JPH084833A - サスペンション装置 - Google Patents
サスペンション装置Info
- Publication number
- JPH084833A JPH084833A JP16062294A JP16062294A JPH084833A JP H084833 A JPH084833 A JP H084833A JP 16062294 A JP16062294 A JP 16062294A JP 16062294 A JP16062294 A JP 16062294A JP H084833 A JPH084833 A JP H084833A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chassis
- spring
- elastic member
- suspension device
- supported
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シャーシのような被支持部材を固定側に支持す
る際に、縦方向の振動のみならず横方向の振動も吸収で
き、小さなスペースでも設定することができるサスペン
ション装置を提供すること。 【構成】被支持部材1を固定側に対して支持するための
サスペンション装置において、前記固定側10に取り付
けられた中間部材5と、前記中間部材5と前記被支持部
材1の間に配置される第1の弾性部材3と、前記被支持
部材1に一端側が設定されているガイド部材2であっ
て、前記第1の弾性部材3、前記中間部材5を通ってい
る前記ガイド部材2と、前記ガイド部材2の他端側に設
定されている保持部材6,2dと、前記保持部材6,2
dと前記前記中間部材5の間に配置される第2の弾性部
材4であって、前記ガイド部材2が通っている前記第2
の弾性部材4と、を備えるサスペンション装置。
る際に、縦方向の振動のみならず横方向の振動も吸収で
き、小さなスペースでも設定することができるサスペン
ション装置を提供すること。 【構成】被支持部材1を固定側に対して支持するための
サスペンション装置において、前記固定側10に取り付
けられた中間部材5と、前記中間部材5と前記被支持部
材1の間に配置される第1の弾性部材3と、前記被支持
部材1に一端側が設定されているガイド部材2であっ
て、前記第1の弾性部材3、前記中間部材5を通ってい
る前記ガイド部材2と、前記ガイド部材2の他端側に設
定されている保持部材6,2dと、前記保持部材6,2
dと前記前記中間部材5の間に配置される第2の弾性部
材4であって、前記ガイド部材2が通っている前記第2
の弾性部材4と、を備えるサスペンション装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録再生装置、ある
いは光記録装置等のような精密な装置に用いて最適なサ
スペンション装置に関するものである。
いは光記録装置等のような精密な装置に用いて最適なサ
スペンション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、光記録再生装置はシャーシを
備えている。このシャーシの上には光ディスクを回転す
るモータや、光ディスクに記録されている情報を再生あ
るいは光ディスクに対して情報を記録するための光ピッ
クアップ等を備えている。このシャーシ上に設けられて
いるこれらの機械的な要素あるいは光学的な要素を、筐
体に対して浮かした状態で支持する必要がある。このよ
うにシャーシを筐体に対して浮かせて支持しないと、た
とえば光ピックアップにより光学的に光ディスクの情報
を再生している場合に、外からの衝撃が加わるとシャー
シに対して直接その衝撃が加わり再生時の音飛び等の問
題が生じる。
備えている。このシャーシの上には光ディスクを回転す
るモータや、光ディスクに記録されている情報を再生あ
るいは光ディスクに対して情報を記録するための光ピッ
クアップ等を備えている。このシャーシ上に設けられて
いるこれらの機械的な要素あるいは光学的な要素を、筐
体に対して浮かした状態で支持する必要がある。このよ
うにシャーシを筐体に対して浮かせて支持しないと、た
とえば光ピックアップにより光学的に光ディスクの情報
を再生している場合に、外からの衝撃が加わるとシャー
シに対して直接その衝撃が加わり再生時の音飛び等の問
題が生じる。
【0003】そこで従来では、防振ゴムによる防振構
造、あるいは防振ゴムとスプリングの組合せによる複合
的な防振構造を、シャーシと筐体の間に用いている。ま
た単一のスプリングをシャーシと筐体の間に配置する場
合もある。
造、あるいは防振ゴムとスプリングの組合せによる複合
的な防振構造を、シャーシと筐体の間に用いている。ま
た単一のスプリングをシャーシと筐体の間に配置する場
合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者におい
て、防振ゴム、あるいは防振ゴムとスプリングを用いる
場合では、部品コストが高くしかも大きな設置スペース
を必要とするという問題がある。また後者の単一スプリ
ングを用いる防振構造においては、その限られたスペー
ス内で単なるスプリング本来の振幅量しか得ることがで
きないために、防振性能の信頼性が乏しい上に、特に横
方向に対する防振効果が全くない。
て、防振ゴム、あるいは防振ゴムとスプリングを用いる
場合では、部品コストが高くしかも大きな設置スペース
を必要とするという問題がある。また後者の単一スプリ
ングを用いる防振構造においては、その限られたスペー
ス内で単なるスプリング本来の振幅量しか得ることがで
きないために、防振性能の信頼性が乏しい上に、特に横
方向に対する防振効果が全くない。
【0005】本発明は上記課題を解消するためになされ
たものであり、シャーシのような被支持部材を固定側に
支持する際に、縦方向の振動のみならず横方向の振動も
吸収でき、小さなスペースでも設定することができるサ
スペンション装置を提供することを目的としている。
たものであり、シャーシのような被支持部材を固定側に
支持する際に、縦方向の振動のみならず横方向の振動も
吸収でき、小さなスペースでも設定することができるサ
スペンション装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、被支持部材を固定側に対して支持するためのサ
スペンション装置において、前記固定側に取り付けられ
た中間部材と、前記中間部材と前記被支持部材の間に配
置される第1の弾性部材と、前記被支持部材に一端側が
設定されているガイド部材であって、前記第1の弾性部
材、前記中間部材を通っている前記ガイド部材と、前記
ガイド部材の他端側に設定されている保持部材と、前記
保持部材と前記前記中間部材の間に配置される第2の弾
性部材であって、前記ガイド部材が通っている前記第2
の弾性部材と、を備えるサスペンション装置により、達
成される。
っては、被支持部材を固定側に対して支持するためのサ
スペンション装置において、前記固定側に取り付けられ
た中間部材と、前記中間部材と前記被支持部材の間に配
置される第1の弾性部材と、前記被支持部材に一端側が
設定されているガイド部材であって、前記第1の弾性部
材、前記中間部材を通っている前記ガイド部材と、前記
ガイド部材の他端側に設定されている保持部材と、前記
保持部材と前記前記中間部材の間に配置される第2の弾
性部材であって、前記ガイド部材が通っている前記第2
の弾性部材と、を備えるサスペンション装置により、達
成される。
【0007】本発明にあっては、好ましくは前記第1の
弾性部材と前記第2の弾性部材は、圧縮コイルスプリン
グである。本発明にあっては、好ましくは前記第1の弾
性部材と前記中間部材には隙間が形成されており、前記
第2の弾性部材と前記中間部材には隙間が形成されてい
る。本発明にあっては、好ましくは前記保持部材は、前
記第2の弾性部材の一端を受ける受け皿状の部材であ
る。
弾性部材と前記第2の弾性部材は、圧縮コイルスプリン
グである。本発明にあっては、好ましくは前記第1の弾
性部材と前記中間部材には隙間が形成されており、前記
第2の弾性部材と前記中間部材には隙間が形成されてい
る。本発明にあっては、好ましくは前記保持部材は、前
記第2の弾性部材の一端を受ける受け皿状の部材であ
る。
【0008】
【作用】上記構成によれば、中間部材と被支持部材の間
に配置されている第1の弾性部材と保持部材と、中間部
材の間に配置される第2の弾性部材が、ガイド部材の軸
方向にかかる外部からの力と、ガイド部材の軸方向と直
交する方向にかかる外部からの力を吸収する。特に、本
発明にあっては、好ましくは第1の弾性部材と中間部材
に隙間が形成されしかも第2の弾性部材と中間部材にも
隙間が形成されていれば、特にガイド部材の軸方向と直
交する方向にかかる外部からの力を吸収できる。本発明
にあっては、好ましくは保持部材を第2の弾性部材の一
端を受ける受け皿状の部材とすることにより、第2の弾
性部材の一端側を確実に保持できる。
に配置されている第1の弾性部材と保持部材と、中間部
材の間に配置される第2の弾性部材が、ガイド部材の軸
方向にかかる外部からの力と、ガイド部材の軸方向と直
交する方向にかかる外部からの力を吸収する。特に、本
発明にあっては、好ましくは第1の弾性部材と中間部材
に隙間が形成されしかも第2の弾性部材と中間部材にも
隙間が形成されていれば、特にガイド部材の軸方向と直
交する方向にかかる外部からの力を吸収できる。本発明
にあっては、好ましくは保持部材を第2の弾性部材の一
端を受ける受け皿状の部材とすることにより、第2の弾
性部材の一端側を確実に保持できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0010】図1は、本発明のサスペンション装置を備
えた光磁気記録装置の一例を示す底面図である。図2は
図1の光磁気記録装置を矢印T方向から見た側面図であ
る。図3は図1の光磁気記録装置を矢印S方向から見た
側面図である。図1ないし図3に示すように、この光磁
気記録装置は、シャーシ1とプリント基板8等を備えて
いる。
えた光磁気記録装置の一例を示す底面図である。図2は
図1の光磁気記録装置を矢印T方向から見た側面図であ
る。図3は図1の光磁気記録装置を矢印S方向から見た
側面図である。図1ないし図3に示すように、この光磁
気記録装置は、シャーシ1とプリント基板8等を備えて
いる。
【0011】シャーシ1とプリント基板8の間には、特
に図1に示すように4箇所のスプリングブロック部A,
B,C,Dが配置されている。スプリングブロック部A
とスプリングブロック部Bは、シャーシ取り付け用フレ
ーム5に対応して配置されている。同様にしてスプリン
グブロック部Cとスプリングブロック部Dは、もう1つ
のシャーシ取り付け用フレーム7に対応して配置されて
いる。スプリングブロック部Aは、スプリングブロック
部Cと対応して位置している。スプリングブロック部B
はスプリングブロック部Dに対応して位置している。
に図1に示すように4箇所のスプリングブロック部A,
B,C,Dが配置されている。スプリングブロック部A
とスプリングブロック部Bは、シャーシ取り付け用フレ
ーム5に対応して配置されている。同様にしてスプリン
グブロック部Cとスプリングブロック部Dは、もう1つ
のシャーシ取り付け用フレーム7に対応して配置されて
いる。スプリングブロック部Aは、スプリングブロック
部Cと対応して位置している。スプリングブロック部B
はスプリングブロック部Dに対応して位置している。
【0012】被支持部材としてのシャーシ1の上には、
光磁気記録再生用の機構的な要素および光学的な要素が
配置されている。すなわちシャーシ1の上には、光磁気
ディスクを回転するための回転駆動部や光学ピックアッ
プ等が配置されている。これらの機構的な要素および光
学的な要素に対しては、振動を与えたくない。この被支
持部材としてのシャーシ1に対して、図2と図4に示す
ように、固定側10は、プリント基板8と図4に示すよ
うな筐体12を備えている。この筐体12は、後で述べ
るシャーシ取り付け用フレーム5を固定している。
光磁気記録再生用の機構的な要素および光学的な要素が
配置されている。すなわちシャーシ1の上には、光磁気
ディスクを回転するための回転駆動部や光学ピックアッ
プ等が配置されている。これらの機構的な要素および光
学的な要素に対しては、振動を与えたくない。この被支
持部材としてのシャーシ1に対して、図2と図4に示す
ように、固定側10は、プリント基板8と図4に示すよ
うな筐体12を備えている。この筐体12は、後で述べ
るシャーシ取り付け用フレーム5を固定している。
【0013】スプリングブロック部AないしDは、同様
の構造になっている。そこで、スプリングブロック部A
について、図4によりその構造を詳しく説明する。
の構造になっている。そこで、スプリングブロック部A
について、図4によりその構造を詳しく説明する。
【0014】このスプリングブロック部Aは、図4に示
すような構造になっている。被支持部材であるシャーシ
1に対して、ガイド部材であるガイド軸2が立てて固定
されている。すなわち、ガイド軸2の一端の取り付け部
2aがシャーシ1の穴1aに嵌め込まれて固定されてい
る。ガイド軸2の一端側にはガイドポスト2bが半径方
向に突出して形成されている。このガイドポスト2b
は、たとえば円形状のものである。
すような構造になっている。被支持部材であるシャーシ
1に対して、ガイド部材であるガイド軸2が立てて固定
されている。すなわち、ガイド軸2の一端の取り付け部
2aがシャーシ1の穴1aに嵌め込まれて固定されてい
る。ガイド軸2の一端側にはガイドポスト2bが半径方
向に突出して形成されている。このガイドポスト2b
は、たとえば円形状のものである。
【0015】ガイド軸2のガイドポスト2bに対して軸
部2cが突出して設けられている。軸部2cの先端側に
は止め金2dが嵌め込まれており、この止め金2dには
スプリング受け6が固定されている。このスプリング受
け6は、受け皿状の部材である。スプリング受け6と止
め金2dは、保持部材を構成している。上述したシャー
シ取り付け用フレーム5は、筐体12に対して固定され
ていると共に、プリント基板8に対しても固定されてい
る。
部2cが突出して設けられている。軸部2cの先端側に
は止め金2dが嵌め込まれており、この止め金2dには
スプリング受け6が固定されている。このスプリング受
け6は、受け皿状の部材である。スプリング受け6と止
め金2dは、保持部材を構成している。上述したシャー
シ取り付け用フレーム5は、筐体12に対して固定され
ていると共に、プリント基板8に対しても固定されてい
る。
【0016】シャーシ取り付け用フレーム5は、図1に
示すようにスプリングブロック部Aからスプリングブロ
ック部Bに達する長尺状の部材である。図4に示すよう
に、シャーシ取り付け用フレーム5には、円筒部5aが
設けられている。この円筒部5aの内径は、ガイド軸2
の軸部2cの外径よりもかなり大きく設定されている。
また円筒部5aの外径は、2つの圧縮スプリング3,4
の内径よりも僅かに小さく設定されている。
示すようにスプリングブロック部Aからスプリングブロ
ック部Bに達する長尺状の部材である。図4に示すよう
に、シャーシ取り付け用フレーム5には、円筒部5aが
設けられている。この円筒部5aの内径は、ガイド軸2
の軸部2cの外径よりもかなり大きく設定されている。
また円筒部5aの外径は、2つの圧縮スプリング3,4
の内径よりも僅かに小さく設定されている。
【0017】この円筒部5aは、スプリング受け面5
b,5cを有している。このサスペンション装置の2つ
の圧縮スプリング(コイルスプリングともいう)3,4
は次のようにして配置されている。第1の弾性部材であ
る圧縮スプリング3は、その一端がシャーシ1の内面1
bに当たっている。また圧縮スプリング3の他端は、上
述したシャーシ取り付け用フレーム5のスプリング受け
面5cに当たっている。
b,5cを有している。このサスペンション装置の2つ
の圧縮スプリング(コイルスプリングともいう)3,4
は次のようにして配置されている。第1の弾性部材であ
る圧縮スプリング3は、その一端がシャーシ1の内面1
bに当たっている。また圧縮スプリング3の他端は、上
述したシャーシ取り付け用フレーム5のスプリング受け
面5cに当たっている。
【0018】第2の弾性部材としての圧縮スプリング4
の一端は、スプリング受け6の内面に当たっている。圧
縮スプリング4の他端は、シャーシ取り付け用フレーム
5のスプリング受け面5bに当たっている。これらの圧
縮スプリング3,4は同じ大きさであり、巻数が同じも
のを採用することが好ましい。
の一端は、スプリング受け6の内面に当たっている。圧
縮スプリング4の他端は、シャーシ取り付け用フレーム
5のスプリング受け面5bに当たっている。これらの圧
縮スプリング3,4は同じ大きさであり、巻数が同じも
のを採用することが好ましい。
【0019】圧縮スプリング3の内部には、ガイド軸2
のガイドポスト2bとシャーシ取り付け用フレーム5の
円筒部5aの一部分が収容されている。圧縮スプリング
4の内部には、シャーシ取り付け用フレーム5の円筒部
5aの他の部分が収容されている。つまり、ガイド軸2
は2つの圧縮スプリリング3の内部と円筒部5aの内部
を通っている。
のガイドポスト2bとシャーシ取り付け用フレーム5の
円筒部5aの一部分が収容されている。圧縮スプリング
4の内部には、シャーシ取り付け用フレーム5の円筒部
5aの他の部分が収容されている。つまり、ガイド軸2
は2つの圧縮スプリリング3の内部と円筒部5aの内部
を通っている。
【0020】圧縮スプリング3,4の内径は、ガイドポ
スト2bの外径と円筒部5aの外径よりも大きく設定さ
れているので、圧縮スプリング3の内周部とガイドポス
ト2bの外周面の間には隙間13が形成されている。ま
た圧縮スプリング3の内周部と円筒部5aの外周部には
隙間14が形成されている。同様にして、圧縮スプリン
グ4の内周部と円筒部5aの外周部の間には隙間15が
形成されている。またスプリング受け6の内周部と圧縮
スプリング4の外周部の間には隙間16が形成されてい
る。
スト2bの外径と円筒部5aの外径よりも大きく設定さ
れているので、圧縮スプリング3の内周部とガイドポス
ト2bの外周面の間には隙間13が形成されている。ま
た圧縮スプリング3の内周部と円筒部5aの外周部には
隙間14が形成されている。同様にして、圧縮スプリン
グ4の内周部と円筒部5aの外周部の間には隙間15が
形成されている。またスプリング受け6の内周部と圧縮
スプリング4の外周部の間には隙間16が形成されてい
る。
【0021】ところで圧縮スプリング3,4は、好まし
くは各圧縮スプリングの巻部分が互いに当たらないよう
な強力なバネ定数を持ったものを採用することが好まし
い。
くは各圧縮スプリングの巻部分が互いに当たらないよう
な強力なバネ定数を持ったものを採用することが好まし
い。
【0022】たとえばこのような光磁気記録再生装置を
車載した場合において、あるいは光磁気記録再生装置を
持ち歩いたような場合において、外部から振動が与えら
れる。図4の矢印Xと矢印Y方向にかかる振動は、圧縮
スプリング3,4により吸収することができる。すなわ
ち外からの振動が矢印X方向(ガイド軸2の軸方向)に
加わっている場合には、2つの圧縮スプリング3,4が
互いにその振動を吸収する。横方向である矢印Y方向
(ガイド軸2の軸方向と直交する方向)に振動が加わる
と、2つの圧縮スプリング3,4が横方向にずれること
により、横方向の衝撃を吸収する。このように矢印Y方
向の衝撃を圧縮スプリング3,4が吸収できるのは、既
に述べたように、隙間13,14,15,16が、圧縮
スプリング3,4と、ガイド軸2、シャーシ取り付け用
フレーム5の円筒部5a、スプリング受け6との間に形
成されているためである。
車載した場合において、あるいは光磁気記録再生装置を
持ち歩いたような場合において、外部から振動が与えら
れる。図4の矢印Xと矢印Y方向にかかる振動は、圧縮
スプリング3,4により吸収することができる。すなわ
ち外からの振動が矢印X方向(ガイド軸2の軸方向)に
加わっている場合には、2つの圧縮スプリング3,4が
互いにその振動を吸収する。横方向である矢印Y方向
(ガイド軸2の軸方向と直交する方向)に振動が加わる
と、2つの圧縮スプリング3,4が横方向にずれること
により、横方向の衝撃を吸収する。このように矢印Y方
向の衝撃を圧縮スプリング3,4が吸収できるのは、既
に述べたように、隙間13,14,15,16が、圧縮
スプリング3,4と、ガイド軸2、シャーシ取り付け用
フレーム5の円筒部5a、スプリング受け6との間に形
成されているためである。
【0023】なお、従来のように1つの圧縮スプリング
を用いてサスペンション機構を構成する場合には、1つ
の圧縮スプリングが圧縮しきった状態(ボトムの状態)
では、それ以上衝撃を吸収することができない。これに
対して、本発明の実施例におけるサスペンション装置
(サスペンション機構)では、図4のスプリング受け6
に対してシャーシ1側からの荷重を常時適当に加えさせ
ており、シャーシ1に対する荷重および振動は、図1に
示すように4つのスプリングブロック部AないしDで受
けることができる。
を用いてサスペンション機構を構成する場合には、1つ
の圧縮スプリングが圧縮しきった状態(ボトムの状態)
では、それ以上衝撃を吸収することができない。これに
対して、本発明の実施例におけるサスペンション装置
(サスペンション機構)では、図4のスプリング受け6
に対してシャーシ1側からの荷重を常時適当に加えさせ
ており、シャーシ1に対する荷重および振動は、図1に
示すように4つのスプリングブロック部AないしDで受
けることができる。
【0024】仮にシャーシ1が図4の矢印Xの下側にか
なり下がった場合においては、圧縮スプリング3がシャ
ーシ1とシャーシ取り付け用フレーム5の間でボトム状
態になったとしても、もう1つの圧縮スプリング4は、
シャーシ取り付け用フレーム5とスプリング受け6の間
ではボトム状態になっておらずこの圧縮スプリング4側
でさらに衝撃を吸収することができる。
なり下がった場合においては、圧縮スプリング3がシャ
ーシ1とシャーシ取り付け用フレーム5の間でボトム状
態になったとしても、もう1つの圧縮スプリング4は、
シャーシ取り付け用フレーム5とスプリング受け6の間
ではボトム状態になっておらずこの圧縮スプリング4側
でさらに衝撃を吸収することができる。
【0025】またシャーシ1が矢印Xの上側に持ち上が
った場合において、圧縮スプリング4がシャーシ取り付
け用フレーム5とスプリング受け6の間でボトム状態に
なったとしても、もう1つの圧縮スプリング3は、シャ
ーシ1とシャーシ取り付け用フレーム5の間でボトム状
態になっておらず、圧縮スプリング3が衝撃を吸収する
ことができる。いずれにしても、圧縮スプリング3,4
が互いに補完し合ってシャーシ1に対する衝撃を吸収す
ることができる。
った場合において、圧縮スプリング4がシャーシ取り付
け用フレーム5とスプリング受け6の間でボトム状態に
なったとしても、もう1つの圧縮スプリング3は、シャ
ーシ1とシャーシ取り付け用フレーム5の間でボトム状
態になっておらず、圧縮スプリング3が衝撃を吸収する
ことができる。いずれにしても、圧縮スプリング3,4
が互いに補完し合ってシャーシ1に対する衝撃を吸収す
ることができる。
【0026】このようにしてサスペンション機構として
は本来の衝撃吸収性能を満足することができる。しかも
2つの圧縮スプリング3,4を直列に配置し、その2つ
の圧縮スプリング3,4の間にシャーシ取り付け用フレ
ーム5を直列に配置しているので、小型化が可能であ
る。しかもその機構自体は非常にシンプルである。シャ
ーシ取り付け用フレーム5を有しているので、ユーザ側
の取り扱いが非常に容易である。なぜなら、シャーシ取
り付け用フレーム5には、図3に示すように筐体12に
取り付けるための結合部(たとえばネジ)a,b,cが
あらかじめ設けられているために、ユーザは筐体12と
シャーシ取り付け用フレーム5をネジ等で結合するのみ
で、サスペンション機能を全く損なわずに組み立てを完
了できるからである。
は本来の衝撃吸収性能を満足することができる。しかも
2つの圧縮スプリング3,4を直列に配置し、その2つ
の圧縮スプリング3,4の間にシャーシ取り付け用フレ
ーム5を直列に配置しているので、小型化が可能であ
る。しかもその機構自体は非常にシンプルである。シャ
ーシ取り付け用フレーム5を有しているので、ユーザ側
の取り扱いが非常に容易である。なぜなら、シャーシ取
り付け用フレーム5には、図3に示すように筐体12に
取り付けるための結合部(たとえばネジ)a,b,cが
あらかじめ設けられているために、ユーザは筐体12と
シャーシ取り付け用フレーム5をネジ等で結合するのみ
で、サスペンション機能を全く損なわずに組み立てを完
了できるからである。
【0027】ところで本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえばガイド軸2は、ガイドポスト2aと軸部2
bを有する形状になっているが、ガイドポストを設ける
代わりに、たとえば図4のスプリング受け6のようなも
のを圧縮スプリング3の上端側に配置することも可能で
ある。この場合にはスプリング受けはシャーシ1に固定
すれば良い。
い。たとえばガイド軸2は、ガイドポスト2aと軸部2
bを有する形状になっているが、ガイドポストを設ける
代わりに、たとえば図4のスプリング受け6のようなも
のを圧縮スプリング3の上端側に配置することも可能で
ある。この場合にはスプリング受けはシャーシ1に固定
すれば良い。
【0028】また上述した実施例では光磁気記録再生装
置について本発明のサスペンション装置を適用した例を
示しているが、これに限らない。たとえばCDプレーヤ
ー、MDプレーヤーあるいは他の種類のオーディオ機器
等あるいはデータストレッジ用の機器等、外からの振動
を極力吸収したい精密な装置に対して広く適用すること
ができる。
置について本発明のサスペンション装置を適用した例を
示しているが、これに限らない。たとえばCDプレーヤ
ー、MDプレーヤーあるいは他の種類のオーディオ機器
等あるいはデータストレッジ用の機器等、外からの振動
を極力吸収したい精密な装置に対して広く適用すること
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャーシのような被支持部材を固定側に支持する際に、縦
方向の振動のみならず横方向の振動も吸収でき、小さな
スペースでも設定することができる。
ャーシのような被支持部材を固定側に支持する際に、縦
方向の振動のみならず横方向の振動も吸収でき、小さな
スペースでも設定することができる。
【図1】本発明のサスペンション装置の実施例が適用さ
れている光磁気記録再生装置の底面部を示す図。
れている光磁気記録再生装置の底面部を示す図。
【図2】図1の矢印T方向から見た光磁気記録再生装置
の側面図。
の側面図。
【図3】図1の矢印S方向から見た光磁気記録再生装置
の側面図。
の側面図。
【図4】図1におけるスプリングブロック部Aを一例と
して示すサスペンション装置の断面図。
して示すサスペンション装置の断面図。
1 シャーシ(被支持部材) 2 ガイド軸(ガイド部材) 2d 止め金(保持部材) 3 圧縮スプリング(第1の弾性
部材) 4 圧縮スプリング(第2の弾性
部材) 5 シャーシ取り付け用フレーム
(固定側) 6 スプリング受け(保持部材) 8 プリント基板(固定側) 10 固定側 12 筐体 13,14,15,16 隙間
部材) 4 圧縮スプリング(第2の弾性
部材) 5 シャーシ取り付け用フレーム
(固定側) 6 スプリング受け(保持部材) 8 プリント基板(固定側) 10 固定側 12 筐体 13,14,15,16 隙間
Claims (4)
- 【請求項1】 被支持部材を固定側に対して支持するた
めのサスペンション装置において、 前記固定側に取り付けられた中間部材と、 前記中間部材と前記被支持部材の間に配置される第1の
弾性部材と、 前記被支持部材に一端側が設定されているガイド部材で
あって、前記第1の弾性部材、前記中間部材を通ってい
る前記ガイド部材と、 前記ガイド部材の他端側に設定されている保持部材と、 前記保持部材と前記中間部材の間に配置される第2の弾
性部材であって、前記ガイド部材が通っている前記第2
の弾性部材と、を備えることを特徴とするサスペンショ
ン装置。 - 【請求項2】 前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部
材は、圧縮コイルスプリングである請求項1に記載のサ
スペンション装置。 - 【請求項3】 前記第1の弾性部材と前記中間部材には
隙間が形成されており、前記第2の弾性部材と前記中間
部材には隙間が形成されている請求項1または請求項2
に記載のサスペンション装置。 - 【請求項4】 前記保持部材は、前記第2の弾性部材の
一端を受ける受け皿状の部材である請求項1または請求
項2に記載のサスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16062294A JPH084833A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16062294A JPH084833A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | サスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084833A true JPH084833A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15718919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16062294A Pending JPH084833A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | サスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084833A (ja) |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP16062294A patent/JPH084833A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040225 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |