JPH0848662A - 2−オキシベンズアミド誘導体 - Google Patents

2−オキシベンズアミド誘導体

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JPH0848662A
JPH0848662A JP20301894A JP20301894A JPH0848662A JP H0848662 A JPH0848662 A JP H0848662A JP 20301894 A JP20301894 A JP 20301894A JP 20301894 A JP20301894 A JP 20301894A JP H0848662 A JPH0848662 A JP H0848662A
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JP
Japan
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group
mmol
solution
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isopropyloxy
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Application number
JP20301894A
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English (en)
Inventor
Akihito Kakuiri
章仁 角入
Tsuneo Shoji
恒雄 小路
Hiroshi Ikawa
博 伊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
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Publication date
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Publication of JPH0848662A publication Critical patent/JPH0848662A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中、R1 は、ニトロ基、炭素数1〜6のアルキル
基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数1〜6のア
ルキル基若しくはフェニル基で置換されたスルホンアミ
ド基であり、R2 は水素原子又はアルキル基であり、R
3 は炭素数4〜10の環状アルキル基)で表される2−
オキシベンズアミド誘導体である。 【効果】 2−オキシベンズアミド誘導体は、強力且つ
選択的な気管支平滑筋弛緩作用を有し、それ故気道の障
害例えば、可逆性気管閉塞及び抗端息薬として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式
【化2】 (式中、R1 はニトロ基、炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数1〜6のアルコキシ基、又は炭素数1〜6のアル
キル基若しくはフェニル基で置換されたスルホンアミド
基、R2 は水素原子又はアルキル基であり、R3 は炭素
数4〜10の環状アルキル基である。)で表される2−
オキシベンズアミド誘導体に関する。前記一般式(I)
で表される2−オキシベンズアミド誘導体は、気管支平
滑筋弛緩作用をもつ化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、可逆性気管閉塞、喘息等の気道障
害の治療剤として、種々の化合物が見い出されている。
現在、前記気道障害の治療には、気管支平滑筋弛緩作用
を示す化合物が用いられており、この作用を示す化合物
として、例えばアドレナリンβ2 レセプター刺激化合
物、キサンチン類、クロモリン類、抗コリン化合物、ス
テロイド化合物等が知られている。
【0003】一方、本発明の前記一般式(I)で表され
る2−オキシベンズアミド誘導体の構造に類似する化合
物としては、3−アミノ−N−シクロヘキシル−6−プ
ロピニルベンズアミド(Pharmazie,43
(8),527(1988);Bull.Chim.F
arm.,115(2A),125(1976))、や
5−ブロモ−N−シクロヘキシル−6−プロペニルベン
ズアミド(J.Am.Pharm.Assoc.,4
5,514(1956))等のベンズアミド化合物が報
告されている。
【0004】これらのベンズアミド化合物は、種々の活
性を示すが、気管支平滑筋弛緩作用等気道障害の治療を
目的とする作用は知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の気道障害の治療
剤は、例えばアドレナリンβ2 レセプター刺激化合物で
は生体内で急速に耐性が生ずるため連続使用ができない
こと、クロモリンでは投与法が粉末吸入に限られること
及び発作時には無効であること、抗コリン化合物では多
数の全身性の副作用が発現すること、ステロイド化合物
では重大な副作用及び依存性が発現する等多くの問題を
有しているため、満足できるものではなかった。そこで
これらの問題点を解決した薬剤として、気道への臓器選
択性が高く、且つ高活性な薬剤の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は従来の薬剤
の持つ問題点を解決するため鋭意研究した結果、アミド
基の窒素原子に環状アルキル基を有し、且つベンゼン環
上の2位に水酸基又はアルコキシ基を有する前記一般式
(I)で表される2−オキシベンズアミド誘導体が選択
的な気管支平滑筋弛緩作用を示すことを見い出し本発明
を完成した。
【0007】本発明の前記一般式(I)で表される2−
オキシベンズアミド誘導体は、例えば一般式
【化3】 (式中、R1 はニトロ基、炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数1〜6のアルコキシ基又は、炭素数1〜6のアル
キル基若しくはフェニル基で置換されたスルホンアミド
基であり、R2 は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル
基であり、Zは、水酸基、塩素、臭素、ヨウ素等のハロ
ゲン原子、アシルオキシ基又は活性エステル残基であ
る。)で表される安息香酸誘導体と一般式R3 −NH2
(III)(式中R3 は炭素数4〜10の環状アルキル基で
ある。)で表されるアミン誘導体とを反応させることに
より製造することができる。
【0008】本発明における炭素数1〜6のアルキル基
としては、直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭素数1〜
6のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプ
ロピル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ネオペン
チル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基等を挙げることができる。またこの炭素数1〜
6のアルキル基には置換基を有していてもよくその置換
基はフェニル基を挙げることができる。さらに炭素数1
〜6のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝鎖状もしく
は環状の炭素数1〜6のアルコキシ基であり、例えばメ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペ
ンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イソプロピルオキ
シ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ネオペン
チルオキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキ
シ基、シクロヘキシルオキシ基等を挙げることができ
る。
【0009】また置換スルホンアミド基としては、炭素
数1〜6のアルキル基又はフェニル基で置換されたスル
ホンアミド基であり、この炭素数1〜6のアルキル基と
しては前記アルキル基と同じ基を挙げることができる。
またさらに炭素数4〜10の環状のアルキル基としては
例えばシクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、アダマ
ンチル基等を挙げることができる。
【0010】反応に用いる前記一般式(II)で表される
安息香酸誘導体は、工業的に入手可能なサリチル酸誘導
体から容易に製造することができる化合物である(下記
参考例参照)。また前記一般式(III )で表されるアミ
ン誘導体は、工業的に入手容易な化合物である。
【0011】本発明の反応は、前記一般式(II)で表さ
れる安息香酸誘導体のZが水酸基である場合は、例えば
ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカル
ボジイミド、塩酸 1−エチル−3−(3−ジエチルア
ミノプロピル)カルボジイミド等の脱水縮合剤の存在下
前記一般式(III)で表されるアミン誘導体との反応を行
うことができる。本反応においてカルボジイミド試薬の
使用量は、前記一般式(II)で表される安息香酸誘導体
に対して1〜1.5当量用いることができる。反応は、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の反応に不活性な溶媒を
用いて行うことができる。反応は、通常0〜150℃で
進行するが収率よく行うには20〜120℃において行
うことが好ましく、さらに窒素ガス、アルゴンガス等の
不活性ガス雰囲気下で行うことが望ましい。
【0012】又、前記一般式(II)で表される安息香酸
誘導体のZが塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、ア
シルオキシ基又は活性エステル残基である場合は、不活
性溶媒中、前記一般式(III)で表されるアミン誘導体と
反応を行うことができる。ここで、前記一般式(II)で
表される安息香酸誘導体のZが塩素、臭素、ヨウ素等の
ハロゲン原子である化合物は、常法に従い、例えば五塩
化リン、オキシ塩化リン、等のハロゲン化リン、塩化チ
オニル、臭化チオニル等のハロゲン化チオニルとの反応
により製造することができる。又、前記一般式(II)で
表される安息香酸誘導体のZがアシルオキシ基である化
合物は、常法に従い、クロルギ酸メチル、クロルギ酸エ
チル等のクロルギ酸エステル、或いはp−トルエンスル
ホン酸クロライド等のスルホン酸クロライドとの反応に
より製造することができる。さらに、活性エステル残基
は、例えばN−ヒドロキシコハク酸イミド、N−ヒドロ
キシフタルイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、シアノメチルアルコール、2,4−ジニトロフェノ
ール、ペンタクロロフェノール等のアルコールと前記一
般式(II)で表される安息香酸誘導体のZが水酸基で表
されるカルボン酸誘導体との縮合反応により製造するこ
とができる。この反応には、不活性溶媒中前記したカル
ボジイミド試薬を用いることができる。
【0013】本発明の前記一般式(I)で表される2−
オキシベンズアミド誘導体としては、例えばN−シクロ
ブチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニトロベンズア
ミド、N−シクロペンチル−2−イソプロピルオキシ−
5−ニトロベンズアミド、N−シクロヘキシル−2−イ
ソプロピルオキシ−5−ニトロベンズアミド、N−シク
ロプチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニトロベンズ
アミド、N−シクロオクチル−2−イソプロピルオキシ
−5−ニトロベンズアミド、N−シクロヘキシル−2−
イソプロピルオキシ−5−メトキシベンズアミド、N−
シクロヘキシル−2,5−ジイソプロピルオキシベンズ
アミド、N−シクロヘキシル−2−メトキシ−5−ニト
ロベンズアミド、N−シクロヘキシル−2−エトキシ−
5−ニトロベンズアミド、N−シクロヘキシル−2−プ
ロピルオキシ−5−ニトロベンズアミド、N−シクロヘ
キシル−2−ブトキシ−5−ニトロベンズアミド、N−
シクロヘキシル−2−ペンチルオキシ−5−ニトロベン
ズアミド、N−シクロヘキシル−2−ヘキシルオキシ−
5−ニトロベンズアミド、N−シクロヘキシル−2−シ
クロヘキシルオキシ−5−ニトロベンズアミド、N−シ
クロヘキシル−5−ニトロサリシルアミド等を挙げるこ
とができる。
【0014】本発明の前記一般式(I)で表される2−
オキシベンズアミド誘導体を可逆性気管閉塞、喘息等の
気道障害の治療剤として用いる場合には、経口の他、静
脈内、皮下、筋肉内または吸入により投与することがで
きる。そのため、これら化合物は、種々の投与形態、例
えば錠剤、カプセル、液体または坐薬の形で使用するこ
とができる。
【0015】
【実施例】本発明を以下に示す参考例、実施例及び試験
例によりさらに詳細に説明する。 参考例1 5−ニトロサリチル酸メチル
【化4】 無水メタノール100mlに、−15℃で塩化チオニル
6.544g(55mmol)を滴下し、1時間攪拌し
た。5−ニトロサリチル酸9.156g(50mmo
l)を加え、15時間加熱還流した。放冷後析出した結
晶を濾取し、少量のメタノールで洗浄した後減圧乾燥し
て5−ニトロサリチル酸メチル7.886g(収率80
%)を得た。
【0016】NMR(δ,CDCl3 ):4.03(3
H,S),7.10(1H,d,J=9Hz),8.3
4(1H,dd,J=9Hz,3Hz),8.80(1
H,d,J=3Hz),11.44(1H,S)
【0017】参考例2 2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸メチル
【化5】 5−ニトロサリチル酸メチル6.90g(35mmo
l)、イソプロピルアルコール2.314g(38.5
mmol)、トリフェニルホスフィン11.016g
(42mmol)のテトラヒドロフラン溶液に、室温で
ジイソプロピル アゾジカルボキシレート7.077g
(35mmol)を滴下した。20時間攪拌した後、溶
媒を減圧留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸
メチル8.407g(収率100%)を得た。
【0018】NMR(δ,CDCl3 ):1.44(6
H,d,J=6Hz),3.92(3H,S),4.7
5(1H,dq,J=6Hz,6Hz),7.04(1
H,d,J=9Hz),8.32(1H,dd,J=9
Hz,3Hz),8.67(1H,d,J=3Hz)
【0019】参考例3 2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸
【化6】 2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸メチル
8.407g(35mmol)のエタノール50ml溶
液に、1N−水酸化ナトリウム水溶液87.5ml(8
7.5mmol)を加え、1時間加熱還流した。溶媒を
減圧留去した後水を加え、希塩酸で酸性とした後酢酸エ
チルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去し、2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息
香酸6.987g(収率88.6%)を得た。
【0020】NMR(δ,acetone−d6):
1.44(6H,d,J=6Hz),5.02(1H,
dq,J=6Hz,6Hz),7.46(1H,d,J
=9Hz),8.40(1H,dd,J=9Hz,3H
z),8.64(1H,d,J=3Hz),11.40
(1H,br,S)
【0021】参考例4 2−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル
【化7】 5−ニトロサリチル酸メチル3.91g(19.8mm
ol)、メタノール0.696g(21.7mmo
l)、トリフェニルホスフィン6.24g(23.8m
mol)のテトラヒドロフラン溶液に、室温でジイソプ
ロピル アゾジカルボキシレート4.0g(19.8m
mol)を滴下した。4時間攪拌した後、溶媒を減圧留
去しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2
−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル3.24g(収
率77.6%)を得た。
【0022】NMR(δ,CDCl3 ):3.94(3
H,s),4.03(3H,s),7.08(1H,
d,J=8Hz),8.38(1H,dd,J=8H
z,3Hz),8.71(1H,d,J=3Hz)
【0023】参考例5 2−エトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル
【化8】 5−ニトロサリチル酸メチル1.972g(10mmo
l)、エタノール0.507g(11mmol)、トリ
フェニルホスフィン3.417g(12mmol)のテ
トラヒドロフラン溶液に、室温でジイソプロピル アゾ
ジカルボキシレート2.022g(10mmol)を滴
下した。4時間攪拌した後、溶媒を減圧留去しシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−エトキシ−
5−ニトロ安息香酸メチル2.202g(収率97.8
%)を得た。
【0024】NMR(δ,CDCl3 ):1.53(3
H,t,J=7Hz),3.93(3H,s),4.2
4(2H,d,J=7Hz),7.04(1H,d,J
=9Hz),8.34(1H,dd,J=9Hz,3H
z),8.70(1H,d,J=3Hz)
【0025】参考例6 2−(2,2−ジメチルプロピル)オキシ−5−ニトロ
安息香酸メチル
【化9】 5−ニトロサリチル酸メチル1.972g(10mmo
l)、2,2−ジメチルプロパノール0.970g(1
1mmol)、トリフェニルホスフィン3.417g
(12mmol)のテトラヒドロフラン溶液に、室温で
ジイソプロピル アゾジカルボキシレート2.022g
(10mmol)を滴下した。4時間攪拌した後、溶媒
を減圧留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−(2,2−ジメチルプロピル)オキシ−5−
ニトロ安息香酸メチル2.081g(収率77.9%)
を得た。
【0026】NMR(δ,CDCl3 ):1.10(9
H,s),3.77(2H,s),3.94(3H,
s),7.02(1H,d,J=9Hz),8.34
(1H,dd,J=9Hz,3Hz),8.73(1
H,d,J=3Hz)
【0027】参考例7 2−メトキシ−5−ニトロ安息香酸
【化10】 2−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル1.793g
(7.5mmol)のエタノール40ml溶液に10%
水酸化ナトリウム19mlを加え、1時間加熱還流し
た。エタノールを減圧留去し、水層を塩化メチレンで洗
浄後、1N−塩酸でpH2〜3に調整し、酢酸エチルで
抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去して2−メトキシ−5−ニトロ安息香酸1.467g
(収率99%)を得た。
【0028】NMR(δ,CDCl3 ):4.19(3
H,s),7.20(1H,d,J=9Hz),8.4
7(1H,dd,J=9Hz,3Hz),9.03(1
H,d,J=3Hz)
【0029】参考例8 2−エトキシ−5−ニトロ安息香酸
【化11】 2−エトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル1.414g
(6.28mmol)のエタノール27ml溶液に10
%水酸化ナトリウム15mlを加え、1時間加熱還流し
た。エタノールを減圧留去し、水層を塩化メチレンで洗
浄後、1N−塩酸でpH2〜3に調整し、酢酸エチルで
抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去して2−エトキシ−5−ニトロ安息香酸1.326g
(収率100%)を得た。
【0030】NMR(δ,CDCl3 ):1.63(3
H,t,J=7Hz),4.44(2H,d,J=7H
z),7.17(1H,d,J=9Hz),8.44
(1H,dd,J=9Hz,3Hz),9.04(1
H,d,J=3Hz)
【0031】参考例9 2−(2,2−ジメチルプロピル)オキシ−5−ニトロ
安息香酸
【化12】 2−(2,2−ジメチルプロピル)オキシ−5−ニトロ
安息香酸メチル1.621g(6.07mmol)のエ
タノール28ml溶液に10%水酸化ナトリウム15m
lを加え、1時間加熱還流した。エタノールを減圧留去
し、水層を塩化メチレンで洗浄後、1N−塩酸でpH2
〜3に調整し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して2−(2,2−ジメ
チルプロピル)オキシ−5−ニトロ安息香酸1.536
g(収率100%)を得た。
【0032】NMR(δ,CDCl3 ):1.14(9
H,s),3.95(2H,s),7.15(1H,
d,J=9Hz),8.42(1H,dd,J=9H
z,3Hz),9.02(1H,d,J=3Hz)
【0033】参考例10 5−メトキシサリチル酸メチル
【化13】 5−メトキシサリチル酸4.2g(25mmol)を無
水メタノール100ml溶解し濃硫酸を3mlを加え加
熱還流した。メタノールを減圧留去した後、酢酸エチル
に溶解し水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水の順に洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去して5−メトキシサリチル酸メチル4.21g
(収率92.5%)を得た。
【0034】NMR(δ,CDCl3 ):3.78(3
H,s),3.95(3H,s),7.08(1H,d
d,J=6,3Hz),7.28(1H,d,J=3H
z),10.36(1H,s)
【0035】参考例11 2−イソプロピルオキシ−5−メトキシ安息香酸
【化14】 5−メトキシサリチル酸メチル3.64g(0.02m
mol)、トリフェニルホスフィン6.3g(0.02
4mmol)及びイソプロピルアルコール1.7ml
(0.022mmol)を無水THFに溶解し、ジイソ
プロピルアゾジカルボキシレート4ml(0.02mm
ol)を滴下し一晩攪拌した。反応溶液を減圧留したの
ち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して2
−イソプロピルオキシ−5−メトキシ安息香酸メチル
3.75g(83%)を得た。さらに、このエステル体
を、1N−水酸化ナトリウム水溶液で加水分解して2−
イソプロピルオキシ−5−メトキシ安息香酸3.49g
(収率100%)を得た。
【0036】NMR(δ,CDCl3 ):1.46(6
H,d,J=6Hz),3.83(3H,s),4.7
7(1H,dq,J=6Hz),7(1H,d,J=9
Hz),7.11(1H,dd,J=6,3Hz),
7.68(1H,d,J=3Hz)
【0037】参考例12 2,5−ジイソプロピルオキシ安息香酸
【化15】 氷冷、不活性ガス雰囲気下、ゲンチジン酸1.541g
(10mmol)のジメチルアセトアミド溶液に、60
%水素化ナトリウム1.44g(36mmol)を加え
て1時間攪拌した。ヨウ化イソプロピル5.61g(3
3mmol)を加え、80℃1時間攪拌した。溶媒を減
圧留去したのち、1N−水酸化ナトリウム水溶液で加水
分解して2,5−ジイソプロピルオキシ安息香酸1.0
0(収率42%)を得た。
【0038】NMR(δ,CDCl3 ):1.32(6
H,d,J=6Hz),1.46(6H,d,J=6H
z),4.6(1H,dq,J=6Hz),4.76
(1H,dq,J=6Hz),7(1H,d,J=9H
z),7.07(1H,dd,J=6,3Hz),7.
69(1H,d,J=3Hz)
【0039】参考例13 2−シクロヘキシルオキシ−5−ニトロ安息香酸
【化16】 5−ニトロサリシル酸メチル5.91g(30mmo
l)、トリフェニルホスフィン9.43g(36mmo
l)及びシクロヘキサノール3.43ml(33mmo
l)を無水THF100mlに溶解し、ジイソプロピル
アゾジカルボキシレート4ml(30mmol)を滴下
し一晩攪拌した。反応液を減圧留したのち、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して2−シクロヘキシ
ルオキシ−5−ニトロ安息香酸メチル3.10g(収率
37%)を得た。
【0040】NMR(δ,CDCl3 ):1.35−
2.01(10H,m),3.93(3H,s),4.
50−4.60(1H,m),7.04(1H,d,J
=9Hz),8.31(1H,dd,J=9Hz,3H
z),8.68(1H,d,J=3Hz) さらに、このエステル体を、1N−水酸化ナトリウム水
溶液で加水分解して2−シクロヘキシルオキシ−5−ニ
トロ安息香酸2.65g(収率90%)を得た。 NMR(δ,CDCl3 ):1.35−2.19(10
H,m),4.70−4.80(1H,m),7.18
(1H,d,J=9Hz),8.41(1H,dd,J
=9Hz,3Hz),9.07(1H,d,J=3H
z),10.71(1H,br.s)
【0041】実施例1 N−シクロヘキシル−2−イソプロピルオキシ−5−ニ
トロベンズアミド
【化17】 N,N−ジメチルアミノピリジン800mg(7.2m
mol)、P−トルエンスルホニルクロリド400mg
(2.1mmol)の乾燥塩化メチレン10ml溶液
に、氷冷下2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香
酸450mg(2mmol)を加え、30分間攪拌し
た。シクロヘキシルアミン204mg(2.0mmo
l)の塩化メチレン5ml溶液を加え、一夜攪拌した。
反応液を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順
に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧
留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、N−シクロヘキシル−2−イソプロピルオキシ−5
−ニトロベンズアミド503mg(収率82%)を得
た。
【0042】NMR(δ,CDCl3 ):1.19−
2.09(10H,m),1.50(6H,d,J=6
Hz),3.94−4.09(1H,m),4.87
(1H,dq,J=6Hz,6Hz),7.06(1
H,d,J=9Hz),7.81(1H,d,J=9H
z),8.28(1H,dd,J=9Hz,3Hz),
9.09(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3328(NH),163
4(amide CO),1528(NO2 ),134
2(NO2 ) 融点(℃):117.9−118.8 質量分析(m/z):306(M+ ),264(M+
−C3 6 ),263(M+ −C3 7 ),225
(M+ −C6 11+H2 ),183(225 −C3
6 ),166(264 −C6 12N),120(1
66 −NO2 ),98(C6 12N)
【0043】実施例2 N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−5−ニトロベン
ズアミド
【化18】 N,N−ジメチルアミノピリジン800mg(7.2m
mol)、P−トルエンスルホニルクロリド400mg
(2.1mmol)の乾燥塩化メチレン10ml溶液
に、氷冷下2−ヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸366
mg(2mmol)を加え、30分間攪拌した。シクロ
ヘキシルアミン204mg(2.05mmol)の塩化
メチレン5ml溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希
塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−シ
クロヘキシル−2−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアミ
ド502mg(収率95%)を得た。
【0044】NMR(δ,CDCl3 ):1.16−
2.11(11H,m),3.92(1H,m),6.
28(1H,d,J=6Hz),7.07(1H,d,
J=9Hz),8.28(1H,dd,J=9Hz,3
Hz),8.35(1H,d,J=3Hz),13.5
0(1H,s) IR(νcm-1,KBr):1622(amide C
O),1528(NO2,1342(NO2 ) 融点(℃):239−244(dec.) 質量分析(m/z):264(M+ ),183(M+
−C6 11+H2 ),166(M+ −C6 12N),
149(166 −OH),120(166 N
2 ),98(C6 12N)
【0045】実施例3 N−シクロヘキシル−2−メトキシ−5−ニトロベンズ
アミド
【化19】 N,N−ジメチルアミノピリジン1.319mg(1
0.8mmol)、P−トルエンスルホニルクロリド6
29mg(3.3mmol)の乾燥塩化メチレン15m
l溶液に、氷冷下2−メトキシ−5−ニトロ安息香酸5
91mg(3mmol)を加え、1時間攪拌した。シク
ロヘキシルアミン357mg(3.6mmol)の塩化
メチレン7ml溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希
塩酸、水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、N−シクロヘキシル−2−メトキシ−
5−ニトロベンズアミド652mg(収率78.1%)
を得た。
【0046】NMR(δ,CDCl3 ):1.18−
2.08(10H,m),3.94−4.11(1H,
m),4.09(3H,s),7.07(1H,d,J
=9Hz),7.52(1H,d,J=7Hz),8.
32(1H,dd,J=9Hz,3Hz),9.06
(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3436(NH),165
8(amide CO),1538(NO2 ),134
2(NO2 ) 融点(℃):165.5−166.9 質量分析(m/z):278(M+ ),197(M+
−C6 11+H2 ),180(M+ −C6 12N),
134(180 −NO2
【0047】実施例4 N−シクロヘキシル−2−エトキシ−5−ニトロベンズ
アミド
【化20】 N,N−ジメチルアミノピリジン880mg(7.2m
mol)、P−トルエンスルホニルクロリド419mg
(2.2mmol)の乾燥塩化メチレン15ml溶液
に、氷冷下2−エトキシ−5−ニトロ安息香酸422m
g(2mmol)を加え、1時間攪拌した。シクロヘキ
シルアミン238mg(2.4mmol)の塩化メチレ
ン7ml溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希塩酸、
水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒
を減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、N−シクロヘキシル−2−エトキシ−5−ニ
トロベンズアミド409mg(収率70%)を得た。
【0048】NMR(δ,CDCl3 ):1.15−
2.07(10H,m),1.60(3H,t,J=7
Hz),3.96−4.11(1H,m),4.31
(2H,q,J=7Hz),7.04(1H,d,J=
9Hz),7.75(1H,d,J=7Hz),8.2
9(1H,dd,J=9Hz,3Hz),9.08(1
H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3432(NH),166
2(amide CO),1536(NO2 ),135
4(NO2 ) 融点(℃):148.5−149.0 質量分析(m/z):292(M+ ),277(M+
−CH3 ),211(M+ −C6 11+H2 ),19
4(M+ −C6 12N),166(194 −C2
4 ),120(166 −NO2 ),98(C6
12N)
【0049】実施例5 N−シクロヘキシル−2−イソプロピルオキシ−5−メ
トキシベンズアミド
【化21】 N,N−ジメチルアミノピリジン1.9g(17mmo
l)、P−トルエンスルホニルクロリド950mg(5
mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷下2−イソ
プロピルオキシ−5−メトキシ安息香酸1g(4.73
mmol)を加え、30分間攪拌した。シクロヘキシル
アミン490mg(4.8mmol)の塩化メチレン溶
液を加え、一夜攪拌した。反応液を希塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液、水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、N−シクロヘキシル−2
−イソプロピルオキシ−5−メトキシベンズアミド1.
3g(収率94%)を得た。
【0050】NMR(δ,CDCl3 ):1.38(6
H,d,J=6Hz),2.05−1.15(10H,
m),3.82(3H,s),3.91−4.06(1
H,m),4.61(1H,dq,J=6Hz,6H
z),6.9(1H,d,J=9Hz),6.95(1
H,dd,J=9Hz,3Hz),7.75(1H,
d,J=3Hz),8.21(1H,d,J=6Hz) IR(νcm-1,KBr):3400(NH),165
6(amide CO) 性状:油状 質量分析(m/z):291(M+ ),249(M+
−C3 6 ),167(M+ −C6 10 −C
3 6 ),150(249 −C6 13N),98(C
6 12N)
【0051】実施例6 N−シクロヘキシル−2,6−ジメトキシベンズアミド
【化22】 N,N−ジメチルアミノピリジン4.42g(40mm
ol)、P−トルエンスルホニルクロリド2.22g
(11.6mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷
下2,6−ジメトキシ安息香酸2g(11mmol)を
加え、30分間攪拌した。シクロヘキシルアミン1.2
g(11.2mmol)の塩化メチレン溶液を加え、一
夜攪拌した。反応液を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム
溶液、水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、N−シクロヘキシル−2,6−ジメト
キシベンズアミド2.57g(収率89%)を得た。
【0052】NMR(δ,CDCl3 ):1.15−
2.06(10H,m),3.81(1H,s),3.
95−4.10(1H,m),5.58(1H,d,J
=8Hz),6.55(1H,d,J=8Hz),7.
23(1H,d,J=8Hz),7.3(1H,d,J
=3Hz) IR(νcm-1,KBr):1648(amide C
O) 融点(℃):137.7−139.9
【0053】実施例7 N−シクロヘキシル−2−イソプロピルオキシ−5−メ
チルベンズアミド
【化23】 N,N−ジメチルアミノピリジン1.15g(11mm
ol)、P−トルエンスルホニルクロリド570mg
(3.2mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷下
2−イソプロピルオキシ−5−メチル安息香酸600m
g(3mmol)を加え30分間攪拌した後、シクロヘ
キシルアミン0.3g(3.1mmol)の塩化メチレ
ン溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希塩酸、飽和炭
酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。シリカゲルク
ロマトグラフィーで精製し、N−シクロヘキシル−2−
イソプロピルオキシ−5−メチルベンズアミド780g
(収率94%)を得た。
【0054】NMR(δ,CDCl3 ):1.4(6
H,d,J=6Hz),1.19−2.05(10H,
m),2.31(3H,s),3.95−4.06(1
H,m),4.67(1H,dq,J=6Hz 6H
z),6.85(1H,d,J=8Hz),7.18
(1H,dd,J=6Hz,2Hz),8(1H,d,
J=2Hz),8.11(1H,d,J=7Hz) IR(νcm-1,KBr):1650(amide C
O) 融点(℃):54.8−56.2
【0055】実施例8 5−ベンジルオキシ−N−シクロヘキシル−2−イソプ
ロピルオキシベンズアミド
【化24】 N,N−ジメチルアミノピリジン600mg(5mmo
l)、P−トルエンスルホニルクロリド410mg
(1.5mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷下
5−ベンジルオキシ−2−イソプロピルオキシ安息香酸
410mg(1.4mmol)を加え、30分間攪拌し
た。シクロヘキシルアミン195mg(1.4mmo
l)の塩化メチレン溶液を加え、一夜攪拌した。反応液
を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、5
−ベンジルオキシ−N−シクロヘキシル−2−イソプロ
ピルオキシベンズアミド490mg(収率99%)を得
た。
【0056】NMR(δ,CDCl3 ):1.39(6
H,d,J=6Hz),1.23−2.06(10H,
m),3.95−4.06(1H,m),4.61(1
H,dq,J=6Hz,6Hz),5.08(2H,
s),6.9(1H,d,J=9Hz),7.01(1
H,dd,J=9Hz,3Hz),7.31−7.45
(5H,m),7.86,(1H,d,J=3Hz),
8.21(1H,d,J=7Hz) IR(νcm-1,KBr):1634(amide C
O),1554(NO2),1348(NO2 ) 融点(℃):147.6−152.8 質量分析(m/z):367(M+ ),325(M+
−C3 6 ),234(325 −C7 7 ),227
(325 −C6 11N),152(234 −C6
10),91(C7 7
【0057】実施例9 N−シクロヘキシル−2,5−ジイソプロピルオキシベ
ンズアミド
【化25】 N,N−ジメチルアミノピリジン360mg(3mmo
l)、P−トルエンスルホニルクロリド180mg
(0.9mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷下
2,5−ジイソプロピルオキシ安息香酸200mg
(0.85mmol)を加え、30分間攪拌した。シク
ロヘキシルアミン120mg(0.86mmol)の塩
化メチレン溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−シク
ロヘキシル−2,5−ジイソプロピルオキシベンズアミ
ド240mg(収率89%)を得た。
【0058】NMR(δ,CDCl3 ):1.31(6
H,d,J=6Hz),1.38(6H,d,J=6H
z),1.21−2.04(10H,m),3.91−
4.08(1H,m),4.54(1H,dq,J=6
Hz,6Hz),4.60(1H,dq,J=6Hz,
6Hz),6.89(1H,d,J=9Hz),6.9
3(1H,dd,J=9Hz,3Hz),7.75(1
H,d,J=3Hz),8.21(1H,d,J=7H
z) IR(νcm-1,KBr):3396(NH),165
8(amide CO)性状:油状 質量分析(m/z):319(M+ ),277(M+
−C3 6 ),237(277 −C3 6 ),179
(277 −C6 11N),153(235 −C6
10),136(153 −OH),98(C6 12N)
【0059】実施例10 N−(アダマンタン−2−イル)−2−イソプロピルオ
キシ−5−ニトロベンズアミド
【化26】 2−アダマンタンアミンハイドロクロライド380mg
(2mmol)及び炭酸カリウム550mg(4mmo
l)の酢酸エチル溶液に、2−イソプロピルオキシ−5
−ニトロ安息香酸450mg(2mmol)と塩化チオ
ニルより調製した酸クロライドを滴下して一晩攪拌し
た。水洗後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製しN−(アダマンタン−2−イル)−2−イソプロピ
ルオキシ−5−ニトロベンズアミド0.5g(収率70
%)を得た。
【0060】NMR(δ,CDCl3 ):1.53(6
H,dd,J=9Hz,6Hz),1.7−2.05
(15H,m),4.30−4.36(1H,m),
4.93(1H,dq,J=6Hz,6Hz),7.0
8(1H,d,J=9Hz),8.15(1H,d,J
=3Hz),8.29(1H,dd,J=9Hz,3H
z),9.12(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):1652(amide C
O),1516(NO2),1344(NO2 ) 融点(℃):89.4−91.1 質量分析(m/z):358(M+ ),315(M+
−C3 7 ),299(315 −O),166(31
5 −C1016N+H),150(C1016N),13
5(C1015),120(166 −NO2
【0061】実施例11 3−[N−(ベンゼンスルホニル)アミノ]−N−シク
ロヘキシル−6−イソプロピルオキシベンズアミド
【化27】 実施例1の化合物をメタノール中、10%Pd−炭素を
触媒として接触水素添加して得た3−アミノ−N−シク
ロヘキシル−6−イソプロピルオキシベンズアミド20
0mg(0.72mmol)のジオキサン溶液に0.1
gNaOH水溶液を加え、氷冷下ベンゼンスルホニルク
ロライド0.14g(0.82mmol)を滴下し一晩
攪拌した。ジオキサンを減圧留去した後、残存物を塩化
メチレンに溶解し、水、10%塩酸、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し3−[N−(ベンゼンスルホニ
ル)アミノ]−N−シクロヘキシル−6−イソプロピル
オキシベンズアミド214mg(収率72%)を得た。
【0062】NMR(δ,CDCl3 ):1.40(6
H,d,J=6Hz),2.03−1.20(10H,
m),4.05−4.17(1H,m),4.68(1
H,dq,J=6Hz,6Hz),6.90(1H,
d,J=9Hz),7.36(2H,dd,J=7H
z,7Hz),7.46(1H,dd,J=7Hz,7
Hz),7.58(1H,dd,J=9Hz,3H
z),7.74(1H,d,J=7Hz),7.85
(1H,d,J=3Hz),8.18(1H,s),
8.21(1H,d,J=8Hz) IR(νcm-1,KBr):3388(NH),164
2(anilide CO) 融点(℃):228.9−283.9 質量分析(m/z):416(M+ ),374(M+
−C3 6 ),276(315 −C6 12N),23
3(374 −C6 5 2 S),150(233 −
6 10),135(276 −C6 5 2 S)
【0063】実施例12 N−シクロペンチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニ
トロベンズアミド
【化28】 N,N−ジメチルアミノピリジン600mg(4.68
mmol)、P−トルエンスルホニルクロリド300m
g(1.37mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷
冷下2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸30
0mg(1.3mmol)を加え、30分間攪拌した
後、シクロペンチルアミン100mg(1.33mmo
l)の塩化メチレン溶液を加え、一夜攪拌した。反応液
を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去し
た。シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、N−シク
ロペンチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニトロベン
ズアミド350mg(収率92%)を得た。
【0064】NMR(δ,CDCl3 ):1.50(6
H,d,J=6Hz),2.11−1.49(8H,
m),4.38−4.50(1H,m),4.87(1
H,dq,J=6Hz,6Hz),7.04(1H,
d,J=9Hz),7.90(1H,d,J=9H
z),8.28(1H,dd,J=9Hz,3Hz),
9.10(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3336(NH),163
4(anilide CO),1526(NO2 ),1
342(NO2 ) 融点(℃):100.4−101.1 質量分析(m/z):292(M+ ),250(M+
−C3 6 ),183(250 −C5 7 ),166
(250 −C5 10N),166(250 −C5
10N),120(166 −NO2 ),84(C5 10
N)
【0065】実施例13 N−シクロヘプチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニ
トロベンズアミド
【化29】 N,N−ジメチルアミノピリジン400mg(3.2m
mol)、P−トルエンスルホニルクロリド200mg
(0.9mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷下
2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸200m
g(0.87mmol)を加え、30分間攪拌した。シ
クロオクチルアミン110mg(0.9mmol)の塩
化メチレン溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−シク
ロヘプチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニトロベン
ズアミド210mg(収率94%)を得た。
【0066】NMR(δ,CDCl3 ):1.51(6
H,d,J=6Hz),2.06−1.55(12H,
m),4.12−4.26(1H,m),4.87(1
H,dq,J=6Hz,6Hz),7.04(1H,
d,J=9Hz),7.87(1H,d,J=7H
z),8.28(1H,dd,J=9Hz,3Hz),
9.10(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3336(NH),163
4(anilide CO),1528(NO2 ),1
342(NO2 ) 融点(℃):117.6−118.2 質量分析(m/z):320(M+ ),277(M+
−C3 7 ),255(M+ −C7 11),208(M
+ −C7 14N),183(277 −C7 11),1
66(277 −C7 14N),120(166 −N
2 ),112(C7 11N)
【0067】実施例14 N−シクロオクチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニ
トロベンズアミド
【化30】 N,N−ジメチルアミノピリジン400mg(3.2m
mol)、P−トルエンスルホニルクロリド200mg
(0.9mmol)の乾燥塩化メチレン溶液に、氷冷下
2−イソプロピルオキシ−5−ニトロ安息香酸200m
g(0.87mmol)を加え、30分間攪拌した。シ
クロオクチルアミン120mg(0.9mmol)の塩
化メチレン溶液を加え、一夜攪拌した。反応液を希塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順に洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−シク
ロオクチル−2−イソプロピルオキシ−5−ニトロベン
ズアミド250mg(収率85%)を得た。
【0068】NMR(δ,CDCl3 ):1.51(6
H,d,J=6Hz),2.00−1.60(14H,
m),4.15−4.30(1H,m),4.88(1
H,dq,J=6Hz,6Hz),7.04(1H,
d,J=9Hz),7.88(1H,d,J=9H
z),8.28(1H,dd,J=9Hz,3Hz),
9.10(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3344(NH),163
6(anilide CO),1554(NO2 ),1
342(NO2 ) 融点(℃):151.7−152.5 質量分析(m/z):334(M+ ),291(M+
−C3 7 ),255(M+ −C8 13),208(M
+ −C8 16N),183(291 −C8 13),1
66(291 −C8 16N),126(C8
16N),120(166−NO2
【0069】実施例15 N−シクロヘキシル−2−シクロヘキシルオキシ−5−
ニトロベンズアミド
【化31】 N,N−ジメチルアミノピリジン880mg(7.2m
mol)、P−トルエンスルホニルクロリド420mg
(2.2mmol)の乾燥塩化メチレン10ml溶液
に、氷冷下2−シクロヘキシルオキシ−5−ニトロ安息
香酸559mg(2mmol)を加え、30分間攪拌し
た。シクロヘキシルアミン238mg(2.4mmo
l)の塩化メチレン5ml溶液を加え、一夜攪拌した。
反応液を希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水の順
に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧
留去した。シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、N
−シクロヘキシル−2−シクロヘキシルオキシ−5−ニ
トロベンズアミド705mg(収率100%)を得た。
【0070】NMR(δ,CDCl3 ):1.14−
2.18(20H,m),3.94−4.08(1H,
m),4.53−4.64(1H,m),7.05(1
H,d,J=9Hz),7.88(1H,d,J=7H
z),8.32(1H,dd,J=9Hz,3Hz),
9.09(1H,d,J=3Hz) IR(νcm-1,KBr):3292(NH),165
8(amide CO),1518(NO2 ),134
0(NO2 ) 融点(℃):151.4−152.4 質量分析(m/z):346(M+ ),264(M+
−C6 10),183(264 −C6 9 ),166
(264 −C6 12N),120(166 −N
2 ),98(C6 12N)
【0071】試験例 1)気管拡張作用(モルモット摘出気管平滑筋のspo
ntaneous toneに対する作用) 体重250〜350gのHartley系雄性モルモッ
トより気管を摘出し、速やかに螺旋状に切開した後、3
7℃保温、95%O2 +5%CO2 ガスを通気した30
mlのorgn bath中に0.7gの負荷のもとで
懸垂した。1時間の平衡化後、前記実施例で製造した被
験薬による弛緩作用を等張性に記録した。被験薬は、1
×10-7(M)〜1×10-4(M)を3倍公比で添加
し、イソプロテレノール(isoprotereno
l)1×10-5(M)の弛緩作用に対する被験薬のi.
a,(intrinsic activity)とIC
50値を求めた。その結果を表1に示す。
【0072】2)血管拡張作用(Norepineph
rine収縮したラット大動脈に対する作用) 体重250〜350gのSD系雄性ラットより胸部大動
脈を摘出し、内皮細胞を損傷しないように螺旋標本を作
製した。標本は、37℃保温、95%O2 +5%CO2
ガスを通気した30mlのorgn bath中に0.
8gの負荷のもとで懸垂した。1時間の平衡化後、no
repinephrineを最終濃度で3×10
-6(M)(submaximal dose)になるよ
うに添加し、その収縮が安定したところで被験薬を3倍
公比で添加し、その弛緩作用を等尺性に記録した。被験
薬の作用の強さは、このノルエピネフィリン(nore
pinephrine)収縮に対するIC50値と、イソ
プロテレノール1×10-5(M)の弛緩作用に対する
i.a.より算出した。その結果を表1に示す。
【0073】3)選択性の指標として、気管支拡張作
用、血管拡張作用及びそれらの効力(IC50)比を算出
した。その結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)で表される2
−オキシベンズアミドは、試験例に示す通り強力且つ選
択的な気管支平滑筋弛緩作用を有し、それ故気道の障害
例えば、可逆性気管閉塞及び抗端息薬として有用であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される2−オキシベンズアミド誘導体(式中、R1
    はニトロ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6
    のアルコキシ基、又は炭素数1〜6のアルキル基若しく
    はフェニル基で置換されたスルホンアミド基、R2 は水
    素原子又はアルキル基であり、R3 は炭素数4〜10の
    環状アルキル基である。)。
  2. 【請求項2】 R1 がニトロ基である請求項1記載の2
    −オキシベンズアミド誘導体。
  3. 【請求項3】 R1 が炭素数1〜6のアルコキシ基であ
    る請求項1記載の2−オキシベンズアミド誘導体。
  4. 【請求項4】 R2 のアルキル基が炭素数1〜6のアル
    キル基である請求項1記載の2−オキシベンズアミド誘
    導体。
  5. 【請求項5】 R1 がニトロ基であり、R2 が炭素数1
    〜6のアルキル基である請求項1記載の2−オキシベン
    ズアミド誘導体。
  6. 【請求項6】 R1 が炭素数1〜6のアルコキシ基であ
    り、R2 が炭素数1〜6のアルキル基である請求項1記
    載の2−オキシベンズアミド誘導体。
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US8927549B2 (en) 2008-11-21 2015-01-06 High Point Pharmaceuticals, Llc Adamantyl benzamide derivatives
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