JPH0849911A - 空調用ダンパー - Google Patents
空調用ダンパーInfo
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- JPH0849911A JPH0849911A JP18219094A JP18219094A JPH0849911A JP H0849911 A JPH0849911 A JP H0849911A JP 18219094 A JP18219094 A JP 18219094A JP 18219094 A JP18219094 A JP 18219094A JP H0849911 A JPH0849911 A JP H0849911A
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- opening
- conditioning damper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高断熱高気密建物における換気を確保できる
とともに、風切り音等の騒音が低く抑えられ、かつ動作
制御が容易な空調用ダンパーを提供することにある。 【構成】 流通方向に交差する回転軸回りに回動可能な
遮蔽板14を有する回動式であって、その遮蔽板14の
一部に開口部16を設けるとともに、この開口16の辺
縁より流通方向に突出した突出部17を形成し、この突
出部17の起端側の内側面と前記遮蔽板14とを曲面に
よって滑らかに連続させ、かつ突出部17の先端側の内
側面を先端に至るに従って径方向に拡がったベルマウス
状に形成して空調用ダンパー10を構成したので、遮蔽
板14が閉鎖状態にある時でも調和空気の流通が得られ
る。これにより、余計な制御を省略して常時室内の換気
を行うことができるうえ、開口部16を流れる調和空気
の空気抵抗が減少して風切り音が大幅に抑えられるので
不快感を解消することができる。
とともに、風切り音等の騒音が低く抑えられ、かつ動作
制御が容易な空調用ダンパーを提供することにある。 【構成】 流通方向に交差する回転軸回りに回動可能な
遮蔽板14を有する回動式であって、その遮蔽板14の
一部に開口部16を設けるとともに、この開口16の辺
縁より流通方向に突出した突出部17を形成し、この突
出部17の起端側の内側面と前記遮蔽板14とを曲面に
よって滑らかに連続させ、かつ突出部17の先端側の内
側面を先端に至るに従って径方向に拡がったベルマウス
状に形成して空調用ダンパー10を構成したので、遮蔽
板14が閉鎖状態にある時でも調和空気の流通が得られ
る。これにより、余計な制御を省略して常時室内の換気
を行うことができるうえ、開口部16を流れる調和空気
の空気抵抗が減少して風切り音が大幅に抑えられるので
不快感を解消することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調用ダンパーに関
し、建物内で調和空気を循環させて各室の空調を行う全
館一括空調等に利用できる。
し、建物内で調和空気を循環させて各室の空調を行う全
館一括空調等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅等の建物内の空調方法とし
ては各室毎にエアコン等の空調装置を設置して冷暖房す
ることが行われている。また、近年、建物内あるいは建
物外の所定の箇所において集中的に調和空気を作り、建
物内の床下や天井裏空間等に引き廻されたダクトによっ
て調和空気を建物内の各部へ循環させる全館一括空調が
行われるようになっている。このような全館一括空調を
行うための空調装置は、冷暖房を行う温度調整機能、除
湿や加湿を行う湿度調整機能、さらに、室内の空気と外
気とを入れ換える換気機能等を備え、より高品質な空調
を行えるようになっている。
ては各室毎にエアコン等の空調装置を設置して冷暖房す
ることが行われている。また、近年、建物内あるいは建
物外の所定の箇所において集中的に調和空気を作り、建
物内の床下や天井裏空間等に引き廻されたダクトによっ
て調和空気を建物内の各部へ循環させる全館一括空調が
行われるようになっている。このような全館一括空調を
行うための空調装置は、冷暖房を行う温度調整機能、除
湿や加湿を行う湿度調整機能、さらに、室内の空気と外
気とを入れ換える換気機能等を備え、より高品質な空調
を行えるようになっている。
【0003】前述のような全館一括空調の場合、各室内
に送り込まれる調和空気の風量はその各室毎に設置され
た空調用ダンパー等によって調整される。この空調用ダ
ンパーは、天井や床面に設けられた調和空気の吹き出し
口内部に設置され、ルームコントローラ等により開度を
変化させることによって風量を調整して所望の空調状態
を維持するようになっている。
に送り込まれる調和空気の風量はその各室毎に設置され
た空調用ダンパー等によって調整される。この空調用ダ
ンパーは、天井や床面に設けられた調和空気の吹き出し
口内部に設置され、ルームコントローラ等により開度を
変化させることによって風量を調整して所望の空調状態
を維持するようになっている。
【0004】一方、住宅等の建物内空調が不可欠となり
つつあるなかで、建物の構造は空調効率の優れたものが
要求され、調和空気の外部への流失や冷暖房時の熱損失
が極力抑えられるように高断熱高気密化が図られてい
る。特に、全館一括空調が行われる建物においては、よ
り一層の高断熱高気密性を有する構造となっている。
つつあるなかで、建物の構造は空調効率の優れたものが
要求され、調和空気の外部への流失や冷暖房時の熱損失
が極力抑えられるように高断熱高気密化が図られてい
る。特に、全館一括空調が行われる建物においては、よ
り一層の高断熱高気密性を有する構造となっている。
【0005】図5、図6、図7には、従来の一例として
前述のような全館一括空調が行われる住宅のダクト構造
70の断面、およびこのダクト構造70に用いられる空
調用ダンパー90の外観が示されている。図5、図6に
おいて、図中下方側は1階居間空間71となっており、
上方側は2階居間空間72となっている。1階居間空間
71および2階居間空間72は外壁73によって包囲さ
れ、外壁73の外側は外部74となっている。
前述のような全館一括空調が行われる住宅のダクト構造
70の断面、およびこのダクト構造70に用いられる空
調用ダンパー90の外観が示されている。図5、図6に
おいて、図中下方側は1階居間空間71となっており、
上方側は2階居間空間72となっている。1階居間空間
71および2階居間空間72は外壁73によって包囲さ
れ、外壁73の外側は外部74となっている。
【0006】1階居間空間71の上側は天井75となっ
ており、2階居間空間の下側は床76となっている。天
井75と床76との間の空間は天井裏空間77となって
おり、この天井裏空間77には、内部が中空でかつ片端
側が外壁73に形成された開口に挿入されて外部74と
連通したダクト78が配置されている。また、ダクト7
8の外部74側の先端には外部ダクト79が連通接続さ
れている。図5では天井75の一部に、また、図6では
床76の一部にそれぞれ吹き出し口80が設けられてい
る。
ており、2階居間空間の下側は床76となっている。天
井75と床76との間の空間は天井裏空間77となって
おり、この天井裏空間77には、内部が中空でかつ片端
側が外壁73に形成された開口に挿入されて外部74と
連通したダクト78が配置されている。また、ダクト7
8の外部74側の先端には外部ダクト79が連通接続さ
れている。図5では天井75の一部に、また、図6では
床76の一部にそれぞれ吹き出し口80が設けられてい
る。
【0007】図5において、天井75の上面には吹き出
し口80を囲むように天井ボックス81が配置されてい
るとともに、ダクト78の一部の先端がこの天井ボック
ス81に接続されて連通している。また、天井ボックス
81の内部であって吹き出し口80の上側には吹き出し
ボックス82が配置されている。
し口80を囲むように天井ボックス81が配置されてい
るとともに、ダクト78の一部の先端がこの天井ボック
ス81に接続されて連通している。また、天井ボックス
81の内部であって吹き出し口80の上側には吹き出し
ボックス82が配置されている。
【0008】吹き出しボックス82は中空であるととも
に、吹き出し口80と天井ボックス81の内部とに連通
する開口を有し、一方の開口には空調用ダンパー90を
備えている。そして、吹き出しボックス82は、図示し
ない空調装置によって天井ボックス81内に送り込まれ
た調和空気(矢印)を空調用ダンパー90から吸い込ん
で、吹き出し口80を通し1階居間空間へ吐き出すよう
になっている。
に、吹き出し口80と天井ボックス81の内部とに連通
する開口を有し、一方の開口には空調用ダンパー90を
備えている。そして、吹き出しボックス82は、図示し
ない空調装置によって天井ボックス81内に送り込まれ
た調和空気(矢印)を空調用ダンパー90から吸い込ん
で、吹き出し口80を通し1階居間空間へ吐き出すよう
になっている。
【0009】一方図6では、空調用ダンパー90を備え
た吹き出しボックス82はダクト78の内部に設置され
て、ダクト78内部を通る調和空気(矢印)を2階居間
空間に吐き出すようになっている。
た吹き出しボックス82はダクト78の内部に設置され
て、ダクト78内部を通る調和空気(矢印)を2階居間
空間に吐き出すようになっている。
【0010】図7において、前述のように用いられる空
調用ダンパー90は全体が金属板によって形成されてい
る。そして、空調用ダンパー90は筒状の通風部91を
備えており、吹き出しボックス82に形成された一方の
開口からこの通風部91が突出配置されるように吹き出
しボックス82の内側にねじ止めされている。通風部9
1の内部には回動可能な遮蔽板92が設けられ、通風部
91の外側にはステッピングモータ93が配置されてい
る。さらに、このステッピングモータ93は遮蔽板92
と連結されている。
調用ダンパー90は全体が金属板によって形成されてい
る。そして、空調用ダンパー90は筒状の通風部91を
備えており、吹き出しボックス82に形成された一方の
開口からこの通風部91が突出配置されるように吹き出
しボックス82の内側にねじ止めされている。通風部9
1の内部には回動可能な遮蔽板92が設けられ、通風部
91の外側にはステッピングモータ93が配置されてい
る。さらに、このステッピングモータ93は遮蔽板92
と連結されている。
【0011】このような従来例においては、図7に示す
ように、調和空気(矢印)は通風部91の内部に送り込
まれる。また、ステッピングモータ93は図示しないド
ライバーユニットによって制御されて遮蔽板92を回動
させ、その開口度を変化させる。従って、前述の空調装
置から外部および内部ダクトを通って送り込まれた調和
空気は、その風量を空調用ダンパー90によって調整さ
れた後、吹き出しボックス82を通って吹き出し口80
から1階居間空間あるいは2階居間空間に吐き出され
る。これにより、空調用ダンパー90による調整に基づ
く適切な空調が行われる。
ように、調和空気(矢印)は通風部91の内部に送り込
まれる。また、ステッピングモータ93は図示しないド
ライバーユニットによって制御されて遮蔽板92を回動
させ、その開口度を変化させる。従って、前述の空調装
置から外部および内部ダクトを通って送り込まれた調和
空気は、その風量を空調用ダンパー90によって調整さ
れた後、吹き出しボックス82を通って吹き出し口80
から1階居間空間あるいは2階居間空間に吐き出され
る。これにより、空調用ダンパー90による調整に基づ
く適切な空調が行われる。
【0012】ところで、空調用ダンパー90は、室温が
所望温度に達するまで遮蔽板92が開かれて調和空気の
流入が行われるように制御され、略所望温度に達した
後、遮蔽板92が閉じられて調和空気の過剰流入を抑え
ることで所望温度を維持するように制御されている。
所望温度に達するまで遮蔽板92が開かれて調和空気の
流入が行われるように制御され、略所望温度に達した
後、遮蔽板92が閉じられて調和空気の過剰流入を抑え
ることで所望温度を維持するように制御されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例のような全館一括空調では、建物の高断熱高気密
性が優れているために、室内の温度が所望温度に維持さ
れている時間が長い。このため、遮蔽部材は閉鎖状態と
なって調和空気の吐き出しを止めるように制御される。
このような場合、室内では調和空気の流入がなく、長時
間に渡り換気が行われないという問題がある。
従来例のような全館一括空調では、建物の高断熱高気密
性が優れているために、室内の温度が所望温度に維持さ
れている時間が長い。このため、遮蔽部材は閉鎖状態と
なって調和空気の吐き出しを止めるように制御される。
このような場合、室内では調和空気の流入がなく、長時
間に渡り換気が行われないという問題がある。
【0014】これに対し、遮蔽部材を少し開いた状態に
維持さて所定量の調和空気を室内に流入させることによ
り、室内の温度および湿度を一定に保ちながら換気を行
うという方法が行われる。しかし、この方法では、遮蔽
部材によって狭められた流通路を調和空気が通る際に、
遮蔽部材の上下端縁において風切り音が発生して不快感
を与えるという問題が起こる。
維持さて所定量の調和空気を室内に流入させることによ
り、室内の温度および湿度を一定に保ちながら換気を行
うという方法が行われる。しかし、この方法では、遮蔽
部材によって狭められた流通路を調和空気が通る際に、
遮蔽部材の上下端縁において風切り音が発生して不快感
を与えるという問題が起こる。
【0015】また、この方法においては遮蔽部材を微少
開とする制御が必要となるが、遮蔽板のぶれ等の影響に
より微少開状態を安定維持させることは困難であり、こ
れらの解消が望まれていた。本発明の目的は、高断熱高
気密建物における換気を確保できるとともに、風切り音
等の騒音が低く抑えられ、かつ動作制御が容易な空調用
ダンパーを提供することにある。
開とする制御が必要となるが、遮蔽板のぶれ等の影響に
より微少開状態を安定維持させることは困難であり、こ
れらの解消が望まれていた。本発明の目的は、高断熱高
気密建物における換気を確保できるとともに、風切り音
等の騒音が低く抑えられ、かつ動作制御が容易な空調用
ダンパーを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、遮蔽部材の一
部に開口部を設けて閉鎖状態においても所定量の調和空
気の流通を可能にし、かつ調和空気の流れをその開口部
にまとめることで前記目的を達成しようとするものであ
る。具体的には、本発明の空調用ダンパーは、調和空気
の通風路の内部に当該通風路を閉鎖可能かつ開度調整可
能に設けられて前記調和空気の流通量を調整する遮蔽部
材を有し、この遮蔽部材には前記調和空気を流通させる
所定開口面積の開口部が設けられていることを特徴とす
る。
部に開口部を設けて閉鎖状態においても所定量の調和空
気の流通を可能にし、かつ調和空気の流れをその開口部
にまとめることで前記目的を達成しようとするものであ
る。具体的には、本発明の空調用ダンパーは、調和空気
の通風路の内部に当該通風路を閉鎖可能かつ開度調整可
能に設けられて前記調和空気の流通量を調整する遮蔽部
材を有し、この遮蔽部材には前記調和空気を流通させる
所定開口面積の開口部が設けられていることを特徴とす
る。
【0017】また、前記空調用ダンパーは、前記遮蔽部
材が前記調和空気の流通方向と略交差する回転軸まわり
に回動可能な回動式であることを特徴とする。そして、
前記空調用ダンパーは、前記開口部の開口面が略円形で
あることを特徴とする。
材が前記調和空気の流通方向と略交差する回転軸まわり
に回動可能な回動式であることを特徴とする。そして、
前記空調用ダンパーは、前記開口部の開口面が略円形で
あることを特徴とする。
【0018】さらに、前記空調用ダンパーは、前記開口
部の辺縁に、当該遮蔽部材が閉鎖状態にある時に前記流
通方向の一方に向かって立ち上がった突出部が全長に渡
って設けられ、前記突出部の内側面と前記遮蔽体の表面
とは互いに曲面によって滑らかに連続されていることを
特徴とする。そしてまた、前記空調用ダンパーは、前記
突出部の内側面が先端に至るに従って径方向に拡がった
ベルマウス状に形成されていることを特徴とする。
部の辺縁に、当該遮蔽部材が閉鎖状態にある時に前記流
通方向の一方に向かって立ち上がった突出部が全長に渡
って設けられ、前記突出部の内側面と前記遮蔽体の表面
とは互いに曲面によって滑らかに連続されていることを
特徴とする。そしてまた、前記空調用ダンパーは、前記
突出部の内側面が先端に至るに従って径方向に拡がった
ベルマウス状に形成されていることを特徴とする。
【0019】さらにまた、前記空調用ダンパーは、前記
開口部の辺縁に、当該遮蔽部材が閉鎖状態にある時に前
記流通方向の両方向に向かって立ち上がった突出部が全
長に渡って設けられ、これらの突出部は互いの内側面が
滑らかに連続されているとともに、少なくとも一方の突
出部の先端に至るに従って内側面が径方向に拡がったベ
ルマウス状に形成されていることを特徴とする。
開口部の辺縁に、当該遮蔽部材が閉鎖状態にある時に前
記流通方向の両方向に向かって立ち上がった突出部が全
長に渡って設けられ、これらの突出部は互いの内側面が
滑らかに連続されているとともに、少なくとも一方の突
出部の先端に至るに従って内側面が径方向に拡がったベ
ルマウス状に形成されていることを特徴とする。
【0020】
【作用】このような本発明においては、遮蔽部材の一部
に開口部が設けられているので、遮蔽部材が閉鎖状態に
あっても開口に応じた所定量の調和空気が室内に流入す
る。従って、遮蔽部材が閉鎖状態でも僅かな換気が行わ
れるとともに、調和空気の流通が開口部によってまとめ
られるので風切り音等の騒音が低く抑えられる。また、
遮蔽部材が閉鎖状態でも僅かな換気が行われるため、従
来のように遮蔽部材を少し開いた状態に維持させて流通
を得るような複雑な制御を行う必要がなくなる。 これ
により、前記目的が達成される。
に開口部が設けられているので、遮蔽部材が閉鎖状態に
あっても開口に応じた所定量の調和空気が室内に流入す
る。従って、遮蔽部材が閉鎖状態でも僅かな換気が行わ
れるとともに、調和空気の流通が開口部によってまとめ
られるので風切り音等の騒音が低く抑えられる。また、
遮蔽部材が閉鎖状態でも僅かな換気が行われるため、従
来のように遮蔽部材を少し開いた状態に維持させて流通
を得るような複雑な制御を行う必要がなくなる。 これ
により、前記目的が達成される。
【0021】そして、空調用ダンパーはその遮蔽部材が
流通方向と略交差する回転軸まわりに回動可能な回動式
とすることで構造が簡易となる。さらに、遮蔽部材に設
けられた開口部の開口面を略円形とすることで、従来の
ような微少開状態と比較して、風切り音を引き起こす遮
蔽部材の縁寸法が小さくなり風切り音がより低く抑えら
れる。
流通方向と略交差する回転軸まわりに回動可能な回動式
とすることで構造が簡易となる。さらに、遮蔽部材に設
けられた開口部の開口面を略円形とすることで、従来の
ような微少開状態と比較して、風切り音を引き起こす遮
蔽部材の縁寸法が小さくなり風切り音がより低く抑えら
れる。
【0022】また、特に開口部に突出部を形成し遮蔽部
材と曲面によって連続させることで、開口部を流通する
調和空気の空気抵抗が減少し風切り音等の騒音がさらに
低く抑えられる。そして、突出部の先端をベルマウス状
に形成すれば、突出部から吹き出される調和空気の空気
抵抗はさらに減少し、より騒音の少ない空調用ダンパー
となる。
材と曲面によって連続させることで、開口部を流通する
調和空気の空気抵抗が減少し風切り音等の騒音がさらに
低く抑えられる。そして、突出部の先端をベルマウス状
に形成すれば、突出部から吹き出される調和空気の空気
抵抗はさらに減少し、より騒音の少ない空調用ダンパー
となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1、図2、図3において、本発明の空調用ダン
パー10は前述した図4〜図6の従来例で示した空調用
ダンパー90と略同様の基本構成となっている。詳細に
は、空調用ダンパー10は方形筒状に形成された通風部
11を備え、通風部11の連通方向の片端側には、この
通風部11の筒面と連続しかつ外形が略長方形に形成さ
れたプレート12が配置されている。
する。図1、図2、図3において、本発明の空調用ダン
パー10は前述した図4〜図6の従来例で示した空調用
ダンパー90と略同様の基本構成となっている。詳細に
は、空調用ダンパー10は方形筒状に形成された通風部
11を備え、通風部11の連通方向の片端側には、この
通風部11の筒面と連続しかつ外形が略長方形に形成さ
れたプレート12が配置されている。
【0024】プレート12の下方側の一部には、このプ
レート12と連続して略垂直に折り曲げられた接続部1
2Aが形成されている。また、プレート12の上方側と
接続部12Aとには、空調用ダンパー10が設置される
ためのねじ穴12Aがそれぞれ2箇所に設けられてい
る。
レート12と連続して略垂直に折り曲げられた接続部1
2Aが形成されている。また、プレート12の上方側と
接続部12Aとには、空調用ダンパー10が設置される
ためのねじ穴12Aがそれぞれ2箇所に設けられてい
る。
【0025】通風部11の内部にはそれぞれの側面の略
中央を結ぶ回動可能な回動軸13が配置されいる。回動
軸13には、この回動軸13の長手方向の略全長に渡っ
て通風部11の側面の対角方向に延びた遮蔽板14が形
成され、遮蔽板14は回動軸13より上方側に延びた部
分がプレート12と交わるような向きに配置されてい
る。通風部11の内部の各側面上には、遮蔽板14を挟
みこむようにストッパー15がそれぞれ設置され、これ
らのストッパー15は回動軸13の回動の中心が点対象
の中心となるようにそれぞれ遮蔽板14の両端側に配置
されている。
中央を結ぶ回動可能な回動軸13が配置されいる。回動
軸13には、この回動軸13の長手方向の略全長に渡っ
て通風部11の側面の対角方向に延びた遮蔽板14が形
成され、遮蔽板14は回動軸13より上方側に延びた部
分がプレート12と交わるような向きに配置されてい
る。通風部11の内部の各側面上には、遮蔽板14を挟
みこむようにストッパー15がそれぞれ設置され、これ
らのストッパー15は回動軸13の回動の中心が点対象
の中心となるようにそれぞれ遮蔽板14の両端側に配置
されている。
【0026】遮蔽板14のうち回動軸13より下方に形
成された部分の一部には開口面が円形の開口部16が形
成されている。開口部16には、流通方向に平行でかつ
プレート12が形成されている方向に立ち上がった突出
部17が設けられている。この突出部17は、例えば開
口部16の辺縁がプレスによって絞り加工されたもので
あって、この突出部17の内面と遮蔽板14の表面とは
互いに曲面によって滑らかに連続しており、突出部17
の内面は先端に至るに従って径方向に拡がったベルマウ
ス状に形成されている。
成された部分の一部には開口面が円形の開口部16が形
成されている。開口部16には、流通方向に平行でかつ
プレート12が形成されている方向に立ち上がった突出
部17が設けられている。この突出部17は、例えば開
口部16の辺縁がプレスによって絞り加工されたもので
あって、この突出部17の内面と遮蔽板14の表面とは
互いに曲面によって滑らかに連続しており、突出部17
の内面は先端に至るに従って径方向に拡がったベルマウ
ス状に形成されている。
【0027】通風部11の一方の側面上には外形が略L
字形に形成されたブラケット18の片端側が接続されて
おり、他端側がプレート12に接続されている。また、
ブラケット18上にはステッピングモータ19が設置さ
れて、ブラケット18を貫通するようにこのステッピン
グモータ19のシャフト19Aが突出している。シャフ
ト19Aと回動軸13との間には継ぎ手部材20が配置
されて、これらのシャフト19Aと回動軸13とを連結
している。また、ステッピングモータ19はプレート1
2を貫通して接続されたハーネスケーブル19Bを備え
ている。
字形に形成されたブラケット18の片端側が接続されて
おり、他端側がプレート12に接続されている。また、
ブラケット18上にはステッピングモータ19が設置さ
れて、ブラケット18を貫通するようにこのステッピン
グモータ19のシャフト19Aが突出している。シャフ
ト19Aと回動軸13との間には継ぎ手部材20が配置
されて、これらのシャフト19Aと回動軸13とを連結
している。また、ステッピングモータ19はプレート1
2を貫通して接続されたハーネスケーブル19Bを備え
ている。
【0028】このような実施例においては、空調用ダン
パー10は前述した図4〜図6の従来例と同様に、ダク
ト構造70内に設置されて以下のように動作する。ただ
し、ここでは簡略化のためにダクト構造70の説明を省
略する。先ず、ステッピングモータ19はハーネスケー
ブル19Bが図示しないドライバーユニットに接続さ
れ、このドライバーユニットから制御信号を受けてシャ
フト19Aが回動する。その際、シャフト19Aは回動
軸13に連結されているので、回動軸13と一体とされ
た遮蔽板14が同時に回動する。
パー10は前述した図4〜図6の従来例と同様に、ダク
ト構造70内に設置されて以下のように動作する。ただ
し、ここでは簡略化のためにダクト構造70の説明を省
略する。先ず、ステッピングモータ19はハーネスケー
ブル19Bが図示しないドライバーユニットに接続さ
れ、このドライバーユニットから制御信号を受けてシャ
フト19Aが回動する。その際、シャフト19Aは回動
軸13に連結されているので、回動軸13と一体とされ
た遮蔽板14が同時に回動する。
【0029】遮蔽板14は、回動方向および回動範囲が
前述のドライバーユニットによって制御され、位置Xか
ら連通方向に水平となる位置Yまでの角度αの範囲内で
回動する(図2参照)。
前述のドライバーユニットによって制御され、位置Xか
ら連通方向に水平となる位置Yまでの角度αの範囲内で
回動する(図2参照)。
【0030】通風部11内には図2に示すように調和空
気(矢印)が流れ込み、その風量は遮蔽板14の回動量
によってその開度を変化させて調整される。ここで、遮
蔽板14が位置Xにある時、通風部11の内部は閉鎖状
態となり、調和空気の流通は開口部16によってのみ行
われるので流通量が最小となる。一方、遮蔽板14が位
置Yにある時、通風部11の内部は全開状態となるので
流通量が最大となる。
気(矢印)が流れ込み、その風量は遮蔽板14の回動量
によってその開度を変化させて調整される。ここで、遮
蔽板14が位置Xにある時、通風部11の内部は閉鎖状
態となり、調和空気の流通は開口部16によってのみ行
われるので流通量が最小となる。一方、遮蔽板14が位
置Yにある時、通風部11の内部は全開状態となるので
流通量が最大となる。
【0031】このような本実施例によれば、以下のよう
な効果がある。すなわち、遮蔽板14の一部には開口部
16が設けてあるので、遮蔽板14が閉鎖状態にあって
も、所定量の調和空気を流通させることができる。この
ため、高断熱高気密建物内の全館一括空調においても各
室内の換気を安定した状態で行うことができる。
な効果がある。すなわち、遮蔽板14の一部には開口部
16が設けてあるので、遮蔽板14が閉鎖状態にあって
も、所定量の調和空気を流通させることができる。この
ため、高断熱高気密建物内の全館一括空調においても各
室内の換気を安定した状態で行うことができる。
【0032】また、調和空気は遮蔽板14に形成された
開口部16にまとめられて流通するので、発生する風切
り音は従来のように遮蔽板の上下端縁の全域に渡って発
生していた風切り音に比べて低く、これにより、騒音に
よる不快感を解消できる。そして、遮蔽板14を閉鎖状
態に位置させておけばよいので、従来のように遮蔽板1
4を少し開いて調和空気の流通を得るような余計な制御
を省くことができる。
開口部16にまとめられて流通するので、発生する風切
り音は従来のように遮蔽板の上下端縁の全域に渡って発
生していた風切り音に比べて低く、これにより、騒音に
よる不快感を解消できる。そして、遮蔽板14を閉鎖状
態に位置させておけばよいので、従来のように遮蔽板1
4を少し開いて調和空気の流通を得るような余計な制御
を省くことができる。
【0033】さらに、開口部16の開口面は円形に形成
されているので、同一開口面積が得られる他の形状と比
較して、風切り音を引き起こす開口辺縁の寸法が最小と
なり風切り音をより低く抑えることができる。また、開
口部16には突出部17が形成され、この突出部17の
内面と遮蔽板14とは滑らかな曲面によって連続してい
るので、調和空気が突出部17を流れる際の空気抵抗が
減少し、風切り音等の騒音をさらに低く抑えることがで
きる。そして、突出部17の内面は先端に至るに従って
ベルマウス状に形成されているので、前述の空気抵抗は
さらに減少し、風切り音をより低く抑えることができ
る。これらにより、従来に比べ、騒音による不快感を大
幅に解消できる。
されているので、同一開口面積が得られる他の形状と比
較して、風切り音を引き起こす開口辺縁の寸法が最小と
なり風切り音をより低く抑えることができる。また、開
口部16には突出部17が形成され、この突出部17の
内面と遮蔽板14とは滑らかな曲面によって連続してい
るので、調和空気が突出部17を流れる際の空気抵抗が
減少し、風切り音等の騒音をさらに低く抑えることがで
きる。そして、突出部17の内面は先端に至るに従って
ベルマウス状に形成されているので、前述の空気抵抗は
さらに減少し、風切り音をより低く抑えることができ
る。これらにより、従来に比べ、騒音による不快感を大
幅に解消できる。
【0034】また、本発明のダンパー10は、遮蔽板1
4が流通方向と略交差する回転軸まわりに回動可能な回
動式なので構造が簡易となり、設計が容易となるととも
に製作費用を削減することができる。
4が流通方向と略交差する回転軸まわりに回動可能な回
動式なので構造が簡易となり、設計が容易となるととも
に製作費用を削減することができる。
【0035】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構
成を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれ
る。例えば、前記実施例では、空調用ダクト構造70は
1階居間空間71と2階居間空間72との間に設けられ
ているが、建物内の上階床と下階天井との間であればよ
く、設置階数に制限されるものではない。そして、下階
側の空間は居間空間に限定されるものではなく、廊下や
玄関等でもよい。同様に、上階側の空間もまた居間空間
に限定されるものではなく、廊下や屋根裏空間等であっ
てもよい。
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構
成を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれ
る。例えば、前記実施例では、空調用ダクト構造70は
1階居間空間71と2階居間空間72との間に設けられ
ているが、建物内の上階床と下階天井との間であればよ
く、設置階数に制限されるものではない。そして、下階
側の空間は居間空間に限定されるものではなく、廊下や
玄関等でもよい。同様に、上階側の空間もまた居間空間
に限定されるものではなく、廊下や屋根裏空間等であっ
てもよい。
【0036】前記実施例では、ダンパー10の各部は金
属によって形成されているが、材質は金属に限定される
ものではなく、所定の強度を有する合成樹脂等によって
成形されてもよい。
属によって形成されているが、材質は金属に限定される
ものではなく、所定の強度を有する合成樹脂等によって
成形されてもよい。
【0037】また、突出部17は開口部16の辺縁がプ
レス加工されて形成されているが、別途製作されてもよ
い。また、その場合の接続方法は溶接、ねじ止め等、互
いの材質を勘案して決められてよい。
レス加工されて形成されているが、別途製作されてもよ
い。また、その場合の接続方法は溶接、ねじ止め等、互
いの材質を勘案して決められてよい。
【0038】そして、空調用ダンパー10は流通方向と
交差する回転軸まわりに回動板14を備えた回動式であ
るが、遮蔽部材が上下あるいは左右にスライドして開度
を調整する構造であったり、写真機の絞り機構のような
構造であってもよい。しかし、回動式とすることで構造
等が簡易となり、設計、製作等が容易となるのでよい。
交差する回転軸まわりに回動板14を備えた回動式であ
るが、遮蔽部材が上下あるいは左右にスライドして開度
を調整する構造であったり、写真機の絞り機構のような
構造であってもよい。しかし、回動式とすることで構造
等が簡易となり、設計、製作等が容易となるのでよい。
【0039】さらに、通風部11およびプレート12
は、前記実施例においてそれぞれ方形の筒状および略長
方形の外形に形成されているが、これらの形状はダクト
78の断面形状や吹き出しボックス82の開口形状など
を勘案して決められてよく、円形、楕円形の他、多角形
等であってもよい。
は、前記実施例においてそれぞれ方形の筒状および略長
方形の外形に形成されているが、これらの形状はダクト
78の断面形状や吹き出しボックス82の開口形状など
を勘案して決められてよく、円形、楕円形の他、多角形
等であってもよい。
【0040】前記実施例では、空調用ダンパー10は吹
き出しボックス82にねじ止めによって接続されている
が、接続の方法はリベット等による接続方法であっても
く、溶接などにより吹き出しボックス82が予め一体と
なった構造でもよい。
き出しボックス82にねじ止めによって接続されている
が、接続の方法はリベット等による接続方法であっても
く、溶接などにより吹き出しボックス82が予め一体と
なった構造でもよい。
【0041】開口部16の形状は円形に限定されるもの
ではなく、例えば、方形や多角形、あるいは楕円形等で
あってもよい。また、開口部16は遮蔽板14のうち回
動軸13の下方に形成された部位に設けられているが、
遮蔽板14上であれば任意であり、遮蔽板14の辺縁に
切り欠き状に形成されてもよい。そして、突出部17が
形成されている場合には遮蔽板14の回動を妨げない範
囲で任意の位置に決められてよい。さらに、開口部16
の開口面の大きさや開口数は空調空間の広さ等を勘案し
て適宜決められてよい。
ではなく、例えば、方形や多角形、あるいは楕円形等で
あってもよい。また、開口部16は遮蔽板14のうち回
動軸13の下方に形成された部位に設けられているが、
遮蔽板14上であれば任意であり、遮蔽板14の辺縁に
切り欠き状に形成されてもよい。そして、突出部17が
形成されている場合には遮蔽板14の回動を妨げない範
囲で任意の位置に決められてよい。さらに、開口部16
の開口面の大きさや開口数は空調空間の広さ等を勘案し
て適宜決められてよい。
【0042】前記実施例では、開口部16の辺縁には突
出部17が設けられているが、この突出部17がない場
合でも(図4(A)参照)、また、突出部17が単に開
口部16に連通接続されている場合であっても(図4
(B)、(C)参照)本発明に含まれる。しかしなが
ら、前記実施例あるいは図4(D)、(H)のように、
突出部17を設けかつその内面と遮蔽板14とを曲面に
よって滑らかに連続させることにより、調和空気の空気
抵抗が減少し風切り音等の騒音を低く抑えることができ
るので好ましい。
出部17が設けられているが、この突出部17がない場
合でも(図4(A)参照)、また、突出部17が単に開
口部16に連通接続されている場合であっても(図4
(B)、(C)参照)本発明に含まれる。しかしなが
ら、前記実施例あるいは図4(D)、(H)のように、
突出部17を設けかつその内面と遮蔽板14とを曲面に
よって滑らかに連続させることにより、調和空気の空気
抵抗が減少し風切り音等の騒音を低く抑えることができ
るので好ましい。
【0043】前記実施例では、突出部17は先端に至る
に従って内面が拡がったベルマウス状に形成されている
が、特にベルマウス状に形成されなくともよい(図4
(D)参照)。しかし、ベルマウス状とすることで調和
空気の空気抵抗がさらに減少し、前述のような騒音をよ
り低く抑えることができるので望ましい。
に従って内面が拡がったベルマウス状に形成されている
が、特にベルマウス状に形成されなくともよい(図4
(D)参照)。しかし、ベルマウス状とすることで調和
空気の空気抵抗がさらに減少し、前述のような騒音をよ
り低く抑えることができるので望ましい。
【0044】前記実施例では、突出部17は遮蔽板14
から流通方向の一方向に突出して設けられているが、両
方向に立ち上がった形状に設けられてもよい(図4
(E)〜(G)参照)。この際、少なくとも一端側をベ
ルマウス状とすることが風切り音を低く抑えることにな
るので望ましい(図4(F)、(G)参照)。また、突
出部17は流通方向の風上側から風下側に向かって突出
しているが、風上に向かって突出して形成されても前記
実施例と同様な結果が得られる(図4(H)参照)。
から流通方向の一方向に突出して設けられているが、両
方向に立ち上がった形状に設けられてもよい(図4
(E)〜(G)参照)。この際、少なくとも一端側をベ
ルマウス状とすることが風切り音を低く抑えることにな
るので望ましい(図4(F)、(G)参照)。また、突
出部17は流通方向の風上側から風下側に向かって突出
しているが、風上に向かって突出して形成されても前記
実施例と同様な結果が得られる(図4(H)参照)。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、遮
蔽部材に開口部が設けられているので、遮蔽部材が流通
路を閉鎖した状態においても所定量の調和空気を流通さ
せることができ、所定温度に達した室内にあってもダン
パーを少し開いて流通を得るような制御方法を用いるこ
となく常時換気を行うことができるという効果がある。
また、空調用ダンパーはその遮蔽部材が流通方向と略交
差する回転軸まわりに回動可能な回動式とすることで構
造が簡易となり、設計費用や製造費用を削減することが
できるという効果がある。
蔽部材に開口部が設けられているので、遮蔽部材が流通
路を閉鎖した状態においても所定量の調和空気を流通さ
せることができ、所定温度に達した室内にあってもダン
パーを少し開いて流通を得るような制御方法を用いるこ
となく常時換気を行うことができるという効果がある。
また、空調用ダンパーはその遮蔽部材が流通方向と略交
差する回転軸まわりに回動可能な回動式とすることで構
造が簡易となり、設計費用や製造費用を削減することが
できるという効果がある。
【0046】さらに、前記開口部に突出部を設け、遮蔽
部材と曲面によって連続させることで調和空気の空気抵
抗が減少し風切り音等の騒音を低く抑えることができ、
騒音が与える不快感を解消することができるという効果
がある。そしてまた、突出部の先端をベルマウス状に形
成することで、前述の空気抵抗はさらに減少し、より騒
音の少ない空調用ダンパーとすることができるという効
果がある。
部材と曲面によって連続させることで調和空気の空気抵
抗が減少し風切り音等の騒音を低く抑えることができ、
騒音が与える不快感を解消することができるという効果
がある。そしてまた、突出部の先端をベルマウス状に形
成することで、前述の空気抵抗はさらに減少し、より騒
音の少ない空調用ダンパーとすることができるという効
果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図
【図2】前記実施例を示す側方断面図
【図3】前記実施例を示す平面図
【図4】本発明の変形例を示す要部の断面図
【図5】従来例を示す断面図
【図6】他の従来例を示す断面図
【図7】前記図5および図6の従来例に用いられる空調
用ダンパーを示す斜視図
用ダンパーを示す斜視図
10 空調用ダンパー 11 通風部 13 回動軸 14 遮蔽板 16 開口部 17 突出部
Claims (6)
- 【請求項1】 調和空気の通風路の内部に当該通風路を
閉鎖可能かつ開度調整可能に設けられて前記調和空気の
流通量を調整する遮蔽部材を有し、この遮蔽部材には前
記調和空気を流通させる所定開口面積の開口部が設けら
れていることを特徴とする空調用ダンパー。 - 【請求項2】 請求項1に記載した空調用ダンパーにお
いて、前記遮蔽部材は前記調和空気の流通方向と略交差
する回転軸まわりに回動可能な回動式であることを特徴
とする空調用ダンパー。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した空調
用ダンパーにおいて、前記開口部の開口面は略円形であ
ることを特徴とする空調用ダンパー。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3までの何れかにに
記載した空調用ダンパーにおいて、前記開口部の辺縁に
は、当該遮蔽部材が閉鎖状態にある時に前記流通方向の
一方に向かって立ち上がった突出部が全長に渡って設け
られ、前記突出部の内側面と前記遮蔽部材の表面とは互
いに曲面によって滑らかに連続されていることを特徴と
する空調用ダンパー。 - 【請求項5】 請求項4に記載した空調用ダンパーにお
いて、前記突出部は先端に至るに従って内側面が径方向
に拡がったベルマウス状に形成されていることを特徴と
する空調用ダンパー。 - 【請求項6】 請求項1から請求項3までの何れかに記
載した空調用ダンパーにおいて、前記開口部の辺縁に
は、当該遮蔽部材が閉鎖状態にある時に前記流通方向の
両方向に向かって立ち上がった突出部が全長に渡って設
けられ、これらの突出部は互いの内側面が滑らかに連続
されているとともに、少なくとも一方の突出部の先端に
至るに従って内側面が径方向に拡がったベルマウス状に
形成されていることを特徴とする空調用ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18219094A JPH0849911A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 空調用ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18219094A JPH0849911A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 空調用ダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849911A true JPH0849911A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16113916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18219094A Withdrawn JPH0849911A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 空調用ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0849911A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008209093A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 換気装置 |
WO2009128151A1 (ja) * | 2008-04-16 | 2009-10-22 | 三菱電機株式会社 | 風路切換装置およびこれを用いた熱交換換気装置 |
JP2018066488A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | 空研工業株式会社 | 吹出口装置 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP18219094A patent/JPH0849911A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008209093A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 換気装置 |
WO2009128151A1 (ja) * | 2008-04-16 | 2009-10-22 | 三菱電機株式会社 | 風路切換装置およびこれを用いた熱交換換気装置 |
JP4860000B2 (ja) * | 2008-04-16 | 2012-01-25 | 三菱電機株式会社 | 風路切換装置およびこれを用いた熱交換換気装置 |
EP2290299A4 (en) * | 2008-04-16 | 2016-08-17 | Mitsubishi Electric Corp | AIR CHANNEL SWITCH AND THIS USING HEAT EXCHANGER |
JP2018066488A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | 空研工業株式会社 | 吹出口装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |