JPH11228885A - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク

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JPH11228885A
JPH11228885A JP10033294A JP3329498A JPH11228885A JP H11228885 A JPH11228885 A JP H11228885A JP 10033294 A JP10033294 A JP 10033294A JP 3329498 A JP3329498 A JP 3329498A JP H11228885 A JPH11228885 A JP H11228885A
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JP
Japan
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ink
weight
elastic modulus
storage elastic
water
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JP10033294A
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English (en)
Inventor
Shigemi Wakabayashi
繁美 若林
Masukame Ishii
万寿亀 石井
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定時間放置した後の間欠印字特性が向上し
たインクジェット記録用インクを提供すること。 【解決手段】 本発明のインクジェット記録用インク
は、水不溶性または水難溶性色材、貯蔵弾性率調整剤、
分散剤、及び水性媒体を含有してなり、上記インクを5
0℃で72時間乾燥させた後に、ASTM D−444
0−93に従って測定された貯蔵弾性率が、周波数10
-1〜102 rad/secの範囲で、105dyne/
cm2 以下であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用インクに関し、詳しくは一定時間放置した後の間欠印
字特性の向上したインクジェット記録用インクに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インク
ジェット記録用インクに係わるノズル詰まりの改善等に
関し、以下の提案がされている。
【0003】(1)特定の粒度分布を有する顔料粒子を
含む顔料分散液、アルデヒドナフタレンスルホネート分
散液及び水を含む水性インクジェットインク組成物(特
開平8−333531号公報)や、(2)実質的に水不
溶性の染料または顔料が水主媒体中に分散したインクジ
ェト用インクで、特定の芳香族多価アニオン分散剤を含
むインクジェット用インク(特開平8−291266号
公報)が開示されている。しかし、これら従来技術は、
インクを吐出させるプリンターヘッドのヘッド周りにあ
るインク中の水分が減少しやすく、インクの固形分濃度
が高まって、一定時間放置後、再度印字する際の印字特
性、即ち間欠印字特性に欠ける問題があった。
【0004】本発明の目的は、一定時間放置後の間欠印
字特性が向上したインクジェット記録用インクを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の乾
燥条件下でインクの間欠印字特性が、該インクの貯蔵弾
性率と関係することを見出し、更に検討を進めた結果、
特定乾燥条件下での貯蔵弾性率が特定値以下にあるイン
クを用いると、上記目的を達成し得るインクジェット記
録用インクを得た。
【0006】本発明は、水不溶性または水難溶性色材、
貯蔵弾性率調整剤、分散剤、及び水性媒体を含有してな
るインクジェット記録用インクにおいて、上記インクを
50℃で72時間乾燥後に、ASTM D−4440−
93に従って測定された貯蔵弾性率が、周波数10-1
102 rad/secの範囲で、105 dyne/cm
2 以下であることを特徴とするインクジェット記録用イ
ンクを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録用イ
ンクは、上記インクを50℃で72時間乾燥後に、AS
TM D−4440−93に従って測定された貯蔵弾性
率が、周波数10-1〜102 rad/secの範囲で、
105 dyne/cm2 以下であることが最大の特徴で
ある。該貯蔵弾性率とインクの間欠印字特性との関係
は、本発明者らが初めて見出したものである。この貯蔵
弾性率が105 dyne/cm2を超えると、インク飛
翔孔洗浄操作を繰り返し行っても洗浄されずに印字不良
となる。貯蔵弾性率の下限値は、特に制限はなく、小さ
いほど望ましい。印刷物定着性確保からは、貯蔵弾性率
の下限値は102 dyne/cm2 程度が好ましい。上
記貯蔵弾性率は、インク飛翔孔洗浄容易性、効率性向上
の点から、102 〜105 dyne/cm2 が好まし
く、500〜105 dyne/cm2 が更に好ましい。
【0008】本発明では、上記貯蔵弾性率は、以下の方
法により測定される。即ち、Rheometrics 社製の動的粘
弾性測定機Dynamic Analyzer RDA II により測定する。
具体的には、ディスク型フィクスチェアにサンプルを装
填し、ディスクを回転振動させてその周波数をスイープ
することにより、貯蔵弾性率を測定する。
【0009】上記貯蔵弾性率を上述の範囲に保つ手段に
は、例えば、インク配合成分として、水不溶性または水
難溶性色材、貯蔵弾性率調整剤、分散剤、及び水性媒体
を用いる、該配合量を調整する、或いは適切な貯蔵弾性
率調整剤を選択する等の手段があるが、これらに制限さ
れない。以下、貯蔵弾性率が上述の範囲となる本発明の
インクの好ましい一例を説明する。
【0010】上述の通り、本発明のインクは、水不溶性
または水難溶性色材、貯蔵弾性率調整剤、分散剤、及び
水性媒体を含有する。これらの成分の配合量を適切に調
整すると貯蔵弾性率を上述した範囲内にできるが、特に
これらの成分のうち貯蔵弾性率調整剤の種類及び/又は
配合量を適切に選択・調整すると貯蔵弾性率を上述した
範囲内にできる。
【0011】上記貯蔵弾性率調整剤としては、インクの
乾燥防止作用のみならず、ヘッドクリーニング時の乾燥
で水に可塑効果を与え固形分が濃縮したインク成分を溶
解し、良好な吐出性を回復する作用を有するものが好ま
しい。
【0012】上記の作用を有する貯蔵弾性率調整剤とし
ては、ポリアルキレングリコール、グリセリン、アルキ
ルグリシン、ブチロラクタム、2−ピロリジノン、トリ
エタノールアミン等の有機アミン、アミノ酸、グリセリ
ンのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。これ
らの貯蔵弾性率調整剤は、一種以上で用いられる。中で
も貯蔵弾性率調整能力の点で、ポリアルキレングリコー
ルが好ましい。
【0013】上記ポリアルキレングリコールとしては、
上記色材の分散安定性に優れ、インクの間欠吐出性が一
層向上する点で、重量平均分子量が2000〜2000
0のポリアルキレングリコールが好ましい。上記ポリア
ルキレングリコールの重量平均分子量は、更に好ましく
は3000〜10000であり、一層好ましくは350
0〜5000である。ここで、上記重量平均分子量は、
GPC(東ソー製、HLC−8020、カラム型番G2
500PwXL)にて測定される。
【0014】上記ポリアルキレングリコールは、好まし
くは上記重量平均分子量を満たす範囲内で種々のアルキ
レン基を有する一種以上を組み合わせて用いうる。ま
た、該ポリアルキレングリコールとその他のポリアルキ
レングリコールとも併用できる。
【0015】好適なポリアルキレングリコールは、水に
対する溶解性及び間欠吐出性の一層の向上、並びにイン
クの記録紙への浸透性の向上と裏抜け(記録紙への裏側
へのインクのしみ出し)防止等のバランスを図る点で、
ポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコール
が好ましい。ポリエチレングリコールとポリプロピレン
グリコールとは何れか一方のみ、或いは、両者を併用し
てもよい。両者を併用する場合、ポリエチレングリコー
ルとポリプロピレングリコールとの重量比は9/1〜4
/6が好ましい。
【0016】上記貯蔵弾性率調整剤の配合量は、上記貯
蔵弾性率を上述の範囲内とするために、本発明のインク
ジェット記録用インクに対し、好ましくは3〜30重量
%、更に好ましくは3〜15重量%、一層好ましくは3
〜10重量%である。該貯蔵弾性率調整剤の配合量が3
重量%に満たないと吐出孔の洗浄回復操作で回復せず、
印字不良になることがあり、一方、該配合量が30重量
%を超えるとインク粘度の増加や表面張力が著しく変化
する。よって、上記範囲内が好ましい。
【0017】次に、本発明のインクジェット記録用イン
クに配合される上記貯蔵弾性率調整剤以外の必須成分、
即ち水不溶性または水難溶性色材、分散剤、及び水性媒
体について順に説明する。上記水不溶性または水難溶性
色材(以下、単に「色材」という)とは、各種顔料、分
散染料、油溶性染料等を意味するものである。本明細書
において、「顔料」とは、水及び有機溶媒に不溶ないし
難溶のものをいい、「分散染料」とは、水に不溶または
難溶であって、コロイドに近い水分散状態で溶解してい
る染料をいい、「油溶性染料」とは、水溶性がなく、鉱
油、油脂などに可溶の染料をいう(化学大辞典、共立出
版株式会社編)。
【0018】上記顔料としては、特に制限されないが、
特に、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、アントラキノン
顔料、カーボンブラック系顔料を用いることが好まし
い。該顔料の平均一次粒径は、耐擦過性、長期保存安定
性、環境安定性及び調製段階での濾過性の点から10〜
150nmが好ましい。カーボンブラックの場合、カー
ボンに特有なストラクチャ構造の点から、その一次粒子
の平均粒径が10〜100nmが好ましく、10〜80
nmが更に好ましく、10〜60nmが一層好ましい。
【0019】特に、上記カーボンブラックは、そのBE
T比表面積が20〜500m2 /gであることが好まし
く、50〜500m2 /gであることが更に好ましい。
【0020】上記色材配合量は、上記貯蔵弾性率を上述
の範囲内とするために、本発明のインクジェット記録用
インクに対し、好ましくは1.5〜5重量%、更に好ま
しくは1.5〜4重量%、一層好ましくは2〜3.5重
量%である。上記色材の配合量が2重量%に満たない
と、印字濃度が低下し、高解像度で、高品質の印字が出
来ないことがあり、一方、5重量%を超えるとインク保
存安定性が劣化し、長期のインク品質を保てない。よっ
て、上記範囲内が好ましい。
【0021】また、上記色材の配合量は、上記分散剤の
配合量との関係から、該色材と該分散剤との重量比(前
者/後者)が100/200〜100/4(特に、10
0/100〜100/10、とりわけ100/80〜1
00/40)であることが、インクとしての長期保存安
定性や環境安定性の点から好ましい。
【0022】上記分散剤としては、インク中における上
記色材の分散性を向上させ得るものが用いられる。該分
散剤としては、制限されないが、特に、多核芳香族化合
物を含む芳香族化合物類をスルホン化して得られたスル
ホン化物をホルマリン縮合した後、中和して得られた分
散剤(以下、この分散剤を分散剤αという)を用いる
と、定着性面で従来困難であったプラスチックシート等
の非浸透性被記録部材に印字した場合にも、上記色材が
微粒子化し、極めて高い定着性を発現でき、耐擦過性の
高い印字像を得られる。
【0023】上記多核芳香族化合物の例としては、イ)
アントラセン、フェナンスレン、ピレン、アセナフテ
ン、インデン、フルオランセン、クリセン、ベンゾフル
オランセン、ベンゾピレン、ペリレン及びベンゾペリレ
ン並びにそれらのモノ、ジ又はトリアルキル置換体や、
モノ又はジアルキルナフタレン等の、二個以上の芳香族
環または複素環が二個以上の炭素原子を共有して縮合環
を形成している化合物およびその誘導体、ならびにロ)
フルオレン、ジフェニル及びジベンゾフラン等の、二個
以上の芳香族環または複素環が直接結合またはアルキレ
ン基を介して結合している化合物およびその誘導体が挙
げられる。
【0024】また、上記分散剤αの重量平均分子量は、
2000〜50000が好ましい。このような分散剤α
としては、花王(株)製のデモールC(商品名)等の市
販品を用いうる。
【0025】上記分散剤の配合量は、上記貯蔵弾性率を
上述の範囲内とするために、本発明のインクジェット記
録用インクに対し、好ましくは0.2〜5重量%、更に
好ましくは0.2〜4重量%、一層好ましくは0.25
〜3.5重量%である。上記分散剤の配合量が0.2重
量%に満たないと、充分な分散性、分散安定性を得られ
ないことがあり、5重量%を超えると、貯蔵弾性率調整
剤の能力を阻害する場合がある。よって、上記範囲内が
好ましい。
【0026】上記水性媒体は、液媒体として用いられ、
水(望ましくは精製水)又は水溶性溶剤等が挙げられ
る。上記水溶性溶剤には、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール及びジエチレングリコール等のグ
リコール類;ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アル
コールのエーテル類;アセテート類;チオジグリコー
ル;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミダゾリジノン等の含窒素化合物類の一種以上を使用で
きる。上記水性媒体配合量(水および水溶性溶剤等の全
量)は、上記貯蔵弾性率を上述の範囲内とするために、
本発明のインクジェット記録用インクに対し、好ましく
は95.3〜60重量%、更に好ましくは95.3〜7
5重量%、一層好ましくは94〜80重量%である。上
記水性媒体の配合量が60重量%に満たないと、インク
の粘性が著しく増大し、インクジェットインクとして使
えないことがあり、一方、95.3重量%を超えると、
色材その他の組成減少により高解像度、高品質の印字が
得られない場合がある。よって、上記範囲内が好まし
い。水と水溶性溶剤との重量比は、8/2〜5/5が好
ましい。
【0027】本発明のインクジェット記録用インクに
は、任意成分として、例えば、ポリマー、有機化合物又
は無機化合物からなる微粒子、アルキルスルホコハク酸
塩等のアニオン界面活性剤、その他の界面活性剤(ノニ
オン、カチオン、両性イオン界面活性剤)、2−アミノ
エタノール等のpH調整剤、シリコーン系化合物等の消
泡剤、クロロメチルフェノール系化合物等の防黴剤、E
DTA等のキレート剤、亜硫酸塩等の酸素吸収剤等も配
合できる。任意成分は、本発明のインクジェット記録用
インク中に好ましくは1〜5重量%(特に2〜3重量
%)配合される。
【0028】本発明のインクジェット記録用インクの調
製方法に特に制限はないが、好ましくは以下に述べる方
法によって調製される。即ち、まず、(1)上記色材、
上記貯蔵弾性率調整剤、上記分散剤および上記水性媒体
ならびに必要に応じて上記任意成分をディゾルバーで撹
拌し予備分散液を調製し、次いで、(2)該予備分散液
を、ダイノミル等の湿式媒体ミルで分散させ、色材分散
液を得、(3)該色材分散液を少なくとも水、望ましく
は精製水(イオン交換水)で希釈して、上記インクが得
られる。
【0029】斯くして得られたインクジェット記録用イ
ンク中の各成分の濃度は、下記好ましい範囲である。 上記貯蔵弾性率調整剤:3〜30重量%、特に3〜10
重量% 上記色材:1.5〜5重量%、特に2〜3.5重量% 上記分散剤:0.2〜5重量%、特に0.25〜3.5
重量% 水:95.3〜60重量%、特に94〜80重量%
【0030】本発明のインクジェット記録用インクは、
インクジェット記録方式、即ち、インクをインク液滴と
してノズルから被記録部材に吐出させて記録する記録方
式のプリンターであれば、機種を問わずいずれのプリン
ターにも用いうる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明のインクジェット
記録用インクの有効性を例証する。本発明の範囲は、斯
かる実施例に制限されない。尚、特に断らない限り、
「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」
を意味する。
【0032】〔実施例1〕下記の成分を下記に示す配合
比で30部の精製水と混合し、ディゾルバー(高速/高
剪断力ディゾルバー、シンマルエンタープライゼス製)
を用いて攪拌し(温度:30℃、時間:15分、回転
数:6000rpm)、予備分散液を調製した。 ・貯蔵弾性率調整剤(表1に示す) 10部 ・カーボンブラック 5部 〔BET比表面積:90m2 /g、一次粒子の平均粒径:28nm〕 ・多核芳香族化合物スルホン酸塩のホルマリン縮合物 3部 〔花王(株)製のデモールC(商品名)、重量平均分子量:5000〕 ・ジエチレングリコール 10部 ・ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 0.05部 ・2−アミノエタノール 0.5部 次いで、上記予備分散液を下記の分散条件により分散し
た。 ・ミル:ダイノミル ・ビーズ:イットリア安定化ジルコニアビーズ(0.5
mmφ) ・分散時間:2hr/kg(予備分散液1kgあたり2
時間の分散) ・分散温度:60℃±5℃ 上記顔料分散液を再び上記ディゾルバーへ戻し、攪拌し
た後、再び上記ダイノミルで分散させる循環操作法を用
いて、顔料分散液を調製した。次いで、精製水を上記顔
料分散液に加え、上記貯蔵弾性率調整剤の濃度を表1に
示す値に調整し、ディゾルバーを用いて該顔料分散液を
攪拌・希釈した。更に、1.2ミクロンのフィルタで濾
過して、インクジェット記録用インクを調製した。
【0033】〔実施例2及び3並びに比較例1〜3〕実
施例1における貯蔵弾性率調整剤の種類、濃度を表1に
示す値に代える以外は実施例1と同様にしてインクジェ
ット記録用インクを調製した。
【0034】〔性能評価〕実施例および比較例で得られ
たインクの性能を評価するため、上述した方法でインク
の貯蔵弾性率を測定するとともに、下記の方法で間欠印
字特性を測定した。その結果を表1に示す。
【0035】<間欠印字特性>キャノン製、インクジェ
ットプリンター(BJC−430J)で評価した。評価
インクをインクカートリッジBCI−21に充填して、
プリンターヘッドBC−21eに装置した。ノズルチェ
ックパターンを印刷して、全ノズルの吐出を確認後、プ
リンターヘッドをプリンターからはずして23℃50%
R.H.環境下に開放放置した。24時間放置後、再び
プリンターに装着してノズルチェックパターンを印字
し、不吐出ノズルがある場合は×、24時間後に全ノズ
ル吐出したものを更に1週間開放放置後、不吐出ノズル
がある場合は△、全ノズル吐出すれば○とする。
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果から、上記貯蔵弾性率が特定値
以下とされた本発明のインクジェット記録用インク(実
施例1〜3)は、比較例1〜3のインクに比して一定時
間放置後の間欠印字特性が向上していることが分かる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、一定時間放置した後の
間欠印字特性が向上したインクジェット記録用インクが
得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水不溶性または水難溶性色材、貯蔵弾性
    率調整剤、分散剤、及び水性媒体を含有してなるインク
    ジェット記録用インクにおいて、 上記インクを50℃で72時間乾燥させた後に、AST
    M D−4440−93に従って測定された貯蔵弾性率
    が、周波数10-1〜102 rad/secの範囲で、1
    5 dyne/cm2 以下であることを特徴とするイン
    クジェット記録用インク。
  2. 【請求項2】 上記色材の濃度が1.5〜5重量%であ
    り、上記貯蔵弾性率調整剤の濃度が3〜30重量%であ
    り、上記分散剤の濃度が0.2〜5重量%であり、上記
    水性媒体の濃度が95.3〜60重量%である、請求項
    1記載のインクジェット記録用インク。
  3. 【請求項3】 上記分散剤が、多核芳香族化合物を含む
    芳香族化合物類をスルホン化して得られたスルホン化物
    をホルマリン縮合した後、中和して得られた高分子分散
    剤である、請求項1又は2記載のインクジェット記録用
    インク。
  4. 【請求項4】 上記貯蔵弾性率調整剤が、重量平均分子
    量2000〜20000のポリアルキレングリコールで
    ある、請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット記
    録用インク。
JP10033294A 1998-02-16 1998-02-16 インクジェット記録用インク Pending JPH11228885A (ja)

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