JPH0845111A - 光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク装置

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JPH0845111A
JPH0845111A JP6175439A JP17543994A JPH0845111A JP H0845111 A JPH0845111 A JP H0845111A JP 6175439 A JP6175439 A JP 6175439A JP 17543994 A JP17543994 A JP 17543994A JP H0845111 A JPH0845111 A JP H0845111A
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optical
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optical disk
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伸夫 緒方
Kunio Kojima
邦男 小嶋
Yoshihiro Sekimoto
芳宏 関本
Yasuo Nakada
泰男 中田
Tomoyuki Miyake
知之 三宅
Toshiharu Inui
敏治 乾
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光ディスク1は、グルーブ部3及びランド部
4の各幅の比率がほぼ等しい第1領域Aと、グルーブ部
3及びランド部4の各幅の比率がほぼ60:40の第2
領域Bとを有している。このような光ディスク1に対す
る情報の記録再生に際し、光ディスク装置の光ピックア
ップは、3ビーム法を用いて第2領域Bでトラッキング
すると共にトラッキング極性の判別を行うようになって
いる。 【効果】 光ディスク1のグルーブ部3とランド部4の
両方に情報の記録再生を行う光ディスク装置の光ピック
アップの送り機構に、コンパクトディスク等で一般に用
いられるモータによるギア送り等の安価な送り機構を採
用可能な光ディスク及び光ディスク装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガイドトラックを形成
するグルーブ部とランド部の両方に情報の記録再生を行
う光ディスク、及びその光ディスクに光ビームを用いて
情報の記録及び再生を行うための光ディスク装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】情報の記録が可能な一般的な光ディスク
を、本発明の説明図である図2を参照して説明すると、
光ディスクは、裏面2aにドライエッチング等の手法に
より凹部として形成されたグルーブ部3、及びグルーブ
部3とグルーブ部3との間に凸部として残されたランド
部4が形成された基板2を有している。これらグルーブ
部3とランド部4の1組にて、ガイドトラック5が構成
されており、ガイドトラック5とガイドトラック5の間
隔がトラックピッチとなる。このような凹凸状に形成さ
れた基板2の裏面2aには、凹凸に沿って記録層6が形
成され、反射型の光ディスクの場合には、さらにこの記
録層6の上に反射層7が形成されている。
【0003】このような光ディスクに対して、高密度化
を実現するための種々の方法が従来より提案されてい
る。
【0004】例えば、特開平5−81717号公報で
は、磁気光学効果を利用した光ディスクにおいて、垂直
磁化膜である記録層の上に温度上昇により面内磁化から
垂直磁化に移行する特性を持った読み出し層を設けて、
再生スポットの中央部分に生じる高温の領域のみを再生
に関与させることにより、隣接トラックからの信号のク
ロストークを無くして高密度化を図る方法が開示されて
いる。この特開平5−81717号公報に開示された方
法を用いると、再生時に隣接トラックの信号が混入する
クロストークによる信号品質の劣化がないので、特公平
4−27610号公報に開示されているように、ガイド
トラックのグルーブ部とランド部の両方に情報を記録す
ることが可能になる。従来は上記クロストークの問題に
よりグルーブ部とランド部のうちの何れか一方にしか情
報を記録できなかったので、これと比較すると記録密度
を約2倍に高密度化できる。
【0005】ここで、再生スポットを光ディスクのガイ
ドトラックに追従させるためのトラッキングエラー信号
の検出方法について、図15及び図16を用いて簡単に
説明する。
【0006】まず、プッシュプル法によるトラッキング
エラー信号の検出原理を図15を用いて説明する。同図
(a)にトラッキングエラー信号の検出にプッシュプル
法を採用した光ピックアップの構成を示す。同図におい
て、半導体レーザ71から出射された光ビームは、コリ
メートレンズ73により平行な光ビームに変換され、こ
の光ビームはビームスプリッタ74を透過した後、ミラ
ー75で反射され、対物レンズ76で集光され光ディス
ク78上に微小の集光スポットを形成する。
【0007】光ディスク78からの反射光ビームは往路
と同じ光路を通り半導体レーザ71に戻るが、反射光ビ
ームの一部はビームスプリッタ74で反射された後、集
光レンズ77により光検出器79上に集光される。同図
(b)に示すように、光検出器79は、受光部79aと
受光部79bとに2分割されている。光ディスク78か
らの反射光ビームは、光ディスク78上のガイドトラッ
クが回折格子として機能することにより生じる±1次回
折光と0次回折光の干渉による回折パターン80として
光検出器79上に集光される。対物レンズ76により光
ディスク78上に形成される集光スポットが光ディスク
78のガイドトラック中心からずれることにより回折パ
ターン80の光強度変化が生じる。プッシュプル法では
この光強度変化を利用してトラッキングエラー信号を演
算する。具体的には、この光量変化を受光部79aと受
光部79bがそれぞれ反転入力と非反転入力に接続され
た差動増幅器81で電気信号に変換してトラッキングエ
ラー信号を得る。
【0008】次に、3ビーム法によるトラッキングエラ
ー信号の検出原理を図16を用いて説明する。同図
(a)にトラッキングエラー信号の検出に3ビーム法を
採用した光ピックアップの構成を示す。同図において、
半導体レーザ71、コリメートレンズ73、ビームスプ
リッタ74、ミラー75、対物レンズ76、光ディスク
78、集光レンズ77は、図15(a)と同じである
が、サブビームを形成するための回折格子72が加わ
り、かつ、このサブビームを検出するために、上記光検
出器79に換えて光検出器82を備えている点が異な
る。
【0009】同図(a)に示すように、半導体レーザ7
1から出射された光ビームは、回折格子72により0次
光と±1次光の3方向に分岐され、図15(a)の場合
と同じ光路を通り光ディスク78上にメインビームと2
つのサブビームを形成する。光ディスク78からの反射
光ビームは往路と同じ光路を通るが、反射光ビームの一
部はビームスプリッタ74で反射された後、集光レンズ
77を介して光検出器82上に集光される。尚、この図
においては、メインビームの光路のみを示しサブビーム
の光路は省略している。
【0010】同図(b)に示すように、光検出器82は
3つの受光部82a〜82cから構成されている。光デ
ィスク78上でサブビームはメインビームに対して点対
称であってガイドトラックに沿った方向に大きく、トラ
ッキング方向に僅かに変位して配置されている。メイン
ビームに対する光ディスク78からの反射光ビームは回
折パターン83として受光部82aに入射し、2つのサ
ブビームに対する光ディスク78からの反射光ビームは
回折パターン84・85として受光部82b・82cに
それぞれ入射する。3ビーム法ではメインビームのトラ
ックずれに対応したサブビーム間の光強度変化を利用し
てトラッキングエラー信号を演算する。具体的には、こ
の光量変化を受光部82bと受光部82cがそれぞれ非
反転入力と反転入力に接続された差動増幅器81で電気
信号に変換してトラッキングエラー信号が得られる。
【0011】一例として、グルーブ部3とランド部4の
各幅の比率が60:40である光ディスクを用いたとき
に得られる2種類のトラッキングエラー信号を、図17
(a)(b)にそれぞれ示す。同図(a)はプッシュプル
法を用いた場合の集光スポットのディスク上の位置に対
応したトラッキングエラー信号の波形を示し、同図
(b)は3ビーム法を用いた場合の集光スポットのディ
スク上の位置に対応したトラッキングエラー信号の波形
を示している。どちらの検出方法を用いてもトラックピ
ッチと同じ周期の信号が得られる。
【0012】ここで、光ピックアップの対物レンズ76
がトラック追従に従い、トラッキング方向に移動して光
軸からずれた場合のトラッキングエラー信号を考えてみ
る。光検出器79・82上の回折パターン80・83〜
85は対物レンズ76の移動に伴って、図15(b)及
び図16(b)に点線で示す回折パターン86〜89に
それぞれ移動する。
【0013】プッシュプル法を用いた場合は、図15
(b)に示すように、光ディスク78上の集光スポット
が正確にガイドトラックに追従して、これに対応する光
検出器79上の回折パターン86が回折パターン80と
同様に対称な光強度分布であっても、回折パターン86
が光検出器79上を移動することにより受光部79aと
受光部79bの受光量に差が生じて、トラッキングエラ
ー信号にオフセットが発生する。
【0014】これに対し、3ビーム法を用いた場合は、
図16(b)に示すように、回折パターン88・89が
移動しても、受光部82bと受光部82cの受光量に差
が生じないため、トラッキングエラー信号は何らの影響
も受けない。
【0015】したがって、3ビーム法は、プッシュプル
法よりも対物レンズ76の光軸ずれに対する許容値が大
きく、プッシュプル法を用いた光ピックアップではその
送り手段としてリニアモータなどの微小かつ高速な機構
を用いて対物レンズの光軸ずれを抑制する必要があるの
に対し、3ビーム法を用いた光ピックアップではモータ
によるギア送り等の安価な機構を用いてもオフセットが
発生せず安定したトラッキングサーボが実現できる。
【0016】この理由により、通常のコンパクトディス
ク用の光ディスク装置に搭載されている光ピックアップ
では、トラッキングエラー信号の検出には、3ビーム法
が用いられている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、グルーブ部
とランド部の各幅がほぼ等しい特公平4−27610号
に示されているような光ディスクに対してグルーブ部と
ランド部の両方にトラッキングしようとすると、トラッ
キングエラー信号の検出にはコンパクトディスク等で一
般に用いられている3ビーム法の採用は不可能となり、
プッシュプル法の採用が必要となる。以下にその理由を
説明する。
【0018】図18(a)(b)は、ガイドトラックを形
成するグルーブ部3とランド部4の各幅の比率が50:
50である光ディスクで、ガイドトラックに対して集光
スポットが移動した時に得られる2種類のトラッキング
エラー信号を示している。トラッキングエラー信号の検
出方法にプッシュプル法を用いた場合は、同図(a)に
示すように、集光スポットの光ディスク上の位置に対応
したトラッキングエラー信号はトラックピッチと同じ周
期になる。これに対し、トラッキングエラー信号の検出
方法に3ビーム法を用いた場合は、同図(b)に示すよ
うに、メインビームの集光スポットのディスク上の位置
に対応したトラッキングエラー信号はトラックピッチの
2倍周期となる。
【0019】このように3ビーム法によるトラッキング
エラー信号の周期が、トラックピッチの2倍周期になる
理由を、図19と、本発明の説明図である図5(a)及
び図12(a)を参照して以下に説明する。
【0020】図5(a)及び図12(a)は、光ディス
ク上での3ビームの配置関係を示しており、図におい
て、中央に位置するものがメインビームB1であり、こ
のメインビームB1に対し点対称であって、かつ、ガイ
ドトラック5に沿った方向に大きく、トラッキング方向
に僅かに変位して配置されているものが、2つのサブビ
ームB2・B3である。
【0021】図19は、それぞれサブビームB2・B3
の集光スポットが光ディスク上でガイドトラックを横断
するときに光検出器79・82で検出されるトータル信
号(トラッククロス信号)を、光ディスクの断面位置に
対応させて示している。同図(a)はグルーブ部3とラ
ンド部4の各幅の比率が50:50、同図(b)はグル
ーブ部3とランド部4の各幅の比率が60:40、同図
(c)はグルーブ部3とランド部4の各幅の比率が5
5:45の場合のトラッククロス信号を示している。同
図(b)のグルーブ部3とランド部4の各幅の比率が6
0:40の場合は、グルーブ部3にサブビームB2・B
3が位置したときにトラッククロス信号が最大となり、
ランド部4に位置したときにトラッククロス信号が最小
となる。
【0022】これが、グルーブ部3とランド部4の各幅
の差が小さくなるにつれて、グルーブ部3にサブビーム
B2・B3が位置したときのトラッククロス信号が減少
すると共に、ランド部4に位置したときのトラッククロ
ス信号が増加していき、グルーブ部3とランド部4の各
幅の比率が55:45の場合は、同図(c)に示すよう
な2倍周期のトラッククロス信号となる。そして、グル
ーブ部3とランド部4の各幅の比率が等しくなると、同
図(a)に示すようなグルーブ部3とランド部4でトラ
ッククロス信号が等しくなる2倍周期の信号となる。
【0023】3ビーム法によるトラッキングエラー信号
は2つのサブビームB2・B3のトラッククロス信号の
差を演算することにより得られる。図19(a)に示す
ようにグルーブ部3とランド部4の各幅の比率が50:
50である場合に、図5(a)に示すように2つのサブ
ビームB2・B3を光ディスク上でトラッキング方向に
トラックピッチPの1/2ずらして配置してトラッキン
グエラー信号を演算すると、2つのサブビームB2・B
3によるトラッククロス信号が同じになるので互いに打
ち消しあって信号が出なくなる。そこで、図12(a)
に示すように2つのサブビームB2・B3を光ディスク
上でトラッキング方向にトラックピッチPの1/4ずら
して配置してトラッキングエラー信号を演算すると、2
つのサブビームB2・B3によるトラッククロス信号は
位相が180度ずれた信号になりトラッキングエラー信
号を演算すると信号振幅が2倍になる。このとき信号の
周期はトラッククロス信号と同じでトラックピッチの2
倍周期となる。
【0024】図20に2つのサブビームB2・B3を、
光ディスク上でトラッキング方向にトラックピッチの略
1/2ずらして配置したときに得られる、トラッキング
エラー信号の信号振幅と光ディスクのグルーブ部3とラ
ンド部4の各幅の比率の関係を示す。横軸の60:40
の下に(40:60)とあるのは、光ディスクのグルー
ブ部3とランド部4の各幅の比率が反転しても信号振幅
は同じであることを示している。
【0025】プッシュプル法を用いた場合は、トラッキ
ングエラー信号の極性により、集光スポットがグルーブ
部3をトレースしているか(図18(a)では右上がり
の極性)、ランド部4をトレースしているか(図18
(a)では右下がりの極性)が判別可能であり、安定し
たトラッキングサーボが実現できるのに対して、3ビー
ム法を用いた場合は、トラッキングエラー信号の極性
(図18(b)に示すトラッキングサーボ信号が0とな
るときの傾きが、右上がりであるか、右下がりである
か)を用いて、集光スポットがグルーブ部3とランド部
4のどちらをトレースしているかが判別できない。
【0026】そこで、グルーブ部3とランド部4の各幅
がほぼ等しい光ディスクを用いる場合は、図18(a)
に示すようなプッシュプル法によるトラッキングエラー
検出方法を用いる必要がある。
【0027】ところが、プッシュプル法は対物レンズ7
6のトラック追従による光軸ずれでトラッキングエラー
信号のオフセットが大きく発生するので、対物レンズ7
6の光軸ずれに対する許容値が小さい。そのため、対物
レンズ76のトラック追従による光軸ずれを抑えるため
に、光ピックアップの送り機構に高速かつ高精度なリニ
アモータを採用せざるを得ず装置の低価格化を妨げてい
た。
【0028】本発明は、上記の課題に鑑みて成されたも
ので、光ディスクのグルーブ部とランド部の両方に情報
の記録再生を行う光ピックアップの送り機構に、コンパ
クトディスク等で一般に用いられるモータによるギア送
り等の安価な送り機構の採用が可能となる光ディスク及
び光ディスク装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
光ディスクは、上記の課題を解決するために、光スポッ
トを案内するガイドトラックが連続または不連続の螺旋
状或いは同心円状に形成された光ディスクにおいて、ガ
イドトラックを形成するグルーブ部及びランド部の各幅
の比率がほぼ等しい第1領域と、グルーブ部及びランド
部の各幅の相対的な比率がほぼ2:3より大きい第2領
域とから構成されていることを特徴としている。
【0030】本発明の請求項2記載の光ディスク装置
は、上記の課題を解決するために、光ピックアップを備
え、この光ピックアップから光ビームを出射してトラッ
キングを行う光ディスク装置において、上記請求項1記
載の光ディスクに対し、3ビーム法を用いてトラッキン
グエラー信号を検出して第2領域でトラッキングを行う
と共にトラッキング極性の判別を行うように光ピックア
ップを制御する第1トラッキング制御手段を備えている
ことを特徴としている。
【0031】本発明の請求項3記載の光ディスク装置
は、上記の課題を解決するために、光ピックアップを備
え、この光ピックアップから光ビームを出射してトラッ
キングを行う光ディスク装置において、3ビーム法を用
いてトラッキングエラー信号を検出してトラッキングを
行う一方、メインビームのトータル信号に基づいてトラ
ッキング極性の判別を行うように光ピックアップを制御
する第2トラッキング制御手段を備えていることを特徴
としている。
【0032】本発明の請求項4記載の光ディスク装置
は、上記の課題を解決するために、上記第2トラッキン
グ制御手段は、上記請求項1記載の光ディスクに対し、
3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出して
第1領域でトラッキングを行う一方、第2領域で得られ
るメインビームのトータル信号に基づいてトラッキング
極性の判別を行うようになっていることを特徴としてい
る。
【0033】本発明の請求項5記載の光ディスク装置
は、上記の課題を解決するために、上記請求項2又は4
記載の光ディスク装置において、上記請求項1記載の光
ディスクにおける第1領域と第2領域の境界部の3ビー
ム法によるトラッキングエラー信号をトラッキングに利
用しないトラッキング制御補正手段を備えていることを
特徴としている。
【0034】
【作用】上記請求項1の構成においては、光ディスク
は、ガイドトラックを形成するグルーブ部及びランド部
の各幅の比率がほぼ等しい第1領域と、グルーブ部及び
ランド部の各幅の相対的な比率がほぼ2:3より大きい
第2領域とを有している。
【0035】したがって、第1領域のグルーブ部及びラ
ンド部の両方に情報の記録再生を行うと共に、第2領域
のグルーブ部或いはランド部のいずれか広い方に情報の
記録再生を行うことで、高密度記録が可能である。
【0036】また、上記請求項2記載の光ディスク装置
は、第1トラッキング制御手段が、この請求項1記載の
光ディスクに対し、3ビーム法を用いてトラッキングエ
ラー信号を検出して第2領域でトラッキングを行うと共
にトラッキング極性の判別を行うように光ピックアップ
を制御するようになっている。
【0037】この場合、第2領域のグルーブ部及びラン
ド部の各幅の相対的な比率はほぼ2:3より大きいの
で、3ビーム法によるトラッキング及びトラッキング極
性の判別が可能である。
【0038】したがって、このように構成された光ディ
スク及び光ディスク装置を用いることで、グルーブ部及
びランド部の各幅の比率がほぼ等しく、グルーブ部及び
ランド部の両方に情報の記録再生が可能な高密度対応の
光ディスクに対しても、光軸ズレによるオフセットの虞
れのない3ビーム法によるトラッキングサーボが可能と
なる。
【0039】これにより、光ディスクのグルーブ部とラ
ンド部の両方に情報の記録再生を行う光ディスク装置の
光ピックアップの送り機構に、コンパクトディスク等で
一般に用いられるモータによるギア送り等の安価な送り
機構を採用可能な光ディスク及び光ディスク装置を提供
することができる。
【0040】また、請求項3或いは請求項4に記載の光
ディスク装置では、第2トラッキング制御手段が、3ビ
ーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出してトラ
ッキングする(請求項4の構成では、第1領域でトラッ
キングする)一方、メインビームのトータル信号(請求
項4の構成では、第2領域で得られるメインビームのト
ータル信号)に基づいてトラッキング極性を判別するよ
うに光ピックアップを制御するようになっている。
【0041】この場合、例えばトラッキング方向の間隔
が、トラックピッチの略1/4となるように配置された
2つのサブビームを用いることで、第1領域においても
トラッキングエラー信号を生成できる。
【0042】したがって、これによっても、光ディスク
のグルーブ部とランド部の両方に情報の記録再生を行う
光ディスク装置の光ピックアップの送り機構に、コンパ
クトディスク等で一般に用いられるモータによるギア送
り等の安価な送り機構を採用可能な光ディスク及び光デ
ィスク装置を提供することができる。
【0043】さらに、請求項5記載の光ディスク装置に
おいては、トラッキング制御補正手段が、上記請求項1
記載の光ディスクにおける第1領域と第2領域の境界部
の3ビーム法によるトラッキングエラー信号をトラッキ
ングに利用しないように制御する。
【0044】これにより、第1領域と第2領域の境界に
2つのサブビームが跨がった場合は、正しいトラッキン
グエラー信号を生成できず、オフセットとなるが、この
トラッキング制御補正手段により、トラッキングエラー
信号のエラーによるオフセットが防止され、安定したト
ラッキングが可能となる。
【0045】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図11を用
いて説明すれば、以下の通りである。
【0046】本実施例に係る光ディスクである光ディス
ク1は、図2に示すように、基板2を有している。この
基板2の裏面2aには、ドライエッチング等の手法によ
り凹部として形成されたグルーブ部3、及びグルーブ部
3とグルーブ部3との間に凸部として残されたランド部
4が形成されている。これらグルーブ部3とランド部4
の1組にて、ガイドトラック5が構成されており、ガイ
ドトラック5とガイドトラック5の間隔がトラックピッ
チとなる。このような凹凸状に形成された基板2の裏面
2aには、凹凸に沿って記録層6が形成され、反射型の
光ディスクの場合には、さらにこの記録層6の上に反射
層7が形成されている。
【0047】また、図1(a)の全体図、及び同図
(b)の要部拡大図にも示すように、光ディスク1は、
第1及び第2の領域A・Bに分割されている。第1領域
Aは、その断面を同図(b)におけるX−X線矢視断面
図である同図(c)に示すように、グルーブ部3とラン
ド部4の各幅の比率が50:50となっている。一方の
第2領域Bは、その断面を同図(b)におけるY−Y線
矢視断面図である同図(d)に示すように、グルーブ部
3とランド部4の各幅の比率が60:40となってい
る。尚、グルーブ部3とランド部4の各幅の比率60:
40は相対的なものであり、本実施例ではグルーブ部3
の方をランド部4より広く形成しているが、グルーブ部
3とランド部4の各幅の比率が40:60でももちろん
構わない。
【0048】これら第1及び第2の領域A・Bは、螺旋
状あるいは同心円状に形成されたガイドトラックが、光
ディスク1の一周で同数となるように分割されて配分さ
れている。また、本実施例においては、これら第1領域
Aと第2領域Bの長さは、同図(b)に示すように、ほ
ぼ等しくなっている。
【0049】そして、このような光ディスク1において
は、第1領域Aのグルーブ部3とランド部4の両方、及
び第2領域Bのグルーブ部3に対して、記録再生可能と
なっている。
【0050】次に、上記の光ディスク1に対して情報の
記録、及び記録された情報の再生を行う光ディスク装置
を説明する。
【0051】光ディスク装置は、図3に示す光ピックア
ップ10を備えている。光ピックアップ10は、図に示
すように、半導体レーザ11と、この半導体レーザ11
から出射された光ビームを0次光と±1次光の3方向に
分岐して3ビームを生成する回折格子12と、コリメー
トレンズ13と、ビームスプリッタ14と、ミラー15
と、対物レンズ16と、集光レンズ17と、トッラキン
グ制御用の光検出器である光検出器18を備えている。
【0052】上記光検出器18は、図4に示すように、
3つの受光部18a〜18cから構成されており、この
うち受光部18bと受光部18cとは、差動増幅器19
の非反転入力と反転入力にそれぞれ接続され、受光部1
8aは、増幅器20に接続されている。
【0053】このような構成の光ピックアップ10にお
いて、半導体レーザ11から出射された光ビームは、回
折格子12により、0次光と±1次光の3方向に分岐さ
れて3ビームとなった後、コリメートレンズ13により
平行な光ビームに変換され、この光ビームはビームスプ
リッタ14を透過し、ミラー15で反射され、対物レン
ズ16により光ディスク1上にメインビームと2つのサ
ブビームとからなる3つの集光スポットを形成する。
【0054】図5(a)に、光ディスク1上に集光され
た3つの集光スポットの配置関係を示す。図において、
中央に位置するものがメインビームB1であり、このメ
インビームB1に対し点対称であって、かつ、ガイドト
ラック5に沿った方向に大きく、トラッキング方向に僅
かに変位して配置されている光ビームが、サブビームB
2・B3である。この場合、光ディスク1の回転方向が
矢印C方向とすると、サブビームB2が先行サブビー
ム、サブビームB3が後行サブビームとなる。そして、
本実施例の場合、サブビームB2・B3は、光ディスク
1上でトラッキング方向の間隔がトラックピッチPの略
1/2となるように、光ピックアップ10に備えられた
回折格子12が調整されている。尚、同図(b)は、同
図(a)に対応する光ディスク1の要部断面図である。
【0055】一方、光ディスク1からの反射光ビーム
は、往路と同じ光路を通り半導体レーザ11に戻るが、
光ディスク1の反射光ビームの一部はビームスプリッタ
14により反射され、集光レンズ17により光検出器1
8上に集光される。
【0056】光検出器18上においては、図4に示すよ
うに、メインビームB1に対する光ディスク1からの反
射光ビームが、回折パターンB1’として受光部18a
に入射し、先行サブビームB2、後行サブビームB3に
対する光ディスク1からの反射光ビームが、回折パター
ンB2’・B3’として受光部18b・18cにそれぞ
れ入射する。
【0057】そして、従来例で説明した3ビーム法の検
出原理にしたがって、トラッキングエラー信号が演算さ
れる。即ち、トラックずれに対応したサブビームB2・
B3間の光強度変化を、受光部18bと受光部18cと
が受光した光量差として差動増幅器19が検出して電気
信号に変換してトラッキングエラー信号を得る。さら
に、受光部18aに入射するメインビームB1のトータ
ル光量を増幅器20で電気信号に変換してトータル信号
を得る。
【0058】尚、図3の光ピックアップ10の構成図に
おいては、メインビームB1の光路のみを示し、サブビ
ームB2・B3の光路は省略している。また、フォーカ
スサーボ制御のためのフォーカスエラー検出系や光ディ
スク1上の情報の記録再生系も省略して記載していない
が、これらが含まれていることは言うまでもない。
【0059】フォーカスエラー検出系におけるフォーカ
シングエラー信号の検出は、一般的によく知られた非点
収差法やナイフエッジ法が用いられており、これについ
ての説明は周知であるのでここでは省略するものとす
る。
【0060】記録再生系においては、信号の記録に際
し、半導体レーザ11を高出力で発光させ光ディスク1
の記録層6に所定温度以上に昇温して保持力を失った領
域を形成し、そこに磁気ヘッド(図示せず)で外部磁界
を印加して昇温領域が常温に戻る時に印加されている磁
界の向きに記録層の磁化の向きが固定されて記録される
という方法を用いるようになっている。この方法には半
導体レーザ11を高出力の一定強度で発光させ磁気ヘッ
ドの磁界を変調して記録する磁界変調記録と、予め一定
方向の磁化に初期化した後に初期化磁界とは反対方向の
外部磁界を加え半導体レーザ11の光ビームを光強度を
変調して記録する光変調記録がある。
【0061】また、信号の再生に際しては、記録時より
も弱い光強度で読み出し層を照射すると所定温度以上に
なった領域のみが記録層の磁化の向きが読み出し層に転
写されるので、この読み出し層の磁化の向きを磁気光学
効果により検出するという方法が採られるようになって
いる。
【0062】そして、このような光ピックアップ10に
よる光ディスク1に対する記録再生動作、及びトラッキ
ングやフォーカシング等のサーボ動作、及び光ディスク
1に対する回転サーボ動作等はすべて、光ディスク装置
に備えられた図示しない制御系にて制御されるようにな
っており、この制御系が、本発明の第1トラッキング制
御手段としての機能、及びトラッキング制御補正手段と
しての機能を備えている。
【0063】次に、上記制御系によるトラッキング動作
を、図6ないし図8を用いて説明する。前述したよう
に、上記光ディスク装置では、2つのサブビームB2・
B3のトラッキング方向の間隔がトラックピッチPの略
1/2となるように配置された3ビームを用いてトラッ
キングエラー信号を生成し(図5参照)、得られたトラ
ッキングエラー信号に基づいて、光ディスク1中のグル
ーブ部3とランド部4の各幅の比率が60:40となっ
ている第2領域Bでサンプリング方式にてトラッキング
する。この場合、図6に示すようなトラッキングエラー
信号が得られ、これは、従来例で説明した図17(b)
に示すトラッキングエラー信号と同じであり、このトラ
ッキングエラー信号でグルーブ部3とランド部4のどち
らをトラッキングしているかの極性を判別することがで
きる。このときに得られる信号振幅は、従来例で説明し
た図20に示すように、グルーブ部3とランド部4の各
幅の比率が80:20(または20:80)のときの約
1/2を確保できる。
【0064】但し、本実施例の場合、トラッキング制御
補正手段の機能により、第1領域Aと第2領域Bの境界
で先行サブビームB2と後行サブビームB3が互いに異
なる領域にかかっている間は、トラッキングエラー信号
を演算しないようになっている。
【0065】まず、図7を用いて、グルーブ部3(同図
(a)において斜線にて示す)へのトラッキング動作を
説明する。同図(a)に、光ディスク1上での3つのビ
ームB1〜B3の配置関係を示す。これら3つのビーム
B1〜B3は、矢印Dの方向に進行しており、先行サブ
ビームB2と後行サブビームB3のトラッキング方向の
間隔は、トラックピッチPの略1/2である。
【0066】同図(b)〜(d)に、矢印D方向に3つ
のビームB1〜B3が進行したときのメインビームB1
の位置に対応した、メインビームB1、先行サブビーム
B2、後行サブビームB3におけるトータル信号50・
51・52の出力波形をそれぞれ示す。
【0067】第1領域Aと第2領域Bの境界Eでは、メ
インビームB1のトータル信号50はレベルが大きくな
り、サブビームB2・B3のトータル信号51・52
は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ前後
して境界Eでレベルが大きくなっている。
【0068】一方、第2領域Bと第1領域Aの境界Fで
は、メインビームB1のトータル信号50はレベルが小
さくなり、サブビームB2・B3のトータル信号51・
52は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ
前後して境界Fでレベルが小さくなっている。
【0069】したがって、このままサブビームB2・B
3のトータル信号(トラッククロス信号)の差であるト
ラッキングエラー信号53を演算すると、先行サブビー
ムB2と後行サブビームB3が異なる領域にかかってい
る領域Iに相当する時間だけ大きなオフセットが生じる
(同図(e)参照)。
【0070】そこで、本実施例では、制御系がトラッキ
ング制御補正手段として機能して、この領域Iを避けた
領域Hの信号をトラッキングに用いるようになってお
り、これにて、第2領域Bに安定したトラッキングが可
能となっている。
【0071】続いて、図8を用いて、ランド部4(同図
(a)において斜線にて示す)へのトラッキング動作を
説明する。同図(a)に、光ディスク1上での3つのビ
ームB1〜B3の配置関係を示す。これら3つのビーム
B1〜B3は、矢印Dの方向に進行しており、先行サブ
ビームB2と後行サブビームB3のトラッキング方向の
間隔は、トラックピッチPの略1/2である。
【0072】同図(b)〜(d)に、矢印D方向に3つ
のビームB1〜B3が進行したときのメインビームB1
の位置に対応した、メインビームB1、先行サブビーム
B2、後行サブビームB3におけるトータル信号50・
51・52の出力波形をそれぞれ示す。
【0073】第1領域Aと第2領域Bの境界Eでは、メ
インビームB1のトータル信号50はレベルが小さくな
り、サブビームB2・B3のトータル信号51・52
は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ前後
して境界Eでレベルが小さくなっている。
【0074】第2領域Bと第1領域Aの境界Fでは、メ
インビームB1のトータル信号50はレベルが大きくな
り、サブビームB2・B3のトータル信号51・52
は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ前後
して境界Fでレベルが大きくなっている。
【0075】したがって、このままサブビームB2・B
3のトータル信号(トラッククロス信号)の差であるト
ラッキングエラー信号53を演算すると、先行サブビー
ムB2と後行サブビームB3が異なる領域にかかってい
る領域Iに相当する時間だけ大きなオフセットが生じる
(同図(e)参照)。
【0076】そこで、本実施例では、制御系がトラッキ
ング制御補正手段として機能して、この領域Iを避けた
領域Hの信号を用いるようになっており、これにて、第
2領域Bに安定したトラッキングが可能となっている。
【0077】すなわち、第1領域Aと第2領域Bの境界
で、先行サブビームB2と後行サブビームB3が異なる
領域にかかる領域Iではトラッキングエラー信号を演算
しないようにすることで、トラッキングサーボが乱れる
ことなく安定することとなる。
【0078】以上のように、本実施例において、光ディ
スク1は、グルーブ部3とランド部4の各幅の比率が5
0:50となった第1領域Aと、グルーブ部3とランド
部4の各幅の比率が60:40となった第2領域Bとを
備え、この光ディスク1に対し、光ディスク装置が、光
ピックアップ10を制御して、2つのサブビームB2・
B3の間隔がトラックピッチPの略1/2となるように
配置された3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号
を生成し、トラッキングエラー信号でグルーブ部3とラ
ンド部4のどちらをトラッキングしているかの極性を判
別し、得られたトラッキングエラー信号に基づいて、光
ディスク1中のグルーブ部3とランド部4の各幅の比率
が60:40の第2領域Bでサンプリング方式にてトラ
ッキングするようになっている。
【0079】したがって、従来不可能であった、ランド
部4とクルーブ部3の両方に記録再生可能な高密度記録
対応の光ディスクに対して、3ビーム法のみによるトラ
ッキングが可能となる。
【0080】これにより、3ビーム法によるトラッキン
グサーボが行われるため、対物レンズ16のトラック追
従による光軸ずれの影響を受け難くなり、光ピックアッ
プ10の送り機構として、安価なモータによるギア送り
等の機構を採用でき、光ディスク装置のコストダウンを
図ることができる。
【0081】しかも、本実施例の光ディスク装置には、
第1領域Aと第2領域Bの境界で先行サブビームB2と
後行サブビームB3が異なる領域にかかっている間、ト
ラッキングエラー信号を演算しないトラッキング制御補
正手段が備えられているので、トラッキングエラー信号
のエラーによるオフセットが防止され、安定したトラッ
キングが可能となる。
【0082】尚、本実施例の光ディスク装置において
は、トラッキング制御補正手段の機能を制御系に付加し
た構成としたが、これに限定されるものではなく、例え
ば図9に示すように、光検出器18の受光部18bと差
動増幅器19の間に遅延回路21を入れることでも構成
できる。ここで、遅延時間T(秒)は、ディスク上のト
ラックに沿った方向のサブビームの間隔をL(m)、デ
ィスク回転の線速度をV(m/秒)とすると、T=L/
Vで求められる時間に設定すればよい。このとき、図7
及び図8に示した矢印Dの方向に3つのビームB1〜B
3が進行したときのメインビームB1の位置に対応した
先行サブビームB2のトータル信号54の出力波形は各
図の(f)に示すようになる。遅延回路21を通ること
により先行サブビームB2のトータル信号54の出力波
形は、後行サブビームB3のトータル信号52の出力波
形と同じタイミングでレベルが変化する。したがって、
トラッキングエラー信号55には同図(g)に示すよう
に領域Iがなくなり、オフセットが発生せず、領域Kの
信号を用いることで第2領域Bに安定したトラッキング
が可能となる。
【0083】また、光ディスク1も、図1(a)にて示
した2領域の分割パターン以外に、例えば、図10
(a)、図11(a)(b)に示すような種々の分割パタ
ーンが考えられる。
【0084】図10(a)に示す光ディスク30は、光
ディスク1と同様に、第1及び第2の領域A・Bに分割
されているが、同図(b)の要部拡大図にも示すよう
に、第1領域Aに対して第2領域Bの長さが短くなって
いる。第1領域Aの断面と第2領域Bの断面は、上記光
ディスク1と同じなので説明は省略する。このような光
ディスク30の場合、グルーブ部3とランド部4の両方
に情報の記録再生が行われる第1領域Aの割合が大きく
なるので、光ディスク1よりも記録再生容量が大きいと
いった利点を有している。
【0085】また、図11(a)(b)に示す光ディスク
31・32は、ガイドトラックを光ディスクの半径方向
で少なくとも2つ以上のゾーンに分けて各ゾーンで分割
数を変えている。
【0086】尚、これら光ディスク1・30・31・3
2も、単に、領域分割の一例を示しただけであり、分割
の数は図示した数には限定されず任意に選択可能であ
る。また、第2領域Bにおけるグルーブ部3とランド部
4の各幅の比率は第2領域Bのグルーブ部3とランド部
4の各幅の相対的な比率が60:40より大きく異なれ
ばよく、70:30や80:20でももちろん構わな
い。
【0087】また、本実施例では、第1領域Aのグルー
ブ部3とランド部4の両方、及び第2領域Bの広い方の
グルーブ部3に対して記録再生可能な構成としたが、第
1領域Aのグルーブ部3とランド部4の両方のみに記録
再生可能とした構成でもよい。
【0088】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図5、
図7ないし図9、及び図12ないし図14を用いて説明
すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の
実施例1にて示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0089】本実施例にかかる光ディスク装置に搭載さ
れる光ディスクは、前記実施例1にて説明した光ディス
ク1・30・31・32のように、第1及び第2の領域
A・Bを有しているものであり、ここでは、光ディスク
1を搭載した場合を例示する。
【0090】また、本光ディスク装置の光ピックアップ
においては、図3に示す前記実施例1の光ピックアップ
10とほぼ同様の構成を有しているが、回折素子12
は、図12(b)のように、2つのサブビームB2・B
3の間隔がトラックピッチPの略1/4となるように配
置された3ビームを形成するように調整されている(図
3参照)。そして、本実施例の光ディスク装置において
制御系は、第2トラッキング制御手段として機能を有し
ており、3ビーム法を用いて、トラッキングエラー信号
を生成し、光ディスク1の中のグルーブ部3とランド部
4の各幅の比率が50:50である第1領域Aでサンプ
リング方式にてトラッキングするようになっている。
尚、同図(b)は、同図(a)に対応する光ディスク1
の要部断面図である。
【0091】この場合、図13に示すようなトラッキン
グエラー信号が得られ、これは、従来例で説明した図1
8(b)に示すトラッキングエラー信号と同じである。
そして、メインビームB1のトータル信号を用いて第2
領域Bでトラッキングの極性を判別する。第1領域Aと
第2領域Bでのトラッククロス信号はそれぞれ図14
(a)(b)に示すようになる。第1領域Aではメインビ
ームB1がグルーブ部3とランド部4のどちらの中心を
トラッキングしていてもトータル信号レベルは同じであ
るのに対して、第2領域Bでは幅が広いグルーブ部3の
中心をトラッキングしているときのトータル信号レベル
のほうが幅が狭いランド部4の中心をトラッキングして
いるときのトータル信号レベルよりも大きくなる。した
がって第2領域Bで得られるトータル信号レベルを予め
設定された所定レベルと比較することで極性を判別でき
る。
【0092】但し、本実施例の場合も、トラッキング制
御補正手段の機能により、第1領域Aと第2領域Bの境
界で先行サブビームB2と後行サブビームB3が互いに
異なる領域にかかっている間は、トラッキングエラー信
号を演算しないようになっている。
【0093】まず、図7を用いて、グルーブ部3(同図
(a)において斜線にて示す)へのトラッキング動作を
説明する。同図(a)に、光ディスク1上での3つのビ
ームB1〜B3の配置関係を示す。これら3つのビーム
B1〜B3は、矢印Dの方向に進行しており、先行サブ
ビームB2と後行サブビームB3のトラッキング方向の
間隔は、トラックピッチPの略1/4である。
【0094】同図(b)〜(d)に、矢印D方向に3つ
のビームB1〜B3が進行したときのメインビームB1
の位置に対応した、メインビームB1、先行サブビーム
B2、後行サブビームB3におけるトータル信号50・
51・52の出力波形をそれぞれ示す。
【0095】第1領域Aと第2領域Bの境界Eでは、メ
インビームB1のトータル信号50はレベルが大きくな
り、サブビームB2・B3のトータル信号51・52
は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ前後
して境界Eでレベルが大きくなっている。
【0096】一方、第2領域Bと第1領域Aの境界Fで
は、メインビームB1のトータル信号50はレベルが小
さくなり、サブビームB2・B3のトータル信号51・
52は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ
前後して境界Fでレベルが小さくなっている。
【0097】したがって、このままサブビームB2・B
3のトータル信号(トラッククロス信号)の差であるト
ラッキングエラー信号53を演算すると、先行サブビー
ムB2と後行サブビームB3が異なる領域にかかってい
る領域Iに相当する時間だけ大きなオフセットが生じる
(同図(e)参照)。
【0098】そこで、本実施例では、制御系がトラッキ
ング制御補正手段として機能して、この領域Iを避けた
領域Gの信号をトラッキングに用いるようになってお
り、これにて、第1領域Aに安定したトラッキングが可
能となっている。
【0099】続いて、図8を用いて、ランド部4(同図
(a)において斜線にて示す)へのトラッキング動作を
説明する。同図(a)に、光ディスク1上での3つのビ
ームB1〜B3の配置関係を示す。これら3つのビーム
B1〜B3は、矢印Dの方向に進行しており、先行サブ
ビームB2と後行サブビームB3のトラッキング方向の
間隔は、トラックピッチPの略1/4である。
【0100】同図(b)〜(d)に、矢印D方向に3つ
のビームB1〜B3が進行したときのメインビームB1
の位置に対応した、メインビームB1、先行サブビーム
B2、後行サブビームB3におけるトータル信号50・
51・52の出力波形をそれぞれ示す。
【0101】第1領域Aと第2領域Bの境界Eでは、メ
インビームB1のトータル信号50はレベルが小さくな
り、サブビームB2・B3のトータル信号51・52
は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ前後
して境界Eでレベルが小さくなっている。
【0102】第2領域Bと第1領域Aの境界Fでは、メ
インビームB1のトータル信号50はレベルが大きくな
り、サブビームB2・B3のトータル信号51・52
は、メインビームB1との距離に相当する時間だけ前後
して境界Fでレベルが大きくなっている。
【0103】したがって、このままサブビームB2・B
3のトータル信号(トラッククロス信号)の差であるト
ラッキングエラー信号53を演算すると、先行サブビー
ムB2と後行サブビームB3が異なる領域にかかってい
る領域Iに相当する時間だけ大きなオフセットが生じる
(同図(e)参照)。
【0104】そこで、本実施例では、制御系がトラッキ
ング制御補正手段として機能して、この領域Iを避けた
領域Gの信号を用いるようになっており、これにて、第
1領域Aに安定したトラッキングが可能となっている。
【0105】すなわち、第1領域Aと第2領域Bの境界
で、先行サブビームB2と後行サブビームB3が異なる
領域にかかる領域Iではトラッキングエラー信号を演算
しないようにすることで、トラッキングサーボが乱れる
ことなく安定することとなる。
【0106】尚、本実施例の光ディスク装置において
も、前記の実施例1と同様に、例えば図9に示すよう
に、光検出器18の受光部18bと差動増幅器19の間
に遅延回路21を入れることで、トラッキング制御補正
手段を構成できる。
【0107】ここで、遅延時間T(秒)は、ディスク上
のトラックに沿った方向のサブビームの間隔をL
(m)、ディスク回転の線速度をV(m/秒)とする
と、T=L/Vで求められる時間に設定すればよい。こ
のとき、図7及び図8に示した矢印Dの方向に3つのビ
ームB1〜B3が進行したときのメインビームB1の位
置に対応した先行サブビームB2のトータル信号54の
出力波形は、同図(f)に示すようになる。遅延回路2
1を通ることにより先行サブビームB2のトータル信号
54の出力波形は、後行サブビームB3のトータル信号
52の出力波形と同じタイミングでレベルが変化する。
したがって、トラッキングエラー信号55には同図
(g)に示すように、領域Iがなくなり、オフセットが
発生せず、領域Jの信号を用いることで第1領域Aに安
定したトラッキングが可能となる。
【0108】また、トラッキングの極性の判別には図7
及び図8の(b)に示すメインビームB1のトータル信
号50を用いればよい。すなわち、第1領域Aではメイ
ンビームB1がグルーブ部3とランド部4のどちらの中
心をトラッキングしていてもトータル信号50のレベル
は同じであるのに対して、第2領域Bでは幅が広いグル
ーブ部3の中心をトラッキングしているときのトータル
信号51のレベルの方が幅が狭いランド部4の中心をト
ラッキングしているときのトータル信号51のレベルよ
りも大きくなる。したがって、第2領域Bで得られるト
ータル信号50のレベルを予め設定された所定のレベル
と比較することで極性を判別できる。具体的には、図7
及び図8の(b)に示す破線60及び破線61のレベル
とトータル信号50のレベルを比較して、トータル信号
50が破線60よりも大きくなるときはグルーブ部3を
トラッキングしており、トータル信号60が破線61よ
りも小さくなるときはランド部4をトラッキングしてい
ると判定する。この場合、光ディスクの傷等によるノイ
ズで誤った判定をしないようにするためには、図5、図
9に示す増幅器20の後段に図示しないローパスフィル
タを接続してノイズによる高域成分をカットしたトータ
ル信号50を用いればよい。
【0109】また、本実施例の光ディスク装置では、ト
ラックピッチPの2倍周期のトラッキングエラー信号が
用いられるため、前記の実施例1にて得られた効果に加
えて、光ディスク1上での集光スポットの隣接トラック
へのジャンプには、1パルスのジャンプにより、グルー
ブ部3からランド部4へ(または逆にランド部4からグ
ルーブ部3へ)のジャンプが可能である。さらに、2パ
ルスのジャンプを行えば、グルーブ部3からグルーブ部
3へ(またはランド部4からランド部4へ)のジャンプ
が可能となる。
【0110】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の光ディスクは、
以上のように、ガイドトラックを形成するグルーブ部及
びランド部の各幅の比率がほぼ等しい第1領域と、グル
ーブ部及びランド部の各幅の相対的な比率がほぼ2:3
より大きい第2領域とから構成されているものである。
【0111】本発明の請求項2記載の光ディスク装置
は、以上のように、上記請求項1記載の光ディスクに対
し、3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出
して第2領域でトラッキングを行うと共にトラッキング
極性の判別を行うように光ピックアップを制御する第1
トラッキング制御手段を備えている構成である。
【0112】このような光ディスクと光ディスク装置に
より、光ディスクのグルーブ部とランド部の両方に情報
の記録再生を行う光ディスク装置の光ピックアップの送
り機構に、コンパクトディスク等で一般に用いられるモ
ータによるギア送り等の安価な送り機構を採用可能な光
ディスク及び光ディスク装置を提供することができると
いう効果を奏する。
【0113】本発明の請求項3記載の光ディスク装置
は、以上のように、3ビーム法を用いてトラッキングエ
ラー信号を検出してトラッキングを行う一方、メインビ
ームのトータル信号に基づいてトラッキング極性の判別
を行うように光ピックアップを制御する第2トラッキン
グ制御手段を備えている構成である。
【0114】本発明の請求項4記載の光ディスク装置
は、以上のように、上記請求項3記載の光ディスク装置
において、上記第2トラッキング制御手段は、上記請求
項1記載の光ディスクに対し、3ビーム法を用いてトラ
ッキングエラー信号を検出して第1領域でトラッキング
を行う一方、第2領域で得られるメインビームのトータ
ル信号に基づいてトラッキング極性の判別を行うように
なっている構成である。
【0115】これによっても、光ディスクのグルーブ部
とランド部の両方に情報の記録再生を行う光ディスク装
置の光ピックアップの送り機構に、コンパクトディスク
等で一般に用いられるモータによるギア送り等の安価な
送り機構を採用可能な光ディスク及び光ディスク装置を
提供することができるという効果を奏する。
【0116】本発明の請求項5記載の光ディスク装置
は、以上のように、上記請求項2又は4記載の光ディス
ク装置において、上記請求項1記載の光ディスクにおけ
る第1領域と第2領域の境界部の3ビーム法によるトラ
ッキングエラー信号をトラッキングに利用しないトラッ
キング制御補正手段を備えている構成である。
【0117】これにより、第1領域と第2領域の境界に
2つのサブビームが跨がった場合は、正しいトラッキン
グエラー信号を生成できず、オフセットとなるが、この
トラッキング制御補正手段により、トラッキングエラー
信号のエラーによるオフセットが防止され、安定したト
ラッキングが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスクを示すもので、
(a)は光ディスクのフォーマットを示す説明図、
(b)は光ディスクの要部拡大図、(c)は(b)にお
けるX−X線矢視断面図、(d)は(b)におけるY−
Y線矢視断面図である。
【図2】上記光ディスクの構成を示す要部断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の光ディスク装置に備えられ
た光ピックアップ全体の構成を示す構成図である。
【図4】上記光ピックアップに備えられたトラッキング
エラー信号検出用の光検出器の構成を示す構成図であ
る。
【図5】(a)は上記光ピックアップにより光ディスク
上に形成されるメインビームとサブビームの配置関係を
説明する説明図、(b)は(a)に対応した光ディスク
部分の断面を示す断面図である。
【図6】光ディスクのグルーブ部とランド部の各幅の比
率が60:40のときのトラッキングエラー信号を示す
波形図である。
【図7】(a)〜(e)は、上記光ピックアップのグル
ーブ部へのトラッキング動作時の出力波形を示すもの
で、(a)は3ビームの配置状態を示し、(b)はメイ
ンビームのトータル信号の波形図、(c)は先行サブビ
ームのトータル信号の波形図、(d)は後行サブビーム
のトータル信号の波形図、(e)はトラッキングエラー
信号の波形図、(f)(g)は、本発明の他の実施例を示
すもので、(f)は先行サブビームのトータル信号の波
形図、(g)はトラッキングエラー信号の波形図であ
る。
【図8】(a)〜(e)は、上記光ピックアップのラン
ド部へのトラッキング動作時の出力波形を示すもので、
(a)は3ビームの配置状態を示し、(b)はメインビ
ームのトータル信号の波形図、(c)は先行サブビーム
のトータル信号の波形図、(d)は後行サブビームのト
ータル信号の波形図、(e)はトラッキングエラー信号
の波形図、(f)(g)は、本発明の他の実施例を示すも
ので、(f)は先行サブビームのトータル信号の波形
図、(g)はトラッキングエラー信号の波形図である。
【図9】本発明の他の実施例の光ディスク装置における
光ピックアップに備えられたトラッキングエラー信号検
出用の光検出器の構成を示す構成図である。
【図10】本発明の他の実施例における光ディスクを示
すもので、(a)は光ディスクのフォーマットを示す説
明図、(b)は光ディスクの要部拡大図である。
【図11】(a)(b)とも、本発明の他の実施例におけ
る光ディスクのフォーマットを示す説明図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、(a)は
上記光ピックアップにより光ディスク上に形成されるメ
インビームとサブビームの配置関係を説明する説明図、
(b)は(a)に対応した光ディスク部分の断面を示す
断面図である。
【図13】光ディスクのグルーブ部とランド部の各幅の
比率が50:50のときのトラッキングエラー信号を示
す波形図である。
【図14】(a)は光ディスクのグルーブ部とランド部
の各幅の比率が50:50のときのトラッククロス信号
を示す波形図、(b)は光ディスクのグルーブ部とラン
ド部の各幅の比率が60:40のときのトラッククロス
信号を示す波形図である。
【図15】従来技術を示すもので、プッシュプル法によ
るトラッキングエラー信号検出原理を説明する説明図で
ある。
【図16】従来技術を示すもので、3ビーム法によるト
ラッキングエラー信号検出原理を説明する説明図であ
る。
【図17】従来技術を示すもので、(a)は光ディスク
のグルーブ部とランド部の比率が60:40のときのプ
ッシュプル法によるトラッキングエラー信号を示す波形
図、(b)は光ディスクのグルーブ部とランド部の比率
が60:40のときの3ビーム法によるトラッキングエ
ラー信号を示す波形図である。
【図18】従来技術を示すもので、(a)は光ディスク
のグルーブ部とランド部の比率が50:50のときのプ
ッシュプル法によるトラッキングエラー信号を示す波形
図、(b)は光ディスクのグルーブ部とランド部の比率
が50:50のときの3ビーム法によるトラッキングエ
ラー信号を示す波形図である。
【図19】従来技術を示すもので、(a)は光ディスク
のグルーブ部とランド部の各幅の比率が50:50のと
きのトラッククロス信号を示す波形図、(b)は光ディ
スクのグルーブ部とランド部の各幅の比率が60:40
のときのトラッククロス信号を示す波形図、(c)は光
ディスクのグルーブ部とランド部の各幅の比率が55:
45のときのトラッククロス信号を示す波形図である。
【図20】従来技術を示すもので、光ディスクのグルー
ブ部とランド部の各幅の相対的比率と3ビーム法による
トラッキングエラー信号の信号振幅の関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 光ディスク 3 グルーブ部 4 ランド部 5 ガイドトラック 6 記録層 10 光ピックアップ 11 半導体レーザ 12 回折格子 13 コリメートレンズ 14 ビームスプリッタ 15 ミラー 16 対物レンズ 17 集光レンズ 18 光検出器 20 遅延回路(トラッキング制御補正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 泰男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 三宅 知之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 乾 敏治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光スポットを案内するガイドトラックが連
    続または不連続の螺旋状或いは同心円状に形成された光
    ディスクにおいて、 ガイドトラックを形成するグルーブ部及びランド部の各
    幅の比率がほぼ等しい第1領域と、グルーブ部及びラン
    ド部の各幅の相対的な比率がほぼ2:3より大きい第2
    領域とから構成されていることを特徴とする光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】光ピックアップを備え、この光ピックアッ
    プから光ビームを出射してトラッキングを行う光ディス
    ク装置において、 上記請求項1記載の光ディスクに対し、3ビーム法を用
    いてトラッキングエラー信号を検出して第2領域でトラ
    ッキングを行うと共にトラッキング極性の判別を行うよ
    うに光ピックアップを制御する第1トラッキング制御手
    段を備えていることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】光ピックアップを備え、この光ピックアッ
    プから光ビームを出射してトラッキングを行う光ディス
    ク装置において、 3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出して
    トラッキングを行う一方、メインビームのトータル信号
    に基づいてトラッキング極性の判別を行うように光ピッ
    クアップを制御する第2トラッキング制御手段を備えて
    いることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】上記第2トラッキング制御手段は、上記請
    求項1記載の光ディスクに対し、3ビーム法を用いてト
    ラッキングエラー信号を検出して第1領域でトラッキン
    グを行う一方、第2領域で得られるメインビームのトー
    タル信号に基づいてトラッキング極性の判別を行うよう
    になっていることを特徴とする上記請求項3記載の光デ
    ィスク装置。
  5. 【請求項5】上記請求項1記載の光ディスクにおける第
    1領域と第2領域の境界部の3ビーム法によるトラッキ
    ングエラー信号をトラッキングに利用しないトラッキン
    グ制御補正手段を備えていることを特徴とする上記請求
    項2又は4記載の光ディスク装置。
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