JPH08500329A - 偏頭痛の治療 - Google Patents

偏頭痛の治療

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Abstract

(57)【要約】 本発明は古典的な偏頭痛の治療方法に関する。本方法によれば、治療量のβアドレナリン遮断剤を前兆が現われた後即座に偏頭痛に苦しむ患者に投与する。さらに、本発明は遮断剤を鼻から投与する方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】偏頭痛の治療 発明の背景 1.発明の分野 本発明は古典的な偏頭痛の発作を治療する新規な方法に関する。 βアドレナリン遮断剤は前兆の発症の際即座にヒトに投与される。 治療量は鼻から投与することが望ましい。 2.先行技術の説明 偏頭痛は、しばしばずきずきした痛みの特徴を有し、常にではないが時々の片 側に分布した再発性で発作性の頭痛の発病により特徴付けられる一般的な症候群 である。この発作はしばしば数時間継続し、数日間継続することは少ない。この 頭痛は激しく、全く耐えられないこともある。その痛みは、羞明、吐き気、嘔吐 および衰弱をしばしばともなう。 偏頭痛の予防のためのβアドレナリン遮断剤はよく知られている。しかし、こ れら遮断剤は一般的には急性の偏頭痛発作の徴候の処置には効果的ではないこと が示されている。発作がいったん始まってしまうと、これらの遮断剤の投与は遅 すぎることが広く報告されている。こうした場合、選択される治療薬はエルゴタ ミンなどの医薬となる。 前記の結果として、偏頭痛にかかった患者個人の通常の処置としては、プロプ ラノロール等の予防量のβアドレナリン遮断剤を毎日投与する。これは、数カ月 継続することもある長い期間、ヒ トの血流中のβアドレナリン遮断剤を治療レベルまたは濃度に維持するものであ る。 この処置はヒトの偏頭痛発作の頻度や激しさを低減するのには効果的であるこ とが示されている。しかし、その一つの欠点は事実上絶えず続く薬剤治療を必要 とすることである。βアドレナリン遮断剤に対する多様な有害作用が公知である 。特に、予防のために利用される高レベルの投与量では、徐脈、低血圧およびめ まい等の副作用の可能性がある。さらに、この薬剤の突然の中止は、狭心症、心 筋梗塞および心室律動不整の急激な発作や悪化等のさらに他の副作用を有する。 こうした処置のもう一つの欠点は、ある種の医学合併症を有する患者個人に関 するものである。例えば、妊娠していたり、肝臓障害を患っていたり、気管支炎 または気腫を有する人は、長期間の実質的に絶えず続く薬剤投与がかりに可能と しても綿密に観察された状態下でのみ受けることができる。その結果、将来の多 くの患者はこの処置の恩恵から除外される。発明の要約 前記の事情を鑑みれば、偏頭痛抑制のためにβアドレナリン遮断剤を用いる改 良法に対して高い必要性が存在することは明らかである。したがって、遮断剤の 慢性的投与の必要性を避けることのできる方法を案出することが本発明の目的で ある。本発明のさらに別の目的は、この薬剤治療に対する有害な作用を最小限に すべく全投与量を減少させることにある。 前記の目的は、ある種の偏頭痛の治療において、βアドレナリ ン遮断剤の選択的および急性の投与により達成できることが見いだされた。具体 的には、前兆が出始めた後即座に遮断剤を治療的効果量でヒトに投与する。 βアドレナリン遮断剤は鼻からの投与に適する組成物の形で与えるのが望まし いことがわかった。これによって効果的使用のために時間的制限内で偏頭痛発作 を支配する部位に遮断剤を迅速且つ効率よく運ぶことが可能となる。 上記の投与の際に、βアドレナリン遮断剤は予防的方法以上の機能を果たすこ とがさらに見いだされた。本発明の方法により、これらの遮断剤は古典的な偏頭 痛の痛みをうまく治療し、さらに未然に防止さえもする。図面の簡単な説明 図1は、プラシーボに対してβアドレナリン遮断剤で偏頭痛を処置した患者個 人が経験した吐き気に関する比較結果を示すものである。 図2は、プラシーボに対してβアドレナリン遮断剤で偏頭痛を処置した患者個 人が経験した光感受性に関する比較結果を示すものである。 図3は、プラシーボに対してβアドレナリン遮断剤で偏頭痛を治療した患者個 人が経験した痛みに関する比較結果を示すものである。 図4は、異なる手段により投与されたβアドレナリン遮断剤の、時間の関数と して測定した血漿濃度のグラフである。 図5は、一連の鼻からの投与によるβアドレナリン遮断剤の血 漿濃度のグラフである。発明の詳細な説明 古典的な偏頭痛の発作に苦しむ患者各人は、今にも起ころうとする痛みのある 種の徴候を経験する。この前徴または「前兆」は多様な形態を取ることができる が、最も多くは視覚的または感覚的な現象をともなう(視界の一部欠損、明光ま たは色彩光および幾何学的パターンのいわゆる「強化スペクトル」(”fortific ationspectrum”)または唇または手のひりひりした感覚やピンおよび針の感覚 )。他の例において、その徴候は事実上識別できないほど小さいこともあって、 人は症状が進展する前に発作が進行中であることを単に気がつくだけである。通 常、偏頭痛の前兆はそのような症状が痛みとして始まる15〜60分前に始まる。 本発明によれば、βアドレナリン遮断剤は前兆の開始後即座に投与した場合に 偏頭痛の治療に効果的であることがわかった。遮断剤を古典的な偏頭痛発作の初 期段階に生物学的に利用できる場合は、該遮断剤は付随の痛みおよび/または他 の有害な徴候を効果的に治療することができる。 βアドレナリン遮断剤の投与は、偏頭痛の発作の間にできるだけ速く行なうこ とが望ましい。発作の間徴候が継続しかつ/またさらに激しくなるにつれて治療 し難くなる。したがって、偏頭痛が十分に進む前に、特に前兆が現われて30分以 内、さらに好ましくは10分以内に投与を始めることが望ましい。 純粋に予防のためのβアドレナリン遮断剤の頻繁な投与をともなう先行技術の 処置とは対照的に、本発明は標的を定めた投与を ともなう。薬剤は、偏頭痛発作が始まったとの徴候が存在するときだけ、すぐに 投与される。これによりβアドレナリン遮断剤のさらに直接でしかも弊害の少な い使用が可能となる。これら薬剤は必要とされるだけ投与でき、しかも予防処置 に比較して少ない投与量で投与できる。その結果、有害な薬物反応の発生、過剰 投与および/または中止による反応が著しく減少する。このことにより、偏頭痛 で苦しむ多くの患者集団がこの形の治療を利用できる機会がさらに高まる。 本発明に従えば、βアドレナリン遮断剤の投与要件がかなり減少する。先行技 術では、長時間にわたって血流中の有効濃度を保つために十分なβアドレナリン 遮断剤を与えることが一般的であった。薬剤は長期間にわたり、数週間または数 カ月にさえわたって毎日投与された。一方、本発明はそれよりもかなり短い時間 にわたる有効血中濃度を必要とする。投与は、すでに開始された偏頭痛の発作に のみ向けられ、この薬剤はただちに作用することを目的としている。したがって 、必要とされるβアドレナリン遮断剤ははるかに少ない量ですむ。 例えば、βアドレナリン遮断剤の予防的用量について先行技術の処置に従えば 、塩酸プロプラノロールを1日あたり約80mg以上、約240mg以内を投与すること が一般的である。しかし、本発明の標的を設定した方法では、βアドレナリン遮 断剤の望ましい投与量は通常5〜60mgで、望ましくは10〜40mgである。この減量 によって、人がこの薬剤の有害な作用にさらされる危険性はいちじるしく低下す る。 確実にβアドレナリン遮断剤を血流に迅速に導入することは重 要である。この理由から、βアドレナリン遮断剤を注射できる形で提示して、非 経口的に投与してもよい。迅速で効果的な生物学的利用能を達成するもう一つの 手段は遮断剤の全身投与によるものである。鼻からの全身投与の望ましい方法は 、例えばここに参考として組み込まれるAnwar A. Hussainらの米国特許第4,394, 390号と第4,428,883号に記載されている。 前記の記載に従って、本発明の望ましい投与形態は薬学的に許容される鼻腔投 与用キャリヤ中にβアドレナリン遮断剤を含むものである。いかなる遮断剤もそ のようなキャリヤとともに都合よく投与することができる。これらの組成物は、 薬学的に許容できる鼻腔投与用キャリヤとともに治療に効果的な全身量の所望の 薬剤を含有する。 本発明による適当な鼻腔投与用キャリヤは、鼻腔投与用医薬処方物の当業者に は明らかであろう。鼻腔用キャリヤの例としては、水; 塩類溶液; グリコー ル、例えばプロピレングリコール; グリコールエーテル、例えばポリエチレン グリコール、および前記物質と水との混合物および/または前記物質の互いの混 合物を挙げることができる。さらに他の例としては、「レミントンの製薬科学」 (”REMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCIENCES”)と題する教科書、第14版、1970 年を参照されたい。 本発明による適当なキャリヤの選択は、必要とされる特定の鼻腔用投与形態の 正確な性質に依存するだろう。例えば、治療剤は、鼻腔用溶液(点滴薬または噴 霧薬として使用)、鼻腔用懸濁液、鼻腔用軟膏、鼻腔用ゲルまたは他の鼻腔用投 与形態に製剤化する。望ましい鼻腔用投与形態は、溶液、懸濁液またはゲルであ る。通 常、これらは活性成分以外に主要量の水(望ましくは精製水)を含有する。これ ら組成物は全重量に対して少なくとも60%の水を含むのが望ましい。 小量の他の成分、例えば等張化剤(例えばNaCl)、pH調節剤(例えばNaOHなど の塩基、クエン酸などの酸)、乳化剤または分散助剤、緩衝剤、保存剤、湿潤剤 、増粘剤(例えばポリビニルアルコール)およびゲル化剤(例えばポラキサマー (polaxamer))等も存在させてもよい。特に望ましい組成物は実質的に等張とし および/または生理学的に許容できるpHとするのに十分な量の前記物質および/ または他の成分を含有する。 上記のように、βアドレナリン遮断剤の効能は、薬剤活性の所望の部位にそれ が存在することに依存する。通常、これは、治療される対象者の血液中のその薬 剤濃度により反映されている。従って、特に重要であることは、βアドレナリン 遮断剤の本発明の鼻腔投与は、慣用の経口投与法に比較して実質的に即時の際立 った血中濃度により特徴づけられる。 その効能を最大化するために、治療に効果的な量のβアドレナリン遮断剤を実 質的な時間にわたって維持することが望ましい。かくして、前兆が現われてから 少なくとも2時間はβアドレナリン遮断剤を適当な血中濃度で維持することが望 ましい。これは、この間または所定のより長い間、間隔をおいて、初期投与を通 常は少なくとも2回繰り返すことにより確保できる。 特定のβアドレナリン遮断剤の治療に効果的な量は、特定の薬剤ならびに対象 者のタイプ、年令、身長、体重および通常の身体的状態に応じて変更されること に当業者は気付くであろう。この 量は、所望とされる特別な治療効果にも依存して変更されるであろう。しかし、 一般的には、本発明の投与量は同様な予防処置のために現在用いられている量よ りも著しく少ないものになろう。 公知のいかなるβアドレナリン遮断剤も本発明に従って使用できる。こうした ものとして、塩基状態にあるか酸付加塩となった遮断剤が挙げられる。しかし、 ある種のβアドレナリン遮断剤が好適である。その例として、プロプラノロール 、ナドロール、チモロール、メトプロロール、アテノロール、ラベトロール、ピ ンドロール、オキシプレノロールおよびそれらの塩が挙げられる。これらのうち 、チモロールおよび特にプロプラノロール(およびそれらの塩)が特に好適であ る。 本発明の組成物の処方において、比較的水溶性の形のβアドレナリン遮断剤が 通常用いられる。完全に溶解しているか可溶化した遮断剤の使用により、その即 時効果が最大となる。これによって基本的に即時的で向上した効果が確保される 。部分的に可溶で除放性の形のものも、上記の理由のために、治療に効果的な量 のβアドレナリン遮断剤の持続を助けるために含有させてもよい。 以下は説明のためのみに記載するものであって、本発明を限定するものではな い。多くの明らかな改良が本発明の精神と範囲から逸脱することなく可能である 。実施例 頻繁でかつ重症の偏頭痛をおこしやすい患者集団をランダムに二集団に分けて 、二重盲検試験を行なった。一つの集団はプラシーボを受け取るものとし、もう 一つの集団は水性キャリヤ1mlあ たり50mgの塩酸プロプラノロールを含有する活性溶液を受け取るものとした。 両グループの患者は、偏頭痛発作の前兆を感じたらすぐに、与えられた実験薬 物の噴霧薬を使い始めるように指示された。0.1mlの噴霧薬を前兆が現われてか らゼロ時間で2回投与した後、30分間経過ごとの0.5、1、1.5および2時間後に0 .1mlの噴霧薬を1回ずつ投与した。これによって、活性薬物を受け取る集団には 、一人あたり最大合計投与量で30mgのプロプラノロールが投与された。 この治療中、二集団の各個人は、頭痛症候の相対的な重症度を吐き気、光感受 性および痛みの範疇で評価した。次に、一人につき一連の2回の頭痛からのデー タを偏頭痛の開始時の前記範疇のスコアーと関連させた。 これらデータを関連させる際に、前兆時の吐き気、光感受性および痛みに関す る各集団の平均スコアを各評価時の各スコアから引いた。これから二種類の噴霧 薬の相対的効果の標準化尺度が得られた。前兆時のベースライン症候に対して増 加には+値を付した; 減少(または回復/改善)には一値を付した。 これら計算の結果を図1〜3にグラフで示す。ここで、斜線の棒はプラシーボ の試験結果を示すものであり、黒色の棒はプロプラノロールの試験結果である。 こららの結果は、最初の噴霧薬投与の時間(0)から30分間経過ごとに測定した もので、時間に対してグラフ化した。各々の例において、プラシーボ群の頭痛症 候は時間とともに悪化し続けた。対照的に、プロプラノロールを投与された各患 者は、吐き気、光感受性および痛みの各範疇におい て著しい改善が見られた。 これらのグラフは、これまでに信じられてきたこととは対照的に、プロプラノ ロールが偏頭痛を抑制するための予防的処置以外にも利用することができること を明らかに示すものである。プロプラノロールが前兆後に即座に投与された場合 、症状の激しさの通常みられる増加は中断されるのみならず、偏頭痛からの著し い回復がある。したがって、適切に投与されれば、そのようなβアドレナリン遮 断剤はこれらの頭痛症状をうまく治療するために用いることができる。 これらの驚くべき結果をさらに調べるために、プロプラノロールを三種類の異 なる経路によりそれぞれ異なる日に各患者に投与した。プロプラノロールを、経 口、注射、および鼻から噴霧により投与した。各個人の血液中のプロプラノロー ル濃度を各投与の前後で調べた。次に、この研究結果を図4にグラフで示した。 このグラフにおいて、Y軸は1ミリリットルあたりのナノグラム(ng/ml)で の血漿プロプラノロール濃度を示す; x軸は投与後の時間である。異なる投与 経路についてプロットした点は、経口を□と△で、注射は+で、鼻からの投与は 〇で示してある。経口投与は20または80mgのプロプラノロールいずれかを含有す る錠剤を用いて実施した一方で、注射および鼻からのプロプラノロールの投与量 はそれぞれ5mgであった。 図4に示されるように、注射または鼻から投与することによってプロプラノロ ールの最大血中濃度はほぼ即時に到達される。両方の例において、これらの濃度 は、5分以内で約47ng/ml(注射)と32ng/ml(鼻)に達している。一方、経口投 与後では、プ ロプラノロールの血漿濃度はそれよりもかなり遅く増加する。注射または鼻から の投与に用いた量の16倍の80mgの投与量でさえ、匹敵する濃度が経口投与で得ら れるまでに1時間もの時間が必要とされる。20mgの経口投与量では、ピーク濃度 は2時間で達成され、それよりもはるかに少ない投与量では注射または鼻からの 経路によって達成されたピーク濃度の一部を得るにすぎない。したがって、経口 投与よりもかなり速い手段のみが人に作用して、偏頭痛発作の発生後即座に薬剤 の治療効果量を達成することができる。 さらに別の詳しい研究結果を図5にグラフで示す。この図において、軸は前述 のとおりである。プロットした点は、10mgの最初のプロプラノロール投与後に、 さらに5mgのプロプラノロール噴霧薬を用いて30分の間隔でさらに投与を4回繰 り返した以外は、鼻からの投与に関して上記した方法で得られたものである。 図5に示されるように、適当に間隔をおいた一連のプロプラノロールの投与が ある場合では、プロプラノロールの高い血漿濃度を実質的な時間にわたり維持す ることができる(または、ここに見られるように、実際には各繰返しの投与にと もなって増加した)。図4のカーブと比較してみると、本発明のこの実施態様は 、ほとんど即時に薬剤が治療濃度にあるという所期の目標を維持しながら、さら に経口投与により達成されたレベルに近い維持レベルを達成していることがわか るであろう。しかも、相当する経口投与に必要であったプロプラノロールの全量 のわずかに一部のみを利用して達成されているのである。 これらの研究により、βアドレナリン遮断剤は偏頭痛の予防以 上のものに効果的でありうることが過去に分からなかったのは、いくつかの組み 合わさった要因から生じたことが示唆された。第一に、先行技術では、古典的な 偏頭痛の発作が始まった後即座に治療的に効果のある量の遮断剤を与える必要性 を認識していないように思える。第二に、慣用の経口投与経路に対する依存性の ために、(例えば血液中のその濃度により反映される)この目標を発作の効果的 治療のために必要な短い時間内に達成することが実際上排除されていたのである 。 本発明をその好適な実施態様により記載し、具体的に説明してきたが、当業者 は多様な変更、改良および置換が本発明の精神から逸脱することなく実施できる ことを理解するであろう。本発明の実施におけるそのような予期される差異と得 られる結果は、本発明の目的と実施に従って意図されているものである。したが って、本発明は以下の請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. βアドレナリン遮断剤をヒトに投与して、前兆が現われた後即座に該遮断 剤の治療的に効果のある量を達成することからなる古典的な偏頭痛の発作に苦し むヒトの治療方法。 2.遮断剤が、プロプラノロール、ナドロール、チモロール、メトプロロール、 アテノロール、ラベトロール、ピンドロール、オキシプレノロールおよびそれら の塩からなる群から選択される請求項1記載の方法。 3.前兆が現われてから10分以内に投与を開始する請求項2記載の方法。 4.投与を鼻から行ない、且つ遮断剤の最初の投与後の2時間の間に時間間隔を おいて少なくとも二回投与を繰り返す請求項3記載の方法。 5.遮断剤がプロプラノロールまたはその塩からなる請求項4記載の方法。 6.遮断剤を全身的に投与する請求項1記載の方法。 7.遮断剤を非毒性の薬学的に許容できる鼻腔用キャリヤとともに投与する請求 項6記載の方法。 8.溶液、懸濁液、軟膏およびゲルからなる群から選択される組成物の形で薬剤 を投与する請求項7記載の方法。 9.キャリヤが、全重量に対して少なくとも60パーセントの水からなる請求項8 記載の方法。 10.組成物が実質的に等張で血清のpHに緩衝化されている請求項9記載の方法。 11.組成物中の遮断剤が実質的に完全に可溶化されている請求項10記載の方法。 12.投与される遮断剤が5〜60mgのプロプラノロールまたはその塩からなる請求 項11記載の方法。 13.鼻からの投与を最初の遮断剤の投与後の2時間の間に時間間隔をおいて少な くとも二回繰り返す請求項12記載の方法。 14.治療的効果のある量の遮断剤を、前兆が現われてから少なくとも2時間持続 させる請求項1記載の方法。 15.遮断剤を鼻から投与する請求項14記載の方法。 16.鼻からの投与を最初の遮断剤の投与後の2時間の間に時間間隔をおいて少な くとも二回繰り返す請求項15記載の方法。 17.投与される組成物が、プロプラノロール、ナドロール、チモロール、メトプ ロロール、アテノロール、ラベトロール、ピンドロール、オキシプレノロールお よびそれらの塩からなる群から選択される遮断剤を5〜60mg含有する請求項16記 載の方法。
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