JPH0847396A - 天然タンパク質甘味料の製造方法 - Google Patents

天然タンパク質甘味料の製造方法

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JPH0847396A
JPH0847396A JP7120674A JP12067495A JPH0847396A JP H0847396 A JPH0847396 A JP H0847396A JP 7120674 A JP7120674 A JP 7120674A JP 12067495 A JP12067495 A JP 12067495A JP H0847396 A JPH0847396 A JP H0847396A
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thaumatin
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dna sequence
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plasmid
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JP7120674A
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Juan Uriach-Marsal
フアン、ウリアチ‐マルサル
Victor Rubio-Susan
ビクトル、ルビオ‐スーザン
Cristina Patino-Martin
クリスティーナ、パティーニョ‐マルティン
Kalo-Koenova Eliza Iossif
エリサ、イオシフ、カロ‐コエノバ
Catalina Del-Moral-Juarez
カタリーナ、デル、モラル‐フアレス
Ignacio Faus-Santasusana
イグナチオ、ファウス‐サンタスサーナ
Jose-Luis Del-Rio-Pericacho
ホセ‐ルイス、デル、リオ‐ペリカチョ
Joan Blade-Pique
ホアン、ブラデ‐ピケ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 タウマチンIIまたはIを、特定の規則に準
じて、それらの天然遺伝子ではなく人工、合成および実
質的に最適化した遺伝子の発現により得ることができ
る。好ましくは、この発現は、糸状菌、とりわけGRA
S真菌および特にPenicillium roque
fortiiAspergillus niger
よびAspergillus nigerawamo
ri変異株種で行う。 【効果】 タウマチンの場合について本発明で初めて行
った糸状菌用の実質的に最適化された人工遺伝子の調製
により高タンパク質発現が可能となり、本発明の方法は
有価な甘味料の工業的生産に有用である。タウマチン
は、分泌シグナルを有するプラスミドを用いることによ
り細胞外産生で、および細胞内産生で得ることができ
る。後者の方法は、真菌菌糸体の分離を予め行うことな
く動物飼料に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、遺伝子工学または組換えDNA技術に基づく
ものであり、タウマチン型の天然タンパク質甘味料を得
る方法、糸状菌中での発現について最適化されかつこれ
らのタンパク質をコードしている新規なDNA配列、お
よびタウマチンの産生用糸状菌の形質転換におけるこれ
らの配列の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】タウマチンは、甘味が強く、食物の嗜好
性を増加する能力(他の風味を高めたり向上すること)
を有するタンパク質であり、産業界では、タウマチン
は、現在のところ、植物Thaumatoccocus
daniellii Benthの実の仮種皮から抽
出されている。タウマチンは、これらの仮種皮から、イ
オン交換クロマトグラフィーを用いて分離できる少なく
とも5種の異なる形態(I、II、III、bおよび
c)として分離できる。これらの形態は、すべて207
アミノ酸で、分子量約22,000ダルトンの単一鎖ポ
リペプチドである。仮種皮に顕著に含有され、アミノ酸
の配列が極めて類似しているタウマチンIおよびII
は、ショ糖よりもはるかに甘味が高い(ある推定によれ
ば甘味が100,000倍高い)。天然物である上に、
タウマチンIおよびIIは無毒であり、動物および人間
用食品工業における一般の甘味料の代替物として良好で
ある。
【0003】その利点にもかかわらず、抽出に附する果
実を得るのが極めて困難であることから、植物由来のタ
ウマチンの工業的用途は極めて限られている。タウマチ
ン作出植物T.danielliiは、熱帯気候および
昆虫による受粉が必要なだけでなく、他の木の間で栽培
しなければならず、しかもその花の75%は実をつけな
い。
【0004】Escherichia coli(EP
54.330、EP54.331およびWO89/06
283参照)、Bacillus subtilis
よびStreptomyces lividans等の
細菌、Saccharomyces cerevisi
ae(WO87/03007参照)およびKluver
omyces lactis(EP96.430および
EP96.910)等の酵母、真菌Aspergill
us oryzae(HahmおよびBatt、Aqr
icBiolChem.1990、第54巻、第2
513〜20頁)並びにSolanum tubero
sum等の遺伝子導入植物中で遺伝子工学によりタウマ
チンを産生する試みがなされたが、いままで、十分なも
のでなくしたがって、産業界が入手できるタウマチンは
極めて不足しており高価である(M.Wittyおよび
W.J.Harvey、”Sensory evalu
ation of transgenic Solan
um tuberosumproducing r−t
haumatin II”、New Zealand
Journal of Corp and Horti
culturalScience、1990、第18
巻、第77〜80頁およびそこに引用されている論文参
照)。
【0005】したがって、当該技術分野においては、工
業的に利用できる量のタウマチンを妥当な値段で得る課
題は解決されていない。
【0006】
【発明の概要】本発明は、糸状菌での発現によるが、真
Aspergillus oryzaeについて記載
されているような天然DNA(または誘導cDNA)を
使用することなくタウマチンIIおよびIを製造する課
題を解決する。むしろ、人工、合成および実質的に最適
化された遺伝子を、特定の規則にしたがって糸状菌での
発現に使用する。
【0007】糸状菌用の実質的に最適化された人工遺伝
子を得ることは、タウマチン用にここで初めてなされ、
タンパク質の高発現が可能となり、この方法は工業的に
有用なものとなる。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明の特定の実施態様では、使
用される糸状菌は、無毒と考えられるものに属し、特に
GRAS一覧(Generally Recogniz
ed asSafe)(認定安全性)に含まれているも
のである。好ましいGRAS菌類には、Penicil
lium属があり、とりわけPenicillium
roquefortii種またはAspergillu
属、とりわけniger種およびniger変異株
wamoriが含まれる。
【0009】本発明は、タウマチンIおよびIIを分泌
または細胞外産生(このためには、適当な分泌シグナル
をプラスミドに導入しなければならない)して得るこ
と、並びにタウマチンIおよびIIを、菌糸体を真菌か
ら予め分離することなく動物用食物に使用することを可
能とする細胞内産生でタウマチンIおよびIIを得るこ
とを包含する。
【0010】また、次の略語を、以下で使用する: A=アデニン Amp=アンピシリン ATP=アデノシントリホスフェート BSA=ウシ血清アルブミン C=シトシン CIP=子ウシ腸ホスファターゼ dATP=2´−デオキシアデノシントリホスフェート dCTP=2´−デオキシシチジントリホスフェート dGTP=2´−デオキシグアノシントリホスフェート DNA=デオキシリボ核酸 DTT=1,4−ジチオスレイトール dTTP=2´−デオキシチミジントリホスフェート EDTA=エチレンジアミン四酢酸(二ナトリウム塩) G=グアニン GRAS=認定安全性 KDa=キロダルトン MCS=多重クローニング部位 nt=ヌクレオチド pb=塩基対 PCR=ポリメラーゼ連鎖反応 PEG=ポリエチレングリコール PMSF=フェニルメチルスルホニルフルオライド rpm=回転数/分 SDS=ドデシル硫酸ナトリウム SSC=ナトリウムシュウ酸ナトリウム(0.15M
NaCl;0.015Mシュウ酸ナトリウム) T=チミン TE=緩衝液10mMトリス−HCl、pH8.0;1
mM EDTA U=単位 X−gal=5−ブロモ−4−クロロ−3−インド−β
−D−ガラクトース
【0011】アミノ酸をそれぞれの標準的な略語で示
す。プラスミドについては、それぞれについて公表され
ている表記を使用する。
【0012】本発明の主題の一部は、糸状菌中での発現
に関し50%を超えて最適化された、タウマチンIIを
コードしている人工、合成遺伝子にある。この遺伝子
は、配列番号1のアミノ酸配列(後にn停止配列(但
し、整数nは1以上である)が続くタンパク質タウマチ
ンIIの207アミノ酸に相当する)をコードしている
DNA配列からなり、このDNA配列は、タウマチンI
Iの207アミノ酸をコードしている天然遺伝子(文献
に記載されおよび配列番号:1にも含まれている遺伝
子)のDNA配列を、1以上の(配列番号1における
n)TAA停止コドンを付加することにより、可能な改
変の50%を超える割合で、改変を行うこと、およびタ
ウマチンIIアミノ酸に相当するヌクレオチドコドンを
可能な変化の50%を超える割合で変化させることによ
り得られたものであり、前記変化は、一定のアミノ酸に
おける原コドンを以下のアミノ酸コドン表における
( )内に示したコドンで置換することからなる:Al
a(GCC)、Arg(CGC)、Asn(AAC)、
Asp(GAC)、Cys(TGC)、Lys(AA
G)、Gln(CAG)、Glu(GAG)、Gly
(GGC)、Ile(ATC)、Leu(CTC)、M
et(ATG)、Phe(TTC)、Pro(CC
C)、Ser(TCC)、Thr(ACC)、Trp
(TGG)、Tyr(TAC)、Val(GTC)。
【0013】上記遺伝子が75%を超える最適化がなさ
れた場合が好ましい。また、最適化が最大(100%)
であるとき、即ち、人工遺伝子のDNA配列を配列番
号:1配列から、全ての可能なコドン変化の100%を
行うことにより得られるときがさらに好ましい(配列番
号2に相当する)。また、上記遺伝子おいて、nが1〜
3であるものも好ましい。
【0014】本発明の主題の別の一部は、糸状菌中での
発現に関し50%を超えて最適化された、タウマチンI
をコードしている人工、合成遺伝子にある。この遺伝子
は、タンパク質タウマチンIの207アミノ酸に相当す
るアミノ酸配列(配列番号:1のアミノ酸配列とは、5
個のアミノ酸、即ち、46−Asn、63−Ser、6
7−Lys、76−Arg、および113−Asnのみ
が異なる207アミノ酸の配列)をコードしているDN
A配列からなり、この最適化されたDNA配列は、5個
のコドン:AAC(46−Asn)、TCC(63−S
er)、AAG(67−Lys)、CGC(76−Ar
g)、およびAAC(113−Asn)を未変化のまま
残すことにより、かつタウマチンII遺伝子のDNA配
列に関してコドンの残りを上記のように変更することに
より、そして1以上のTAA停止コドンを付加すること
により得られる。タウマチンIをコードし、75%を超
えて最適化された遺伝子が、特に好ましい。最適化が最
大(100%)であるときがさらに好ましい。1〜3T
AA停止コドンを付加した人工遺伝子が好ましい。
【0015】以下、50%を超え最適化された遺伝子、
75%を超え最適化された遺伝子、または最大100%
まで最適化された遺伝子を区別なく、「実質的に最適化
された遺伝子」と称する。
【0016】また、本発明の主題は、組換えプラスミド
にあり、これは(i)タウマチンIまたはIIを得る目
的で実質的に最適化された遺伝子と、(ii)適当なプ
ロモーター配列と糸状菌用終止配列とを含有する糸状菌
用発現カセットと、(iii)適当な選択マーカーと、
そして(iv)タンパク質を細胞外産生するための任意
の分泌シグナルDNA配列とから構成される。
【0017】前記発現カセットのプロモーター配列が
spergillus nidulansの酵素グリセ
ルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼの遺
伝子由来であり、発現カセットの終止配列がAsper
gillus nidulansのトリプトファンC配
列であり、そして選択マーカーがスルファニルアミド耐
性マーカーである組換えプラスミドが特に好ましい。ま
た、発現カセットのプロモーター配列が、Asperg
illus nigerの酵素グルコアミラーゼの遺伝
子由来である組換え類似体プラスミドも好ましい。
【0018】本発明の特定の実施態様では、使用される
組換えプラスミドが融合タンパク質タウマチン−グルコ
アミラーゼを発現し、上記組換えプラスミドが、(i)
適当な選択マーカーと、(ii)(a)タウマチンIま
たはIIの発現に関し実質的に最適化された遺伝子と、
(b)次にKEX2プロセッシング配列を含有している
スペーサー配列と、(c)Aspergillus
igerまたはAspergillus niger
(glaA)のawamori変異株のグルコアミラー
ゼの完全遺伝子とから構成されるDNA配列と、(ii
i)glaA遺伝子の「プレ」および「プロ」シグナル
配列とを含んでなることを特徴としている。
【0019】また、本発明の主題の一部は、タンパク質
タウマチンIまたはIIを産生でき、上記したプラスミ
ドのいずれかにより形質転換した糸状菌の培養にも関す
る。特に、Penicillium roquefor
tiiAspergillus niger、および
Aspergillus nigerawamori
変異株の糸状菌が好ましい。
【0020】本発明の主題の一部は、下記の工程を含ん
でなるタウマチンIおよびIIの製造方法にもあり、す
なわち: a)タウマチンIまたはIIの発現に関し実質的に最適
化された遺伝子を、上記したプラスミドに相当するもの
から選択される発現ベクターに、標準的な組換えDNA
法を用いて挿入する工程と、 b)上記発現ベクターにより糸状菌株を形質転換する工
程と、 c)適当な栄養条件下で前記の方法で形質転換した糸状
菌株を培養することにより、細胞内、細胞外、または両
方同時にタウマチンIまたはIIを産生するか、または
融合タンパク質タウマチン−グルコアミラーゼの形態で
タウマチンIまたはIIを産生する工程と、 d)必要に応じて、タウマチンIIのみを分離精製する
か、またはタウマチンIIを培地から真菌性菌糸体とと
もに分離する工程とを含んでなる方法である。
【0021】これらの方法の好ましい実施態様では、糸
状菌が、Penicilliumroqueforti
Aspergillus niger、またはAs
pergillus nigerawamori変異
株から選択される。
【0022】タウマチンIIを得るためには、pThI
I組換えプラスミドが好ましく、このプラスミドは、実
施例および図6に示されている方法により得ることがで
きる。この方法は、概略以下の工程から調製できる。す
なわち、a)pTZ18RN(3/4)プラスミドから
出発して、タウマチンIIをコードする実質的に最適化
された遺伝子のDNA配列の断片(3/4)を得、b)
この断片をpAN52−3プラスミド連結してpTh
(3/4)プラスミドを形成し、c)pTZ18RN
(1/2)プラスミドから出発して、タウマチンIIを
コードする実質的に最適化された遺伝子のDNA配列の
残りの断片(1/2)を得、d)この断片をpTh(3
/4)プラスミドに連結してpThプラスミドを形成
し、そしてe)DNA断片を挿入してスルファニルアミ
ド(Su)耐性を付与することにより、pThIIプ
ラスミド(図6)を得る。このプラスミドを用いて、タ
ウマチンIIを大部分細胞内的に得る。Penicil
lium roquefortii中で基本的に細胞外
でタウマチンIIを産生するためには、pThIIIプ
ラスミドが好ましく、この調製については、実施例2に
記載され、図9に概要が示されている。タウマチンII
Aspergillus nigerawam or
変異株中で調製するには、実施例3に記載の方法を使
用する。
【0023】グルコアミラーゼを用いて融合タンパクと
してタウマチンIIを産生するために、pECThII
プラスミドおよびpThIXプラスミドを使用でき、こ
の調製については実施例に記載され、図12、13およ
び14に概要が示されている。
【0024】タウマチンIを産生するために、タウマチ
ンIIを産生するのに使用されるのと類似の方法に準じ
て得られる組換えプラスミドを使用する。即ち、例え
ば、Penicillium roquefortii
中での細胞内産生には、以下にようにして得られるpT
hIプラスミドが使用される。すなわち、a)pTZ1
8RN(1/2)プラスミドから出発して、タウマチン
IIをコードする実質的に最適化された遺伝子配列の断
片(1/2)を得、b)この断片をNcoIで線状化し
たpTZ18RN(3/4)プラスミドに連結してpT
Z18RN(Th)プラスミドを形成し、c)単一鎖p
TZ18RN(Th)プラスミドを原料とし、部位驚異
的突然変異誘発法を用いて、以下の変化を、タウマチン
IIの合成のシーケンスおよび人工遺伝子について実施
する。ここで、符号−>は、置換されたもの(オリジナ
ル)と置換したもの(最終)をこの順序で示している: AAG−>AAC(46−Lys−>46−Asn) CGC−>TCC(63−Arg−>63−Ser) CGC−>AAG(67−Arg−>67−Lys) CAG−>CGC(76−Gln−>76−Arg) GAC−>AAC(113−Asp−>113−As
n)
【0025】このプラスミドはpTZ18RN(Th
I)と呼ばれ、d)PTZ18RN(ThI)プラスミ
ドを原料として、タウマチンIをコードしている実質的
に最適化された遺伝子の完全配列のDNA断片を得、
e)この断片をpAN52−3プラスミドに連結してp
Th´プラスミドを形成し、そしてf)スルファニルア
ミド、Suに対して耐性を有するDNA断片を挿入し
てpThIプラスミドを得る。
【0026】本発明の特定の実施態様では、Esche
richia coli中でプラスミドを複製し増幅す
る。
【0027】糸状菌がGRAS型のときには、タウマチ
ンIまたはIIを真菌性菌糸体とともに単離する方法が
特に興味深い。これらの場合、本発明の主題の一部は、
このようにして得られるタウマチンIまたはIIと真菌
性菌糸体との混合物を使用して動物用食物の甘味または
嗜好性を増加することに関する。
【0028】精製タウマチンIまたはIIを得る必要が
あるときには、発現ベクターが、DNAに分泌シグナル
配列も含有していて糸状菌が細胞外でタウマチンIまた
はIIを産生するようになっているプラスミドであるこ
とが特に重要である。
【0029】ある場合には、タウマチンIまたはIIの
産生は、グルコアミラーゼを用いて融合タンパク質を得
ることにより増加できる。
【0030】本発明の特定の実施態様では、pThIプ
ラスミドおよびpThIIプラスミドを得るときには、
発現カセットのプロモーター配列は、糸状菌の以下の酵
素からのいずれの遺伝子に由来するものであってもよ
い:グルセルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲ
ナーゼ、β−グルコアミラーゼ、アルコールデヒドロゲ
ナーゼ、グルコアミラーゼまたはα−アミラーゼ。さら
に、発現カセットの終止配列は、当該プロモーター配列
に相当する配列であることができる。最後に、選択マー
カーは、オレオマイシン、ヒグロマイシンB、フレオマ
イシンまたはアセタミドに耐性のある種類のものである
ことができる。
【0031】実施例に示すように、本発明により、十分
な表現型特性を有し、かつ従来技術に対して重要な利点
である、高生産性的に工業用タウマチンIまたはIIを
得ることが可能となる。
【0032】さらに、真菌は無害であるので、タウマチ
ンを菌糸体とともに投与できる。このことは、精製工程
時間を節約でき、したがって、とりわけ動物用食物に使
用について重要なさらなる利点となる。
【0033】非制限的に、以下の詳細な実施例により、
本発明を説明する。実施例1で得られたタウマチンII
を産生する真菌Penicillium roquef
ortiiは、バレンシア大学のFacultad
Ciencias BiologicasDep
artmento de Microbiologia
のSpanish Collection of St
andard Cultures(Coleccion
Espanola de CultivosTip
、CECT)に寄託されている(寄託番号:CECT
2972)。
【0034】
【実施例】実施例1 :Penicillium roquefor
tii中でのタウマチンIIの細胞内産生 (1.1)タウマチンIIをコードしている合成、人
工、完全最適化遺伝子の構築 (1.1.1)タウマチンIIのDNA配列の最適化 配列番号1に再現されているタウマチンIIおよびこれ
に対応する天然遺伝子に関する文献において公知のアミ
ノ酸およびヌクレオチドの配列(例えば、EP54.3
30参照)から出発して、同じタンパク質をコードする
n=3(停止コドン3TAAを有する)配列番号2の最
適化DNAの配列を設計した。配列番号2の最適化配列
は、配列番号1のコドンについて最大数の変化を行い、
原コドンを以下のアミノ酸コドン表の( )に示されて
いるコドンで置き換えることにより(後者はオリジナル
と異なる場合に行う)得た:Ala(GCC)、Arg
(CGC)、Asn(AAC)、Asp(GAC)、C
ys(TGC)、Lys(AAG)、Gln(CA
G)、Glu(GAG)、Gly(GGC)、Ile
(ATC)、Leu(CTC)、Met(ATG)、P
he(TTC)、Pro(CCC)、Ser(TC
C)、Thr(ACC)、Trp(TGG)、Tyr
(TAC)、Val(GTC)。
【0035】(1.1.2)部位特異的突然変異誘発を
用いたpTZ18RN組換えプラスミドの構築 タウマチンIIの合成遺伝子の組立てを始める前に、N
coIに対して単一制限部位を、多機能pTZ18Rプ
ラスミド(MCS)(Pharmacia Inc.社
製)の多重クローニング部位に挿入した。このようにし
てpTZ18RNプラスミド(NcoIの「N」)を形
成した。この制限部位は図1に示される通りである。N
coIに対する制限部位の挿入は、以下に示す部位特異
的突然変異誘発を用いて行った。
【0036】オリゴヌクレオチドp115(5´−AC
CCGGGGATCCTCTCCATGGGACCTG
CAGGCATGCA−3´)をIngenasa
S.A.(スペイン、マドリード)から入手した。標準
法(Maniatis等、”Molecular cl
oning,a laboratory manua
l”Cold Spring Harbor Labo
ratory出版、1989年)を用いて、ポリヌクレ
オチドキナーゼで32Pを[γ−32P]ATPから転
移させることにより、このオリゴヌクレオチドの5´端
に標識した。DNAが単一鎖であるpTZ18Rを標準
法により得、5´端に32Pを標識したオリゴヌクレオ
チド1ピコモルと、40mM Tris.HCl、pH
7.5、50mM NaClおよび20mM MgCl
(最終容積5μL)を含有する緩衝液中でハイブリダ
イゼーションした。得られた混合物を、65℃で5分間
インキュベーションし、ゆっくりと(一晩かけて)室温
まで冷却した。次に、以下の酵素と試薬を、この混合物
5μLに添加した:B10X溶液(200mM Tri
s.HCl、pH7.5;100mM MgCl;5
0mM DTT)1.5μL;10mM ATP1μ
L;4種のdNTP(dATP、dGTP、dTTP、
dCTP)を各々2.5mM含有する混合物4μL;水
6.5μL;T4DNAポリメラーゼ(3単位/μL)
1μL;およびDNAリガ−ゼ(6単位/μL)1μ
L。反応混合物を室温で3時間インキュベーションし、
このインキュベーション時間の終りに、T4DNAポリ
メラーゼ1μL(3単位)を添加し、およびDNAリガ
−ゼ1μL(6単位)を添加した。反応を、37℃で6
0分間さらに継続した。
【0037】各反応混合物の1.0μLアリコートを使
用して、coliJM103株を形質転換した。L
B/アンピシリン(100μg/mL)皿に成長した種
々のクローンを、新しい培地を入れた皿で再平板培養
し、分析した(LB=ルリア肉汁、以下の組成を有する
培地:1%バクト−トリプトン、0.05%酵母エキ
ス、170mM NaCl、pH7.0)。所望の変異
を有するクローンを得るために、クローンを、下記のよ
うにして、プローブとして[γ−32p]ATPで標識
したp115オリゴヌクレオチドを用いて分析した。
【0038】候補のコロニーを、ニトロセルロースフィ
ルタ(Schleicher&Schuell)で平板
培養した。フィルターをLB/amp皿に配置し、37
℃で一晩インキュベーションした。次の日、3つの溶液
中でフィルターを順次洗浄することにより、溶菌した: −0.5M Tris.HCl、pH7.5、1M N
aCl中で5分間 −1M Tris.HCl、pH7.5中で5分間 −0.5M Tris.HCl、pH7.5、1M N
aCl中で5分間
【0039】フィルターを、次に80℃で90分間乾燥
させた。フィルターが乾燥次第、3xSSC、0.1%
SDS中で3回洗浄し、6xSSC、5xDenhar
dt溶液、0.05%ソジウムピロホスフェート、ボイ
ルしたサケ精子DNA100μg/mlおよび0.5%
SDSを含有する溶液中で、37℃で1時間予備ハイブ
リダイゼーションした。ハイブリダイゼーションは、同
溶液に標識p115プローブ33ngを添加した溶液5
0ml中で一晩行った。ハイブリダイゼーション温度
は、50℃であった。次の日に、フィルターを以下のよ
うにして洗浄した: −第一洗浄:2xSSC、0.1%SDS、室温で15
分間 −第二洗浄:同条件、但し55℃ −第三洗浄:同条件、但し65℃ −第四洗浄:0.4xSSC、0.1%SDS、65℃
で15分間
【0040】第四洗浄後、フィルターを、−20℃で2
時間X線フィルムに暴露した。プローブ115に対して
標識ハイブリダイゼーションを示すDNAを有する種々
のコロニーを確認し、各々から抽出した。クローンの最
終的な確認は、DNAがNcoIで切断できるかできな
いかを試験することによるか、その配列を解析すること
により行った。BamHIとPstIとの間のNcoI
制限部位(図1)を含むプラスミドは、pTZ18RN
と呼ばれ、タウマチンIIの完全最適化人工、合成遺伝
子の構築に使用される親ベクターとした。
【0041】(1.1.3)タウマチンIIをコードし
ている合成遺伝子を構築するための方法 タウマチンIIの合成遺伝子を組み立てるために選択さ
れた方法は、図2に示される通りであった。図3に示さ
れる配列の8種の長オリゴヌクレオチドを、Isoge
n Bioscience,Inc.(オランダ)から
入手した。対で示されている一本鎖オリゴヌクレオチド
は、配列が相補的であるので、対合することができる。
これらは、1a、1b;2a、2b;3a、3b;およ
び4a、4bとして示されている。対合後、一本鎖領域
を、修飾T7 DNAポリメラーゼ(Taq DNAポ
リメラーゼも使用できる)で充填した。得られた二本鎖
断片を、適当な制限酵素で消化して、相補末端または平
滑端を得た後、所望のベクターに連結した。図4は、次
に発現ベクターに結合した一断片において合成遺伝子の
組立てに使用した方法を示す。
【0042】(1.1.3.1)配列番号2(n=3)
の合成遺伝子の第一332塩基対の組立て 初期の段階で、オリゴヌクレオチド1a、1b、2aお
よび2bを連結して、pTZ18RNプラスミドに挿入
できる332塩基対を有するDNA断片を得た。オリゴ
ヌクレオチド1a 1μgと1b 1μgを、40mM
Tris.HCl、pH8.0、10mM MgCl
、5mM DTT、50mM NaClおよびウシ血
清アルブミン(BSA)50μg/mLを含有する緩衝
液に添加して混合した。得られた混合物(17μL)を
70℃で5分間加熱した後、約10分間でゆっくりと6
5℃(オリゴヌクレオチド対をハイブリダイゼーション
するに適当な温度)に冷却した。その後、4種のデオキ
シヌクレオチドの混合物2μL(各dNTP2.5m
M)を添加し、修飾T7 DNAポリメラーゼ酵素(米
国Biochemical Corp.製、商標Seq
uenasa)1μLを添加して、最終容積20μLと
した。反応を37℃で30分間行った後、70℃でさら
に10分間(Sequenaseが不活性化するため)
行った。反応生成物を、Bam HIおよびBgl I
Iに、より、37℃で3時間消化した。DNAについ
て、以下の抽出を行った:フェノールで一回、フェノー
ル:クロロホルムで一回およびクロロホルムで一回。そ
の後、エタノール沈殿させた。得られたものを、最後
に、TE緩衝液に添加し−20℃で凍結して、後で使用
するまでこの状態としておいた。
【0043】最終生成物をBgl IIおよびNco
Iで消化した以外は同様にして、オリゴヌクレオチド2
aおよび2bとを処理した。プラスミドpTZ18RN
を、Bam HIおよびNco Iで順次消化し、そし
てウシ腸ホスファターゼ(CIP)で脱リン酸化した。
2871塩基対の線状化断片を、0.8%アガロースゲ
ルから回収した後、精製した。その後、反応1および2
の生成物を線状化pTZ18RNで連結し、混合物を使
用してcoliNM522株を形質転換した。挿入
物を有するクローンを確認するために、白/青インジケ
ーター試験を基本的に以下のようにして行った。
【0044】pTZ18Rプラスミドとその誘導体pT
Z18RNは、バクテリア遺伝子LacZ´を含有して
いる。したがって、このプラスミドを含有するバクテリ
アクローンは、LB/アンピシリンを入れ、さらに色素
産生基質5−ブロモ−4−クロロ−3−インド−β−D
−ガラクト−ス(X−gal)を含有しているディシュ
上では、青色である。外来DNAの断片をpTZ18R
Nプラスミドの複数のクローニング部位(MCS)に挿
入すると、LacZ´遺伝子が不活性化され、得られた
コロニーは青色ではなく、白色である。したがって、白
色コロニーが、タウマチンIIの合成遺伝子の異なる断
片を含有する候補であるとして、白色コロニーを最初に
分離した。適当なサイズの挿入物を有する種々のコロニ
ーは、タウマチンIIの合成遺伝子の325塩基対の完
全断片を含有していた。得られたプラスミドは、pTZ
18RN(1/2)と命名した。
【0045】(1.1.3.2)配列番号2(n=3)
の合成遺伝子の第二305塩基対の組立て この場合に、Taq DNAポリメラーゼおよびPCR
を用いた代替法を採用した。閉鎖段階の前に、標準法を
用いて、リン酸基をヌクレオチド3bおよび4aの5´
端に標識した。即ち、5´リン酸基を平滑端に連結し
た。このオリゴヌクレオチドを、3b*および4a*と
呼ぶこととした。3a1μgと3b*1μgを、10m
M Tris.HCl、pH8.4、50mM KC
l、1.5mM MgClおよび0.1mg/mlゼ
ラチンを含有する反応混合物(18μL)に添加して、
インキュベーションした。試料を、70℃で5分間イン
キュベーションし、さらに65℃で5分間インキュベー
ションした。この時点で、各dNTP(G、A、T、
C)を最終濃度2mMおよびAmpli Taq DN
Aポリメラーゼ(Perkin−Elmer Cetu
s社製)2.5単位を添加した。PCRは下記の通りで
あった:94℃で1分間;55℃で1分間;および72
℃で1分間を30サイクルした後、最後に72℃で5分
間。試料を、次に、フェノール:クロロホルムで抽出
し、TE緩衝液10μLに再懸濁し、Nco Iととも
に37℃で3時間インキュベーションした。エタノール
で抽出および沈殿後、DNAをTE緩衝液に溶解し、−
20℃で凍結して、後で使用するまでこの状態にしてお
いた。
【0046】最終生成物をPst Iで消化する以外
は、上記と同様にしてオリゴヌクレオチド4a*および
4bを処理した。Nco IおよびPst Iで切断
し、ウシ腸ホスファターゼで処理し、最後にアガロース
ゲルで精製したpTZ18RNを使用した以外は、上記
と同様の方法で3つの断片の連結を行った。連結反応系
に、平滑端との連結を刺激する15%ポリエチレングリ
コール(PEG)を含有させた。連結生成物を使用し
て、coliNM522株を形質転換した。X−g
alおよびIPTGを添加したLB/amp培地の入っ
たディシュ上で、組換え体の白/青選択を再び行った。
組換え体を分析後、タウマチンII遺伝子の第二部分の
305pb断片を含有する一つのクローンを分離した。
このプラスミドを、pTZ18RN(3/4)と命名し
た。
【0047】(1.1.3.3)配列の解析 合成遺伝子の確認は、Sanger法(Sanger,
F.等、Proc.Nat.Acad.Sci.米国、
1977年、第74巻、第5463〜67頁)を用いて
配列を解析することにより行った。この際、Unite
d States Biochemical Cor
p.製シーケンセーションキット(バージョン2.0)
を使用した。合成遺伝子の配列は、(1)2つの遺伝子
鎖をシーケンセーションし、(2)dITPと平行シー
ケンセーション反応を行って、高GC領域のために形成
した可能性がある第二構造体を不安定化することにより
不明瞭なく決定された。代表的なオートラジオグラフを
図5に示す。
【0048】(1.2)糸状菌用発現ベクターへの遺伝
子の挿入(図6) 本実施例では、pAN52−3プラスミド(Punt、
P.J.等、Journal of Biotechn
ology、1990年、第17巻、第19〜34頁に
記載されている;以下「原料プラスミド」と呼ぶ)を、
Penicillium roquefortiiを形
質転換するのに使用する糸状菌(pThII)における
発現ベクターの構築のための原料プラスミドとして使用
した。この原料プラスミドへの合成遺伝子の連結は、以
下の3工程で行った。
【0049】(1.2.1)3/4断片の連結 pTZ18RN(3/4)30μgを、NcoIおよび
HindIIIで順次切断して、二断片を形成した。合
成遺伝子の第二部分を含有する310pbの小断片を、
2%アガロ−スゲルで精製した。同時に、原料プラスミ
ド5μgを、NcoIおよびHindIIIで順次制限
した。次に、アルカリ性ホスファターゼで処理し、5.
8Kbの断片を、0.8%アガロースで分離した。次
に、NcoIおよびHindIIIで切断し、フォスフ
ァタイズし、精製した原料プラスミドを、pTZ18R
N(3/4)から得た310pb断片と連結した。混合
物を使用して、図6に概略示したようにcoli
H5αF´を形質転換した。所望の構成を有するクロー
ンは、組換えプラスミドpTh(3/4)をNcoIお
よびHindIIIで切断することにより確認した。
【0050】(1.2.2)断片1/2の連結 第二工程において、pTZ18RN(1/2)プラスミ
ドをNcoIで切断し、遺伝子の第一部分含有NcoI
−NcoIを有する断片を、4%アガロ−スゲルで精製
した。pTh(3/4)プラスミドを、NcoIで線状
化し、アルカリ性ホスファターゼで処理した。次に、p
TZ18RN(1/2)から得たNcoI−NcoI断
片で連結した。得られたプラスミドを、pThと命名し
た。クローンを解析するために、pThプラスミドを切
断して、BalIおよびHindIIIを得た。適当な
配向を有するクローンでは、625bp断片が得られた
が、不適当な配向を有するクローンでは、300pb断
片が得られた。
【0051】(1.2.3)真菌性マーカーとの連結 次に、pThプラスミドをEcoRIで切断し、5´端
にポリメラーゼIから得たクレノー断片を充填した。こ
の処理したプラスミドを、次に0.8%アガロースで精
製した。pEcoliR388プラスミド(N Dat
ta、Saint Mary´s Hospital、
ロンドン)を原料として、スルファミルアミド耐性の配
列を得て、原核生物プロモーターとターミネーターを除
去した構築物を得た後、構造遺伝子をプロモーターを、
糸状菌(TrpC)のプロモーターおよびターミネータ
ーの制御下に配置した。このようにして得られた耐性配
列を、SmaIおよびXbaIで切断し、5´端にクレ
ノーおよびdNTPを充填し、1.75Kb断片を、4
%アクリルアミドで分離した。次に、このようにして得
られた断片をpThで連結し、形質転換をcoli
DH1において実施した。得られたプラスミドを、pT
hIIと命名した。このプラスミドは、(i)真菌性プ
ロモーターの制御下にタウマチンIIをコードしている
合成遺伝子を、(ii)スルファニルアミド耐性マーカ
ーを含有してなる。このプラスミドの最終的な確認は、
上記1.3.3.で説明したようなシーケンセーション
により行った。
【0052】(1.3)上記した真菌性発現ベクターに
よるPenicillium roquefortii
の形質転換 (1.3.1)プロトプラストの調製 形質転換実験に使用したPenicillium ro
quefortiiのプロトプラストは、MUCL29
148株を原料として、下記の方法に準じて調製した。
その分生子を、MSDPM液体培地(菌糸体製造用に半
調整してある培地であり、この組成は以下に記載する)
50mLに接種した。培養を、270rpmで機械攪拌
しながら、28℃で44時間インキュベーションした。
濾過により菌糸体を回収し、無菌水で洗浄し、菌糸体1
g当たりLysin Enzyme(Sigma社製)
40mgを含む1.2M KCl溶液に再懸濁した。中
速度で攪拌しながら、28℃で4時間インキュベーショ
ンした後、プロトプラストを得た。菌体を、ガラスウー
ル濾過により除去した。プロトプラスト懸濁液を、1.
2M KCl溶液(10mL/g)を用いて、2回洗浄
し遠心分離(2000rpm,10分間)した。最後
に、プロトプラストを、1.2M MCl(1mL/
g)に再懸濁した。このプロトプラスト懸濁液(10
−10プロトプラスト/mL)を使用して、形質転換
実験を行った。
【0053】(1.3.2)形質転換 プロトプラストを遠心分離(2000rpm,10分
間)した後、溶液I:1.2M KCl;50mM T
ris.HCl(pH8)、50mM CaClおよ
び溶液II20%(下記参照)に再懸濁(5x10
ロトプラスト/mL)した。これらを、28℃で10分
間インキュベーションした。0.1mLアリコートを、
タウマチンII遺伝子を含有する発現プラスミドから得
たDNA(10μg)と混合した。その後直ちに、溶液
II2mL[1.2M KCl;50mM Tris.
HCl(pH8)、50mM CaClおよび30%
PEG6000]を添加した。この混合物を、室温で5
分間インキュベーショした。遠心分離(2000rp
m、10分間)によりプロトプラストを回収後、1.2
M KCl1mLに再懸濁した。最後に、このようにし
て処理したプロトプラストのアリコットを、細胞壁の再
生に適当な培地を入れたペトリ皿で再平板培養した後、
スルファニルアミド(750μg/mL)を用いて選択
した。この形質転換法を用いて、スルファニルアミド耐
性の種々の菌株を分離した。これらの菌株を解析して、
タウマチンIIの合成遺伝子がそのゲノムに導入された
かどうか確認した。
【0054】(1.4)形質転換体の解析 (1.4.1)PCR解析 タウマチンIIの合成遺伝子であってスルファニルアミ
ド耐性の遺伝子のDNA配列を検出するために、適当な
オリゴヌクレオチドを用いた標準PCR法により、上記
のようにして得られた形質転換体を解析した。即ち、以
下の1.4.1.2で配列を示したT1およびT2オリ
ゴヌクレオチドを使用した。T1はタウマチンIIの合
成遺伝子の上鎖のヌクレオチド605および624に相
補であるのに対して、T2は下鎖のヌクレオチド21〜
46に相補である。したがって、これらの2種のオリゴ
ヌクレオチドを用いて、タウマチンIIの合成遺伝子の
オリゴヌクレオチド21〜624に相当する604塩基
対の断片を増幅することが可能であった。図7は、未形
質転換真菌(対照)では合成遺伝子に相当するサイズの
バンドがない(レーン2)のに対して、形質転換遺伝子
(M0901およびT0901)の2つでは、pThI
Iプラスミドに挿入した合成遺伝子に相当するバンドと
同数の塩基を有するバンドが現れることを示しており
(レ−ン3〜5)、結果が良好であったことを示してい
る。
【0055】(1.4.1.1)核酸の抽出 ブフナー漏斗を用いて真空濾過し、5日間のMSDPM
培養(0.6%NaNo;0.052%MgSO
7HO;0.052KCl;1%グルコース;0.5
%酵母エキス;0.5%カザミノ酸;FeSO・7H
O極微量;ZnSO・7HO極微量)から得た菌
糸体5gを、原料として使用した。菌糸体を、磁製乳鉢
を用いて液体窒素中で粉砕した。この菌糸体を、抽出緩
衝液(10mM Hepes、pH6.9;0.3Mサ
ッカロース;20mM EDTA、pH8.0;0.5
%SDS)に、菌糸体1グラム当たり緩衝液10mLの
割合で再懸濁した。懸濁液を、65℃で15分間インキ
ュベーションし、室温で5分間、7000rpm(Be
ckman JA20ローター)で遠心分離して菌体を
除去し、上清を集めて、フェノール/クロロホルム/イ
ソアミルアルコール(49:49:2)で二回処理して
タンパク質を除去した。水相を、0.3M酢酸ナトリウ
ムおよびエタノール2.5容積を用いて、−20℃、2
0分間で沈殿させた。沈殿物を、7000rpmで20
分間遠心分離した。沈殿を、TE緩衝液(pH8.0)
1mLに再懸濁した。
【0056】(1.4.1.2)PCR反応混合物 総体積100μLで、DNA20ngとPEC10X緩
衝液10μLとを混合した(500mM KCl;15
mM MgCl;100mM Tris HCl、p
H8.3;0.01%豚ゼラチン;DNTP各濃度20
0μMの混合物;;Amplitaq2.5単位および
プライマー1μM)。使用した合成オリゴヌクレオチド
は、T1(26ヌクレオチド)およびT2(20ヌクレ
オチド)並びにタウマチンIIの合成遺伝子の開始およ
び終止用の特定のプライマーであった。 T1:5´−CCGCTGCTCCTACACCGTC
TGGGCCG−3´ T2:5´−TTAGGCGGTGGGGCAGAAG
G−3´ 鉱油20μLを得られた混合物に添加して、試料を蒸発
しないようにした。
【0057】(1.4.1.3)PCR 試料を94℃で5分間のサイクルに付して二本のDNA
鎖を分離した。次に、30連鎖反応を行った。まず、D
NAを94℃で1分間変性した。温度を30秒で55℃
まで低下させて、特定のプライマーを変性DNA鎖に連
結させ、次に、温度を再び1分間で72℃まで上昇させ
て、新たな鎖(形成する)を伸長させた。全てのサイク
ルを完了したとき、最終伸長を、72℃で5分間行っ
た。各PCRの生成物を、0.8%アガロ−スゲルで解
析した(図7)。この方法を用いて、M0901および
T0901と称する二本の鎖を確認した。これらのゲノ
ムには、タウマチンIIの合成遺伝子が含有されてい
た。
【0058】(1.4.2)免疫ブロット検出(ウエス
タンブロット) タウマチンII遺伝子を組み込んだ形質転換体を正しく
検出したら、予め標準ウサギ免疫法により得てタンパク
質を確認したポリクローナル抗体を用いて、ウエスタン
ブロットを発現について行った(Burnette
W.N.、Analytical Biochemis
try、1981、第112巻、第195〜203
頁)。各ウサギから得た血清を、標準法を用いて硫酸ア
ンモニウムで沈殿させて免疫グロブリンを沈殿させるこ
とにより、IgG抗体が富化したタンパク質分画を得
た。図8は、得られた結果であり、未形質転換真菌(対
照)にはタウマチンIIに相当するサイズのバンドが現
れないのに対して、形質転換真菌の2つでは、商用タウ
マチンIIと同じ分子量のバンドが現れることを示して
いる。
【0059】(1.4.2.1)試料の調製 ブフナー漏斗を用いて真空濾過し、MSDPM培地で2
8℃で5日間培養して得た菌糸体2gを、原料として使
用した。漏斗に保持されている菌糸体(固体分画)と培
地における菌糸体(液体分画)の両方を分析した。
【0060】固体分画 菌糸体1グラム当たり音波処理溶液(625mM Tr
is.HCl、pH6.5、1mM PMSF、5%β
−メルカプトエタノール)10mLを、漏斗に保持され
た菌糸体に添加した。菌糸体を、1秒パルス(即ち、1
秒音波処理、1秒音波処理なし等)で1分間音波処理し
た。このプロセスを、さらに3〜5分間隔で3回反復し
た。7500rpm(Beckman JA20ロータ
ー)で、4℃、20分間遠心分離した。
【0061】液体分画 β−メルカプトエタノール(最終濃度5%)およびPM
SF(最終濃度1mM)を、細胞外培地3mLを添加し
た。両分画3mLを原料として使用し、分子量が10,
000ダルトンを超えるタンパク質を保持するカラム遠
心分離(Bio−Rad限外濾過器)で濃縮した。この
プロセスで、3mLがカラムを通過して、200μLに
減少した。2x試料緩衝液(25%グリセロール;2.
5%SDS;0.25M Tris.HCl、pH7.
0;10mMEDTA、pH8.0;0.002%ブロ
モフェノールブルー)20μLを、濃縮液20μLに添
加した。これらを5分間沸騰させ、直ちにタンパク質変
性ゲル(SDS−ポリアクリルアミド)に配置した。使
用したタンパク質ゲルは、14%ポリアクリルアミドお
よび18%尿素であった。150ボルトで電気泳動し、
試料の前部がゲルの末端から3または5mmとなったと
き停止した。
【0062】(1.4.2.2)ニトロセルロースへの
移行 電気泳動を完了し、堆積部分を除去した後、ゲルをニト
ロセルロース紙(NC)に移行させた。このようにする
ために、Bio−Rad Trans−blot SD
Semidry Unitを使用した。移行には、1
5ボルトで30分間かかった。バンドをNC紙に移行次
第、このNC紙をブロック溶液(3%BSA;0.01
%アジ化ナトリウム;0.05%Tween−20のT
BS溶液;TBS=150mM NaCl;50mM
Tris.HCl、pH8.0)に残し、一晩攪拌し
た。この操作後、NC紙を以下のように処理した。この
NC紙をブロック溶液から取り出し、TBSで洗浄し、
血清とともにインキュベーションした:免疫IgG分画
(0.37mg/mL)をブロック溶液(アジ化ナトリ
ウム含有)で希釈(1:500)。陰性対照として、正
常予備免疫IgG分画を、ブロック溶液(アジ化ナトリ
ウム含有)に希釈(1:500)して使用した(0.3
5mg/mL)。この溶液を攪拌し、室温で4時間イン
キュベーションした。
【0063】TBS−Tween(TBS1X+Twe
en−20、0.05%)で、10分間洗浄を3回行っ
た。第二抗体(抗ウサギIgG−ホスファターゼアルカ
リ性接合体を、ブロック溶液(アジ化ナトリウムなし)
に希釈(1:500))とともに室温で4時間攪拌・イ
ンキュベーションした。TBS−Tweenで、10分
間洗浄を3回行った。アルカリ性ホスファターゼ反応を
行った。すなわち、a)NCをアルカリ性ホスファター
ゼ緩衝液(100mM Tris.HCl、pH9.5
100;100mM NaCl; 50mM MgC
)で平衡化し、b)NCをデベロップメント反応混
合物(アルカリ性ホスファターゼ緩衝液15mL、ニト
ロブルーテトラゾジウム、NBT66μL)(70%ジ
メチルホルムアミドに75mg/mL)、5−ブロモ−
4−クロロ−3−インドールホスフェート(BCIP)
99μL(100%ジメチルホルムアミドに25mg/
mL)に、バンドが暗色になるまで入れ、そしてc)反
応を、アルカリ性ホスフェート停止溶液(20mM T
ris.HCL、pH8.0および20mM EDT
a、pH8.0)で停止した。
【0064】(1.4.2.3)タンパク質ゲル染色 ゲルを染色溶液(25エタノール;10%酢酸;0.1
%コマシーブルー)で1時間染色し、ゆっくりと攪拌し
た。これらを、脱染色液(25%メタノール;7.5%
酢酸)で、青色がゲルベースからなくなるまで脱色し
た。
【0065】実施例2Penicillium ro
quefortii タウマチンの細胞外産生 タウマチンの細胞外産生のために、Penicilli
um roquefortiiを、以下に説明しかつ図
9に概略示してある方法により組立てたpThIIIプ
ラスミドで形質転換した。上記したpThIIプラスミ
ド(上記1.2.3)を、標準法を用いて精製し、最終
濃度1μg/μlのTE溶液に再懸濁した。このプラス
ミド30μgを制限酵素MscIおよびHindIII
で切断し、タウマチンIIの完全遺伝子を含有する64
6塩基対の断片を0.8%アガロースゲルで分離した。
断片の末端を、DNAポリメラーゼIから得たクレノー
断片で平滑端とした。
【0066】約7.5Kbを含有し、pAN52−6N
ot1(Van den Hondel等、“Hete
rologous Gene Expression
infilamentous fungi“;Benn
ettおよびLasvre、“More Gene M
anipulation in Fungi“;Aca
demic Press、1991、第18章、第39
6〜428頁参照)由来のpAN52−6Bプラスミド
をBssHIIで消化し、その末端をDNAポリメラー
ゼIのクレノー断片により平滑端とした。これらの2つ
の断片を、DNAリガーゼを用いて連結し、得られた構
造体を使用してcoliDH5αF´株を形質転換
した。得られたプラスミド、pThII−ビス、を分離
し、その構造体を、サンガージデオキシ法を用いたシー
ケンセーションにより確認した。
【0067】以下の工程により、pThII−ビスプラ
スミド(8.1Kb)をXbaIで切断し、タウマチン
遺伝子、プロモーター配列およびAspergillu
nigerのグルコアミラーゼシグナル配列を含有す
る長さ約5.5Kbの断片を分離した。Aspergi
llus nidulansのtrpCターミネーター
配列もこの断片に含まれていた。上記した5.5Kb断
片を、予めXbaIで調節したスルファニルアミド耐性
配列(このプラスミドについての唯一の切断部位)を含
有するプラスミドと連結した。連結混合物を使用して、
coliのDH5αF´株を形質転換した。得られ
たプラスミドを、図9に示すように、pThIIIと命
名した。
【0068】pThIIIプラスミドは、(i)Asp
ergillus nigerのグルコアミラーゼプロ
モーターの制御下にタウマチンIIをコードする合成遺
伝子、(ii)シグナル配列(「pre」)およびAs
pergillus nigerのグルコアミラーゼ遺
伝子「pro」配列、(iii)スルファニルアミド耐
性マーカー、および(iv)Aspergillus
nidulansのtrpCターミネーターを含有して
いた。この構築物の最終的な確認は、シーケンセーショ
ンにより行った。Penicillium roque
fortiiの菌株を、実施例1(1.3.1および
1.3.2)に記載されているのと同様の方法によりp
ThIIIプラスミドで形質転換した。スルファニルア
ミド耐性コロニーを試験して、ゲノムが合成遺伝子を含
有するかどうかおよびそれらが実質的に変更されタウマ
チンIIをコードしているものであるかどうかを確認し
た。用いた方法(PCR)は、実施例1(1.4.1)
に記載の方法と類似のものであった。
【0069】図10に、PCR実験の結果を示す。タウ
マチン遺伝子の検出に使用された二種のオリゴヌクレオ
チドは、上記したのもと同じ(T1およびT2)であっ
た。これらの二種のオリゴヌクレオチドを用いて、タウ
マチンIIの合成遺伝子のオリゴヌクレオチド21〜6
24に相当する604塩基対断片を増幅できる。図10
から、未形質転換真菌から得たDNAを使用すると合成
遺伝子に相当するバンドが何も増幅されない(「対
照」、レーン2)のに対して、pThIIIで形質転換
した真菌由来のDNAを使用すると予期されたサイズの
バンドが増幅される(レーン3)ことが分かる。この真
菌を、形質転換体a2と命名した。対照として、pTh
IIIプラスミドによる鋳型として使用された反応生成
物も、ゲルを通過させた(レーン4)。
【0070】図から、形質転換体a2がそのゲノムにタ
ウマチンIIの合成遺伝子を正しく含んでいることが明
かである。したがって、この形質転換体をより詳細に解
析して、タウマチンIIの正しい発現および分泌につい
て確認した。組換えタウマチンの免疫ブロット解析(ウ
エスタンブロット)のために、(1.4.2)に記載の
方法を以下のように変更して使用した。実験を、菌糸体
産生(MSDPM)用に半調整した培地で28℃で8日
間成長させたPenicillium roquefo
rtiia2株1リットルを原料として行った。ブフ
ナー漏斗で真空濾過した後、培養1リットル当たり菌糸
体45gを産生している、培地(液体分画)と漏斗に保
持された菌糸体(固体分画4.5g)の両方を、解析し
た。固体分画を、音波処理を含む上記(1.4.2.
1)に概要を示した方法を用いて処理することにより、
音波処理液中に菌糸体抽出物13.5mLを得た。菌糸
体抽出物13.5mLおよび培地10mLを10%トリ
クロール酢酸で沈殿させ、沈殿物質を音波処理液最終容
積200μLに再懸濁した。これらの試料を、次にタン
パク質電気泳動および実施例1、1.4.2に詳細に記
載されているような免疫ブロット法により解析した。
【0071】14%電気泳動ゲルからの実験結果を、図
11に示す。この図におけるレーン7は、公知の分子量
のタンパク質(マーカー)を含んでいる。各タンパク質
に相当する分子量は、図の右側に示されている。レーン
2は、真菌T0901を成長させた培地の試料を含んで
いる。実施例1に記載のように、この真菌は、細胞内タ
ウマチンのプロデユーサーである。レーン3および5
は、形質転換体a2に相当する培地(E:細胞外)およ
び菌糸体(I:細胞内)の試料を含んでいる。レーン4
および6は、未形質転換Penicillium ro
quefortiiに相当する同じ試料(EおよびI)
を含んでいる。図11に明確に示されているように、形
質転換株a2は、タウマチンの良好なプロデユーサーお
よび分泌型であることが判明した。しかしながら、レー
ン3と5との比較から明らかなように、産生タウマチン
の一部が分泌されず、分泌の有効性は完全ではなかっ
た。官能検査を培養ブロスについて行ったところ、タウ
マチン特有の甘味が検出された。
【0072】実施例3Aspergillus ni
gerのawamori変異株におけるタウマチンの細
胞外産生 Aspergillus nigerawamori
変異株のNRRL312株を、文献(Yelton等、
ProcNatlAcadSci米国、198
4、第81巻、第1470〜4頁)に記載の方法を多少
変更して、ポリエチレングリコールの存在下で形質転換
した。2リットルフラスコに入れたCM媒体(麦芽エキ
ス、5g/L;酵母エキス、5g/L;グルコース、5
g/L)400mLに、ディシュからAspergil
lus nigerawamori変異株の胞子を接
種した。真菌を、16時間成長させた。菌糸体を、無菌
ガーゼ濾過により採取し、洗浄緩衝液100mL(0.
6M MgSO、10mM NaPO、pH5.
8)で洗浄した。菌糸体を、無菌ペーパータオルで圧搾
し、2.5gを得た。
【0073】プロトプラストの形成のために、菌糸体
を、冷プロトプラスト緩衝液(1.2M MgSO
10mM NaPO、pH5.8)15mL/gに
再懸濁した。この時点で、菌糸体1g当たりリシン酵素
(Sigma)40mgを添加し、混合物を、氷中に5
分間配置した。このインキュベーション後、BSA溶液
1mL(プロトプラスト緩衝液に12mg/mL)を添
加し、溶液を、30℃で3〜4時間インキュベーション
した。プロトプラストの形成は、顕微鏡で監視した。混
合物を、ナイロンまたはガラス膜で濾過し、プロトプラ
スト緩衝液で洗浄した。プロトプラストを、浮動ロータ
ー(ベックマンGPRセントリフユージ)を用いて、2
000rpm、4℃、15分間遠心分離した。プロトプ
ラストを、ST溶液(1Mソルビット、10mM Tr
is−HCl、pH7.5)15mLに再懸濁し、再び
遠心分離し、ST溶液1mLに再懸濁した。溶液を再び
遠心分離し、STC(ST+0.01M CaCl
1mLで2回洗浄した。顕微鏡により、プロトプラスト
をカウントし、再び遠心分離し、十分な容積のSTCに
再懸濁して、濃度10プロトプラスト/mLとした。
各400mL培養で、一般的に10プロトプラストが
得られた。その時点で、プロトプラストを、5mL試験
官にショ糖浸透安定剤(1M)含有0.7%軟寒天の再
分化培地で直接平板培養し、1.5%寒天を有する基本
培地で平板培養した。
【0074】形質転換実験のために、10−プロトプ
ラスト/mLプロトプラスト溶液200μLを原料とし
て使用した。形質転換体DNA(この場合pThII
I)10μgおよびPTC(60%PEG6000;1
0mM Tris−HCl、pH7.5;10mM C
aCl)50μLをプロトプラストに添加し、溶液を
氷中で20分間インキュベーションした。次に、PTC
1mLを添加し、溶液を十分に混合し、室温で5分間保
持した。プロトプラストを遠心分離し、STC媒体20
0μLに再懸濁した。混合物を、スルファニルアミド1
mg/mLを有する再分化培地で平板培養した。ディシ
ュをさかさにして、30℃でインキュベーションした。
インキュベーション開始3〜4日後に、再分化を観察し
た。
【0075】(3.1)再分化媒体の製造 1.追跡溶液:400mg/L CuSO・5H
O;800mg/L FeSO・7HO;800
mg/L MnSO・2HO;800mg/LNa
MoO・2HO;40mg/L NaBrO
・10HO;8mg/L ZnSO・7HO。 2.塩溶液(50X):26g/L KCl;26g/
L MgSO・7HO;76g/L KH
;追跡溶液50mL/L。 3.酒石酸アンモニウム:1リットル当たり30グラム 4.MMA(最小アスペルギルス培地):グルコース1
0若しくは15gまたは寒天7gを、蒸留水970mL
を添加(それぞれ最終濃度1.5%または0.7%)し
た。得られた混合物をオートクレーブ処理し、次に無菌
酒石酸アンモニウム溶液10mLおよび無菌塩溶液20
mLを添加した。最後に、ショ糖をMMA培地に濃度1
Mとなるまで添加して、再分化培地を調製した。
【0076】実施例4:グルコアミラーゼ−タウマチン
融合タンパク質の産生、分泌および処理 図12に概略
示すように、pGEX−KGプラスミド(5.0Kb)
(Pharmacia Biotech製)を、Nco
IおよびHindIIIで順次制限して、約4900p
bの断片を形成した。pGEX−KGポリリンカーのS
alI制限部位をもはや含んでいないこの断片を、0.
8%アガロースゲルで精製した。前記断片を、タウマチ
ンの合成遺伝子の第二部分を含むpTZ18RN(3/
4)プラスミドから得たNcoI−HindIII断片
と連結することにより、約5.3KbのpECThIプ
ラスミドを形成した。この新たなプラスミドをNcoI
で制限し、線状化断片を、タウマチンの合成遺伝子の第
一部分を含むpTZ18RN(1/2)プラスミドから
得たNcoI−NcoI断片と連結することにより、p
ECThIIプラスミド(約5.6Kb)を形成した。
pECThIIプラスミドは、Escherichia
coliのtacプロモーターにより制御されたタウ
マチンの合成遺伝子を含んでいた。この構築により、
scherichia coli中での組換えタウマチ
ンの細胞内産生を制御することが可能となった。
【0077】pThIXの構築の開始点は、pECTh
Iプラスミド(約5.3Kb)であった。このプラスミ
ドに存在する唯一のMscI制限部位を除去するため
に、pECThIを、MscIおよびEcoRV(平滑
端を生じる酵素)で順次制限して、4.1Kb断片と
1.2Kb断片の2つを得た。4.1Kb断片を0.8
%アガロ−スゲルで精製し、DNAリガーゼを用いて再
連結した。その結果、pThIVプラスミドが得られ
た。このプラスミドをNcoIで線状化し、線状断片
を、タウマチンの合成遺伝子の前半の半分を含むpTZ
18RN(1/2)プラスミドから得たNcoI−Nc
oI断片と連結することにより、pThVプラスミドを
得た。
【0078】市販の一本鎖オリゴヌクレオチドであるG
LA1およびGLA2(Ingenasa S.A)を
入手した。これらのオリゴヌクレオチドは、以下の配列
(図14のように不融化した)を有する: GLA1:5´−AATTCTGCGGAACGTCG
ACCGCGACGGTGACTGACACCTGGC
GGCGAATGGATAAAAGGG−3´ GLA2:5´−CCCTTTTATCCATTCGC
CGCCAGGTGTCAGTCACCGTCGCGG
TCGACGTTCCGCAG−3´
【0079】これらの2種のオリゴヌクレオチドを、以
下の方法でアニーリングした:各オリゴヌクレオチド1
0μgを、連結緩衝液(40mM Tris−HCl、
pH7.5;20mM MgCl;50mM NaC
l)に添加して(最終容積25μL)混合した。得られ
た混合物を65℃で5分間加熱し、温度を、ゆっくり
(1時間30分)と30℃まで低下させた。このように
して閉鎖した二本鎖DNAを、8%ポリアクリルアミド
ゲルで精製した。GLA(1/2)と命名したこの二本
鎖合成ヌクレオチドは、1つの平滑端と、1つのEco
RI端を有していた。pThVプラスミドをMscIお
よびEcoRIで消化し、GLA(1/2)合成断片と
連結することにより、pThVIを得た。図14に、
spergillus nigerのグルコアミラーゼ
遺伝子の最後の配列、スペーサー配列およびタウマチン
IIの合成遺伝子間の結合を示す。
【0080】次の工程では、Aspergillus
nigerまたはAspergillus niger
awamori変異株のグルコアミラーゼ(gla
A)の完全遺伝子を、タウマチンIIの完全遺伝子と合
わせて挿入することにより、グルコアミラーゼ−タウマ
チン融合タンパク質が形成できるようにした。Belg
ian collection of culture
sおよびLMBPプラスミド(Ghent、Belgi
um、number1728)から得たpFGA2プラ
スミドは、Aspergillus nigerのグル
コアミラーゼの完全遺伝子(glaA)を有していた。
このプラスミドを、EcoRIおよびSalIで消化
し、タンパク質の最後の10アミノ酸を除いてグルコア
ミラーゼの完全遺伝子を含有する約2.3Kb断片を分
離した。この断片を、予めEcoRIおよびSalIで
消化したpThVIプラスミドと連結することにより、
pThVIIプラスミドを得た(スプライスは図14に
説明されている)。
【0081】Aspergillus niger
wamori変異株のグルコアミラーゼ遺伝子を得るた
めに、以下のプロセスを実施した:この真菌のNRRL
312株の完全DNAを、上記1.4.1.1に示した
プロトコールに準じて調製した。グルコアミラーゼ遺伝
子の5´および3´端の2つの相補オリゴヌクレオチド
を使用して、完全遺伝子を増幅した。このように増幅し
た断片を、0.8%アガロースゲル精製し、EcoRI
およびSalIで消化した。この2.3Kb断片Eco
RI−SalIを、予めEcoRIおよびSalIで制
限したpBluescript SK(Stratag
eme Inc.より入手)でサブクローニングするこ
とにより、pGLA−Awプラスミドを形成した。
【0082】グルコアミラーゼ−スペーサー−タウマチ
ンカセットをAspergillus nigerのg
laプロモーターの制御下に配置するために、pThV
IIプラスミドを制限酵素BssHII(部分消化)お
よびHindIIIで消化し、約3.0Kb断片を分離
した。この断片を、予めBssHIIおよびHindI
IIで消化したpAN52−6Bで連結することによ
り、pThVIIIプラスミドを得た。最後に、スルフ
ァニルアミド耐性遺伝子(Su)を実施例2と同様に
して挿入することにより、pThIXを形成した。
【0083】pThIXプラスミドは、(i)スルファ
ニルアミド耐性マーカーと;(ii)(a)タウマチン
IIの合成遺伝子と、(b)次にKEX2プロセッシン
グ配列を含有しているスペーサー配列と、(c)Asp
ergillus nigerの完全グルコアミラーゼ
遺伝子とにより形成された融合タンパク質をコードして
いるDNA配列と;(iii)Aspergillus
nigerのグルコアミラーゼ遺伝子(glaA)の
シグナル配列(「プレ」)と「プロ」配列とを含んでい
た。pThIXプラスミドを使用して、実施例3に示し
たプロトコールに準じてAspergillus ni
gerawamori変異株を形質転換した。正しく
タウマチンを分泌し処理した形質転換体が得られ、そし
てこのタンパク質が甘味があることが分かった。
【0084】pThVIIプラスミドの代わりにpGL
A−Awプラスミドを用いた以外は同様にして、
igerのglaの代わりにawamoriのgl
aを含有するpThIXの類似のプラスミドを得た。同
様に、このプラスミドも使用してawamori
を形質転換したところ、同様の結果が得られた。
【0085】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:624 配列の型:核酸 鎖の数: トポロジー: 配列の種類:DNA 配列 GCC ACC TTC GAG ATC GTC AAC CGC TGC TCC TAC ACC GTG TGG GCG GCC 48 Ala Thr Phe Glu Ile Val Asn Arg Cys Ser Tyr Thr Val Trp Ala Ala 1 5 10 15 GCC TCC AAA GGC GAC GCC GCC CTG GAC GCC GGC GGC CGC CAG CTC AAC 96 Ala Ser Lys Gly Asp Ala Ala Leu Asp Ala Gly Gly Arg Gln Leu Asn 20 25 30 TCG GGA GAG TCC TGG ACC ATC AAC GTA GAA CCC GGC ACC AAG GGC GGC 144 Ser Gly Glu Ser Trp Thr Ile Asn Val Glu Pro Gly Thr Lys Gly Gly 35 40 45 AAA ATC TGG GCC CGC ACC GAC TGC TAT TTC GAC GAC AGC GGC CGC GGC 192 Lys Ile Trp Ala Arg Thr Asp Cys Tyr phe Asp Asp Ser Gly Arg Gly 50 55 60 ATC TGC CGG ACC GGC GAC TGC GGC GGC CTC CTC CAG TGC AAG CGC TTC 240 Ile Cys Arg Thr Gly Asp Cys Gly Gly Leu Leu Gln Cys Lys Arg Phe 65 70 75 80 GGC CGG CCG CCC ACC ACG CTG GCG GAC TTC TCG CTC AAC CAG TAC GGC 288 Gly Arg Pro Pro Thr Thr Leu Ala Glu Phe Ser Leu Asn Gln Tyr Gly 85 90 95 AAG GAC TAC ATC GAC ATC TCC AAC ATC AAA GGC TTC AAC GTG CCG ATG 336 Lys Asp Tyr Ile Asp Ile Ser Asn Ile Lys Gly Phe Asn Val Pro Met 100 105 110 GAC TTC TGC CCG ACC ACG CGC GGC TGC CGC GGG GTG CGG TGC GCC GCC 384 Asp Phe Ser Pro Thr Thr Arg Gly Cys Arg Gly Val Arg Cys Ala Ala 115 120 125 GAC ATC GTG GGC CAG TGC CCG GCG AAG CTG AAG GCG CCG GGG GGT GGT 432 Asp Ile Val Gly Gln Cys Pro Ala Lys Leu Lys Ala Pro Gly Gly Gly 130 135 140 TGC AAC GAT GCG TGC ACC GTG TTC CAG ACG AGC GAG TAC TGC TGC ACC 480 Cys Asn Asp Ala Cys Thr Val Phe Gln Thr Ser Glu Tyr Cys Cys Thr 145 150 155 160 ACG GGG AAG TGC GGG CCG ACG GAG TAC TCG CGC TTC TTC AAG AGG CTT 528 Thr Gly Lys Cys Gly Pro Thr Glu Tyr Ser Arg Phe Phe Lys Arg Leu 165 170 175 TGC CCC GAC GCG TTC AGT TAT GTC CTG GAC AAG CCA ACC ACC GTC ACC 576 Cys Pro Asp Ala Phe Ser Tyr Val Leu Asp Lys Pro Thr Thr Val Thr 180 185 190 TGC CCC GGC AGC TCC AAC TAC AGC GTC ACT TTC TGC CCT ACT GCC(TAA)n 624 Cys Pro Gly Ser Ser Asn Tyr Arg Val Thr Phe Cys Pro Thr Ala 195 200 205
【0086】配列番号:2 配列の長さ:624 配列の型:核酸 鎖の数: トポロジー: 配列の種類:DNA 配列 GCC ACC TTC GAG ATC GTC AAC CGC TGC TCC TAC ACC GTG TGG GCC GCC 48 Ala Thr Phe Glu Ile Val Asn Arg Cys Ser Tyr Thr Val Trp Ala Ala 1 5 10 15 GCC TCC AAG GGC GAC GCC GCC CTC GAC GCC GGC GGC CGC CAG CTC AAC 96 Ala Ser Lys Gly Asp Ala Ala Leu Asp Ala Gly Gly Arg Gln Leu Asn 20 25 30 TCC GGC GAG TCC TGG ACC ATC AAC GTA GAG CCC GGC ACC AAG GGC GGC 144 Ser Gly Glu Ser Trp Thr Ile Asn Val Glu Pro Gly Thr Lys Gly Gly 35 40 45 AAG ATC TGG GCC CGC ACC GAC TGC TAC TTC GAC GAC TCC GGC CGC GGC 192 Lys Ile Trp Ala Arg Thr Asp Cys Tyr phe Asp Asp Ser Gly Arg Gly 50 55 60 ATC TGC CGC ACC GGC GAC TGC GGC GGC CTC CTC CAG TGC AAG CGC TTC 240 Ile Cys Arg Thr Gly Asp Cys Gly Gly Leu Leu Gln Cys Lys Arg Phe 65 70 75 80 GGC CGC CCC CCC ACC ACC CTC GCC GAC TTC TCC CTC AAC CAG TAC GGC 288 Gly Arg Pro Pro Thr Thr Leu Ala Glu Phe Ser Leu Asn Gln Tyr Gly 85 90 95 AAG GAC TAC ATC GAC ATC TCC AAC ATC AAG GGC TTC AAC GTC CCC ATG 336 Lys Asp Tyr Ile Asp Ile Ser Asn Ile Lys Gly Phe Asn Val Pro Met 100 105 110 GAC TTC TCC CCC ACC ACC CGC GGC TGC CGC GGC GTC CGC TGC GCC GCC 384 Asp Phe Ser Pro Thr Thr Arg Gly Cys Arg Gly Val Arg Cys Ala Ala 115 120 125 GAC ATC GTC GGC CAG TGC CCC GCC AAG CTC AAG GCC CCC GGC GGC GGC 432 Asp Ile Val Gly Gln Cys Pro Ala Lys Leu Lys Ala Pro Gly Gly Gly 130 135 140 TGC AAC GAC GCC TGC ACC GTC TTC CAG ACC TCC GAG TAC TGC TGC ACC 480 Cys Asn Asp Ala Cys Thr Val Phe Gln Thr Ser Glu Tyr Cys Cys Thr 145 150 155 160 ACC GGC AAG TGC GGC CCC ACC GAG TAC TCC CGC TTC TTC AAG CGC CTC 528 Thr Gly Lys Cys Gly Pro Thr Glu Tyr Ser Arg Phe Phe Lys Arg Leu 165 170 175 TGC CCC GAC GCC TTC TCC TAC GTC CTC GAC AAG CCC ACC ACC GTC ACC 576 Cys Pro Asp Ala Phe Ser Tyr Val Leu Asp Lys Pro Thr Thr Val Thr 180 185 190 TGC CCC GGC TCC TCC AAC TAC CGC GTC ACC TTC TGC CCC ACC GCC(TAA)n 624 Cys Pro Gly Ser Ser Asn Tyr Arg Val Thr Phe Cys Pro Thr Ala 195 200 205
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)市販のプラスミドpTZ18RNのMC
Sから得た配列272〜304の部分を示す断片であ
り、(B)NcoIについての唯一の制限部位を示す、
図1Aの断片から得られるプラスミドpTZ18RNの
断片である。
【図2】二対のオリゴヌクレオチドを有する合成遺伝子
を組立てるのに使用される方法を示す。各対のオリゴヌ
クレオチドは、相補部を有している。A、B、およびC
は、オリゴヌクレオチドを対合しpTZ18RNベクタ
ー上に伸長したオリゴヌクレオチド対のクローニングに
必要な制限酵素を表す。
【図3】遺伝子の組立てに使用されるオリゴヌクレオチ
ドの配列を示す。
【図4】人工および合成遺伝子(黒で表されている配
列)の構築における異なる段階を示す図である。
【図5】サンガージデオキシ法を用いた遺伝子配列の代
表的なオートラジオグラフである。(A)は最初の60
ヌクレオチド、(B)はヌクレオチド70〜170、そ
して(C)はヌクレオチド330〜370である。
【図6】pThIIプラスミドを得るために行なわれた
操作を示す図である。
【図7】二種の形質転換真菌M0901およびT090
1のPCR解析の結果を、pThiIIプラスミドおよ
び未形質転換対照真菌と比較して示したものである。x
軸上には、二基準マーカーによる塩基数が示されてい
る。
【図8】図7の形質転換真菌の免疫ブロット解析の結果
を、市販のタウマチンII(Sigma Inc.より
入手)および未形質転換対照真菌と比較してし示した図
である(E=細胞外タンパク質;I=細胞内タンパク
質)。y軸に示されている数値は、公知分子量のタンパ
ク質マーカーに相当する。矢印は、市販のタウマチン
(4)および組換えタウマチンが移動する場所(2、
3、5、および6)を示す。
【図9】pThIIIプラスミドを得るために行なわれ
た操作を示す図である。スルファニルアミド耐性(Su
)の遺伝子に相当する配列は濃い網目部として示さ
れ、タウマチンの配列は薄い網目部として示されてい
る。垂直線を有する部分は、グルコアミラーゼ遺伝子か
ら得た24アミノ酸の「シグナル」配列だけでなく、異
なる真菌プロモーターおよび終止配列をも示す(図中、
SSGlaA24と表示してある)。
【図10】A2形質転換真菌(タウマチン分泌型)のP
CR分析の結果を示す。x軸上には、基準マーカーによ
る塩基数が示されている。レーン1および5はマーカー
に相当し、レーン2は未形質転換真菌(対照)から得た
DNAを含み、レーン3は真菌a2から得たDNAを含
む。レーン4は、陽性対照(pThIIIプラスミド由
来DNA)である。
【図11】形質転換真菌T0901およびa2の免疫ブ
ロット分析の結果を示す図である。レーン1はSigm
a社から入手した市販のタウマチンを含む。レーン7
は、公知の分子量のタンパク質マーカーに相当する(各
タンパク質の分子量を各レーンの隣に示す)。レーン2
は、T09011真菌の成長を行った培地(細胞内タウ
マチンのプロデユーサー)を含む。レーン3および4
は、a2真菌の成長を行った培地(細胞外プロデリュー
サー)および未形質転換真菌(対照)を含む。レーン5
および6は、それぞれこれらの二種の真菌から得た菌糸
体を含む。
【図12】pECThIIプラスミドを得るために行な
われた操作を示す図である。濃い網目部分は、タウマチ
ンIIの合成遺伝子を表す。
【図13】pThIXプラスミドを得るために行なわれ
た操作を示す図である。濃い網目部分は、Asperg
illus nigerまたはAspergillus
nigerawamori変異株のグルコアミラーゼ
(glaA)配列である。波線部分は、Escheri
chia coliのグルタチオン−S−転移酵素配列
を表す。タウマチンIIをコードしている合成遺伝子は
薄い灰色網目部として示され、垂直線で示されているス
ペーサー配列は、タウマチンとグルコアミラーゼの遺伝
子間にある。
【図14】図13と同様にpThIXプラスミドを得る
ために行なわれた操作を示す図である。
【図15】グルコアミラーゼとタウマチンとの間の融合
部の配列を詳細に示した図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 14/415 8318−4H C12N 1/15 8828−4B C12P 21/02 C 9282−4B //(C12N 1/15 C12R 1:80) (C12N 1/15 C12R 1:685) (C12N 1/15 C12R 1:665) (C12P 21/02 C12R 1:80) (C12P 21/02 C12R 1:685) (C12P 21/02 C12R 1:665) (72)発明者 クリスティーナ、パティーニョ‐マルティ ン スペイン国マドリード、トレス、カント ス、セクトル、リテラトス、32 (72)発明者 エリサ、イオシフ、カロ‐コエノバ スペイン国マドリード、アベニーダ、マル ケス、デ、サフラ、28 (72)発明者 カタリーナ、デル、モラル‐フアレス スペイン国マドリード、アベニーダ、サン タ、エウゲニア、56 (72)発明者 イグナチオ、ファウス‐サンタスサーナ スペイン国バルセロナ、アルキテクト、モ ラガス、18‐ア (72)発明者 ホセ‐ルイス、デル、リオ‐ペリカチョ スペイン国テラサ、ラムブラ、デガラ、 273 (72)発明者 ホアン、ブラデ‐ピケ スペイン国バルセロナ、アルベルト、リャ ナス、11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下流にn停止配列(但し、整数nは1以上
    である)が続くタンパク質タウマチンII(配列番号1
    に含まれる)の207アミノ酸に相当するアミノ酸配列
    をコードしているDNA配列であって、前記DNA配列
    は、タウマチンIIの207アミノ酸をコードしている
    天然遺伝子(配列番号1に示されている天然遺伝子)
    を、可能な変更の50%を超える割合で変更して得られ
    たものであり、前記変更が、nTAA停止コドン(但
    し、整数nは1以上である)を付加し、かつタウマチン
    IIのアミノ酸に相当するヌクレオチドコドンを可能な
    変化の50%を超える割合で変化させることからなり、
    前記変化が、可能なすべてのアミノ酸における原コドン
    を以下のアミノ酸コドン表における( )内に示したコ
    ドンで置換することからなる、DNA配列:Ala(G
    CC)、Arg(CGC)、Asn(AAC)、Asp
    (GAC)、Cys(TGC)、Lys(AAG)、G
    ln(CAG)、Glu(GAG)、Gly(GG
    C)、Ile(ATC)、Leu(CTC)、Met
    (ATG)、Phe(TTC)、Pro(CCC)、S
    er(TCC)、Thr(ACC)、Trp(TG
    G)、Tyr(TAC)、Val(GTC)。
  2. 【請求項2】前記変更が、1〜3TAA停止コドン(n
    =1、2または3)を付加し、可能なコドン変化の75
    %を超える割合でコドンを変化させることからなる、請
    求項1に記載のDNA配列。
  3. 【請求項3】可能なコドン変化のすべて(100%)が
    行なわれ、DNA配列が配列番号2に示したものとされ
    た、請求項2に記載のDNA配列。
  4. 【請求項4】(i)請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のDNA配列と、(ii)糸状菌発現カセットであって
    この種の菌に関する一つのプロモーター配列と一つの終
    止配列とを含有する糸状菌発現カセットと、(iii)
    適当な選択マーカーと、そして、必要に応じて、(i
    v)タンパク質の細胞外産生用分泌シグナルDNA配列
    とを含んでなる、組換えプラスミド。
  5. 【請求項5】前記発現カセットのプロモーター配列が
    spergillus nigerの酵素グリセルアル
    デヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼの遺伝子由
    来または同じ菌のグルコアミラーゼ遺伝子由来であり、
    発現カセットの終止配列がAspergillus
    idulansのトリプトファンCの終止配列であり、
    そして選択マーカーがスルファニルアミド耐性マーカー
    である、請求項4に記載の組換えプラスミド。
  6. 【請求項6】(i)適当な選択マーカーと、(ii)
    (a)請求項1〜3のいずれか1項に記載のDNA配列
    と、(b)次にKEX2プロセッシング配列を含有して
    いるスペーサー配列と、(c)Aspergillus
    nigerまたはAspergillus nige
    (glaA)のawamori変異株の完全グルコア
    ミラーゼ遺伝子とから構成されるDNA配列と、(ii
    i)glaA遺伝子の「プレ」シグナル配列と「プロ」
    配列とを含んでなる融合タンパク質タウマチン−グルコ
    アミラーゼを発現する、組換えプラスミド。
  7. 【請求項7】請求項4〜6に記載のプラスミドのいずれ
    かにより形質転換された、タンパク質タウマチンIIを
    産生することのできる、糸状菌。
  8. 【請求項8】前記糸状菌が、Penicillium
    roquefortiiAspergillus
    iger、およびAspergillus niger
    awamori変異株から選択される、請求項7に記
    載の培養。
  9. 【請求項9】タウマチンIIの製造方法であって、 a)請求項1、2、または3に記載のDNA配列を、請
    求項4、5、または6に記載の発現ベクターのいずれか
    に、標準的な組換えDNA法を用いて挿入する工程と、 b)上記発現ベクターにより糸状菌株を形質転換する工
    程と、 c)適当な栄養条件下で前記の方法で形質転換した糸状
    菌株を培養することにより、細胞内、細胞外若しくは両
    方同時にタウマチンIIを産生するか、または融合タン
    パク質タウマチン−グルコアミラーゼの形態でタウマチ
    ンIIを産生する工程と、そして d)必要に応じて、タウマチンIIのみを分離精製する
    か、またはタウマチンIIを培地から真菌性菌糸体とと
    もに分離する工程とを含んでなるタウマチンIIの製造
    方法。
  10. 【請求項10】糸状菌が、Penicillium
    oquefortiiAspergillus ni
    ger、およびAspergillus niger
    awamori変異株から選択される請求項9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】タンパク質タウマチンIの207アミノ
    酸(配列番号1のものとは5アミノ酸のみ、即ち、46
    −Asn、63−Ser、67−Lys、76−Ar
    g、および113−Asnのみが異なる207アミノ
    酸)に相当するアミノ酸配列をコードするDNA配列で
    あって、5固定コドン:AAC(46−Asn)、TC
    C(63−Ser)、AAG(67−Lys)、CGC
    (76−Arg)、およびAAC(113−Asn)を
    有し、コドンの残りは請求項1に記載のDNA配列と同
    じであることを特徴とするDNA配列。
  12. 【請求項12】1〜3TAA停止コドン(n=1、2、
    または3)を有し、コドンの残りは5固定コドンが異な
    る以外は請求項2に記載のDNA配列と同様である、請
    求項11に記載のDNA配列。
  13. 【請求項13】5固定コドンが異なる以外は請求項3に
    記載のDNA配列と同様のコドンを有する、請求項12
    に記載のDNA配列。
  14. 【請求項14】(i)請求項11、12、または13の
    いずれか1項に記載のDNA配列と、(ii)糸状菌発
    現カセットであってこの種の菌に適当である一つのプロ
    モーター配列と一つの終止配列とを含有する糸状菌発現
    カセットと、(iii)適当な選択マーカーと、そし
    て、必要に応じて、(iv)タンパク質の細胞外産生用
    分泌シグナルDNA配列とを含んでなる、組換えプラス
    ミド。
  15. 【請求項15】前記発現カセットのプロモーター配列が
    Aspergillus nigerの酵素グリセルア
    ルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼの遺伝子
    由来または同じ菌のグルコアミラーゼ遺伝子由来であ
    り、発現カセットの終止配列が spergillus
    nidulansのトリプトファンCであり、そして
    選択マーカーがスルファニルアミド耐性選択マーカーで
    ある、請求項14に記載の組換えプラスミド。
  16. 【請求項16】(i)適当な選択マーカーと、(ii)
    (a)請求項11、12、または13に記載のDNA配
    列と、(b)次にKEX2プロセッシング配列を含有し
    ているスペーサー配列と、(c)Aspergillu
    nigerまたはAspe rgillus nig
    er(glaA)のawamori変異株のグルコアミ
    ラーゼの完全遺伝子とから構成されるDNA配列と、
    (iii)glaA遺伝子の「プレ」シグナル配列と
    「プロ」配列とを含んでなる融合タンパク質タウマチン
    −グルコアミラーゼを発現する、組換えプラスミド。
  17. 【請求項17】請求項14〜16に記載のプラスミドの
    いずれかにより形質転換された、タンパク質タウマチン
    IIを産生することのできる、糸状菌。
  18. 【請求項18】前記糸状菌が、Penicillium
    roquefortiiAspergillus
    nigerおよびAspergillus niger
    awamori変異株から選択される、請求項17に
    記載の培養。
  19. 【請求項19】タウマチンIの製造方法であって、 a)請求項11、12、または13のいずれか1項に記
    載のDNA配列を、請求項14、15または16に記載
    の発現ベクターから選択される1つの発現ベクターに、
    標準的な組換えDNA法を用いて挿入する工程と、 b)上記発現ベクターにより糸状菌株を形質転換する工
    程と、 c)適当な栄養条件下で前記の方法で形質転換した糸状
    菌株を培養することにより、細胞内、細胞外若しくは両
    方同時にタウマチンIを産生するか、またはタウマチン
    −グルコアミラーゼ融合タンパク質の形態でタウマチン
    Iを産生する工程と、そして d)必要に応じて、タウマチンIのみを分離精製する
    か、またはタウマチンIを培地から真菌性菌糸体ととも
    に分離する工程とを含んでなるタウマチンIの製造方
    法。
  20. 【請求項20】糸状菌が、Penicillium
    oquefortiiAspergillus ni
    ger、およびAspergillus niger
    awamori変異株から選択される、請求項19に記
    載の方法。
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