JPH0848349A - ボトルの密封構造 - Google Patents

ボトルの密封構造

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JPH0848349A
JPH0848349A JP6181511A JP18151194A JPH0848349A JP H0848349 A JPH0848349 A JP H0848349A JP 6181511 A JP6181511 A JP 6181511A JP 18151194 A JP18151194 A JP 18151194A JP H0848349 A JPH0848349 A JP H0848349A
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cap
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英彦 近江
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3423Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
    • B65D41/3428Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 締結に際してキャップのボトル首部への挿入
が容易であり、また開封に際してバンド舌片のフランジ
への係止が確実に行われ、しかも密封部の漏洩(シール
ブレーク)と弱化線破断(ブリッジブレーク)との角度
差を小さくし、開封明示特性を向上させたボトルの密封
構造を提供する。 【構成】 ボトルフランジ部の外周面にピークが下に偏
った波状ビードを形成し、前記キャップの下方周状バン
ドの内面に下端の折返し部を介して舌片を周状に配置し
且つ前記舌片の内周面にピークが上に偏った波状ビード
を形成し、開栓に際して前記フランジ部の波状ビードと
舌片の波状ビードとを係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開封明示型のボトルの
密封構造に関するもので、より詳細には、締結に際して
キャップのボトル首部への挿入が容易で、開封に際して
バンド舌片のボトルフランジへの係止が確実に行われ、
しかも密封部の漏洩(シールブレーク)と弱化線破断
(ブリッジブレーク)との角度差を小さくし、開封明示
特性を向上させたボトルの密封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ボトルのキャップによる密封には、開封
明示型、即ちボトルが開封されたことを明示するタイプ
の密封構造が広く採用されている。この密封構造では、
天面と天面周縁から垂下したスカート部とスカート部下
端から弱化線を介して接続した下方周状バンドとスカー
ト部内面に設けたメネジとを備えたキャップを、首部外
周にオネジ及びフランジを設けたボトル首部に差し込
み、開封に際して下方周状バンドがフランジのあご部に
係合して、弱化線の破断が行われるようにしている。開
封に際して、下方周状バンドとフランジあご部との係合
をバンドの折り返し舌片で行うことも既に知られてお
り、例えば実開平1−107557号公報には、先端に
向けて先細になる複数の舌片をバンド部下端から折曲し
て連設し、開封に際してこの舌片がフランジあご部に係
止するようにすることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下方周
状バンドに折返し舌片を設けたタイプの開封明示密封構
造では、フランジあご部の下に舌片またはヒール部を確
実にもぐり込ませるために或程度のクリアランスが必ず
必要であり、このため舌片の上端またはヒール部の上端
とフランジあご部との間にはかなり大きなギャップを生
じる。
【0004】また、舌片は下方周状バンドの内面側に折
返して使用するものであるから、その厚みも薄く、可撓
性があるため、開封に際して舌片の上端とフランジあご
部の下面とが当接した後にも舌片自体が屈曲(ベンド)
する傾向があり、キャップバンドのボトル首部からのす
っぽ抜けが生じる等、バンド舌片のボトルフランジへの
係止が確実でないという問題がある。
【0005】また、上記の原因により、従来の開封明示
型密封構造では、開封に際して舌片とフランジあご部と
を係合させてバンド上部の弱化線を破断するのにかなり
大きい旋回角度が必要であり、弱化線の破断(ブリッジ
ブレーク)に先立って密封部の漏洩(シールブレーク)
が必ず生じ、しかもこれらブリッジブレークとシールブ
レークとの角度差は100゜乃至200゜とかなり大き
いものとなる。
【0006】かくして、従来の開封明示型密封構造で
は、ボトルの開封を完全に行った場合には、開封された
という事実が明示されるが、キャップを旋回して密封部
での漏洩のみを弱化線の破断なしに行うことが可能とな
り、ボトルの密封が維持されているという保証を与える
ことができない。
【0007】従って、本発明の目的は、締結に際してキ
ャップのボトル首部への挿入が容易であり、また開封に
際してバンド舌片のフランジへの係止が確実に行われ、
しかも密封部の漏洩(シールブレーク)と弱化線破断
(ブリッジブレーク)との角度差を小さくし、開封明示
特性を向上させたボトルの密封構造を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、天面と
天面周縁から垂下したスカート部とスカート部下端から
弱化線を介して接続した下方周状バンドとスカート部内
面に設けたメネジとを備えたキャップを、首部外周にオ
ネジ及びフランジを設けたボトル首部に締結して成る開
封明示型のボトルの密封構造において、前記ボトルフラ
ンジ部の外周面にピークが下に偏った波状ビードを形成
し、前記キャップの下方周状バンドの内面に下端の折返
し部を介して舌片を周状に配置し且つ前記舌片の内周面
にピークが上に偏った波状ビードを形成し、開栓に際し
て前記フランジ部の波状ビードと舌片の波状ビードとを
係合させるようにする。
【0009】また、好適には、下方周状バンドの内面
に、舌片の一部を収容する凹部を形成し、前記凹部の内
周面と舌片の外周面との間に、キャップのボトル首部へ
の挿入を許容するが、舌片波状ビードとフランジ部波状
ビードとの係合を確実にする範囲内での空隙部を形成さ
せる。
【0010】舌片波状ビードのピッチとフランジ部波状
ビードのピッチとの比を整数比、例えば1:2、1:
3、2:1、3:1等とし且つ舌片波状ビード及びフラ
ンジ部波状ビードの内小さい方のビードのピッチをネジ
のピッチの1/6乃至1/2とすることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明では、ボトルフランジ部の外周面のピー
クが下に偏った波状ビード、即ち鋸歯状波ビード(図
1、17)を設ける一方で、キャップバンドの折返し舌
片にピークが上に偏った波状ビード、即ち鋸歯状波ビー
ド(図1、20)を設ける。
【0012】図1において、フランジ部の波状ビード
(17)は、下向きに径が増大しているテーパ部(2
1)と、ほぼ水平な段差部(22)とを有しており、こ
のテーパ部及び段差部が複数組繰返し設けられている。
【0013】また、キャップ舌片の波状ビード(20)
は、ほぼ水平な段差部(23)と、やはり下向きに径が
増大しているテーパ部(24)とを有しており、この段
差部及びテーパ部が複数組設けられている。
【0014】キャップのボトル首部への締結に際して
は、ボトルのテーパ部(21)とキャップ舌片のテーパ
部(24)との間で滑りを生じて、キャップのボトル首
部への挿入が円滑に容易に行われる。一方、開封に際し
ては、ボトル段差部(22)とキャップ舌片の段差部
(23)とが係止して、キャップの下方周状バンド
(8)とボトルフランジ部(14)との係合が確実に行
われて、バンド上方の弱化線の破断が確実に行われる。
【0015】本発明による密封構造では、開封に際して
キャップバンドの舌片とボトルフランジとの係止が波状
ビードの複数の段差部同士で行われるので、キャップの
開封回旋時に舌片が変形することがなく、係止時の寸法
精度が高いという利点をも与えるものである。また、ボ
トルフランジ部外周面と下方周状バンド内周面との間に
舌片を設けて、この部分を係止部としたため、舌片の外
方への変形を抑制でき、弱化線の破断を確実に行うこと
ができる。
【0016】また、本発明の密封構造では、キャップの
開封回旋開始時から両方の波状ビードの段差部が係止す
る迄の垂直方向のギャップを、最大で、キャップバンド
舌片の波状ビードのピッチ(P1 )とボトルフランジの
波状ビードのピッチ(P2 )の内の小さい方のピッチ
(Pm )に限定し得るという利点をもたらす。かくし
て、ボトル口部外周面とキャップのライナー乃至ガスケ
ットとの垂直方向のシール寸法Ls よりも前記ピッチP
m を小さい値に設定すると、弱化線の破断時伸びにもよ
るが、最初にブリッジブレークが生じ次いでシールブレ
ークが生ずるようにすることすら可能である(この場合
ブリッジブレーク−シールブレークの角度差Δθはマイ
ナスの値となる)。本発明によれば、角度差Δθを90
゜以下、特に30゜以下とすることが容易である。
【0017】本発明では、舌片波状ビードのピッチ(P
1 )とフランジ波状ビードのピッチ(P2 )とを整数
比、特に2:1或いは3:1(1:2或いは1:3)と
し、上記P1 及びP2 の内小さい方のピッチPm がネジ
のピッチPo に対して Pm /Po =1/6乃至1/2 の範囲内となるようにすることが、シールブレークとブ
リッジブレークとの角度差Δθを小さくして、開封明示
機能を向上させる点で望ましい。即ち、Pm が上記範囲
を越えて小さくなると、開封時にバンドのすり抜けを生
じるおそれがあり、一方上記範囲よりも大きくなると、
シールブレークとブリッジブレークとの角度差Δθが大
きくなって、所期の開封明示機能が低下する。
【0018】本発明の好適態様では、下方周状バンドの
内面に舌片の一部を収容する凹部を形成し、この凹部の
内周面と舌片の外周面との間に、キャップのボトル首部
への挿入を許容するが、舌片波状ビードとフランジ部波
状ビードとの傾合を確実にする範囲内での空隙部を形成
する。また、折返し部は舌片を中心方向に賦勢するスプ
リングとしての作用を有するものであることが好まし
い。
【0019】即ち、舌片は下方周状バンドの下端からバ
ンド内面に沿うように折返されて形成されているが、バ
ンド内面に前記凹部を形成することにより、舌片の位置
規正及び舌片の保護が可能になる。また、折返し舌片と
凹部との間に前記空隙部を設けたことと、舌片の折返し
部のスプリング作用とが相俟ってキャップの締結回旋時
には舌片が凹部内に深く入り、キャップの開封回旋時に
は舌片が凹部から飛び出して波状ビード同志の係止が有
効に行われる。
【0020】また、バンド内面に前記凹部を周状に配置
することに伴って、前記凹部以外のバンドの部分をその
内周面がボトルフランジ部外面に近接するように厚肉に
できるという利点をもたらす。これにより、バンド自体
の変形や偏心を防止でき、これにより、舌片の波状ビー
ドとフランジ部の波状ビードとが偶発的に係合解除され
るのを防止できる。
【0021】本発明に用いるボトルとキャップとは、上
記の組合せで特に優れた作用が奏されるものであるが、
このボトルは本発明で規定した以外のキャップ、例えば
バンドの下端部がフランジ下端のあご部に径が小さくな
るように折曲げて両者の係止を行う金属製キャップにも
適用可能であることが了解されるべきである。
【0022】
【実施例】キャップを容器口部と共に示す図1(一部側
断面図)において、このキャップは、プラスチック製の
キャップ殻体(シェル)1とその内部に設けられたライ
ナー2とからなっており、容器口部3上に締結(打栓)
されている。蓋殻体1は合成樹脂の射出成形或いは圧縮
成形により一体に成形されていて、天面部4及び該天面
部の周縁から垂下しているスカート部5からなってい
る。スカート部5の内面側には容器口部3に締結するた
めの雌ねじ6が形成されており、一方外面側にはキャッ
プを把持するためのローレット溝7が形成されている。
スカート部5の下方には、下方周状バンド8が設けられ
ており、スカート部5と下方周状バンド8とは切れ目9
により切断されているが、内周側に位置するブリッジ1
0により連結されている。ライナー2には、容器密封用
の外周リング部11及び立ち下がり部12がある。
【0023】一方、容器口部3は、ガラス或いはプラス
チック等で形成されており、その側面には締結及び開栓
のための雄ねじ13が設けられており、その下方にはフ
ランジ部14が設けられている。また、容器口部3に
は、キャップのライナー2との密封に役立つ頂部15及
び頂部の外周側に形成された密封用外周部16がある。
ボトル口部3とキャップ1とは、ライナーの立ち下がり
部12とボトルの密封用外周部16とが、寸法Lsで係
合して密封されている。
【0024】本発明では、フランジ部14の外周面に、
ピークが下に偏った波(鋸歯状波)状ビード17をピッ
チP2 で複数個形成させる。また、前記キャップの下方
周状バンド8の内面に下端の折返し部18を介して舌片
19を周状に配置し且つ舌片19の内周面にピークが上
に偏った波(鋸歯状波)状ビード20をピッチP1 で複
数個形成させる。
【0025】即ち、フランジ部14の波状ビード17
は、下向きに径が増大しているテーパ部21と、ほぼ水
平な段差部22とを有しており、このテーパ部及び段差
部が複数組繰返し設けられている。
【0026】また、キャップ舌片19の波状ビード20
は、ほぼ水平な段差部23と、やはり下向きに径が増大
しているテーパ部24とを有しており、この段差部及び
テーパ部が複数組設けられている。
【0027】成形時のキャップ1の状態を示す図2(一
部断面側面及び下面図)、容器口部に挿入する状態での
キャップを示す図3(一部断面側面及び下面図)及びキ
ャップと容器口部の舌片以外の部分での断面を示す図4
(一部側断面図)において、下方周状バンド8の内面に
は、舌片19の一部(外周部)を収容する凹部25とそ
れ以外の厚肉部26とが周状に交互に形成され、前記凹
部25の内周面と舌片19の外周面との間には、キャッ
プのボトル首部への挿入を許容するが、舌片波状ビード
とフランジ部波状ビードとの係合を確実にする範囲内で
の空隙部27(図1)が形成されている。
【0028】図2と図3との比較から、キャップが成形
された状態では、舌片19は下方周状バンド8の下方に
且つ中心側に傾斜して延びた形状となっているが、折り
返し部18を介して舌片19を反転させ得ることによ
り、舌片19は下方周状バンド8の内側に、上向きに且
つ中心側に傾斜して延びた形状となっていることが了解
されている。また、図4から、キャップ1を容器口部3
の締結した状態でも、舌片19はその一部が凹部25内
に収納されていることが了解されよう。
【0029】バンド18の内面に凹部25を形成するこ
とにより、舌片25の位置規正及び舌片19の保護が可
能になる。また、折返し舌片19と凹部25との間に空
隙部27を設けたことと、舌片19の折返し部18が舌
片19を中心側に賦勢するスプリング作用を有すること
とが相俟って、キャップ1の締結回旋時には舌片19が
凹部25内に深く後退し、またボトルのテーパ部21と
キャップ舌片19のテーパ部24との間で滑りを生じ
て、キャップのボトル首部への挿入が円滑に容易に行わ
れる。
【0030】一方、キャップ1の開封回旋時には舌片1
9が凹部25から折返し部18のスプリング作用により
飛び出して、波状ビード17,20同志の係止が有効に
行われる。即ち、ボトルフランジ17の段差部22とキ
ャップ舌片の段差部23とが係止して、キャップの下方
周状バンド8とボトルフランジ部14との係合が確実に
行われて、バンド上方のブリッジ10の破断が確実に行
われる。また、開封に際してキャップバンドの舌片19
とボトルフランジ14との係止が波状ビード17,20
の複数の段差部22,23同士で行われるので、キャッ
プの開封回旋時に舌片19が変形することがなく、係止
時の寸法精度が高いという利点を与える。
【0031】舌片19の波状ビード20のピッチP1 と
フランジ部14の波状ビード17のピッチP2 との比を
整数比とすべきであり、図示する具体例においては、P
2 =2P1 であるが、この比は、1:1でもよく、特に
2:1或いは3:1(1:2或いは1:3)とすること
ができる。
【0032】また、本発明の密封構造では、キャップの
開封回旋開始時から両方の波状ビードの段差部が係止す
る迄の垂直方向のギャップを、最大で、キャップバンド
舌片の波状ビードのピッチ(P1 )とボトルフランジの
波状ビードのピッチ(P2 )の内の小さい方のピッチ
(Pm )、図1の場合はP1 に限定し得るという利点を
もたらす。かくして、ボトル口部外周面とキャップのラ
イナー乃至ガスケットとの垂直方向のシール寸法Ls よ
りも前記ピッチPm を小さい値に設定すると、弱化線の
破断時伸びにもよるが、最初にブリッジブレークが生じ
次いでシールブレークが生ずるようにすることすら可能
である(この場合ブリッジブレーク−シールブレークの
角度差Δθはマイナスの値となる)。
【0033】バンド8の内面に凹部25を周状に間隔を
置いて配置することに伴って、前記凹部以外のバンドの
部分26をその内周面がボトルフランジ部14の外面に
近接するように厚肉に形成でき、これにより、バンド8
自体の変形や偏心を防止でき、これにより、舌片8の波
状ビード20とフランジ部14の波状ビード17とが偶
発的に係合解除されるのを防止できる。
【0034】キャップ殻体1の天面部4の内側には、押
圧成形により施された密封用ライナー2が設けられてい
るが、殻体1のスカート部5の内側面に沿って形成され
たライナーの立下り部12が形成されていることが、耐
圧衝撃性及び耐衝撃密封性に優れた密封構造を形成する
上でも、ブリッジブレークとシールブレークとの関係か
らも重要である。
【0035】キャップ殻体は、容器内外の圧力差にかか
わらず、ライナーによる密封が維持されるような剛性を
有するべきであり、各種プラスチックから形成されてい
るのがよい。プラスチックとしては、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル、ポリアミ
ド、スチレン系樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0036】本発明においてライナーとはキャップ殻体
に施され、その場で密封に必要な形状に成形され、必要
なクッション性と柔軟性を有するものをいう。これらの
ライナー形成用樹脂としては、オレフィン樹脂、例えば
低−、中−、高−密度のポリエチレン、アイソタクティ
ックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、
ポリブテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ
ブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレ
ン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共
重合体(アイオノマー)或いはこれらのブレンド物等の
オレフィン系樹脂が適当である。
【0037】上記オレフィン樹脂は、他のエラストマ
ー、例えば、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、SBR,NBR、
熱可塑性エラストマーとのブレンド物で使用することも
できる。
【0038】また、塩化ビニル樹脂プラスチゾル、即
ち、塩化ビニル樹脂を可塑剤に分散させ、加熱によりゲ
ル化させるものや、同様にアクリル樹脂プラスチゾル、
即ち、アクリル樹脂を可塑剤に分散させ、加熱によりゲ
ル化させるものをライナーの形成に使用してもよい。
【0039】熱成形性の点ではオレフィン樹脂とのブレ
ンド物で使用することが好ましい。本発明に用いるライ
ナーは、脱酸素剤含有樹脂層を備えていることもでき、
このライナーは、脱酸素剤含有樹脂単独から形成されて
いてもよいし、脱酸素剤含有樹脂と他のライナーとの複
合体からなっていてもよい。
【0040】ライナー立ち下がり部12の内周面が密封
すべき容器口部の外周部16の径(R)よりも小さい径
(r)を有することは当然であるが、ライナーの実質上
の垂直部(立下り部)12と容器口部外周密封部16と
の食い込み寸法は、0.2乃至0.4mm程度とするの
が適当である。
【0041】本発明のキャップでは、多くの変更が可能
である。例えば、多くの場合、キャップ殻体とライナー
との間で十分満足できる密着性が得られるが、接着を完
全に行うために、キャップ内面に接着剤を塗布したり、
或いはライナー内に接着性付与成分を配合したりするこ
とができる。また、キャップ殻体の天面部内面にライナ
ーとの間に機械的係合を増大させるための突起等を設け
ることもできる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ボトルフランジ部の外
周面にピークが下に偏った波状ビードを形成し、前記キ
ャップの下方周状バンドの内面に下端の折返し部を介し
て舌片を周状に配置し且つ前記舌片の内周面にピークが
上に偏った波状ビードを形成し、開栓に際して前記フラ
ンジ部の波状ビードと舌片の波状ビードとを係合させる
ようにしたことにより、締結に際してキャップのボトル
首部への挿入が容易であり、また開封に際してバンド舌
片のフランジへの係止が確実に行われ、しかも密封部の
漏洩(シールブレーク)と弱化線破断(ブリッジブレー
ク)との角度差を小さくし、開封明示特性を向上させる
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップを容器口部と共に示す一部側断面図で
ある。
【図2】成形時のキャップの状態を示す一部断面側面及
び下面図である。
【図3】容器口部に挿入する状態でのキャップを示す一
部断面側面及び下面図である。
【図4】キャップと容器口部の舌片以外での断面を示す
一部側断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ殻体(シェル) 2 ライナー 3 容器口部 4 天面部 5 スカート部 6 雌ねじ 7 ローレット溝 8 下方周状バンド 9 切れ目 10 ブリッジ 11 外周リング部 12 立ち下がり部 13 雄ねじ 14 フランジ部 15 頂部 16 密封用外周部 17 波(鋸歯状波)状ビード 18 折返し部 19 舌片 20 波(鋸歯状波)状ビード 21 テーパ部21 22 段差部 23 段差部 24 テーパ部 25 凹部 26 厚肉部 27 空隙部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面と天面周縁から垂下したスカート部
    とスカート部下端から弱化線を介して接続した下方周状
    バンドとスカート部内面に設けたメネジとを備えたキャ
    ップを、首部外周にオネジ及びフランジを設けたボトル
    首部に締結して成る開封明示型のボトルの密封構造にお
    いて、前記ボトルフランジ部の外周面にピークが下に偏
    った波状ビードを形成し、前記キャップの下方周状バン
    ドの内面に下端の折返し部を介して舌片を周状に配置し
    且つ前記舌片の内周面にピークが上に偏った波状ビード
    を形成し、開栓に際して前記フランジ部の波状ビードと
    舌片の波状ビードとを係合させるようにしたことを特徴
    とするボトルの密封構造。
  2. 【請求項2】 前記下方周状バンドの内面には、舌片の
    一部を収容する凹部が形成され、前記凹部の内周面と舌
    片の外周面との間には、キャップのボトル首部への挿入
    を許容するが、舌片波状ビードとフランジ部波状ビード
    との係合を確実にする範囲内での空隙部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の密封構造。
  3. 【請求項3】 折返し部が舌片を中心方向に賦勢するス
    プリングとしての作用を有するものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の密封構造。
  4. 【請求項4】 舌片波状ビードのピッチとフランジ部波
    状ビードのピッチとの比を整数比とし且つ舌片波状ビー
    ド及びフランジ部波状ビードの内小さい方のビードのピ
    ッチをネジのピッチの1/6乃至1/2としたことを特
    徴とする請求項1、2または3記載の密封構造。
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