JPH084754Y2

JPH084754Y2 - 移動体通信機

Info

Publication number: JPH084754Y2
Application number: JP1990126854U
Authority: JP
Inventors: 道隆利元
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1990-11-28
Filing date: 1990-11-28
Publication date: 1996-02-07
Anticipated expiration: 2005-11-28
Also published as: JPH0485841U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、コードレス電話機、自動車電話機、携帯
電話機等の移動体通信機に係り、特に、アンテナ部分に
特徴を有する移動体通信機に関する。

（従来の技術）従来の移動体通信機におけるアンテナは、通信機本体
に固定して取り付けられていて、通信機本体内に収納で
きないものや、収納された構成のものであっても使用者
が引き出して使用するものがほとんどであった。

（考案が解決しようとする課題）したがって、前者のものは、持ち運びが不便であり、
後者のものは使用するときにアンテナを引き延ばさなけ
ればならないので、面倒な操作を必要とするものであっ
た。

この考案の課題は、上記従来の問題を解決することに
ある。

すなわち、通信機を使用するときに、ワンタッチ動作
で自動的にアンテナを通信機本体より外部に突出させる
ことができる。しかも、アンテナを飛び出させる構造と
してばねを用いることによって、アンテナが突出してこ
のばねが収縮した時に、通信機の入力段への結合回路を
形成することができる移動体通信機を提供することであ
る。

（課題を解決するための手段）この考案は、上記課題を解決するために、通信機本体
内にアンテナが収納され、このアンテナの周囲に突出用
のばねが配された移動体通信機であって、前記ばねは、
一端がアンテナの基部に固定され、他端が通信機本体内
の高周波回路に結線されていて、アンテナ収納時に伸長
されてこのアンテナを突出方向に付勢する収縮ばねであ
り、アンテナが通信機本体より外部に突出されたときに
収縮状態となったばねが、このアンテナとＭ結合される
ものとした。

（作用）通信機を使用するときに、通信機本体に設けられたプ
ッシュボタン等を押すことによって、ばねが伸長された
状態より、収縮状態へ復帰しようとする。

このときに、アンテナがばねの収縮状態への付勢力に
よって、通信機本体より外部に突出される。

このようにアンテナが通信機本体より外部に突出され
て、ばねが収縮状態へ復帰された時に、このばねとアン
テナとがＭ結合される。

このばねは、通信機本体内の高周波回路に結線されて
いるので、このときに、入力段への結合回路が形成され
る。

（実施例）以下、この考案に係る移動体通信機の実施例につい
て、図面に基づいて説明する。

第１図はこの考案に係る移動体通信機の一実施例にお
ける要部であるアンテナ部分のアンテナ収納状態を示す
断面図、第２図はそのアンテナ突出状態を示す断面図、
第３図はアンテナ収納時におけるアンテナとばねとの関
係を示す説明図、第４図はアンテナ突出時におけるアン
テナとばねとの関係を示す説明図、第５図はアンテナと
ばねと高周波回路との関係を示す回路図、第６図はアン
テナが突出した状態の通信機の概略斜視図である。

この考案に係る移動体通信機は、通信機本体１内に設
けられた空洞部11内にアンテナ２が収納され、このアン
テナ２の周囲に突出用のばね３が配されたものである。

このばね３は、一端31がアンテナ２の基部21にねじ７
で固定され、他端32が通信機本体１内の高周波回路４に
ねじ８と線材10とを介して結線されていて、アンテナ収
納時に伸長されてこのアンテナ２を突出方向に付勢する
収縮ばねで構成されている。

そして、アンテナ２が通信機本体１より外部に突出さ
れたときに収縮状態となったばね３が、このアンテナ２
とＭ結合されるようになっている。

アンテナ２は、通信機本体１の一側に軸５で枢支され
たプッシュボタン６のロック爪61によって基部21の特記
部分22がロックされるように構成されている。

このロック状態では、第１図に示すように、ばね３が
伸長された状態で、アンテナ２が通信機本体１の空洞部
11内に収納されている。

尚、アンテナ２は、第３図、第４図に示すように、コ
イル状の細い金属線を使用したヘリカルアンテナからな
るものである。

プッシュボタン６の表出部分62を押すと、プッシュボ
タン６が回転してロック爪61による基部の突起部分22の
ロック状態が解除される。

この時、ばね３が収縮状態に復帰しようとするので、
アンテナ２は第２図に示すように、通信機本体１の外部
に突出される。

このように、ばね３が収縮状態に復帰して、アンテナ
２が通信機本体１の外部に突出されると、このばね３と
アンテナ２とがＭ結合される。

すなわち、第３図に示すように、ばね３が伸長状態に
あると、ばね３のピッチは非常に広がっている状態であ
り、アンテナ２とばね３との結合は、電気的に非常に粗
であってアンテナ２に誘起（誘導）した電界強度及び磁
界強度は、ばね３に満足に伝播しない。しかし、第４図
に示すように、ばね３が収縮状態にあると、ばね３のピ
ッチが非常に密になり、第５図におけるトランス９に示
すようにＭ結合が大きくなり、アンテナ２に誘起した電
波は、ばね３に大きく誘導される。

このばね３は、高周波回路４に結線されているので、
この時に、入力段への結合回路が形成される。

また、アンテナ２を通信機本体１内に収納するには、
アンテナ２を通信機本体１内の空洞部11内に押し込ん
で、プッシュボタン６のロック爪61をアンテナ２の基部
21の突起部分22に係止して第１図に示すロック状態とす
る。

（考案の効果）以上説明したように、この考案は、通信機本体内にア
ンテナが収納され、このアンテナの周囲に突出用のばね
が配された移動体通信機であって、前記ばねは、一端が
アンテナの基部に固定され、他端が通信機本体内の高周
波回路に結線されていて、アンテナ収納時に伸長されて
このアンテナを突出方向に付勢する収縮ばねであり、ア
ンテナが通信機本体より外部に突出されたときに収縮状
態となったばねが、このアンテナとＭ結合されるもので
あるから、以下に述べる効果を奏する。

すなわち、通信機を使用するときに、ワンタッチ動作
で自動的にアンテナを通信機本体より外部に突出させる
ことができる。

しかも、アンテナを飛び出させる構造としてばねを用
いることによって、アンテナが突出してこのばねが収縮
した時に、アンテナとばねとがＭ結合されて、通信機の
入力段への結合回路を形成することができる。すなわ
ち、アンテナに誘導された電波を、収縮されたばねを介
してＭ結合によって、高周波回路に効率良く導くことが
できる。

更に、使用しないときには、アンテナを押し込んで通
信機本体内に収納することができるので、持ち運びが行
い易い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る移動体通信機の一実施例におけ
る要部であるアンテナ部分のアンテナ収納状態を示す断
面図、第２図はそのアンテナ突出状態を示す断面図、第
３図はアンテナ収納時におけるアンテナとばねとの関係
を示す説明図、第４図はアンテナ突出時におけるアンテ
ナとばねとの関係を示す説明図、第５図はアンテナとば
ねと高周波回路との関係を示す回路図、第６図とアンテ
ナが突出した状態の通信機の概略斜視図である。１……通信機本体２……アンテナ３……突出用のばね 31……一端 32……他端４……高周波回路

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】通信機本体内にアンテナが収納され、この
アンテナの周囲に突出用のばねが配された移動体通信機
であって、前記ばねは、一端がアンテナの基部に固定され、他端が
通信機本体内の高周波回路に結線されていて、アンテナ
収納時に伸長されてこのアンテナを突出方向に付勢する
収縮ばねであり、アンテナが通信機本体より外部に突出されたときに収縮
状態となったばねが、このアンテナとＭ結合されること
を特徴とする移動体通信機。