JPH0846325A - セラミックス配線基板の製造方法 - Google Patents
セラミックス配線基板の製造方法Info
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- JPH0846325A JPH0846325A JP6193546A JP19354694A JPH0846325A JP H0846325 A JPH0846325 A JP H0846325A JP 6193546 A JP6193546 A JP 6193546A JP 19354694 A JP19354694 A JP 19354694A JP H0846325 A JPH0846325 A JP H0846325A
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Abstract
による不良品の発生を低減してセラミックス基板上に微
細なパターンの金属配線板を正確に、かつ安価に形成で
き、さらには耐熱衝撃性が優れ従来よりも高い信頼性が
得られるセラミックス配線基板の製造方法の提供。 【構成】 セラミックス基板1の表面に活性金属ろう材
を含む接合用ペーストを用いて、配線パターン形状の接
合用ペースト2を、またパターンの外に配線パターンで
ない外周部の接合用ペースト3を該パターンを囲むよう
に印刷塗布し、基板の塗布面と金属板4とを合わせて積
層配置し、熱処理して接合し、接合体の金属板上に配線
パターンに応じたレジスト5を形成後、エッチングによ
り金属板の不要部分を溶解除去して配線パターン6を有
する金属配線板を形成し、さらにパターン外側に残った
ろう材部もエッチングして配線基板を得る。
Description
基板とをろう材層を介して接合したセラミックス配線基
板の製造方法に関する。
熱伝導性、低熱膨脹性等の特徴を有することから、電子
部品特に高出力、高電力型の半導体素子の搭載用基板と
して実用化されている。セラミックス基板を電子部品の
搭載用基板として利用する場合には、電気回路の形成等
を目的として、金属と接合することが不可欠である。配
線基板を製造する際のセラミックス基板と金属配線板と
の接合方法としては、所用形状の銅配線板とセラミック
ス基板とを直接接合させるいわゆるダイレクト・ボンド
・カッパー(DBC)法や、活性金属を用いる接合方法
等が知られている。
クス基板上に直接接合できることから、製造工程の短縮
を図れる等の利点を有するものの、接合面全体の接合品
質を安定に保つことが難しく、未接合部分が残りやすい
ために、微細な配線パターンを形成することは困難であ
った。そこで、セラミックス基板上に板状の銅板等を活
性金属法により均一に接合し、銅板にエッチング処理を
施して、微細な配線パターンを形成することが行われて
いる。
たセラミックス基板に活性金属を塗布後接合する方法に
は、以下の問題や要求があった。
やすい。
がって見えるものが多いが、これはパターンの外周の接
合が完全でないことによるもので未接合による不良であ
る。この未接合はパターンの内部にはなく外周において
のみ特定されることから接合化学反応そのもののばらつ
きによるものではなく、金属板とセラミックスの収縮率
の違いによる歪みの発生といった物理的なことに起因す
る現象であるとと思われる。
も要求が厳しいのは耐熱衝撃性を代表とする信頼性の向
上である。活性金属法は接合強度の高い接合体を生じる
が、接合界面に脆い反応生成物をつくるので耐熱衝撃性
が直接接合基板と比べ低くなる可能性がある。実際に
は、ろう材層を熱応力緩衝層として設計する等の方法で
直接接合基板と同等以上の特性を有するものが得られて
いるが、さらに高い信頼性が求められている。
ミックス基板との接合の不具合による不良品の発生を低
減してセラミックス基板上に微細なパターンの金属配線
板を正確に、かつ安価に形成でき、さらには耐熱衝撃性
が優れ、従来よりも高い信頼性がを持つセラミックス配
線基板の製造方法を提供することにある。
成すべく研究の結果、セラミックス基板上に接合用ペー
ストで塗布された配線パターン形状のペースト層の外側
外周部に該パターンを取り囲むように接合用ペーストを
塗布して金属板と接合すれば、前述の未接合部の発生を
防止できること、あるいは前記接合用ペーストのパター
ン内に一部未接合部を設け、すなわち、たとえば配線パ
ターン形状ペースト層の内側にその外周に沿って一定の
幅を持つ溝状に接合用ペーストを塗布しない部分を設け
て接合後、熱処理、金属板のエッチング等を経て金属配
線を形成すれば、得られる配線基板はヒートサイクル性
が格別に向上することを見いだし本発明に到達した。
セラミックス基板を用いて、活性金属含有ろう材を含む
接合用ペーストをセラミックス基板上に所望の配線パタ
ーン形状に塗布し、金属板とセラミックス基板とを積層
配置後、熱処理を施してこれらを接合し、さらにエッチ
ング処理して所望の配線パターンを有する金属配線板を
形成するセラミックス配線基板の製造方法において、塗
布された配線パターン形状の接合用ペースト層の外側外
周部に該パターンを取り囲むようにさらに接合用ペース
トを塗布する工程を含むことを特徴とするセラミックス
配線基板の製造方法を提供することであり、第2に、金
属板およびセラミックス基板を用いて、活性金属含有ろ
う材を含む接合用ペーストをセラミックス基板上に所望
の配線パターン形状に塗布し、金属板とセラミックス基
板とを積層配置後、熱処理を施してこれらを接合し、さ
らにエッチング処理して所望の配線パターンを有する金
属配線板を形成するセラミックス配線基板の製造方法に
おいて、接合用ペースト層の一部に未接合部を設けるこ
とにより、すなわち、たとえば塗布された配線パターン
形状ペースト層の内側にその外周に沿って一定の幅を持
つ接合用ペーストを塗布しない部分を設けておくことを
特徴とするセラミックス配線基板の製造方法を提供する
ことであり、第3に、金属板およびセラミックス基板を
用いて、活性金属含有ろう材を含む接合用ペーストをセ
ラミックス基板上に所望の配線パターン形状に塗布し、
金属板とセラミックス基板とを積層配置後、熱処理を施
してこれらを接合し、さらにエッチング処理して所望の
配線パターンを有する金属配線板を形成するセラミック
ス配線基板の製造方法において、塗布された所望の配線
パターン形状の接合用ペースト層の外側外周部に該パタ
ーンを取り囲むようにさらに接合用ペーストを塗布し、
かつ該配線パターン形状ペースト層の内側に前記第2の
場合と同様に、たとえばその外周に沿って一定の幅を持
つ溝状に接合用ペーストを塗布しない部分を設けておく
ことを特徴とするセラミックス配線基板の製造方法を提
供することである。
ックス基板に塗布するに際し、所望の配線パターン形状
の接合用ペースト層の外側外周部に、該パターン形状を
取り囲むようにさらに接合用ペーストを塗布しておくこ
とにより、パターン外周部の未接合欠陥が激減する。
トを所望の配線パターン形状に塗布した層そのものの中
に一部未接合部を設けることにより、すなわち、たとえ
ばその内側にその外周に沿って該ペーストを塗布しない
溝状の非接触部を設けることにより耐熱衝撃性が格段に
向上する。
たセラミックス配線基板の製造工程を順に示す斜視図で
ある。これらを参照して以下説明する。
法縦25×横50×厚さ0.635mmのセラミックス基
板1の表面に、活性金属ろう材を含む接合用ペーストを
用いて所望の配線パターン形状の接合用ペースト2を、
またパターンの外側に配線パターンでない外周部の接合
用ペースト3を所望のパターンを囲むように、この場合
直線状にスクリーン印刷法を用いて塗布する。なお基板
1の裏面にも別の配線パターン形状の接合用ペースト2
を塗布しておく。
uの共晶組成を持つものに、活性金属成分たるTiを適
量配合したものが用いられる。上記ろう材への活性金属
の添加量は例えば2%である。また、セラミックス基板
としては酸化アルミニウム(Al2 O3 )基板を用い
た。
合用ペースト2および3を塗布した面と2枚の金属板4
を合わせて接合配置する。金属板としては縦25×横5
0×厚さ0.3mmの銅板を用いた。
に応じた条件(雰囲気、温度、時間等)により熱処理を
施し、金属板4とセラミックス基板1とを接合する。接
合は10-4Torrの真空中、850℃の温度で20分程度
加熱処理することにより行われる。
板4との接合体に位置合わせを行い、金属板4上に、同
図(c)に示すように、配線パターンに応じたレジスト
5を形成する。このレジストを形成した状態で、金属板
4に応じたエッチング液例えばFeCl3 液でシャワリ
ングし、金属板4の不要部分を溶解除去して、同図
(d)に見られるように、所望の配線パターン6を有す
る金属配線板を形成する。
外側に残ったろう材部は必要に応じて特殊なエッチング
液を用いて溶解除去し、同図(e)に見られるように、
所望の配線パターン6を有するセラミックス配線基板を
得る。
たセラミックス配線基板の製造工程を順に示す斜視図
(a〜d)および各斜視図それぞれに対応する断面図
(e〜h)である。これらを参照して以下説明する。
うに、寸法縦25×横50×厚さ0.635mmのセラミ
ックス基板1の表面に、活性金属ろう材を含む接合用ペ
ーストを所望の配線パターン形状に印刷するに際し、該
パターン形状を外周とし、それより0.5mm内側に幅
0.5mmのろう材を印刷しないパターン非接触部7を設
けるようにした。なお基板1の裏面にも別の配線パター
ン形状の接合用ペーストを塗布した。
uの共晶組成を持つものに活性金属成分たるTiを適量
配合した活性金属ろう材を樹脂結合剤および分散媒によ
ってペースト化したものが用いられる。
あった。また、セラミックス基板としては酸化アルミニ
ウム(Al2 O3 )基板を用いた。
と2枚の金属板4を合わせて同図(b)、(f)に示す
ように、接合配置する。金属板4には縦25×横50×
厚さ0.3mmの銅板を用いた。
に応じた条件(雰囲気、温度、時間等)により熱処理を
施し、金属板4とセラミックス基板1とを接合する。接
合は例えば10-4Torrの真空中、850℃で20分加熱
処理することにより行われる。
板4との接合体に位置合わせを行い、同図(c)、
(g)のように、2枚の金属板4の上下にそれぞれの配
線パターンに応じたレジスト5を形成する。このレジス
トを形成した状態で、金属板4に応じたエッチング液例
えばFeCl3 液でシャワリングし、金属板4の不要部
分を溶解除去して、同図(d)、(h)に示すように、
所望の配線パターン6を有する金属配線板を形成し、所
望のセラミックス配線基板を得る。
の窒化アルミニウム(AlN)基板に、所望の配線パタ
ーン形状の接合用ペーストおよび該パターン形状を取り
囲むように幅2mmで厚みは該パターン形状と同じくした
Ag−Cu系の接合用ペーストを塗布した。
3mmの銅板を用いた。このAlN基板と銅板とを積層配
置した後、10-4Torrの真空中、850℃で20分間加
熱処理し、銅板とAlN基板とを接合した。
銅板上にレジストを配線パターンに応じて印刷した後、
FeCl3 液でエッチングした。このエッチング処理に
より銅板の不要部分を溶解除去して、さらに残った外周
部の接合用ペーストについてもエッチング除去し、所望
とする配線パターンを有する銅配線板を形成し、目的と
する配線基板を得た。
に、所望の配線パターン形状の接合用ペーストを塗布す
るに際し、該パターン形状の外側から0.5mm内側に幅
0.5mmのろう材を印刷しないパターン非接合部を設け
てAg−Cu系接合用ペーストを塗布した。金属板とし
て、縦25×横50×厚さ0.3mmの銅板を用いた。
レジストの形成およびエッチング等は実施例2に述べら
れている要領にしたがって処理し、所望の配線パターン
を有する銅配線板を形成し、目的とする配線基板を得
た。
の表面に施される接合用ペーストの塗布状況を示す斜視
図である。
の表面に、活性金属を含む接合用ペーストを所望の配線
パターン形状に印刷するに際し、該配線パターン形状の
接合用ペースト2の外周から0.5mm内側に幅0.5mm
のろう材を印刷しないパターン非接合部7を設け、さら
に該パターン形状の外側外周部にも上記所望パターンを
取り囲むように、幅2mmで厚みは所望パターンと同じく
したAg−Cu系の外周部接合用ペースト3をスクリー
ン印刷法で塗布した。
0.3mm)とAlN基板との接合、熱処理、レジストの
形成、エッチング等一連の処理工程は実施例1に述べら
れている要領にしたがって処理し、所望の配線パターン
を有する銅配線板を形成し、目的とする配線基板を得
た。
板および接合用ペーストを用いた。ただし、接合用ペー
ストは所望の配線パターン形状のみAl2 O3 基板上に
塗布し、積層配置した。熱処理以降は実施例1と同様に
行った。
よび接合用ペーストを用いた。ただし、接合用ペースト
は所望の配線パターン形状のみAlN基板上に塗布し、
積層配置した。熱処理以降は実施例3と同様に行った。
おいて得られた各配線基板について、配線パターン外側
部の未接合発生の有無、ならびにヒートサイクル特性を
調べ、結果を評価として表1に示した。
り配線パターン形状の外側外周部に接合部を設けること
により、外周部に従来発生していた接合不完全による不
良品の発生がなくなり、一方所望配線パターン形状の内
側に接合用ペーストを塗布しないパターン非接合部を設
けておくことによってヒートサイクル特性が格段に向上
することを示している。特に、実施例5の場合のよう
に、パターンの外側外周部にもパターンを取り囲むよう
に接合部を設け、かつパターン内側に非接合部を設けて
おくと、パターンの外側外周部の未接合を防止するとと
もに、向上したヒートサイクル性を兼ね備えた配線基板
が得られることになる。
クス配線基板の製造方法によれば、接合の不具合による
不良品の発生を低減できるので、セラミックス基板上に
微細なパターンの金属配線板を正確に、かつ安価に形成
することが可能となる。
合用ペーストを塗布しない非接合部を設けることによ
り、配線基板としての耐熱衝撃性の指標となるヒートサ
イクル特性が格段に向上したセラミックス配線基板が得
られる。
線基板の製造工程を順に示す斜視図である。
配線基板の製造工程を順に示す斜視図とこれに対応する
断面図である。
クス基板の表面に施される接合用ペーストの塗布状況を
示す斜視図である。
の共晶組成を持つものに、活性金属成分たるTiを適量
配合したものが用いられる。上記ろう材への活性金属の
添加量は例えば2.5%である。また、セラミックス基
板としては酸化アルミニウム(Al2 O3 )基板を用い
た。
%であった。また、セラミックス基板としては酸化アル
ミニウム(Al2 O3 )基板を用いた。
Claims (3)
- 【請求項1】 活性金属含有ろう材を含む接合用ペース
トをセラミックス基板上に所望の配線パターン形状に塗
布して金属板とセラミックス基板とを積層配置後、熱処
理を施して接合し、さらにエッチング処理により金属板
の不要部分を溶解除去して所望の配線パターンを有する
金属配線板を形成するセラミックス配線基板の製造方法
において、塗布された配線パターン形状ペースト層の外
側外周部に該パターン形状ペースト層を取り囲むように
さらに接合用ペーストを塗布した後金属板とセラミック
ス基板とを積層配置することを特徴とするセラミックス
配線基板の製造方法。 - 【請求項2】 活性金属含有ろう材を含む接合用ペース
トをセラミックス基板上に所望の配線パターン形状に塗
布して金属板とセラミックス基板とを積層配置後、熱処
理を施して接合し、さらにエッチング処理により金属板
の不要部分を溶解除去して所望の配線パターンを有する
金属配線板を形成するセラミックス配線基板の製造方法
において、前記塗布された配線パターン形状ペースト層
自体がその内側に一部接合用ペースト未塗布の部分を有
するものとなるようにペースト層を形成した後金属板と
セラミックス基板とを積層配置することを特徴とするセ
ラミックス配線基板の製造方法。 - 【請求項3】 活性金属含有ろう材を含む接合用ペース
トをセラミックス基板上に所望の配線パターン形状に塗
布して金属板とセラミックス基板とを積層配置後、熱処
理を施して接合し、さらにエッチング処理により金属板
の不要部分を溶解除去して所望の配線パターンを有する
金属配線板を形成するセラミックス配線基板の製造方法
において、前記配線パターン形状ペースト層自体がその
内側に一部接合用ペースト未塗布の部分を有するものと
なるようにペースト層を形成し、かつ塗布された所望の
配線パターン形状ペースト層の外側外周部に該パターン
形状ペースト層を取り囲むようにさらに接合用ペースト
を塗布した後金属板とセラミックス基板とを積層配置す
ることを特徴とするセラミックス配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19354694A JP3708143B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | セラミックス配線基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19354694A JP3708143B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | セラミックス配線基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0846325A true JPH0846325A (ja) | 1996-02-16 |
JP3708143B2 JP3708143B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=16309870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19354694A Expired - Lifetime JP3708143B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | セラミックス配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3708143B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006279035A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-10-12 | Dowa Mining Co Ltd | セラミックス回路基板及びその製造方法 |
US9769934B2 (en) | 2014-07-16 | 2017-09-19 | Seiko Epson Corporation | Package base, package, electronic device, electronic apparatus, and moving object |
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-
1994
- 1994-07-26 JP JP19354694A patent/JP3708143B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JP3708143B2 (ja) | 2005-10-19 |
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