JPH0846924A - テレビジョン信号変換装置 - Google Patents

テレビジョン信号変換装置

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JPH0846924A
JPH0846924A JP6179869A JP17986994A JPH0846924A JP H0846924 A JPH0846924 A JP H0846924A JP 6179869 A JP6179869 A JP 6179869A JP 17986994 A JP17986994 A JP 17986994A JP H0846924 A JPH0846924 A JP H0846924A
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Tatsuro Yamauchi
達郎 山内
Tokuhito Ouchi
徳人 大内
Takuji Iwamoto
卓史 岩本
Kenji Nakajima
健二 中島
Atsushi Yamakita
淳 山北
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変換後のテレビジョン信号の画質を向上でき
る小形のテレビジョン信号変換装置を実現する。 【構成】 画像メモリ5への書込み及び読出しを通じて
少なくともフィールド数又はフレーム数を変換し、その
変換に伴う歪みを動きベクトル信号を用いた内挿処理に
より除去するテレビジョン信号変換装置に関する。そし
て、動きベクトル信号を形成する動きベクトル検出回路
4が、フィールド数又はフレーム数が変換される前の入
力されたテレビジョン信号に同期して動きベクトルの検
出を行なうと共に、画像メモリが、得られた動きベクト
ル信号をフィールド数又はフレーム数が変換されるテレ
ビジョン信号に同期して一緒に書込み、フィールド数又
はフレーム数が変換されたテレビジョン信号に同期して
読出すことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくともフィールド
数又はフレーム数を変換し、その変換に伴う歪みを動き
ベクトル信号を用いた内挿処理により除去するテレビジ
ョン信号変換装置に関し、例えば、テレビジョン方式変
換装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン方式変換装置においては、
水平走査線数(ライン数)の変換やフィールド数の変換
が必要である。一般に、これらの変換はテレビジョン信
号をデジタル化し、2フィールド以上の容量を持つメモ
リに記憶し、読出し時にアドレスを制御することで行な
っており、読出し後のテレビジョン信号に対してさらに
ライン内挿処理やフィールド内挿処理を行なって変換に
伴う歪みを除去するようになされている。
【0003】ここで、フィールド内挿処理としては、
(1) 2フィールド直線内挿によるフィールド内挿、(2)
4フィールドを用いたフィールド内挿、(3) 動きベクト
ルを用いたフィールド内挿等がある(文献1「1991
年テレビジョン学会誌vol.45,No.12,p
p.1534〜1543」参照:なお、この文献にはテ
レビジョン方式変換の全般について詳細に記載されてい
る)。このうち、動きベクトルを用いたフィールド内挿
は、動画像そのものをとらえて補正するため、解像度の
劣化がない、ジャーキネスの発生もない自然な動画が得
られ、そのため、テレビジョン方式変換後の画像の画質
向上を期した多くのテレビジョン方式変換装置に適用さ
れている。
【0004】図2は、このような動きベクトルを用いた
フィールド内挿を採用している従来のテレビジョン方式
変換装置の構成例を示すものである(例えば、文献2
「特開平1−309597号公報」参照)。なお、この
テレビジョン方式変換装置の入出力信号は、輝度信号
Y、赤色差信号R−Y及び青色差信号B−Yのコンポー
ネント信号(デジタル信号)である。
【0005】図2において、入力端子21aから入力さ
れた輝度信号Yは動き検出回路23に入力され、この動
き検出回路23によって1フレーム間の差分信号から動
き検出信号が得られ、この動き検出信号が3フィールド
メモリ25に入力されて格納される。また、各入力端子
21a、21b、21cからのコンポーネント信号Y、
R−Y、B−Yは、遅延回路24を介して、上述した動
き検出回路23での処理遅延だけ遅延されて3フィール
ドメモリ25に入力されて格納される。
【0006】この3フィールドメモリ25からの読出し
制御を通じてライン数の変換及びフィールド数の変換が
行なわれる。3フィールドメモリ25から同時に読み出
された2フィールドの輝度信号はそれぞれ、フィールド
内ライン内挿回路26Y1及び26Y2に入力されてフ
ィールド内ライン内挿処理が施されて切り替え回路28
Yに入力され、また、3フィールドメモリ25から同時
に読み出された2フィールドの輝度信号はフィールド間
ライン内挿回路27Yに入力されてフィールド間ライン
内挿処理が施されて切り替え回路28Yに入力される。
この切り替え回路28Yには、3フィールドメモリ25
から、2フィールドの輝度信号の読出しに同期して読み
出された動き検出信号が入力され、切り替え回路28Y
は、動き検出信号に基づいて、静止画像ではフィールド
間ライン内挿信号を選択し、動画像ではフィールド内内
挿信号を選択し、ライン内挿による解像度の劣化を押さ
える。
【0007】色信号(R−Y又はB−Y)に対しても、
フィールド内内挿回路26C1、26C2、フィールド
間内挿回路27C及び切り替え回路28Cによって同様
な処理がなされる。なお、切り替え回路28Cにも、切
り替え回路28Yに与えられると同一の動き検出信号が
入力される。
【0008】切り替え回路28Yによって、ライン内挿
方式が選択された2フィールドの輝度信号は、動きベク
トル検出回路29及びフィールド内挿回路31Yに与え
られる。切り替え回路28Cによって、ライン内挿方式
が選択された2フィールドの色信号は、フィールド内挿
回路31Cに与えられる。
【0009】動きベクトル検出回路29は、画像を8画
素×8ラインのブロックに細分化し、ブロック毎に1フ
ィールド間離れた信号を用いて例えば反復勾配法に従っ
て動きベクトルの検出を行ない、得られたた動きベクト
ル信号を動きベクトル選択回路30に与える。
【0010】動きベクトル選択回路30は内挿フィール
ドを基準として検出した動きベクトルの評価を行ない、
動きベクトル信号が有効と判定した場合には、動きベク
トル信号を両フィールド内挿回路31Y及び31Cに与
えて動きベクトル信号を用いたフィールド内挿を実行さ
せ、動きベクトル信号が無効と判定した場合には、時間
軸線形内挿処理(2フィールド信号の加重加算)を指示
する信号を両フィールド内挿回路31Y及び31Cに与
えて時間軸線形内挿処理方式に従うフィールド内挿を実
行させる。このように、フィールド数の変換によって発
生する動画の不連続性をフィールド内挿によって除去す
る。
【0011】以上のように、ライン数及びフィールド数
の変換、ライン内挿及びフィールド内挿が施された輝度
信号Y、赤色差信号R−Y及び青色差信号B−Yがそれ
ぞれ、出力端子22a、22b、22cから出力され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テレビジョン方式変換装置においては、下記のような問
題を有する。
【0013】(1) CCDカメラのように残像効果の少な
い信号の場合、フィールド間の相関が小さくなり、動き
ベクトルの検出エラーが発生しやすくなる。これを是正
するために、動きベクトルの検出を行なう信号に時間軸
方向のフィルタをかけた後に動きベクトルを検出するこ
とが知られている。しかし、フィールド数が変換された
後の不連続な信号に対して時間軸フィルタを挿入するこ
とは、回路構成の大幅な増加を招いてしまう。
【0014】(2) 動きベクトルの検出をライン内挿後に
行なっているために、ライン内挿処理とフィールド内挿
処理とが切り離されている(同時処理ができない)。そ
のため、同時処理に比べて画質が劣化する。
【0015】(3) 動きベクトルの検出をライン内挿後に
行なっているため、ライン内挿に用いる動き検出の精度
が動きベクトルの検出精度に影響する。これは、フィー
ルド内ライン内挿処理された1フィールド間離れた2フ
ィールド信号のフィールド間差分が、フィールド相関の
少ない画像に対しては大きくなり、動きベクトル検出に
用いるフィールド間差分値が動き量に対応しなくなるた
めである。例えば、ブラインドを撮像したテレビジョン
信号のように、横方向のレベル変化は小さいが縦方向の
レベル変化が大きいテレビジョン信号に対して動きベク
トルの検出エラーが発生しやすくなる。
【0016】(4) ブロック毎の処理である動きベクトル
の検出をライン内挿後に行なっているため、1フィール
ド間離れた2フィールド信号が完結している必要があ
り、また、テレビジョン方式変換装置のように入力側と
出力側の同期がそれぞれ独立な場合、フィールドの時間
的飛び越しを防ぐためのバッファを考慮すると、上述の
ように3フィールド容量のメモリが必要となる。すなわ
ち、必要なメモリ容量がかなり多い。
【0017】因に、ライン数の変換を実行しないフィー
ルド数又はフレーム数の変換だけを行なうテレビジョン
方式変換装置等のテレビジョン信号変換装置があるが、
このようなテレビジョン信号変換装置においても、上述
した問題のいくつかはそのまま問題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、画像メモリへの書込み及び読出
しを通じて少なくともフィールド数又はフレーム数を変
換し、その変換に伴う歪みを動きベクトル信号を用いた
内挿処理により除去するテレビジョン信号変換装置にお
いて、動きベクトル信号を形成する動きベクトル検出回
路が、フィールド数又はフレーム数が変換される前の入
力されたテレビジョン信号に同期して動きベクトルの検
出を行なうと共に、画像メモリが、得られた動きベクト
ル信号をフィールド数又はフレーム数が変換されるテレ
ビジョン信号に同期して一緒に書込み、フィールド数又
はフレーム数が変換されたテレビジョン信号に同期して
読出すことを特徴とする。
【0019】ここで、ライン数変換構成及びライン数内
挿構成を有するならば、ライン数変換用の画像メモリ
と、フィールド数又はフレーム数変換用の画像メモリと
を共用し、動きベクトル検出回路が、この共用画像メモ
リの入力側のテレビジョン信号に基づいて、動きベクト
ル信号を形成することが好ましい。
【0020】
【作用】本発明においては、フィールド数又はフレーム
数が変換される前のテレビジョン信号に基づいて、フィ
ールド又はフレームの内挿処理に用いる動きベクトル信
号を形成するようにした。そのため、動きベクトル検出
回路の前段に3次元の前置フィルタを挿入可能であり、
従来の出力側のライン内挿回路後に動きベクトル検出を
行う方式に較べ、動きベクトル検出回路への入力信号の
雑音を除去ができ、安定で精度の高い動きベクトル検出
が実行できると共に、全体構成を小形にできる。また、
本発明においては、動きベクトル検出回路が、入力され
たテレビジョン信号に同期して動きベクトルの検出を行
なうと共に、画像メモリが、得られた動きベクトル信号
をフィールド数又はフレーム数が変換されるテレビジョ
ン信号に同期して一緒に書込み、フィールド数又はフレ
ーム数が変換されたテレビジョン信号に同期して読出す
ようにしており、これにより、動きベクトルの検出を考
慮した入力テレビジョン信号のバッファリング期間が不
要となって、画像メモリの容量が少なくて済む。
【0021】さらに、ライン数変換構成及びライン数内
挿構成を有する場合に、ライン数変換用の画像メモリ
と、フィールド数又はフレーム数変換用の画像メモリと
を共用し、動きベクトル検出回路が、この共用画像メモ
リの入力側のテレビジョン信号に基づいて、動きベクト
ル信号を形成するようにすると、フィールド内挿に必要
なノンインタレース化をライン内挿構成の機能として設
けることができ、大幅なハードウェアの削減が実現でき
る等の利点が得られる。
【0022】
【実施例】以下、本発明をテレビジョン方式変換装置に
適用した一実施例を図面を参照しながら詳述する。ここ
で、図1が、この実施例の全体構成を示すブロック図で
ある。
【0023】図1において、この実施例のテレビジョン
方式変換装置は、遅延回路1、前置フィルタ2、1フィ
ールド遅延回路3、動きベクトル検出回路4、ライン数
フィールド数変換用2フィールドメモリ5、ライン内挿
回路6及びフィールド内挿回路7から構成されている。
【0024】入力端子8から入力された輝度信号(デジ
タル信号)は、遅延回路1及び前置フィルタ2に与えら
れる。
【0025】前置フィルタ2は、2フィールド信号によ
る動きベクトルの検出精度を高めるべく設けられた時空
間フィルタであり、入力輝度信号の帯域制限とノンイン
タレース化(重心補正)とを行なうものである。
【0026】図3は、この前置フィルタ2の入力信号及
び出力信号の重心位置を示したものである。フィールド
間での動きベクトルを検出するためにはフィールド間差
分を求めることが必要であり、そのためには、両フィー
ルドの同一位置に信号が存在していることが前提とな
る。しかし、テレビジョン信号(この実施例の場合、輝
度信号)はインタレースされているため、2フィールド
間の同一位置に信号は存在していない。そのために、動
きベクトルの検出を行なう前に両フィールドの同一位置
に信号が存在するようにするノンインタフェース化する
必要がある。この実施例の場合には、図3に示すよう
に、前置フィルタ2は、第1フィールド(奇数フィール
ド)の2ラインの信号と第2フィールド(偶数フィール
ド)のその中間に位置する1ラインの信号との計3ライ
ンの信号に対して、1/4、1/4、1/2の重み係数
を用いた加重加算を行なって、第2フィールドのライン
と同一位置に位置する信号を形成して出力する。なお、
ここでのノンインターレース化では入力信号と出力信号
とのライン数は同じである。
【0027】因に、ライン内挿信号から動きベクトルを
検出する場合にも、その検出精度を上げるようにフィー
ルド内挿回路の前に前置フィルタを設けることがある。
このような前置フィルタは、ライン内挿やフィールド数
の変換が既になされた信号を対象とするため、ノンイン
タフェース化を行なう重み係数等を適宜変更することを
要し、その結果、構成はかなり大型で複雑になる。
【0028】前置フィルタ2からの出力信号は、1フィ
ールド遅延回路3を介して1フィールドだけ遅延されて
前フィールド信号9として動きベクトル検出回路4に与
えられると共に、動きベクトル検出回路4に現フィール
ド信号10として直接与えられる。すなわち、動きベク
トル検出回路4には、2フィールドの信号が入力され
る。
【0029】動きベクトル検出回路4は、いずれの方式
によるものであっても良いが、例えば、反復勾配法に従
って動きベクトルを検出し、動きベクトル信号11をラ
イン数フィールド数変換用2フィールドメモリ5に与え
る。
【0030】図4は、動きベクトル検出回路4の一構成
例を示すものである(上記文献1参照)。図4におい
て、初期偏位ベクトル選択部41によって、動きベクト
ルメモリ40に格納されている、被検出ブロック近傍の
既検出の動きベクトルの中から、前フィールド信号9及
び現フィールド信号10のブロックマッチングに基づい
た初期偏位ベクトルVoが選択される。この初期偏位ベ
クトルVo、前フィールド信号9及び現フィールド信号
10を用いた、第1の勾配法演算部42による勾配法演
算によって初期偏位ベクトルVoからの偏差分のベクト
ルVpが求められ、加算器43によってこの分ベクトル
が補正される。更に、ベクトルVo+Vp、前フィール
ド信号9及び現フィールド信号10を用いた、第2の勾
配法演算部44による勾配法演算によってベクトルVo
+Vpからの偏差分のベクトルVqが求められ、加算器
45によってこの分ベクトルが補正され、最終的な動き
ベクトルV(=Vo+Vp+Vq)として出力されると
共に、動きベクトルメモリ40に与えられて格納され
る。
【0031】なお、動きベクトル検出回路4は、例え
ば、ブロック単位で得た動きベクトル信号を、入力輝度
信号と同様にラスタスキャンに従う動きベクトル信号に
変換して出力するようにしても良い。このようにする
と、動きベクトル信号に対する2フィールドメモリ5の
アクセスを容易にできる。
【0032】一方、入力端子8から入力された輝度信号
は、遅延回路1によって遅延され、動きベクトル信号1
1と時間合わせがなされたメモリ入力輝度信号12とな
って2フィールドメモリ5に入力される。
【0033】ライン数フィールド数変換用2フィールド
メモリ5は、入力輝度信号のライン数及びフィールド数
の変換を行なうためのバッファメモリであり、その入力
側及び出力側のテレビジョン方式にもよるが、輝度信号
に対しては少なくとも2フィールド以上の容量を有し、
また、動きベクトル信号に対しては現フィールド輝度信
号に対応した少なくとも1フィールド分以上の容量を有
していれば良い。なお、図1における2フィールドメモ
リ5を示すブロックは、メモリの書込み制御回路及び読
出し制御回路をも含むものである。
【0034】2フィールドメモリ5への輝度信号の書込
みは入力輝度信号に同期して行なわれ、読出しは変換さ
れる出力側に同期して行なわれる。ここで、メモリ5か
らの読出しは、2フィールド同時に行なわれ、すなわ
ち、前フィールド輝度信号13及び現フィールド輝度信
号14が同時に出力される。また、2フィールドメモリ
5への動きベクトル信号の書込みも入力輝度信号に同期
して行なわれ、そのメモリ5からの読出しも変換される
出力側に同期して行なわれる。
【0035】このような輝度信号の読出しを通じてライ
ン数及びフィールド数の変換がなされる。例えば、この
実施例のテレビジョン方式変換装置が、毎秒60フィー
ルド、1フィールド当り262.5ラインのインターレ
ース信号に係るNTSC方式から、毎秒50フィール
ド、1フィールド当り312.5ラインのインターレー
ス信号に係るPAL方式の変換用であれば、PAL方式
に従った読出しを行なって、ライン数及びフィールド数
が変換される。
【0036】2フィールドメモリ5から同時に読み出さ
れた前フィールド輝度信号13及び現フィールド輝度信
号14は、ライン内挿回路6に入力される。ライン内挿
回路6は、ライン内挿処理を通じてライン数変換に伴う
歪を除去するものであり、また、フィールド内挿処理の
ためにノンインタレース化を行ない、ライン内挿後の前
フィールド輝度信号16及び現フィールド輝度信号17
をフィールド内挿回路7に与える。
【0037】フィールド内挿回路7には、2フィールド
メモリ5から読み出された動きベクトル信号15も入力
される。すなわち、ライン内挿回路6からの前フィール
ド輝度信号16及び現フィールド輝度信号17に関連し
た動きベクトル信号15が入力される。なお、ライン内
挿処理に伴う遅延を補償するような動きベクトル信号に
対する遅延回路を内蔵していても良い。フィールド内挿
回路7は、動きベクトル信号15を用いて動き補正を行
なった上で、前フィールド輝度信号16及び現フィール
ド輝度信号17によるフィールド内挿を行ない、フィー
ルド数変換による画質劣化を押さえた出力側テレビジョ
ン方式に従った最終的な輝度信号を形成して出力端子1
8より次段の回路に出力する。
【0038】因に、従来は、フィールド内挿回路が動き
ベクトル信号を用いるので、フィールド内挿回路に入力
される信号から動きベクトル信号を形成するという考え
方に基づいている。しかし、上述したような欠点を有す
る。そこで、この実施例では、ライン数フィールド数変
換用2フィールドメモリ5に入力される前の信号によっ
て検出した動きベクトル信号をフィールド内挿回路7が
用いることとした。
【0039】この実施例におけるフィールド内挿回路7
は、動きベクトル信号15を用いて動き補正を行なう構
成を備えたものであればその詳細構成はどのようなもの
であっても良い。
【0040】図5は、フィールド内挿回路7の詳細構成
例を示すものである(上記文献1参照)。図5におい
て、前フィールド輝度信号16及び現フィールド輝度信
号17はそれぞれ、フィールド内挿比α、(1−α)に
応じた動きベクトル量αV、(1−α)Vだけ動き補正
されてメモリ50、51に格納された後、これらメモリ
50及び51から読み出され、2個の乗算器52及び5
3並びに加算器54によってフィールド内挿比α、(1
−α)に応じた加重加算がなされる。また、前フィール
ド輝度信号16及び現フィールド輝度信号17はそれぞ
れ、対応するメモリ55、56に一旦格納された後、こ
れらメモリ55及び56から読み出され、2個の乗算器
57及び58並びに加算器59によってフィールド内挿
比α、(1−α)に応じた加重加算がなされる。このよ
うにして、加算器55からは動きベクトルV(15)を
用いた動き補正を伴うフィールド内挿信号が出力され、
加算器59からは線形内挿されたフィールド内挿信号が
出力される。これら両フィールド内挿信号は、適応切替
え係数発生回路60から出力された切替え係数β、(1
−β)に基づいて、2個の乗算器61及び62並びに加
算器63によって加重加算され、最終的なフィールド内
挿信号として出力される。
【0041】以下、以上のような各部からなる実施例の
テレビジョン方式変換装置の動作を説明する。
【0042】テレビジョン方式変換装置の機能はライン
数とフィールド数の変換が主なものであるが、フィール
ド数の変換は連続する2フィールドの信号から新たなフ
ィールドを内挿してつくるもので、このとき、この2フ
ィールドの間の動きベクトルを検出し、動き補正して内
挿すると変換画像の画質の大幅な改善ができる。この実
施例のテレビジョン方式変換装置は、このような機能を
有効に発揮させるように動作する。
【0043】入力端子8から入力された輝度信号(デジ
タル信号)は、遅延回路1及び前置フィルタ2に与えら
れる。
【0044】この輝度信号は、前置フィルタ2によっ
て、帯域制限及びノンインタレース化(重心補正)さ
れ、1フィールド遅延回路3を介して前フィールド信号
9として動きベクトル検出回路4に与えられると共に、
動きベクトル検出回路4に現フィールド信号10として
直接与えられる。かくして、動きベクトル検出回路4に
よって動きベクトルが検出され、得られた動きベクトル
信号11が、遅延回路1を介した入力輝度信号12に同
期して、ライン数フィールド数変換用2フィールドメモ
リ5に与えられて格納される。
【0045】この2フィールドメモリ5からの前フィー
ルド輝度信号13及び現フィールド輝度信号14の読出
しを通じて、出力側テレビジョン方式に従うライン数へ
の変換及びフィールド数の変換が実行され、この読出し
に同期して、これら前フィールド輝度信号13及び現フ
ィールド輝度信号14に係る動きベクトル信号15も読
み出される。
【0046】読み出された前フィールド輝度信号13及
び現フィールド輝度信号14は、ライン内挿回路6によ
ってライン内挿され、この処理を通じてライン数変換に
よる歪みが除去され、また、次のフィールド内挿を考慮
したノンインタレース化が実行される。
【0047】ライン内挿後の前フィールド輝度信号16
及び現フィールド輝度信号17は、フィールド内挿回路
7によって、動きベクトル信号15を用いた動き補正が
なされた上で加重加算され(フィールド内挿処理が実行
され)、最終的な変換出力信号として出力端子18から
送出される。
【0048】上記実施例によれば、フィールド内挿回路
7が用いる動きベクトル信号を検出する動きベクトル検
出回路4が、ライン数やフィールド数が変換前の入力テ
レビジョン信号から動きベクトル信号を検出するように
したので、動きベクトル検出回路4の前段に3次元の前
置フィルタ2を挿入することができ、従来の出力側のラ
イン内挿回路後に動きベクトル検出を行う方式に較べ、
動きベクトル検出回路への入力信号の雑音を除去がで
き、安定で精度の高い動きベクトル検出が実行できると
共に、全体構成を小形にできる。
【0049】また、上記実施例によれば、動きベクトル
信号が入力側及び出力側に同期しているため、この動き
ベクトルの検出を考慮した入力テレビジョン信号のバッ
ファリング期間が不要となり、フィールド数変換用フィ
ールドメモリ(5)の容量が2フィールドで充分とな
る。
【0050】さらに、上記実施例によれば、フィールド
内挿回路7の前段に必要なノンインタレース回路をライ
ン内挿回路6内の機能として設けることができ、このた
め、大幅なハードウェアの削減が実現でき、また、ライ
ン内挿回路6及びフィールド内挿回路7間に動きベクト
ル検出回路が存在しないので、これらライン内挿回路6
及びフィールド内挿回路7を融合した形の同時処理が可
能となり、画質を向上させることができる。
【0051】なお、上記実施例においては、輝度信号Y
に対するテレビジョン方式変換装置を示したが、本発明
を、赤色差信号R−Yや青色差信号B−Yに対するテレ
ビジョン方式変換装置に適用することができ、さらに
は、原色信号R、G、Bに対するテレビジョン方式変換
装置に適用することができる。また、上述した従来例と
同様に、輝度信号Yについて得た動きベクトル信号を、
色差信号R−Y、B−Yの変換系で用いるようにしても
良い。
【0052】また、上記実施例においては、本発明をテ
レビジョン方式変換装置に適用したものを示したが、他
のテレビジョン信号変換装置に適用しても良い。例え
ば、テレビジョン信号を映画用フィルムに露光させるい
わゆるテレシネや、映画用フィルム上の画像をテレビジ
ョン信号に変換するいわゆるキネテレに適用することが
できる。従って、枚数変換される単位画像は、フィール
ドには限定されず、フレームであっても良い。
【0053】さらに、上記実施例においては、ライン数
変換及びライン内挿を行なう装置を示したが、ライン数
変換及びライン内挿を行なわない装置にも本発明を適用
することができる。
【0054】さらにまた、上記実施例においては、動き
ベクトル信号15をフィールド内挿回路7が利用するも
のを示したが、ライン内挿回路6が動き信号として用い
るようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、動きベ
クトル信号を形成する動きベクトル検出回路が、フィー
ルド数又はフレーム数が変換される前の入力されたテレ
ビジョン信号に同期して動きベクトルの検出を行なうと
共に、画像メモリが、得られた動きベクトル信号をフィ
ールド数又はフレーム数が変換されるテレビジョン信号
に同期して一緒に書込み、フィールド数又はフレーム数
が変換されたテレビジョン信号に同期して読出すように
したので、変換後のテレビジョン信号の画質を向上でき
る小形のテレビジョン信号変換装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のテレビジョン方式変換装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】実施例の前置フィルタの入出力関係を示す説明
図である。
【図4】実施例の動きベクトル検出回路4の一構成例を
示すブロック図である。
【図5】実施例のフィールド内挿回路7の一構成例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1…遅延回路、2…前置フィルタ、3…1フィールド遅
延回路、4…動きベクトル検出回路、5…ライン数フィ
ールド数変換用2フィールドメモリ、6…ライン内挿回
路、7…フィールド内挿回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 卓史 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会 放送センター内 (72)発明者 中島 健二 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会 放送センター内 (72)発明者 山北 淳 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会 放送センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像メモリへの書込み及び読出しを通じ
    て少なくともフィールド数又はフレーム数を変換し、そ
    の変換に伴う歪みを動きベクトル信号を用いた内挿処理
    により除去するテレビジョン信号変換装置において、 上記動きベクトル信号を形成する動きベクトル検出回路
    が、フィールド数又はフレーム数が変換される前の入力
    されたテレビジョン信号に同期して動きベクトルの検出
    を行なうと共に、 上記画像メモリは、得られた動きベクトル信号をフィー
    ルド数又はフレーム数が変換されるテレビジョン信号に
    同期して一緒に書込み、フィールド数又はフレーム数が
    変換されたテレビジョン信号に同期して読出すことを特
    徴とするテレビジョン信号変換装置。
  2. 【請求項2】 ライン数変換構成及びライン数内挿構成
    を有する請求項1に記載のテレビジョン信号変換装置に
    おいて、 ライン数変換用の画像メモリと、上記フィールド数又は
    フレーム数変換用の画像メモリとを共用し、上記動きベ
    クトル検出回路が、この共用画像メモリの入力側のテレ
    ビジョン信号に基づいて、上記動きベクトル信号を形成
    することを特徴とするテレビジョン信号変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002510946A (ja) * 1998-04-03 2002-04-09 ミランダ テクノロジーズ インコーポレイテッド Hdtv(高品位テレビ)に向上させるコンバータ

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