隔をおいて、通常は前記拘束部材50を押圧していて、前記磁石軸Bと共 に自動拘束範囲内にある角度を限定している肩部48を有することを特徴とする 、スキー安全結合装置の特にかかと部用弾性締付装置。 (2)爪46がその自重によって拘束部材50を拘束位置に保つ通常の位置まで 揺動するように、拘束部材50の上方にピボット軸44を配設したことを特徴と する、請求項1記載の締付装置。 (3)爪46はその通常位置まで枢動方向に弾性的に押圧されていることを特徴 とする、請求項1または請求項2記載の締付装置。 (4)爪46は、支持部材40上に支持されると共に拘束部材50を釈放すると 該拘束部材および該支持部材40と一緒に接触圧方向Aと反対方向に移動自在で あることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れか1つに記載の締付装置 。 (5)電磁石60は保持部材26と爪46との間に配設し、磁石軸Bは接触圧方 向Aに平行に伸長し、電機子62は所定のスイッチ切換状態において接触圧方向 Aと反対方向に移動自在であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れ か1つに記載の締付装置。 (6)相互に結合される2つの対象物のうちの1つ、とりわけスキー10に取付 けるハウジング24と、 前記結合される2つの対象物の他のもの、とりわけスキーブーツ12に対して 接触圧方向Aに前記ハウジング24内で移動自在に案 内される保持部材26と、 前記ハウジング24に相対的に前記接触圧方向Aとは反対方向に不作動位置か ら引込位置に移動できる支持部材40と、 前記支持部材40上に載置されていて、上記保持部材26に上記接触圧方向A の負荷を与えるばね部材70と、 通常は前記支持部材40を前記不作動位置に保っている拘束位置にあるが、前 記支持部材40を上記引込位置まで移動させる通過位置に移動できる、少なくと も1つの拘束部材50と、 通常は上記拘束部材50を上記拘束位置に保持する爪46と、 電機子62を有する電磁石60であって上記爪46に相対的に磁石軸Bに沿っ て移動してこの爪を不作動状態にすることによって、上記電磁石60を有する電 源回路が所定のスイッチ切換状態になると前記支持部材40を前記引込位置まで 移動させる電磁石60と、 前記相互に結合される対象物の内の第2のもの、とりわけスキーブーツ12用 で、押下位置と釈放位置との間を移動できるよう保持部材26に支持された押下 部材30と、 前記押下部材30をその押下位置の方向に押圧するばね部材70とから成り、 前記保持部材26は前記第2の対象物、とりわけズキーブーツ12のための衝 合面28を有し、前記電磁石の電源回路にある各スイッチは上記保持部材26お よび押下部材30に連関されていることを特徴とする、かかと部等のスキー安全 結合用締付装置。 (7)前記電源回路内の2つのスイッチ124,126は並列に接続されている ことを特徴とする、請求項6記載の締付装置。 (8)上記2つのスイッチ124,126は、タイマ132,134と夫々直列 に接続されていることを特徴とする、請求項7記載の締付装置。 (9)締付装置20の長さ方向中央面18の夫々の側に配設された2つのロッド 102,104は、保持部材26および押下部材30に夫々連関されていて対応 するスイッチ124,126を作動させるようにしたことを特徴とする、請求項 6ないし請求項8の何れか1つに記載の締付装置。 (10)前記ロッド102,104の少なくとも1つに配設されたカム110, 112は対応するスイッチ124,126を作動させるようにすると共にロッド 102,104に形成された肩部118,120の方向にばね114,116に より押圧され、ハウジング内の固定止め128,130は、前記カムが対応する スイッチ124,126を越して変位しないようにすることを特徴とする、請求 項9記載の締付装置。
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