JPH0846410A - 非可逆回路装置 - Google Patents

非可逆回路装置

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JPH0846410A
JPH0846410A JP17581894A JP17581894A JPH0846410A JP H0846410 A JPH0846410 A JP H0846410A JP 17581894 A JP17581894 A JP 17581894A JP 17581894 A JP17581894 A JP 17581894A JP H0846410 A JPH0846410 A JP H0846410A
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strip conductors
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conductors
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明人 渡辺
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宜紀 松丸
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稔 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特性劣化を招くことなく、小型化及び薄型化
を図る。 【構成】 3つのストリップ導体21〜23は、それぞ
れが互いに約120度の角度で交叉するように支持基板
1上に配置されている。3つのストリップ導体21〜2
3のうち、2つのストリップ導体21及び22は、支持
基板1の一面11側に配置されており、残りのストリッ
プ導体23は支持基板1の他面12上に配置されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非可逆回路装置に関す
る。本発明に係る非可逆回路装置は、自動車電話、携帯
電話、コードレス電話等の通信システムにおいて、アイ
ソレータまたはサーキュレータとして用いられる。
【0002】
【従来の技術】非可逆回路装置は、自動車電話、携帯電
話、コードレス電話等の通信システムにおいて、アイソ
レータまたはサーキュレータとして用いられる。非可逆
回路装置の従来技術としては、例えば、実開平3ー84
604号公報に記載されたものが知られている。その一
般的な構成は、中心導体の両側にフェライト、YIG等
のフェリ磁性体を配置し、このフェリ磁性体の外側に、
それぞれ永久磁石を配置した構造となっている。従っ
て、2つのフェリ磁性体と、2つの永久磁石を用いるこ
とが基本である。中心導体は一枚の支持基板上で互いに
120度の角度で交叉するよう配置された3つのストリ
ップ導体を含んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】非可逆回路装置は、前
述したように、自動車電話、携帯電話、コードレス電話
等の通信システム等に用いられるものであるから、その
小型化及び薄型化は極めて重要な事項である。しかし、
従来の一般的な非可逆回路装置は、2個のフェリ磁性体
及び2個の永久磁石を用いていたから、小型、薄型化に
限界があった。
【0004】小型化及び薄型化の要請に対して、例え
ば、特開平2ー260513号公報や、特開平6ー16
3319号公報は、端子間容量及び接地容量を取得する
積層型コンデンサ基板に、フェリ磁性体を挿入する孔を
設け、その孔にフェリ磁性体を挿入することにより、小
型化及び薄型化を図る技術を開示しているが、2個のフ
ェリ磁性体及び2個の永久磁石を使用することが前提で
あるので、やはり、小型化及び薄型化に限界があった。
【0005】小型化及び薄型化に有効な手段は、2個づ
つ備えられるフェリ磁性体及び永久磁石を1個に減らす
ことである。1個の永久磁石を用いる試みは既になさ
れ、そのような製品も既に実用されている。また、特開
昭63ー107203号公報は、一個のフェリ磁性体を
を用いる技術を開示している。
【0006】しかし、従来の中心導体の構造のもとで、
フェリ磁性体を1個にすることは、次のような技術上の
問題を招くために、実現が困難である。即ち、従来の中
心導体は、120度の角度で交叉すべき3つのストリッ
プ導体の各半片を、支持基板の両面にそれぞれほぼ均等
に配置してある。このため、フェリ磁性体を1個にした
場合、フェリ磁性体と向き合う一面に配置されたストリ
ップ導体の3つの半片と、フェリ磁性体との間の距離よ
り、支持基板の他面に配置されたストリップ導体の他の
3つの半片とフェリ磁性体との間の距離の方が、支持基
板の厚み分だけ大きくなる。この結果、3つのストリッ
プ導体のそれぞれとフェリ磁性体との結合が、支持基板
の他面側で疎になり、挿入損失が増え、特性が劣化す
る。
【0007】本発明の課題は、特性劣化を招くことな
く、小型化及び薄型化を図った非可逆回路装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のため
本発明に係る非可逆回路装置は、中心導体と、フェリ
磁性体と、永久磁石とを含む。前記中心導体は、支持基
板と、ストリップ導体とを含んでおり、前記ストリップ
導体は、3つであって、それぞれが互いに約120度の
角度で交叉するように前記支持基板上に配置されてい
る。前記3つのストリップ導体のうち、2つのストリッ
プ導体は、前記支持基板の一面側に配置され、残りのス
トリップ導体は前記支持基板の他面上に配置されてい
る。
【0009】更に、前記支持基板の一面側に配置された
前記2つのストリップ導体は、交叉領域において、一方
が前記一面側で連続し、他方が前記一面側では不連続
で、かつ、前記支持基板の他面側に配置された連結導体
によって連続している。
【0010】前記フェリ磁性体は、1個であって、前記
中心導体と面対向するように配置されており、前記永久
磁石は、前記フェリ磁性体に直流磁界を印加する。
【0011】一例において、前記支持基板の前記一面側
に配置された前記2つのストリップ導体は、入出力用ス
トリップ導体を構成している。前記残りのストリップ導
体は、抵抗を介して接地される。
【0012】
【作用】ストリップ導体は3つであって、それぞれが互
いに約120度の角度で交叉するように支持基板上に配
置されているから、フェリ磁性体、永久磁石、更に好ま
しくは、コンデンサを組み合わせることにより、サーキ
ュレータまたはアイソレータとして使用する非可逆回路
装置を実現できる。
【0013】3つのストリップ導体のうち、2つのスト
リップ導体は、支持基板の一面側に配置されており、残
りのストリップ導体は支持基板の他面上に配置されてい
るから、支持基板の両面の何れか一方側にフェリ磁性体
を配置した場合、3つあるストリップ導体の内の2つ
は、フェリ磁性体に対してほぼ等しい条件で結合する。
このため、この2つのストリップ導体を入出力用として
用いることにより、フェリ磁性体との結合の差に起因す
る挿入損失の増大を回避し、2つのフェリ磁性体を用い
た場合と遜色のない特性を確保することができる。ここ
で述べる特性確保作用は、1個のフェリ磁性体を用いる
ことを前提として論じているので、フェリ磁性体の数を
半減させ、部品点数の減少、薄型化及び小型化を図りな
がら、2つのフェリ磁性体を用いた場合と遜色のない特
性を確保することができることになる。支持基板の他面
側に配置された残りのストリップ導体は、一面側に配置
された2つのストリップ導体とは異なる条件で、フェリ
磁性体と結合することになるが、この残りのストリップ
導体は、アイソレータの場合、接地用として用いること
になるので、何ら問題は生じない。
【0014】また、3つのストリップ導体のうち、2つ
のストリップ導体は、支持基板の一面側に配置されてお
り、残りのストリップ導体は支持基板の他面上に配置さ
れているから、交叉領域においてストリップ導体間に形
成すべき絶縁用立体交叉構造は、2つのストリップ導体
についてのみ考慮すればよい。このため、立体交叉構造
が簡単になる。
【0015】支持基板の一面側に形成される2つのスト
リップ導体の具体的態様として、交叉領域において、一
方が支持基板の一面側で連続し、他方が一面側では不連
続で、かつ、支持基板の他面側に配置された連結導体に
よって連続する構造をとることにより、2つのストリッ
プ導体間に形成すべき立体交叉構造を容易に実現でき
る。
【0016】また、1個のフェリ磁性体を用いるので、
フェリ磁性体の数を半減させ、それによって、部品点数
の減少、小型化及び薄型化を図った非可逆回路装置を実
現できる。
【0017】更に、2つのストリップ導体の配置されて
いる支持基板の一面側がフェリ磁性体と対向するから、
2つのストリップ導体とフェリ磁性体との結合を密にす
ることができる。かかる構造のもとで、支持基板の一面
側に配置された2つのストリップ導体が入出力用ストリ
ップ導体を構成し、残りのストリップ導体が抵抗を介し
て接地される構造をとることにより、2つのストリップ
導体とフェリ磁性体との結合を密にし、2つのフェリ磁
性体を用いた場合と遜色のない特性を有するアイソレー
タを実現できる。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係る非可逆回路装置の分解斜
視図、図2は図1に示した非可逆回路装置の平面図、図
3は図2のA3−A3線上における断面、図4はその使
用状態における回路図、図5は本発明に係る非可逆回路
装置に用いられてる中心導体の平面図、図6は図5に示
した中心導体の裏面図である。本発明に係る非可逆回路
装置は、中心導体3と、フェリ磁性体4と、永久磁石5
とを含む。
【0019】中心導体3は、図5及び図6に図示されて
いるように、支持基板1と、ストリップ導体21〜23
とを含む。ストリップ導体21〜23は3つであって、
それぞれが互いに約120度の角度で交叉するように支
持基板1上に配置されている。3つのストリップ導体2
1〜23のうち、ストリップ導体21及び22は、交叉
領域P1〜P4を除く大部分が支持基板1の一面11に
配置(図5参照)されており、残りのストリップ導体2
3は支持基板1の他面上に配置(図6参照)されてい
る。
【0020】上述のように、ストリップ導体21〜23
は3つであって、それぞれが互いに約120度の角度で
交叉するように支持基板1上に配置されているから、フ
ェリ磁性体4、永久磁石5、更に好ましくは、コンデン
サを組み合わせることにより、サーキュレータまたはア
イソレータとして使用する非可逆回路装置を実現でき
る。
【0021】しかも、3つのストリップ導体21〜23
のうち、2つのストリップ導体21及び22は、支持基
板1の一面11に配置されており、残りのストリップ導
体23は支持基板1の他面12に配置されているから、
非可逆回路装置に用いた場合、後で詳述する如く、特性
劣化を招くことなく、小型化及び薄型化を図り得る。
【0022】また、3つのストリップ導体21〜23の
うち、2つのストリップ導体21及び22は、支持基板
1の一面11に配置されており、残りのストリップ導体
23は支持基板1の他面12に配置されているから、交
叉領域P1〜P4においてストリップ導体間に形成すべ
き絶縁用立体交叉構造は、2つのストリップ導体21、
22についてのみ考慮すればよい。このため、立体交叉
構造が簡単になる。
【0023】更に、支持基板1の一面11に形成される
2つのストリップ導体21、22の具体的態様として、
交叉領域P1〜P4において、一方が支持基板1の一面
11で連続し、他方が一面11では不連続で、かつ、支
持基板1の他面12に配置された連結導体24、25、
26、27によって連続する構造をとる。これにより、
2つのストリップ導体21ー22間に形成すべき立体交
叉構造を容易に実現できる。
【0024】図5及び図6の実施例において、ストリッ
プ導体21は両端に端子部211及び212を有すると
共に、端子部211と端子部212の間に2本の平行す
るストリップライン213及び214を有する。
【0025】ストリップ導体22は両端に端子部221
及び222を有すると共に、端子部221と端子部22
2の間に2本の平行するストリップライン223及び2
24を有する。
【0026】ストリップ導体21のストリップライン2
13は、ストリップ導体22のストリップライン223
及び224と、交叉領域P1、P2において交叉する。
ストリップライン213は、交叉領域P1では連続する
が、交叉領域P2では不連続となる。この不連続は、支
持基板1の他面側に設けられた連結導体24によって解
消される。従って、ストリップライン213は、連結導
体24を介して端子部211及び212の間で連続する
ことになる。
【0027】ストリップ導体21のストリップライン2
14は、ストリップ導体22のストリップライン223
及び224と、交叉領域P3、P4において交叉する。
ストリップライン214は、交叉領域P4では連続する
が、交叉領域P3では不連続となる。この不連続は、支
持基板1の他面側に設けられた連結導体25によって解
消される。従って、ストリップライン214も、連結導
体25を介して端子部211及び212の間で連続する
ことになる。
【0028】ストリップ導体22のストリップライン2
23は、ストリップ導体21のストリップライン213
及び214と、交叉領域P1、P3において交叉する。
ストリップライン223は、交叉領域P3では連続する
が、交叉領域P1では不連続となる。この不連続は、支
持基板1の他面側に設けられた連結導体27によって解
消される。従って、ストリップライン223は、連結導
体27を介して端子部221及び222の間で連続する
ことになる。
【0029】ストリップ導体22のストリップライン2
24は、ストリップ導体21のストリップライン213
及び214と、交叉領域P2、P4において交叉する。
ストリップライン224は、交叉領域P2では連続する
が、交叉領域P4では不連続となる。この不連続は、支
持基板1の他面12に設けられた連結導体26によって
解消される。従って、ストリップライン224も、連結
導体26を介して端子部221及び222の間で連続す
ることになる。
【0030】ストリップライン213、214、22
3、224と連結導体24〜27は、支持基板1の一面
11から他面12に貫通する貫通導体28によって接続
されている。これらの貫通導体28はメッキによって形
成できる。また、ストリップ導体21の端子部211、
212と対向する他面12の位置に端子部215及び2
16があり、端子部211と端子部215、及び、端子
部212と端子部216は貫通導体29によって互いに
導通している。同様に、ストリップ導体22の端子部2
21、222と対向する他面12の位置に端子部225
及び226があり、端子部221と端子部225、及
び、端子部222と端子部226は貫通導体29によっ
て互いに導通している。
【0031】ストリップ導体23は、両端に端子部23
1及び232を有すると共に、端子部231と端子部2
32の間に2本の平行するストリップライン233及び
234を有する。ストリップライン233及び234
は、連結導体24〜27と間隔を隔てて配置されてい
る。端子部231、232は貫通導体237によって、
支持基板1の一面11に設けられた端子部235、23
6にそれぞれ導通している。
【0032】フェリ磁性体4は1個であって、中心導体
3と面対向するように配置されている。フェリ磁性体4
2は、YIG(イットリュウムー鉄ーガーネット)など
のフェリ磁性体からなる。永久磁石5はフェリ磁性体4
に直流磁界を印加する。
【0033】中心導体3は、好ましくは、2つのストリ
ップ導体21、22の配置されている支持基板1の一面
11がフェリ磁性体4と対向するように配置する。この
様な構造をとる場合は、支持基板1の一面11に配置さ
れた2つのストリップ導体21、22が、入出力用スト
リップ導体を構成し、ストリップ導体23が抵抗を介し
て接地されるような回路接続し、無反射終端端を構成す
る。
【0034】実施例においては、更に、コンデンサ積層
体6、シールド部材7、ケース8、ヨーク91、92、
抵抗器10を含んでいる。コンデンサ積層体6は、図4
の端子間容量C11〜C13及び接地容量C01〜C0
3を取得できる積層構造を有する。そのようなコンデン
サ積層体6の構造は、例えば特開平6ー163319号
公報に記載されている。コンデンサ積層体6は、面内に
フェリ磁性体4を挿入するための孔61を有する。シー
ルド部材7は、薄い銅板に銀メッキを施したものであ
る。
【0035】ケース8は、絶縁材料、例えば、樹脂で構
成されている。ケース8は、中心導体3を載せる面に、
端子81から導かれた電極811、端子82から導かれ
た電極821、端子83から導かれた電極831及び端
子84から導かれた電極841を有する。これらの電極
811〜841は、中心導体3、コンデンサ積層体6及
び抵抗器10を、図4に示す回路構成となるように接続
するために用いられる。
【0036】ヨーク91は、鉄に銀メッキをしたものに
フッ素樹脂をコートしたものが使用でき、ヨーク92は
薄い鉄板にニッケルメッキしたものが使用できる。
【0037】抵抗器10は、抵抗体10aと、この抵抗
体10aの両側に導通する電極10b、10cを有し、
ケース8の上面の一辺側に配置されている。この抵抗器
10は、抵抗体10aとして、例えば、アルミナ基板上
に酸化ルテニウム(RuO)等の抵抗材料を、電極10
b、10cとして銀ーパラジウム(AgPd)等の電極
材料を用いて印刷技術によって形成される。
【0038】組み立てに当たっては、ケース8の孔の中
に永久磁石5を挿入し、次に、ケース8の上面の一辺側
に抵抗器10を配置し、次に、中心導体3をケース8の
上に載せ、中心導体3の上にコンデンサ積層体6を載
せ、コンデンサ積層体6の孔61の中に上側のフェリ磁
性体4を挿入し、次にシールド部材7を被せる。続い
て、ヨーク91、92を固定する。これにより、図4に
示す構造のアイソレータが得られる。
【0039】図4において、ストリップ導体21の端子
部215は、電極831を介して、端子83に接続され
る。端子83は入力端子INとして用いられる。ストリ
ップ導体22の端子部225は、電極841を介して、
端子84に接続される。端子84は出力端子OUTを構
成する。ストリップ導体23の端子部237は、抵抗器
10による抵抗Rの一端に接続される。抵抗Rの他端
は、電極811を介して、端子81に接続される、端子
81は接地用端子として用いられる。コンデンサ積層体
6によって得られる接地容量C01〜C03は電極81
1を介して、端子81に接続される。これにより、スト
リップ導体21、22を入出力ストリップ導体とし、ス
トリップ導体23を接地用ストリップ導体とするアイソ
レータが得られる。端子間容量C11〜C13は、接地
容量C01〜C03と共に、コンデンサ積層体6によっ
て得られる。図1〜図4に示すようなコンデンサ積層体
6、中心導体3及び抵抗器10の接続関係は、例えば特
開平6ー163319号公報によって公知である。
【0040】本発明に係る非可逆回路装置において、中
心導体3は、図5及び図6を参照して説明したように、
3つのストリップ導体21〜23のそれぞれが互いに約
120度の角度で交叉するように支持基板1上に配置さ
れているから、フェリ磁性体4、永久磁石5、更に好ま
しくは、コンデンサ積層体6を組み合わせることによ
り、サーキュレータまたはアイソレータとして使用する
非可逆回路装置を実現できる。
【0041】また、3つのストリップ導体21〜23の
うち、2つのストリップ導体21及び22は、支持基板
1の一面11に配置されており、残りのストリップ導体
23は支持基板1の他面12に配置されているから、支
持基板1の両面の何れか一方側にフェリ磁性体4を配置
した場合、3つのストリップ導体21〜23のうち、2
つのストリップ導体21及び22は、フェリ磁性体4に
対してほぼ等しい条件で結合する。このため、この2つ
のストリップ導体ストリップ導体21及び22を入出力
用として用いることにより、フェリ磁性体4との結合の
差に起因する挿入損失の増大を回避し、2つのフェリ磁
性体4を用いた場合と遜色のない特性を確保することが
できる。
【0042】ここで述べる特性確保作用は、1個のフェ
リ磁性体4を用いることを前提として論じているので、
フェリ磁性体4の数を半減させ、部品点数の減少、薄型
化及び小型化を図りながら、2つのフェリ磁性体4を用
いた場合と遜色のない特性を確保することができること
になる。
【0043】支持基板1の他面12に配置されたストリ
ップ導体23は、一面11に配置された2つのストリッ
プ導体21、23とは異なる条件で、フェリ磁性体4と
結合することになるが、ストリップ導体23は、アイソ
レータの場合、抵抗器10を介して接地して用いること
になるので、何ら問題は生じない。
【0044】更に、2つのストリップ導体21、22の
配置されている支持基板1の一面11がフェリ磁性体4
と対向する構造としたことにより、2つのストリップ導
体21、22とフェリ磁性体4との結合を密にすること
ができる。かかる構造のもとで、支持基板1の一面11
に配置されたストリップ導体21、23が入出力用スト
リップ導体を構成し、ストリップ導体23が抵抗器10
を介して接地され、抵抗器10により無反射終端を構成
する好ましい例では、入出力用ストリップ導体21、2
2とフェリ磁性体4との結合を密にし、2つのフェリ磁
性体を用いた場合と遜色のない特性を有するアイソレー
タを実現できる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、特
性劣化を招くことなく、小型化及び薄型化を図った非可
逆回路装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非可逆回路装置の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した非可逆回路装置の平面図である。
【図3】図2のA3−A3線上における断面である。
【図4】本発明に係る非可逆回路装置の使用状態におけ
る回路図である。
【図5】本発明に係る非可逆回路装置に用いられる中心
導体の平面図である。
【図6】図5に示した中心導体の裏面図である。
【符号の説明】
1 支持基板 11 一面 12 他面 21〜23 ストリップ導体 P1〜P4 交叉領域 3 中心導体 4 フェリ磁性体 5 永久磁石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体と、フェリ磁性体と、永久磁石
    とを含む非可逆回路装置であって、 前記中心導体は、支持基板と、ストリップ導体とを含ん
    でおり、 前記ストリップ導体は、3つであって、それぞれが互い
    に約120度の角度で交叉するように前記支持基板上に
    配置されており、 前記3つのストリップ導体のうち、2つのストリップ導
    体は、前記支持基板の一面側に配置され、残りのストリ
    ップ導体は前記支持基板の他面上に配置されており、 前記支持基板の一面側に配置された前記2つのストリッ
    プ導体は、交叉領域において、一方が前記一面側で連続
    し、他方が前記一面側では不連続で、かつ、前記支持基
    板の他面側に配置された連結導体によって連続してお
    り、 前記フェリ磁性体は、1個であって、前記中心導体と面
    対向するように配置されており、 前記永久磁石は、前記フェリ磁性体に直流磁界を印加す
    る非可逆回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非可逆回路装置であっ
    て、 前記支持基板の前記一面側に配置された前記2つのスト
    リップ導体は、入出力用ストリップ導体を構成してお
    り、 前記残りのストリップ導体は、抵抗を介して接地される
    非可逆回路装置。
JP17581894A 1994-07-27 1994-07-27 非可逆回路装置 Expired - Fee Related JP3353858B2 (ja)

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