JP3223976B2 - 電子的スキー安全締付装置 - Google Patents

電子的スキー安全締付装置

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JP3223976B2
JP3223976B2 JP50395092A JP50395092A JP3223976B2 JP 3223976 B2 JP3223976 B2 JP 3223976B2 JP 50395092 A JP50395092 A JP 50395092A JP 50395092 A JP50395092 A JP 50395092A JP 3223976 B2 JP3223976 B2 JP 3223976B2
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C9/00Ski bindings
    • A63C9/08Ski bindings yieldable or self-releasing in the event of an accident, i.e. safety bindings
    • A63C9/088Ski bindings yieldable or self-releasing in the event of an accident, i.e. safety bindings with electronically controlled locking devices

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は、電子的スキー安全締付装置に関し、詳し
くは、スキーに取り付けるハウジングと、スキーブーツ
に対して接触圧方向(A)に前記ハウジング内で移動自
在に案内される保持部材と、前記ハウジングに相対的に
接触圧方向(A)とは反対方向に不作動位置から引込位
置に移動できる支持部材と、この支持部材上に載置され
ていて、上記保持部材に接触圧方向(A)の負荷を支え
るばね部材と、通常は上記支持部材を上記不作動位置に
保持している拘束位置にあるが、この支持部材を上記引
込位置まで移動させる通過位置に移動できる、少なくと
も1つの拘束部材と、通常はこの拘束部材を上記拘束位
置に保持する爪と、電機子を有する電磁石であって、上
記爪に相対的に磁石軸に沿って移動してこの爪を不作動
状態にすることによって、上記電磁石を有する電源回路
が所定のスイッチ切換状態になると上記支持部材を上記
引込位置まで移動させる電磁石とからなる。
[背景技術] スキー安全結合装置のかかと部用として設計されたこ
の種の締付装置は、独国特許第DE3808643C1号に開示さ
れている。この締付装置は、スキーに取付けられるハウ
ジングを有し、ばね部材によって前方に片寄せされてい
る保持部材がスキーの長さ方向に前方に変位できるよう
に上記ハウジングにおいて案内されている。横方向軸の
周りに枢動するように押下部材が、保持部材の前端部に
支持されている。保持部材を前方に片寄せしているばね
部材は、さらに押下部材を前方下方に回転させる方向に
力を加えるよう設計されている。スキーブーツを取付け
ると、そのくつ底後部は、押下部材に設けた下方突出部
によって前方に押されているが、他方において押下部材
にさらに上方に設けられたフック状の突起がくつ底後部
を下方に押圧している。締付装置のハウジング内で押下
部材の後方に、長さ方向に移動できるように案内される
とともに前方に押されているロッドを設けて、その前端
部が押下部材の後面に当たるようになっている。さらに
後方には、上記ロッドにカムを設け、電磁石の電源回路
内スイッチがこのカムと連関して締付装置を釈放するよ
うになっている。前方に落下することがあれば、押下部
材は上方に移動するくつ底後部によって上方および後方
に枢動され、それによってスイッチがロッドおよびその
カムによって作動して電磁石に電力が与えられる。その
結果磁石の電機子は前方に引張られ、後方に押されてい
ると共に2つのローラ本体間に係合し拘束部材として作
用する後方に傾斜をもつ円錐部を有し長さ方向に変位自
在な爪の後端部に突き当る。拘束部材は通常は拘束位置
に保持し、この位置において拘束部材は支持部材をハウ
ジング内の不作動位置に保持する。爪が電機子によって
前方に進められると直ちに、2つの拘束部材はこれらの
拘束位置から去り、これによって支持部材を釈放する。
ばね部材の後端部が載置されている支持部材は、ばね部
材の圧力を受けて後方に移動し引込位置に入る。このよ
うにしてばね部材の押圧が軽減されて、保持部材とこれ
に支持された押下げ部材とは後方に移動して、スキーブ
ーツのくつ底後部を釈放する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記公知の締付装置では、電磁石の寸法および供給電
流を、電機子が爪の後端部に適当な運動エネルギーで突
き当ることによって2つの拘束部材間に締付けられた爪
の所要前方移動に抗する摩擦に打勝つような大きさにす
れば申し分なく作動する。この摩擦は、押下部材によっ
てくつ底後部に働く前方および後方への力に変換される
ばね部材の偏倚力によってきまる。電機子は、摩擦に打
勝つのに必要な運動エネルギーが電機子内に確立される
ようかなりの慣性質量を持つ必要がある。この慣性質量
によって、あるスキー状態においてスキー安全結合装置
を不注意によって釈放されないようにする必要があるな
らば、電機子はそれ自体のばね力によって後方に偏倚さ
れなければならなく、その結果電機子の所要電力は一層
大きくなる。
この発明の目的とするところは、良好な精度でしかも
ある負荷状態になると小さなパワー消費で釈放するよ
う、電磁石を設けた弾性締付装置の改良にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、この発明による最初に記述した種類の弾
性締付装置によって満足される。その装置においては、
磁石軸から間隔を有して横方向に伸びたピボット軸の周
りに枢動するよう爪を支持し、この爪はピボット軸から
間隔を有していて、かつ、通常は拘束部材を押圧してい
て、磁石軸と共に自動拘束範囲内にある角度を限定する
肩部を有する。
爪を枢動させてその肩部を拘束部材から確実に滑らせ
る場合、比較的に小さい摩擦力に打勝てばよく、そのた
めには爪に対する電機子の当りが軽くて十分であること
がわかっている。
このように電機子は小さな慣性質量を必要とするだけ
で、その推進には比較的に弱い磁場で十分であり、これ
には極く僅かな電流消費量でよい。
ピボット軸は拘束部材の上方に配置するのが好都合
で、そうすれば爪が自重の影響で通常の位置に揺動し易
くなる。この通常位置において爪は拘束部材を拘束状態
に保つ。さらに、上記の代わりに、爪を通常の位置に回
転される方向に弾性的に偏倚させるようにしてもよい。
[発明の開示] この発明の好適とする実施例においては、爪は支持部
材上に支持され、拘束部材を釈放すると拘束部材および
支持部材と共に接触圧の方向と反対方向に移動自在であ
る。この方向はスキー安全結合装置のかかと部の場合後
方に向いている。
スキー安全結合装置のとりわけかかと部の場合、保持
部材と爪との間に電磁石を配設し、磁石軸を接触圧方向
に平行に伸張し、また電機子が所定のスイッチ切換状態
において接触圧の方向と反対方向に移動可能とすると誤
って釈放されることは大きな確実性をもって防止でき
る。これらの特徴を有するスキー安全結合装置のかかと
部は、例えばジャンプの際または凹地を急速に通り抜け
る際に起るような急激な減速を受けることが大いになく
なり、しかもスキーヤーに害を与えることもない。
上記目的を満足するために、最初に記述した種類の締
付装置は、この発明に従って次のように変形を行った。
即ち、相互に結合すべき対象物の第2のもの、とりわ
けスキーブーツ用の押下部材は押下位置と釈放装置との
間を移動できるよう保持部材で支持されている。
ばね部材は押下部材をその押下位置方向に偏倚させて
いる。
保持部材は上記第2の対象物、とりわけスキーブーツ
用の衝合面を有する。
電磁石の電機回路内の各スイッチは保持部材および押
下部材と連関している。
このように押下部材は押下力を加えるだけでよく、従
って例えば前方落下の場合関連スイッチだけを作動させ
る。例えばスキーブーツを従来構造の前方結合部に対し
て押圧しなければならない前向きの力は、保持部材に直
接に働かされるので、その結果保持部材はねじり落下に
反応し、このねじリの間スキーブーツはスキー結合部の
前部によって後方へ押圧される。これに関連した保持部
材の動きを、押下部材用スイッチとは無関係に、関連ス
イッチによって監視する。これら2つのスイッチは、一
方で前方落下の場合のように、また他方では回転落下の
場合のように異なった負荷条件において許容荷重を考慮
して調節して、これら2つのタイプの落下の組合せ、す
なわちいわゆる斜め方向落下を含めて、これらのどちら
かが生じた場合に、スキーブーツが電磁石によって確実
にしかもわずかなパワー消費で釈放されるようにする。
上記2つのスイッチは共通回路内で並列に接続するの
が好都合である。さらに、これら2つのスイッチを1つ
の共通タイマと直列に接続するのが好都合である。しか
し、例えばねじれ落下の間に生ずるかもしれない負荷の
場合よりも前方落下の場合に生ずる負荷において、反応
が一層速いかまたは遅くするには、別個のタイマを上記
2つのスイッチの夫々に設けてもよい。
この締付装置の長さ方向中央面の各側に夫々配設され
た2つのロッドは、保持部材および押下部材に夫々連関
させて、対応するスイッチを作動させるようにすれば好
適である。この発明の実施例をさらに開発し、カムを配
設してロッドの少なくとも1つの上を変位させて対応す
るスイッチを作動させるようにすると共にばねによって
ロッドに形成された肩部の方向に片寄せされるように
し、ハウジング内の固定止めによってカムが対応するス
イッチを越して変位しないようにするのが好ましい。
[図面の簡単な説明] 第1図はスキー安全結合装置のかかと部に実施された
この発明による弾性締付装置の第6図のI−I線に沿
う、長さ方向垂直断面の一部を示す側面図、第2図は第
5図II−II線に沿う長さ方向中央断面図、第3図は第2
図のIII−III線に沿う横断面図、第4図は第2図のIV−
IV線に沿う横断面図、第5図は第2図のV−V線に沿う
横断面図、第6図は第1図のVI−VI線に沿う部分水平断
面図、第7図は電気回路図である。
[発明を実施するための最良の形態] この発明の実施例を、添付図面により以下に詳述す
る。
図面はこの発明で関心のあるくつ底後部14を持つスキ
ーブーツ12を取付けたスキー10の中央部を示す。レール
16はその後部においてスキーの長さ方向中央面に関して
対称なC字形の輪郭を有し、かつスキー10に取付けられ
ている。弾性締付装置20はレール16上に保持されてい
る。図示の実施例はスキー安全結合装置のかかと部分と
して役立つもので、その目的とするところは従来構造の
前部結合装置(図示せず)に対して前方および後方にく
つ底後部14を押しつけるようにし、かつ緊急の場合に
は、くつ底後部14を、ねじり落下のときは後方へ、また
前方に向っての落下のときは上方へ釈放するようにする
ことにある。
一般に弾性締付装置20は長さ方向中央面18に関して対
称にし、基板22を有し、この基板はレール16上を長さ方
向に変位するように案内され、また公知構造(図示せ
ず)のもどり止装置によって前記前方結合部においてス
キー10に固定されている。ハウジング24は基板22に固定
され、保持部材26はハウジング内でスキーの長さ方向に
変位するよう案内されて、くつ底後部14に前向きの力を
与えている。この力の方向は以下に接触圧方向Aとして
示す。保持部材26の前方側には衝合面28が形成されてい
て、上記力をくつ底後部14の後部に伝達するようになっ
ている。第1図において、スキーブーツ12はそのくつ底
後部14が衝合面28と衝合している通常位置にある状態を
示す。
第2図はスキーブーツが結合装置に入っている状態を
示し、前部結合装置(図示せず)がスキーブーツの先端
を押し下げることによって閉鎖されているものとする。
レバーで具体化された押下部材30は、保持部材26に支
持されて、長さ方向中央面18内で上下に揺動するように
され、保持部材26の前方下側にある軸受スリーブ32は押
下部材30の支点となっている。押下部材30は、くつ底後
部14の上縁部を押圧する突出部34、この突出部から離隔
した凹面形中空部36およびこれらの部分の上方にある平
らな後面38を備えている。押下部材30はくつ底後部14を
押し下げる突出部34を除いてスキーブーツ12と接触する
ことはない。従って、押下部材は、くつ底後部14によっ
て突出部34に及ぼされる上向きの力のみを受入れること
ができる。一方、くつ底後部14によって及ぼされる後向
きの力は保持部材26によって直接に受け止められる。
同様に支持部材40は、ハウジング24内で長さ方向に変
位するよう案内される。支持部材40はほぼ円筒形をして
いて、その後端部に2つのアーム42が形成され、アーム
42は垂直に下方に向けられると共に長さ方向中央面18と
平行に伸長している。これらアームはそれらの上部に水
平に配設された横ピン状のピボット軸44を支持し、ピボ
ット軸は垂直長さ方向中央面18に対して直角に伸びてい
る。ピボット軸44は爪46を支持し、長さ方向中央面18内
を揺動させるようにする。第2図の実線で示した通常の
位置における爪は、基板22に対して直角にピボット軸44
から下に伸びている。
爪46の下部には肩部48が形成されていて、肩部は爪が
通常位置にあるときはローラ型拘束部材50を押し下げて
いる。拘束部材50はピボット軸44と平行に、換言すれば
長さ方向中央面18に対してピボット軸と同様に直角に伸
びていて、その両側端においてピン52を設け、ピン52は
夫々のアーム42に形成された垂直溝54内で案内される。
ピボット軸44の水平面に圧縮つるまきばね状のもどし
ばね56がハウジング24の後部に支持されていて、支持部
材40を、第2図に示した前方終端位置に絶えず押し進め
ている。この終端位置のことは、以下に不作動位置とし
て示す。もどしばね56は同時に爪46に小さいトルクを与
え、このトルクは、第2図で破線で示すように、爪が後
方へ揺動された後その通常位置に戻すものである。爪46
は、通常位置にあるときは、拘束部材50は、第2図およ
び第5図に示されている位置に、基板22内で後方に向っ
て立上っている部分円筒形のとい58上に保持されてい
る。この位置を以下に拘束位置と呼ぶが、この位置にお
いて、拘束部材50は爪46と共に支持部材40がその不作動
位置から後方へ移動しないようにする。
ハウジング24の内部で、アーム42および爪46の前方
に、電磁石を配設して、その軸を以下磁石軸Bとして示
すが、この軸が長さ方向中央面18内に存在しかつ基板22
に平行に伸長するようにする。電磁石60は、後方に突き
出た細長いピン64を有する電機子62を備えている。電機
子は、弱いばね66によって通常その前方終端位置に保持
され、この終端位置において電機子はハウジング24内の
隔壁68と衝合している。
電磁石60を付勢すると、電機子62は磁石軸Bに沿って
後方へ、すなわち接触圧の方向Aと反対方向に移動し、
ピン64は爪46の前方側面に弾丸のように打ち当る。爪の
肩部48は、これが拘束部材50と接触する部分において、
磁石軸Bに関して小さい角度で前方および上方に傾斜し
ている。爪16および拘束部材50の材質を適当に選択する
ことによって、上記角度は自動締付作用の起る範囲内に
なるよう選択される。一般に爪46および拘束部材50の両
者は熱処理を施した鋼で作られ、肩部48および拘束部材
50の研削によって仕上げられている。その場合には、肩
部48が拘束部材50と接触する部分における、磁石軸Bと
肩部48との間の角度は約4゜から6゜までにするのが好
ましい。このことは、ピン64の爪46に対する適度の衝撃
が後者を後方へ揺動させるのに十分であることを意味す
る。
支持部材40は、電磁石60の上方にハウジング24内に収
容されると共に部分的に保持部材26内にあるばね部材70
によって、保持部材26および押下部材30を支えている。
ばね部材70はねじ72を備え、ねじ72は接触圧方向Aの前
方に配向されると共に支持部材40内において回転自在に
支持され、かつ横ピン74を有する。このピンはねじ72が
支持部材に関係的に軸方向に移動しないようにしてい
る。ねじ72は普通のねじ回しのようなトルク伝達工具で
ハウジング24内の凹所(図示せず)を通じて接近でき
る。
ナット76は支持部材40内を長さ方向に変位するよう案
内されるが回転しないようになっていて、ねじ72に前部
から螺着されている。ナット76は圧縮つるまきばねを用
いたばね78の後端部を支え、ばね78の前端部はスリーブ
80を押圧している。スリーブ80は支持部材40内で長さ方
向に変位するよう伸縮自在に案内されて、保持部材26に
形成された肩部82に対し通常は対向しているようにされ
るので、従って保持部材26に直接に接触圧方向Aに作用
するばね78の圧力が大部分伝達される。
押下部材30の凹面中空部36に押しつけられるロール84
は、保持部材26を前方に向けて通過するスリーブ80の前
方終端部に支持されている。スキーブーツ12を結合する
と、くつ底後部14は突出部34を上方に押すので、第2図
および第1図を比較してわかるように、押下部材30はば
ね部材70の圧力に抗して後方へ反時計方向に小さい角度
を枢動する。
使用者には無関係にばね部材70を初期調整するため、
中央連結ロッド86が設けられ、このロッドはスリーブ80
の前端部にしっかりと螺着されると共にねじ72に前部か
ら螺着されたプラグ88を通って後方へ伸びている。ばね
78の調整偏倚量は使用者の要求を満足するためにねじ72
を回すことによりナット76を前方に進めて増すことがで
きる。このようにして接触圧方向Aに発生した力は、爪
46が拘束部材50を拘束位置に保持している通常位置にと
どまる間だけ有効に保たれる。この状態は電磁石60が消
勢された状態に保たれる場合である。
電磁石60を付勢すると、電機子62はばね66の極めて弱
い抵抗に逆って後方へ移動して、ピン64がピボット軸44
の下方のかなりの間隔においた点で爪46に衝撃を与え、
これによって爪を、拘束部材50上の肩部48における小さ
い抵抗およびもどしばね56の同様の極めて小さい抵抗に
逆って、第2図に破線で示した位置まで後方に枢動させ
る。するとばね部材70は、アーム72の垂直スロット54内
でピン72によって案内される拘束部材50の後方へ押すよ
うに作動し、とい58を上方および後方へ回転させる。
このような回転運動をさせる衝撃は、後方へ枢動する
爪46の肩部48における摩擦によって、拘束部材50が最初
に受けている。従って拘束部材50は、拘束を解く作用の
始めから正しい方向、すなわち第2図に見られるように
反時計方向に回転するよう押されている傾向にある。こ
のために拘束部材50は、その拘束位置からさらに後方に
ある通過位置すなわち拘束部材が支持部材40をその不作
動位置から引込位置まで移動させられないようにする位
置にするために、本質的にころがり摩擦のために無視で
きるほどの小さい摩擦力に打勝てばよい。
拘束部材50のピン52は支持部材40の2つのアーム42内
に垂直スロット54から出ることはない。このように爪46
および拘束部材50は、爪の通常位置すなわち同時にもど
しばね56が支持部材40の前方へ押し戻して不作動位置に
することができると直ちに拘束部材の拘束位置に戻る態
勢にある。
支持部材40が引込位置にある場合、保持部材26および
押下部材30はくつ底後部14を釈放する。しかも保持部材
26は、ばね78に比べてごく僅かに偏倚される追加ばね90
によって常時荷重がかけられたままであり、また保持部
材26に固定されると共に同様に接触圧方向Aに伸長した
案内ボルト92に接触圧方向Aに圧力を加えている。案内
ボルトには長さ方向のスロット94を設け、このスロット
にはハウジング24に結合された垂直ピン96を通すことに
より、ハウジング24に関係的に保持部材26が長さ方向に
起こるかもしれない移動する大きさを制限している。ス
リーブ80が肩部92から離れるように押下部材30がばね部
材70に力を加えることがあっても、ばね90は、長さ方向
スロット94によって限定された前方終端位置に保持部材
26を通常保持している。
第1図および第2図は、底板98の一部を示し、底板は
保持部材26に螺着されると共に前方にいくほど高くなっ
ているスキーブーツ12のくつ底面(図示せず)を有す
る。この底面は保持部材26が前方および後方へのすべて
の移動にあずかるものである。さらに第1図および第5
図において、スキーブレーキ100を示しているが、これ
は軸受スリーブ32に枢動自在に支持されることによっ
て、弾性締付装置20に組込まれている。締付装置20を釈
放するために、保持部材26および押下部材30の夫々の動
きが別個に感知されるようになっている。これを達成す
るために、ハウジング24内で長さ方向に変位するよう案
内されると共にばね106および108によって接触圧方向A
に夫々押されているロッド102および104の前端部は、保
持部材26および押下部材30において支持されている。押
下部材30に関連したばね108のバイアス量は、ばね106の
それのほぼ4倍である。カム110および112は夫々ロッド
102および104に配設され、また通常は弱いばね114およ
び116によって対応するロッドの肩部118および120と衝
合状態に保たれて、一緒に後方へ移動できるようになっ
ている。前後に間隔をおいて配設した2つのスイッチ12
2および124は、ロッド102上のカム110と連関していて、
同カムによって機械的に作動する。一方において、ただ
1つのスイッチ126は、同様に機械的に作動するが、ロ
ッド104上のカム112と連関している。
さらにハウジング24に構成された止め128および130は
夫々2つのカム110および112に連関していて、カム110
はスイッチ124を越して移動できなく、またカム112はス
イッチ126を越して移動できないようになっている。従
って保持部材26が後方へ変位されおよび/または押下部
材30が後方へ枢動して、夫々肩部118および120を備えた
対応するロッド102および/または104が移動して夫々止
め128および130を越すようになると、関連したカム110
および112は、夫々対応するスイッチ124および126の前
方の止めまで来て、これらスイッチが作動状態に保たれ
ていることを確かめる。両ロッド102および104の長さは
調整自在であるので、スイッチの切換点も調節できる。
第7図に示すように、スイッチ124および126は、調節
自在なタイマー132および134と直列に夫々接続されてい
る。両スイッチ122および124は、これらのタイマー132
および134と共に、複数の電池から成る電源136を備えた
電磁石60の電源回路において並列に接続されている。こ
れらの電池はなるべくはリチウムSO2で電池にするのが
よく、これらは、不使用であれば極めて長い間充電が保
たれ、また何時でも作動できる状態に保つために時々短
絡することにより付勢する必要がある。この機能は、ス
キー10を装着する度毎に関連したカム110が移動してく
るスイッチ122により保たれる。するとカム110は、第6
図に破線で示すように、スイッチ122および124の中間位
置に通常停止する。スキーを行っている間にときとして
起る、例えば凹所を通過する際の保持部材26の小さい前
進運動の間、カム110が時々スイッチ122に到達するよう
になり、危険な状態にならないまでも、スキー中は電池
136が付勢状態に保たれる。
回転負荷の状態では、スキー10にねじりが加わるスキ
ーブーツ12は保持部材26を後方に押圧するので、カム11
0はスイッチ124を作動させる。電磁石60は、タイマー13
2に定められた時間、例えば0.05秒が経過すると直ちに
励磁される。前方落下の間にカム112がスイッチ126を作
動させタイマー134に定められた時間、例えば0.03秒経
過すると同様のことが起る。これら両者の場合、ピン64
は爪46に打ち当り、その衝撃は爪がその通常位置から後
方へ揺動されるほどの強力なものであり、拘束部材50は
その通過位置に到達し、その結果支持部材40がその引込
位置まで移動する。これによって保持部材26および押下
部材30はばね部材の圧力から開放されてスキーブーツ12
を釈放する。これが起ると直ちに、すべての可動部材
が、ばね56,66および90の作用により通常位置に戻るの
で、スキー10を再度装着する際に妨げとなるものは何も
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63C 9/088

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前部結合装置とともにスキーに取り付けら
    れ、スキーブーツのかかとで押し下げ部材を踏み込むこ
    とによってスキーブーツのかかと部分を保持するかかと
    部分用締付装置であって、 上記かかと部分用締付装置を、上記スキーに取り付ける
    ハウジング24と、スキーブーツ12に対して接触圧方向A
    に前記ハウジング24内で、移動自在に案内される保持部
    材26と、前記ハウジング24内に前記接触圧方向Aとは、
    相対的に反対方向に不作動位置から引き込み位置に移動
    できる支持部材40と、前記支持部材40上に載置されてい
    て、上記保持部材26に上記接触圧方向Aの負荷を与える
    ばね部材70と、通常は前記支持部材40を前記不作動位置
    に保っている拘束位置にあるが、前記支持部材40を上記
    引き込み位置まで移動させる通過位置に移動できる、少
    なくとも1つの拘束部材50と、通常は上記拘束部材50を
    上記拘束位置に保持する爪46と、電機子62を有する電磁
    石60であって上記爪46に相対的に磁石軸Bに沿って移動
    してこの爪46を不作動状態にすることによって、上記電
    磁石60を有する電源回路が所定のスイッチ切り換え状態
    になると前記支持部材40を前記引き込み位置まで移動さ
    せる電磁石60と、から成り、 前記爪46は、前記磁石軸Bから間隔をおいて横方向に伸
    びたピボット軸44の周りに枢動できるよう支持されてお
    り、かつ前記ピボット軸41から間隔をおいて、通常は前
    記拘束部材50を押圧していて、前記磁石軸Bとともに自
    動拘束範囲内にある角度を限定している肩部48を有し、 上記電磁石60の作動によって電機子62を介して上記爪46
    を、ピボット軸44を中心に移動するとともに、上記拘束
    部材50の拘束を解除して、前記支持部材40を前記引き込
    み位置まで移動させることを特徴とする、電子的スキー
    安全締付装置。
  2. 【請求項2】爪46がその自重によって拘束部材50を拘束
    位置に保つ通常の位置まで揺動するように、拘束部材50
    の上方にピボット軸44を配設したことを特徴とする、請
    求項1記載の電子的スキー安全締付装置。
  3. 【請求項3】爪46はその通常位置まで枢動方向に弾性的
    に押圧されていることを特徴とする、請求項1または請
    求項2記載の電子的スキー安全締付装置。
  4. 【請求項4】爪46は、支持部材40上に支持されると共に
    拘束部材50を釈放すると該拘束部材50および該支持部材
    40と一緒に接触圧方向Aと反対方向に移動自在であるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れか1項
    に記載の電子的スキー安全締付装置。
  5. 【請求項5】電磁石60は保持部材26と爪46との間に配設
    し、磁石軸Bは接触圧方向Aに平行に伸長し、電機子62
    は所定のスイッチ切換状態において接触圧方向Aと反対
    方向に移動自在であることを特徴とする請求項1ないし
    請求項4の何れか1項に記載の電子的スキー安全締付装
    置。
  6. 【請求項6】前部結合装置とともにスキーに取り付けら
    れ、スキーブーツのかかとで押し下げ部材を踏み込むこ
    とによってスキーブーツのかかと部分を保持するかかと
    部分用締付装置であって、 上記かかと部分用締付装置を、上記スキーに取り付ける
    ハウジング24と、スキーブーツ12に対して接触圧方向A
    に前記ハウジング24内で、移動自在に案内される保持部
    材26と、前記ハウジング24内に前記接触圧方向Aとは、
    相対的に反対方向に不作動位置から引き込み位置に移動
    できる支持部材40と、前記支持部材40上に載置されてい
    て、上記保持部材26に上記接触圧方向Aの負荷を与える
    ばね部材70と、通常は前記支持部材40を前記不作動位置
    に保っている拘束位置にあるが、前記支持部材40を上記
    引き込み位置まで移動させる通過位置に移動できる、少
    なくとも1つの拘束部材50と、通常は上記拘束部材50を
    上記拘束位置に保持する爪46と、電機子62を有する電磁
    石60であって上記爪46に相対的に磁石軸Bに沿って移動
    してこの爪46を不作動状態にすることによって、上記電
    磁石60を有する電源回路が所定のスイッチ切り換え状態
    になると前記支持部材40を前記引き込み位置まで移動さ
    せる電磁石60と、スキーブーツに対する押下位置と釈放
    位置との間を移動できるよう保持部材26に支持された押
    下部材30と、前記押下部材30のその押下位置の方向に押
    圧するばね部材70とから成り、 前記保持部材26は、スキーブーツ12のための衝合面28を
    有し、前記電磁石の電源回路にある各スイッチは上記保
    持部材26および押下部材30に連関され、上記電磁石60の
    作動によって電機子62を介して上記爪46を、ピボット軸
    44を中心に移動するとともに、上記拘束部材50の拘束を
    解除して、前記支持部材40を前記引き込み位置まで移動
    させることを特徴とする、電子的スキー安全締付装置。
  7. 【請求項7】前記電源回路内の2つのスイッチ124,126
    は並列に接続されていることを特徴とする、請求項6記
    載の電子的スキー安全締付装置。
  8. 【請求項8】上記2つのスイッチ124,126は、タイマ13
    2,134と夫々直列に接続されていることを特徴とする、
    請求項7記載の電子的スキー安全締付装置。
  9. 【請求項9】締付装置20の長さ方向中央面18の夫々の側
    に配設された2つのロッド102,104は、保持部材26およ
    び押下部材30に夫々連関されていて対応するスイッチ12
    4,126を作動させるようにしたことを特徴とする、請求
    項6ないし請求項8の何れか1項に記載の電子的スキー
    安全締付装置。
  10. 【請求項10】前記ロッド102,104の少なくとも1つに
    配設されたカム110,112は対応するスイッチ124,126を作
    動させるようにすると共にロッド102,104に形成された
    肩部118,120の方向にばね114,116により押圧され、ハウ
    ジング内の固定止め128,130は、前記カムが対応するス
    イッチ124,126を越して変位しないようにすることを特
    徴とする、請求項9記載の電子的スキー安全締付装置。
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ATE121642T1 (de) 1995-05-15
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