JPH084949Y2 - シンブル - Google Patents

シンブル

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JPH084949Y2
JPH084949Y2 JP1991044969U JP4496991U JPH084949Y2 JP H084949 Y2 JPH084949 Y2 JP H084949Y2 JP 1991044969 U JP1991044969 U JP 1991044969U JP 4496991 U JP4496991 U JP 4496991U JP H084949 Y2 JPH084949 Y2 JP H084949Y2
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JP
Japan
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thimble
wall portion
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needle
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Inventor
順一 桑原
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クロバー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、縫製作業に用いるシ
ンブルに関する。
【0002】
【従来の技術】縫製品の手縫い作業においては、運針に
際して縫い針の頭を押すとともに、指先を保護するため
に、右手中指にシンブル(指抜き)をはめることが多
い。上記シンブルは、指入れ穴を有する略有底筒状に形
成されており、その側壁部外周面および底壁部外側面
に、縫製針の頭部を係止して、これを押圧することので
きる多数の係止凹部を形成した針押し部が設けられてい
る。従来、上記シンブルは、真鍮をダイキャスト成形
し、あるいはプレス成形したものの表面に、ニッケルメ
ッキを施して形成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この種のシ
ンブルをダイキャスト成形によって形成する場合、その
厚みおよび重量が大きくなる。このため、使用者にとっ
て使用しづらいものとならざるを得なかった。一方、プ
レス成形により形成したものは、シンブル本体の厚さを
薄くすることができるが、略有底筒状に形成しなければ
ならないため、側壁部および底壁部の厚さを一定にする
ことが困難であるとともに、上記側壁部外周面および底
壁部外側面に係止凹部を形成することがきわめて困難で
あり、品質を一定にすることができないという問題があ
った。また、真鍮をダイキャスト成形、あるいはプレス
成形したシンブルにおいては、シンブル本体を略有底筒
状に加工した後、これらの表面にクロームメッキが施さ
れていた。ところが、本体が有底筒状の形態をしている
ため、バレル容器内で互いに嵌まりあい、表面に均一な
メッキが施せないという問題があった。このため、品質
の高いシンブルを形成することができないという問題が
あった。本願考案は、上述の事情のもとで考え出された
ものであって、上記従来の問題を解決し、軽量で、かつ
品質を一定にすることができ、しかも、使用感がよく、
さらに高級感をもたすことのできるシンブルを提供する
ことをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願考案では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願考案は、木あるいは樹脂で形成され、指入れ
穴を有する略有底筒状の本体の側壁部外周面と底壁部外
側面の一方または双方に、縫製針の頭部を係止しうる係
止凹部を形成した金属プレートを、前記係止凹部が外側
に臨むように貼着してなる針押し部を設けたことを特徴
とする。
【0005】
【考案の作用および効果】本願考案に係るシンブルは、
木あるいは樹脂で有底筒状の本体を形成するとともに、
この本体の側壁部外周面と底壁部外周面の一方または双
方に、係止凹部を形成した金属プレートを貼着してなる
針押し部を設けて大略構成される。本体が木あるいは樹
脂で形成されているため、従来の真鍮でダイキャスト形
成したシンブルに比べて重量が大幅に低減させられ、使
用者にとって使いよいシンブルを形成することができ
る。なお、上記針押し部は、金属プレートで形成される
が、厚さの薄い金属プレートを採用することができるた
め、シンブルの重さが増加するといった問題は生じな
い。
【0006】また、本願考案に係る針押し部は、上記本
体の側壁部外周面と底壁部外周面の一方または双方に、
縫製針の頭部を係止しうる係止凹部を形成した金属プレ
ートを貼着して形成されている。本願考案においては、
平板状の金属プレートの表面にエッチングあるいはプレ
ス加工等を施すことにより上記係止凹部を形成すること
ができるため、精度の高い係止凹部をきわめて容易に形
成することができる。このため、側壁部外周面および底
壁部外側面に精度の高い針押し部を形成することができ
る。
【0007】また、上記係止凹部を設けた金属プレート
に、メッキを施すこともきわめて容易であり、精度の高
いメッキを施すこともできる。このため、品質および外
観のきわめてよい針押し部を形成することができる。し
かも、上記金属プレートを加工する際に、金属プレート
表面に容易に装飾を施すことができる。このため、針押
し部に美観を持たせることも可能となる。
【0008】さらに、本願考案においては、本体に木ま
たは樹脂を採用しているため、指入れ穴が使用者の指に
なじみよく、従来の金属で一体形成されたものに比べ、
使用感がきわめてよい。加えて、本願考案における本体
を高級感ある木を用いて形成することも可能であり、質
感の高い高級なシンブルを製作することもできる。
【0009】
【実施例の説明】以下、本願考案に係るシンブルの実施
例を、図1ないし図5に基づいて具体的に説明する。本
実施例に係るシンブル1は、図1ないし図3に示すよう
に、指入れ穴2を有する略有底筒状の本体3の側壁部4
の外周面および底壁部5の外側面に、係止凹部6を形成
した金属プレート7a、7bを貼着してなる針押し部8
a,8bを設けて大略構成される。
【0010】本実施例に係る本体3は、木あるいは樹脂
で一体形成されており、内部に、開口部に向かって直径
が次第に増加する円錐台形状の指入れ穴2が形成されて
いる。また、上記側壁部外周面および底壁部外側面に
は、次に説明する金属プレート7aを嵌め込んで針押し
部を形成するための段落ち面9a,9bが形成されてい
る。上記本体3を、木で形成する場合は、かえで、ロー
ズウッド、黒檀等の硬質木材を旋盤加工することによっ
て形成することができる。また、樹脂で形成する場合に
は射出成形などによって形成することができる。
【0011】本実施例に係るシンブルは、側壁部外周面
に設けた側部針押し部8aと、底壁部外側面に設けた底
部針押し部8bとを備え、これら針押し部8a,8b
は、上記本体3の段落ち面9a,9bに多数の係止凹部
6を形成した金属プレート7a,7bを嵌め込み状に貼
着して形成されている。上記金属プレート7は、たとえ
ば、ステンレス製薄板を上記段落ち面9a,9bの形状
に合わせて切断して形成されており、図3および図5に
示すように、その表面には多数の係止凹部6がエッチン
グ加工によって形成されている。そして、上記金属プレ
ート7a,7bは、上記本体3の段落ち面9a,9bに
接着等により貼着され、側壁部全周に側部針押し部8a
が、底壁部外側に円形状の底部針押し部8bが形成され
ている。
【0012】上記構成のシンブル1においては、本体3
が木あるいは樹脂で形成されるとともに、その側壁部外
周面および底壁部外側面に金属プレート7a,7bを嵌
め込むことにより針押し部8a,8bが設けられている
ため、従来のダイキャスト成形したものに比べて、重量
を大幅に減少させることができる。このため、使用者に
とって非常に使いよいシンブルを形成することが可能と
なる。
【0013】また、上記係止凹部6は、金属プレート7
a,7bを上記段落ち面9a,9bに貼着する前に、金
属プレート7a,7bの表面にエッチング加工を施すこ
とによって形成される。このため、係止凹部6をきわめ
て容易に、かつ精度高く形成することができ、従来のよ
うに針押し部の品質にばらつきが生じることはない。ま
た、金属プレート7a,7bの表面に、上記係止凹部6
を形成すると同時に、模様等の装飾を施すことができ
る。このため、外観がきわめてよい針押し部8a,8b
を設けることも可能となる。また、従来のシンブルのよ
うに、有底の筒状の状態でバレルメッキをする必要もな
くなり、真鍮製の金属プレートを採用する場合でも、精
度の高いメッキ加工を施すことができる。
【0014】さらに、本体を木または樹脂で形成してい
るため、使用者の指と上記指入れ穴2が馴染みやすく、
従来の金属性のものに比べて、使用感が格段に向上させ
られる。加えて、本体2を高級な木で形成すると、シン
ブル1の質感が向上させられ、高級感ただようシンブル
を形成することも可能となる。
【0015】本願考案の範囲は上述の実施例に限定され
ることはない。実施例においては、側壁部外周面に側部
針押し部8aを、底壁部外側面に底部針押し部8bをを
設けたが、側部針押し部8aまたは底部針押し部8bの
一方のみを設けてもよい。また、金属プレート7a,7
bにステンレス薄板を採用して、エッチングによって係
止凹部6を形成したが、たとえば、、真鍮製薄板を金属
プレートとして採用し、プレス加工によって係止凹部を
形成した後、表面にクロームメッキを施して形成するこ
ともできる。また、アルミ等他の材料の金属プレートを
採用することもできる。
【0016】また、実施例においては、金属プレート7
aを本体の側壁部外周面および底壁部外側面の段落ち部
9aに接着により貼着したが、あらかじめ本体の側壁部
外周面の形状に合わせて略円筒状に形成しておき、上記
段落ち部9aに強制的に嵌入して嵌め込むこともでき
る。また、金属プレートを溶接等他の手段によって本体
に貼着することもできる。また、実施例においては、金
属プレート7a,7bの表面に円形状の係止凹部6を設
けたが、六角形状等他の形状を採用することができる。
さらに、上記金属プレート7bの一部に花柄模様等装飾
状のエッンチング加工を施すこともできる。また、本体
3および針押し部8a,8bの形状も実施例に限定され
ることなく、他の形状を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案に係るシンブルの側面図である。
【図2】本願考案に係るシンブルの平面図である。
【図3】図1におけるIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】図1におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本願考案に係るシンブルの側壁部外周面に貼着
される金属プレートの展開図である。
【符号の説明】
2 指入れ穴 3 本体 4 側壁部 5 底壁部 6 係止凹部 7a,7b 金属プレート 8a,8b 針押し部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木あるいは樹脂で形成され、指入れ穴を
    有する略有底筒状の本体の側壁部外周面と底壁部外側面
    の一方または双方に、縫製針の頭部を係止しうる係止凹
    部を形成した金属プレートを、前記係止凹部が外側に臨
    むように貼着してなる針押し部を設けたことを特徴とす
    る、シンブル。
JP1991044969U 1991-06-14 1991-06-14 シンブル Expired - Fee Related JPH084949Y2 (ja)

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JPS60202414A (ja) * 1984-03-27 1985-10-12 Minolta Camera Co Ltd カメラの焦点検出装置
JPS61203656A (ja) * 1985-03-06 1986-09-09 Nec Corp 集積回路ケ−ス

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