JP2003042528A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003042528A
JP2003042528A JP2001225311A JP2001225311A JP2003042528A JP 2003042528 A JP2003042528 A JP 2003042528A JP 2001225311 A JP2001225311 A JP 2001225311A JP 2001225311 A JP2001225311 A JP 2001225311A JP 2003042528 A JP2003042528 A JP 2003042528A
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Japan
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air
wind
air conditioner
wind guide
flow
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JP2001225311A
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Susumu Yamazaki
山崎  進
Mikio Tanaka
幹夫 田中
Takashi Nakayama
崇 中山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気調和機で暖房する時の立ち上がり時、足元
の床面まで温かな温風を到達させることができるように
すると共に、流れに乱れの少ない温風を部屋の隅々まで
送風することができるようにし、効果的に効率よく暖房
して快適に調和された生活空間を提供することにある。 【解決手段】空気吹出し口にこの空気吹出し口から突出
するように風案内手段8を設けて、比較的長い寸法の風
案内手段で風の流れを偏向していることから風の流れの
指向性が強くなる。したがって温風が上昇し難くなっ
て、流れが乱れること無く層流のまま従来よりも遠くま
で吹出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の風向
調節装置に関するもので、特に、暖房時における温風の
風向調整に好適な空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は人が生活する室内の壁面あ
るいは天井面に設置され、その室内全体を人が生活する
ために快適な温湿度条件に保つことを目標としてきた。
そのため、図17で示すように空気調和機101は貫流
型送風機104の稼動により室内の空気を吸込み口10
2から吸い込み、吸い込んだ室内の空気が熱交換器10
3を通過する間に、夏期の場合には冷却するととともに
除湿して乾燥した冷風にして、冬期の場合には加熱して
温めて温風にして、吹出し口105から再び室内に吹出
し、部屋全体を快適な温湿度条件に保つようにしてい
る。空気調和機1の貫流型送風機104には吹出した風
の流れを乱すことが少なく、そのため遠距離まで風を送
ることのできる貫流型送風機が使われている。しかし、
調和された空気を吹出す空気調和機1の吹出し口105
は更に小さいので、そこらから吹出された風で部屋全体
を快適な条件に保つことは非常に難しかった。そのた
め、部屋全体を調和するのではなく、せめて人が生活す
る生活空間を快適にしようと、吹出し口105に風の流
れを上下方向に偏向する上下風向調整板106と左右方
向に風の流れを偏向する左右風向調整板107を設け、
それぞれの風向調整板を調整することにより、生活空間
を快適な状態に調和しようとしていた。
【0003】夏の場合、吹出し口105から吹出される
調和された空気は、熱交換器103で冷却されて冷めた
くなっているので室内の周りの空気より比重が重く、上
下風向調整板106を図17に示す破線の位置(a)に
することによりほぼ水平に吹出し、先に行くにしたがっ
て自然と下方に下がり、生活空間を快適に調和すること
ができる。しかし、冬の場合には調和された空気は熱交
換器103で温かく加熱されて比重が軽くなっているた
め、吹出された後、上方に浮き上がり易くなっている。
生活空間を暖房するため上下風向調整板106を図18
に示す下方に向けた位置(b)に調整し、矢印110の
ようにできるだけ下方に向けて吹出すようにしている。
この場合、上下風向調整板106は吹出し口105から
吹出す温風を遮るように調整されるため、温風の流れが
乱され、温風が遠くまで届き難くなっていた。また、先
にも述べたように温められた空気は周りの空気より比重
が軽いので矢印111のように途中から上方へ浮き上が
り、人の足元になかなか届かず、足元を素早く暖房する
ことができなかった。これを解決する1方法として、吹
出し口105から吹出す温風の速さを速くし、浮き上が
るよりも速く足元に届くようにする方法が考えられる
が、温風の速さを速くすると温風は足元に届くが、風速
が速くなったことで体感温度が下がり、逆に寒さを感じ
るという矛盾した結果になっていた。体感温度が下がっ
た分、温風の温度を上げれば良いわけであるが、空気調
和機の機能上、温風の温度と速さの間には一定の関係が
あり、温風の温度を大きく上げることはできなかった。
【0004】これらの問題を解決するため、特許第28
44984号に開示されているように上下風向調整板を
中央風向調整板、左風向調整板および右風向調整板に3
分割し、さらに、中央風向調整板を下方に向け、左右風
向調整板をそれよりやや上向きにすることにより、吹出
し口の中央部から吹出された温風が上方に浮き上がろう
とするのを、左右から吹出した温風の流れが押え込み、
温風の到達距離を長くしようとしている。しかし、左右
から吹出す温風は3分割した内の一部の温風なので風量
が少なく、また、その温風自身も比重の軽い温風なの
で、上方へ浮き上がるのを押え込むには現在では充分と
は云えなくなってきた。また、左右風向調整板を完全に
閉じ、中央部からのみ温風を吹出し、風速を速くし到達
距離を長くしようとしている。しかし、この場合は左右
風向調整板で吹出し口の両端部を塞ぎ、吹出し面積を減
少させているので、風速は若干速くなるが全体の風量が
減少して暖房効果を抑制していた。また、狭くなった吹
出し口から温風を吹出すことになり、温風の流れが乱れ
て途中で拡散して、温風が床面までスムースに到達せ
ず、風速を高めなければ足元を快適に温め難くなってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気調和機は生活空間
を有効に活用するため室内の天井近くに据え付けられ、
その高い位置から吹出す調和された空気で生活空間を快
適な状態に調和しようとしている。夏季の冷房の場合に
は、冷風の比重が重いため冷風を水平に吹出しても、冷
風は自然に下方に下がって生活空間をほぼ快適な状態に
調和することができる。しかし、冬季の暖房の場合に
は、上記したとおり、吹出された温かい空気は比重が軽
いので直ぐに上方へ浮き上がってしまい、生活空間を快
適に調和することができなかった。
【0006】また、先に述べたように上下風向調整板や
左右風向調整板の構造、形状を工夫して、暖房時、温風
が浮き上がる現象を極力押え、できるだけ遠距離まで温
風を到達させる試みが成されてきたが、現在においては
充分といえなくなった。特に、冬の朝など、冷えきった
部屋を温めるため空気調和機を運転して温めようとする
時は、室内の空気と吹出し空気温度との温度差が大きい
為、上方に暖かい空気が上昇してしまい、部屋が温まる
まで暫くの間、足元の寒い部屋で我慢しなければならな
かった。
【0007】本発明は、冬季において空気調和機の暖房
立ち上がり時、足元の床面まで温かな温風を素早く到達
させると共に、流れに乱れの少ない温風を部屋の隅々ま
で送風することができ、効果的に効率よく暖房して快適
に調和された生活空間を創出させることを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では空気調和機から吹出された風の流れが層
流に成っていることに着目し、空気吹出し口にこの空気
吹出し口から突出するように風案内手段を設け、この風
案内手段の運転時における空気の吹出し方向の上記突出
する寸法を、空気吹出し口の高さ寸法よりも大きくした
ものである。
【0009】従来、暖房時の温風の流れを下向きに偏向
させるため、一枚の短寸法の上下風向調整板で風の流れ
を遮るように強引に大きく偏向させていたが、本発明で
は比較的長い寸法の風案内手段で、風の流れを偏向し、
生活空間である下方に偏向している。この風案内手段が
長い寸法であることから風の流れの指向性が強くなる。
したがって温風が上昇し難くなって、流れが乱れること
無く層流のまま従来よりも遠くまで吹出すことができ
る。これによって、吹出し速度の遅い温風であっても上
昇し難く、足元まで温風を到達させることができるよう
になる。また、乱れの少ない流れとして風を送り出すこ
とにより温風の到達距離が長くなり、部屋全体に温風が
到達するので、温度分布が良くなり、効率よく効果的に
生活空間を暖房することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1〜15
によって説明する。図1は本発明による空気調和機の風
向調整装置を収納した断面説明図、図2は風向調整装置
の使用例を示したものである。図1において1は空気調
和機、2は吸込み口、3は熱交換器、4は貫流型送風
機、5は吹出し口、6は上下風向偏向調整板、7は左右
風向調整板、8は本発明で新たに設けた風向案内板であ
る。通常、空気調和機1は生活空間の妨げにならないよ
うに部屋の天井部近くの壁面に設置されている。そし
て、図1で示すように貫流型送風機4の稼動により室内
の空気を吸込み口2から吸い込み、吸い込まれた室内の
空気が熱交換器3を通過する間に、夏期の場合には冷却
するととともに除湿して乾燥した冷風にして、冬期の場
合には加熱して温めて温風にして、吹出し口5から再び
室内に吹出し、部屋全体を快適な温湿度条件に保つよう
にしている。この場合、空気調和機1から吹出された風
は吹出し口5によりやや斜め下方に向けられるが、貫流
型送風機4は貫流型送風機4の遠心方向に層流の状態で
風を送り出しているため、斜め下方より前方水平方向に
吹出される傾向にある。夏期の場合には上下風向調整板
6を破線の位置(a)のようにやや下方に向けることに
より、吹出し口5から吹出された冷風は上下風向調整板
6により少し下向きに偏向されるが、偏向の角度が少な
いので、流れを乱されること無く層流のまま斜め下方に
向かい遠距離まで到達することができる。また、冷風は
比重が重いので自然と下方に下りてきて、生活空間を快
適に調和することになる。冬期の場合には生活空間を快
適に調和するため温風をできるだけ下方に誘導しようと
して、上下風向調整板6を位置(b)のようにできるだ
け下方に向けることになる。
【0011】しかし、先にも述べたように温かな風は、
比重が軽いので人の足元に届く前に従来の図18で示し
たように途中で上方に浮上すると共に、温風の流れを遮
るように上下風向偏向板6を配置して、強引に流れを偏
向させているので、温風の流れが乱れて乱流となりなか
なか足元まで届かなかった。
【0012】本実施例では図2のように風案内板8とし
て複数の偏向板を使用して温風の流れを誘導し、その間
にわたって温風の向きを無理なく少しずつ偏向させるの
で、温風が乱れること無く、少ない量の温風であっても
層流のまま足元まで到達させることができるようにな
る。また、風案内板8を使用しない時には図1に示すよ
うに空気調和機1の本体の中に設けた風案内板収納部9
に縮めた形で格納されているので、その時には上下風向
偏向板6や左右風向偏向板7を使用して生活空間の風の
流れを調整することになる。
【0013】冬季における暖房運転等で暖かい風を足元
まで送風しなければならない時には非常に効果的で、特
に、少ない量の温風でも足元まで温風を送ることができ
るので、暖房運転を開始した立ち上がり時に、風量を少
なくして風の温度を高くした弱い温風でも確実に足元ま
で送風することができるようになる。
【0014】次に本発明、風向調整装置の主体をなす風
案内板8の構造について図3〜図8により説明する。風
案内板8は、使用時には図3のように引き伸ばし、空気
調和機1の全面に重力により垂れ下がった状態で使用
し、不使用時には図4のように縮めて、空気調和機1の
全面に設けた風案内板格納部9に格納する。図1では示
していないが、この風案内板格納部9の前面に風案内板
8を覆う蓋を設けることにより外観をきれいすることが
できる。図3は風案内板8を水平に引き伸ばした状態を
示すもので、風案内板8は複数の偏向板8a〜8cで構
成されていて、本例では3枚の偏向板を使用した例で説
明する。各偏向板8a〜8cは図5に示すように、偏向
板8a、偏向板8b、先端部となる偏向板8cの3種類
の形状から構成されている。また、風案内板8は縮めた
時、図4のように偏向板8aの中には偏向板8b〜8c
を収納できるようになっており、偏向板8aのスライド
突起8a−1を空気調和機1の風案内板格納部9の側面
部に設けた溝(図示せず)に摺動可能な状態で係合し
て、空気調和機1に格納できるようになっている。そし
て、偏向板8aに設けられたスライド受け8a−2に偏
向板8bのスライド部8b−4が図6、図7のように摺
動可能に挿入され、手前いっぱいに引き伸ばされた時に
は、偏向板8aのストッパー8a−3に偏向板8bの突
起14bが当接し、それ以上引き出せないようになって
いる。風案内板8の1枚目の偏向板8aには空気調和機
1の風案内板収納部9の収納溝(図示せず)に勘合して
摺動するスライド突起8a−1、長手方向の両端部には
コの字状を成すスライド受け8a−2およびストッパー
8a−3が設けられていている。2枚目の偏向板8bに
は長手方向の端部にスライド部8b−4が設けられてい
て、その後部には突起14bが突出している。また、ス
ライド部8b−4の近傍、下内側には偏向板8aと同様
にスライド受け8a−2、ストッパー8b−3が設けら
れている。そして、偏向板8cは長手方向の端部にはス
ライド部8c−2、突起8c−1が設けられているが、
偏向板8b〜8cにあるスライド受けおよびストッパー
が無く、代わりに飾り縁8c−3が設けられている。
【0015】このような形状において、それぞれの偏向
板8a〜8cは図6、図7に示すように偏向板8aは偏
向板8bを、偏向板8bは偏向板8cを、それぞれのス
ライド受け8a−2,8b−2にそれぞれのスライド部
8b−4,8c−2を摺動可能に収納している。
【0016】そして、偏向板8fの飾り縁8c−3を撮
んで引き出すことにより、風案内板8は図3のように引
き伸ばされ、それぞれの偏向板に設けられたストッパー
8a−3,8b−3にスライド部後部の突起8b−1,
8c−1が当接してそれ以上引き出せないようになって
いる。そして、突起8b−1,8c−1が当接するスト
ッパー8a−3,8b−3近傍のスライド受け8a−
2,8b−2の端部は図8に示すように先端部が少し広
くなっており、摺動したスライド部8b−4,8c−2
がその隙間の分だけ下側に傾斜するようになっている。
これにより空気調和機1から引き出された風案内板8は
緩い曲面を描いて吹出し口5の前面に垂れ下がるので、
吹出し口5から吹出された層流の調和された風は、流れ
を乱されること無く、少しずつ流れの向きを変えるの
で、風速が弱くても層流のまま確実に足元まで到達する
ことができる。
【0017】このように風案内板8を引き伸ばすことに
より、風案内板8の長さに亘って風を誘導することがで
き、風を必要とする所に集中的に風を送ることができる
ようになる。したがって、本発明の風案内板8を組み込
んだ空気調和機1は壁据え付け形であっても、風を集中
しておくることができるので局所空調機として使うこと
が可能となる。夏の暑い外出先から帰宅して、速く涼し
くなりたいというような時には、風案内板8を適宜な長
さで引き伸ばすことにより下方に冷風を送ることができ
るので、素早く涼しくなることができる。また、冬の朝
など、冷え切っている部屋を温める場合にも、風案内板
8を引き伸ばすことにより温かな風を足元に送ることが
できるので、部屋が温まるまでじっと寒さを堪えて我慢
する必要がなくなる。部屋の温湿度度条件が整い快適に
調和された後は風案内板8を短く縮め、空気調和機1の
風案内板収納部9に格納し、後は、吹出し口5に設けて
ある従来の上下風向調整板6および左右風向調整板7に
より、今迄と同様に風の向きを変え、生活空間を快適に
調和することができる。
【0018】なお、調和した空気を集中的に送る別な方
法としては図9〜図16のような方法も考えられる。
【0019】すなわち図9〜図10に示す実施例におい
ては、風案内板16を、弾性を有するプラスチック製薄
板或いは布等の柔軟性のある材質とし、不使用時には巻
込んで格納し、風の向きを偏向する場合には引き伸ばす
ことが可能な部材とした。この風案内板16は、使用し
ないとき巻取り軸18に図10のように巻き付けられ、
軸端17を吹出し口5の前面に図9のように引き出して
使用する。この状態で、貫流型送風機4が動作していな
いときは風が流れないので、風案内板16は重力に従っ
て下方に垂れ下がり、貫流型送風機4が動作すると、風
案内板16はその風速に応じて上昇し図9に示すように
上面が凸、下面(風が当たる面)が凹となる緩やかな略
円弧状のカーブが形成される。これによって吹出した温
風は風案内板16に沿って流れ、足元の床面を暖房す
る。
【0020】空気調和機の送風機として用いられる貫流
型送風機4は、空気調和機本体幅方向に長手方向が設置
されるが、空気調和機高さ方向では風速分布が生ずるも
のの、空気調和機本体幅方向ではほぼ均質な風速とな
る。このため、風案内板16が上下方向にばたつきにく
いという特性がある。風案内板16の材質として、わず
かな気流の変動でもばたつきにくく、熱に強くかつ巻取
りができる材質としなければならない。これらを満たす
材質としてやや厚めの柔軟性のあるプラスチックや厚手
の布が好適である。なお、巻取り軸18の機構として、
内部にばね及びストッパを有し、ばねは、巻取り方向に
力が働き、ストッパはばねの引っ張り方向に抗して、風
案内板16を好みの位置に止めるためのものである。こ
のストッパは、風案内板16を反巻取り方向に引くこと
で解除される。
【0021】図11〜図13に示した実施例の場合は、
吹出し口の周囲に図12に示す複数個の筒状の個体ダク
ト19a〜19cからなる風案内筒19を設け、引き出
した時には図11のようにそれぞれの相対する個体ダク
ト間で先端部と後端部が当接してそれ以上引き出せない
ようにし、短く縮めた時には図13のように一番外側の
ダクトに収納する構造になっている。そして、この縮め
た状態で空気調和機1に格納することにより、通常は従
来の上下風向調整板6や左右風向調整板7で風の流れを
調整することになる。
【0022】同様に、図14では蛇腹式のダクトを吹出
し口の周囲に設け、引き伸ばした時には図14のように
伸びて、冷温風を局所に集中的に送ることができ、縮め
ると図15のように短くなり、この状態で空気調和機1
に格納することができる。格納した状態では、従来の上
下風向調整板6、左右風向調整板7で風の流れを調整す
ることができる。
【0023】なお、先の風案内板等は縮めた状態で空気
調和機に格納するように説明したが、必要に応じて風案
内板を取り付け、使わない時に取り外して格納する方法
も可能である。
【0024】図16は空気吹出し口の高さ寸法hよりも
大きく、運転時に空気吹出し口から突出するように設け
られた風向調整板21により、吹出した風の流れを調整
するのものである。吹出し口の前面に、運転時における
空気の吹出し方向の寸法が、空気吹出し口の高さ寸法h
よりも大きく、空気吹出し口から突出するように設けら
れた風向調整板21を設け、その回転中心部を背面側ケ
ーシングの側に設けて回動自在に取り付け、空気調和機
1を使用しない場合には(a)の位置で吹出し口5を全
面的に覆っている。暖房で使用する場合には(b)の位
置に回動して背面側ケーシング22の延長線にほぼ並行
にすることにより、背面側ケーシング22に沿って流れ
てくる温風の流れを乱すこと無く、温風を吹出し口の高
さ寸法hよりも空気の吹出し方向に大きな寸法にされ
て、空気吹出し口から突出するように設けられた風向調
整板21の内外面に沿わせてスムースに誘導し、強風で
なくても遠距離まで到達させようとするものである。ま
だ部屋の温度が充分に温まっていない暖房の立ち上がり
時には、風向調整板21を更に回動して(c)の位置に
回動することにより、温風の流れは風向調整板21に沿
って更に下方に誘導され、乱れること無く足元近くの床
面を暖房することが可能となる。
【0025】この貫流ファンの特性として、背面側ケー
シング22に沿う流れが最も速いので、図16における
位置Cに回動させても流れC’は比較的流速が早くしっ
かりと床面まで到達するが、回動軸の位置を風向調整板
21の上端側に置いて、回動方向を図16の反時計方向
として風向を調節しても構わない。
【0026】以上詳細に説明したように、本実施例の風
向調整装置である風案内手段は、空気吹出し口にこの空
気吹出し口から突出するように風案内手段を設けたもの
である。すなわち、比較的長い寸法の風案内手段で、風
の流れを偏向し、生活空間である下方に偏向している。
この風案内手段が長い寸法であることから風の流れの指
向性が強くなる。したがって温風が上昇し難くなって、
流れが乱れること無く層流のまま従来よりも遠くまで吹
出すことができる。これによって、吹出し速度の遅い温
風であっても上昇し難く、足元まで温風を到達させるこ
とができるようになる。また、乱れの少ない流れとして
風を送り出すことにより温風の到達距離が長くなり、部
屋全体に温風が到達するので、温度分布が良くなり、効
率よく効果的に生活空間を暖房することが可能となる。
【0027】次に、複数の偏向板を使用して温風の流れ
を誘導し、その間にわたって温風の向きを無理なく少し
ずつ偏向させた場合は、さらに温風の流れが乱れること
無く、弱い温風であっても層流となって足元まで到達さ
せることができるようになる。
【0028】また夏季には、風案内板を適当な長さに引
き伸ばして、集中的に冷風を送る局所冷房として空気調
和機を使用することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上本発明によれば、冬季において空気
調和機の暖房立ち上がり時、足元の床面まで温かな温風
を素早く到達させると共に、流れに乱れの少ない温風を
部屋の隅々まで送風することができ、効果的に効率よく
暖房して快適に調和された生活空間を創出させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による風向調整装置を組み込んだ空気調
和機の断面説明図。
【図2】本発明による空気調和機の風向調整装置の使用
説明図。
【図3】風案内板を引き伸ばした状態の説明図。
【図4】風案内板を縮めた状態の説明図。
【図5】風案内板の各偏向板の外観図。
【図6】風案内板を上面から見た各偏向板のスライド説
明図。
【図7】風案内板を前面から見た各偏向板のスライド説
明図。
【図8】各偏向板のストッパー部の詳細説明図。
【図9】風案内板の別な実施例図。
【図10】風案内板を空気調和機に格納した状態の断面
説明図。
【図11】風案内板の別な実施例図。
【図12】風案内板を引き伸ばした状態の説明図。
【図13】風案内板を縮めた状態の説明図。
【図14】風案内板の別な実施例図。
【図15】風案内板を縮めた状態の説明図。
【図16】吹出し口の高さ寸法より大きい風向調整板の
実施例図。
【図17】従来の風向偏向装置を組み込んだ空気調和機
の断面図。
【図18】従来の空気調和機の風の流れ説明図。
【符号の説明】
1…空気調和機、2…吸込み口、3…熱交換器、4…貫
流型送風機、5…吹出し口、6…上下風向調整板、7…
左右風向調整板、8…風案内板、9…風案内板格納部、
8a−1…突起、8a−2、8b−2…スライド受け、
8a−3、8b−3…ストッパー、8b−4、8c−2
…スライド部、8b−1、8c−1…突起、8c−3…
飾り縁、16…風案内板、17…軸端、18…巻取り
軸、19…ダクト、20…蛇腹、21…風向調整板、2
2…背面側ケーシング、101…空気調和機、102…
吸込み口、103…熱交換器、104…貫流型送風機、
105…吹出し口、106…上下風向調整板、107…
左右風向調整板
フロントページの続き (72)発明者 中山 崇 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 3L081 AA02 AB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下風向調整手段で風の流れを調整する空
    気調和機において、空気吹出し口にこの空気吹出し口か
    ら突出するように伸縮可能な風案内手段を設け、この風
    案内手段の運転時における空気の吹出し方向の上記突出
    する寸法が、空気吹出し口の高さ寸法よりも大きくした
    空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1において、風案内手段を構成する
    個々の偏向手段がお互いに摺動可能に係合していて、引
    き伸ばした時には板状になり、縮めた時には最外部の偏
    向手段にすべての偏向手段が収納でき、その状態で空気
    調和機内に格納されるようにした空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1において、風案内手段が、弾性を
    有するプラスチック製薄板或いは布等の柔軟性のある材
    質で構成され、不使用時には巻込んで格納し、風の向き
    を偏向する場合には引き伸ばすことを可能とした空気調
    和機。
  4. 【請求項4】請求項1において、風案内手段を複数個の
    個体ダクトで構成し、個体ダクトを引き伸ばし可能にし
    た空気調和機。
  5. 【請求項5】請求項1において、風案内手段を伸縮可能
    な蛇腹で構成し、蛇腹を引き伸ばし可能に構成した空気
    調和機。
  6. 【請求項6】上下風向調整手段で風の流れを調整する空
    気調和機において、空気吹出し口に、この空気吹出し口
    の左右方向に沿って設けられた風向調整手段を備え、こ
    の風向調整手段の運転時における空気の吹出し方向の寸
    法が、空気吹出し口の高さ寸法よりも大きく、空気吹出
    し口から突出するようにした空気調和機。
  7. 【請求項7】請求項6において、風向調整手段が空気吹
    出し口の全面を覆うように回動自在に設けられた空気調
    和機。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、風向調整手段
    が下方を向いて開いた状態では貫流型送風機の背面ケー
    シングの延長線に並行に出来るように回動自在に配設さ
    れた空気調和機。
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