JPH0846861A - 電子的ビューアおよびフイルム・キャリア - Google Patents

電子的ビューアおよびフイルム・キャリア

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JPH0846861A
JPH0846861A JP19376294A JP19376294A JPH0846861A JP H0846861 A JPH0846861 A JP H0846861A JP 19376294 A JP19376294 A JP 19376294A JP 19376294 A JP19376294 A JP 19376294A JP H0846861 A JPH0846861 A JP H0846861A
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JP
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carrier
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film
film carrier
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JP19376294A
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English (en)
Inventor
Mitsufumi Misawa
充史 三沢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 使用態様に応じて照明灯の光量を自動的に切
換える。 【構成】 撮像光学系,CCDおよび信号処理回路を内
蔵したビューア本体11の上部にキャリア・ホルダ12を回
転自在に設け,キャリア・ホルダ12にキャリア差込み口
21を形成するとともにヘッド・カバー13を開閉自在に取
付ける。ヘッド・カバー13には照明灯31Aが設けられ
る。ビューア本体11の両側には支持アーム14が開閉自在
に取付けられる。フイルム・キャリアがキャリア差込み
口21に挿入された第1の使用態様においては,キャリア
検出スイッチの検出信号に基づいて照明灯31Aの照明光
量が相対的に低くなり,フイルム・キャリアを用いない
第2の使用態様においては照明光量が相対的に高くなる
ように光量の切換制御が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明はネガまたはポジ・フイルム,原
稿,その他の対象物を固体電子撮像素子を用いて撮像
し,撮像により得られた映像信号を表示装置に与えて対
象物の像を表示装置に表示することにより,対象物を見
る,またはチェックするために用いられる電子的ビュー
アに関する。
【0002】
【背景技術】ネガ・フイルムに写っている駒を確認,チ
ェックまたは選択するためにネガ・フイルムを肉眼で見
ても分りにくい。そこでネガ・フイルムを固体電子撮像
素子で撮像し,撮像により得られた映像信号をネガ/ポ
ジ反転回路によりポジ画像を表わす映像信号に変換して
出力する電子的ビューア(電子スチル・カメラまたはビ
デオ・カメラ)が知られている。この電子的ビューアか
ら出力される映像信号を表示装置に与えることにより,
ネガ・フイルム上のネガ画像をポジ画像として,しかも
拡大して見ることができる。
【0003】このような電子的ビューアを用いてネガ・
フイルムを見るときには,ネガ・フイルムはフイルム・
キャリアに収められる。キャリアに入れるときにフイル
ムを傷つけたり汚したりする可能性がある。
【0004】フイルムは一般にシース(フイルムを入れ
る透明または半透明の袋)に入れられているので,フイ
ルムの保護の観点からはシースに入ったままの状態でフ
イルムの像を電子的ビューアを用いて見ることができる
ことが好ましい。
【0005】
【発明の開示】フイルム・キャリアに収納された状態で
も,シースに入れられた状態でもフイルムを見ることが
できるとともに,フイルムのみならず,シート,原稿,
その他の対象物を撮影することができる電子的ビューア
を,出願人は既に提案した(特願平5−165018号)。
【0006】この発明は出願人が先に提案した電子的ビ
ューアに適したより詳細な構造,とくにフイルムや原稿
等を照明する照明灯の光量を使用態様に応じて適切に切
換えることができるようにするものである。
【0007】この電子的ビューアは,撮像光学系,この
撮像光学系を通して入射する光像を表わす画像信号を出
力する固体電子撮像素子,およびこの固体電子撮像素子
から出力される画像信号を表示装置に供給可能な映像信
号に変換して出力する画像処理回路を内蔵したビューア
本体,上記撮像光学系の前方の位置にフイルム・キャリ
アを着脱自在に保持する,上記ビューア本体に設けられ
たフイルム・キャリア保持部材,ならびに上記フイルム
・キャリア保持部材に保持されるフイルムを照明する第
1位置(たとえばフイルムよりも前方の位置)と,上記
第1位置と異なる第2位置(たとえばビューア本体の側
方の位置,または第1位置よりもフイルムから遠く離れ
た位置)との間で移動自在に,上記ビューア本体に設け
られた光源を備えている。
【0008】この電子的ビューアにはいくつかの使い方
がある。その代表的な第1の使用態様は,フイルム・キ
ャリア保持部材にフイルム・キャリアを保持させ,かつ
光源を上記第1位置に置くものである。この場合には,
フイルム・キャリア内に収められた被写体であるフイル
ムは光源の近くに位置することになる。
【0009】第2の使用態様は,被写体が原稿やシート
状のものであり,フイルム・キャリア保持部材は利用さ
れない。電子的ビューアは倒立させられるか,または倒
立した状態でスタンド等に固定される。または電子的ビ
ューアを正立させ,その上方に原稿等を保持する。いず
れにしても,光源は上記第2位置にもたらされ,電子的
ビューアの前方に置かれた原稿等を照明するために用い
られる。この場合には,被写体は光源から比較的遠い位
置に置かれる。
【0010】この発明によると,上記光源が第1位置
(第1の使用態様)にあるか,もしくは第2位置(第2
の使用態様)にあるかを検知するセンサが設けられる。
または,上記フイルム・キャリア保持部材にフイルム・
キャリアが保持されているか(第1の使用態様),保持
されていないか(第2の使用態様)を検知するセンサが
設けられる。
【0011】この発明によると,さらに上記センサの検
知出力に基づいて,電子的ビューアが第1の使用態様で
使用されているときには上記光源からの光の光量を相対
的に減少させ,第2の使用態様で使用されているときに
は上記光源からの光量を相対的に増大させるように制御
する光量調節手段が設けられている。
【0012】第1の使用態様においては被写体であるフ
イルムは光源の近くにあるので,光源光量が低下するこ
とにより,フイルムは適切に照明される。第2の使用態
様においては被写体は光源から遠いので光源光量が増大
することにより被写体は適切に照明される。このように
して,いずれの使用態様においても,被写体は適切な光
量で照明されるように,光源の光量が切換えられる。し
かも,センサの検知出力に基づいて光源光量の切換えが
行なわれるので,ユーザは何らの操作を行なう必要がな
い。第1の使用態様においては光源光量が低下するので
省エネルギーを達成できるとともに,無駄な発熱を抑制
できる。
【0013】この明細書において,電子的ビューアは,
電子カメラ(電子スチル・カメラ,ビデオ・カメラ,ス
チル/ビデオ・カメラを含む),画像処理装置,原稿等
を撮像して大型表示装置に写し出す電子的プロジェクタ
の一部の構成または全部の構成を含む概念である。フイ
ルムは,ネガ・フイルム,ポジ・フイルムおよびスライ
ド映写用のスライドを含む。
【0014】
【実施例の説明】図1および図2は電子的ビューアの全
体を示すものであり,それぞれ反対側側面から見た斜視
図である。図3はキャリア・ホルダを90度回転させかつ
ヘッド・カバーを開いた状態を示している。
【0015】これらの図を参照して,電子的ビューア10
はほぼ直方体状のビューア本体11を備えている。このビ
ューア本体11内に後述する撮像光学系,固体電子撮像素
子としてのCCD,信号処理回路,電源回路等が内蔵さ
れている。図においてビューア本体11の上部に撮像光学
系が位置している。したがって,ビューア本体11の上面
の上央部は光像を取込むために開口している。
【0016】このビューア本体11の上部にキャリア・ホ
ルダ12がベース23とともに回転自在(90度の範囲内で)
に取付けられている。キャリア・ホルダ12およびベース
23は概略正方形の枠体であり,上下方向に貫通する穴が
あけられている。キャリア・ホルダ12およびベース23の
取付構造の詳細については後述する。
【0017】キャリア・ホルダ12の平行な2つの側壁に
はキャリア差込み口21があけられている。このキャリア
差込み口21にはネガ・キャリアまたはスライド・キャリ
アが着脱自在に挿入される。このキャリア差込み口21よ
りも少し下の位置において,キャリア・ホルダ12の上記
穴を塞ぐようにベース23に保護ガラス22が設けられてい
る(図4参照)。保護ガラス22はビューア本体11上部に
収納されている撮像光学系を保護するものである。また
キャリア差込み口21の中央部の上の位置にキャリア・ホ
ルダ12に位置決めマーク21Aが設けられている。
【0018】キャリア・ホルダ22のキャリア差込み口21
が設けられていない他の2つの側壁にはベース23に設け
られたヒンジ32によりヘッド・カバー13が開閉自在に設
けられている。このヘッド・カバー13には照明装置31が
設けられている。
【0019】ヘッド・カバー13は閉じられると(図1ま
たは図2参照)ビューア本体11の上部開口を完全に覆
う。ヘッド・カバー13はキャリア・ホルダ12を90度回転
させた状態で完全に開かれると(図3参照),キャリア
・ホルダ12の上面に等しい高さかまたはこれよりも若干
下方に位置する。ヒンジ32はきつく作られており,ヒン
ジ32における摩擦力により,ヘッド・カバー13は閉じら
れた,または任意の角度まで開かれた位置ないしは姿勢
に保持される。
【0020】ビューア本体11の平行な2つの側面には支
持アーム14がその上端においてヒンジ42により開閉自在
に取付けられている。支持アーム14は開閉位置決め機構
(図示略)によって,少し開いた第1安定位置と,かな
り開いた第2安定位置をとる。支持アーム14が閉じた状
態では支持アーム14はビューア本体11の側面に沿ってお
り,かつその下端はビューア本体11の下端よりも下方に
突出する。支持アーム14の両側部分はビューア本体11の
他の側面を抱くように直角に屈曲している。この屈曲し
た角部の外側は横断面からみて階段状に形成されてい
る。階段状部14aの各段部は上下方向に筋のようにのび
ている。この階段状部14aは後述するところから分るよ
うに照明光を外方に反射させるものである。
【0021】一方の支持アーム14には,この電子的ビュ
ーア10をスタンドに取付けるときに用いるスタンド取付
用ねじ穴15が形成されている。
【0022】特に図1を参照して,ビューア本体11の支
持アーム14が取付けられていない他の側面には,ピント
・ダイヤル51,ズーム・ダイヤル52,電源スイッチ53,
電源表示灯54,ネガ黒白/ネガ/ポジ切換スイッチ55,
色合い/明るさ自動ボタン56,色合い/明るさ自動表示
灯57,明るさ調整ダイヤル58,および色合い調整ダイヤ
ル59R,59G,59Bが設けられている。
【0023】ビューア本体11のもう一つの側面には,図
2および図3を参照して,ロック解除ボタン41(上記開
閉位置決め機構におけるロックを解除して支持アーム14
を開くときに用いられる),S映像出力端子61,V映像
出力端子62およびDC入力端子63が設けられている。
【0024】ビューア本体11のこれらの側面の上部には
位置決め斜面11aが形成されている。この斜面11aはヘ
ッド・カバー13の開き角を定めるものである。
【0025】図4はキャリア・ホルダ12の取付構造を示
している。図5はベース,キャリア・ホルダ等の組立て
斜視図である。これらの図面を参照して,ベース23は中
央に突出部23Aを有し,この突出部23Aがビューア本体
11の上端面にあけられた円形開口11Cに回転自在に嵌込
まれている。ベース23の突出部23Aの内側には段部が形
成され,この段部に保護ガラス22が収められる。ベース
23はまた凹所を有し,この凹所内に弾性をもつ材料から
なるガイド29が収められる。ガイド29の両側の抱持部に
キャリア・ホルダ12に形成されたレール12aが摺動自在
にはめ込まれる。レール12aはガイド29の持つ弾性によ
りきつく挟まれる。ベース23,ガイド29およびキャリア
・ホルダ12の中央部には入射光像を取込む矩形の窓があ
けられている。キャリア・ホルダ12がガイド29に対して
移動自在であるから撮像する像のトリミングが可能とな
る。
【0026】ビューア本体11の上端面にあけられた円形
開口11Cの周縁がベース23とエンド・プレート24とによ
って挟まれ,止めねじ25によって,ガイド29,ベース23
およびエンド・プレート24が3箇所において締結されて
いる。ベース23とエンド・プレート24とによる上記開口
周縁の挟持は比較的ゆるく,キャリア・ホルダ12(およ
びベース23)はビューア本体11に対して回転自在であ
る。
【0027】エンド・プレート24の下面には90度の角度
間隔で2箇所に溝が形成されている。クリックばね26は
ビューア本体11に設けられた支持部材(図示略)に固定
され,エンド・プレート24の下面に接している。クリッ
クばね26がエンド・プレート24下面の溝にはまり込む2
つの角度位置においてキャリア・ホルダ12は位置決めさ
れる。キャリア・ホルダ12の90度以上の回転を防止する
ためのストッパ(図示略)が適所に設けられている。
【0028】ベース23にはヒンジ32を構成する2つの筒
状部分32A,32Bが形成されている。ヘッド・カバー13
にもまた2つの筒状部分32C,32Dが形成されている。
筒状部分32Cと32Dとの間に筒状部分32Aが位置し,こ
れらの筒状部分にねじ33が挿入される。ねじ33は筒状部
分32Dの内部に形成されためねじにねじはめられる。一
方,ヒンジ機能に関与しない筒状部分32Bには溝が形成
されている。ヘッド・カバー13に設けられた照明装置31
に電流を流すためのコード27は,ベース23にあけられた
孔,ベース23内面に形成された溝23B,筒状部分32Bの
溝を通って,筒状部分32Dの孔を経てヘッド・カバー13
に至り,照明装置31までのびている。照明装置31は,照
明灯31A,その後側に設けられた反射鏡31B,および照
明灯31Aの前方に設けられたレンズまたは拡散板31Cか
ら構成されている。上記コード27によって照明灯31Aに
電流が流される。
【0029】図6はキャリア・ホルダ12を拡大して示す
ものである。キャリア・ホルダ12は2つの半体12A,12
Bから構成され,これらの半体12Aと12Bがねじ12Cに
より締結されている。キャリア・ホルダ12に形成された
キャリア差込み口21の壁面にはキャリア検出スイッチ28
が設けられている。このキャリア検出スイッチ28はキャ
リア差込み口21に差込まれるネガ・キャリア(フイルム
・キャリア)90(またはスライド・キャリア)によって
押され,キャリア検出信号を出力する。キャリア検出信
号を伝達するコード(図示略)はガイド29にあけられた
穴29aを通り,上述したベース23の溝23Bを通ってビュ
ーア本体11内に導かれる。ネガ・キャリア90にはネガ・
フイルムが収納される。ネガ・キャリア90の裏面(差込
み口21に差込まれたときに照明装置31に対向する面)は
好ましくは拡散板により構成される。
【0030】図10はビューア本体11に内蔵された光学系
および電気回路の構成を示している。
【0031】撮像光学系71はズーム・レンズを含む。ズ
ーム・レンズの位置はズーム・ダイヤル52を手動で操作
することにより調整され,撮像する対象物の拡大率が任
意に設定される。撮像光学系71における合焦調整もピン
ト・ダイヤル51を用いて手動で操作される。
【0032】対象物の光像は撮像光学系71を経てCCD
72上に結像する。CCD72はムービ・カメラと同じよう
に1/60秒の周期で対象物の像を表わす画像信号を出力
するように駆動される。
【0033】CCD72の出力画像信号は前置増幅器73で
増幅されたのちマトリクス回路74に与えられ,輝度信号
Yおよび三原色信号R,G,Bに変換される。
【0034】これらの信号Y,R,G,Bはゲイン制御
増幅回路(以下,GCAという)75Y,75R,75G,75
Bでそれぞれさらに増幅され,ガンマ補正回路76Y,76
R,76G,76Bに入力する。これらの回路でガンマ補正
された輝度信号Yおよび色信号R,G,Bは次にネガ/
ポジ切換回路77に与えられる。
【0035】この電子的ビューアにおける明るさ調整,
色調整,その他の制御は主制御装置70によって実行され
る。主制御装置70は好ましくはCPU,メモリ,その他
の周辺回路(インターフェイスを含む)により構成され
る。
【0036】GCA75Yから出力される輝度信号Yはピ
ーク検出回路79および平均値検出回路80にも与えられ,
これらの回路で輝度信号Yのピーク値および平均値が検
出され,その検出結果は主制御装置70に入力する。色信
号R,G,Bについてもピーク検出回路81R,81G,81
Bによってそのピーク値が検出され,検出結果は主制御
装置70に与えられる。これらのピーク検出および平均値
検出は1/60秒ごとに繰返される。
【0037】色合い/明るさ自動ボタン56が押されたと
きには,主制御装置70によって,入力する各ピーク検出
結果および平均値検出結果に基づいて,再生画像が適切
な明るさと色合いを持つように,前置増幅器73,GCA
75Y,75R,75G,75Bのゲインが調整される。また色
合い/明るさ自動表示灯57が点灯する。
【0038】自動ボタン56が押されていないときには,
明るさ調整ダイヤル58を用いて明るさを,色合い調整ダ
イヤル59R,59G,59Bを用いて色合いを手動で調整す
ることができる。
【0039】主制御装置70はダイヤル58からの入力信号
に応じて前置増幅器73および/またはGCA75Yのゲイ
ンを制御する。主制御装置70はまた,ダイヤル59R,59
G,59Bからの入力信号に応じてGCA75R,75G,75
Bのゲインをそれぞれ制御する。
【0040】切換スイッチ55はスライド・スイッチであ
り,ネガ黒白,ネガおよびポジの3つの位置を持ち,こ
れらのうちのいずれかのモードが選択される。ネガ/ポ
ジ切換回路77は,切換スイッチ55によって選択されたモ
ードに応じた信号処理を行う。対象物がネガの黒白フイ
ルムのときにはネガ黒白モードが選択されるので,グレ
イ画像表示のために切換回路77において輝度信号Yのみ
が選択されてエンコーダ78に与えられる。ネガ・フイル
ムの場合にはネガ・モードが選択されるので,ネガ/ポ
ジ切換回路77において入力信号Y,R,G,Bの反転処
理が行なわれる。
【0041】ネガ/ポジ切換回路77から出力される信号
はエンコーダ78に与えられ,表示装置に与えられるのに
適した形態の映像信号,すなわちS映像信号およびV映
像信号に変換された上でそれぞれの出力端子61および62
に導かれる。
【0042】商用交流電源はACアダプタ(図示略)を
経て適当な電圧のDC電源に変換され,DC入力端子63
に与えられる。
【0043】DC入力端子63に与えられたDC電源は電
源スイッチ82および83をそれぞれ経て電源回路84および
85にそれぞれ与えられる。電源回路84は上述した各回路
に動作電力を供給するものである。電源回路85は照明装
置31にランプ光量調節回路86および上述したコード27を
経て電源を供給するものである。
【0044】電源スイッチ53は電源切,入および照明灯
の3つの位置をもつスライド・スイッチである。電源切
の位置にあるときにはスイッチ82,83はともにオフであ
る。電源入の位置になるとスイッチ82がオンとなり,電
源回路84にDC入力が与えられるとともに電源表示灯54
が点灯する。表示灯の位置では,スイッチ82,83がとも
にオンとなる。これらのスイッチ82,83は電源スイッチ
53の位置に応じて主制御装置70にオン,オフ制御させて
もよい。
【0045】ランプ光量調節装置86はキャリア検出スイ
ッチ28からの信号に応答して照明装置31における照明灯
31Aの光量を調節する。すなわち,検出スイッチ28がネ
ガ・キャリア90を検出しているときには,検出していな
いときに比べて,照明灯31Aの光量が1/2〜1/3程
度になるように,照明灯31Aに供給する電流(または電
圧)を制御する。
【0046】図8は照明灯31Aの光量を調節するための
センサの他の例を示している。キャリア・ホルダ12内に
ヘッド・カバー13の開閉検知スイッチ28Aが設けられて
いる。この検知スイッチ28Aのプランジャはキャリア・
ホルダ12の上面から突出している。ヘッド・カバー13が
閉じられるとヘッド・カバー13によってプランジャが押
され,ヘッド・カバー13の閉鎖検知信号が検知スイッチ
28Aから発生する。この検知信号は,キャリア検出スイ
ッチ28からのキャリア検出信号に代えて,ランプ光量調
節回路86に与えられる。ランプ光量調節回路86は,ヘッ
ド・カバー13の閉鎖検知信号が入力しているときには,
照明灯31Aの光量をこの信号が入力していない場合の1
/2〜1/3程度に減少させる。
【0047】図9(A) , (B)はヘッド・カバー開閉検知
スイッチの他の取付例を示すものである。ヘッド・カバ
ー13のヒンジ32の箇所において,ヘッド・カバー13に一
部に切欠きをもつカム板13Aが取付けられている。この
カム板13Aはヒンジ32の中心軸を中心としてヘッド・カ
バー13と一緒に回動する。ヘッド・カバー開閉検知スイ
ッチ28Bはベース23の適所に取付けられている。カム板
13Aの周面に検知スイッチ28Bのレバーが当接してい
る。カム板13Aの切欠きは,ヘッド・カバー13が閉じて
いるときに検知スイッチ28Bから閉鎖検知信号が出力さ
れ,ヘッド・カバー13が開かれるとこの検知信号が止む
ような位置に形成されている。この検知スイッチ28Bの
閉鎖検知信号は,検知スイッチ28Aの閉鎖検知信号に代
えてランプ光量調節回路86に与えられる。
【0048】上述した構成をもつ電子的ビューアの使い
方について説明する。
【0049】図10は第1の使用態様を示すものであり,
ネガ・キャリア90に収納したネガ・フイルムをポジ画像
で見るものである。
【0050】支持アーム14を第1安定位置まで開き,電
子的ビューア10を立てるとともに支持アーム14で支持さ
せる。電子的ビューアのビューア本体11の下端と支持ア
ーム14の下端は同じ高さ位置,すなわち一水平面上に揃
う。
【0051】ネガ・フイルムを収めたネガ・キャリア90
をキャリア差込み口21に挿入する。ヘッド・カバー13は
閉じた状態に保っておく。電源スイッチ53により照明灯
31Aを点灯する。切換スイッチ55によりネガ・モードを
選択する。
【0052】これにより,ネガ・キャリア90のネガ・フ
イルム中の撮像光学系71の前方に位置決めされた駒の画
像が,電子的ビューア10に接続された表示装置110 の表
示画面にポジ画像として表示される。
【0053】キャリア差込み口21にネガ・キャリア90が
挿入されるので,キャリア検出スイッチ28により挿入さ
れたネガ・キャリア90が検出される。または,ヘッド・
カバー13が閉じられているのでヘッド・カバー開閉検知
スイッチ28Aもしくは28Bにより,ヘッド・カバー13の
閉鎖が検知される。したがって,これらの検出信号また
は検知信号に応答してランプ光量調節回路86により照明
灯31Aの光量が減少する。照明灯31Aはヘッド・カバー
13内に設けられており,ヘッド・カバー13が閉じられて
いる状態においては照明灯31Aはネガ・キャリア90内の
フイルムに近い位置にある。照明灯31Aの照明光量が減
少するので,フイルムは適切な明るさで照明されること
になる。
【0054】ポジ・フイルムの場合には切換スイッチ55
によりポジ・モードが選択されるのはいうまでもない。
ネガ・キャリア90に代えて,スライドが収納されたスラ
イド・キャリアを差込み口21に挿入してスライドの画像
を表示装置110 に表示させることができるのはいうまで
もない。この場合にも,照明灯31Aの照明光量は減少す
る。
【0055】電子的ビューア10から出力される映像信号
をビデオ・レコーダによって,磁気テープ上に記録する
こともできる。また,コンピュータ・システムが映像信
号入力端子を持っている場合には,電子的ビューア10か
ら出力される映像信号をコンピュータ・システムに与え
ることも可能である。
【0056】図11は第2の使用態様を示すものであり,
写真,原稿等を見るものである。
【0057】ヘッド・カバー13を本体11の斜面11aに当
る角度まで広げるとともに,支持アーム14を第2安定位
置まで開ける。電子的ビューア10を倒立させかつ支持ア
ーム14によって支持させる。電子的ビューア10の真下の
位置に見ようとする原稿,写真G等を置く。必要に応じ
て照明灯31Aを点灯する。照明灯31Aによって原稿,写
真G等が照明される。表示装置は図示されていないが,
電子的ビューア10によって撮像された画像が表示される
のはいうまでもない。必要に応じて映像信号を記録する
こともできる。
【0058】キャリア・ホルダ12のキャリア差込み口21
にはネガ・キャリアが挿入されていない。したがってキ
ャリア検出信号はキャリア検出スイッチ28から出力され
ない。または,ヘッド・カバー13は開放されている。し
たがって,ヘッド・カバー閉鎖検知信号はヘッド・カバ
ー開閉検知スイッチ28Aもしくは28Bからは出力されな
い。したがって,ランプ光量調節回路86によって照明灯
31Aの光量は大きい値に保たれる。ヘッド・カバー13に
設けられた照明灯31Aの位置は原稿等Gから比較的遠い
(図10に示す第1の使用態様に比べて)。照明灯31Aか
ら出射する照明光の光量は多いので,比較的遠い位置に
ある原稿も明るく照明されることになる。
【0059】ヘッド・カバー13の両側には若干突出した
翼部13Aが形成されているので,この翼部13Aが支持ア
ーム14とヘッド・カバー13との間のすき間をある程度ふ
さぐ。したがって天井灯等の外部からの光が原稿Gに入
射するのをある程度防止して,外乱のない鮮明な画像を
得ることができる。
【0060】照明灯31Aからの光の一部は支持アーム14
の角部に当る。しかしながらこの角部には階段状部14a
が形成されているので,照明灯31Aからの光は階段状部
14aで反射して鎖線で示すように外方に向い,破線で示
すように原稿Gに向うことがない。
【0061】このように,被写体(フイルム)が照明灯
に近い場合には(第1の使用態様)照明灯の光量を減少
させ,被写体(原稿等)が照明灯から遠い場合には(第
2の使用態様)照明灯の光量を増大させるように,照明
灯の光量を切換えているので,常に適切な明るさで被写
体が照明されることになり,適切に照明された被写体の
像を再生(表示または記録)することが可能となる。ユ
ーザが特別の操作をしなくても使用態様が検知され,こ
の検知信号に基づいて光量切換えが自動的に行なわれ
る。被写体が照明灯に近い場合には照明光量が低下する
ので省エネルギーを達成できるとともに,不要な熱の発
生を未然に防止できる。低光量と高光量の比は各態様に
おける被写体までの距離,その他の要因を考慮して適切
に定めればよいのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子的ビューアの斜視図である。
【図2】別の角度からみた電子的ビューアの斜視図であ
る。
【図3】ヘッド・カバーを開いた状態を示す斜視図であ
る。
【図4】キャリア・ホルダの取付構造を示す断面図であ
る。
【図5】キャリア・ホルダおよびその周辺の部材の組立
斜視図である。
【図6】キャリア検出スイッチの取付状態を示すキャリ
ア・ホルダの拡大組立斜視図である。
【図7】電子的ビューアの電気的構成を示すブロック図
である。
【図8】ヘッド・カバー開閉検知スイッチの取付状態を
示すキャリア・ホルダの斜視図である。
【図9】ヘッド・カバー開閉検知スイッチの他の取付状
態を示すもので,(A) はヘッド・カバーを閉じた状態
を,(B) はヘッド・カバーを開いた状態をそれぞれ示
す。
【図10】電子的ビューアの第1の使用態様を示す斜視
図である。
【図11】電子的ビューアの第2の使用態様を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 電子的ビューア 11 ビューア本体 12 キャリア・ホルダ 13 ヘッド・カバー 14 支持アーム 21 キャリア差込み口 23 ベース 28 キャリア検出スイッチ 28A,28B ヘッド・カバー開閉検知スイッチ 31 照明装置 31A 照明灯 32 ヒンジ 61 S映像出力端子 62 V映像出力端子 70 主制御装置 71 撮像光学系 72 CCD 77 ネガ/ポジ切換回路 86 ランプ光量調節回路 90 ネガ・キャリア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光学系,この撮像光学系を通して入
    射する光像を表わす画像信号を出力する固体電子撮像素
    子,およびこの固体電子撮像素子から出力される画像信
    号を表示装置に供給可能な映像信号に変換して出力する
    画像処理回路を内蔵したビューア本体,上記撮像光学系
    の前方の位置にフイルム・キャリアを着脱自在に保持す
    る,上記ビューア本体に設けられたフイルム・キャリア
    保持部材,上記フイルム・キャリア保持部材に保持され
    るフイルムを照明する第1位置と,上記第1位置と異な
    る第2位置との間で移動自在に,上記ビューア本体に設
    けられた光源,上記光源が第1位置にあるか,もしくは
    第2位置にあるかを検知するセンサ,ならびに上記セン
    サの検知出力に基づいて,上記光源が第1位置にあると
    きには上記光源からの光の光量を相対的に減少させ,上
    記光源が第2位置にあるときには上記光源からの光量を
    相対的に増大させるように制御する光量調節手段,を備
    えた電子的ビューア。
  2. 【請求項2】 撮像光学系,この撮像光学系を通して入
    射する光像を表わす画像信号を出力する固体電子撮像素
    子,およびこの固体電子撮像素子から出力される画像信
    号を表示装置に供給可能な映像信号に変換して出力する
    画像処理回路を内蔵したビューア本体,上記撮像光学系
    の前方の位置にフイルム・キャリアを着脱自在に保持す
    る,上記ビューア本体に設けられたフイルム・キャリア
    保持部材,上記フイルム・キャリア保持部材に保持され
    るフイルムを照明する第1位置と,上記第1位置と異な
    る第2位置との間で移動自在に,上記ビューア本体に設
    けられた光源,上記フイルム・キャリア保持部材にフイ
    ルム・キャリアが保持されているかどうかを検知するセ
    ンサ,ならびに上記センサの検知出力に基づいて,フイ
    ルム・キャリアが上記フイルム・キャリア保持部材に保
    持されている場合には上記光源からの光の光量を相対的
    に減少させ,フイルム・キャリアが上記フイルム・キャ
    リア保持部材に保持されていない場合には上記光源から
    の光の光量を相対的に増大させるように制御する光量調
    節手段,を備えた電子的ビューア。
  3. 【請求項3】 上記撮像光学系の前方を覆う開閉自在な
    ヘッド・カバーが上記ビューア本体に開閉自在に設けら
    れ,上記ヘッド・カバーに上記光源が設けられている,
    請求項1または2に記載の電子的ビューア。
  4. 【請求項4】 開閉自在な少なくとも2本の支持アーム
    を備え,これらの支持アームがビューア本体に揺動自在
    に枢着されている,請求項1または2に記載の電子的ビ
    ューア。
JP19376294A 1994-07-27 1994-07-27 電子的ビューアおよびフイルム・キャリア Pending JPH0846861A (ja)

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