JPH0230674Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空調機全般に応用できるエア・コンデ
イシヨナの風向変更装置に関するものである。

第１図に壁掛用ルームエア・コンデイシヨナ
（以下エアコンと略す）の外観を示し、第２図に
第１図のＸ−Ｘ線矢視で吹出口１の断面を示し、
従来のエアコンの概要について説明する。

一般に吹出口１には、吹出風に上・下方向に指
向性をもたせるために可動水平ルーバ２、左右方
向に指向性をもたせるために可動垂直ルーバ３を
設けている。例えば可動水平ルーバ２の位置にお
いては、吹出風は実線矢印４で示す方向に、可動
水平ルーバ２′の位置においては破線矢印４′で示
す方向に吹く。垂直ルーバ３においても同様に左
右方向に吹出方向を変更できる。

第３図は他の吹出口の例で、その水平ルーバ、
垂直ルーバの構成を第４図に示す。

垂直ルーバ５は、水平ルーバ１０を構成する上
部水平ルーバ６と下部水平ルーバ７に設けられた
垂直ルーバ回転軸８の軸受孔９を中心に回動可能
となつており、吹出風に左右の指向性を持たせる
ようにしている。

水平ルーバ１０は、吹出口本体１２に設けられ
た水平ルーバ回転軸１１の軸受孔１３に支持され
回動可能となつており、吹出風に上・下の指向性
をもたせるようにしている。また、必要に応じ
て、複数の垂直ルーバ５の動きを連結棒１４によ
り連結部１５を介して規制し、同じ方向に向くよ
うにしている。

上記従来例の構成においては、垂直ルーバ５を
自動的に摺動させようとする場合、その摺動装置
を水平ルーバ１０内に装着して、水平ルーバ１０
と共に回転するようにしなくてはならず、装置へ
の配線処理が困難であり、仮に可能であつても、
摺動装置が通風のさまたげになる等の不具合があ
る。

本考案は従来例の上記不具合を解消せんとして
なされたもので、エアコンの好適な風向変更装置
を提供することを目的とし、その新規とするとこ
ろは、垂直ルーバ摺動用連結棒を、中空の管状構
造とした水平ルーバ回転軸の中空部を通して垂直
ルーバ摺動装置へ延出させた点にある。

以下、本考案の実施例につき添付図面を参照し
て説明する。

第５図は本考案の一実施例を示すものである
が、前記した従来例の第４図の構成と異なるとこ
ろのみを述べる。

互いに平行な２枚の水平ルーバ６，７から成る
箱形の水平ルーバ構体１０の回転軸１１は、管状
になつていて、適当な中空部２１を有する。複数
枚の垂直ルーバ５はそれぞれ垂直な回転軸を介し
て水平ルーバ構体１０に回動自在に設置されてい
る。垂直ルーバ連動用の連結棒１４は、従来のも
のよりも長くし、その端部１６は前記中空部２１
を貫通し、図示しない本体に固定された垂直ルー
バ摺動装置の位置まで達している。

上記構成により、水平ルーパの回動にかかわら
ず、図示しない本体に固定された摺動装置によつ
て、連結棒１４を介して垂直ルーバ５を摺動する
ことが可能となつた。

第６図は、連結棒１４の摺動を水平ルーバの回
転軸付近に持つていけない場合、あるいは水平ル
ーバの回転軸１１を太くすることが出来ず、前例
のように所要の中空部を設けられない場合の例で
ある。

回転軸１１を貫通する連結棒１７によつて矢印
で示す動きを連結部１８を介して、連結棒１４に
伝える。

【図面の簡単な説明】

第１図は壁掛形エアコンの外観を示す斜視図、
第２図は第１図のＸ−Ｘ断面で吹出口の断面図、
第３図は他の例の吹出口の断面図、第４図は水平
ルーバ、垂直ルーバの構成を示す斜視図、第５図
以下は本考案に関し、第５図は構成を示す斜視
図、第６図は他の実施例の斜視図である。 ５……垂直ルーバ、１０……水平ルーバ構体、
１１……回転軸、１４……連結棒、１５……連結
部、１６……端部、１７……連結棒、１８……連
結部、２１……中空部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに平行な２枚の水平ルーバを包含し吹出口
   に回転軸を介して回動自在に設置された箱形の水
   平ルーバ構体と、同水平ルーバ構体内にそれぞれ
   垂直な回転軸を介して回動自在に設置され、互い
   に連結部材で連動するように連結された複数枚の
   垂直ルーバとからなるエアコンデイシヨナの風向
   変更装置において、前記垂直ルーバを回動させる
   前記連結部材の一端を前記水平ルーバ構体の回転
   軸内を貫通させて前記水平ルーバ構体の外部へ延
   出させたことを特徴とするエアコンデイシヨナの
   風向変更装置。