JPH0848906A - インクジェット捺染用染料組成物及びその調製方法 - Google Patents

インクジェット捺染用染料組成物及びその調製方法

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JPH0848906A
JPH0848906A JP6201469A JP20146994A JPH0848906A JP H0848906 A JPH0848906 A JP H0848906A JP 6201469 A JP6201469 A JP 6201469A JP 20146994 A JP20146994 A JP 20146994A JP H0848906 A JPH0848906 A JP H0848906A
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JP
Japan
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printing
dispersant
disperse
disperse dye
dye
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JP6201469A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takimoto
浩 滝本
Koichi Seto
康一 瀬戸
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DAISUTAA JAPAN KK
Original Assignee
DAISUTAA JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水性媒体、分散剤及び平均粒径3μm以下の
分散染料を含有し、Feの含有量が5ppm以下であ
り、かつSiの含有量が5ppm以下であるインクジェ
ット捺染用染料組成物及びその調製法。 【効果】 サーマルジェットプリンターを用いるインク
ジェット捺染を施した場合に、ヒーター表面を汚染せ
ず、又ピエゾ圧電素子を用いるインクジェットプリンタ
ーを用いる場合にもノズル部の詰まりが少なく、安定し
た長時間捺染が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット方式によ
り合成繊維類を捺染するに適した染料組成物に関する。
詳しくはインクジェット方式によりポリエステル繊維製
品に捺染を施す場合に、プリンターを損傷することな
く、ノズル詰りの少ないインクジェット捺染用染料組成
物を提供することを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】繊維製品の捺染法としてインクジェット
方式が広く利用されるようになり、プリンターそのもの
の改良が進み、極めて高速で、しかも微細、精巧なプリ
ントが可能となっている。それと同時に捺染インクへの
要求も増している。分散染料を用いる合成繊維捺染用イ
ンクに於いては、分散染料の粒径を少くとも3μm以下
にする必要がある。分散染料を微粒子化する方法として
はロールミル、ボールミルあるいはサンドグラインドミ
ル等が用いられるが、ロールミルでは粘度の低い分散液
ではミリングの効果が著しく低く、ボールミル及びサン
ドグラインドミルではメディアであるボールやサンド同
士或いはこれらメディアと容器との衝突によりそれらの
構成物質による不純物が混入するという問題が生じる。
これらの不純物の混入はプリンターのヒーター表面の汚
染やプリンターのノズルの目詰まりを引きおこす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット方式により合成繊維製品に捺染を施すのに適したイ
ンクを提供することを目的とする。更に合成繊維製品
に、高速しかも長時間に亘り繊細な柄を捺染するのに適
したインクを提供することを目的とする。詳しくは、上
記特性を備えた水性媒体、分散剤及び分散染料を含有す
るインクジェット捺染用インクを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、水性媒体、分
散剤及び平均粒径3μm以下の分散染料を含有するイン
クジェット捺染用染料組成物であって、Feの含有量が
5ppm以下であり、かつSiの含有量が5ppm以下
であるインクジェット捺染用染料組成物を要旨とするも
のである。又、本発明は水性媒体、分散剤及び分散染料
を含有する水性液同士を高速で衝突させて微粒化するこ
とを特徴とするインクジェット捺染用染料組成物の調製
方法を要旨とするものである。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0005】本発明で用いられる水性媒体とは水を主体
とするがその他種々の水溶性有機溶剤との混合物が用い
られる。水溶性有機溶剤としてはエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール(#200、#400)グリセリ
ン、上記グリコール類のモノアルキルエーテル類、チオ
ジグリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、エタノール及びイソプロパノール等が挙げられ
る。分散剤としては、各種の陰イオン界面活性剤、非イ
オン界面活性剤等が挙げられる。陰イオン界面活性剤と
してはリグニンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸−ホ
ルマリン縮合物、クレゾール−ホルマリン縮合物等が挙
げられる。
【0006】非イオン界面活性剤としてはポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル類が挙げられる。尚、前
記分散剤は2種以上併用する事も可能である。本発明に
おいて用いられる分散染料としては特に限定されない
が、例えばC.I.Disperse Yellow
7、同42、同64、同71、同79及び同160、
C.I.Disperse Orange 13、同3
0及び同73、C.I.Disperse Red 5
0、同54、同60、同167、同221及び同28
3、C.I.Disperse Violet 28、
同46、同56、同60、C.I.Disperse
Blue 56、同73、同81、同87.1、同16
5、同60及び同79、C.I.Disperse B
rown 1、C.I.Disperse Black
1等が挙げられる。勿論これら染料を複数種配合して
使用することは差し支えない。これら染料は微粉化する
前のケーキの状態のものを用いる。
【0007】上記各種成分の外に水溶性樹脂、防かび
剤、殺菌剤、pH調整剤及び尿素等を必要に応じて添加
しても良い。本発明の分散染料組成物を調製する方法と
しては、各成分を配合し、得られた水性液を二分し、液
同士を高速で衝突混合させることにより微粒化する方法
が採用される。具体的には例えば上記した各成分を配合
し、得られた水性液をナノマイザー(nanomize
r)社製のNanomizer(登録商標)Syste
mを用いて微粒化する。このナノマイザーシステムの概
略を添付図面を参照しながら説明する。
【0008】図1はナノマイザーの主要破砕部分の側面
図であり、図2は図1を分解した各部分の斜視図で示す
説明図である。Bはフロントディスク、Cはリアディス
クであり、超高圧に耐える材料で製造されており普通ダ
イヤモンド製である。A及びDは夫々ディスク抑えであ
る。ディスクには二つの貫通孔とこの貫通孔を連結する
連結溝が設けられている。フロントディスクBとリアデ
ィスクCとは連結溝が直角に交差するように90度位相
させてセットされている。セットされた二つのディスク
は超高圧用継手部品で両外側から挟み込んだ状態で耐圧
容器に組込み、完全にシールされている。
【0009】フロントディスク抑え側から高圧ポンプ等
により加圧された分散染料含有水性液が圧送されてき
て、フロントディスクBの二つの貫通孔により2分割さ
れると共に加速され、リアディスクCのフラット面とフ
ロントディスクBの連結溝により構成されたオリフィス
へ二つの貫通孔から同時に中心部へ向った分散染料含有
水性液は、さらに加速されて最大流速となり、分散染料
含有水性液同士が衝突すると同時に分散染料が粉砕さ
れ、かつ分散媒に分散され、これが瞬時に完了し、90
度位相して形成されたリアディスクCの連結溝とフロン
トディスクBのフラット面で構成されたオリフィスから
リアディスクCの二つの孔を経由して調製済みの超微粒
子分散液となってリアディスクC側から排出される。
【0010】オリフィス内の最大流速は例えば300m
/秒程度とし、ナノマイザー内の通過時間は例えば1/
300000秒程度となる。分散染料含有水性液は、高
濃度水性液として供給して微粉砕し、水性媒体で希釈し
て所望濃度に調整することが好ましい。本発明における
Fe及びSiの含有量の上限値である5ppmという値
は、これらを実質的に含有しないという意味を表わす数
値であり、不可避的に混入される不純物の量を考慮に記
載した数値である。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施
例に限定されるものではない。 実施例1
【0012】
【表1】 分散液の組成 使用量(重量部) グリセリン 10 Reax 85 20 (リグニン スルホン酸塩系分散剤、ウェストベコ(社)製品) C.I.Disperse Red 50 20 イオン交換水 50 ─────────────────────────────────── 合計 100
【0013】上記混合液をナノマイザー社製 Nano
mizer(登録商標) Systemを用いて圧力1
700kg/cm2 にて粉砕処理操作を4回繰り返し
て、超微粒子化した。分散染料の平均粒子径は0.85
μであった。又分散液中のFe,Siの含有量はICP
分光分析(誘導結合高周波プラズマ分光分析)により検
出されなかった。(検出限界1ppm) 前記分散液を等重量のイオン交換水と混合して、インク
ジェットプリンターによる捺染液を調製した。
【0014】(ポリエステル系繊維の捺染)Desk
Jet 1200C(サーマルジェットプリンター、H
ewlett Packard社製)を用いて、ポリエ
ステル繊維布(東レ(株)製)に前記捺染液を印捺した
後ピンテンターにて100℃で2分間、乾熱処理(中間
乾燥)を行い、次いでHTS(スチーマー)にて175
℃、7分間の処理を行って捺染を行った。着色濃度、堅
牢度共に優れた捺染物が得られた。 (記録液の吐出安定性評価)Desk Jet 120
0C(サーマルジェットプリンター、Hewlett
Packard社製)を用いて、前記捺染液の吐出安定
性の評価を行ったところ捺染液400mlを安定に吐出
することができた。
【0015】比較例1 実施例1と同じ組成の混合液についてガラスビーズ及び
サンドグラインダーを用いて微粒子化した。分散染料の
平均粒径は0.91μであった。分散液中のFeの含有
量は350ppm、Siの含有量は2100ppmでっ
た。本分散液を用いて、実施例1と同様にして捺染液と
しての吐出安定性を評価したところ、捺染液80mlを
吐出した時点で一部のノズルが吐出不良となった。ノズ
ル内のヒーター表面をチェックしたところFe,Siの
堆積が認められ、これによってヒーターの伝熱が劣化し
て吐出不良となったものと思われる。 実施例2
【0016】
【表2】 分散液の組成 使用量(重量部) ジエチレングリコール 10 ラベリンFW 25 (ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物 第一工業製薬(株)製) C.I.Disperse Blue 56 15 イオン交換水 50 ─────────────────────────────────── 合計 100
【0017】上記混合液を実施例1と同様圧1400k
g/cm2 で3回粉砕処理を行なって超微粒子化した。
分散染料の平均粒子径は0.67μであった。実施例1
と同様にしてインクジェットプリンター用捺染液を調整
して吐出安定性評価を行ったところ、インク400ml
を安定に吐出することができた。 実施例3〜12 分散染料の種類、粉砕操作回数及び圧力を表−1のよう
に変えた外は実施例1と同様に操作したところ、表−1
のような平均粒径の分散液が得られ、いずれも良好な捺
染が施された。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明の分散染料含有インクジェット捺
染用染料組成物はFe及びSiの混入物が実質的に含ま
れないので例えば熱によって気泡を発生させてインクを
吐出させるサーマルジェットプリンターを用いて捺染を
施してもヒーター表面の汚染が少なくなり、プリンター
の長寿命化が可能となり、又、ピエゾ圧電素子を用いる
インクジェットプリンターにおいても、ノズル部におけ
る詰まりが少なく、安定した長時間吐出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる粉砕システムNanomize
r Systemの主要部の側面図である。
【図2】図1の主要部を分解した各部分の斜視図で示す
説明図である。
【符号の説明】
A ディスク抑え B フロントディスク C リアディスク D ディスク抑え

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体、分散剤及び平均粒径3μm以
    下の分散染料を含有し、Feの含有量が5ppm以下で
    あり、かつSiの含有量が5ppm以下であるインクジ
    ェット捺染用染料組成物。
  2. 【請求項2】 水性媒体、分散剤及び分散染料を含有す
    る水性液を二分し、その液同士を高速で衝突させて微粒
    化する請求項1記載のインクジェット捺染用染料組成物
    の調製方法。
JP6201469A 1994-08-03 1994-08-03 インクジェット捺染用染料組成物及びその調製方法 Pending JPH0848906A (ja)

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JP6201469A JPH0848906A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 インクジェット捺染用染料組成物及びその調製方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516459A (ja) * 1999-12-08 2003-05-13 サン ケミカル コーポレイション 多糖顔料分散体
WO2015115614A1 (ja) 2014-01-30 2015-08-06 コニカミノルタ株式会社 インクジェットインクおよびインクジェット記録方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516459A (ja) * 1999-12-08 2003-05-13 サン ケミカル コーポレイション 多糖顔料分散体
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