JPH084847Y2 - ロールベーラの結束部における紐巻着装置 - Google Patents

ロールベーラの結束部における紐巻着装置

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JPH084847Y2
JPH084847Y2 JP6338490U JP6338490U JPH084847Y2 JP H084847 Y2 JPH084847 Y2 JP H084847Y2 JP 6338490 U JP6338490 U JP 6338490U JP 6338490 U JP6338490 U JP 6338490U JP H084847 Y2 JPH084847 Y2 JP H084847Y2
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晃一 川崎
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、ロールベーラの結束部における紐巻着装置
に関するものである。
即ち、このロールベーラは、圃場に散在する牧草・藁
などの材料をピックアップ部で拾い上げベール形成室で
ロール状のベールに形成し、その外周に横架する横方向
に長手の結束ケースに該結束ケースにそわせて回動自在
の移動チエンと横方向に往復動する紐ガイド横送り体と
を設け該横送り体には移動チエンの張り側と緩み側とに
跨がる係合孔を開設し移動チエンの側部には複数個の係
止ピンをこの移動チエンの長さ方向に連続状に突設する
とともに該係止ピンを前記係合孔縁に接当させて紐ガイ
ド横送り体を往復動させる結束部によって紐を巻着する
ようにした構成のものである。
(ロ)従来の技術 従来のロールベーラは、例えば実開昭62−134351号公
報等に開示されて知られているところである。
(ハ)考案が解決しようとする課題 前記のように構成した結束部によってベールの外周に
螺旋状の紐巻着を行なうと、どうしてもその巻着開始側
のベールへの巻数が多くなり、その反対側は形状崩れを
起すのであるから、本考案はそのような巻数が少なくな
って形状崩れが起こらないように適宜巻数を増す手段を
簡単な方法で提供するのを目的として考案したものであ
る。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本考案は前記の目的を達成させるために、こ
の項の冒頭に記載するロールベーラのものにおいて、 前記係止ピンのうち先行する係止ピンの突出量を後行
する係止ピンの突出量より小にして異ならせ、前記紐ガ
イド横送り体の移動方向一側部には前記の先行する係止
ピンが通過し後行する係止ピンが接当する切欠部を設け
て構成したのである。
(ホ)作用 この構成によって、圃場に散在する牧草や藁などの材
料は、ピックアップ部で拾い上げられベール形成室に送
り込まれて、ここでロール状のベールに形成され、結束
ケースにそって往復動する紐ガイド横送り体により紐が
案内されてベールの外周に紐が螺旋状に巻着され、ドア
の開閉によりベール形成室の横側方に取出されるように
なる。
この紐ガイド横送り体による紐巻着において、紐ガイ
ド横送り体が一側方に向けて移動するときはこの紐ガイ
ド横送り体の一側部に設ける切欠部の存在によって先行
する係止ピンは切欠部を通過し係合孔から出て移動チエ
ンのみが回動したのち切欠部を通過することのできない
後行する係止ピンがこの紐ガイド横送り体の一側部に接
当して紐ガイド横送り体を一側方に向けて移動させ、そ
の一側方に至って折り返し他側方に向けて移動するとき
は先行する係止ピンは前記切欠部から係合孔内に入り他
側部の係合孔縁に接当し後行する係止ピンは係合孔縁に
そって回行して先行する係止ピンによって紐ガイド横送
り体を他側方に向けて移動させるのである。
そしてこの紐ガイド横送り体が他側方に至って折り返
すときは先行する係止ピンを後行する係止ピンは係合孔
縁にそって回行したのち先行する係止ピンは切欠部を通
過し係合孔外に出て移動チエンのみが回動し次いで後行
する係止ピンが一側部に接当して紐ガイド横送り体を一
側方に向けて移動させるようになる。
即ち、紐ガイド横送り体は一側方に至って折り返すと
き後行する係止ピンによって移動させられてきたものが
先行する係止ピンの係合孔縁への接当によって移動を開
始し、他側方に至って折り返すときは先行する係止ピン
によって移動させられてきたものが後行する係止ピンの
接当によって移動が開始されるようになって、一側方で
折り返すときに一時的に停止する時間よりも他側方で折
り返すときの時間が長くなって紐の巻着巻数が多くな
る。
(ヘ)実施例 以下、本考案について実施例図により説明することに
する。そこで、先ずこのロールベーラの概要を第8図と
第9図により記載すると、 (1)は走行クローラ(2)を有する機台、(3)は
前記機台(1)に搭載するベーラ部、(4)はこのべー
ラ部(3)の前方に昇降可能に装設してピックアップフ
ィンガー(5)を有するピックアップ部、(6)は前記
機台(1)後方に装設してエンジン(7)を内設するエ
ンジン部、(8)は前記エンジン部(6)後方の機体左
右中央に配設して操作パネル(9)を有する運転操作部
であり、前記ベーラ部(3)は対向するベール形成用上
下部コンベヤである上下部パイプコンベヤ(10)(11)
及び結束部(12)並びに作業クラッチレバー(13)を有
するとともに、前記操作パネル(9)に走行クラッチレ
バー(14)及び左右サイドクラッチレバー(15)(15)
並びに変速クラッチレバー(16)を備えていて、ピック
アップ部(4)によって拾い上げられた材料は下部パイ
プコンベヤ(11)によってベール形成室(17)内に搬入
され、上下部パイプコンベヤ(10)(11)でもってロー
ル状のベール(A)に形成されるようになり、その形成
されたベール(A)に結束部(12)によって紐(18)が
繰出されて巻着され、ドア(19)の開成により図示省略
の押出し部材の押出し動作により機体横側方に取出され
るように構成されているのである。
尚、(20)はベーラ部(3)の前方に昇降可能に装設
したピックアップガイド板、(21)は前記ピックアップ
部(4)の支持高さを調節するピックアップ昇降調節ハ
ンドル、(22)は副変速レバーである。
また、前記のベーラ部(3)とピックアップ部(4)
への動力伝達手段について第10図により記載すると、前
記の上部パイプコンベヤ(10)は駆動スプロケット軸
(23)に駆動スプロケット(24)がまたアイドラ軸(2
5)にアイドラスプロケット(26)がそれぞれ軸着さ
れ、これら駆動スプロケット(24)とアイドラスプロケ
ット(26)の間にチエンが張設され、下部パイプコンベ
ヤ(11)は前記ベーラ部(3)に設ける駆動スプロケッ
ト(27)と前記ピックアップ部(4)に設けるアイドラ
スプロケット(28)との間にチエンガイド(29)(29)
およびテンションローラ(30)を介し左右にエンドレス
チエン(31)を架設させている。
そして、前記アイドラスプロケット(28)と同軸上に
ピックアップ回動支点軸(32)を備え、該支点軸(32)
に前記ピックアップ部(4)のピックアップケース(3
3)基端を上下動自在に支持させるとともに、該ケース
(33)前端に偏心軸(34)を介し前記ピックアップフィ
ンガー(5)を支持させ、このピックアップフィンガー
(5)と下部パイプコンベヤ(11)によって材料を拾い
上げ前記ベール形成室(17)に送り込むように構成して
いる。
前記ベーラ部(3)の右側下部には入力軸(35)が軸
架され、この入力軸(35)に軸着するスプロケット(3
6)とカウンター軸(37)に設けるスプロケット(38)
にチエン(39)を掛渡してカウンター軸(37)から入力
し、前記の駆動スプロケット(27)をスプロケット(4
0)(41)およびチエン(42)を介して連動連結すると
ともに、上部パイプコンベヤ(10)の駆動スプロケット
軸(23)をチエン(43)を介して伝動させ、これから更
に、前記の結束部(12)を駆動するように構成してい
る。
また、前記ベーラ部(3)右側における前部下側位置
にピックアップ中間軸(44)を備え該中間軸(44)をチ
エン(45)で回転させ、ピックアップ部(4)のピック
アップフィンガー(5)にはこのピックアップ中間軸
(44)からチエン(46)と(47)で動力を伝達して材料
を拾い上げるように構成している。
前記のベール形成室(17)内に形成されたベール
(A)に紐(18)を巻着する結束部(12)について第3
図〜第6図により記載すると、 この結束部(12)はベール形成室(17)内前部の前記
駆動スプロケット軸(23)の斜上方位置に設けられ、ベ
ーラ部(3)の側板(3a)(3a)間に連結固定する結束
ケース(48)と、この結束ケース(48)に各スプロケッ
ト軸(49)(50)を介し軸支する駆動及び従動スプロケ
ット(51)(52)と、これらスプロケット(51)(52)
間に張架して結束ケース(48)にそって設けた回動自在
の移動チエン(53)と、前記結束ケース(48)に設ける
入力ケース(54)に内設してこの入力用のプーリ(55)
(56)からの回転を一対のウオームギヤ(57)(58)を
介し前記駆動スプロケット(51)に継断自在に伝達する
結束クラッチ(C)と、前記入力ケース(54)に受筒
(59)を介して支持し入力軸(60)に一体に連結するロ
ール駆動軸(61)と、該軸(61)に一方向クラッチ(図
示省略)を介して軸支し入力軸(60)に連動連結させる
紐繰出ロール(62)と、前記受筒(59)先端のロールケ
ース(63)に揺動支点軸(64)及び揺動板(65a)(65
b)を介し支持して前記ロール(62)に圧接させその回
転時圧接力でもって紐(18)をベール形成室(17)内に
繰出す紐繰出ロール(66)と、結束ケース(48)に支持
されて紐繰出ロール(62)(66)の略々直下に垂下させ
た紐案内筒(a)と、前記揺動板(65b)に連結して紐
繰出ロール(66)を紐繰出ロール(62)に押し付けるロ
ール閉動用紐供給クラッチワイヤ(67)と、前記結束ケ
ース(48)の下方でこれに略々平行に設ける紐ガイドシ
ャフト(68)と、このシャフト(68)の案内板(69)に
回動支点軸(70)を介して機体側方に揺動自在に設け結
束完了時紐(18)を切断するカッタ(71)と、前記結束
ケース(48)に摺動部材(72)を介して支持し前記移動
チエン(53)に取付ける複数個の係止ピン(73)に4角
形状の係合孔(74)を介し係合連結させて横方向に往復
動する紐ガイド横送り体(75)と、該横送り体(75)に
設ける紐ガイド(76)とを備えている。
また、第9図に示すように、エンジン部(6)右側に
小巻2個の紐ロールを内蔵するロールボックス(77)を
載せ、このロールボックス(77)から紐(18)を結束部
(12)部に導入するとともに、ロールケース(63)の案
内孔(78)を介し前記各ロール(62)(66)の間から紐
案内筒(a)に紐(18)の先端部を挿入し紐(18)を作
業状態に装着するのである。
さらに、前記結束クラッチ(C)を入切操作するシフ
トフォーク(79)にクラッチアーム(80)を連結すると
ともに、そのクラッチアーム(80)に前記紐ガイドシャ
フト(68)の一端を固設させ、このシャフト(68)の他
端を結束ケース(48)に支持させて、ベール(A)が形
成されカッター(71)で紐(18)が切断されたとき、一
方向クラッチを介して紐(18)繰出し方向に回転駆動し
ている紐繰出ロール(62)に紐繰出ロール(66)を圧接
させ、各ロール(62)(66)により紐(18)を繰出すも
ので、上部パイプコンベヤ(10)の前端側前方でカッタ
(71)下側の紐ガイドシャフト(68)の上方に対向させ
るべく、紐送り部材である送込み板(81)を支軸(82)
を介して揺動自在に取付け、前記ロール(62)(66)か
ら繰出す紐(18)を上部パイプコンベヤ(10)と下部パ
イプコンベヤ(11)の間からベール形成室(17)内に案
内するようにしている。
また、前記支軸(82)にアーム(83)及びリンク(8
4)を介して前記揺動板(65a)を連結させ、紐供給クラ
ッチワイヤ(67)により各ロール(62)(66)を圧着し
たとき、この紐供給クラッチ動作に連動して送込み板
(81)の下端側をベール形成室(17)側に揺動変位さ
せ、各ロール(62)(66)から繰出される紐(18)の先
端部をその送込み板(81)によりベール(A)側に押出
すように構成している。
そして、機体左側に設けたドア(19)側から紐(18)
のベール(A)への巻着を開始させるべく結束部(12)
の各ロール(62)(66)などの紐(18)落し位置をドア
(19)の近くに設けたもので、ベール形成室(17)内で
形成されるベール(A)が設定の一定大きさに完成され
ると、その完成されたベール(A)に紐(18)の先端側
が巻付いてベール(A)の回転により紐(18)が引出さ
れることにより、この紐(18)を引出す張力により紐ガ
イドシャフト(68)を押上げ、クラッチアーム(80)を
介して結束クラッチ(C)を「入」にし、移動チエン
(53)を駆動して紐ガイド横送り体(75)を機体左側の
ドア(19)側に若干移動させ、次いで機体右側に該横送
り体(75)を移動させ、機体中央部にその横送り体(7
5)を戻して紐(18)をカッタ(71)で切断し、横送り
体(75)を停止位置に復動させるもので、紐(18)をド
ア(19)側からの取出側であるベール(A)左側に巻付
けたのちベール(A)の右側に紐(18)を巻き、右側か
ら中央部に巻付けながら戻してベール(A)の結束を完
了するように構成している。
そして、前記の紐ガイド横送り体(75)が左右の両側
方に至ったとき、移動チエン(53)に設けた複数個の係
止ピン(73)が紐ガイド横送り体(75)の係合孔(74)
縁にそって回行して、この横送り体(75)をその両側方
で一時的に停止し、紐ガイド(76)によってベール
(A)の両端部に紐(18)を重複して巻着するように構
成している。
さらに、前記のカッタ(71)にはその揺動を阻止する
ストッパー(85)が設けてあって、前記の横送り体(7
5)の機体右側への往動時は紐(18)がカッタ(71)の
背部に摺接してこの紐(18)によりカッタ(71)を退入
させる一方、横送り体(75)の復動時には前記ストッパ
ー(85)により阻止されたカッタ(71)に紐(18)が引
掛って切断されるのである。
次に、本考案の核心である前記の紐ガイド横送り体
(75)について第1図と第2図により記載する。
前記の移動チエン(53)の長さ方向の所定範囲内にお
ける各チエン軸(86)は側方に延出され、この延出軸
(86a)部にロール(87)が回動自在に嵌合されて前記
の係止ピン(73)が構成されているのであるが、この突
設する係止ピン(73)は移動チエン(53)の長さ方向に
計18個のものが連続状に突設され、その長さ方向中間部
の2個のものを他のものより側方への突出量を大にして
いる。即ち、最先頭から数えて8個までのものと最後部
から数えて8個までのものが側方への突出量(M)を小
にし、先頭または後部から数えて9個目と10個目のもの
を突出量(L)を大にしてある。
また、前記の紐ガイド横送り体(75)は板状をなし、
その一側部を係止ピン(73)の突設方向に折曲するとと
もに前記移動チエン(53)の張り側と緩み側とに跨がる
4角形状の係合孔(74)を打ち抜いて開設し、その折曲
せる一側部には突出量(M)小なる係止ピン(73)が通
過し突出量(L)大なる係止ピン(73)が通過しない切
欠部(P)を前記係合孔(74)に連なるように設けてい
る。
したがって移動チエン(53)が矢印(イ)方向に回回
動して紐ガイド横送り体(75)を結束ケース(48)にそ
って往復動させるとき、第7図に示すように紐ガイド横
送り体(75)が(A)位置から一側方に向けて(ロ)の
ように移動するときは先頭から8個までの突出量(M)
小なる係止ピン(73)即ち、先行する係止ピン(73a)
は切欠部(P)を通過し係合孔(74)から出て移動チエ
ン(53)のみが回動したのち突出量(L)大にして切欠
部(P)を通過することのできない9個目の後行する係
止ピン(73b)がこの紐ガイド横送り体(75)の一側部
に接当して紐ガイド横送り体(75)を一側方に向けて移
動させ、紐ガイド横送り体(75)が(B)位置の一側方
に至って折り返し他側方に向けて(ハ)の方向に移動す
るときは先頭から8個までの係止ピン(73)即ち、先行
する係止ピン(73a)は前記切欠部(P)から係合孔(7
4)内に入り先頭の係止ピン(73a)が他側部の係合孔縁
(74a)に接当し後行する2個の係止ピン(73b)は係合
孔縁(74a)にそって回行して先頭の係止ピン(73a)に
よって紐ガイド横送り体(75)を他側方に向けて移動さ
せるのである。
そしてこの紐ガイド横送り体が(75)が(C)位置の
他側方に至って折り返すときは先行する8個の係止ピン
(73a)と後行する2個の係止ピン(73b)は係合孔縁
(74a)にそって回行したのち先行する係止ピン(73a)
は切欠部(P)を通過し係合孔(74)外に出て移動チエ
ン(53)のみが回動し次いで後行する係止ピン(73b)
のうち9個目のものが一側部に接当して紐ガイド横送り
体(75)を一側方に向けて移動させるようになり、一側
方の(B)位置で折り返すときに一時的に停止する時間
よりも他側方の(C)位置で折り返すときの時間が長く
なって紐の巻着巻数が多くなる。
そこで、ベール形成室(17)内のベール(A)の形成
が完了すると作業者は走行クラッチレバー(14)を
「切」側に操作し、作業クラッチレバー(13)を作動さ
せると、ロール閉動用紐供給クラッチワイヤ(67)が引
張されて紐(18)を繰出し各ロール(62)(66)から送
出を開始するとともに、その紐(18)は紐案内筒(a)
によりに垂下送出され、その先端を送込み板(81)によ
りベール(A)側に押出して下部パイプコンベヤ(11)
上に紐(18)を落下させ、紐(18)をベール(A)側に
押し出しベール(A)に巻付いて引張られることにより
結束クラッチ(C)が「入」になって紐(18)による巻
着が開始するのである。
そして、第3図と第6図に示すように結束ケース(4
8)のドア(19)側に位置している紐ガイド横送り体(7
5)が移動チエン(53)の(イ)方向の駆動によって
(ニ)で示すように機体左側の停止位置から若干ドア
(19)側に移動してベール(A)の左側から巻着を開始
し、紐ガイド(76)を介してベール(A)の外周に螺旋
状に巻着するようになり、紐ガイド横送り体(75)は機
体の右側方に達して折り返し、ドア(19)側に向かって
復動する。そして中央部に復動したとき紐(18)はカッ
タ(71)により切断されるのである。
また、紐ガイド横送り体(75)がドア(19)側と機体
右側の両側方において折り返すとき、機体右側で一時的
に停止する時間がドア(19)側より長くなり紐(18)の
巻着巻数が多くなる。
また、前記のように紐(18)がカッタ(71)により切
断されると、クラッチアーム(80)は結束クラッチ
(C)を「切」にして紐ガイド横送り体(75)を停止さ
せるとともに紐(18)の繰出しも停止する。
(ト)考案の効果 本考案は、以上詳述したように、前記係止ピンのうち
先行する係止ピンの突出量を後行する係止ピンの突出量
より小にして異ならせ、前記紐ガイド横送り体の移動方
向一側部には前記の先行する係止ピンが通過し後行する
係止ピンが接当する切欠部を設けて構成したことを特徴
とするものであるから、紐ガイド横送り体は一側方に至
って折り返すとき後行する係止ピンによって移動させら
れてきたものが先行する係止ピンの係合孔縁への接当に
よって移動を開始し、他側方に至って折り返すときは先
行する係止ピンによって移動させられてきたものが後行
する係止ピンの接当によって移動が開始されるようにな
って、一側方で折り返すときに一時的に停止する時間よ
りも他側方で折り返すときの時間が長くなって紐の巻着
巻数を多くすることができるので、ベールの外周に螺旋
状の紐巻着を行なう場合にその巻着開始側のベールへの
巻数に対して反対側を増して略々同程度の巻着が可能と
なり、形状崩れを起こすことのない巻数増加手段を簡単
な方法で提供することできるととに、これによって高速
での紐巻着が可能となって結束時間を短縮し得る効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施態様を例示せるものにして、そ
の、 第1図は本考案要部を抽出せる下面図、第2図は同背面
図、第3図は結束部の正面図、第4図は同平面図、第5
図は同側面図、第6図は同背面図、第7図は作用の説明
図、第8図はロールベーラ全体の側面図、第9図は同平
面図、第10図はベーラ部の拡大側面図である。 A……ベール、17……ベール形成室 4……ピックアップ部、48……結束ケース 53……移動チエン、75……紐ガイド横送り体 74……係合孔、73……係止ピン 18……紐、73a……先行する係止ピン 73b……後行する係止ピン、M・L……突出量 P……切欠部、12……結束部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベール(A)を形成するベール形成室(1
    7)と、該ベール形成室(17)の前方に設けるピックア
    ップ部(4)と、横架する横方向に長手の結束ケース
    (48)に該結束ケース(48)にそわせて回動自在の移動
    チエン(53)と横方向に往復動する紐ガイド横送り体
    (75)とを設け該横送り体(75)には移動チエン(53)
    の張り側と緩み側とに跨がる係合孔(74)を開設し移動
    チエン(53)の側部には複数個の係止ピン(73)をこの
    移動チエン(53)の長さ方向に連続状に突設するととも
    に該係止ピン(73)を前記係合孔(74)縁に接当させて
    紐ガイド横送り体(75)を往復動させる結束部(12)を
    備えて、ロール状のベール(A)を形成しその外周に紐
    (18)を巻着する構成のロールベーラにおいて、前記係
    止ピン(73)のうち先行する係止ピン(73a)の突出量
    (M)を後行する係止ピン(73b)の突出量(L)より
    小にして異ならせ、前記紐ガイド横送り体(75)の移動
    方向一側部には前記の先行する係止ピン(73a)が通過
    し後行する係止ピン(73b)が接当する切欠部(P)を
    設けて構成してあることを特徴とするロールベーラの結
    束部における紐巻着装置。
JP6338490U 1990-06-14 1990-06-14 ロールベーラの結束部における紐巻着装置 Expired - Lifetime JPH084847Y2 (ja)

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JPH0421238U JPH0421238U (ja) 1992-02-21
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JP6338490U Expired - Lifetime JPH084847Y2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 ロールベーラの結束部における紐巻着装置

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JP (1) JPH084847Y2 (ja)

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JPH0421238U (ja) 1992-02-21

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