JPH0848889A - マスチック型硬化性組成物 - Google Patents
マスチック型硬化性組成物Info
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- JPH0848889A JPH0848889A JP18347494A JP18347494A JPH0848889A JP H0848889 A JPH0848889 A JP H0848889A JP 18347494 A JP18347494 A JP 18347494A JP 18347494 A JP18347494 A JP 18347494A JP H0848889 A JPH0848889 A JP H0848889A
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Abstract
重量部、一般式:R1 Si(OCH3 )3 又はSi(O
CH2 CH3 )4 で表される化合物(但し、R1はアミ
ノ基を含有しない1価の有機基を表す。)0.5〜10
重量部、一般式:R2 Si(CH3 )n (OR3 )3-n
で表される化合物(但し、R2 は少なくとも1個のアミ
ノ基を含有する1価の有機基を表し、R3 はCH3 又は
CH2 CH3 であり、nは0又は1である。)0.5〜
10重量部、及び有機錫系硬化触媒0.5〜10重量部
を主成分とするマスチック型硬化性組成物。 【効果】長期間貯蔵した後であっても安定したマスチッ
ク状態を保持できる新規なマスチック型硬化性組成物で
あり、特に、建築用、船舶用、自動車用及び道路用等の
シーリング材及び接着剤、密封剤としてきわめて有用で
ある。
Description
スチック状態になる1成分型のマスチック硬化性組成物
に関するものである。
ン重合体は、室温で空気中の湿気などの作用で重合体間
にシロキサン結合を形成することによって硬化し、ゴム
状硬化物を与える。この硬化物は優れたシーリング材特
性などを有するため、シーラント、接着剤などの用途に
使用されている。
は取扱いに便利な1液型組成物として使用されることが
ある。1液型組成物は必要な添加物を全て予め配合した
組成物で密閉下で保存し、使用時には空気中の水分など
によって硬化する。この重合体をシーラントとして用い
る場合カートリッジなどに充填され、これから押し出す
ことにより壁の目地や隙間等に充填される。
1液型組成物を目地伸縮率の大きい箇所に使用する場
合、ある短期間ではマスチック状態になっているもの
の、長期間でみると、組成物自体が均一硬化するため目
地伸縮変動に追随しないことから、シーリング材が接着
面から剥離したり、外観が損なわれるという問題が生じ
ている。特に、接着面からの剥離はシーリング材にとっ
て致命傷である。
物内部が長期間マスチック状態になる1成分型のマスチ
ック硬化性組成物を提供することにある。
記の手段によって達成することができた。すなわち、
(A)珪素原子に結合した水酸基または加水分解性基を
有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる
珪素含有基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合
体100重量部、(B)一般式:R1 Si(OCH3 )
3 又はSi(OCH2 CH3 )4 で表される化合物(但
し、R1 はアミノ基を含有しない1価の有機基を表
す。)0.5〜10重量部、(C)一般式:R2 Si
(CH3 )n (OR3 )3-n で表される化合物(但し、
R2 は少なくとも1個のアミノ基を含有する1価の有機
基を表し、R3 はCH3 又はCH2 CH3 であり、nは
0又は1である。)0.5〜10重量部、及び(D)有
機錫系硬化触媒0.5〜10重量部を主成分とするマス
チック型硬化性組成物によって達成することができたの
である。
おいては、珪素原子に結合した水酸基または加水分解基
を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋し得
る珪素含有基、すなわち反応性珪素基を少なくとも1個
有する飽和炭化水素系重合体(以下、飽和炭化水素系重
合体(A)という。)が使用される。本発明において用
いられる上記反応性珪素基は良く知られた官能基であ
り、その代表例としては、一般式(1):
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜
20のアラルキル基、又は(R´)3 SiO−(R´
は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3個の
R´は同じであっても異なっていてもよい。)で示され
るトリオルガノシロキシ基を表し、R1 及びR2 が2個
以上存在するとき、同一であっても異なっていてもよ
い。Xは水酸基又は加水分解性基を表し、2個以上存在
するとき、同じであっても異なっていてもよい。aは
0、1、2又は3であり、bは0、1又は2であるが、
a+mb≧1である。また、m個の
9の整数である。)で表される基を挙げることができ
る。
は、特に限定されるものではなく、従来既知の加水分解
性基でよいが、具体例としては、例えば、水素原子、ア
ルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミ
ノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アル
ケニルオキシ基等が挙げられる。これらのうち、加水分
解性が温和で、取扱い易いという点から、アルコキシ基
が特に好ましい。
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+m
b)は1〜5の範囲であることが好ましい。加水分解性
基や水酸基が反応性珪素基中に2個以上結合する場合に
は、それらは同じであっても、異なっていてもよい。
個でもよく、2個以上であってもよいが、シロキサン結
合等により連結された珪素原子の場合には、20個のも
のまであるのが好ましい。特に、式:
れる反応性珪素基が入手容易であるので好ましい。
1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存
在する。分子中に含まれる反応性珪素基の数が1個未満
になると、硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性挙動
を発現し難くなる。
子鎖の末端に存在していてもよく、内部に存在していて
もよく、両方に存在していてもよい。特に反応性珪素基
が分子鎖末端に存在する場合には、最終的に形成される
硬化物に含まれる飽和炭化水素系重合体成分の有効網目
鎖量が多くなるため、高強度で高伸びのゴム状硬化物が
得られ易くなる等の点から好ましい。また、これら反応
性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。
重合体は、芳香族環以外の炭素−炭素不飽和結合を実質
的に含有しない重合体を意味する概念であり、本発明に
用いる反応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体の骨
格となる重合体は、次の方法によって得ることができる
ものである。
ソブチレン等の炭素数が1〜6のオレフィン系化合物を
主単量体として重合させる方法。 (2) ブタジエン、イソプレン等のジエン系化合物を単独
重合させるか、上記オレフィン化合物とジエン系化合物
とを共重合させた後、水素添加する方法。
入し易い、分子量を制御し易い、末端官能基の数を多く
することができる等の点から、イソブチレン系重合体や
水添ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
の全てがイソブチレン単位で形成されていてもよく、イ
ソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチレ
ン系重合体中の好ましくは50%(重量%、以下同様)
以下、更に好ましくは30%以下、特に好ましくは10
%以下の範囲で含有していてもよい。
炭素数4〜12のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族
ビニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類等が挙
げられる。このような共重合体成分の具体例としては、
例えば、1-ブテン、2-ブテン、2-メチル−1-ブテン、3-
メチル−1-ブテン、ペンテン、4-メチル−1-ペンテン、
ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネ
ン、インデン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチル
ジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニル
ジメチルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジ
ビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジ
ビニルジメチルシラン、1,3-ジビニル−1,1,3,3-テトラ
メチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、テトラ
ビニルシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチル
ジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリル
ジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、ジ
アリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、ジ
アリルジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
としてビニルシラン類やアリルシラン類を使用すると重
合体の珪素含有量が増大し、シランカップリング剤とし
て作用し得る基が多くなって、得られる組成物の接着性
が向上する。
飽和炭化水素系重合体においても、イソブチレン系重合
体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に他の
単量体単位を含有させてもよい。
体には、本発明の目的が達成される範囲でブタジエン、
イソプレン等のポリエン化合物のような重合後に2重結
合の残る単量体単位を少量、好ましくは10%以下、更
には5%以下、特に1%以下の範囲で含有させてもよ
い。
ソブチレン系重合体や水添ポリブタジエン系重合体の数
平均分子量は、500〜100,000程度であるのが
好ましく、特に1,000〜30,000程度の液状乃
至流動性を有するものが取扱い易い等の点から好まし
い。更に、分子量分布(Mw /Mn )に関しては、同一
分子量における粘度が低くなるという点でMw /Mn が
狭いほど好ましい。
体の製造方法について、特にイソブチレン系重合体及び
水添ポリブタジエン系重合体の場合を例として説明す
る。上記の反応性珪素基を有するイソブチレン系重合体
のうち、分子末端に反応性珪素基を有するイソブチレン
系重合体は、イニファー法と呼ばれる重合法(イニファ
ーと呼ばれる開始剤と連鎖移動剤を兼用する特定の化合
物を用いるカチオン重合法)で得られた末端官能型、好
ましくは全末端官能型イソブチレン系重合体を用いて製
造することができる。このような製造法は、特開昭63
−6003号、同63−6041号、同63−2541
49号、同64−38407号、同64−22904号
の各明細書等に記載されている。
ソブチレン系重合体は、イソブチレンを主体とする単量
体中に、反応性珪素基を有するビニルシラン類やアリル
シラン類を添加し、共重合させることによって製造され
る。
ソブチレン系重合体を製造する際の重合に当たって、主
成分であるイソブチレン単量体以外に反応性珪素基を有
するビニルシラン類やアリルシラン類等を共重合させた
後、末端に反応性珪素基を導入することによって、末端
及び分子鎖内部に反応性珪素基を有するイソブチレン系
重合体を製造することができる。
やアリルシラン類等の具体例としては、例えば、ビニル
トリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニ
ルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラ
ン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラ
ン、アリルトリクロロシラン、アリルメチルジクロロシ
ラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメチルメ
トキシシラン、ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメ
トキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメ
チルジメトキシシラン等が挙げられる。
いては、例えば、まず、末端ヒドロキシ水添ポリブタジ
エン系重合体の水酸基を−ONa、−OK等のオキシメ
タル基にした後、一般式(2): CH2 =CH−R3 −Y (2) (式中、Yは塩素原子、沃素原子等のハロゲン原子であ
り、R3 は、−R4 −、−R4 −OC(=O)−、−R
4 −C(=O)−(R4 は炭素数1〜20の2価の炭化
水素基で、好ましい具体例としてはアルキレン基、シク
ロアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基が挙げ
られる)で示される2価の有機基で、−CH2 −及び
R''−Ph−CH2 −(R''は炭素数1〜10の炭化水
素基、Phはp-フェニレン基である。)から選ばれる2
価の基が特に好ましい。)で示される有機ハロゲン化合
物を反応させることにより、末端オレフィン基を有する
水添ポリブタジエン系重合体(以下、末端オレフィン水
添ポリブタジエン系重合体ともいう)を製造することが
できる。
体の末端水酸基をオキシメタル基にする方法としては、
Na、Kのようなアルカリ金属;NaHのような金属水
素化物;NaOCH3 のような金属アルコキシド;Na
OH、KOHのような苛性アルカリ等と反応させる方法
を挙げることができる。
いた末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体とほぼ
同じ分子量を持つ末端オレフィン水添ポリブタジエン系
重合体が得られるが、より高分子量の重合体を得るため
には、一般式(2)の有機ハロゲン化合物を反応させる
前に、塩化メチレン、ビス(クロロメチル)ベンゼン、
ビス(クロロメチル)エーテル等の1分子中にハロゲン
原子を2個以上含む多価有機ハロゲン化合物と反応させ
て分子量を増大させた後、一般式(2)で示される有機
ハロゲン化合物と反応させると、より高分子量で、末端
にオレフィン基を有する水添ポリブタジエン系重合体を
得ることができる。
化合物の具体例としては、アリルクロライド、アリルブ
ロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル
(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベ
ンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリル(ク
ロロメトキシ)ベンゼン、1-ブテニル(クロロメチル)
エーテル、1-ヘキセニル(クロロメトキシ)ベンゼン、
アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼン等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらのうち、
安価でかつ容易に反応することからアリルクロライドが
好ましい。
体への反応性珪素基の導入は、分子鎖末端に反応性珪素
基を有するイソブチレン系重合体の場合と同様に、例え
ば、一般式(1)で表わされる基に水素原子が結合した
ヒドロシラン化合物、好ましくは、一般式:
れる化合物を白金系触媒を用いて付加反応させることに
より製造することができる。
が結合したヒドロシラン化合物の具体例としては、例え
ば、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチ
ルクロロシラン、フェニルジクロロシラン等のハロゲン
化シラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシシラ
ン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラ
ン、フェニルジメトキシシラン等のアルコキシシラン
類;メチルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシ
シラン等のアシロキシシラン類;ビス(ジメチルケトキ
シメート)メチルシラン、ビス(シクロヘキシルケトキ
シメート)メチルシラン等のケトキシメートシラン類等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。こ
れらのうち、特にハロゲン化シラン類、アルコキシシラ
ン類が好ましい。
めには、脱水剤である(B)及び(C)成分の添加が必
須である。(B)成分の具体例としては、Si(OC2
H5)4 、CH2 =CHSi(OCH3 )3 、CH3 C
H2 Si(OCH3 )3 、HSCH2 CH2 CH2 Si
(OCH3 )3 、CH3 −Si[ON=C(CH3 )
(C2 H5 )]3 、CH3 Si[N(CH3 )2 ]3 、
CH3 Si[ON(CH3 )(C2 H5 )]3 、CH3
Si[N(CH3 )C(=O)(CH3 )]3 、CH3
Si[O(C2 H5 )=CH2 ]3 、CH2 =C(CH
3 )C(=O)OCH2 CH2 CH2 Si(OCH3 )
3 、
の具体例としては、H2NCH2 CH2 CH2 Si(O
CH3 )3 、H2 NCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH
2 Si(OCH3 )3 、H2 NCH2 CH2 NHCH2
CH2 CH2 Si(CH3 )(OCH3 )2 、(C2 H
5 O)3 SiCH2 CH2 CH2 NHCNHCH2 CH
2 CH2 Si(OC2 H5 )3 などのアミノ基置換アル
コキシシラン及び上記アミノ基置換アルコキシシランと
=C(CH3 )C(=O)OCH2 CH2 CH2 Si
(OCH3 )3 、CH2 =C(CH3 )C(=O)OC
H2 CH2 CH2 Si(OCH2 CH2 OCH3 )3 の
ようなメタクリルオキシシラン化合物との反応物のよう
なアミノシラン化合物が例示でき、これらは単独もしく
は併用して使用することができる。経済性及び取扱性な
どの観点から、CH2 =CHSi(OCH3 )3 及びC
H3 CH2 Si(OCH3 )3 が好ましい。
量によって左右されるが、(A)成分の反応性ケイ素基
含有飽和炭化水素系重合体100重量部に対し、通常
0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の範囲で
使用できる。0.5重量部未満の使用量では貯蔵安定性
に問題を生じ、10重量部を超える使用は硬化物のモジ
ュラスが上がり過ぎるという性能上の問題が生じ、経済
的にも不利となり好ましくない。
汎用基材に対する接着性)を確保するためには、(C)
成分の添加が必須であり、経済性及び取扱性の観点から
H2NCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si(OC
H3 )3 が好ましい。
イ素基含有飽和炭化水素系重合体100重量部に対し、
0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部が必要で
あり、0.5重量部未満では接着性能が不十分であ
り、、10重量部を超える使用は経済性のほかに性能上
もモジュラスが上がり過ぎる、耐水性が低下などの問題
が生じるため好ましくない。
組成物を硬化させ、良好な作業性を確保するために必須
の成分である。前記有機錫化合物の具体例としては、特
に限定されないが、例えば、ジブチル錫ジラウレート、
ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジアセテート、オク
チル酸錫、ナフテン酸錫などの錫カルボン酸塩類;ジブ
チル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物;ジブ
チル錫ジアセチルアセトナートなどの具体的有機錫系硬
化触媒が例示できるが、これらの触媒は単独で使用して
もよく、2種以上併用してもよい。
媒が、入手の容易さ、価格の点から好ましい。ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイドとDOPとの反
応生成物、ジブチル錫ジアセチルアセトナートが迅速硬
化を行うためには好ましい。
重量部、好ましくは1〜5重量部の範囲が好ましい。
又、アミン化合物をこれら錫化合物と併用して使用する
ことも、迅速硬化を行うために有効な手段である。該ア
ミン化合物としては、例えば、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、
ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシ
ルアミン、ラウリルアミン、ヘキサメチレンジアミン、
トリエタノールアミン、ジブチルアミン、ジエタノール
アミン、N,N,N´,N´−テトラメチル−1,3−
ブチレンジアミン、ベンジルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ドデカメチレンジアミン、ジメチルエチレンジア
ミン、ジメチルアミノエタノール、N,N,N´,N´
−テトラメチルエチレンジアミン、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、ジメチルベンジルアニリン
などが挙げられるが、反応性や取扱性等からラウリルア
ミンが特に好ましい。
囲で使用することが好ましい。本発明の硬化性組成物を
使用するに際しては、必要に応じて、チキソトロピック
性付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、顔料
などが添加することができる。更に必要に応じて、他の
硬化触媒(例えば、チタン酸エステル類、オクチル酸鉛
など)、接着性改良剤、物性調整剤、保存安定性改良
剤、金属不活性化剤、オゾン劣化防止剤、アミン系ラジ
カル連鎖禁止剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、発泡剤
などの各種添加剤を適宜添加することか可能である。
ブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エ
チルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ブチルフタリルブチルグリコレートなどの如きフタ
ル酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジオクチルセ
バケートなどの如き非芳香族2塩基酸エステル類;トリ
クレンジルホスフェート、トリブチルホスフェートなど
の如きリン酸エステル類等が挙げられ、比較的高分子量
のタイプの可塑剤としては、例えば、2塩基酸と2価ア
ルコールとのポリエステル類などのポリエステル系可塑
剤;ポリプロピレングリコールやその誘導体などのポリ
エーテル類;ポリ−α−メチルスチレン、ポリスチレン
などのポリスチレン類;プロセスオイル類、アルキルベ
ンゼン類などが挙げられる。これらは単独又は2種類以
上の混合物の形で任意に使用することができる。但し、
好ましくは相溶性が良好なものを選ぶ必要がある。
化水素系重合体(A)100部に対して20〜200部
の範囲で使用することができる。前記充填剤としては、
例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、膠
質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、シリカ、酸化チ
タン、珪酸アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、カーボンブラック等が挙げられる。
は反応性珪素基含有飽和炭化水素系重合体(A)100
部に対して10〜300部の範囲が好ましい。このよう
にして得られた本発明のマスチック型硬化性組成物は、
シーリング剤、接着剤、塗膜防水剤、密封剤組成物、注
型ゴム材料、塗料、粘着剤などとして有用に使用するこ
とができる。なかでも、飽和炭化水素系重合体の特徴で
ある耐透湿性が良好であることから、密封剤への応用は
特に有用である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 製造例1 飽和炭化水素系重合体(A)の製造 撹拌装置、窒素ラインを装備した4つ口フラスコの中
に、乾燥した塩化メチレン560mL、n-ヘキサン116
0mL、α−メチルピリジン940mg、p-ジクミルクロリ
ド22g を秤量し、均一混合溶液とした後に、−70℃
まで冷却し、減圧下、イソブチレンモノマー570mLを
モレクラーシーブス管を通して仕込んだ。
撹拌下、予め冷却した重合触媒溶液(四塩化チタン14
mL/塩化メチレン80mL)を一気に加えて、重合を開始
した。一旦、−54℃まで昇温した後、約17分で−7
0℃まで降温した。重合開始後、約20分後、1,9−
デカジエン132g を添加し、更に−70℃で4時間、
撹拌を継続した。
℃)中に入れ、約2時間撹拌し、有機層を分離し、純水
による水洗を3回繰返した。こうして得られた無色透明
の有機層を減圧濃縮し、両末端にビニル基を有するイソ
ブチレンオリゴマー約400g を得た。
ソブチレンオリゴマー400g を、n-ヘプタン200mL
に溶解し、約70℃まで昇温した後、メチルジメトキシ
シラン1.5[eq/ビニル基]、白金(ビニルシロキサ
ン)錯体1×10-4[eq/ビニル基]を添加し、ヒドロ
シリル化反応を行った。FT−IRにより反応追跡を行
い、約4時間で1640cm-1のオレフィン吸収が消失し
た。
とする両末端に反応性珪素基を有する分子量5300の
イソブチレンオリゴマーが得られた。 実施例1 飽和炭化水素系重合体(A)として製造例1で得られた
重合体100に対して、可塑剤(出光石油化学(株)
製、商品名PS−32)90部、膠質炭酸カルシウム
(白石工業(株)製、商品名ビスコライト−R)120
部、重質炭酸カルシウム(白石工業(株)製、商品名ホ
ワイトン−SB)20部、ヒンダードフェノール系老化
防止剤(チバガイギー(株)製、商品名イルガノックス
1010)1部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
(チバガイギー(株)製、商品名チヌビン327)1
部、チクソトロピック性付与剤(楠元化成(株)製、商
品名ディスパロン#6500)3部を全て混合し、ロー
ルを1回通した後に、錫触媒及びシリコン化合物以外を
一括して5リットルのプラレリーミキサーに投入し、減
圧化、120℃×5時間脱水を行い、常温に冷却後、脱
水剤(日本ユニカー(株)製、商品名A−171)3
部、錫触媒(日東化成(株)製、商品名U−220 ジ
ブチル錫ジアセチルアセトナート)2部を添加して約3
0分間攪拌後、1液用カートリッジに充填することによ
り1液型組成物を得た。
径2cm×高さ5cm)に充填し、23℃/60%RH
中に蓋なしで放置し経時で深部硬化性を測定した。その
結果、1ケ月間放置しても表面部分につては2〜3mm
硬化被膜が形成されているものの、内部についてはマス
チック状態であった。又、表面タックフリーを23℃/
60%RHで評価したところ、約65分で硬化した。 比較例1 実施例1の飽和炭化水素系重合体(A)のみを、全末端
の85%に(CH3 O)2 Si(CH3 )CH2 CH2
CH2 −基を含有し、ゲル浸透クロマトグラフィーで測
定された数平均分子量が12000、分子量分布(Mw
/Mn)=1.25のポリオキシプロピレン重合体に変
更する以外は実施例1と同様に配合し、1液化を実施し
た。
で測定した結果、7日ほどで内部が完全に硬化した。以
上の結果から、実施例1の組成物を使用することによ
り、比較例1の組成物と同等の表面タックフリー時間を
有しながら、長時間にわたり硬化物内部がマスチック状
態である硬化性組成物が得られることが分かる。
性組成物は、飽和炭化水素系重合体から由来する耐透湿
性及びシリコン化合物の添加により、長期間貯蔵した後
であっても安定したマスチック状態を保持できる新規な
マスチック型硬化性組成物であり、特に、建築用、船舶
用、自動車用及び道路用等のシーリング材及び接着剤、
密封剤としてきわめて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)珪素原子に結合した水酸基または
加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することに
より架橋しうる珪素含有基を少なくとも1個有する飽和
炭化水素系重合体100重量部、(B)一般式:R1 S
i(OCH3 )3 又はSi(OCH2 CH3 )4 で表さ
れる化合物(但し、R1 はアミノ基を含有しない1価の
有機基を表す。)0.5〜10重量部、(C)一般式:
R2 Si(CH3 )n (OR3 )3-n で表される化合物
(但し、R2 は少なくとも1個のアミノ基を含有する1
価の有機基を表し、R3 はCH3又はCH2 CH3 であ
り、nは0又は1である。)0.5〜10重量部、及び
(D)有機錫系硬化触媒0.5〜10重量部を主成分と
するマスチック型硬化性組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18347494A JP3368061B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | マスチック型硬化性組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18347494A JP3368061B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | マスチック型硬化性組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848889A true JPH0848889A (ja) | 1996-02-20 |
JP3368061B2 JP3368061B2 (ja) | 2003-01-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007037483A1 (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-05 | Kaneka Corporation | 硬化性組成物 |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP18347494A patent/JP3368061B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007037483A1 (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-05 | Kaneka Corporation | 硬化性組成物 |
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Publication number | Publication date |
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