JPH0848661A - グリコロイルアニリド類の製造方法 - Google Patents

グリコロイルアニリド類の製造方法

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JPH0848661A
JPH0848661A JP7092795A JP9279595A JPH0848661A JP H0848661 A JPH0848661 A JP H0848661A JP 7092795 A JP7092795 A JP 7092795A JP 9279595 A JP9279595 A JP 9279595A JP H0848661 A JPH0848661 A JP H0848661A
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ジークフリート・プランカー
Theodor Papenfuhs
テオドール・パペンフース
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Hoechst AG
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    • C07C235/04Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
    • C07C235/16Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(G)で表されるグリコロイルニアリド類
の製造方法において、式(A)のニトロベンゼンを水素
と、貴金属含有触媒および溶剤の存在下に下記反応式
(1)に従って反応させ、触媒を分離しそして式(C)
の化合物をクロロアセチルクロライドと反応式(2)に
従って反応させて式(D)の化合物を得、これを式
(E)のベンジルアルコールおよび塩基と反応式(3)
に従って反応させ、塩基および塩化水素から生じる塩を
場合によっては分離するかまたは式(C)の化合物を下
記式(K)のO−ベンジルグリコロイル−クロライドと
反応式(4)に従って反応させ、生じる塩を塩化水素か
ら分離しそして下記式(F)のO−ベンジルグリコロイ
ルアニリドを貴金属含有触媒の存在下に反応式(5)に
従って水素と反応させ、生じる式(H)の化合物を分離
しそして式(G)のグリコロイルアニリドを単離する。 【化1】 【効果】 この方法は工業的に簡単に実施でき、グリコ
ロイルアニリドがが高収率で且つ高純度で製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリコロイルアニリド
類(ヒドロキシアセトアニリド類)の製造方法および新
規のO−ベンジルグリコロイルアニリドおよびそれの製
法に関する。
【0002】
【従来技術】グリコロイルアニリド類は除草剤(ヨーロ
ッパ特許出願公開第300,344号明細書および同第
510,479号明細書)、製薬用有効化合物(ドイツ
特許出願公開第083,964号明細書およびヨーロッ
パ特許出願公開第284,388号明細書)および殺菌
剤(米国特許第4,440,780号明細書)を製造す
るための重要な前駆体である。
【0003】このものの製造のために色々な方法が既に
説明されている。米国特許第4,440,780号明細
書(実施例3)によると、クロロアセトアニリドをアル
カリ金属水酸化物で溶剤(ジメトキシエタン)の存在下
に加水分解する。この加水分解の後には非常に複雑な多
段階後処理が行われる。この後処理には中でも三回のろ
過段階、二回の抽出段階および二回の乾燥段階およびガ
ス状HClの導入が包含されている。相応するグリコロ
イルアニリドは78.1%の収率で得られるが、生成物
の純度に付いての記述はない。
【0004】この方法は不満足な収率および非常に複雑
な後処理だけでなく、既に生じているグリコロイルアニ
リドおよび未反応のクロロアセトアニリドからこの加水
分解の条件のもとで相応するエーテルが不所望にも生成
し、収率が著しく減少されるので一般的に使用されてい
ない。しかしながらこれらのエーテルの生成は目につか
ないかまたは極めて少量だけに避けることができる。
ドイツ特許出願公開第3,222,229号明細書に
は、クロロ酢酸ナトリウム、触媒としての第三アミンお
よび希釈剤としてのキシレンより成る混合物を加熱して
沸騰させ、この方法で生じる固体中間体を単離しそして
未知の構造であるが多分オリゴグリコライド類の混合物
であるこの固定生成物を触媒としての第四アンモニウム
の存在下に第一−または第二アミンと反応させて相応す
るグリコロイルアミド類を得る、モノ−およびジ置換グ
リコロイルアミド類(グリコール酸アミド類)の製造方
法が開示されている。
【0005】(環状)脂肪族アミン類を使用する場合に
は、収率は許容可能な程に適度である。しかしながら、
図面に示されている(表1、実施例6、N−メチルアニ
リンを用いている)グリコロイルアニリドに関する実施
例だけでは、62% の収率しか示されていない。
【0006】この方法の欠点は固体のオリゴグリライド
生成物混合物をろ過によって分離すべき点および後続の
方法段階で塩素含有生成物として使用する点である。更
に触媒として第四アンモニウム塩を用いることでそれの
毒性による問題がある。またグリコロイルアニリド類の
製造収率は不満足なものである。
【0007】ドイツ特許出願公開第2,904,490
号明細書は、α−ハロカルボキシアミド類と酢酸アルカ
リ金属塩または酢酸アルカリ土類金属塩との反応によっ
て相応するα−アセトキシカルボキシアミド類を得、次
いでこのα−アセトキシカルボキシアミド類を解裂(脱
アシル化)することによりグリコロイルアミド類(α−
ヒドロキシカルボキシアミド類)を製造する方法に関す
る。しかしながら出発物質として使用するα−ハロカル
ボキシアミド類は、例えばα−ハロカルボニルハライド
とアンモニアおよび/または第一−または第二アミン
と、場合によって酸受容体(水酸化カリウム)の存在下
に反応させることによって別に製造しなけらばならな
い。出発物質としてα−ハロカルボキシアミド類が使用
されるにもかかわらず、ドイツ特許出願公開第2,90
4,490号明細書の製法は最初の方法段階で生じるα
−アセトキシカルボキシアミドを溶剤の分離下に単離
し、次いで第二方法段階でそれを溶剤としての脂肪族ア
ルコールの使用下に触媒量のアルカリ金属水酸化物また
はアルカリ土類金属水酸化物の存在下に加溶剤分解する
ことによって分解し得る。
【0008】記載されている限りでは、芳香族アミンを
使用する限り収率は高く(90〜99% )、97.3ま
たは98% の純度(GC)が達成されているけれども、
未だ改善の余地がある。
【0009】この方法の欠点の一つは、製造に分離操作
を必要とするα−ハロカルボキシアミド類を出発物質と
して使用する点およびもう一つは少なくとも2種類の異
なる溶剤を使用し、α−アセトキシカルボキシアミドを
分離しそして第四アンモニア塩を触媒として用いる点で
ある。第二段階で行う反応の結果として化学量論量で生
じる酢酸エステルが触媒として使用する殺生物性の第四
アンモニア塩と同様に、後処理の時および廃棄のための
両方で、必要とされる装置を大きなものとさせる追加的
方法段階を使用することを必要とさせる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、上記の方法
の欠点を避けそして工業的に簡単に実施される方法が提
供されることに非常に興味がもたれている。更にかゝる
方法は広い用途を可能とするべきでありそしてグリコロ
イルアニリドが高収率で且つ高純度で製造できるべきで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題は式(G)
【0012】
【化12】 で表されるグリコロイルアニリド類の製造方法によって
解決される。この方法は、下記式(A)のニトロベンゼ
ンを水素および場合によっては下記式(B)のカルボニ
ル化合物と、貴金属を含む触媒および溶剤の存在下に下
記反応式(1)に従って反応させ:
【0013】
【化13】 〔式中、X1 は互いに無関係にH、ハロゲン原子、シア
ノ基、トリフルオロメチル基、それぞれのアルキル部分
の炭素原子数が1〜4のアルキル−またはアルコキシ基
であり、X2 は互いに互いに無関係にH、ハロゲン原
子、シアノ基、カルボキシル基、トリフルオロメチル
基、置換または非置換のアミノカルボニル−またはアミ
ノスルホニル基、それぞれのアルキル部分の炭素原子数
が1〜4のアルキル−、アルコキシ−またはアルコキシ
カルボニル基でありそしてnは0または1であり、R1
およびR2 はH、それぞれのアルキル部分の炭素原子数
が1〜4のアルキル−、ヒドロキシアルキル−、アルコ
キシアルキル−またはアシルオキシアルキル基であ
る。〕 触媒を分離しそして下記式(C)の化合物をクロロアセ
チルクロライドと下記反応式(2)に従って反応させて
下記式(D)の化合物を得:
【0014】
【化14】 式(D)の化合物を下記式(E)のベンジルアルコール
および塩基と下記反応式(3)に従って反応させ:
【0015】
【化15】 〔式中、R3 はH、ハロゲン原子、それぞれの炭素原子
数が1〜4のアルキル−またはアルコキシ基である。〕 塩基および塩化水素から生じる塩を場合によっては分離
するか、または式(C)の化合物を下記式(K)──式
中、R3 は上に規定した通り──のO−ベンジルグリコ
ロイル−クロライドおよび場合によって塩基と下記反応
式(4)に従って反応させ:
【0016】
【化16】 生じる塩を場合によって塩基および塩化水素から分離し
そして下記式(F)のO−ベンジルグリコロイルアニリ
ドを貴金属含有触媒の存在下に下記反応式(5)に従っ
て水素と反応させ:
【0017】
【化17】 生じる式(H)の化合物を分離しそして式(G)のグリ
コロイルアニリドを単離することを特徴としている。
【0018】本発明の方法の長所は、使用物質として適
する式(A)のニトロベンゼン類が沢山あるので、広い
用途範囲に適合しそして沢山の相応するグリコロイルア
ニリド類をもたらす点である。それ故にこの方法は非常
に柔軟性がある。
【0019】本発明の方法は沢山の方法段階を経て行わ
れるにもかかわらず、驚くべきことに所望のグリコロイ
ルアニリド類は非常に高収率で、しかも非常に高純度で
得られる。90% またはそれ以上の収率が容易に達成さ
れる。その際に最終生成物は98.5% 以上の純度で得
られる。これらの結果は同時に、加水分解作用に対して
グリコロイルアニリドが敏感であるにもかかわらず、ヒ
ドロキシ酢酸および相応するアニリンへのグリコロイル
アニリド類の加水分解が驚くべきことに収率を低下させ
ないことを実証している。
【0020】本発明の方法の別の長所は、後で精製した
状態に更に加工するために、合成の過程で生じるそれぞ
れの中間体を単離したり精製したりする必要がない点で
ある。むしろ、所望次第で、一つ以上のこれらの分離段
階およびこれに続いての個々の中間体の精製段階を省く
ことも可能である。この結果、本発明の方法の反応段階
が工業的に特に簡単に構成され、多大な費用を掛けずに
実施することができる。
【0021】最も有利な場合、本発明の方法は、式
(A)の適当なニトロベンゼン類から出発して且つ単一
の溶剤を使用してワンポット法で実施することができ、
この場合には個々の中間体の分離および精製を行うこと
なしにグリコロイルアニリドまでの全ての反応段階を実
施する。本発明の方法において、工業的に容易に実施で
きそして貴金属および場合によって生じる塩を含む触媒
を例えばろ過によって分離しそして不均一相として存在
する反応水を除くことだけで十分であるものが特に有利
な実施形態である。貴金属を含有する触媒を固定床の形
で使用する場合には、個々の反応混合物から分離するこ
とも省ける。
【0022】沢山の色々なニトロベンゼン類が式(A)
のニトロベンゼン類として適している。適する例には種
々の異性体ニトロアルキルベンゼン類、特にニトロトル
エン類、ニトロエチルベンゼン類、ニトロキシレン類お
よびニトロトリメチルベンゼン類、種々の異性体ニトロ
ハロベンゼン類、ニトロジハロベンゼン類、ニトロトリ
ハロベンゼン類およびニトロテトラハロベンゼン類、種
々の異性体ニトロアニロール類、ニトロフェネトール
類、ニトロジメトキシベンゼン類およびニトロトリメト
キシベンゼン類、種々の異性体ニトロシアノベンゼン類
およびニトロトリフルオロメチルベンゼン類、種々の異
性体ニトロ安息香酸類、ニトロフタル酸類、ニトロイソ
フタル酸類およびニトロテレフタル酸類およびそれらの
アルキルエステル類および非置換−またはアルキル置換
アミド類、およびまた種々の異性体の非置換−またはN
−アルキル置換ニトロベンゼンスルホンアミド類があ
る。
【0023】式(A)の適するニトロベンゼン類には、
1 が互いに無関係にH、弗素原子、塩素原子またはト
リフルオロメチル基でありそしてX2 が互いに無関係に
H、弗素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基または
置換または非置換のアミノカルボニルであるものであ
る。
【0024】種々の異性体モノハロニトロベンゼン類お
よびジハロニトロベンゼン類、種々の異性体トリフルオ
ロメチルニトロベンゼン類および種々の異性体のニトロ
ベンゼンモノカルボン酸およびニトロベンゼンジカルボ
ン酸およびそれのアルキルエステルおよび非置換のまた
はN−置換のアミド類が良く適合している。
【0025】特に適しているものは種々のモノクロロ−
およびモノフルオロニトロベンゼン、種々の異性体ニト
ロベンゼントリフルオライド類および種々の異性体のニ
トロベンズアミド類およびニトロベンゼンジカルボキシ
アミド類、特に4−クロロ−および4−フルオロニトロ
ベンゼン、4−ニトロベンゾトリフルオライドおよび5
−ニトロイソフタルアミド類である。
【0026】式(A)のニトロベンゼンを水素および場
合によって式(B)のカルボニル化合物と、貴金属含有
触媒および溶剤の存在下に0.1〜5MPa、特に0.
2〜3MPaにて反応させる。一般に上記の範囲内の圧
力で実施すれば個々の操作が比較的に容易に実施するこ
とができるけれども、更に高圧で反応を実施することも
可能である。
【0027】式(B)の適するカルボニル化合物は脂肪
族カルボニル化合物、特にアセトアルデヒド、プロピオ
ンアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、メトキ
シアセトアルデヒドおよび/またはアセトキシアセトア
ルデヒド、特にアセトアルデヒドおよび/またはアセト
ンがある。
【0028】式(A)のニトロベンゼンおよび式(B)
のカルボニル化合物は1:(1.0〜3.5)、殊に
1:(1.01〜2.5)、特に1:(1.05〜1.
5)のモル比で使用する。
【0029】1〜10重量% 、特に2〜5重量% の貴金
属を含有する触媒を式(A)のニトロベンゼン100部
を基準として0.01〜0.3重量部、好ましくは0.
025〜0.15重量部(貴金属)使用する。
【0030】反応式(1)に従って行う式(A)のニト
ロベンゼン類の反応は、懸濁物の状態かまたは固定床触
媒として使用することができる貴金属含有担持触媒を使
用して実施するのが特に簡単である。担体物質はAl2
3 、軽石、カオリン、珪酸、珪藻土、シリカゲル、S
iO2 および/または活性炭、特に活性炭が適する。
【0031】貴金属含有担持触媒は一般に、触媒全体を
基準として1〜10重量% 、特に2〜5重量% の貴金属
を含有している。貴金属を含有する有利な触媒はパラジ
ウムまたは白金を含有する触媒、特にパラジウムまたは
白金を場合によってそれらの亜硫酸塩または硫化物の状
態で含有する担持触媒、特にパラジウムまたは白金を場
合によってそれらの亜硫酸塩または硫化物の状態で含有
する活性炭触媒である。貴金属含有触媒の選択はある程
度は式(A)のニトロベンゼンの性質に依存している。
ハロゲン不含ニトロベンゼンに適する触媒はパラジウム
または白金を含有する触媒、特にパラジウム含有触媒、
なかでもこの種の担持触媒、特に有利には活性炭に担持
されたこの種の担持触媒である。しかしながら式(A)
のハロゲン含有ニトロベンゼン類を使用する場合には、
ハロゲンの放出を確実に回避するために、特別に変性し
た触媒、例えば亜硫酸塩化または硫化物化したパラジウ
ム−または白金触媒、特に亜硫酸塩化した白金触媒およ
び好ましくは亜硫酸塩化した白金活性炭担持触媒を使用
する。
【0032】上記の適する溶剤は芳香族化合物、例えば
トルエン、種々の異性体のキシレンおよびそれの混合
物、ハロベンゼン、種々の異性体のハロトルエンおよび
ジハロベンゼンおよびそれらの混合物、種々の異性体メ
トキシトルエンおよびトリメチルベンゼンおよびそれら
の混合物がある。更に水素化段階でアルコール、例えば
メタノール、エタノール、異性体のプロパノール類およ
びブタノール類およびそれらの酢酸エステルを溶剤とし
て使用することができる。あらゆる段階で非常に適する
溶剤はトルエン、種々の異性体のキシレン類およびそれ
らの混合物、種々の異性体ハロトルエン類またはメトキ
シトルエン類およびそれらの混合物である。本発明の方
法の特に簡単な実施態様は、反応式(5)に従って生じ
る式(H)の化合物(トルエン誘導体)を溶剤として使
用するものである。
【0033】式(A)のニトロベンゼンは反応式(1)
に従って20〜100℃、殊に60〜90℃で反応させ
る。この反応で式(C)の化合物が生じる。触媒および
不均一相として存在する全ての反応水を分離除去しそし
て場合によって式(C)の化合物を例えば蒸留によっ
て、後続の反応段階で使用する前に溶剤から分離する。
特別な実施形態によって、触媒および不均一相として存
在する全ての反応水を分離除去しそして式(C)の化合
物を含む反応混合物から式(C)の化合物を単離するこ
となしに、反応式(2)に従ってクロロアセチル−クロ
ライドと直接的に反応させる。
【0034】式(C)の化合物は0〜150℃、特に2
0〜100℃でクロロアセチルクロライドと反応させ
る。一般に式(C)の化合物とクロロアセチルクロライ
ドとを1:(1.0〜1.5)のモル比で使用する。多
くの場合には、式(C)の化合物とクロロアセチルクロ
ライドとを1:(1.05〜1.15)のモル比で使用
するのが有利であることが実証されている。
【0035】塩化水素が反応の間に生じ、これを反応混
合物から分離しなければならない。分離は沸去および/
または塩基、例えばアルカリ金属水酸化物またはアルカ
リ金属炭酸塩の添加によって行うことができる。生じる
塩化水素を沸去除くのが特に有利であることが実証され
ている。
【0036】反応が終了した時に、生じる式(D)の化
合物を、後続の反応段階で使用する前に単離してもよ
い。しかしながら式(D)の化合物を含む反応混合物
を、該式(D)の化合物を単離せずに、反応式(3)に
従って直接的に式(E)のベンジルアルコールと反応さ
せるのが有利である。
【0037】使用するベンジルアルコールはR3 がH、
ハロゲン原子、炭素原子数1〜4のアルキル−またはア
ルコキシ基、特にH、塩素原子、メチル−またはメトキ
シ基である式(E)の化合物である。
【0038】一般に式(D)の化合物と式(E)のベン
ジルアルコールとは1:(1〜1.5)のモル比で使用
する。多くの場合には、式(D)の化合物と式(E)の
ベンジルアルコールとを1:(1.02〜1.2)のモ
ル比で反応させれば十分であることが判っている。式
(D)の化合物は一般に20〜200℃で反応させる。
多くの場合には、20〜150℃でこの反応を実施すれ
ば十分である。式(D)の化合物の反応は塩基の存在下
に行う。一般に式(D)の化合物および塩基は1:
(1.0〜1.5)、特に1:(1.02〜1.2)の
モル比または当量比で反応させる。アルカリ金属水酸化
物またはアルカリ金属炭酸塩を一般に塩基として使用す
る。
【0039】この方法では式(F)の化合物が得られ
る。場合によって、式(F)のO−ベンジルグリコロイ
ルアニリドは式(C)の化合物をR3 が上に規定した通
り、特にH、塩素原子、メチル−またはメトキシ基であ
る式(K)のO−ベンジルグリコロイル−クロライドと
反応式(4)に従って、場合によって塩基の添加下に反
応させることによって製造する。この目的のためには式
(C)の化合物を分離した状態でまたは式(C)の化合
物を含有する反応混合物の状態で、式(C)の化合物を
単離せずに、式(K)のO−ベンジルグリコロイル−ク
ロライドと反応させる。この場合には、貴金属含有触媒
および不均一相として生じる反応水を予め分離除去す
る。
【0040】この方法の種々の実施形態において使用さ
れる式(K)のO−ベンジルグリコロイル−クロライド
は公知の方法によって、例えばクロロ酢酸とベンジルア
ルコールのアルカリ金属塩との反応させそして次に五塩
化燐の使用下にO−ベンジルグリコール酸を塩素化する
ことによって(Helv.Chem.Acta 193
3、16、1130〜1132頁参照)またはクロロ酢
酸ナトリウムをベンジルアルコールと反応させ、次いで
O−ベンジルグリコール酸をチオニルクロライド、ホス
ゲンまたはオキシクロライド−リンにて塩素化すること
によって合成することができる。
【0041】反応式(4)に従う反応のために、式
(C)の化合物と式(K)のO−ベンジルグリコロイル
−クロライドとを1:(1〜1.15)、特に1:
(1.05〜1.15)のモル比で反応させる。
【0042】式(C)の化合物は式(K)のベンジルグ
リコール−クロライドと一般に20〜150℃で反応さ
せる。多くの場合にはこの反応を50〜130℃で実施
するのが有利であることが判っている。式(C)の化合
物と式(K)のO−ベンジルグリコロイル−クロライド
との反応の間に、反応混合物から分離しなければならな
い塩化水素が生じる。塩化水素の分離は沸去および/ま
たは塩基の添加によって行うことができる。
【0043】式(C)の化合物は塩基としてのアルカリ
金属水酸化物および/またはアルカリ金属炭酸塩の添加
下に式(K)のO−ベンジルグリコロイル−クロライド
と反応させることが可能である。この方法では生じる塩
化水素を反応の間に実質的に塩に転化し、これを場合に
よっては、得られる反応混合物から例えば蒸留によって
除く。
【0044】更に後加工するために、製法の種類に無関
係に式(F)のO−ベンジルグリコロイル−アニリドを
単離するかまたは好ましくは式(F)のO−ベンジルグ
リコロイル−アニリドを含有する反応混合物を式(F)
のO−ベンジルグリコロイル−アニリドを単離せずに反
応式(5)に従って直接的に水素と反応させてもよい。
この反応では、1〜10重量% 、特に2〜5重量% の貴
金属を含有する触媒を、式(F)のO−ベンジルグリコ
ロイル−アニリド100部を基準として0.025〜
0.5重量部、特に0.05〜0.3重量部の量で使用
する。使用する貴金属含有の触媒はパラジウムまたは白
金、場合によってそれらの亜硫酸塩、特にこの種の担持
触媒、中でもこの種の活性炭触媒である。
【0045】触媒の選択は反応すべき式(F)のO−ベ
ンジルグリコロイル−アニリドにもある程度依存してい
る。ハロゲン不含のO−ベンジルグリコロイル−アニリ
ドの場合には、パラジウムまたは白金を含む担持触媒、
殊にパラジウムまたは白金を含む活性炭触媒、中でもパ
ラジウムを含む活性炭触媒が有利な結果をもたらす。式
(F)のハロゲン含有のO−ベンジルグリコロイル−ア
ニリドをもたらす反応を行おうとする場合には、変性触
媒、例えばパラジウムまたは白金の亜硫酸塩または硫化
物の担持触媒、特に白金亜硫酸塩担持触媒、中でも白金
亜硫酸塩−活性炭触媒を用いるのが有利である。この反
応は0.1〜5MPa、特に0.2〜3MPaで行う。
式(F)のO−ベンジルグリコロイル−アニリドと水素
とは20〜100℃で一般に反応させる。多くの場合に
はこの反応を30〜80℃で実施するれば十分であるこ
とが判っている。
【0046】貴金属含有触媒は触媒全体を基準として一
般に1〜10重量% 、特に2〜5重量% の貴金属を含有
している。反応式(5)に従う還元性脱ベンジル化反応
の後に、貴金属含有触媒は例えばろ過によって分離しそ
して生じた式(H)の化合物をあるいは使用された全て
の溶剤と一緒に留去する。所望のグリコロイルアニリド
が既に非常に純粋な最終生成物として生じるが、これは
蒸留または結晶化によって更に補足的に精製してもよ
く、この場合には一般にほとんど分析で純粋と判断され
る程の生成物が得られる。
【0047】アルコールは酸クロライド(クロロアセチ
ル−クロライド、式(K)のO−ベンジルグリコロイル
−アニリドおよび)および式(D)のクロロアセトアニ
リド類と反応し得るし且つ結果的に不所望の副生成物を
もたらし得るので、該アルコールは使用できないという
制限があるけれども、反応式(2)、(3)および
(4)によって説明されるアシル化反応およびベンジル
化反応には最初の反応式のために挙げた溶剤が適してい
る。
【0048】同じ理由で、残基R1 および/またはR2
におよび/または残基X2 に遊離水酸基を含有している
式(C)の化合物を反応式(2)、(3)および(4)
に従って相応するアシル化−またはベンジル化段階で使
用することはできない。これらの水酸基は予め、例えば
アセチル化によって保護しておかなければならない。
【0049】本発明は更に、下記式(F)で表される新
規のO−ベンジルグリコロイル−アニリドに関する:
【0050】
【化18】 〔式中、R1 およびR2 はH、それぞれのアルキル部分
の炭素原子数が1〜4のアルキル−、ヒドロキシアルキ
ル−、アルコキシアルキル−またはアシルオキシアルキ
ル基であり、R3 はH、ハロゲン原子、それぞれのアル
キル部分の炭素原子数1〜4のアルキル−またはアルコ
キシ基であり、X1 は互いに無関係にH、ハロゲン原
子、シアノ基、トリフルオロメチル基、それぞれのアル
キル部分の炭素原子数が1〜4のアルキル−またはアル
コキシ基であり、X2 は互いに無関係にH、ハロゲン原
子、シアノ基、カルボキシル基、トリフルオロメチル
基、置換または非置換のアミノカルボニル−またはアミ
ノスルホニル基、それぞれのアルキル部分の炭素原子数
が1〜4のアルキル−、アルコキシ−またはアルコキシ
カルボニル基でありそしてnは0または1であり、ただ
し残基X1 の全てがCH3 基である場合には、残基X2
の少なくとも1つはHと異なるかまたはnが0でそして
残基X1 およびX2 の全てがFである場合には、R3
水素原子と異なる。〕 式(F)で表される新規のO−ベンジルグリコロイル−
アニリドが簡単な反応(脱ベンジル化)によって実質的
に完全な転化率で且つ非常に高い選択率で反応式(5)
に従って式(G)の所望のグリコロイルアニリド類を得
るために使用できることは驚くべきこととせざるを得な
い。化学量論量で生じる唯一の副生成物は式(H)の化
合物(トルエンまたはトルエン誘導体)であり、このも
のは式(E)のベンジルアルコールの製造方法に戻すか
または本発明の方法を溶剤としての式(H)の化合物中
で実施する場合には、再生および回収の過程で生じる溶
剤損失を補うために使用することができる。脱ベンジル
化反応で使用される貴金属含有触媒はこの反応で何度も
繰り返し使用することができる。
【0051】本発明は更に、上記式(F)の新規のO−
ベンジルグリコロイル−アニリドを製造する方法にも関
する。この方法は、式(A)で表されるニトロベンゼン
を水素および場合によって式(B)のカルボニル化合物
と、貴金属含有触媒および溶剤の存在下に反応式(1)
【0052】
【化19】 に従って反応させ、触媒を分離除去しそして式(C)の
化合物をクロロアセチルクロライドと反応式(2)
【0053】
【化20】 に従って反応させて、式(D)の化合物を得、生じる塩
化水素を分離除去し、式(D)の化合物を式(E)のベ
ンジルアルコールおよび塩基と、反応式(3)
【0054】
【化21】 に従って反応させ、生じる塩から場合によって塩基およ
び塩化水素を分離除去するかまたは式(C)の化合物を
3 が上述の規定通りである式(K)のO−ベンジルグ
リコロイル−クロライドおよび場合によって塩基と反応
式(4)
【0055】
【化22】 に従って反応させそして場合によって、生じる塩から塩
基および塩化水素を分離除去することを特徴としてい
る。
【0056】この方法──式(A)のニトロベンゼン類
から出発する──は多数の段階を含んでいるのに、驚く
べきことに式(F)の新規のO−ベンジルグリコロイル
−アニリド類が許容される非常に高い收率で且つ非常に
高純度で製造できる。この方法の別の長所は、後で精製
状態に後処理する為に、合成の過程で生ずる個々の中間
生成物を単離したり精製したりする必要がないことにあ
る。それどころか、所望次第および要求次第で、個々の
中間生成物のこれらの単離段階および続く精製段階の一
つ以上を省くことができる。その結果、この方法が相応
する反応段階において特に簡単な構成と成っており且つ
多大な費用をかけずに実施できる。
【0057】最も有利な場合には、式(F)の新規なO
−ベンジルグリコロイルアニリド類を製造する本発明の
方法は単一の溶剤を用いてワンポット法で、個々の中間
体の単離および精製なしに実施することができる。この
実施形態は、特に有利であり、工業的に容易に実施で
き、貴金属含有触媒および場合によって生じる塩を例え
ばろ過によって分離することおよび不均一相として存在
する全ての反応水の除去することしか必要としない。貴
金属を含有する触媒を固定床で使用する場合には、個々
の反応混合物からの触媒の単離も省かれる。
【0058】式(F)のO−ベンジルグリコロイルアニ
リドは単離した状態に更に後加工することができる。し
かしながら、既に上述した通りかゝる単離を省くことも
およびO−ベンジルグリコロイルアニリドを含む反応混
合物を、式(F)のO−ベンジルグリコロイルアニリド
を単離することなしに直接的に反応式(5)に従って式
(G)の相応するグリコロイルアニリドに転化すること
も可能である。
【0059】
【実施例】以下の実施例は本発明を制限することなしに
具体的に実証するものである。実験部分 例1a: 4−フルオロ−N−イソプロピルアニリンの
製造 520部のトルエン、423部(3モル)の4−フルオ
ロニトロベンゼン、192部(3.3モル)のアセトン
および8部の触媒(5% のPtが活性炭に担持されてお
り、然も水で湿っており、水含有量が50% である)
を、水素化溶液オートクレーブ中に入れる。ガス相を窒
素および水素にてそれぞれ3回フラッシュ洗浄し、混合
物を攪拌しながら80〜85℃に加熱しそして0.2〜
1.0MPaの水素圧に減圧する。約2時間後に水素吸
収量が鋭く低下した時に、圧力を2.0MP.aに上げ
そして、圧力の低下がもはや無くなるまで85℃で攪拌
を30分継続する。この反応混合物を60℃に冷却し、
オートクレーブを放圧しそして窒素でフレッシュ洗浄し
そして触媒を50〜60℃で加圧フィルターでろ去す
る。水性相をろ液から分離しそしてトルエンを、溶液の
水含有量が<0.02%になるまで留去する。この溶液
を実施例2に従って更に加工する。
【0060】場合によってこの溶液を蒸留によって後処
理しそして生成物を単離する。収率は97〜98% であ
り、ガスクロマトグラフィー(GC)による純度は≧9
9.2% であり、沸点は91〜92℃/10torrで
ある。
【0061】例1b: 4−フルオロ−N−イソプロピ
ルアニリンの製造 実施例1aによるが、4−フルオロニトロベンゼンの替
わりに333部(3モル)の4−フルオロアニリンを使
用し、還元反応を80〜85℃および1.0〜2.0M
Paの水素圧で実施する。
【0062】反応混合物を後処理しそして実施例1aに
説明した様に後処理および加工を行う。例2 :4−フルオロ−N−イソプロピル−N−クロロア
セチルアニリンの製造 357.5部(3.2モル)のクロロアセチルクロライ
ドを2時間にわたって10〜20℃で例1からの920
部の4−フルオロ−N−イソプロピルアニリン溶液(約
3モルの4−フルオロ−N−イソプロピルアニリン)に
滴加する。次いで攪拌を1時間の間、20℃で実施し、
次いで生じる塩化水素の大部分を約90℃に加熱するこ
とによってガスとして除く。
【0063】次いで室温で水酸化ナトリウム溶液を用い
て7のpHに調整し、沈澱する塩化ナトリウムをろ過に
よて除きそして水性相を分離する。この溶液(1110
部)を例3に従って更に後処理する。
【0064】場合によって、反応生成物は簡単な減圧蒸
留によって分離することができる。収率は94% であ
り、ガスクロマトグラフィー(GC)による純度は9
8.5%であり、沸点は113〜114℃/1〜2to
rrである。
【0065】例3a:4−フルオロ−N−イソプロピル
−N−ベンジルオキシアセチルアニリンの製造 144部(3.6モル)の苛性ソーダを、3モルの4−
フルオロ−N−イソプロピル−N−クロロアセチルアニ
リンを含有する例2からの約1110部の4−フルオロ
−N−イソプロピル−N−クロロアセチルアニリン溶液
および389部(3.6モル)のベンジルアルコールに
攪拌機付き反応装置中で2時間にわたって25〜30℃
で冷却下に少しずつ連続的に添加する。次いでこの混合
物を90℃に加熱し、次にこの温度で3時間攪拌する。
【0066】この反応混合物を20〜50℃に冷却する
ことによって後処理し、それを塩酸で中和し(pH6〜
7)、塩を分離しそして該塩を各60部のトルエンで3
度洗浄する。トルエン洗浄液およびろ液を一緒にする。
水、溶剤および過剰のベンジルアルコールを留去しそし
て残留生成物を次いで4−フイルオロ−N−イソプロピ
ル−N−ヒドロキシアセチルアニリンの製造のために更
に後加工する。
【0067】場合によって、ベンジルオキシ誘導体は減
圧蒸留によって分離することができる。使用した4−フ
ルオロニトロベンゼンを基準とする収率は理論値の86
% であり、固化点は87.8℃であり、沸点は200℃
/2〜3torrでありそしてガスクロマトグラフィー
(GC)による純度は≧97% である。
【0068】比較例3b ドイツ特許出願公開第2,904,490号明細書に
は、クロロアセトアニリドと無水酢酸ナトリウムとを反
応させて、アセトキシアセトアニリド類を得ることおよ
びこれを加水分解することでグリコロイルアニリドを得
ることが開示されている。
【0069】この方法ではアセトキシアセチル−N−イ
ソプロピル−4−フルオロアニリドの製造に転用しそし
て出発原料として229.5g (1モル)のクロロアセ
ト−N−イソプロピル−4−フルオロアニリドを、32
0mlのトルエン中で82g(1モル)の無水酢酸ナト
リウムと115〜120℃で反応させる場合には、10
時間の反応時間の後の転化率は最大10% である。たと
え出発物質と酢酸ナトリウムとの比1:3を使用する場
合であっても、反応の本質的な促進は認められない。
【0070】以下の表IおよびIIを比較する。 * 内部標準物質なしでGC分析による(%) * 内部標準物質なしでGC分析による(%) 例4a: N−イソプロピル−N−(4−フルオロフェ
ニル)グリコールアミド−(4−フルオロ−N−イソプ
ロピル−N−ヒドロキシアセチルアニリン)の製造 例3からの溜液生成物としての301部(1モル)の4
−フルオロ−N−イソプロピル−N−ベンジルオキシア
セチル−アニリン、600部のメタノールおよび12部
のパラジウム触媒(5% のPdが活性炭に担持されたも
の、然も水で湿っており、水含有量が50% である)
を、水素化用オートクレーブ中に入れる。ガス相をそれ
ぞれ窒素でおよび次いで水素でフラッシュ洗浄し、混合
物を攪拌しながら70〜100℃に加熱しそして0.5
〜2.0MPaの水素圧に減圧する。水素吸収の終了後
に、100℃で約30分、2.0MP.aの水素圧にて
反応を継続する。この反応混合物を次いで30〜50℃
に冷却し、オートクレーブを放圧しそして窒素でフレッ
シュ洗浄し、Pd/C−触媒を加圧ろ過器で分離除去す
る。溶剤はろ液から留去しそして生成物を減圧蒸留によ
って分離する。
【0071】収量:191部(使用したベンジルオキシ
誘導体を基準として理論値の90.5% に相当する)。
沸点は2〜3torrで125〜126℃であり、固化
点は59.5℃でそしてガスクロマトグラフィー(G
C)による純度は≧98% である。
【0072】4b:メタノールの替わりに、他の溶剤、
例えばトルエンまたはキシレンを用いることも可能であ
り且つ4aで説明した様に水添分解を実施することもで
きる。
【0073】例5〜8:式(F)のO−ベンジルグリコ
ロイルアニリドの製造 例5: O−ベンジルグリコロイル−4−フルオロアニリ
ドの製造 20mlのトルエンに4.06g (0.022モル)の
O−ベンジルグリコロイルクロライドを溶解した溶液
を、250mlのフラスコ中で2.22g (0.02モ
ル)の4−フルオロアニリンを80mlのトルエンに溶
解した溶液に室温で滴加する。この混合物を50℃で5
時間攪拌する。次いでフラスコの内容物を減圧下での蒸
発処理により乾燥しそしてアセトニトリルに残留物を取
る。アセトニトリル相をろ過しそしてろ液を減圧下に乾
燥状態に濃縮する。3g (理論値の58% )のO−ベン
ジルグリコロイル−4−フルオロアニリドが97.8%
の純度(HPLC)で黄色の油状物として得られる。n
D 21=1.5573。
【0074】O−ベンジルグリコロイル−4−フルオロ
アニリド1 H−NMR(300MHz、CDCl3 )δ4.1
(s,2H)、4.6(s,2H)、7.0(m,2
H)、7.3〜7.45(m,5H)、7.5(m、2
H)、8.3(s、br、1H);13NMR(75MH
z、CDCl3 )167.69、161.20、13
6.53、133.10、128.78、128.2
8、128.10、121.66、115.54、7
3.90、69.61;19F−NMR(282MHz、
CDCl3 )−118.16m;IR(毛管)338
0、3060、3030、2910、2960、173
5、1680、1610、1535、1510、141
0、1210、1115、835、795、740、7
00cm-1;MS(70eV)m/z 260(〔M+
H〕+ )、153、107、91(100% )。
【0075】例6:O−ベンジルグリコロイル−2−メ
トキシアニリドの製造 80mlのトルエンに2.46g (0.02モル)のO
−アニシジンを溶解した溶液を、250mlのフラスコ
に入れる。4.06g (0.022モル)のO−ベンジ
ルグリコロイル−クロライドを20mlのトルエンに溶
解した溶液に室温で滴加する。次にこの反応混合物を還
流温度に1時間維持する。トルエンを減圧下にストリッ
ピング除去しそして残留物を蒸留する(2torrで1
90℃まで)。3g (理論値の55% )のO−ベンジル
グリコロイル−2−メトキシアニリドが97.0% の純
度(GC)の紫色の油状物として得られる。nD 21
1.5762。
【0076】O−ベンジルグリコロイル−4−メトキシ
アニリド1 H−NMR(300MHz、CDCl3 )δ3.85
(s,3H)、4.1(s,2H)、4.65(s,2
H)、6.83〜7.05(m,3H)、7.24〜
7.44(m,5H)、8.4(d、1H、 3J=8.
0Hz、 4J=1.9Hz)、9.05(s、br、1
H);13C−NMR(75MHz、CDCl3 )16
7.54、148.26、136.97、128.6
0、128.20、127.77、127.07、12
4.05、121.11、119.82、110.1
0、73.68、70.07、55.72;IR(毛
管)3390、3065、3030、2940、290
0、2840、1690、1600、1530、146
0、1250、1115、750、700cm-1;MS
(70eV)m/z 271(M+ )、165、12
3、108、91(100% )。
【0077】例7:O−ベンジルグリコロイル−2−メ
トキシアニリドの製造 80mlのトルエンに2.46g (0.02モル)のp
−アニシジンを溶解した溶液を、250mlのフラスコ
に入れる。4.06g (0.022モル)のO−ベンジ
ルグリコロイル−クロライドを20mlのトルエンに溶
解した溶液に室温で滴加する。次にこの反応混合物を高
温に加熱し、還流温度で1時間煮沸する。トルエンを減
圧下にストリッピング除去しそして残留物を200℃、
2torrで蒸留する。3g (理論値の55% )のO−
ベンジルグリコロイル−2−メトキシアニリドが68.
5℃で100% の純度の淡い紫色の結晶として得られ
る。
【0078】O−ベンジルグリコロイル−4−メトキシ
アニリド1 H−NMR(300MHz、DMSO)δ3.7
(s,3H)、4.1(s,2H)、4.6(s,2
H)、6.9(m,2H)、7.25〜7.45(m,
5H)、7.55(m,2H)、9.6(s,1H);
13C−NMR(75MHz、DMSO)167.53、
155.59、137.84、131.63、128.
39、127.92、127.76、121.50、1
13.88、72.53、69.60、55.28;I
R(KBr)3300、3010、2950、283
0、1665、1595:1520、1240、110
0、820cm-1;MS(70eV)m/z 271
(M+ ,100% )、165、150、121、91。
【0079】例8:O−ベンジルグリコロイル−3,5
−ジメトキシアニリドの製造 80mlのトルエンに1.48g (0.012モル)の
3,5−ジメイルアニリンを溶解した溶液を、250m
lのフラスコに入れる。2.50g (0.014モル)
のO−ベンジルグリコロイル−クロライドを20mlの
トルエンに溶解した溶液に50℃で滴加する。次にこの
混合物を還流温度に3時間加熱し、室温に冷却しそして
炭酸水素ナトリウム飽和溶液および水と一緒に振とうす
ることによって抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥しそしてトルエンを減圧下にストリッピング除去す
る。他の揮発性成分はバルブ−チューブ型蒸留器で減圧
状態で除く(250℃まで、3torr)。蒸留残留物
として2.15g (理論値の67% )のO−ベンジルグ
リコロイル−3,5−ジメチルアニリドが94.3%の
純度(GC)のオレンジ色の油状物として得られる。n
D 21=1.5768。
【0080】O−ベンジルグリコロイル−3,5−ジメ
チルアニリド1 H−NMR(300MHz、CDCl3 )δ2.3
(s,6H)、4.1(s,2H)、4.6(s,2
H)、6.8(m,1H)、7.3〜7.5(m,5
H)、8.2(s,br,1H);13C−NMR(75
MHz、CDCl3 )δ167.37、138.74、
136.97、136.68、128.74、128.
39、128.04、126.28、117.61、7
3.78、69.76、21.34;IR(KBr)3
400、3300、3030、2920、2860、1
690、1615、1545、1100、840、74
0、700cm-1;MS(70eV)m/z 269
(M+ )、210、163(100% )、134、12
1、105、91、77。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 237/42 9547−4H 255/08 9357−4H 311/45 7419−4H // C07B 61/00 300

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(G) 【化1】 で表されるグリコロイルニアリド類の製造方法におい
    て、下記式(A)のニトロベンゼンを水素および場合に
    よっては下記式(B)のカルボニル化合物と、貴金属含
    有触媒および溶剤の存在下に下記反応式(1)に従って
    反応させ: 【化2】 〔式中、X1 は互いに無関係にH、ハロゲン原子、シア
    ノ基、トリフルオロメチル基、それぞれのアルキル部分
    の炭素原子数が1〜4のアルキル−またはアルコキシ基
    であり、X2 は互いに互いに無関係にH、ハロゲン原
    子、シアノ基、カルボキシル基、トリフルオロメチル
    基、置換または非置換のアミノカルボニル−またはアミ
    ノスルホニル基、それぞれのアルキル部分の炭素原子数
    が1〜4のアルキル−、アルコキシ−またはアルコキシ
    カルボニル基でありそしてnは0または1であり、 R1 およびR2 はH、それぞれのアルキル部分の炭素原
    子数が1〜4のアルキル−、ヒドロキシアルキル−、ア
    ルコキシアルキル−またはアシルオキシアルキル基であ
    る。〕 触媒を分離しそして下記式(C)の化合物をクロロアセ
    チルクロライドと下記反応式(2)に従って反応させて
    下記式(D)の化合物を得: 【化3】 式(D)の化合物を下記式(E)のベンジルアルコール
    および塩基と下記反応式(3)に従って反応させ: 【化4】 〔式中、R3 はH、ハロゲン原子、それぞれの炭素原子
    数が1〜4のアルキル−またはアルコキシ基である。〕 塩基および塩化水素から生じる塩を場合によっては分離
    するか、または式(C)の化合物を下記式(K)──式
    中、R3 は上に規定した通り──のO−ベンジルグリコ
    ロイル−クロライドおよび場合によって塩基と下記反応
    式(4)に従って反応させ: 【化5】 生じる塩を場合によって塩基および塩化水素から分離し
    そして下記式(F)のO−ベンジルグリコロイルアニリ
    ドを貴金属含有触媒の存在下に下記反応式(5)に従っ
    て水素と反応させ: 【化6】 生じる式(H)の化合物を分離しそして式(G)のグリ
    コロイルアニリドを単離することを特徴とする、上記方
    法。
  2. 【請求項2】 X1 が互いに無関係にH、弗素原子、塩
    素原子またはトリフルオロメチル基でありそしてX2
    互いに無関係にH、弗素原子、塩素原子、トリフルオロ
    メチル基または置換または非置換のアミノカルボニルで
    ある式(A)のニロトベンゼンを使用する請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 式(A)のニトロベンゼンを0.1〜5
    MPa、特に0.2〜3MPaで水素と反応させる請求
    項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(A)のニトロベンゼンおよび式
    (B)のカルボニル化合物を1:(1.0〜3.5)、
    殊に1:(1.01〜2.5)、特に1:(1.05〜
    1.5)である請求項1〜3のいずれか一つに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 貴金属を1〜10重量% 、特に2〜5重
    量% 含有する触媒を式(A)のニトロベンゼン100部
    を基準として0.01〜0.3重量部、好ましくは0.
    025〜0.15重量部(貴金属)使用する請求項1〜
    4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用する貴金属含有触媒がパラジウムま
    たは白金、場合によってそれらの亜硫酸塩または硫化物
    を含有する担持触媒、特にパラジウムまたは白金、場合
    によってそれらの亜硫酸塩または硫化物を含有する活性
    炭触媒である請求項1〜5のいずれか一つに記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 使用する溶剤がトルエン、種々の異性体
    のキシレン類、それらの混合物、種々の異性体のハロト
    ルエン類、それらの混合物または式(H)で表される化
    合物である請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 ニトロベンゼンを20〜100℃、殊に
    60〜90℃で反応させる請求項1〜7のいずれか一つ
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式(C)の化合物を含有する反応混合物
    を式(C)の化合物を単離せずに直接的にクロロアセチ
    ル−クロライドと反応させる請求項1〜8のいずれか一
    つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 式(C)の化合物を0〜150℃、特
    に20〜100℃でクロロアセチルクロライドと反応さ
    せる請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 式(C)の化合物とクロロアセチルク
    ロライドとを1:(1.0〜1.5)、特に1:(1.
    05〜1.15)のモル比で反応させる請求項1〜10
    のいずれか一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 生じる塩化水素を沸去および/または
    塩基の添加によって除く請求項1〜11のいずれか一つ
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 生じる塩化水素を沸去する請求項1〜
    12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 式(D)の化合物を含有する反応混合
    物を式(D)の化合物を単離せずに直接的に式(E)の
    ベンジルアルコールと反応させる請求項1〜13のいず
    れか一つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 使用するベンジルアルコールがR3
    H、塩素、メチル−またはメトキシ基である式(E)の
    化合物である請求項1〜14のいずれか一つに記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 式(D)の化合物および式(E)のベ
    ンジルアルコールを1:(1〜1.5)、特に1:
    (1.02〜1.2)のモル比で使用する請求項1〜1
    5のいずれか一つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 式(D)の化合物を20〜200℃、
    特に20〜150℃で反応させる請求項1〜16のいず
    れか一つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 式(D)の化合物および塩基を式
    (E)のベンジルアルコールと1:(1.0〜1.
    5)、特に1:(1.02〜1.2)のモル比で反応さ
    せる請求項1〜17のいずれか一つに記載の方法。
  19. 【請求項19】 アルカリ金属水酸化物またはアルカリ
    金属炭酸塩を塩基として使用する請求項1〜18のいず
    れか一つに記載の方法。
  20. 【請求項20】 化合物(C)を含有する反応混合物
    を、式(C)の化合物を単離せずに直接的に式(K)の
    O−ベンジルグリコロイル−クロライドと反応させる請
    求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
  21. 【請求項21】 R3 がH、塩素原子、メチル−または
    メトキシ基である式(K)のO−ベンジルグリコロイル
    −クロライドを使用する請求項8〜20のいずれか一つ
    に記載の方法。
  22. 【請求項22】 式(C)の化合物および式(K)のO
    −ベンジルグリコロイル−クロライドを1:(1〜1.
    15)、特に1:(1.05〜1.15)のモル比で反
    応させる請求項1〜8および20〜21のいずれか一つ
    に記載の方法。
  23. 【請求項23】 式(C)の化合物を式(K)のO−ベ
    ンジルグリコロイル−クロライドと20〜150℃、特
    に50〜130℃で反応させる請求項1〜8および20
    〜22のいずれか一つに記載の方法。
  24. 【請求項24】 式(C)の化合物が式(K)のO−ベ
    ンジルグリコロイル−クロライドと反応した時に生じる
    塩化水素を沸去および/または塩基の添加によって分離
    する請求項1〜8および20〜23のいずれか一つに記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 式(C)の化合物を塩基としてのアル
    カリ金属水酸化物および/またはアルカリ金属炭酸塩の
    添加下に式(K)のO−ベンジルグリコロイル−クロラ
    イドと反応させる請求項1〜8および20〜24のいず
    れか一つに記載の方法。
  26. 【請求項26】 式(F)のO−ベンジルグリコロイル
    −アニリドを含有する反応混合物を、式(F)のO−ベ
    ンジルグリコロイル−アニリドを単離せずに直接的に水
    素と反応させる請求項1〜25のいずれか一つに記載の
    方法。
  27. 【請求項27】 1〜10重量% 、特に2〜5重量% の
    貴金属を含有する触媒を、100部の式(F)のO−ベ
    ンジルグリコロイル−アニリドを基準として0.025
    〜0.5部、特に0.05〜0.3部の量で使用する請
    求項1〜26のいずれか一つに記載の方法。
  28. 【請求項28】 式(F)のO−ベンジルグリコロイル
    −アニリドを、パラジウムまたは白金を場合によって亜
    硫酸塩の状態で含む担持触媒より成る貴金属含有触媒の
    存在下に水素と反応させる請求項1〜27のいずれか一
    つに記載の方法。
  29. 【請求項29】 式(F)のO−ベンジルグリコロイル
    −アニリドを0.1〜5MPa、特に0.2〜3MPa
    で反応させる請求項1〜28のいずれか一つに記載の方
    法。
  30. 【請求項30】 式(F)のO−ベンジルグリコロイル
    −アニリドを20〜100℃、特に30〜80℃で反応
    させる請求項1〜29のいずれか一つに記載の方法。
  31. 【請求項31】 下記式(F)で表されるO−ベンジル
    グリコロイル−アニリド: 【化7】 〔式中、R1 およびR2 はH、それぞれのアルキル部分
    の炭素原子数が1〜4のアルキル−、ヒドロキシアルキ
    ル−、アルコキシアルキル−またはアシルオキシアルキ
    ル基であり、R3 はH、ハロゲン原子、それぞれのアル
    キル部分の炭素原子数1〜4のアルキル−またはアルコ
    キシ基であり、X1 は互いに無関係にH、ハロゲン原
    子、シアノ基、トリフルオロメチル基、それぞれのアル
    キル部分の炭素原子数が1〜4のアルキル−またはアル
    コキシ基であり、X2 は互いに無関係にH、ハロゲン原
    子、シアノ基、カルボキシル基、トリフルオロメチル
    基、置換または非置換のアミノカルボニル−またはアミ
    ノスルホニル基、それぞれのアルキル部分の炭素原子数
    が1〜4のアルキル−、アルコキシ−またはアルコキシ
    カルボニル基でありそしてnは0または1であり、ただ
    し残基X1 の全てがCH3 基である場合には、残基X2
    の少なくとも1つはHと異なるかまたはnが0でそして
    残基X1 およびX2 の全てがFである場合には、R3
    水素原子と異なる。〕
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の式(F)で表され
    るO−ベンジルグリコロイル−アニリドを製造する方法
    において、式(A)で表されるニトロベンゼンを水素お
    よび場合によって式(B)のカルボニル化合物と、貴金
    属含有触媒および溶剤の存在下に反応式(1) 【化8】 に従って反応させ、触媒を分離除去しそして式(C)の
    化合物をクロロアセチルクロライドと反応式(2) 【化9】 に従って反応させて、式(D)の化合物を得、生じる塩
    化水素を分離除去し、式(D)の化合物を式(E)のベ
    ンジルアルコールおよび塩基と、反応式(3) 【化10】 に従って反応させ、生じる塩から場合によって塩基およ
    び塩化水素を分離除去するかまたは式(C)の化合物を
    3 が請求項31で規定した通りである式(K)のO−
    ベンジルグリコロイル−アニリドおよび場合によって塩
    基と反応式(4) 【化11】 に従って反応させそして場合によって、生じる塩から塩
    基および塩化水素を分離除去することを特徴とする、上
    記方法。
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