JPH07320288A - 記録媒体および情報記録再生装置 - Google Patents
記録媒体および情報記録再生装置Info
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- JPH07320288A JPH07320288A JP6115165A JP11516594A JPH07320288A JP H07320288 A JPH07320288 A JP H07320288A JP 6115165 A JP6115165 A JP 6115165A JP 11516594 A JP11516594 A JP 11516594A JP H07320288 A JPH07320288 A JP H07320288A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ランド部2およびグルーブ部3の両方で情報
が記録再生され、ランド部2の幅とグルーブ部3の幅と
の比が(55〜65):(45〜35)または(35〜
45):(65〜55)である光ディスク1。また、3
ビーム法によるトラッキングエラーの検出におけるサブ
ビームの光ディスク1上でのラジアル方向の間隔がトラ
ックピッチの略1/2である。 【効果】 トラッキングエラー信号の周期がトラックピ
ッチに相当する通常の周期となるので、3ビーム法を用
いたトラッキングエラーの検出が可能となるとともに、
トラッキングエラー信号が安定するので、安定したトラ
ッキングサーボを実現できる。
が記録再生され、ランド部2の幅とグルーブ部3の幅と
の比が(55〜65):(45〜35)または(35〜
45):(65〜55)である光ディスク1。また、3
ビーム法によるトラッキングエラーの検出におけるサブ
ビームの光ディスク1上でのラジアル方向の間隔がトラ
ックピッチの略1/2である。 【効果】 トラッキングエラー信号の周期がトラックピ
ッチに相当する通常の周期となるので、3ビーム法を用
いたトラッキングエラーの検出が可能となるとともに、
トラッキングエラー信号が安定するので、安定したトラ
ッキングサーボを実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクのよ
うにレーザ光を用いて情報の記録および再生を行うため
の記録媒体および情報記録再生装置に関するものであ
る。
うにレーザ光を用いて情報の記録および再生を行うため
の記録媒体および情報記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスクのような記録媒体
に対する高密度化の要望から種々の方法が提案されてい
る。例えば、特開平5−81717号公報に開示された
磁気光学効果を利用した光ディスクにおいて、垂直磁化
膜の上に磁性層を設け、記録した情報をマスキングする
ことにより隣接トラックからの情報のクロストークを無
くすことができる。このため、特公平4−27610号
公報に開示されているように、光ディスク上の記録案内
トラック上であるグルーブ部および記録案内トラック間
であるランド部の両方に情報を記録再生しても、信号品
質のクロストークによる劣化がなく、同じ直径の光ディ
スクにおいて約2倍の高密度化を実現できるものが提案
されている。
に対する高密度化の要望から種々の方法が提案されてい
る。例えば、特開平5−81717号公報に開示された
磁気光学効果を利用した光ディスクにおいて、垂直磁化
膜の上に磁性層を設け、記録した情報をマスキングする
ことにより隣接トラックからの情報のクロストークを無
くすことができる。このため、特公平4−27610号
公報に開示されているように、光ディスク上の記録案内
トラック上であるグルーブ部および記録案内トラック間
であるランド部の両方に情報を記録再生しても、信号品
質のクロストークによる劣化がなく、同じ直径の光ディ
スクにおいて約2倍の高密度化を実現できるものが提案
されている。
【0003】上記のような光ディスクへの情報の記録再
生におけるトラッキングエラーの検出方法として、後述
するプッシュプル法(1ビーム法)および3ビーム法が
用いられている。また、特開昭60−18832号公報
に開示された記録再生装置では、上記同様ランド部とグ
ルーブ部との両方に情報を記録再生し、かつ、信号の記
録再生用レンズよりも開口数の小さいレンズを用いてト
ラッキングエラー信号を検出している。
生におけるトラッキングエラーの検出方法として、後述
するプッシュプル法(1ビーム法)および3ビーム法が
用いられている。また、特開昭60−18832号公報
に開示された記録再生装置では、上記同様ランド部とグ
ルーブ部との両方に情報を記録再生し、かつ、信号の記
録再生用レンズよりも開口数の小さいレンズを用いてト
ラッキングエラー信号を検出している。
【0004】次に、上記プッシュプル法(1ビーム法)
および3ビーム法の検出原理を簡単に説明する。図11
(a)に、プッシュプル法によりトラッキングエラーを
検出する光ピックアップの構成を示す。この光ピックア
ップにおいて、半導体レーザ107より出射された光
は、コリメートレンズ108により平行光に変換され、
この平行光はビームスプリッタ109を透過した後、ミ
ラー110で反射され、対物レンズ111により光ディ
スク101上に集光スポットを形成する。
および3ビーム法の検出原理を簡単に説明する。図11
(a)に、プッシュプル法によりトラッキングエラーを
検出する光ピックアップの構成を示す。この光ピックア
ップにおいて、半導体レーザ107より出射された光
は、コリメートレンズ108により平行光に変換され、
この平行光はビームスプリッタ109を透過した後、ミ
ラー110で反射され、対物レンズ111により光ディ
スク101上に集光スポットを形成する。
【0005】光ディスク101からの反射光の大部分
は、同じ光路を逆向きに通って半導体レーザ107に戻
るが、一部はビームスプリッタ109により反射され、
集光レンズ112により光検出器113上に集光され
る。
は、同じ光路を逆向きに通って半導体レーザ107に戻
るが、一部はビームスプリッタ109により反射され、
集光レンズ112により光検出器113上に集光され
る。
【0006】光検出器113は、同図(b)に示すよう
に、受光面115と受光面116とに2分割されてお
り、上記のようにして集光された反射光は、0次光とデ
ィスクトラックによる1次および−1次回折光の重なり
とによって構成される回折パターン105aを形成す
る。
に、受光面115と受光面116とに2分割されてお
り、上記のようにして集光された反射光は、0次光とデ
ィスクトラックによる1次および−1次回折光の重なり
とによって構成される回折パターン105aを形成す
る。
【0007】このプッシュプル法によるトラッキングエ
ラーの検出は、対物レンズ111により形成される集光
スポットが光ディスク101のトラックからずれること
によって光検出器113上に生じる回折パターンの光強
度変化を基にトラッキングエラーを検出する方法であ
る。同図(b)に示した受光面115上の光強度と受光
面116上の光強度との差を演算することにより、トラ
ッキングエラー信号が得られる。
ラーの検出は、対物レンズ111により形成される集光
スポットが光ディスク101のトラックからずれること
によって光検出器113上に生じる回折パターンの光強
度変化を基にトラッキングエラーを検出する方法であ
る。同図(b)に示した受光面115上の光強度と受光
面116上の光強度との差を演算することにより、トラ
ッキングエラー信号が得られる。
【0008】次に、本発明の説明図である図10(a)
および(b)を用いて、3ビーム法によりトラッキング
エラーを検出する光ピックアップの構成を説明する。こ
の光ピックアップにおいて、半導体レーザ7、コリメー
トレンズ8、ビームスプリッタ9、ミラー10、対物レ
ンズ11、光ディスク1および集光レンズ12は、プッ
シュプル法を用いた光ピックアップ(図11(a)参
照)における対応する各部材と同じ構成および機能を有
するが、サブビームを形成するための回折格子14を設
けた点と、光検出器13の形状とが、図11(a)の場
合と異なっている。
および(b)を用いて、3ビーム法によりトラッキング
エラーを検出する光ピックアップの構成を説明する。こ
の光ピックアップにおいて、半導体レーザ7、コリメー
トレンズ8、ビームスプリッタ9、ミラー10、対物レ
ンズ11、光ディスク1および集光レンズ12は、プッ
シュプル法を用いた光ピックアップ(図11(a)参
照)における対応する各部材と同じ構成および機能を有
するが、サブビームを形成するための回折格子14を設
けた点と、光検出器13の形状とが、図11(a)の場
合と異なっている。
【0009】半導体レーザ7より出射された光は、まず
上記回折格子14により、3方向に分岐される。分岐し
た光のうちの回折格子14による0次回折光をメインビ
ーム、残りの2つの±1次光をサブビームと称する。た
だし、同図(a)にはメインビームのみを示し、サブビ
ームは図示していない。回折格子14を通過した光は、
その後、前記プッシュプル法の場合と同様にコリメート
レンズ8、ビームスプリッタ9、ミラー10、対物レン
ズを通過する。そして、前記と異なり、光ディスク1上
にメインビームの集光スポットおよびサブビームの集光
スポットを形成する。
上記回折格子14により、3方向に分岐される。分岐し
た光のうちの回折格子14による0次回折光をメインビ
ーム、残りの2つの±1次光をサブビームと称する。た
だし、同図(a)にはメインビームのみを示し、サブビ
ームは図示していない。回折格子14を通過した光は、
その後、前記プッシュプル法の場合と同様にコリメート
レンズ8、ビームスプリッタ9、ミラー10、対物レン
ズを通過する。そして、前記と異なり、光ディスク1上
にメインビームの集光スポットおよびサブビームの集光
スポットを形成する。
【0010】つづいて、前記プッシュプル法の場合同
様、光ディスク1からの反射光の大部分は、同じ光路を
逆向きに通って半導体レーザ7に戻り、一部がビームス
プリッタ9により反射され、集光レンズ12により光検
出器13上に集光される。
様、光ディスク1からの反射光の大部分は、同じ光路を
逆向きに通って半導体レーザ7に戻り、一部がビームス
プリッタ9により反射され、集光レンズ12により光検
出器13上に集光される。
【0011】光検出器13は、同図(b)に示すよう
に、サブビーム受光面17、メインビーム受光面18お
よび他のサブビーム受光面19とを有しており、上記の
ようにして集光された反射光のうち、2つのサブビーム
がサブビーム受光面17上およびサブビーム受光面19
上に、対応する回折パターン4aおよび6aを形成する
一方、メインビームがメインビーム受光面18上に、対
応する回折パターン5aを形成する。
に、サブビーム受光面17、メインビーム受光面18お
よび他のサブビーム受光面19とを有しており、上記の
ようにして集光された反射光のうち、2つのサブビーム
がサブビーム受光面17上およびサブビーム受光面19
上に、対応する回折パターン4aおよび6aを形成する
一方、メインビームがメインビーム受光面18上に、対
応する回折パターン5aを形成する。
【0012】この3ビーム法によるトラッキングエラー
の検出は、光ディスク1上で2つのサブビームがメイン
ビームに対して対称に配置されるため、メインビームの
集光スポットが光ディスク1のトラックからずれると、
光検出器13上で、サブビーム受光面17上の光強度と
サブビーム受光面19上の光強度とに差が生じる。この
差を演算することによってトラッキングエラー信号を
得、トラッキングエラーを検出する。
の検出は、光ディスク1上で2つのサブビームがメイン
ビームに対して対称に配置されるため、メインビームの
集光スポットが光ディスク1のトラックからずれると、
光検出器13上で、サブビーム受光面17上の光強度と
サブビーム受光面19上の光強度とに差が生じる。この
差を演算することによってトラッキングエラー信号を
得、トラッキングエラーを検出する。
【0013】ところで、一般に、常にトラックに正確に
追従する上で、光ピックアップの集光手段である対物レ
ンズ11が光軸からずれることがある。
追従する上で、光ピックアップの集光手段である対物レ
ンズ11が光軸からずれることがある。
【0014】そのとき、光検出器13上の回折パターン
も、上記対物レンズ11のずれに対応して、プッシュプ
ル法では図11(b)に示す回折パターン105aから
点線で示す回折パターン105bへ、3ビーム法では図
10(b)に示す回折パターン4a、5a、6aから、
点線で示す回折パターン4b、5b、6bへそれぞれシ
フトする。
も、上記対物レンズ11のずれに対応して、プッシュプ
ル法では図11(b)に示す回折パターン105aから
点線で示す回折パターン105bへ、3ビーム法では図
10(b)に示す回折パターン4a、5a、6aから、
点線で示す回折パターン4b、5b、6bへそれぞれシ
フトする。
【0015】そして、プッシュプル法の場合では、上記
のように対物レンズ111がずれると、受光面115の
光強度と受光面116の光強度とに差が生じる。そのた
め、トラッキングエラー信号にオフセットが発生する。
のように対物レンズ111がずれると、受光面115の
光強度と受光面116の光強度とに差が生じる。そのた
め、トラッキングエラー信号にオフセットが発生する。
【0016】一方、3ビーム法では、サブビーム受光面
17上とサブビーム受光面19上とで、回折パターンが
シフトしても、両受光面17・19の各光強度に差が生
じない。そのため、上記のように対物レンズ11がずれ
ても、トラッキングエラー信号にオフセットが発生しな
い。
17上とサブビーム受光面19上とで、回折パターンが
シフトしても、両受光面17・19の各光強度に差が生
じない。そのため、上記のように対物レンズ11がずれ
ても、トラッキングエラー信号にオフセットが発生しな
い。
【0017】すなわち、3ビーム法によるトラッキング
エラー検出方法のほうが、プッシュプル法によるものよ
りも、対物レンズの光軸ずれに対する許容度が大きいと
いえる。この結果、トラッキングエラー検出方法として
プッシュプル法を用いた光ピックアップでは、対物レン
ズの光軸ずれを抑制するために、光ピックアップの送り
手段としてリニアモータ等の微小かつ高速な機構が必要
である。それに対し、3ビーム法を用いた光ピックアッ
プでは、モータによるギア送り等の安価な機構でも安定
したトラッキングサーボが実現できる。この理由によ
り、通常CD(コンパクトディスク)では、トラッキン
グエラー検出方法として3ビーム法が用いられている。
エラー検出方法のほうが、プッシュプル法によるものよ
りも、対物レンズの光軸ずれに対する許容度が大きいと
いえる。この結果、トラッキングエラー検出方法として
プッシュプル法を用いた光ピックアップでは、対物レン
ズの光軸ずれを抑制するために、光ピックアップの送り
手段としてリニアモータ等の微小かつ高速な機構が必要
である。それに対し、3ビーム法を用いた光ピックアッ
プでは、モータによるギア送り等の安価な機構でも安定
したトラッキングサーボが実現できる。この理由によ
り、通常CD(コンパクトディスク)では、トラッキン
グエラー検出方法として3ビーム法が用いられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公平4−27610号公報に開示されている構成のよう
にグルーブ幅とランド幅とがほぼ等しく、その両方に情
報の記録再生を行う光ディスクに、3ビーム法を用いて
トラッキングエラーの検出を行った場合は、図13
(b)に示すように、ランド部102の幅とグルーブ部
103の幅とがほぼ等しいため、集光スポットがランド
部102をトレースしたときの光ディスク101からの
反射光強度と、集光スポットがグルーブ部103をトレ
ースしたときの光ディスク101からの反射光強度とが
等しくなる。このため、同図(a)に示すように、通常
のトラッキングエラー信号に比べて周期が通常の2倍
(トラックピッチ(ランド部102+グルーブ部10
3)の1/2に相当する周期)となり、正確なトラッキ
ングが不可能になる。
公平4−27610号公報に開示されている構成のよう
にグルーブ幅とランド幅とがほぼ等しく、その両方に情
報の記録再生を行う光ディスクに、3ビーム法を用いて
トラッキングエラーの検出を行った場合は、図13
(b)に示すように、ランド部102の幅とグルーブ部
103の幅とがほぼ等しいため、集光スポットがランド
部102をトレースしたときの光ディスク101からの
反射光強度と、集光スポットがグルーブ部103をトレ
ースしたときの光ディスク101からの反射光強度とが
等しくなる。このため、同図(a)に示すように、通常
のトラッキングエラー信号に比べて周期が通常の2倍
(トラックピッチ(ランド部102+グルーブ部10
3)の1/2に相当する周期)となり、正確なトラッキ
ングが不可能になる。
【0019】一方、上記光ディスクにプッシュプル法を
用いてトラッキングエラーの検出を行った場合は、光デ
ィスク反射光の回折パターンの対称性を利用してトラッ
キングエラーを検出するため、図12(b)に示すよう
に、ランド部102の幅とグルーブ部103の幅とがほ
ぼ等しい場合であっても、同図(a)に示すようなトラ
ックピッチ(ランド部102+グルーブ部103)に相
当する周期を持つトラッキングエラー信号が得られ、安
定したトラッキングサーボが実現できる。
用いてトラッキングエラーの検出を行った場合は、光デ
ィスク反射光の回折パターンの対称性を利用してトラッ
キングエラーを検出するため、図12(b)に示すよう
に、ランド部102の幅とグルーブ部103の幅とがほ
ぼ等しい場合であっても、同図(a)に示すようなトラ
ックピッチ(ランド部102+グルーブ部103)に相
当する周期を持つトラッキングエラー信号が得られ、安
定したトラッキングサーボが実現できる。
【0020】つまり、グルーブ幅とランド幅とがほぼ等
しく、その両方に情報の記録再生を行う場合のトラッキ
ングエラーの検出方法としては、プッシュプル法のみ可
能であり、通常CD等でよく用いられる3ビーム法は不
可能である。
しく、その両方に情報の記録再生を行う場合のトラッキ
ングエラーの検出方法としては、プッシュプル法のみ可
能であり、通常CD等でよく用いられる3ビーム法は不
可能である。
【0021】ところが、前記したように、プッシュプル
法によるトラッキングエラー検出方法は、対物レンズの
トラック追従による光軸ずれが生じたときにはトラッキ
ングエラー信号にオフセットが発生するため、対物レン
ズの光軸ずれの許容度が小さい。このため、前記したよ
うに、光ピックアップの送り手段としてリニアモータ等
の微小かつ高速な機構が必要になり、装置が高価になる
という問題を有している。
法によるトラッキングエラー検出方法は、対物レンズの
トラック追従による光軸ずれが生じたときにはトラッキ
ングエラー信号にオフセットが発生するため、対物レン
ズの光軸ずれの許容度が小さい。このため、前記したよ
うに、光ピックアップの送り手段としてリニアモータ等
の微小かつ高速な機構が必要になり、装置が高価になる
という問題を有している。
【0022】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、ランド部とグルーブ部との両方で情
報の記録再生を行い、3ビーム法を用いたトラッキング
エラーの検出が安定して行えるとともに、安定したトラ
ッキングサーボを実現できる記録媒体および情報記録再
生装置を提供することにある。
って、その目的は、ランド部とグルーブ部との両方で情
報の記録再生を行い、3ビーム法を用いたトラッキング
エラーの検出が安定して行えるとともに、安定したトラ
ッキングサーボを実現できる記録媒体および情報記録再
生装置を提供することにある。
【0023】また、他の目的は、上記のように3ビーム
法を用いたトラッキングエラーの検出が安定して行える
光ピックアップの調整方法を提供することにある。
法を用いたトラッキングエラーの検出が安定して行える
光ピックアップの調整方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の記録媒体は、平面円板上に形成され
たランド部およびグルーブ部の両方で情報が記録再生さ
れ、ランド部の幅とグルーブ部の幅との比が(55〜6
5):(45〜35)または(35〜45):(65〜
55)であることを特徴としている。
め、請求項1記載の記録媒体は、平面円板上に形成され
たランド部およびグルーブ部の両方で情報が記録再生さ
れ、ランド部の幅とグルーブ部の幅との比が(55〜6
5):(45〜35)または(35〜45):(65〜
55)であることを特徴としている。
【0025】請求項2記載の記録媒体は、請求項1記載
の記録媒体において、上記ランド部の幅とグルーブ部の
幅との比を(55〜65):(45〜35)とすること
を特徴としている。
の記録媒体において、上記ランド部の幅とグルーブ部の
幅との比を(55〜65):(45〜35)とすること
を特徴としている。
【0026】請求項3記載の情報記録再生装置は、平面
円板上に形成されたランド部およびグルーブ部の両方で
情報が記録再生され、ランド部の幅とグルーブ部の幅と
の比が(55〜65):(45〜35)または(35〜
45):(65〜55)である記録媒体と、3ビーム法
によるトラッキングエラーの検出を行い、3ビーム法に
おけるサブビームの記録媒体上でのラジアル方向の間隔
をトラックピッチの略1/2とする光ピックアップとが
設けられたことを特徴としている。
円板上に形成されたランド部およびグルーブ部の両方で
情報が記録再生され、ランド部の幅とグルーブ部の幅と
の比が(55〜65):(45〜35)または(35〜
45):(65〜55)である記録媒体と、3ビーム法
によるトラッキングエラーの検出を行い、3ビーム法に
おけるサブビームの記録媒体上でのラジアル方向の間隔
をトラックピッチの略1/2とする光ピックアップとが
設けられたことを特徴としている。
【0027】請求項4記載の光ピックアップの調整方法
は、平面円板上に形成されたランド部の幅とグルーブ部
の幅との比が(55〜65):(45〜35)または
(35〜45):(65〜55)であり、ランド部およ
びグルーブ部の両方で情報が記録再生される記録媒体を
用い、3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を行
い、3ビーム法におけるサブビームの光ディスク上での
ラジアル方向の間隔をトラックピッチの略1/2に設定
するための光ピックアップの調整方法であって、トラッ
クピッチが上記記録媒体のトラックピッチと等しく、ラ
ンド部の幅とグルーブ部の幅との比が70:30あるい
はランド部をそれ以上、または30:70あるいはラン
ド部をそれ以下にした調整用媒体を用い、検出されるト
ラッキングエラー信号の振幅が最大になるように上記サ
ブビームの間隔を調整することを特徴としている。
は、平面円板上に形成されたランド部の幅とグルーブ部
の幅との比が(55〜65):(45〜35)または
(35〜45):(65〜55)であり、ランド部およ
びグルーブ部の両方で情報が記録再生される記録媒体を
用い、3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を行
い、3ビーム法におけるサブビームの光ディスク上での
ラジアル方向の間隔をトラックピッチの略1/2に設定
するための光ピックアップの調整方法であって、トラッ
クピッチが上記記録媒体のトラックピッチと等しく、ラ
ンド部の幅とグルーブ部の幅との比が70:30あるい
はランド部をそれ以上、または30:70あるいはラン
ド部をそれ以下にした調整用媒体を用い、検出されるト
ラッキングエラー信号の振幅が最大になるように上記サ
ブビームの間隔を調整することを特徴としている。
【0028】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の記録媒体
は、ランド部の幅とグルーブ部の幅とに差を持たせてい
るので、3ビーム法によるトラッキングエラー検出方法
を用いた場合でも、記録媒体からの反射光強度が、集光
スポットによるランド部のトレース時とグルーブ部のト
レース時とで異なる。このため、トラッキングエラー信
号の周期は、トラックピッチに相当する通常の周期とな
る。
は、ランド部の幅とグルーブ部の幅とに差を持たせてい
るので、3ビーム法によるトラッキングエラー検出方法
を用いた場合でも、記録媒体からの反射光強度が、集光
スポットによるランド部のトレース時とグルーブ部のト
レース時とで異なる。このため、トラッキングエラー信
号の周期は、トラックピッチに相当する通常の周期とな
る。
【0029】しかも、ランド部とグルーブ部との両方に
情報の記録再生を行う記録媒体では一般にランド部ある
いはグルーブ部のうち幅が狭いほうでC/Nの劣化が生
じるが、上記した(55〜65):(45〜35)また
は(35〜45):(65〜55)程度の差であれば1
〜2dB程度の劣化であり、再生信号に問題は生じな
い。
情報の記録再生を行う記録媒体では一般にランド部ある
いはグルーブ部のうち幅が狭いほうでC/Nの劣化が生
じるが、上記した(55〜65):(45〜35)また
は(35〜45):(65〜55)程度の差であれば1
〜2dB程度の劣化であり、再生信号に問題は生じな
い。
【0030】それによって、ランド部とグルーブ部との
両方で情報の記録再生を行いながら、3ビーム法を用い
たトラッキングエラーの検出によるトラッキングサーボ
を実現できる。
両方で情報の記録再生を行いながら、3ビーム法を用い
たトラッキングエラーの検出によるトラッキングサーボ
を実現できる。
【0031】請求項2記載の記録媒体においては、ま
ず、記録媒体は一般に、材料にプラスチックを用い、成
型によって形成されるが、プラスチックの流動性の関係
から、ランド部のほうがグルーブ部よりも転写性が悪
い。このため、ランド部の幅を狭くした記録媒体のほう
が、グルーブ部の幅を狭くした場合よりも、再生時の記
録媒体の形状に起因するノイズが顕著である。したがっ
て、請求項2記載の記録媒体においては、ランド部を幅
広く構成している。
ず、記録媒体は一般に、材料にプラスチックを用い、成
型によって形成されるが、プラスチックの流動性の関係
から、ランド部のほうがグルーブ部よりも転写性が悪
い。このため、ランド部の幅を狭くした記録媒体のほう
が、グルーブ部の幅を狭くした場合よりも、再生時の記
録媒体の形状に起因するノイズが顕著である。したがっ
て、請求項2記載の記録媒体においては、ランド部を幅
広く構成している。
【0032】それによって、請求項1記載の記録媒体の
有する効果に加えて、よりノイズの少ない記録媒体を得
ることができるという効果を有する。
有する効果に加えて、よりノイズの少ない記録媒体を得
ることができるという効果を有する。
【0033】請求項3記載の情報記録再生装置において
は、3ビーム法でのトラッククロス信号波形が、一方の
サブビームの存在する点に関して左右に対称であると
き、もう一方のサブビームの存在する点に関しても、左
右に対称になる。そのため、ランド部とグルーブ部との
幅の差が小さい記録媒体であっても、正弦波状で安定し
たトラッキングエラー信号を得ることができる。
は、3ビーム法でのトラッククロス信号波形が、一方の
サブビームの存在する点に関して左右に対称であると
き、もう一方のサブビームの存在する点に関しても、左
右に対称になる。そのため、ランド部とグルーブ部との
幅の差が小さい記録媒体であっても、正弦波状で安定し
たトラッキングエラー信号を得ることができる。
【0034】それによって、ランド部とグルーブ部との
両方で情報の記録再生を行う記録媒体に対して、3ビー
ム法を用いたトラッキングエラーの検出が安定して行
え、安定したトラッキングサーボを実現できる。
両方で情報の記録再生を行う記録媒体に対して、3ビー
ム法を用いたトラッキングエラーの検出が安定して行
え、安定したトラッキングサーボを実現できる。
【0035】請求項4記載の光ピックアップの調整方法
により、トラッククロス信号が最大になる位置に一方の
サブビームが配置されたときに、トラッククロス信号が
最小になる位置にもう一方のサブビームが配置されるこ
とになるが、上記範囲のランド部の幅とグルーブ部の幅
との比であれば、ランド部(あるいはグルーブ部)の中
央でトラッククロス信号が最大になり、一方、グルーブ
部(あるいはランド部)の中央でトラッククロス信号が
最小になる。このため、一方のサブビームがランド部
(あるいはグルーブ部)の中央に配置されたときに、も
う一方のサブビームがグルーブ部(あるいはランド部)
の中央に配置されることになる。つまり、2つのサブビ
ームの記録媒体上でのラジアル方向の間隔が、トラック
ピッチの略1/2になる。
により、トラッククロス信号が最大になる位置に一方の
サブビームが配置されたときに、トラッククロス信号が
最小になる位置にもう一方のサブビームが配置されるこ
とになるが、上記範囲のランド部の幅とグルーブ部の幅
との比であれば、ランド部(あるいはグルーブ部)の中
央でトラッククロス信号が最大になり、一方、グルーブ
部(あるいはランド部)の中央でトラッククロス信号が
最小になる。このため、一方のサブビームがランド部
(あるいはグルーブ部)の中央に配置されたときに、も
う一方のサブビームがグルーブ部(あるいはランド部)
の中央に配置されることになる。つまり、2つのサブビ
ームの記録媒体上でのラジアル方向の間隔が、トラック
ピッチの略1/2になる。
【0036】したがって、サブビームの記録媒体上での
ラジアル方向の間隔を、容易にトラックピッチの略1/
2に調整することができる。
ラジアル方向の間隔を、容易にトラックピッチの略1/
2に調整することができる。
【0037】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図10
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0038】本実施例における記録媒体としての光ディ
スク1においては、ランド部およびグルーブ部の両方で
情報の記録再生を行い、図1(b)に示すように、ラン
ド部2とグルーブ部3との幅の比(以下、ランド/グル
ーブ比と称する)を60:40としている。
スク1においては、ランド部およびグルーブ部の両方で
情報の記録再生を行い、図1(b)に示すように、ラン
ド部2とグルーブ部3との幅の比(以下、ランド/グル
ーブ比と称する)を60:40としている。
【0039】また、トラッキングエラーの検出方法とし
ては、3ビーム法を用いている。図10(a)に、3ビ
ーム法によりトラッキングエラーを検出する本発明の光
ピックアップの構成を示す。この光ピックアップにおい
て、半導体レーザ7より出射した光のうちの回折格子1
4による0次回折光をメインビーム、残りの2つの±1
次光をサブビームと称する。ただし、同図(a)にはメ
インビームのみを示し、サブビームは図示していない。
回折格子14を通過した光は、その後、コリメートレン
ズ8により平行光に変換され、この平行光はビームスプ
リッタ9を透過した後、ミラー10で反射され、対物レ
ンズ11により光ディスク1上にメインビームの集光ス
ポットおよびサブビームの集光スポットを形成する。
ては、3ビーム法を用いている。図10(a)に、3ビ
ーム法によりトラッキングエラーを検出する本発明の光
ピックアップの構成を示す。この光ピックアップにおい
て、半導体レーザ7より出射した光のうちの回折格子1
4による0次回折光をメインビーム、残りの2つの±1
次光をサブビームと称する。ただし、同図(a)にはメ
インビームのみを示し、サブビームは図示していない。
回折格子14を通過した光は、その後、コリメートレン
ズ8により平行光に変換され、この平行光はビームスプ
リッタ9を透過した後、ミラー10で反射され、対物レ
ンズ11により光ディスク1上にメインビームの集光ス
ポットおよびサブビームの集光スポットを形成する。
【0040】つづいて、光ディスク1からの反射光の一
部は、同じ光路を逆向きに通って半導体レーザ7に戻
り、一部がビームスプリッタ9により反射され、集光レ
ンズ12により光検出器13上に集光される。光検出器
13は、同図(b)に示すように、サブビーム受光面1
7、メインビーム受光面18およびサブビーム受光面1
9とを有しており、上記のようにして集光された反射光
のうち、2つのサブビームがサブビーム受光面17上お
よびサブビーム受光面19上に、対応する回折パターン
4aおよび6aを形成する一方、メインビームがメイン
ビーム受光面18上に、対応する回折パターン5aを形
成する。
部は、同じ光路を逆向きに通って半導体レーザ7に戻
り、一部がビームスプリッタ9により反射され、集光レ
ンズ12により光検出器13上に集光される。光検出器
13は、同図(b)に示すように、サブビーム受光面1
7、メインビーム受光面18およびサブビーム受光面1
9とを有しており、上記のようにして集光された反射光
のうち、2つのサブビームがサブビーム受光面17上お
よびサブビーム受光面19上に、対応する回折パターン
4aおよび6aを形成する一方、メインビームがメイン
ビーム受光面18上に、対応する回折パターン5aを形
成する。
【0041】光ディスク1上で2つのサブビームは、メ
インビームに対して対称に配置される。そして、メイン
ビームの集光スポットが光ディスク1のトラックからず
れることによって光検出器13上に生じる、2つのサブ
ビームの回折パターン間の光強度変化を基にトラッキン
グエラー信号を検出する。すなわち、サブビーム受光面
17上の光強度とサブビーム受光面19上の光強度との
差を演算することにより、トラッキングエラー信号が得
られる。
インビームに対して対称に配置される。そして、メイン
ビームの集光スポットが光ディスク1のトラックからず
れることによって光検出器13上に生じる、2つのサブ
ビームの回折パターン間の光強度変化を基にトラッキン
グエラー信号を検出する。すなわち、サブビーム受光面
17上の光強度とサブビーム受光面19上の光強度との
差を演算することにより、トラッキングエラー信号が得
られる。
【0042】図3(a)および(b)に示すように、上
記2つのサブビーム、すなわちサブビーム24および2
6とその間のメインビーム25とが、光ディスク1上に
配置されているが、本実施例においては、この2つのサ
ブビーム24および26の間のラジアル方向の間隔(以
下、サブビーム間隔と称する)(図中、Bで示す)を、
トラックピッチ(ランド部2+グルーブ部3)の略1/
2としている。なお、対物レンズの集光スポットのサイ
ズ(1/e2 径)は、直径でトラックピッチの略80%
に相当するように設定されている。
記2つのサブビーム、すなわちサブビーム24および2
6とその間のメインビーム25とが、光ディスク1上に
配置されているが、本実施例においては、この2つのサ
ブビーム24および26の間のラジアル方向の間隔(以
下、サブビーム間隔と称する)(図中、Bで示す)を、
トラックピッチ(ランド部2+グルーブ部3)の略1/
2としている。なお、対物レンズの集光スポットのサイ
ズ(1/e2 径)は、直径でトラックピッチの略80%
に相当するように設定されている。
【0043】本実施例の光ディスク1に対し、3ビーム
法によるトラッキングエラー検出を行ったときに得られ
たトラッキングエラー信号波形を図1(a)に示す。す
なわち、周期はトラックピッチに等しく、また、正弦波
状の波形が得られている。したがって、安定したトラッ
キングサーボが実現できる。
法によるトラッキングエラー検出を行ったときに得られ
たトラッキングエラー信号波形を図1(a)に示す。す
なわち、周期はトラックピッチに等しく、また、正弦波
状の波形が得られている。したがって、安定したトラッ
キングサーボが実現できる。
【0044】なお、上記ではランド部2を広く、グルー
ブ部3を狭く設定しているが、逆に、ランド部2を狭
く、グルーブ部3を広く設定しても、上記と同様なトラ
ッキングエラー信号を得ることができる。
ブ部3を狭く設定しているが、逆に、ランド部2を狭
く、グルーブ部3を広く設定しても、上記と同様なトラ
ッキングエラー信号を得ることができる。
【0045】次に、ランド/グルーブ比とトラッキング
エラー信号の振幅との関係について説明する。図6に、
光ピックアップの構成はそのままにし、ランド/グルー
ブ比を変化させたときのトラッキングエラー信号の振幅
(相対値)の変化を示す。同図から分かるように、上記
比が50:50すなわちランド部2とグルーブ部3との
幅が等しい場合は、トラッキングエラー信号の振幅が0
となるので、トラッキングサーボは行えない。一方、上
記比が55:45、あるいはそれよりランド部2の幅の
比率が高ければ、トラッキングエラー信号の振幅は最大
値の1/4以上の十分大きな値が得られ、安定したトラ
ッキングサーボが実現できることが分かる。
エラー信号の振幅との関係について説明する。図6に、
光ピックアップの構成はそのままにし、ランド/グルー
ブ比を変化させたときのトラッキングエラー信号の振幅
(相対値)の変化を示す。同図から分かるように、上記
比が50:50すなわちランド部2とグルーブ部3との
幅が等しい場合は、トラッキングエラー信号の振幅が0
となるので、トラッキングサーボは行えない。一方、上
記比が55:45、あるいはそれよりランド部2の幅の
比率が高ければ、トラッキングエラー信号の振幅は最大
値の1/4以上の十分大きな値が得られ、安定したトラ
ッキングサーボが実現できることが分かる。
【0046】上記ランド部2の比率を高くすると、トラ
ッキングエラー信号の振幅は増加するので、トラッキン
グサーボがより安定する。しかし、ランド部2の比率を
あまり高くしたり、逆にあまり低くしたりすると、狭く
なったグルーブ部3(あるいはランド部2)に記録され
た情報の再生信号品質(C/N)が劣化する。また、狭
いほうのグルーブ部3(あるいはランド部2)の再生時
に、隣接するランド部2(あるいはグルーブ部3)から
不要な信号が混入し、正確なグルーブ部3(あるいはラ
ンド部2)の信号再生が不可能になる。この信号劣化現
象により、ランド部2とグルーブ部3とのうちの幅の広
いほうの上限が決まる。このため、本実施例において
は、上記比を、(35〜45):(65〜55)または
(55〜65):(45〜35)としている。この範囲
であれば、C/Nの劣化は1〜2dB程度と十分小さく
なる。また、隣接するランド部2(あるいはグルーブ部
3)からの不要な信号の混入を防止することができる。
したがって、再生信号品質には問題が生じない。
ッキングエラー信号の振幅は増加するので、トラッキン
グサーボがより安定する。しかし、ランド部2の比率を
あまり高くしたり、逆にあまり低くしたりすると、狭く
なったグルーブ部3(あるいはランド部2)に記録され
た情報の再生信号品質(C/N)が劣化する。また、狭
いほうのグルーブ部3(あるいはランド部2)の再生時
に、隣接するランド部2(あるいはグルーブ部3)から
不要な信号が混入し、正確なグルーブ部3(あるいはラ
ンド部2)の信号再生が不可能になる。この信号劣化現
象により、ランド部2とグルーブ部3とのうちの幅の広
いほうの上限が決まる。このため、本実施例において
は、上記比を、(35〜45):(65〜55)または
(55〜65):(45〜35)としている。この範囲
であれば、C/Nの劣化は1〜2dB程度と十分小さく
なる。また、隣接するランド部2(あるいはグルーブ部
3)からの不要な信号の混入を防止することができる。
したがって、再生信号品質には問題が生じない。
【0047】以上のように、ランド部2とグルーブ部3
との両方で情報の記録再生を行う光ディスク1におい
て、ランド/グルーブ比を(35〜45):(65〜5
5)または(55〜65):(45〜35)とすること
により、3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を
行えるようになるので、光ピックアップの送り手段とし
てリニアモータ等の微小かつ高速な機構を不要とし、装
置を安価にしながら、安定したトラッキングサーボを実
現できる。
との両方で情報の記録再生を行う光ディスク1におい
て、ランド/グルーブ比を(35〜45):(65〜5
5)または(55〜65):(45〜35)とすること
により、3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を
行えるようになるので、光ピックアップの送り手段とし
てリニアモータ等の微小かつ高速な機構を不要とし、装
置を安価にしながら、安定したトラッキングサーボを実
現できる。
【0048】次に、図7に、材料にプラスチックを用い
て光ディスク1を成型した場合の成型時における金型4
1と光ディスク1との関係を示す。
て光ディスク1を成型した場合の成型時における金型4
1と光ディスク1との関係を示す。
【0049】同図(a)および(b)に示すように、一
般に、プラスチックの流動性により、ランド部2(プラ
スチックの入り込む側)においてはエッジに隙間42が
発生する可能性があり、転写性が悪い。このため、ラン
ド部2の幅を狭くした光ディスク1のほうが、グルーブ
部3の幅を狭くした場合よりも、再生時の光ディスク1
の形状に起因するディスクノイズが顕著である。
般に、プラスチックの流動性により、ランド部2(プラ
スチックの入り込む側)においてはエッジに隙間42が
発生する可能性があり、転写性が悪い。このため、ラン
ド部2の幅を狭くした光ディスク1のほうが、グルーブ
部3の幅を狭くした場合よりも、再生時の光ディスク1
の形状に起因するディスクノイズが顕著である。
【0050】それゆえ、ランド部2を幅広く構成するほ
うが、よりディスクノイズの少ない高性能な光ディスク
1を得ることができる。したがって、上記ランド/グル
ーブ比は、特に、(55〜65):(45〜35)とす
るのが望ましい。
うが、よりディスクノイズの少ない高性能な光ディスク
1を得ることができる。したがって、上記ランド/グル
ーブ比は、特に、(55〜65):(45〜35)とす
るのが望ましい。
【0051】次に、サブビーム間隔とトラッキングエラ
ー信号との関係について説明する。一般に、トラッキン
グエラー信号の波形が安定(例えば正弦波状)である範
囲において、トラッキングエラー信号の振幅が大きいほ
ど、トラッキングサーボが安定に動作する。そのため、
3ビーム法によるトラッキングエラーの検出方法では、
トラッキングエラー信号の振幅ができるだけ大きくなる
ように、サブビーム間隔を調整している。
ー信号との関係について説明する。一般に、トラッキン
グエラー信号の波形が安定(例えば正弦波状)である範
囲において、トラッキングエラー信号の振幅が大きいほ
ど、トラッキングサーボが安定に動作する。そのため、
3ビーム法によるトラッキングエラーの検出方法では、
トラッキングエラー信号の振幅ができるだけ大きくなる
ように、サブビーム間隔を調整している。
【0052】ここで、トラッキングエラー信号は、前記
したように、2つのサブビームの光量の差である。こ
の、ひとつのサブビームが光ディスク上でトラックを横
切ったときに光検出器で検出されるひとつのサブビーム
についての光量の変化をトラッククロス信号と呼ぶ。ト
ラッククロス信号の波形は、光ディスクの凹凸(深さ)
だけでなく、サブビームの集光スポットのサイズに対す
るランド/グルーブ比を含めてその波形が決まる。
したように、2つのサブビームの光量の差である。こ
の、ひとつのサブビームが光ディスク上でトラックを横
切ったときに光検出器で検出されるひとつのサブビーム
についての光量の変化をトラッククロス信号と呼ぶ。ト
ラッククロス信号の波形は、光ディスクの凹凸(深さ)
だけでなく、サブビームの集光スポットのサイズに対す
るランド/グルーブ比を含めてその波形が決まる。
【0053】図9(b)は、トラックピッチが光ディス
ク1と等しく、ランド/グルーブ比が70:30である
光ディスク201(調整用媒体)の断面であり、同図
(a)は、この場合のトラッククロス信号を、同図
(b)の光ディスク201の断面位置に対応させて示し
たものである。同図(b)に示すように、ランド/グル
ーブ比が70:30、あるいはランド部202の幅がそ
れ以上であれば、同図(a)に示すように、グルーブ部
203にサブビームが位置したとき(図中、Jで示す位
置)に、そのサブビームについてのトラッククロス信号
が最小になり、サブビームがランド部202に位置した
とき(図中、Iで示す位置)に、そのサブビームについ
てのトラッククロス信号が最大となる。
ク1と等しく、ランド/グルーブ比が70:30である
光ディスク201(調整用媒体)の断面であり、同図
(a)は、この場合のトラッククロス信号を、同図
(b)の光ディスク201の断面位置に対応させて示し
たものである。同図(b)に示すように、ランド/グル
ーブ比が70:30、あるいはランド部202の幅がそ
れ以上であれば、同図(a)に示すように、グルーブ部
203にサブビームが位置したとき(図中、Jで示す位
置)に、そのサブビームについてのトラッククロス信号
が最小になり、サブビームがランド部202に位置した
とき(図中、Iで示す位置)に、そのサブビームについ
てのトラッククロス信号が最大となる。
【0054】そして、この状態から、ランド部とグルー
ブ部との幅の差が小さくなるにつれて、グルーブ部にサ
ブビームが位置したときのトラッククロス信号が増加し
ていく。そうして、本実施例の光ディスク1のように、
ランド/グルーブ比が60:40になった時点の断面を
図8(b)に、そのときのトラッククロス信号の波形を
同図(a)に示す。
ブ部との幅の差が小さくなるにつれて、グルーブ部にサ
ブビームが位置したときのトラッククロス信号が増加し
ていく。そうして、本実施例の光ディスク1のように、
ランド/グルーブ比が60:40になった時点の断面を
図8(b)に、そのときのトラッククロス信号の波形を
同図(a)に示す。
【0055】ここで、もし、通常のように、トラッキン
グエラー信号の振幅を最大にすることを考えれば、2つ
のサブビームのうちの一方が同図(a)中Eの位置に、
もう一方がFまたはGの位置に来るように光ピックアッ
プを調整することになる。こうすれば、E位置にあるサ
ブビームのトラッククロス信号が最大に、FまたはG位
置にあるサブビームのトラッククロス信号が最小にな
る。
グエラー信号の振幅を最大にすることを考えれば、2つ
のサブビームのうちの一方が同図(a)中Eの位置に、
もう一方がFまたはGの位置に来るように光ピックアッ
プを調整することになる。こうすれば、E位置にあるサ
ブビームのトラッククロス信号が最大に、FまたはG位
置にあるサブビームのトラッククロス信号が最小にな
る。
【0056】このとき、同図(b)から明らかなよう
に、サブビーム間隔がトラックピッチの略1/4になっ
ている。また、このとき、図4(a)および(b)に示
すように、トラッキングエラー信号の振幅(図中、Cで
示す)は最大となっている。なお、図5(a)および
(b)に、サブビーム間隔(図中、Dで示す)がトラッ
クピッチの略1/4になっている場合にメインビーム2
5がランド部2のほぼ中央部分に配置されたときの様子
を示す。
に、サブビーム間隔がトラックピッチの略1/4になっ
ている。また、このとき、図4(a)および(b)に示
すように、トラッキングエラー信号の振幅(図中、Cで
示す)は最大となっている。なお、図5(a)および
(b)に、サブビーム間隔(図中、Dで示す)がトラッ
クピッチの略1/4になっている場合にメインビーム2
5がランド部2のほぼ中央部分に配置されたときの様子
を示す。
【0057】しかし、この場合、図8(a)および
(b)に示すように、FまたはG位置にあるほうのサブ
ビームが図中において左右に移動した場合、発生するト
ラッククロス信号の大きさが、右方向と左方向とで異な
り、対称でない。すなわち、例えば今サブビームのひと
つがF位置にあるとすると、右方向に移動すれば、緩や
かに増加して(図中に示す区間c)またすぐに減少する
(区間d)。左方向に移動すれば、急激に増加して(区
間b)、その後減少する(区間a)。この結果、2つの
トラッククロス信号の差であるトラッキングエラー信号
においては、図4(a)に示すように、周期内で、信号
強度の変化が一様でなく、不安定である。すなわち、増
加幅が大のときと小のときとがある。したがって、安定
したトラッキングサーボが実現できない。
(b)に示すように、FまたはG位置にあるほうのサブ
ビームが図中において左右に移動した場合、発生するト
ラッククロス信号の大きさが、右方向と左方向とで異な
り、対称でない。すなわち、例えば今サブビームのひと
つがF位置にあるとすると、右方向に移動すれば、緩や
かに増加して(図中に示す区間c)またすぐに減少する
(区間d)。左方向に移動すれば、急激に増加して(区
間b)、その後減少する(区間a)。この結果、2つの
トラッククロス信号の差であるトラッキングエラー信号
においては、図4(a)に示すように、周期内で、信号
強度の変化が一様でなく、不安定である。すなわち、増
加幅が大のときと小のときとがある。したがって、安定
したトラッキングサーボが実現できない。
【0058】そこで、本実施例の光ピックアップでは、
2つのサブビームのうちの一方が図8(a)中Eの位置
に、もう一方がHの位置に来るようにしている。このた
め、同図(b)から明らかなように、サブビーム間隔が
トラックピッチの略1/2になっている。
2つのサブビームのうちの一方が図8(a)中Eの位置
に、もう一方がHの位置に来るようにしている。このた
め、同図(b)から明らかなように、サブビーム間隔が
トラックピッチの略1/2になっている。
【0059】この場合、サブビームがFまたはGの位置
にはなく、トラッククロス信号が最小でない。このた
め、図2(a)および(b)に示すように、トラッキン
グエラー信号の振幅(図中、Aで示す)は図4(a)に
示す振幅Dより小さく、最大でない。しかし、この程度
の振幅の低下はトラッキングサーボの安定性に問題とな
るレベルではない。
にはなく、トラッククロス信号が最小でない。このた
め、図2(a)および(b)に示すように、トラッキン
グエラー信号の振幅(図中、Aで示す)は図4(a)に
示す振幅Dより小さく、最大でない。しかし、この程度
の振幅の低下はトラッキングサーボの安定性に問題とな
るレベルではない。
【0060】また、上記の場合においては、図8(a)
および(b)に示すように、H位置にあるほうのサブビ
ームが図中において左右に移動した場合、発生するトラ
ッククロス信号の大きさが、右方向と左方向とで同一、
つまり対称である。すなわち、右方向に移動すれば、緩
やかに減少して(区間d)、その後急激に増加する(区
間e)。左方向に移動しても、緩やかに減少して(区間
c)、その後急激に増加する(区間b)。この結果、2
つのトラッククロス信号の差であるトラッキングエラー
信号は、図1(a)および(b)に示すように正弦波状
で、周期内で信号強度の変化が一様な、安定な波形にな
る。したがって、安定したトラッキングサーボが実現で
きる。
および(b)に示すように、H位置にあるほうのサブビ
ームが図中において左右に移動した場合、発生するトラ
ッククロス信号の大きさが、右方向と左方向とで同一、
つまり対称である。すなわち、右方向に移動すれば、緩
やかに減少して(区間d)、その後急激に増加する(区
間e)。左方向に移動しても、緩やかに減少して(区間
c)、その後急激に増加する(区間b)。この結果、2
つのトラッククロス信号の差であるトラッキングエラー
信号は、図1(a)および(b)に示すように正弦波状
で、周期内で信号強度の変化が一様な、安定な波形にな
る。したがって、安定したトラッキングサーボが実現で
きる。
【0061】次に、上記のように、サブビーム間隔をト
ラックピッチの略1/2に調整する方法を説明する。
ラックピッチの略1/2に調整する方法を説明する。
【0062】上記のトラッククロス信号の説明で述べた
ように、通常の光ピックアップの調整方法では、サブビ
ーム間隔はトラックピッチの略1/4となり、略1/2
に調整する目的は達成できない。
ように、通常の光ピックアップの調整方法では、サブビ
ーム間隔はトラックピッチの略1/4となり、略1/2
に調整する目的は達成できない。
【0063】そこで、前出の図9(b)に示すように、
トラックピッチが光ディスク1と等しく、ランド/グル
ーブ比が70:30あるいはランド部の幅がそれ以上で
ある光ディスク201を調整用の光ディスクとして用い
る。
トラックピッチが光ディスク1と等しく、ランド/グル
ーブ比が70:30あるいはランド部の幅がそれ以上で
ある光ディスク201を調整用の光ディスクとして用い
る。
【0064】この場合、前記したように、同図(a)に
示すグルーブ部203の中央(図中Jで示す位置)にサ
ブビームが位置したときにトラッククロス信号が最小に
なり、ランド部202の中央(図中Iで示す位置)に位
置したときにトラッククロス信号が最大となる。
示すグルーブ部203の中央(図中Jで示す位置)にサ
ブビームが位置したときにトラッククロス信号が最小に
なり、ランド部202の中央(図中Iで示す位置)に位
置したときにトラッククロス信号が最大となる。
【0065】したがって、この光ディスク201を用い
て、トラッキングエラー信号の振幅が最大になるように
光ピックアップの調整を行う。これにより、一方のサブ
ビームがI位置に、もう一方のサブビームがJ位置に配
置されることになる。そうして、この場合、同図(b)
から明らかなように、サブビーム間隔はトラックピッチ
の略1/2になっている。
て、トラッキングエラー信号の振幅が最大になるように
光ピックアップの調整を行う。これにより、一方のサブ
ビームがI位置に、もう一方のサブビームがJ位置に配
置されることになる。そうして、この場合、同図(b)
から明らかなように、サブビーム間隔はトラックピッチ
の略1/2になっている。
【0066】このように、トラックピッチが光ディスク
1と等しく、ランド/グルーブ比が70:30あるいは
ランド部の幅がそれ以上である光ディスク201を調整
用の光ディスクとして用いて、トラッキングエラー信号
の振幅が最大になるように光ピックアップを調整するこ
とにより、サブビーム間隔を容易にトラックピッチの略
1/2に調整することができる。
1と等しく、ランド/グルーブ比が70:30あるいは
ランド部の幅がそれ以上である光ディスク201を調整
用の光ディスクとして用いて、トラッキングエラー信号
の振幅が最大になるように光ピックアップを調整するこ
とにより、サブビーム間隔を容易にトラックピッチの略
1/2に調整することができる。
【0067】なお、上記説明ではランド部の幅がグルー
ブ部の幅に比べて広い調整用の光ディスクについて述べ
ているが、逆に、グルーブ部の幅のほうが広い光ディス
クを調整用の光ディスクとして用いても、同じ効果が得
られる。
ブ部の幅に比べて広い調整用の光ディスクについて述べ
ているが、逆に、グルーブ部の幅のほうが広い光ディス
クを調整用の光ディスクとして用いても、同じ効果が得
られる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の記録媒体
は、平面円板上に形成されたランド部およびグルーブ部
の両方で情報が記録再生され、ランド部の幅とグルーブ
部の幅との比が(55〜65):(45〜35)または
(35〜45):(65〜55)である構成である。
は、平面円板上に形成されたランド部およびグルーブ部
の両方で情報が記録再生され、ランド部の幅とグルーブ
部の幅との比が(55〜65):(45〜35)または
(35〜45):(65〜55)である構成である。
【0069】それゆえ、ランド部とグルーブ部との両方
で情報の記録再生を行いながら、3ビーム法を用いたト
ラッキングエラーの検出によるトラッキングサーボを実
現できるという効果を奏する。
で情報の記録再生を行いながら、3ビーム法を用いたト
ラッキングエラーの検出によるトラッキングサーボを実
現できるという効果を奏する。
【0070】請求項2記載の記録媒体は、請求項1記載
の記録媒体において、上記ランド部の幅とグルーブ部の
幅との比を(55〜65):(45〜35)とする構成
である。
の記録媒体において、上記ランド部の幅とグルーブ部の
幅との比を(55〜65):(45〜35)とする構成
である。
【0071】それゆえ、請求項1記載の記録媒体の奏す
る効果に加えて、よりノイズの少ない記録媒体を得るこ
とができるという効果を奏する。
る効果に加えて、よりノイズの少ない記録媒体を得るこ
とができるという効果を奏する。
【0072】請求項3記載の情報記録再生装置は、平面
円板上に形成されたランド部およびグルーブ部の両方で
情報が記録再生され、ランド部の幅とグルーブ部の幅と
の比が(55〜65):(45〜35)または(35〜
45):(65〜55)である記録媒体と、3ビーム法
によるトラッキングエラーの検出を行い、3ビーム法に
おけるサブビームの記録媒体上でのラジアル方向の間隔
をトラックピッチの略1/2とする光ピックアップとが
設けられた構成である。
円板上に形成されたランド部およびグルーブ部の両方で
情報が記録再生され、ランド部の幅とグルーブ部の幅と
の比が(55〜65):(45〜35)または(35〜
45):(65〜55)である記録媒体と、3ビーム法
によるトラッキングエラーの検出を行い、3ビーム法に
おけるサブビームの記録媒体上でのラジアル方向の間隔
をトラックピッチの略1/2とする光ピックアップとが
設けられた構成である。
【0073】それゆえ、ランド部とグルーブ部との両方
で情報の記録再生を行う記録媒体に対して、3ビーム法
を用いたトラッキングエラーの検出が安定して行え、安
定したトラッキングサーボを実現できるという効果を奏
する。
で情報の記録再生を行う記録媒体に対して、3ビーム法
を用いたトラッキングエラーの検出が安定して行え、安
定したトラッキングサーボを実現できるという効果を奏
する。
【0074】請求項4記載の光ピックアップの調整方法
は、平面円板上に形成されたランド部の幅とグルーブ部
の幅との比が(55〜65):(45〜35)または
(35〜45):(65〜55)であり、ランド部およ
びグルーブ部の両方で情報が記録再生される記録媒体を
用い、3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を行
い、3ビーム法におけるサブビームの光ディスク上での
ラジアル方向の間隔をトラックピッチの略1/2に設定
するための光ピックアップの調整方法であって、トラッ
クピッチが上記記録媒体のトラックピッチと等しく、ラ
ンド部の幅とグルーブ部の幅との比が70:30あるい
はランド部をそれ以上、または30:70あるいはラン
ド部をそれ以下にした調整用媒体を用い、検出されるト
ラッキングエラー信号の振幅が最大になるように上記サ
ブビームの間隔を調整する構成である。
は、平面円板上に形成されたランド部の幅とグルーブ部
の幅との比が(55〜65):(45〜35)または
(35〜45):(65〜55)であり、ランド部およ
びグルーブ部の両方で情報が記録再生される記録媒体を
用い、3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を行
い、3ビーム法におけるサブビームの光ディスク上での
ラジアル方向の間隔をトラックピッチの略1/2に設定
するための光ピックアップの調整方法であって、トラッ
クピッチが上記記録媒体のトラックピッチと等しく、ラ
ンド部の幅とグルーブ部の幅との比が70:30あるい
はランド部をそれ以上、または30:70あるいはラン
ド部をそれ以下にした調整用媒体を用い、検出されるト
ラッキングエラー信号の振幅が最大になるように上記サ
ブビームの間隔を調整する構成である。
【0075】それゆえ、サブビームの記録媒体上でのラ
ジアル方向の間隔を、容易にトラックピッチの略1/2
に調整することができるという効果を奏する。
ジアル方向の間隔を、容易にトラックピッチの略1/2
に調整することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスクのトラックとト
ラッキングエラー信号との対応を示すものであり、同図
(a)はトラッキングエラー信号を示すグラフ、同図
(b)はトラックの構成の概略を示す断面図である。
ラッキングエラー信号との対応を示すものであり、同図
(a)はトラッキングエラー信号を示すグラフ、同図
(b)はトラックの構成の概略を示す断面図である。
【図2】光ディスクのトラックとトラッキングエラー信
号の波形および振幅との対応を示すものであり、同図
(a)はトラッキングエラー信号波形を示すグラフ、同
図(b)はトラックの構成の概略を示す断面図である。
号の波形および振幅との対応を示すものであり、同図
(a)はトラッキングエラー信号波形を示すグラフ、同
図(b)はトラックの構成の概略を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の光ピックアップにおけるサ
ブビームの配置を示すものであり、同図(a)はトラッ
クの構成の概略を示す断面図、同図(b)はサブビーム
のトラック上の位置を示す平面図である。
ブビームの配置を示すものであり、同図(a)はトラッ
クの構成の概略を示す断面図、同図(b)はサブビーム
のトラック上の位置を示す平面図である。
【図4】光ディスクのトラックとトラッキングエラー信
号の波形および振幅との対応を示すものであり、同図
(a)はトラッキングエラー信号波形を示すグラフ、同
図(b)はトラックの構成の概略を示す断面図である。
号の波形および振幅との対応を示すものであり、同図
(a)はトラッキングエラー信号波形を示すグラフ、同
図(b)はトラックの構成の概略を示す断面図である。
【図5】光ピックアップにおけるサブビームの配置を示
すものであり、同図(a)はトラックの構成の概略を示
す断面図、同図(b)はサブビームのトラック上の位置
を示す平面図である。
すものであり、同図(a)はトラックの構成の概略を示
す断面図、同図(b)はサブビームのトラック上の位置
を示す平面図である。
【図6】ランド部とグルーブ部との幅の比と、トラッキ
ングエラー信号の振幅との関係を示すグラフである。
ングエラー信号の振幅との関係を示すグラフである。
【図7】光ディスクをプラスチックにより成型した場合
の金型と光ディスクとの関係を示すものであり、同図
(a)は金型とランド部およびグルーブ部との接合部を
示す断面図、同図(b)は同図(a)内の円で囲まれた
部分の拡大図である。
の金型と光ディスクとの関係を示すものであり、同図
(a)は金型とランド部およびグルーブ部との接合部を
示す断面図、同図(b)は同図(a)内の円で囲まれた
部分の拡大図である。
【図8】光ディスクのトラックとトラッククロス信号波
形との対応を示すものであり、同図(a)はトラックク
ロス信号波形を示すグラフ、同図(b)はトラックの構
成の概略を示す断面図である。
形との対応を示すものであり、同図(a)はトラックク
ロス信号波形を示すグラフ、同図(b)はトラックの構
成の概略を示す断面図である。
【図9】光ディスクのトラックとトラッククロス信号波
形との対応を示すものであり、同図(a)はトラックク
ロス信号波形を示すグラフ、同図(b)はトラックの構
成の概略を示す断面図である。
形との対応を示すものであり、同図(a)はトラックク
ロス信号波形を示すグラフ、同図(b)はトラックの構
成の概略を示す断面図である。
【図10】3ビーム法によるトラッキングエラーの検出
原理を示すものであり、同図(a)は各部材の構成を示
す説明図、同図(b)は回折パターンを示す説明図であ
る。
原理を示すものであり、同図(a)は各部材の構成を示
す説明図、同図(b)は回折パターンを示す説明図であ
る。
【図11】プッシュプル法によるトラッキングエラーの
検出原理を示すものであり、同図(a)は各部材の構成
を示す説明図、同図(b)は回折パターンを示す説明図
である。
検出原理を示すものであり、同図(a)は各部材の構成
を示す説明図、同図(b)は回折パターンを示す説明図
である。
【図12】従来の光ディスクのトラックとトラッキング
エラー信号波形との対応を示すものであり、同図(a)
はプッシュプル法によるトラッキングエラー信号波形を
示すグラフ、同図(b)はトラックの構成の概略を示す
断面図である。
エラー信号波形との対応を示すものであり、同図(a)
はプッシュプル法によるトラッキングエラー信号波形を
示すグラフ、同図(b)はトラックの構成の概略を示す
断面図である。
【図13】従来の光ディスクのトラックとトラッキング
エラー信号波形との対応を示すものであり、同図(a)
は3ビーム法によるトラッキングエラー信号波形を示す
グラフ、同図(b)はトラックの構成の概略を示す断面
図である。
エラー信号波形との対応を示すものであり、同図(a)
は3ビーム法によるトラッキングエラー信号波形を示す
グラフ、同図(b)はトラックの構成の概略を示す断面
図である。
1 光ディスク(記録媒体) 2 ランド部 3 グルーブ部 24 サブビーム 25 メインビーム 26 サブビーム 201 光ディスク(調整用媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 知之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 緒方 伸夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 乾 敏治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】平面円板上に形成されたランド部およびグ
ルーブ部の両方で情報が記録再生され、ランド部の幅と
グルーブ部の幅との比が(55〜65):(45〜3
5)または(35〜45):(65〜55)である記録
媒体。 - 【請求項2】上記ランド部の幅とグルーブ部の幅との比
が(55〜65):(45〜35)であることを特徴と
する請求項1記載の記録媒体。 - 【請求項3】平面円板上に形成されたランド部およびグ
ルーブ部の両方で情報が記録再生され、ランド部の幅と
グルーブ部の幅との比が(55〜65):(45〜3
5)または(35〜45):(65〜55)である記録
媒体と、 3ビーム法によるトラッキングエラーの検出を行い、3
ビーム法におけるサブビームの記録媒体上でのラジアル
方向の間隔をトラックピッチの略1/2とする光ピック
アップとが設けられたことを特徴とする情報記録再生装
置。 - 【請求項4】平面円板上に形成されたランド部の幅とグ
ルーブ部の幅との比が(55〜65):(45〜35)
または(35〜45):(65〜55)であり、ランド
部およびグルーブ部の両方で情報が記録再生される記録
媒体を用い、3ビーム法によるトラッキングエラーの検
出を行い、3ビーム法におけるサブビームの記録媒体上
でのラジアル方向の間隔をトラックピッチの略1/2に
設定するための光ピックアップの調整方法であって、 トラックピッチが上記記録媒体のトラックピッチと等し
く、ランド部の幅とグルーブ部の幅との比が70:30
あるいはランド部をそれ以上、または30:70あるい
はランド部をそれ以下にした調整用媒体を用い、検出さ
れるトラッキングエラー信号の振幅が最大になるように
上記サブビームの間隔を調整することを特徴とする光ピ
ックアップの調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6115165A JPH07320288A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 記録媒体および情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6115165A JPH07320288A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 記録媒体および情報記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320288A true JPH07320288A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14655951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6115165A Pending JPH07320288A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 記録媒体および情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07320288A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0866447A2 (en) * | 1997-03-17 | 1998-09-23 | Sony Corporation | Optical disk |
NL1004253C2 (nl) * | 1995-12-04 | 1999-11-11 | Lg Electronics Inc | Optische schijf en registratie/reproductie-inrichting voor een optische schijf. |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP6115165A patent/JPH07320288A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1004253C2 (nl) * | 1995-12-04 | 1999-11-11 | Lg Electronics Inc | Optische schijf en registratie/reproductie-inrichting voor een optische schijf. |
EP0866447A2 (en) * | 1997-03-17 | 1998-09-23 | Sony Corporation | Optical disk |
EP0866447A3 (en) * | 1997-03-17 | 1998-12-16 | Sony Corporation | Optical disk |
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