JP6783603B2 - 吹出し機構 - Google Patents

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Description

本発明は、居住域と非居住域とを有する部屋に面した吹出し用開口に設けられ、ダクト式空調機により調温された空気を部屋内に吹き出す吹出し機構に関する。
ダクト式空調機により調温された空気を部屋内に吹き出す吹出し機構の種類として、風向を特定して空気を遠方まで運ぶライン型、および、なるべく気流を発生させないために空気を拡散させるアネモ型、などが知られている。
また、特開2015−215102号公報(特許文献1)に開示されているように、調和空気の局所吹き出しを行える状態と、調和空気の拡散吹き出しを行える状態とを選択できるようにした吹出口装置も従来から提案されている。
特開2015−215102号公報
特許文献1の吹出口装置では、使用者がリモコン等の操作用端末を操作することで、調和空気の局所吹き出しを行える状態と、調和空気の拡散吹き出しを行える状態とを選択する構成である。そのため、吹き出し状態を変更するためには使用者が一々操作しなければならず、面倒である。
また、この吹出口装置では、局所吹き出しのための送風口(案内ノズル)と、拡散吹き出しのための送風口(気流案内部)とが分離されて設けられている。そのため、装置構成が複雑である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構成であり、かつ、使用者が操作しなくても快適な吹き出し状態を実現することのできる吹出し機構を提供することである。
この発明のある局面に従う吹出し機構は、居住域と非居住域とを有する部屋に面した吹出し用開口に設けられ、ダクト式空調機により調温された空気を部屋内に吹き出す吹出し機構である。この吹出し機構は、居住域に向かって風を送り出す第1の位置と、非居住域に向かって風を送り出す第2の位置との2つの位置に変位可能な風向板と、空調機から吹出し用開口に送られる空気の温度に応じて形態が変化することによって、風向板の位置を変更する位置調整部材とを備える。
好ましくは、位置調整部材は、空気の温度が所定温度未満の場合に、風向板の位置を第1の位置とし、空気の温度が所定温度以上の場合に、風向板の位置を第2の位置とする。
好ましくは、風向板は、第2の位置に位置する場合に開放し、第1の位置に位置する場合に閉鎖する送風孔を有する。
好ましくは、風向板は、所定間隔でスリットが設けられた下板と、下板の上に重ねられ下板の傾きに応じてスライドする上板とで構成される。この場合、上板は、第2の位置の場合にのみ下板のスリットと重なるように設けられた複数のスリットを有し、送風孔は、上板のスリットと下板のスリットとにより構成されることが望ましい。
好ましくは、吹出し用開口は、部屋の天井に設けられ、風向板は、平面視において短辺と長辺とを有する長方形状である。第1の位置は、風向板が、天井面に対して短辺方向一端側が他端側よりも下方となるよう傾斜した位置であり、第2の位置は、風向板が、天井面に対して短辺方向他端側が一端側よりも下方となるように傾斜した位置であることが望ましい。
本発明によれば、吹出し機構の構成を簡易な構成とすることができる。また、使用者が操作しなくても、快適な吹き出し状態を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る吹き出し機構の設置状態を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る吹き出し機構の概略構成を示す短辺方向の断面図である。 本発明の実施の形態に係る吹き出し機構の概略構成を示す長辺方向の断面図である。 本発明の実施の形態における風向板の分解斜視図である。 本発明の実施の形態における風向板を示す短辺方向の側面図である。 本発明の実施の形態において、風向板が第1の位置に位置する状態における送風路を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態において、風向板が第2の位置に位置する状態における送風路を模式的に示す図である。 一般的なスラット式の吹き出し機構から、調温された空気が居住域に向かって送風されるケースを概念的に示す図である。 一般的なスラット式の吹き出し機構から、調温された空気が非居住域に向かって送風されるケースを概念的に示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(概要について)
はじめに、本実施の形態に係る吹出し機構の概要について説明する。
図1は、本実施の形態に係る吹出し機構1の設置状態を模式的に示す図である。図1に示されるように、空調対象の部屋9の天井91には、部屋9に面する吹出し用開口91aが設けられている。部屋9は、住宅のリビングまたは寝室等の部屋であってもよいし、オフィスビルの事務室、あるいは、介護施設や宿泊施設の部屋などであってもよい。
天井91の裏に位置する天井裏空間90には、ダクト式空調機81が設置されており、この空調機81により調温された空気が、ダクト82を介して吹出し用開口91aに送られる。本実施の形態に係る吹出し機構1は、この吹出し用開口91aに設けられている。
部屋9は、人が定常的に過ごす居住域9aと、人が定常的に過ごさない非居住域9bとで構成される。部屋1内の居住域9aに人(以下「居住者」という)が居る場合に、調温された空気が居住域9aに送風される場合と、調温された空気が非居住域9bに送風される場合とで、居住者の体感温度が異なる。
ここで、本実施の形態に係る吹出し機構1の詳細な説明に先立ち、一般的な吹出し機構の構成および問題点について説明する。図8は、一般的なスラット式の吹出し機構100から、調温された空気が居住域9aに向かって送風されるケースを概念的に示す図である。図9は、一般的なスラット式の吹出し機構100から、調温された空気が非居住域9bに向かって送風されるケースを概念的に示す図である。
吹出し機構100は、風向を定めるための複数のスラット(羽板)101を有しており、スラット101の向きは固定されているものと仮定する。
図8に示されるように、スラット101の向きが居住域9a側を向く方向に固定されている場合、居住域9aに居る居住者に、調温された空気の風が当たる。この場合、居住者は、夏の冷房時には涼しく感じ、快適となるが、冬の暖房時には寒さを感じ、不快となる傾向にある。
これに対し、図9に示されるように、スラット101の向きが非居住域9b側を向く方向に固定されている場合、居住域9aに居る居住者に、調温された空気の風が当たらない。この場合、居住者は、冬の暖房時に寒さを感じなくなるが、夏の冷房時には気流感による快適性が得られない。
このように、風向を固定とした場合、暖房時と冷房時とで快適性に矛盾が生じる。スラット101の向きを手動で変更できるものも存在するが、吹出し機構100が部屋の天井に配置されている場合、手が届かないため、簡易に風向を変更することができない。また、スラット101の向きをリモコン等で操作できたとしても、季節ごとに使用者自身でスラット101の向きを変更するのは面倒である。
そこで、本実施の形態に係る吹出し機構1は、季節に応じて、部屋9内に送り出す空気の送風方向を自動的に変更できるようにしている。つまり、吹出し機構1は、夏の冷房時には居住域9aに風を送り出し、冬の暖房時には非居住域9bに風を送り出すように構成されている。以下に、吹出し機構1の構造例について詳細に説明する。
(吹出し機構の構造例について)
図2および図3は、吹出し機構1の概略構成を示す断面図である。なお、図1に示されるように、本実施の形態に係る吹出し機構1(吹出し用開口91a)は、非居住域9bの上方、または、居住域9aと非居住域9bとの境界部分の上方に配置されることが望ましい。
吹出し機構1は、略箱状に形成され、空気の通路となる内部空間10を有する外郭部11と、外郭部11の下端部に配置されて内部空間10に対面する風向板20と、風向板20の位置を変更する位置調整部材30とを備える。ダクト82から吹出し用開口91aに送られる調温後の空気は、外郭部11の内部空間10を通過し、風向板20に沿って部屋9内に吹出される。
外郭部11は、ライン型の一般的な吹出し機構と同様の構成である。すなわち、平面視において長方形状の枠部材12と、ダクト82に接続される筒状のネック部13と、ネック部13の下端と枠部材12の上端とを連結して水平方向に延在する連結部14とで構成されている。外郭部11(枠部材12)の短辺方向が図1および図2において矢印A1で示され、外郭部11(枠部材12)の長辺方向が図3において矢印A2で示されている。図2および図3の矢印A3は、吹出し機構1の下方向を示している。
風向板20は、枠部材12の下端部に、上下方向に回動可能に固定されている。風向板20もまた、平面視において長方形状であり、その短辺方向および長辺方向が、外郭部11の短辺方向および長辺方向にそれぞれ一致する。以下の説明では、風向板20の短辺方向一端側が、図1および図2の紙面上において左側であり、風向板20の短辺方向他端側が、図1および図2の紙面上において右側であると仮定する。
風向板20の回転軸50は、風向板20の短辺方向の略中心を通り、長辺方向に延在する。そのため、風向板20は、短辺方向一端側が他端側よりも下方となるよう傾斜した第1の位置(図1および図2の状態)と、短辺方向他端側が一端側よりも下方となるよう傾斜した第2の位置との2つの位置に変位可能である。ここで、図1に示されるように、第1の位置は、部屋9の居住域9aに向かって風を送り出す位置である。これに対し、第2の位置は、部屋9の非居住域9bに向かって風を送り出す位置である。
位置調整部材30は、空調機81から吹出し用開口91a(具体的には、外郭部11の内部空間10)に送られる調温後の空気の温度に応じて形態が変化する。位置調整部材30は、上下方向に延在し、外郭部11に固定される。位置調整部材30の下端部が、風向板20の短辺方向端部(たとえば他端部)に接続される。これにより、位置調整部材30は、自身の形態が変化することによって風向板20を変位させる。
位置調整部材30は、たとえば、形状記憶合金素材またはバイメタル(いずれも図示せず)を含み、温度に応じてその形態が変化することによって進退部材31を上下方向に進退させる構成である。つまり、位置調整部材30は、アクチュエータ式の調整部材である。なお、位置調整部材30は、形状記憶合金素材またはバイメタルのみで構成されてもよい。
位置調整部材30の形状記憶合金素材またはバイメタルは、接触する空気の温度が所定温度(たとえば30℃)未満の場合には形態が変化せず、接触する空気の温度が所定温度以上の場合に形態が変化し、進退部材31を下方に移動させる。そのため、位置調整部材30の進退部材31の下端部は、空気の温度が所定温度未満の場合に第1高さ(初期高さ)に位置し、空気の温度が所定温度以上の場合に、第1高さよりも低い第2高さに位置する。
進退部材31の下端部は、風向板20の短辺方向他端部の上面に接続されており、進退部材31の下端高さが変化することによって、風向板20の位置を第1の位置と第2の位置とに変位させる。つまり、位置調整部材30の下端高さが変化することによって、天井面に対する風向板20の傾斜方向が変えられる。
本実施の形態では、進退部材31の下端高さが第1高さに位置するときに、風向板20の位置が第1の位置に維持され、進退部材31の下端高さが第2高さに位置するときに、風向板20の位置が第2の位置に維持される。したがって、空調機81からの調温後の空気の温度が所定温度未満の場合、すなわち冷房運転時に、風向板20の位置が第1の位置に維持され、調温後の空気の温度が所定温度以上の場合、すなわち暖房運転時に、風向板20の位置が第2の位置に維持される。
なお、空調機81を使用しない期間も、進退部材31の下端高さは第1高さに位置するため、冷房運転時と同様に風向板20の位置は第1の位置に維持されている。
ここで、風向板20は、上下に重ねられる2枚の板21,22によって構成されている。風向板20の具体的な構成例については図4および図5を参照して説明する。図4は、風向板20の分解斜視図であり、図5は、風向板20の短辺方向の側面図である。
図4および図5に示されるように、下板21および上板22の長辺方向の長さは略同じであるが、これらの短辺方向の長さが異なっている。短辺方向において、上板22の長さの方が下板21の長さよりも短い。
上記回転軸50は、下板21の短辺方向中心位置に設けられる。具体的には、下板21は、回転軸50によって短辺方向における傾斜方向(位置)が変更可能となるように、外郭部11に取り付けられている。上板22は、下板21の傾斜方向に応じて、下板21上を短辺方向にスライドする。
図4に示されるように、下板21には、長辺方向に延びる複数のスリット23が設けられている。複数のスリット23は、短辺方向において互いに間隔をあけて配置されている。
下板21の短辺方向両端部には、上方に立ち上がる一対の凸部27,28が設けられている。凸部27,28は、下板21の長辺方向に沿って延びている。上板22は、下板21の短辺方向一端側の凸部27と他端側の凸部28との間を、スライド移動可能である。つまり、下板21の凸部27,28は、上板22の移動範囲を規定する移動規制部材としての役割を果たす。
下板21の上面には、上板22のスライド移動を円滑化するためのローラ25が設けられている。ローラ25は、上板22の長辺方向両端部にそれぞれ配置されている。
なお、上板22がスライド移動する際に、下板21の凸部27,28を乗り越えて上板22が落下することを防止するために、図5に示されるように、凸部27、28の上端には、内側に向かって突出する突出部材27a,28aがそれぞれ設けられることが望ましい。突出部材27aは、上板22の上面の短辺方向一端部に接触または対面し、突出部材28aは、上板22の上面の短辺方向他端部に接触または対面する。
また、下板21の長辺方向両端部にも、上方に突出する一対の凸部(図示せず)が設けられており、上板22は、下板21の全周に設けられた枠状の凸部の内側に配置されることが望ましい。
図4に示されるように、上板22にも、長辺方向に延びる複数のスリット24が設けられている。複数のスリット24は、上板22の短辺方向において互いに間隔をあけて配置されている。上板22のスリット24のピッチは、下板21のスリット23と同じピッチである。なお、上板22は、たとえば、スリット1つ分程度、下板21よりも短い。
上記した位置調整部材30は、下板21の短辺方向他端側の凸部28上面に接続される。図4に示されるように、位置調整部材30が固定される箇所26は、たとえば凸部28の延在方向中央位置である。この場合、位置調整部材30の下端高さが上下に変化することで、下板21の傾きが変わる。下板21の傾きが変わることで、上板22の相対位置が変化する。
風向板20がこのように構成されるため、風向板20が第1の位置に位置する状態と第2の位置に位置する状態とで、送風形式を異ならせることができる。図6は、風向板20が第1の位置に位置する状態における送風路を模式的に示す図であり、図7は、風向板20が第2の位置に位置する状態における送風路を模式的に示す図である。
図6に示されるように、位置調整部材30の下端部が第1高さに位置する場合、下板21の凸部28は凸部27よりも上に位置するため、下板21は、短辺方向一端側が下方となるように傾いている。上板22は、下板21の上にスライド移動可能に乗せられているだけであるため、上板22は、下板21の短辺方向一端寄りに位置する。つまり、上板22は、一端側の凸部27に突き当たり当接し、他端側の凸部28から離れている。
このとき、下板21および上板22それぞれのスリット23,24の位置はずれており、下板21のスリット23と上板22のスリット24とは上下に重ならない。そのため、この状態において、内部空間10に送られてきた調温後の空気は、スリット23,24を通過せず、2枚の板21,22で構成される風向板20の傾斜に沿って、短辺方向一端側の送風口61から部屋9に吹き出される。送風口61は、外郭部11の下端縁と風向板20の短辺方向一端縁との間に形成されるライン状の隙間である。
このように、風向板20が上述の第1の位置に位置する場合、一箇所の送風口61から部屋9の居住域9aに向けて調温後の空気が送り出される。つまり、第1の位置に位置する風向板20によって、送風路が部屋9の居住域9aを向く一方向に特定されるため、送風口61からの風速が大きい。
これに対し、図7に示されるように、位置調整部材30の下端部が第2高さに位置する場合に、下板21の凸部27は凸部28よりも上に位置するため、下板21は、短辺方向他端側が下方となるように傾いている。そのため、上板22は、下板21の短辺方向他端寄りに位置する。つまり、他端側の凸部28に突き当たり当接し、一端側の凸部27から離れている。
このとき、下板21および上板22それぞれのスリット23,24の位置は一致しており、下板21のスリット23と上板22のスリット24とが上下に重なる。そのため、この状態において、内部空間10に送られてきた調温後の空気は、スリット23,24で構成される送風孔29を通過する。また、2枚の板21,22で構成される風向板20の傾斜に沿って、短辺方向他端側の送風口62から部屋9に吹き出される。送風口62は、外郭部11の下端縁と風向板20の短辺方向他端縁との間に形成されるライン状の隙間である。
このように、風向板20が上述の第2の位置に位置する場合、一箇所の送風口62と複数の送風孔29とから、部屋9の非居住域9bに向けて調温後の空気が分散して送り出される。つまり、第2の位置に位置する風向板20によって、送風路が部屋9の非居住域9bを向く複数方向に定められるため、各送風口(孔)62,29からの風速が小さくなる。
したがって、本実施の形態の吹出し機構1によれば、居住域9aに居る居住者は、夏の冷房時には、調温後の空気の気流感により涼しく快適に過ごすことができる。また、冬の暖房時には、調温後の空気が直接当たることによる寒気を感じることがなくなるため、暖かく快適に過ごすことができる。
また、本実施の形態では、風向板20の複数の送風孔29が、夏の冷房時(風向板20が第1の位置に位置するとき)に閉鎖し、冬の暖房時(風向板20が第2の位置に位置するとき)にのみ開放するように構成されている。そのため、暖房時に、一箇所の送風口62のみから部屋9内に調温された空気が送風される場合に比べて、送風口62からの風速を小さくすることができる。したがって、吹出し機構1が、非居住域9bに面する壁92の近くに配置された場合であっても、送風口62から吹き出される空気が壁92に当たることによる巻き返しを防止することもできる。
また、本実施の形態の吹出し機構1によれば、空調機81から吹出し用開口91aに送られてくる調温後の空気の温度で自動的に風向板20の位置を変位させることができる。そのため、居住者(使用者)は、風向を調整するための操作をしなくても、快適な吹出し状態を実現することができる。また、吹出し機構1を、吹き抜け天井など、部屋9の床から著しく高い位置にある場所に設置することもできる。
さらに、本実施の形態の吹出し機構1は、温度によって自身の形態が変化する位置調整部材30を備えているため、風向変更のために電力を必要としない。したがって、電気エネルギーを使うことなく半永久的に風向の自動調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、風向板20の位置を変更するだけで風向が調整できるため、吹出し機構1の構成を簡易な構成とすることができる。
(変形例)
本実施の形態では、位置調整部材30の進退部材31の下端部(先端)が風向板20に固定されていることとしたが、固定されていなくてもよい。この場合、回転軸50を下板21の短辺方向他端側に偏心させて配置し、進退部材31の下端高さが第1高さに位置する場合に、下板21の重みにより自然に第1の位置に傾くように構成してもよい。
また、本実施の形態では、下板21のスリット23と上板22のスリット24とにより送風孔29を構成することとしたが、このような例に限定されない。送風孔29は、風向板20が第2の位置に位置する場合に開放し、第1の位置に位置する場合に閉鎖するように構成されていればよい。
また、風向板20は、少なくとも夏の冷房時に居住域9aに風を送りだし、冬の暖房時に非居住域9bに風を送り出す構成であればよく、暖房時に開放される送風孔29を有していなくてもよい。
また、本実施の形態では、風向板20の第1の位置と第2の位置とは、風向板20の傾斜方向が異なる位置(反対向き)であることとしたが、このような例に限定されない。
また、本実施の形態では、吹出し機構1が部屋9の天井91に設けられることとしたが、部屋9に面する壁や床に設けられてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,100 機構、9 部屋、9a 居住域、9b 非居住域、10 内部空間、11 外郭部、12 枠部材、13 ネック部、14 連結部、20 風向板、21 下板、22 上板、23,24 スリット、25 ローラ、27,28 凸部、27a,28a 突出部材、29 送風孔、30 位置調整部材、31 進退部材、50 回転軸、61,62 送風口、81 ダクト式空調機、82 ダクト、90 天井裏空間、91 天井、91a 吹出し用開口、101 スラット。

Claims (5)

  1. 壁に面した非居住域と前記壁から離れた居住域とを有する部屋の天井に位置する吹出し用開口に設けられ、ダクト式空調機により調温された空気を前記部屋内に吹き出す吹出し機構であって、
    前記吹出し用開口は、前記非居住域の上方、または、前記居住域と前記非居住域との境界部分の上方に配置され、
    空気の通路となる内部空間を有する外郭部と、
    前記外郭部の下端部に配置されて前記内部空間に対面し前記壁から遠い方の端部が前記壁側の端部よりも下方となって前記居住域に向かって風を送り出す第1の位置と、前記壁側の端部が前記壁から遠い方の端部よりも下方となって前記非居住域に向かって風を送り出す第2の位置との2つの傾斜位置に変位可能な風向板と、
    前記空調機から前記吹出し用開口に送られる空気の温度に応じて形態が変化することによって、前記風向板の位置を、冷房運転時に前記第1の位置、暖房運転時に前記第2の位置となるように変更する位置調整部材とを備え
    前記風向板が前記第1の位置に位置するときに、前記外郭部の下端縁と前記風向板の前記壁から遠い方の端部との間に形成される第1送風口から調温後の空気を送風し、前記風向板が前記第2の位置に位置するときに、前記外郭部の下端縁と前記風向板の前記壁側の端部との間に形成される第2送風口から調温後の空気を送風する、吹出し機構。
  2. 前記位置調整部材は、前記空気の温度が所定温度未満の場合に、前記風向板の位置を前記第1の位置とし、前記空気の温度が前記所定温度以上の場合に、前記風向板の位置を前記第2の位置とする、請求項1に記載の吹出し機構。
  3. 前記風向板は、前記第2の位置に位置する場合に開放し、前記第1の位置に位置する場合に閉鎖する送風孔を有する、請求項2に記載の吹出し機構。
  4. 前記風向板は、所定間隔でスリットが設けられた下板と、前記下板の上に重ねられ前記下板の傾きに応じてスライドする上板とで構成され、
    前記上板は、前記第2の位置の場合にのみ前記下板のスリットと重なるように設けられた複数のスリットを有し、
    前記送風孔は、前記上板のスリットと前記下板のスリットとにより構成される、請求項3に記載の吹出し機構。
  5. 記風向板は、平面視において短辺と長辺とを有する長方形状であり、
    前記第1の位置は、前記風向板が、天井面に対して短辺方向一端側が他端側よりも下方となるよう傾斜した位置であり、前記第2の位置は、前記風向板が、天井面に対して短辺方向他端側が一端側よりも下方となるように傾斜した位置である、請求項1〜4のいずれかに記載の吹出し機構。
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