JPH085016B2 - 電動ねじ回し装置 - Google Patents

電動ねじ回し装置

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JPH085016B2
JPH085016B2 JP2141767A JP14176790A JPH085016B2 JP H085016 B2 JPH085016 B2 JP H085016B2 JP 2141767 A JP2141767 A JP 2141767A JP 14176790 A JP14176790 A JP 14176790A JP H085016 B2 JPH085016 B2 JP H085016B2
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clutch
electric screwdriver
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torque
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JP2141767A
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シュライバー ボルフガング
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ファイン―フェルバルツング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/0064Means for adjusting screwing depth
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
    • B25B23/141Mechanical overload release couplings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハウジング内に設けられた駆動部と、ハウ
ジングに相対的に軸方向移動可能な工具駆動軸に連結さ
れたねじ回し工具と、ハウジングに保持されてねじ込み
深さを設定する深さストッパー、及び駆動部と工具駆動
軸との間に設けられて工具駆動軸の軸方向移動により休
止位置から作動位置へと駆動部の方向へ移動できるクラ
ッチを備えたねじ込み深さに関する停止手段とを具備す
る電動ねじ回し装置に関する。
〔従来の技術〕
上記の電動ねじ回し装置において、クラッチは、工具
駆動軸に連結される第1クラッチ部材と、駆動部によっ
て駆動される第2クラッチ部材と、それら第1及び第2
クラッチ部材の間に配置される中間クラッチ部材とを備
える。中間クラッチ部材は、負荷が加わったときに中間
クラッチ部材を無負荷位置から負荷位置へと第2クラッ
チ部材の方向へ軸方向移動させてトルク伝達を維持する
協働クラッチ部を、第1クラッチ部材とともに形成す
る。その一方で中間クラッチ部材は、上記のねじ込み深
さに達したときにトルク伝達を中断する解除クラッチ部
を、第2クラッチ部材とともに形成する。
この種の電動ねじ回し装置は、例えば欧州特許出願第
85115843.6号及びドイツ国特許第3637852号に開示され
る。これら従来技術による電動ねじ回し装置において、
クラッチは、深さストッパーによって固定できるねじ込
み深さに装置が達すると、がたを伴なわずに離脱してね
じ回し動作を停止するように作用する。このような電動
ねじ回し装置は、例えば木材を多用する乾式構造の作業
において、極めて多数のねじを一定ねじ込み深さで締め
付けなければならないので、建築現場でねじ回しとして
主に使用される。なお、欧州特許出願第85115843.6号に
開示される電動ねじ回し装置の構成は、本願発明に係る
電動ねじ回し装置に組み込まれるものであり、後に詳述
する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、ねじ込み深さに関する停止手段を備え
た上記従来技術による電動ねじ回し装置は、2つの部品
を所定トルクでねじで締め合せるような、すなわち例え
ば、互いに僅かに離れた2枚の金属板をねじにより所定
トルクで相互方向へ引き寄せて互いに当接させることが
必要であるような、ねじ締め付け作業には使用できな
い。
したがって本発明の目的は、ねじ込み深さに関する停
止手段に加えて、ねじ込みトルクに関する停止手段をも
有するように、従来の電動ねじ回し装置を改良すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、冒頭に述べた
種類の電動ねじ回し装置において、ねじ込み深さに関す
る停止手段と、解除クラッチ部をトルク制限要素として
備えるねじ込みトルクに関する停止手段とのいずれかを
機能させる切換え手段を具備し、この切換え手段は、作
用位置で、第1クラッチ部材に対して中間クラッチ部材
の回転及び軸方向移動を固定して、所定トルクに達した
ときに中間クラッチ部材が第2クラッチ部材から離脱さ
れるようにするとともに、非作用位置で、中間クラッチ
部材を解放して、所定ねじ込み深さに達して解除クラッ
チ部がトルク伝達を中断するまで、第1クラッチ部材に
対する中間クラッチ部材の回転及び第2クラッチ部材に
接近する方向への軸方向移動を可能にする固定部材を備
え、中間クラッチ部材から離れる方向への第2クラッチ
部材の軸方向移動を制限する制限要素が設けられ、中間
クラッチ部材を第1クラッチ部材に接近する方向へ付勢
するばね要素が設けられ、深さストッパーは、固定部材
が第1クラッチ部材に対する中間クラッチ部材の回転及
び軸方向移動を固定するときに、非作用状態に置かれる
ことを特徴とする電動ねじ回し装置を提供する。
本発明の要旨は、通常は実際の逆トルクと無関係に所
定のねじ込み深さに達したときにのみトルク伝達を中断
するねじ込み深さに関する停止手段を、ねじ込みトルク
に関する停止手段に切換えることができるようにするこ
とにある。この場合、ねじ込み深さに関する停止手段の
解除クラッチ部が、トルク制限要素として使用される。
しかしながら解除クラッチ部の主機能は、ねじ込み深さ
に関する停止機能であり、トルクを制限することではな
い。
本発明の利点は、構造的に極めて簡単でありながら、
同一のねじ回し装置を2つの相異った動作モードで動作
させ、それにより異なる種類のねじ締め付け作業の遂行
を可能にすることである。
本発明の利点は、協働クラッチ部の各クラッチ部材間
の動作を部分的に固定するだけで上記の切換えを行なえ
る点にある。本発明の範囲において、協働クラッチ部の
各クラッチ部材はトルク伝達が中断されたときにも離脱
されずにまだ係合しており、しかも中間クラッチ部材を
第1クラッチ部材に対して軸方向に移動させることがで
きる。
原理的には、協働クラッチ部の固定はその無負荷位置
と負荷位置とを含むあらゆる中間的位置において起こり
得る。
協働クラッチ部を無負荷位置において固定可能にする
ことは特に有益である。それは、第1クラッチ部材から
離れる方向への中間クラッチ部材の軸方向移動が無負荷
位置では生じないためである。それにより、第1クラッ
チ部材に対する中間クラッチ部材の省空間でかさばらな
い配置が可能となる。
固定部材をハウジングの外部から操作できるように構
成することは好都合である。
ねじ込み深さに関する停止手段からねじ込みトルクに
関する停止手段への切換えは、本発明の構造によればあ
らゆる回転位置において可能であることが好ましい。し
たがって固定部材は、クラッチが休止位置にあるときに
は作用せず、クラッチが休止位置から作動位置へ移動す
ることによって作用可能となることが好ましい。このよ
うにして、休止位置における協働クラッチ部の各クラッ
チ部材が例えば自由回転可能な状態を維持し、それによ
り、作用位置にある固定部材は、クラッチの作動位置へ
の移動が生じたときに作用し始める。
冒頭において述べた如く、深さストッパーはねじ込み
深さに関する停止手段の一部を構成するが、ねじ込みト
ルクに関する停止手段を機能させるには不要である。し
たがって好適な実施例において、深さストッパーを非作
用位置へ置くことができることは有益である。
特に、協働クラッチ部が固定されたときに深さストッ
パーが非作用位置へ置かれることが好ましい。
さらに、固定部材を深さストッパーによって作動でき
ることは有利である。それにより、深さストッパーをそ
の非作用位置へ移動したときに同時に固定部材を作動す
るように構成できる。
本発明の電動ねじ回し装置が現在どの動作モードで動
作しているかを使用者が明確に知ることができるよう
に、深さストッパーはハウジング上で摺動でき、固定部
材は、深さストッパーが所定位置にあるときに非作用位
置に置かれ、かつ深さストッパーが取外されたときに作
用位置に置かれるように構成することが有利である。こ
の実施例によれば、使用者は深さストッパーが所定位置
にあるか否かを確認してそれにより固定部材を作動させ
ることになるので、操作に関する安全性の問題が解決さ
れる。
解除クラッチ部は主として、ねじ込み深さに関する停
止手段の作用により所定のねじ込み深さで電動ねじ回し
装置の作動を停止するように設計されており、臨界トル
ク超えたときに停止を行なうようには設計されていな
い。したがって、ねじ込みトルクに関する停止手段トル
クの閾値特性を調整するための調整装置を備えることが
特に有利である。
使用者が作業しながら調整装置に容易に接近できるよ
うに、調整装置をハウジングの外部から接近可能な作動
部材によって調整できるようにすることが有利である。
好適な実施例によれば、解除クラッチ部の解除トルク
を調整装置によって調整できるようにすることが特に有
利である。これにより解除クラッチ部は、所望の解除ト
ルクに簡単に適合させることができる。
好適な実施例によれば、第1及び第2クラッチ部材と
中間クラッチ部材とを1つの軸線上に配置することが有
益である。好ましくは、各クラッチ部材と中間クラッチ
部材とが工具駆動軸と同軸に配置される。特に簡単な構
造においては、第1クラッチ部材と中間クラッチ部材と
を工具駆動軸に連結するが、この場合少なくとも中間ク
ラッチ部材と第2クラッチ部材とは工具駆動軸に対して
移動可能である必要がある。
好適な実施例によれば、協働クラッチ部は、第1クラ
ッチ部材と中間クラッチ部材との軸線に対し傾斜配置さ
れた少くなくとも1つの作動面を有し、この作動面が、
第1クラッチ部材と中間クラッチ部材とが相対回転する
ときに対向面に作用して、中間クラッチ部材を無負荷位
置から負荷位置へと軸方向に移動させる構成が提供され
る。このような構造の協働クラッチ部によれば、第1ク
ラッチ部材と中間クラッチ部材とを相対的に回転させる
ことによって軸方向移動が開始される。これは、ねじ込
み深さに関する停止手段によるトルク伝達によって容易
に達成できる。
上記作動面は所望のあらゆる方法で設置できる。例え
ば作動面を、第1クラッチ部材と中間クラッチ部材との
間の連結要素としての球体に対して対応の傾斜角度をな
して延びる案内面の形状にすることが考えられる。しか
しながら作動面を、フィーラボルトがその上を摺動する
接続リンクによって形成することも考えられる。最も簡
単な例では、接続リンクの軌道は、ボアの直径より実質
的に小さい直径のピンが摺動するボアの内部リムであ
る。作動面は爪の側腹により構成されることが特に簡単
である。
上記のような作動面の場合に相対回転を制限するため
に、第1クラッチ部材と中間クラッチ部材との相対回転
を、負荷位置において有効な停止面によって制限するこ
とができる。停止面を作動面まで横断方向に伸ばすこと
が好ましい。第1クラッチ部材と中間クラッチ部材との
間の連結要素として爪を使用する場合、停止面を、特に
クラッチ部材の軸線に対して平行な爪の側面から構成で
きる。
連結要素として爪を使用する協働クラッチ部の極めて
簡単な構造においては、第1クラッチ部材と中間クラッ
チ部材に、等しく整合した側面を有する爪を設ける。さ
らに、それらの爪に等しく整合した側腹を設ければ有益
である。
最も簡単な例では、第1クラッチ部材と中間クラッチ
部材とのそれぞれの爪は同一像を有する。
無負荷位置において協働クラッチ部を固定するいずれ
の例においても、協働クラッチ部は無負荷位置におい
て、第1クラッチ部材と中間クラッチ部材とを所定位置
に相対的に(特にそれら部材の相対回転に対し)位置決
めすることが好ましい。それにより両クラッチ部材の固
定は簡単に行えるが、無負荷位置にある協働クラッチ部
の各クラッチ部材が所定位置にない場合は、その固定は
各クラッチ部材を位置決めする他の補助具を使用して初
めて可能となる。
この位置決めは、中間クラッチ部材又は第1クラッチ
部材の連結した爪の側腹によって、極めて簡単に達成で
きる。爪の側腹は、第1クラッチ部材又は中間クラッチ
部材の爪を心合せすることができる。
無負荷位置から負荷位置への移動の間に中間クラッチ
部材を軸方向に移動させるために傾斜作動面を必要とす
る協働クラッチ部を備えたいずれの実施例においても、
中間クラッチ部材がその無負荷位置に向ってばね付勢さ
れるようにクラッチは機能する必要がある。より詳しく
は、第2クラッチ部材と中間クラッチ部材との間に、こ
れらクラッチ部材を押して離すためのばねが設けられ
る。この例では、そのばねが同時に第1クラッチ部材を
無負荷位置に向ってばね付勢することが有利な点であ
る。
好適な実施例では、解除クラッチ部が、中間クラッチ
部材及び第2クラッチ部材の上で互いに向き合うように
配設されたカムを備えることが有利である。
このカムは、中間クラッチ部材の軸線の周りの円形経
路に設けることが好ましい。さらに、電動ねじ回し装置
が動作中にカムを容易に係合させるには、隣合うカムの
間隔をカムの幅の倍数として、対向カムがカム間の空間
に容易に入るようにすることが特に有益である。
協働クラッチ部が、中間クラッチ部材が第1クラッチ
部材に対して回転するときに軸方向移動を生じさせる傾
斜作動面を有する場合、本発明によるねじ込みトルクに
関する停止へ切換えるためには、固定部材が第1クラッ
チ部材に対する中間クラッチ部材の回転を固定するよう
に構成することが好ましい。特にこれは、無負荷位置に
おいて相対回転を固定する固定部材によって極めて容易
に達成できる。
固定部材の構成は非常に多数の変形例が可能である。
例えば、固定部材が協働クラッチ部を摩擦連結式に固定
することもできる。しかしながら、固定部材が中間クラ
ッチ部材及び第1クラッチ部材に対する連結リングから
なることが好ましい。この場合、連結リングはその作用
位置において、中間クラッチ部材と第1クラッチ部材と
を機械的連結により回転不能に固定することが有利であ
る。
このような構成は、中間クラッチ部材と第1クラッチ
部材とに設けた楔部が係合する溝を連結リングに設ける
ことにより簡単に得られる。その場合好ましくは、それ
らの溝と楔部とを軸線に平行な長手方向に伸ばし、連結
リングを軸線に平行に摺動させるようにする。
好適な実施例において、連結リングはその作用位置及
び非作用位置において、連結リングと同軸の中間クラッ
チ部材によって案内されることが有益である。
連結リングの最も簡単な配置では、クラッチが作動位
置にあるときに、連結リングは非作用位置において中間
クラッチ部材を越えて第2クラッチ部材の方向に突出
し、それにより連結リングに第1クラッチ部材の楔部が
係合できないようにする。他方、クラッチが作動位置に
あるときに、連結リングは作用位置において中間クラッ
チ部材を越えて第1クラッチ部材の方向に突出し、第1
クラッチ部材の楔部が連結リングの溝に係合する。
固定部材がその作用位置及び非作用位置の一方に向っ
てばね付勢されることは特に好ましい。それにより固定
部材は、はねの力とは反対の方向に作用するだけで作用
位置及び非作用位置の一方へ移動できる。
また、固定部材をその作用位置に向ってばね付勢する
ことも特に有益である。それにより固定部材は、非作用
位置に向って作動部材によって移動させることができ
る。作用位置方向へのばね付勢はさらに次の点で有益で
ある。すなわち、第1クラッチ部材と固定部材との間の
積極的連結部の係合は、その積極的連結が適合しない場
合は固定部材がその非作用位置に向って偏移し、積極的
連結が適合すれば直ちに係合が生じて固定部材がその作
用位置へ移動するので容易となる。
ねじ回し工具をねじにあてがったときに工具駆動軸を
所定位置に位置決めするために、工具駆動軸の軸方向移
動が後方停止位置により駆動部の方向へ限定できるよう
にすることが有益である。後方停止位置は、工具駆動軸
とハウジングとの間に設けたスラスト軸受によって規定
するのが好ましい。特に、スラスト軸受は工具駆動軸の
ねじ回し工具とは反対側の端部に設けられる。
中間クラッチ部材と第2クラッチ部材との連結をカム
によって行う本発明の実施例においては、解除クラッチ
部のカムの係合深さを上記調整装置によって調整できる
ようにすることが好ましい。
カムの係合深さは各部材を変位させることによって変
更できる。例えば、中間クラッチ部材と第2クラッチ部
材との間の距離を変更することができる。しかしなが
ら、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との間の距離
を、工具駆動軸が後方停止位置にあるときに調整装置に
よって変更できるようにすることが構造的に容易であ
る。
このような構成は、例えば、工具駆動軸の後方停止位
置を調整できるようにすることによっても達成できる。
しかしながら、第2クラッチ部材を調整装置によって軸
方向に調整できるようにすることが容易である。
駆動部によって駆動される第2クラッチ部材を、調整
装置として作用する変位装置により軸方向に変位できる
ようにすることは、構造的に極めて有利である。
この場合、駆動部によって駆動される第2クラッチ部
材を、工具駆動軸に連結された第1クラッチ部材の反対
側で変位装置により支持することが有利である。
この変位装置は様々な構造に形成できる。例えば、変
位動作はスピンドル部材を介して行うことができる。し
かしながら、相対的に回転可能な2つの調整リングで変
位装置を構成することが容易である。
この場合、これら2つの調整リングの一方が、他方の
調整用リングに支持面にて当接されるように相対回転軸
線に対し傾斜して延びる変位面を備えることによって、
簡単に軸方向変位を生じさせることができる。特に、支
持面自体を変位面として形成してもよい。
また、調整リングの一方をハウジングに回転不能に取
付け、他方をハウジングに回転可能に取付けることによ
って、上記の相対回転を極めて容易に得ることができ
る。
さらに、回転可能に取付けられた調整リングを旋回さ
せるための旋回装置を備えることが好ましい。
またこの旋回装置を作動させるために、ハウジング外
部から作動できる作動部材を設けることが好ましい。
調整装置の作動部材は、ギヤハウジング部の外部から
接近できることが好ましい。そのため、作動部材は調整
リングからギヤハウジング部の外側に導出される必要が
ある。しかし、ギヤハウジング部には潤滑油が充填され
るので作動部材がハウジングのギヤハウジング部から外
側に出ていると問題が生じる。したがって、ギヤハウジ
ング部からの潤滑油漏れとギヤハウジング部への汚物混
入とを防止するために気密シールが必要となる。この理
由から、作動部材をギヤハウジング部の外側でハウジン
グから導出することが有益である。好適な実施例では、
作動部材はハウジングのモータハウジング部から外側へ
案内される。
最も簡単な例では、作動部材が中間的部材を介して回
転可能な調整リングに作用する。しかしながら、この中
間的部材はギヤハウジング部とモータハウジング部との
間の壁に取付けることが有利である。
作動部材から調整装置までの経路をできるだけ短くす
るためには、ギヤハウジング部とモータハウジング部と
の間の壁に調整装置を取付けることが好ましい。
特に、中間的部材がギヤハウジング部とモータハウジ
ング部との間の壁を通って延びる場合、駆動部によって
駆動される第2クラッチ部材を支持する調整リングを回
転不能に配置し、他方の調整リングを第2クラッチ部材
の反対側に回転可能に配置することが有利である。
この場合、駆動部によって駆動される第2クラッチ部
材を支持する調整リングを回転可能に配置し、他方の調
整リングを回転不能に配置することもできる。
調整装置の寸法は、中間クラッチ部材と第2クラッチ
部材との間の距離をカムの高さの少くとも半分だけ変更
可能にする程度であることが好都合である。しかしなが
ら、調整装置が、中間クラッチ部材と第2クラッチ部材
との間の距離をカムの高さの範囲まで変更可能にするこ
とが一層好ましい。
以下、添付図面に従って本発明を更に詳しく述べる。
〔実施例〕
第1図に示す本発明の実施例による電動ねじ回し装置
は、参照番号10で全体を示すハウジングを備える。ハウ
ジング10の内部には、ロータ14をモータ軸16に嵌着させ
た電動機からなる駆動部12が取付けられる。モータ軸16
の前端には駆動ピニオン18が設けられる。
駆動ピニオン18は、クラッチ22に連結された歯車20を
駆動し、クラッチ22を介して工具駆動軸24を駆動する。
工具駆動軸24は、モータ軸16のモータ軸線28と平行にそ
の軸線26が延びるように配置される。工具駆動軸24の、
駆動部12の反対側の前部30は、ねじ回し工具34を挿入す
る受容手段32を備える。ねじ回し工具34の後端には整合
片36が設けられる。またねじ回し工具34は、整合片36の
反対側の前端に、例えばプラスねじ回し部38を備える。
工具駆動軸24は、前部30に隣接する中間部40にてハウ
ジング10の軸受スリーブ42に回転可能に、かつ軸線26の
方向へ移動可能に取付けられる。軸受スリーブ42は、ハ
ウジング10の円筒状前部44に内部ねじ構造で螺着され
る。
工具駆動軸24の中間部40には、駆動部12に向かう方向
に、中間部40の直径より小さい直径を有する後部46が隣
接する。後部46はクラッチ22を担持し、その後端48にて
ラジアル軸受50に受容される。また後部46には、ボール
56を有するスラスト軸受52が付加的に設けられる。ボー
ル56は、工具駆動軸24の後端凹所52の中に保持される
が、小金属板60で形成された支持面58上に工具駆動軸24
を常時支持するのではなく、例えば第6b図及び第6c図に
示すように、工具駆動軸24がその後方停止位置にあると
きだけ支持する。
スラスト軸受52及びラジアル軸受50は、ハウジング10
をモータハウジング部64とモータハウジング部64の前方
に位置するギヤハウジング部66とに分割する壁62によっ
て担持される。モータ軸16は駆動ピニオン18の部分で、
クラッチ22を収納するギヤハウジング部66の中へ突出す
る。
ハウジング10の円筒状前部44には、深さストッパー68
を設置できる。深さストッパー68は、円筒状前部を受容
包囲する取付スリーブ70を備える。取付スリーブ70に
は、ねじ回し工具34に向って前方に調整スリーブ支持部
72が隣接し、支持部72の中には、調整スリーブ74が回転
可能かつ軸線26の方向にねじ部76によって調整可能に配
置される。ねじ回し部38を包囲する深さストッパー68の
前方支持リム78は、ねじのねじ込み深さを決定する停止
面として作用する。
深さストッパー68は、その調整スリーブ74を軸線26と
同軸にして配置される。円筒状前部44も、その円筒状周
面80を軸線26と同軸にして配置される。
調整スリーブ74の、支持リム78の反対側の後部82に
は、軸線26と平行に延びる複数の外溝84が設けられる。
調整スリーブ74の回転位置を固定可能に掛止するため
に、Oリング86の弾性作用を受けるボール86がそれらの
外溝84に係合する。
深さストッパー68は全体をハウジング10から取外すこ
とができる。この取外しは、取付スリーブ70を、軸線26
の方向に円筒状前部44を越えて前方へ引っ張ることによ
って可能となる。取付スリーブ70は、Oリング92によっ
て円筒状前部44に固定掛止される。Oリング92は、その
一部が取付スリーブ70の内面90を越えて突出し、内面90
の環状溝に取付けられる。またOリング92は、円筒状前
部44の円筒状周面80に加工形成された環状溝94に嵌合で
き、それにより取付スリーブ70を軸線26の方向に固定で
きる。
第2図に詳細に示すように、上記固定位置において、
取付スリーブ70の後端壁96は、円筒状周面80と直交して
延びるギヤハウジング部66の環状面98に当接される。環
状面98は、円筒状周面80の後端を規定する。
クラッチ22は、第1クラッチ部材100と、中間クラッ
チ部材102と、第2クラッチ部材104とからなり、これら
3つのクラッチ部材はいずれも工具駆動軸24の後部46に
嵌着される。第1クラッチ部材100は工具駆動軸24に回
転不能かつ移動不能に連結され、その背側106が工具駆
動軸24の後部46と中間部40との境目である環状面108に
当接される。第1クラッチ部材100の駆動部12側には、
中間クラッチ部材102が工具駆動軸24の後部46に回転可
能かつ軸方向移動可能に取付けられる。第2クラッチ部
材104も同様に、工具駆動軸24の後部46に回転可能かつ
後部46に対して軸方向移動可能に取付けられ、中間クラ
ッチ部材102の駆動部12側に配置される。
図示実施例による電動ねじ回し装置においては、第2
クラッチ部材104は、駆動ピニオン18により駆動される
歯車20を担持する。
中間クラッチ部材102と第2クラッチ部材104との間に
は、ばね110が設置される。したがってばね110は、中間
クラッチ部材102に対しては第1クラッチ部材100の方向
に、また第2クラッチ部材104に対しては駆動部12の方
向に付勢作用する。
第2クラッチ部材104は、中間クラッチ部材102から遠
い方の側において、背側112で第1調整リング114に当接
され、第1調整リング114は第2調整リング116を押圧す
る。これら第1及び第2調整リング114,116は両方で変
位装置118を形成するが、この変位装置については後に
詳述する。同時に第2調整リング116は、壁62の環状カ
ラー120に保持されてラジアル軸受50を形成する。さら
に第2調整リング116は、第2調整リング116が工具駆動
軸24をその後部46において全ての可能な軸方向移動位置
で常に半径方向に保持できる程度まで、軸線26の方向へ
延びる。
クラッチ22は、ねじ込み深さに関する停止手段として
欧州特許出願第85115843.6号に開示される公知構成に従
って作用できる。この停止手段は、ねじが所定のねじ込
み深さまでねじ込まれたときに、クラッチ22をがた付か
せることなくトルク伝達を中断する。以下にこの公知構
成を説明する。
クラッチ22は、第1クラッチ部材100と中間クラッチ
部材102とから構成される協働クラッチ部と、中間クラ
ッチ部材102と第2クラッチ部材104とから構成される解
除クラッチ部とに作用的に分割される。
協働クラッチ部を形成するために、第1クラッチ部材
100及び中間クラッチ部材102は互いに係合し合う爪122,
124をそれぞれ有する。特に第2図、第3図、及び第4
図に示すように、これらの爪122,124はそれぞれ隆起部1
26,128を有するように形成される。それら隆起部126,12
8はそれぞれ端面130,132を有し、それら端面130,132は
それぞれ中間クラッチ部材102及び第1クラッチ部材100
に向い合いかつ軸線26と直交して延びる。端面130,132
はそれぞれ、軸線26に関して半径方向に延びる側縁134,
136を有する。これらの側縁134,136からはそれぞれ側面
138,140が、中間クラッチ部材102及び第1クラッチ部材
100の方向へそれぞれ延びる。これら側面138,140は、軸
線26を通って延びる一連の平面のうちいくつかの平面の
一部分を形成する。
爪122,124はそれぞれ、側面138,140に隣接する側腹14
2,144で終端し、これら側腹142,144は軸線26に対して傾
斜角を形成する。すなわち側腹142,144は、端面130,132
及び側面138,140の双方に対し、それぞれ所定角度をな
して延びる。それにより側腹142,144は、それぞれ対応
の端面130,132と平行に配置される支承面146,148へと続
く。側腹142,144と軸線26との間の傾斜角は、同一であ
ることが好ましい。
協働クラッチ部の作動は、爪122,124が同一構造であ
ることを要しない。しかしながら、爪122,124が同一形
状を有することは製造の点で有利である。
また協働クラッチ部の作動は、支承面146,148と端面1
30,132とが同じ円弧長を有することを要しない。しかし
ながら本発明の実施例において、両者が同じ円弧長を有
することは、以下に詳述するように、爪122,124が互い
に完全係合したときに、支承面146,148に隣接する側腹1
42,144により爪122,124が相対的に心合されて所定位置
に配置されるという効果を奏する。
図示実施例において、解除クラッチ部は、中間クラッ
チ部材102と第2クラッチ部材104との間に、これら2つ
の部材102,104の向き合った側にそれぞれ設けられたカ
ム150,152によって形成される。これらカム150,152は、
軸線26に直交するカム端面154,156をそれぞれ備える。
カム端面154,156は、そこから延びるカム側面158,160を
有する。これらカム側面158,160は、軸線26に対し傾斜
して(すなわちカム端面154,156に対し傾斜して)延び
る(第5図参照)。
中間クラッチ部材102及び第2クラッチ部材104は、各
カム150,152の間に、軸線26に直交する平面上にある環
状面部分162,164をそれぞれ備える。
それぞれ3つのカム150,152が、それらの間にできる
だけ大きい空間を有して、好ましくは中間クラッチ部材
102及び第2クラッチ部材104の両方に設けられる。これ
らの空間の大きさは、カム端面154,156の円弧長の整数
倍となっている(第2図及び第5図)。
第2a図に示す休止位置を初期位置として、クラッチ22
は周知の方法で作動し、ねじ121に対するねじ回し部38
の位置決めにより工具駆動軸24及びクラッチ22が休止位
置から作動位置へと移動する。休止位置において、ばね
110の作用により第1クラッチ部材100及び中間クラッチ
部材102の爪122及び爪124は相対的に心合せされ、すな
わち端面130,132がそれらの全面で対向支承面146,148に
それぞれ当接される。他方、ばね110の作用により中間
クラッチ部材102と第2クラッチ部材104とは、カム端面
154,156がそれぞれ環状面部分162,164の上方に隆起する
高さの和より大きい距離に離間されるので、カム150と
カム152とは互いに係合できない。
クラッチ22の作動位置において、中間クラッチ部材10
2は第2クラッチ部材104の方向へ、カム150とカム152と
が互いに完全に咬合するまで(すなわちそれらのカム側
面158,160にて相互に当接されるまで)移動させられ
る。そこで駆動部12が始動されると、第2クラッチ部材
104から中間クラッチ部材102へトルクが伝達される。こ
のときカム150,152は、カム側面158,160の比較的大きな
傾斜のために係合状態を維持する。それとともに爪122,
124は、側腹142,144の比較的小さな傾斜のために、それ
ぞれの側面138,140が互いに当接されるまで相互方向に
摺動する。爪122,124がそれらの側腹142,144で互いに摺
動すると、まず第1クラッチ部材100に対する中間クラ
ッチ部材102の相対回転が生じ、同時に、中間クラッチ
部材102が第2クラッチ部材104に支持されているので第
1クラッチ部材100が工具駆動軸24とともにねじ121の方
向へ僅かに移動する。深さストッパー68は、ねじ121が
所要の停止深さまでねじ込まれたときにその支持リム78
が作用するだけである。したがって、ねじ121が所要ね
じ込み深さに達するまで工具駆動軸24は、電動ねじ回し
装置をねじ121にあてがうことによりばね110を圧縮する
力で駆動部12の方向への付勢作用を受け続け、これによ
ってカム150,152が互いに係合状態に保持される。この
ように、第2b図に示す状態は、ねじ121が所定のねじ込
み深さに達するまで維持される。
上記の所定ねじ込み深さに達する直前に、深さストッ
パー68の支持リム78は、ねじ121をねじ込むべき対象物
の表面に当接される。その状態で工具駆動軸24は、ねじ
込み深さがさらに増すにつれてねじに向って前進し、カ
ム150,152はばね110の作用により、ねじ込み深さの増加
に伴ってカム係合範囲を徐々に減少しつつ確実に係合状
態を維持する(第2c図)。カム150,152がそれぞれの端
面154,156で互いの上を摺動できるようになったとき
が、所定ねじ込み深さに達したときである。このとき、
中間クラッチ部材102へのトルク伝達が中断され、ばね1
10の作用によって中間クラッチ部材102は、作動位置に
おいて最初に第1クラッチ部材100に関して生じた相対
回転の反対方向へ回転し、爪122,124がそれぞれ側腹14
2,144上を摺動してそれらの初期位置へ復帰する。これ
によってカム150はカム152からさらに遠方へ移動され、
カム150,152の相互衝突によって生じるクラッチ22のが
た付きがそれにより防止される。中間クラッチ部材102
へのトルク伝達が中断されるとねじ121へのトルク伝達
も中止され、その結果、ねじ込み動作が所定ねじ込み深
さで所望通り中断される。
上記のような従来のねじ込み深さに関する停止機能に
加え、がた付きを有したカム150,152の相互離脱を要求
しつつ、所定トルクでの停止機能への切替えも可能とす
るために、クラッチ22には連結リング170が設けられ
る。連結リング170は複数のピン172により非作用位置に
保持され(第2図)、そのときクラッチ22は上記のよう
にねじ込み深さに関する停止機能を発揮する。ピン172
は、取付けた状態で取付スリーブ70の後端壁96による作
用を受けて、連結リング170を所定位置に保持する。こ
の所定位置で連結リング170は、中間クラッチ部材102を
包囲すると共に中間クラッチ部材102によって軸線26と
同軸に保持され、また中間クラッチ部102から第2クラ
ッチ部材104の方向へ突出する。このときカム150,152
は、連結リング170の内部に配置される。さらに連結リ
ング170は、その非作用位置にてその作用位置の方向へ
ばね174の付勢作用を受ける。ばね174は連結リング170
を包囲し、一方で第2クラッチ部材104に支持され、他
方で連結リング170から径方向外向きに延びた環状フラ
ンジ176に作用する。連結リング170は、環状フランジ17
6に作用するピン172によって、ばね174の力に抗して非
作用位置に保持される。
ここで深さストッパー68を取外すと、取付スリーブ70
の後端壁96がギヤハウジング部66のボア178内にを取付
けたピン172への作用を中止する。したがってピン172
は、円筒状前部44に加工形成された制止面180に当接さ
れるまで前進できる。連結リング170は、ばね174の付勢
力によって第6図に示すその作用位置へ移動される。
この作用位置においても、連結リング170は中間クラ
ッチ部材102により軸線26と同心に案内かつ保持され
る。連結リング170は非作用位置から作用位置へ、クラ
ッチ22の休止位置すなわち工具駆動軸24の完全前進位置
で連結リング170の前端面182が中間クラッチ部材102の
支承面148で終端する(すなわち支承面148を越えて第1
クラッチ部材100の方向へ突出しない)程度に、第1ク
ラッチ部材100の方向へ前方に移動させられる。連結リ
ング170はこの作用位置で、ピン172によって保持される
とともに、第6a図〜第6c図に示すようにばね174による
付勢作用をピン172に対して受ける状態に置かれる。
第1クラッチ部材100と中間クラッチ部材102との間に
形成される協働クラッチ部に対する固定部材として作用
するとともに、第6a図に示す無負荷位置(トルク分断位
置)から第6b図及び第6c図に示す負荷位置(トルク伝達
位置)へ移行する間の第1クラッチ部材100に対する中
間クラッチ部材102の回転を防止するために、連結リン
グ170はその内周面184に軸線26の方向へ延びる複数の溝
186を備える(第4図)。これらの溝186には、中間クラ
ッチ部材102から半径方向外向きに突出する楔部188が積
極的連結状態で係合し、それにより連結リング170が中
間クラッチ部材102に回転不能に保持される。
溝186と楔部188とが軸方向に位置合せされていること
より、連結リング170は軸線26と平行に移動可能であ
る。
中間クラッチ部材102と同様に、第1クラッチ部材100
は楔部188と同じ形状の半径方向外向きに延びた楔部190
を備える。このため連結リング170は、中間クラッチ部
材102と同様に第1クラッチ部材100の楔部190に対して
も回転不能な係合を形成できる。
好ましくは、楔部188は爪124に対して、また楔部190
は爪122に対して配置され、さらに爪124,122が第2a図及
び第6a図に示す向負荷位置(すなわち爪122,124がそれ
ぞれ他方の爪の対応側腹142,144によって心合せ状態に
保持される位置)に置かれたときに、既に楔部188が係
合している連結リング170の溝186に楔部190が係合でき
るようになっている。
第6a図に示すような、爪122,124がそれらの無負荷位
置に置かれるクラッチ22の休止位置、及び連結リング17
0の作用位置を初期位置として、ねじ回し工具34をねじ1
21にあてがうと、工具駆動軸24が駆動部12の方向へ後方
に移動させられ、したがってクラッチ22もその休止位置
から作動位置へと移動させられる。
休止位置では第1クラッチ部材100及び中間クラッチ
部材102が爪122,124の無負荷位置に置かれ、爪122,124
に対して駆動トルク側からトルクが加えられないので、
第1クラッチ部材100と中間クラッチ部材102とを駆動部
12の方向へ移動させると、第1クラッチ部材100の楔部1
90は連結リング170の溝186に摺動式に嵌入し、中間クラ
ッチ部材102のカム150が第2クラッチ部材104のカム152
と係合してトルクを伝達できるようになる前に、第1ク
ラッチ部材100に対する中間クラッチ部材102の相対回転
が固定される。したがって、第1クラッチ部材100と中
間クラッチ部材102との間に形成される協働クラッチ部
が固定され、それによりこれら2つのクラッチ部材は単
一のクラッチ部材として作用する。この単一クラッチ部
材は、第2クラッチ部材104とともに、最大トルクを超
えると作動するトルクに関する停止手段を構成する。こ
の最大トルクは、カム側面158,160の傾斜角、ねじ121が
工具駆動軸24に駆動部12の方向へ加える力、及びカム15
0とカム152との係合高さEによって決まる。
係合高さEは、第1調整リング114と第2調整リング1
16とを備える前述の変位装置118によって調整される。
第7図に例として第1調整リング114で示すように、2
つの調整リング114,116は各々、互いに対向する端面194
に複数の調整楔部196を備える。これら調整楔部196は端
面194から隆起し、また端面194に対し傾斜隆起する変位
面198を有する。変位面198は、変位面198の回転軸線
(図示実施例では軸線26)に関して傾斜している。
2つの調整リング114,116は、初期位置では、第1調
整リング114の各調整楔部196が第2調整リング116の各
端面194に当接され、かつ第1調整リング114の各端面19
4が第2調整リング116の各調整楔部196に当接される状
態に置かれる。第1及び第2調整リング114,116の相対
的回転によりそれぞれの調整楔部196が互いに当接さ
れ、それにより変位面198は、互いに相手の変位面上を
摺動し、その結果各調整リング114,116を押して離間さ
せる。この動作は、第1及び第2調整リング114,116の
相対的な最大変位が得られるまで行なわれる。この最大
変位において調整楔部196は、各端面194上での変位面19
8のそれぞれの最高隆起部位にて、相手の調整楔部196の
上に配置される。
第1及び第2調整リング114,116が最大変位に達した
位置を第6b図に示す。この最大変位は、カム150,152の
係合高さが最大となる(すなわちカム高さに実質的に一
致する)ように選定される。
第1及び第2調整リング114,116の初期位置を第6c図
に示す。この場合、最大変位位置と初期位置との間の変
位差は、カム150,152の最大係合高さE(第6b図)と最
小係合高さE(第6c図)との差に一致する。第6c図に示
す最小係合高さEの場合、カム150,152は、カム側面15
8,160が対応のカム端面154,156に直に隣接したときにの
み互いに係合する。
最も単純な例として、第1及び第2調整リング114,11
6の相対回転は、第2調整リング116を壁62に固く係着
し、第1調整リング114に第8図に示すような軸線26に
対し径方向外向きに延びるレバー200を設けることによ
り実現できる。レバー200は、ギヤハウジング部66の開
口202を通って延び、ギヤハウジング部66の外側に配置
される握り部204を有する。開口202の寸法は、第1及び
第2調整リング114,116の初期位置から最大変位位置へ
の相対回転を生じ得るレバー200の旋回角度に対応て選
定される。また開口202には、様々な位置においてレバ
ー200を回り止めするための回り止めノブ203を設けるこ
とが好ましい。
第1及び第2調整リング114,116を相対回転させるた
めの本発明による極めて簡単な上記実施例の好適な変形
例を、第9図、第10図、及び第11図を参照して説明す
る。この変形例では上記実施例と反対に、第1調整リン
グ114が壁62に回転不能に保持される。この保持は、円
筒状ヘッド208を有する2つの保持ピン206によって行な
うのが好ましい。それら保持ピン206は軸線26に関して
第1調整リング114の両側に配設され、円筒状ヘッド208
がその外周部210で、第1調整リング114の外周部212に
外周に沿って形成した溝214に係合することにより、第
1調整リング114の回転を防止するようになっている。
第2調整リング116は、壁62に形成された環状部216に
より包囲され、環状部216を介して壁62に回転可能に取
付けられる。第2調整リング116の第1調整リング114と
は反対側の端面218から、回転ピン220が突出する。回転
ピン220は、環状部216の内側に配置される領域222にお
いて壁62を通って延び、かつモータハウジング部64の中
へ壁62を越えて突出する。
回転ピン220は軸線26と平行に心合せされていること
が好ましい。
モータハウジング部64の中には、摺動子224が軸線26
に対し横断方向に貫いて延びた状態で配置される。摺動
子224の中には、回転ピン220の受容手段226を構成する
凹部が加工形成される。回転ピン220の配置により、受
容手段226を有する摺動子224は、第1及び第2調整リン
グ114,116が初期位置から最大変位位置へ相対回転する
間に回転ピン220が辿る円弧部分230に対し、ほぼ接線方
向へ変位する。摺動子224の変位方向228は、ハウジング
上面232と平行であることが好ましい。
摺動子224を様々な位置、特に初期位置と最大変位位
置との間の中間位置に固定するために、ばね付回り止め
ボール234の形式の回り止め部材が摺動子224に設けられ
る。ばね付回り止めボール234は、ばね236によって回り
止め板238へ押し付けられる。回り止め板238は、変位方
向228に対し横断方向へ相互に平行に延びた複数の回り
止めスロット240を有し、壁62の摺動子224に対向する側
面に固く係着される。摺動子224はその前面242で回り止
め板238に当接され、回り止めボール234が前面242を越
えて突出する。
摺動子224は、ハウジング10を越えて両側で突出する
2つの握り部244,246を備えることが好ましい。また摺
動子224の寸法は、第1及び第2調整リング114,116の初
期位置において一方の握り部244が、かつ最大変位位置
において他方の握り部246が、ハウジング10の隣接領域
を越えて側方へ突出するように選定されることが好まし
い。
特に有利な実施例では、摺動子224がどの位置でもハ
ウジング10の全体輪郭を越えて突出しないように構成さ
れる。
このように変位装置118は摺動子224によって調整で
き、それにより、連結リング170を作用位置に置くこと
によって中間クラッチ部材102と第2クラッチ部材104と
の間に形成される解除クラッチ部の解除特性が調整でき
るようになる。このようにして本発明のねじ回し装置
は、深さストッパを備えてがた付きのない動作を行なう
ねじ込み深さに関する停止手段に加えて、解除特性を調
整できるトルクに関する停止手段をも備える。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例によるねじ回し装置の一部切
欠き側面図、 第2a図〜第2c図は、固定部材がその非作用位置にある状
態でのクラッチの部分断面図、 第3図は、第2a図の矢印3−3に沿って示す第1クラッ
チ部材の平面図、 第4図は、第2a図の矢印4−4に沿って示す中間クラッ
チ部材の平面図、 第5図は、第2a図の矢印5−5に沿って示す中間クラッ
チ部材の平面図、 第6a図〜第6c図は、固定部材がその作用位置にある状態
でのクラッチの部分断面図、 第7図は、変位装置の調整リングの平面図、 第8図は、調整リングの回転作動機構の第1変形例を示
す図、 第9図は、調整リングの回転作動機構の第2変形例を示
す図、 第10図は、第2a図の線10−10に沿って示す断面図、及び 第11図は、第9図の矢印Aの方向から見た平面図であ
る。 10……ハウジング、12……駆動部、 14……ロータ、16……モータ軸、 18……駆動ピニオン、22……クラッチ、 24……工具駆動軸、34……ねじ回し工具、 36……整合片、38……プラスねじ回し部、 40……中間部、42……軸受スリーブ、 44……前部、46……後部、 50……ラジアル軸受、52……スラスト軸受、 62……壁、64……モータハウジング部、 66……ギヤハウジング部、68……深さストッパー、 70……取付スリーブ、72……調整スリーブ支持部、 74……調整スリーブ、78……前方支持リム、 82……後部、86……ボール、 92……Oリング、94……環状溝、 96……後端壁、98……環状面。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に設けられた駆動部と、前記
    ハウジングに相対的に軸方向移動可能な工具駆動軸に連
    結されたねじ回し工具と、前記ハウジングに保持されて
    ねじ込み深さを設定する深さストッパー、及び前記駆動
    部と前記工具駆動軸との間に設けられて該工具駆動軸の
    軸方向移動により休止位置から作動位置へと該駆動部の
    方向へ移動できるクラッチを備えたねじ込み深さに関す
    る停止手段とを具備し、前記クラッチは、前記工具駆動
    軸に連結される第1クラッチ部材と、前記駆動部によっ
    て駆動される第2クラッチ部材と、それら第1及び第2
    クラッチ部材の間に配置される中間クラッチ部材とを備
    え、前記中間クラッチ部材は、前記工具駆動軸が前記駆
    動部に接近する方向へ押されたときに該中間クラッチ部
    材を無負荷位置から負荷位置へと前記第2クラッチ部材
    の方向へ軸方向移動させてトルク伝達を維持する協働ク
    ラッチ部を前記第1クラッチ部材とともに形成する一方
    で、前記ねじ込み深さに達したときにトルク伝達を中断
    する解除クラッチ部を前記第2クラッチ部材とともに形
    成するように構成される電動ねじ回し装置において、 前記ねじ込み深さに関する停止手段と、前記解除クラッ
    チ部をトルク制限要素として備えるねじ込みトルクに関
    する停止手段とのいずれかを機能させる切換え手段(1
    7,172)を具備し、 前記切換え手段(170,172)は、作用位置で、前記第1
    クラッチ部材(100)に対して前記中間クラッチ部材(1
    02)の回転及び軸方向移動を固定して、所定トルクに達
    したときに該中間クラッチ部材(102)が前記第2クラ
    ッチ部材(104)から離脱されるようにするとともに、
    非作用位置で、該中間クラッチ部材(102)を解放し
    て、所定ねじ込み深さに達して前記解除クラッチ部(10
    2,104)がトルク伝達を中断するまで、前記第1クラッ
    チ部材(100)に対する該中間クラッチ部材(102)の回
    転及び前記第2クラッチ部材(100)に接近する方向へ
    の軸方向移動を可能にする固定部材(170)を備え、 前記中間クラッチ部材(102)から離れる方向への前記
    第2クラッチ部材(104)の軸方向移動を制限する制限
    要素(114)が設けられ、 前記中間クラッチ部材(102)を前記第1クラッチ部材
    (100)に接近する方向へ付勢するばね要素(110)が設
    けられ、 前記深さストッパー(68)は、前記固定部材(170)が
    前記第1クラッチ部材(100)に対する前記中間クラッ
    チ部材(102)の回転及び軸方向移動を固定するとき
    に、非作用状態に置かれること、 を特徴とする電動ねじ回し装置。
  2. 【請求項2】前記固定部材(170)が前記ハウジングの
    外部から操作できる特許請求の範囲第1項に記載の電動
    ねじ回し装置。
  3. 【請求項3】前記固定部材(170)は前記作用位置にお
    いて、前記クラッチ(100,102,104)が前記休止位置に
    あるときには作用せず、該クラッチ(100,102,104)が
    該休止位置から前記作動位置へ移動することによって作
    用可能となる特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    電動ねじ回し装置。
  4. 【請求項4】前記固定部材(170)を前記深さストッパ
    ー(68)によって作動できる特許請求の範囲第1項〜第
    3項のいずれか1項に記載の電動ねじ回し装置。
  5. 【請求項5】前記深さストッパー(68)は前記ハウジン
    グ(10)上で摺動でき、前記固定部材(170)は、該深
    さストッパー(68)が所定位置にあるときに前記非作用
    位置に置かれ、該深さストッパー(68)が取外されたと
    きに前記作用位置に置かれる特許請求の範囲第4項に記
    載の電動ねじ回し装置。
  6. 【請求項6】前記ねじ込みトルクに関する停止手段(10
    2,104)のトルク閾値特性を調整するための調整装置(1
    18)を備える特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれか
    1項に記載の電動ねじ回し装置。
  7. 【請求項7】前記調整装置(118)は前記ハウジング(1
    0)の外部から接近可能な作動部材(224)によって調整
    できる特許請求の範囲第6項に記載の電動ねじ回し装
    置。
  8. 【請求項8】前記解除クラッチ部(102,104)の解除ト
    ルクを前記調整装置(118)によって調整できる特許請
    求の範囲第6項又は第7項に記載の電動ねじ回し装置。
  9. 【請求項9】前記協働クラッチ部(100,102)は、前記
    第1クラッチ部材(100)と前記中間クラッチ部材(10
    2)との軸線(26)に対し傾斜配置された少くなくとも
    1つの作動面(142,144)を有し、該作動面が、前記第
    1クラッチ部材(100)と前記中間クラッチ部材(102)
    とが相対回転するときに対向する作動面(144,142)に
    作用して、該中間クラッチ部材(102)を前記無負荷位
    置から前記負荷位置へと軸方向に移動させる特許請求の
    範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の電動ねじ回
    し装置。
  10. 【請求項10】前記作動面が爪(122,124)の側腹(14
    2,144)により構成される特許請求の範囲第9項に記載
    の電動ねじ回し装置。
  11. 【請求項11】前記協働クラッチ部(100,102)は前記
    無負荷位置において、前記第1クラッチ部材(100)と
    前記中間クラッチ部材(102)とを所定位置に相対的に
    位置決めする特許請求の範囲第9項又は第10項に記載の
    電動ねじ回し装置。
  12. 【請求項12】前記中間クラッチ部材(102)又は前記
    第1クラッチ部材(100)の連続した爪(124,122)の前
    記側腹(142,144)は、該第1クラッチ部材(100)又は
    該中間クラッチ部材(102)の該爪(122,124)を心合せ
    し、該爪が前記所定無負荷位置においてそれらのクラッ
    チ部材の間で係合する特許請求の範囲第11項に記載の電
    動ねじ回し装置。
  13. 【請求項13】前記解除クラッチ部(102,104)が、前
    記中間クラッチ部材(102)及び前記第2クラッチ部材
    (104)の上で互いに向き合うように配設されたカム(1
    50,152)を備える特許請求の範囲第1項〜第12項のいず
    れか1項に記載の電動ねじ回し装置。
  14. 【請求項14】前記固定部材が前記中間クラッチ部材
    (102)及び前記第1クラッチ部材(100)に対して作用
    する連結リング(170)からなる特許請求の範囲第1項
    〜第13項のいずれか1項に記載の電動ねじ回し装置。
  15. 【請求項15】前記連結リング(170)はその作用位置
    において、前記中間クラッチ部材(102)と前記第1ク
    ラッチ部材(100)とを機械的連結により相対回転不能
    に固定する特許請求の範囲第14項に記載の電動ねじ回し
    装置。
  16. 【請求項16】前記連結リング(170)はその作用位置
    及び非作用位置において、該連結リング(170)と同軸
    の前記中間クラッチ部材(102)によって案内される特
    許請求の範囲第14項又は第15項に記載の電動ねじ回し装
    置。
  17. 【請求項17】前記工具駆動軸(24)の前記駆動部(1
    2)に向う軸方向移動が後方停止位置により限定される
    特許請求の範囲第1項〜第16項のいずれか1項に記載の
    電動ねじ回し装置。
  18. 【請求項18】前記解除クラッチ部(102,104)の前記
    カム(150,152)の係合深さが前記調整装置(118)によ
    って調整できる特許請求の範囲第6項〜第17項のいずれ
    か1項に記載の電動ねじ回し装置。
  19. 【請求項19】前記工具駆動軸(24)が前記後方停止位
    置にあるときの前記第1クラッチ部材(100)と前記第
    2クラッチ部材(104)との間の距離が、前記調整装置
    (118)によって変更可能である特許請求の範囲第18項
    に記載の電動ねじ回し装置。
  20. 【請求項20】前記第2クラッチ部材(104)を前記調
    整装置(118)によって軸方向に調整できる特許請求の
    範囲第18項又は第19項に記載の電動ねじ回し装置。
  21. 【請求項21】前記駆動部によって駆動される前記第2
    クラッチ部材(104)が、前記調整装置として作用する
    変位装置(118)によって軸方向に変位可能である特許
    請求の範囲第18項〜第20項のいずれか1項に記載の電動
    ねじ回し装置。
  22. 【請求項22】前記駆動部(12)によって駆動される前
    記第2クラッチ部材(104)が、前記工具駆動軸(24)
    に連結された前記第1クラッチ部材(100)の反対側(1
    12)で前記変位装置(118)に支持される特許請求の範
    囲第21項に記載の電動ねじ回し装置。
  23. 【請求項23】前記変位装置(118)が相対回転可能な
    2つの調整リング(114,116)を備える特許請求の範囲
    第21項又は第22項に記載の電動ねじ回し装置。
  24. 【請求項24】前記調整リング(114,116)の一方は、
    該調整リング(114,116)の他方に支持面(194)にて当
    接されるように相対回転軸線(26)に対し傾斜して延び
    る変位面(198)を備える特許請求の範囲第23項に記載
    の電動ねじ回し装置。
  25. 【請求項25】前記作動部材(224)がギヤハウジング
    部(66)の外側で前記ハウジング(10)から外方へ案内
    される特許請求の範囲第7項〜第24項のいずれか1項に
    記載の電動ねじ回し装置。
  26. 【請求項26】前記作動部材(224)が前記ハウジング
    (10)のモータハウジング部(64)の外方へ案内される
    特許請求の範囲第25項に記載の電動ねじ回し装置。
  27. 【請求項27】前記ギヤハウジング部(66)と前記モー
    タハウジング部(64)との間の壁(62)を貫通して中間
    部材(220)が案内される特許請求の範囲第25項又は第2
    6項に記載の電動ねじ回し装置。
  28. 【請求項28】前記調整装置(118)が前記ギヤハウジ
    ング部(66)と前記モータハウジング部(64)との間の
    前記壁(62)に取付けられる特許請求の範囲第27項に記
    載の電動ねじ回し装置。
  29. 【請求項29】前記駆動部(12)によって駆動される前
    記第2クラッチ部材(104)を支持する前記調整リング
    (114)が回転不能に配置され、他方の前記調整リング
    (116)が該第2クラッチ部材(104)の反対側に回転可
    能に配置される特許請求の範囲第23項〜第28項のいずれ
    か1項に記載の電動ねじ回し装置。
  30. 【請求項30】前記調整装置(118)は、前記中間クラ
    ッチ部材(102)と前記第2クラッチ部材(104)との間
    の距離を前記カム(150,152)の高さの少くとも半分だ
    け変更可能にする特許請求の範囲第6項〜第29項のいず
    れか1項に記載の電動ねじ回し装置。
  31. 【請求項31】前記調整装置(118)は、前記中間クラ
    ッチ部材(102)と前記第2クラッチ部材(104)との間
    の前記距離を前記カム(150,152)の高さの範囲まで変
    更可能にする特許請求の範囲第30項に記載の電動ねじ回
    し装置。
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