JP3361274B2 - 光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置

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JP3361274B2 JP15027798A JP15027798A JP3361274B2 JP 3361274 B2 JP3361274 B2 JP 3361274B2 JP 15027798 A JP15027798 A JP 15027798A JP 15027798 A JP15027798 A JP 15027798A JP 3361274 B2 JP3361274 B2 JP 3361274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックを形成す
るランド部とグルーブ部の両方に情報が記録される光デ
ィスクに対して、レーザ光を用いて情報の記録および再
生を行うための光ピックアップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに対して情報の記録再生を行
う光ピックアップは、半導体レーザから出射された光を
対物レンズにより集光し、得られたスポットを光ディス
ク上のトラックに沿ってトラッキングし、得られる信号
に基づいて情報の記録再生を行っている。
【0003】また、光ディスクは、光ピックアップから
照射される光スポットをトラッキングするための溝部
(以下、グルーブ部と称する)および溝間部(以下、ラ
ンド部と称する)によって形成されている。
【0004】従来の光ピックアップにおいては、ランド
部とグルーブ部との両方に情報の記録が行われた光ディ
スクを再生しようとする場合に、次のような問題が発生
していた。ランド部に記録された情報の再生時には、隣
接するグルーブ部に記録された情報の漏れ込み、すなわ
ち、隣接トラック間クロストークが大きくなり、同様
に、グルーブ部に記録された情報の再生時には、隣接す
るランド部に記録された情報の漏れ込みが大きくなる。
したがって、ランド部とグルーブ部との両方に情報の記
録が行われた光ディスクを再生する場合には、再生信号
に、隣接トラック間クロストークによるノイズが含まれ
ることになる。
【0005】以上のような問題のために、従来は、光デ
ィスクにおけるランド部かグルーブ部のどちらか一方に
のみ情報の記録再生を行っていた。
【0006】しかしながら、昨今、光ディスクの高密度
化に対する要望から、光ディスクのランド部とグルーブ
部との両方に情報の記録再生を行うための、種々の方法
が提案されている。例えば、磁気光学効果を用いた光デ
ィスクにおいては、磁気的超解像を用い、光ピックアッ
プから照射される集光スポットの光学的分解能以下の情
報の再生を可能にする方法が提案されている。
【0007】上記のような方法を用いた場合、隣接トラ
ック間クロストークを小さくすることができるので、ラ
ンド部とグルーブ部との両方に情報の記録が行われた光
ディスクを再生しても、高品質の再生信号を得ることが
できる。すなわち、光ディスクにおけるランド部とグル
ーブ部との両方において記録再生が可能となり、約2倍
の記録密度を有する光ディスクを実現することができ
る。
【0008】このランド部とグルーブ部との両方に情報
の記録が行われた光ディスクに対して記録再生を行う際
に、光ピックアップから照射される光スポットが、光デ
ィスクのグルーブ部をトラッキングしている時と、ラン
ド部をトラッキングしている時とで、異なるフォーカス
サーボ制御量で制御する構成が、特開平8−18042
9号公報に開示されている。
【0009】以下、上記特開平8−180429号公報
に開示されている構成について、図22を参照しながら
説明する。
【0010】図22は、光ディスク31上の各位置にお
けるフォーカスエラー信号(以下、FESと称する)
と、トラッキングエラー信号(以下、TESと称する)
を示す説明図である。光ディスク31には、ディスク基
板に溝として加工されたグルーブ部31a…と、グルー
ブ部31a…の間の凸部分のランド部31bとが形成さ
れている。図22の上部に示す波形は、フォーカスサー
ボのみONされた状態で、光ピックアップから得られる
FESおよびTESの波形である。FESおよびTES
の波形は、対物レンズにより光ディスク31上に集光さ
れる半導体レーザ光の光スポットが、グルーブ31a…
およびランド部31b…の各場所に位置したときに対応
させて示している。
【0011】FESは、通常、図22に示すように、光
ディスク31のトラックの影響を受け、TESの周期と
等しい周期をもち、かつ、その位相が90°ずれた信号
で変調を受けている。このように、FESが光ディスク
31のトラックの影響を受けて変動することを、ここで
は誤差信号間クロストークと呼ぶことにする。
【0012】このような誤差信号間クロストークは、T
ESおよびFESを生成する光検出器上において、光デ
ィスク31からの反射光の対称性が、光ピックアップを
構成する光学部品、特に対物レンズの収差の影響を受け
て非対称となり、TESがFESに漏れ込むことによっ
て発生する。
【0013】この誤差信号間クロストークについては、
SPIE(Society of Photo-Optical Instrumentation
Engineers)vol.2514(Optical Data Storage '
95予稿集)のpp.374〜382においても報告され
ており、収差によりサーボ誤差信号を生成する光検出器
上でのディスク反射光の対称性が影響を受け、45°方
向に発生する非対称成分について示されている。この4
5°方向に発生する非対称成分によって、FESの位相
は、TESの位相より90°ずれた信号となる。
【0014】図22からわかるように、フォーカスサー
ボがONされた後、トラッキングサーボがONされると
すれば、この誤差信号間クロストークのために、半導体
レーザ光の光スポットがランド部31bをトラッキング
するときには、フォーカス点は線L上の点となり、グル
ーブ部31aをトラッキングするときには、フォーカス
点は線G上の点となる。
【0015】したがって、同じ制御信号でフォーカスサ
ーボ制御を行った場合、ランド部31bをトラッキング
している時と、グルーブ部31aをトラッキングしてい
る時とで、図22におけるl+g相当の光軸方向のずれ
(フォーカスオフセット)が、対物レンズと光ディスク
31との間に生じる。このフォーカスオフセットによ
り、グルーブ部トラッキング時とランド部トラッキング
時とにおいて、最適フォーカスサーボ制御量に差が発生
する。
【0016】上記のような誤差信号間クロストークが発
生した際の、サーボ誤差信号を生成する光検出器上での
ディスク反射光のパターンを図23に示す。図23にお
いて、(a)は合焦位置におけるランド部トラッキング
時のパターンを示し、(b)は合焦位置におけるグルー
ブ部トラッキング時のパターンを示している。
【0017】これらのディスク反射光のパターンは、図
23(a)および(b)中で太線で示したディスクトラ
ックによる回折パターンの上に、収差によって対称性に
影響を受け、トラックに平行な方向に対して45°傾い
た方向に発生する非対称成分(楕円状の強度分布)Aが
重畳されたものとなる。
【0018】このようなディスク反射光のパターンに基
づいて、非点収差法によってFESを検出する際には、
光検出器が、図23(a)および(b)に示すように、
I〜IVの領域に分割されているとして、それぞれの出力
をIs〜IVsとすると、FESは、FES=(Is+II
Is)−(IIs+IVs)なる式によって求められる。
【0019】ランド部では、図23(a)に示すような
楕円状の非対称成分Aにより、(Is+IIIs)<(IIs
+IVs)となり、負方向のオフセットが発生するのに対
して、グルーブ部では、図23(b)に示すような楕円
状の非対称成分Aにより、(Is+IIIs)>(IIs+IV
s)となり、正方向のオフセットが発生する。つまり、
ランド部とグルーブ部とでは、フォーカスのオフセット
が異なる値となる。
【0020】このオフセットの差に対応するために、あ
らかじめ設定されたランド部フォーカスオフセット量l
とグルーブフォーカスオフセット量gとがメモリされて
おり、コントローラからの制御信号により、ランド部ト
ラッキング時とグルーブ部トラッキング時とでオフセッ
ト量の切り換えが行われ、それぞれ最適なフォーカスサ
ーボ制御が行われる構成が、上記の特開平8−1804
29号公報に開示されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、光ディ
スクのランド部とグルーブ部との両方に情報を記録再生
しようとした場合には、誤差信号間クロストークによ
り、ランド部トラッキング時とグルーブ部トラッキング
時との最適フォーカス位置が異なるという現象が発生
し、一定のフォーカスオフセット量を与えるフォーカス
サーボ制御では、良好な再生信号が得られない。
【0022】良好な再生信号を得ようとする場合には、
上記の特開平8−180429号公報に開示されている
ように、ランド部フォーカスオフセット量lとグルーブ
部フォーカスオフセット量gとを記憶するメモリと、オ
フセット量の切り換えを行うスイッチと、コントローラ
による制御とが必要になる。
【0023】なお、光ディスクのランド部のみ、あるい
はグルーブ部のみに情報の記録再生を行う光ピックアッ
プでは、どちらかにのみトラッキングを行えば良いの
で、フォーカスオフセットを切り換えるような構成は不
必要である。
【0024】つまり、光ディスクのランド部とグルーブ
部との両方に情報の記録再生を行う光ピックアップで
は、フォーカスオフセット制御量の切り換えが必要とな
り、装置の構成が複雑になる。これにより、光ピックア
ップの小型化が困難になり、さらにコストアップを招く
ことになる。
【0025】本発明の目的は、ランド部トラッキング時
と、グルーブ部トラッキング時とにおいて、フォーカス
オフセット制御量の切り換えを不要とし、かつ、良好な
フォーカスサーボ制御が可能な光情報記録再生装置を提
供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の光情報記録再生装置は、光記録媒
体の、光ビームを案内する溝部および溝間部に対して情
報の記録再生を行う光情報記録再生装置において、光ビ
ームを出射する光源と、上記光ビームが上記光記録媒体
の表面に反射して得られる反射光を集光する集光手段
と、上記集光手段によって集光された反射光を、少なく
とも上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に
2分割する光分割手段と、少なくとも上記光記録媒体の
溝部および溝間部に垂直な方向に2分割された受光領域
を備えた光検出器とを備え、上記光検出器は、上記光分
割手段によって分割された反射光の一方を受光し、上記
の少なくとも2分割された受光領域からのそれぞれの出
力の差をとることによって、フォーカスサーボ制御を行
うためのフォーカスエラー信号を生成するとともに、上
記光記録媒体の溝部の幅と溝間部の幅との比率が、
0:50にあり、さらに、上記光分割手段によって分割
された反射光のもう一方に基づいて、トラッキングエラ
ー信号を生成する手段を備え、フォーカスサーボのみが
ONされた状態での、上記光記録媒体上での各位置にお
ける上記フォーカスエラー信号および上記トラッキング
エラー信号の変動波形が、互いに同位相あるいは逆位相
となっていることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、少なくとも上記光記
録媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に2分割された
反射光の一方を、同じく少なくとも上記光記録媒体の溝
部および溝間部に垂直な方向に2分割された受光領域を
備えた光検出器によって受光し、各受光領域からのそれ
ぞれの出力の差をとることによって、フォーカスエラー
信号を生成しているので、光記録媒体の溝部をトラッキ
ングしている時と、溝間部をトラッキングしている時と
の最適フォーカスオフセット量の差をなくすことが可能
となる。これにより、溝部および溝間部において、同一
のフォーカスオフセット量で良好な信号の記録再生を行
うことが可能となるので、溝部および溝間部のトラッキ
ング時でフォーカスオフセットの切り換えを行うことな
しに、最適なフォーカスサーボ制御を行うことができ
る。また、上記の構成によれば、溝部の中心位置と、溝
間部の中心位置とにおけるフォーカスエラー信号のレベ
ルに差が発生しないことになる。よって、溝部のトラッ
キング時と、溝間部のトラッキング時との間で、最適な
フォーカス位置が異なるという現象が発生しないので、
同じフォーカスサーボ制御量でフォーカスサーボを行っ
ても、光記録媒体に記録された情報の再生を良好に行う
ことができる。
【0028】
【0029】請求項2記載の光情報記録再生装置は、請
求項1記載の構成において、上記光分割手段および上記
光検出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位置の
調整が可能になっていることを特徴としている。
【0030】上記のような光情報記録再生装置における
種々の部品の取付け位置に誤差が生じていると、上記溝
部および上記溝間部における反射光の光軸のずれが生じ
てしまい、溝部および溝間部におけるフォーカスエラー
信号に差が生じることがある。この点において、上記の
構成によれば、溝部および溝間部におけるフォーカスエ
ラー信号を同じ値となるように、上記光分割手段および
上記光検出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位
置の調整を行うことができる。したがって、さらに精度
の良いフォーカスサーボ制御を行うことができる。
【0031】請求項3記載の光情報記録再生装置は、
記録媒体の、光ビームを案内する溝部および溝間部に対
して情報の記録再生を行う光情報記録再生装置におい
て、光ビームを出射する光源と、上記光ビームが上記光
記録媒体の表面に反射して得られる反射光を集光する集
光手段と、上記集光手段によって集光された反射光を、
少なくとも上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な
方向に2分割する光分割手段と、少なくとも上記光記録
媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に2分割された受
光領域を備えた光検出器とを備え、上記光検出器は、上
記光分割手段によって分割された反射光の一方を受光
し、上記の少なくとも2分割された受光領域からのそれ
ぞれの出力の差をとることによって、フォーカスサーボ
制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するとと
もに、上記光記録媒体の溝部の幅と溝間部の幅との比率
が、50:50にあり、上記光分割手段および上記光検
出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位置の調整
が可能になっており、収差により発生する上記光検出器
上の非対称成分の長手方向が上記光検出器の分割線に対
して、45°ないし135°となるようになし、溝部と
溝間部とのフォーカスエラー信号のオフセットを一致さ
せることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、少なくとも上記光記
録媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に2分割された
反射光の一方を、同じく少なくとも上記光記録媒体の溝
部および溝間部に垂直な方向に2分割された受光領域を
備えた光検出器によって受光し、各受光領域からのそれ
ぞれの出力の差をとることによって、フォーカスエラー
信号を生成しているので、光記録媒体の溝部をトラッキ
ングしている時と、溝間部をトラッキングしている時と
の最適フォーカスオフセット量の差をなくすことが可能
となる。これにより、溝部および溝間部において、同一
のフォーカスオフセット量で良好な信号の記録再生を行
うことが可能となるので、溝部および溝間部のトラッキ
ング時でフォーカスオフセットの切り換えを行うことな
しに、最適なフォーカスサーボ制御を行うことができ
る。また、上記のような光情報記録再生装置における種
々の部品の取付け位置に誤差が生じていると、上記溝部
および上記溝間部における反射光の光軸のずれが生じて
しまい、溝部および溝間部におけるフォーカスエラー信
号に差が生じることがある。この点において、上記の構
成によれば、溝部および溝間部におけるフォーカスエラ
ー信号を同じ値となるように、上記光分割手段および上
記光検出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位置
の調整を行うことができる。したがって、さらに精度の
良いフォーカスサーボ制御を行うことができる。
【0033】請求項4記載の光情報記録再生装置は、請
求項記載の構成において、上記光分割手段によって分
割された反射光のもう一方に基づいて、トラッキングエ
ラー信号を生成する手段を備え、フォーカスサーボのみ
がONされた状態での、上記光記録媒体上での各位置に
おける上記フォーカスエラー信号および上記トラッキン
グエラー信号の変動波形が、互いに同位相あるいは逆位
相となっていることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、溝部の中心位置と、
溝間部の中心位置とにおけるフォーカスエラー信号のレ
ベルに差が発生しないことになる。よって、溝部のトラ
ッキング時と、溝間部のトラッキング時との間で、最適
なフォーカス位置が異なるという現象が発生しないの
で、同じフォーカスサーボ制御量でフォーカスサーボを
行っても、光記録媒体に記録された情報の再生を良好に
行うことができる。
【0035】請求項5記載の光情報記録再生装置は、請
求項1ないし4のいずれか一項に記載の構成において、
上記集光手段が、上記反射光の光軸に平行な方向に位置
調整可能となっており、フォーカスが最適な状態の時
に、上記反射光が、上記光検出器における受光領域の分
割線上にのみ照射されるように、上記第2の集光手段の
位置を調整することを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、フォーカスが最適な
状態の時に、上記反射光が、上記光検出器における受光
領域の分割線上にのみ照射されるように、上記集光手段
の位置を調整しているので、フォーカスが最適な状態で
あれば、フォーカスエラー信号を、光記録媒体のどの位
置においても一定にすることができる。したがって、よ
り安定したフォーカスサーボ制御を行うことができる。
【0037】請求項6記載の光情報記録再生装置は、請
求項1ないし5のいずれか一項に記 載の構成において、
上記集光手段が、光源から出射される光ビームを平行光
に変換する機能をさらに有し、上記光分割手段が、複数
の領域に分割された回折素子であることを特徴としてい
る。
【0038】上記の構成によれば、上記集光手段が、光
ビームが上記光記録媒体の表面に反射して得られる反射
光を集光する機能と、光源から出射される光ビームを平
行光に変換する機能とを有しているので、光学部品の点
数を減らすことができる。また、上記光分割手段が、比
較的小型となる、複数の領域に分割された回折素子によ
って構成されているので、光分割手段を配置する上で必
要なスペースを小さくすることができる。したがって、
より小型で、より低コストの光情報記録再生装置を提供
することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。なお、以下では、本実施形態
に係る光情報記録再生装置を、光記録媒体として、磁気
光学効果を利用した光ディスクに適用した場合について
説明するが、その他の効果を利用した光ディスク、例え
ば、相変化媒体を利用した光ディスクに対しても、同様
に適用することができる。
【0040】上記光情報記録再生装置は、図1に示すよ
うな光ピックアップ20Aを備えている。光ピックアッ
プ20Aは、光源としての半導体レーザ1、光ディスク
(光記録媒体)6上に光スポットを形成する対物レンズ
5、第1ないし第4の光検出器11・12・16・1
5、および、種々の光学系(詳細は後述)を備えてい
る。
【0041】半導体レーザ1から出射した光ビームは、
コリメートレンズ2によって平行光に変換され、第1ビ
ームスプリッタ3を透過する。その後、ミラー4により
反射された後、対物レンズ5によって、光ディスク6上
に集光され、光スポットを形成する。
【0042】光ディスク6からの反射光は、同一の光路
を通り、半導体レーザ1に戻るが、一部の光は、第1ビ
ームスプリッタ3によって反射される。第1ビームスプ
リッタ3によって反射された光ビームは、第2ビームス
プリッタ7によって一部が反射され、残りが透過され
る。
【0043】第2ビームスプリッタ7によって反射され
た光ビームは、光ディスク6に記録された信号(光磁気
信号)の再生に使用され、第2ビームスプリッタ7を透
過した光ビームは、FESおよびTESなどのサーボ信
号検出に使用される。
【0044】第2ビームスプリッタ7によって反射され
た光ビームは、第1集光レンズ8によって集光され、光
ディスク6からの反射光の偏光方向を45°回転させる
1/2波長板9を透過する。そして、1/2波長板を透
過した光は、偏光ビームスプリッタ10によって2つの
光ビームに分離される。偏光ビームスプリッタ10を透
過した光ビームは、第1の光検出器11によって検出さ
れ、偏光ビームスプリッタ10で反射された光ビーム
は、第2の光検出器12によって検出される。光磁気信
号は、上記の第1および第2の光検出器11・12の差
動出力を演算することによって再生される。
【0045】第2ビームスプリッタ7を透過した光ビー
ムは、第2集光レンズ(集光手段)13によって集光さ
れ、その一部が光分割手段14によって反射される。こ
の光分割手段14は、ミラーから構成されており、第2
集光レンズ13によって集光された光ビームの光束の半
分の領域まで該ミラーを挿入した構成となっている。こ
れにより、ミラーに照射される部分の光ビームを反射さ
せ、ミラーに照射されない部分の光ビームをそのまま直
進させている。
【0046】光分割手段14によって反射された光ビー
ムは、受光部が光ディスク6のトラックと平行な方向に
2分割された第3の光検出器16(詳細は後述)によっ
て検出される。また、光分割手段14によって反射され
なかった光ビームは、受光部が光ディスク6のトラック
と垂直な方向に2分割された第4の光検出器15(詳細
は後述)によって検出される。
【0047】次に、図2および図3を参照しながら、サ
ーボ信号(FES、TES)の演算方法について説明す
る。
【0048】図2は、第3および第4の光検出器16・
15の構成およびこれらからFESおよびTESを得る
ための構成を示す説明図である。図2に示すように、第
3の光検出器16は、その受光部が、光ディスク6のト
ラックと平行な方向に2分割されることにより、受光部
16c・16dが形成されている。同様に、第4の光検
出器15は、その受光部が、光ディスク6のトラックと
垂直な方向に2分割されることにより、受光部(受光領
域)15a・15bが形成されている。
【0049】以上のような構成において、本実施形態に
おける光ピックアップ20Aは、トラッキングサーボ検
出法として、プッシュプル法を採用しており、TES
は、第3の光検出器16における受光部16c・16d
のそれぞれの出力を差動増幅器18で差動検出すること
によって検出される。すなわち、第3の光検出器16に
おける受光部16c・16dのそれぞれの出力をSc、
Sdとすると、TESは次の式で表される。
【0050】 TES=Sc−Sd …式(1) 一方、FESは、第4の光検出器15における受光部1
5a・15bのそれぞれの出力を差動増幅器17で差動
検出することによって検出される。すなわち、第4の光
検出器15における受光部15a・15bのそれぞれの
出力をSa、Sbとすると、FESは次の式で表され
る。
【0051】 FES=Sa−Sb …式(2) 次に、図3(a)ないし(c)を参照しながら、光ディ
スク6と対物レンズ5との位置関係と、第4の光検出器
15上での光ディスク6からの反射光との関係を説明す
る。なお、図3(a)は、光ディスク6と対物レンズ5
との間隔がジャストフォーカス位置よりも遠い場合、図
3(b)は、光ディスク6と対物レンズ5との間隔がジ
ャストフォーカス位置になっている場合、図3(c)
は、光ディスク6と対物レンズ5との間隔がジャストフ
ォーカス位置よりも近い場合の、第4の光検出器15上
での光ディスク6からの反射光を示している。
【0052】なお、図3(a)ないし(c)に示すよう
に、第4の光検出器15上に照射される光ディスク6か
らの反射光は、光分割手段14によって2分割された片
方の部分の光ビームとなっており、第4の光検出器15
上では、半円状の形状となっている。
【0053】図3(a)に示すように、第4の光検出器
15によって検出される光強度は、光ディスク6と対物
レンズ5との間隔がジャストフォーカス位置よりも遠い
場合には、Sa<Sbとなるので、 FES=Sa−Sb<0 となる。
【0054】また、図3(b)に示すように、光ディス
ク6と対物レンズ5との間隔がジャストフォーカス位置
になっている場合には、Sa=Sbとなるので、 FES=Sa−Sb=0 となる。
【0055】また、図3(c)に示すように、光ディス
ク6と対物レンズ5との間隔がジャストフォーカス位置
よりも近い場合には、Sa>Sbとなるので、 FES=Sa−Sb>0 となる。
【0056】以上のような方法によってFESの値が検
出される。
【0057】次に、図4を用いて、従来の技術の項にお
いて、図23を参照しながら説明した、収差による光デ
ィスク6からの反射光の非対称成分Aの影響について説
明する。
【0058】図4は、図3(b)に示した、光ディスク
6と対物レンズ5との間隔がジャストフォーカス位置に
なっている場合の、非対称成分A(楕円状の強度分布)
の様子を、光ディスク6上の半径方向における各位置に
対応させて示した説明図である。なお、図4において、
図の簡略化のために、光ディスク6のトラックによる回
折パターンは省略している。
【0059】図4に示すように、光ディスク6には、グ
ルーブ部6a…とランド部6b…が形成されている。な
お、ここでは、ランド部6b…の右側(グルーブ部6a
…の左側)をランド−グルーブ間と称し、ランド部5b
…の左側(グルーブ部6a…の右側)をグルーブ−ラン
ド間と称することにする。
【0060】収差による非対称成分Aは、光スポットと
光ディスク6との位置関係により、その長手方向が回転
している。ランド部6bの中心位置では、非対称成分A
の長手方向は、光ディスク6のトラックに平行な方向に
対して約45°傾いており、グルーブ部6aの中心位置
では、光ディスク6のトラックに平行な方向に対して、
ランド部6bの中心位置における非対称成分Aの長手方
向の傾きとは逆方向に、約45°傾いている。すなわ
ち、非対称成分Aの長手方向は、ランド部6bの中心位
置とグルーブ部6cの中心位置とでは、その傾きの方向
が約90°異なっていることになる。
【0061】なお、図4に示すように、図3(a)ない
し(c)と同様に、第4の光検出器15上に照射され
る、非対称成分Aを含む、光ディスク6からの反射光
は、光分割手段14によって2分割された片方の部分の
光ビームとなっており、第4の光検出器15上では、半
円状の形状となっている。
【0062】ここで、光スポットが光ディスク6のトラ
ックを横切る際の、第4の光検出器15の出力変化につ
いて説明する。ランド部6bの中心位置における、非対
称成分Aによる受光部15aへの光量をSal、受光部
15bへの光量をSblとし、グルーブ部6aの中心に
おける、非対称成分Aによる受光部15aへの光量をS
ag、受光部15bへの光量をSbgとする。
【0063】図4に示すように、ランド部6bの中心位
置における、受光部15aでの非対称成分Aの面積は、
グルーブ部6aの中心位置における、受光部15aでの
非対称成分Aの面積と等しくなっている。また、ランド
部6bの中心位置における、受光部15bでの非対称成
分Aの面積は、グルーブ部6aの中心位置における、受
光部15bでの非対称成分Aの面積と等しくなってい
る。すなわち、 Sal=Sag …式(3) Sbl=Sbg …式(4) となる。
【0064】また、ランド−グルーブ間における、受光
部15aでの非対称成分Aの面積は、ランド部6bの中
心位置における、受光部15aでの非対称成分Aの面積
よりも小さくなっている。また、ランド−グルーブ間に
おける、受光部15bでの非対称成分Aの面積は、ラン
ド部6bの中心位置における、受光部15bでの非対称
成分Aの面積よりも大きくなっている。すなわち、ラン
ド−グルーブ間における、非対称成分Aによる受光部1
5aへの光量をSal−g、受光部15bへの光量をS
bl−gとすると、 Sal−g<Sal=Sag …式(5) Sbl−g>Sbl=Sbg …式(6) となる。
【0065】また、グルーブ−ランド間における、受光
部15aでの非対称成分Aの面積は、ランド部6bの中
心位置における、受光部15aでの非対称成分Aの面積
よりも大きくなっている。また、グルーブ−ランド間に
おける、受光部15bでの非対称成分Aの面積は、ラン
ド部6bの中心位置における、受光部15bでの非対称
成分Aの面積よりも小さくなっている。すなわち、グル
ーブ−ランド間における、非対称成分Aによる受光部1
5aへの光量をSag−l、受光部15bへの光量をS
bg−lとすると、 Sag−l>Sal=Sag …式(7) Sbg−l<Sbl=Sbg …式(8) となる。
【0066】つまり、式(2)で示されるFESは、式
(3)および式(4)より、ランド部6bの中心位置
と、グルーブ部6aの中心位置とで、ほぼ等しくなるの
に対して、式(5)および式(6)より、FESは、ラ
ンド−グルーブ間で最小となり、式(7)および式
(8)より、グルーブ−ランド間で最大となる。
【0067】この関係を図示したのが図5であり、フォ
ーカスサーボのみONされた状態での、光ディスク6上
での各位置におけるFESおよびTESの変動を示して
いる。なお、図5において、FESおよびTESの波形
は、対物レンズ5によって光ディスク6上に集光される
光スポットが、図中に示す光ディスク6の各場所に位置
したときのFESおよびTESの値に対応している。
【0068】図5に示すように、FESは、非対称成分
Aの影響による変動が見られるが、FESの位相は、T
ESの逆位相、すなわち、TESの位相に対して180
°ずれていることになる。なお、位相に関しては、式
(2)で示したFESを、FES=Sb−Sa …式
(2’)とすることにより、同位相にすることも可能で
ある。
【0069】つまり、図5に示すように、TESとFE
Sとの変動成分の位相が逆位相となるので、ランド部6
bの中心位置と、グルーブ部6aの中心位置とにおける
FESのレベルに差が発生しない。したがって、ランド
部トラッキング時と、グルーブ部トラッキング時との間
で、最適なフォーカス位置が異なるという現象が発生し
ないので、同じフォーカスサーボ制御量でフォーカスサ
ーボを行っても、光ディスク6に記録された情報の再生
を、良好に行うことができる。
【0070】次に、ランド部6bおよびグルーブ部6a
の中心位置において、非対称成分Aの長手方向が光ディ
スク6のトラックに平行な方向から傾く角度が、45°
からずれている場合について説明する。なお、以下の説
明において、非対称成分Aの長手方向が光ディスク6の
トラックに平行な方向から傾く角度を、非対称成分Aの
傾き角度と記載する。
【0071】前記において、図4を参照しながら説明し
たように、非対称成分Aの傾き角度は、通常、ランド部
6bの中心位置において、約45°となっており、グル
ーブ部6aの中心位置では、逆方向に約45°となって
いる。
【0072】しかしながら、光ピックアップ20Aの取
付け位置の誤差により、光スポットが光ディスク6のト
ラックに入射する時の入射角度がずれることがある。こ
れにより、ランド部6bおよびグルーブ部6aの中心位
置において、非対称成分Aの傾き角度が、45°からず
れることがある。
【0073】図6(a)は、ランド部6bの中心位置に
おける非対称成分Aの傾き角度が45°からずれたとき
の、第4の光検出器15上での光ディスク6からの反射
光を示し、図6(b)は、グルーブ部6aの中心位置に
おける非対称成分Aの傾き角度が45°からずれたとき
の、第4の光検出器15上での光ディスク6からの反射
光を示している。
【0074】図6(a)および(b)に示すように、グ
ルーブ部6aの中心位置における非対称成分Aの傾き角
度をθとすると、ランド部6bの中心位置における非対
称成分Aの傾き角度は、θ+90°となる。
【0075】ここで、 図6(a)に示した、ランド部
6bの中心位置における、非対称成分Aによる受光部1
5aへの光量をSal’、受光部15bへの光量をSb
l’とし、図6(b)に示した、グルーブ部6aの中心
位置における、非対称成分Aによる受光部15aへの光
量をSag’、受光部15bへの光量をSbg’とす
る。
【0076】図6(a)および(b)を比較すると、ラ
ンド部6bの中心位置における、受光部15aでの非対
称成分Aの面積は、グルーブ部6aの中心位置におけ
る、受光部15aでの非対称成分Aの面積よりも小さく
なっている。また、ランド部6bの中心位置における、
受光部15bでの非対称成分Aの面積は、グルーブ部6
aの中心位置における、受光部15bでの非対称成分A
の面積よりも大きくなっている。すなわち、 Sal’<Sag’ …式(9) Sbl’>Sbg’ …式(10) となる。
【0077】式(2)で示したFESは、ランド部6b
の中心位置、および、グルーブ部6aの中心位置では、 ランド部6b:Sal’−Sbl’ グルーブ部6a:Sag’−Sbg’ で表される。よって、式(9)および式(10)の関係
を考慮すると、 Sal’−Sbl’<Sag’−Sbg’ となり、FESレベルは、グルーブ部に比べて、ランド
部の方が小さくなる。
【0078】つまり、このランド部6bの中心位置と、
グルーブ部5aの中心位置とにおけるFESのレベルの
差が、同じフォーカスオフセット量でサーボ制御を行っ
たときの、ランド部トラッキング時とグルーブ部トラッ
キング時との光軸方向のずれとなる。
【0079】この光軸方向のずれをなくすためには、図
1に示した光分割手段14と、受光部15a・15bか
らなる第4の光検出器15とを、光軸回りに回転調整す
ることによって補正することができる。
【0080】上記のように、非対称成分Aの傾き角度が
θ(≠45°)となっている状態において、受光部15
a・15bと、光分割手段14とを、45°−θの角度
だけ回転させた際の、受光部15a・15b上での光デ
ィスク6からの反射光の様子を図7(a)および(b)
に示す。なお、図7(a)は、ランド部6bの中心位置
における反射光、図7(b)は、グルーブ6aの中心位
置における反射光を示している。
【0081】図7(a)および(b)に示すように、受
光部15a・15bと、光分割手段14とを、45°−
θの角度だけ回転させることによって、グルーブ部6a
の中心位置における非対称成分Aの傾き角度は45°と
なり、ランド部6bの中心位置における非対称成分Aの
傾き角度は、45°+90°となる。
【0082】図7(a)および(b)に示すような非対
称成分Aの傾き角度は、図4に示した非対称成分Aの傾
き角度と同じ関係になるので、式(9)および式(1
0)で示したSal’、Sag’、Sbl’、およびS
bg’の関係は、次のようになる。
【0083】 Sal’=Sag’ …式(9’) Sbl’=Sbg’ …式(10’) つまり、ランド部6bの中心位置、およびグルーブ部6
aの中心位置におけるFESは、式(9’)および式
(10’)より、 Sal’−Sbl’=Sag’−Sbg’ となり、FESレベルは、グルーブ部6aの中心位置
と、ランド部6bの中心位置とで等しくなる。
【0084】以上のように、受光部15a・15bを備
えた第4の光検出器15と、光分割手段14とを光軸回
りに回転させて調整することによって、ランド部6bと
グルーブ部6aとの中心位置におけるFESのレベルを
等しくすることができる。したがって、同じフォーカス
オフセット量でサーボ制御を行った際の、グルーブ部ト
ラッキング時とランド部トラッキング時の光軸方向のず
れが発生せず、同じフォーカスサーボ制御量でフォーカ
スサーボを行っても、光ディスク6上に記録された情報
を良好に再生することができる。
【0085】ここで、上記のような構成の光情報記録再
生装置を、ランド部6bあるいはグルーブ部6aのどち
らか一方にのみ情報を記録する光ディスク6に適用した
場合について説明する。
【0086】従来の、ランド部6bあるいはグルーブ部
6aのどちらか一方にのみ情報を記録する光ディスク6
では、例えば、情報をランド部6bに記録する場合、ラ
ンド部6bが広く形成される一方、グルーブ部6aは狭
く形成される。また逆に、情報をグルーブ部6aに記録
する場合、グルーブ部6aが広く形成される一方、ラン
ド部6bは狭く形成される。
【0087】以下に、ランド部6bがグルーブ部6aに
比べて幅広く形成された光ディスク6に対する再生動作
について説明する。
【0088】図14は、フォーカスサーボのみONされ
た状態における、ランド部6bがグルーブ部6aに比べ
て幅広く形成された光ディスク6に光ビームを照射した
際の、光ディスク6からの反射光量の総和(以下、To
tal信号と称する)を示す説明図である。なお、図1
4において、上記Total信号は、図14の下部に記
載されている、光ディスク6の概略を示す断面図におけ
る各位置に、対物レンズ5によって集光される光スポッ
トが位置したときの値を示している。
【0089】図14に示すように、ランド部6bに情報
が記録される光ディスク6では、光スポットが、ランド
部6bに位置したときにTotal信号が最大となり、
グルーブ部6aに位置したときにTotal信号が最小
となる。
【0090】これは、図15(a)に示すように、ラン
ド部6bに光スポットが位置した時には、その回折パタ
ーンの重なりの部分(図15(a)において斜線部)に
おける光の強度が、図15(b)に示すような、グルー
ブ部6aに光スポットが位置したときの回折パターンの
重なりの部分(図15(b)において斜線部)における
光の強度に比べて、強くなっていることによるものであ
る。
【0091】なお、図15(a)および(b)におい
て、図の簡略のため、非対称成分Aは記載していない。
【0092】次に、上記のような光ディスク6に対して
の、図2および図3を参照しながら説明したFESの検
出について説明する。
【0093】図16(a)および(b)は、ジャストフ
ォーカス時での、それぞれランド部6bおよびグルーブ
部6aにおける、受光部15a・15b上への光ディス
ク6からの反射光の様子を示している。図16(a)お
よび(b)に示すように、図15(a)および(b)で
示した回折パターンの半分が、受光部15a・15bに
よって検出されることになる。
【0094】上記の式(2)で示したように、FES
は、受光部15aおよび受光部15bの出力Saおよび
Sbの差で示される。よって、ランド部6bにおけるフ
ォーカスオフセットを0に調整しようとするならば、図
16(a)において、受光部15aで検出される反射光
強度と、受光部15bで検出される反射光強度とが等し
くなるように調整することになる。
【0095】このように、ランド部6bにおけるフォー
カスオフセットを0に調整した状態では、グルーブ部6
aにおけるフォーカスオフセットは0にはならない。こ
のことについて詳しく説明すると、上述したように、回
折パターンの斜線部における光の強度は、グルーブ部6
aよりもランド部6bの方が強くなっている。よって、
図16(a)において、受光部15aで検出される反射
光強度と、受光部15bで検出される反射光強度とが等
しくなるように調整されている場合、図16(b)にお
いては、受光部15aで検出される反射光強度は、受光
部15bで検出される反射光強度よりも小さくなってい
る。
【0096】すなわち、グルーブ部6aにおける、受光
部15aの出力Saと、受光部15bの出力Sbとの関
係は、Sa<Sbとなり、式(2)で示されるFES
は、FES=Sa−Sb<0となる。
【0097】したがって、ランド部6bにおけるフォー
カスオフセットを0に調整した状態では、グルーブ部ト
ラッキング時にフォーカスオフセットが発生する。この
関係を示したのが図17であり、フォーカスサーボのみ
ONされた状態におけるFESを示している。なお、図
17において、FESは、図17の下部に記載されてい
る、光ディスク6の概略を示す断面図における各位置
に、対物レンズ5によって集光される光スポットが位置
したときの値を示している。
【0098】次に、ランド部6bとグルーブ部6aとの
両方に情報が記録された光ディスク6に対する再生動作
について説明する。なお、ランド部6bとグルーブ部6
aとの両方に情報が記録された光ディスク6では、ラン
ド部6bの幅とグルーブ部6aの幅とではほぼ等しく形
成されている。
【0099】図18は、フォーカスサーボのみONされ
た状態における、ランド部6bとグルーブ部6aとの両
方に情報が記録された光ディスク6に光ビームを照射し
た際のTotal信号を示す説明図である。なお、図1
8において、上記Total信号は、図18の下部に記
載されている、光ディスク6の概略を示す断面図におけ
る各位置に、対物レンズ5によって集光される光スポッ
トが位置したときの値を示している。
【0100】図18に示すように、ランド部6bの幅と
グルーブ部6aの幅とがほぼ等しく形成された光ディス
ク6では、光スポットが、ランド部6bに位置した時
と、グルーブ部6aに位置した時とにおけるTotal
信号が等しくなる。これは、図19(a)および(b)
に示すように、ランド部6bに光スポットが位置した時
の、回折パターンの重なりの部分における光の強度と、
グルーブ部6aに光スポットが位置した時の、回折パタ
ーンの重なりの部分における光の強度とが等しくなるた
めである。なお、図19(a)および(b)において、
図の簡略のために、非対称成分Aは記載していない。
【0101】次に、上記のような光ディスク6に対して
の、図2および図3を参照しながら説明したFESの検
出について説明する。
【0102】図20(a)および(b)は、ジャストフ
ォーカス時での、それぞれランド部6bおよびグルーブ
部6aにおける、受光部15a・15b上への光ディス
ク6からの反射光の様子を示している。図20(a)お
よび(b)に示すように、図19(a)および(b)で
示した回折パターンの半分が、受光部15a・15bに
よって検出されることになる。
【0103】上記の式(2)で示したように、FES
は、受光部15aおよび受光部15bの出力Saおよび
Sbの差で示される。よって、ランド部6bにおけるフ
ォーカスオフセットを0に調整しようとするならば、図
20(a)において、受光部15aで検出される反射光
強度と、受光部15bで検出される反射光強度とが等し
くなるように調整することになる。
【0104】このように、ランド部6bにおけるフォー
カスオフセットを0に調整した場合、グルーブ部6aに
おけるフォーカスオフセットも0に調整されることにな
る。このことについて詳しく説明すると、上述したよう
に、回折パターンの斜線部における光の強度は、グルー
ブ部6aとランド部6bとでは等しくなっている。よっ
て、図20(a)において、受光部15aで検出される
反射光強度と、受光部15bで検出される反射光強度と
が等しくなるように調整されている場合、図20(b)
においても、受光部15aで検出される反射光強度は、
受光部15bで検出される反射光強度と等しくなってい
る。
【0105】図17と同様に、FESと光ディスク6上
の各位置との関係を示したのが図21であり、フォーカ
スサーボのみONされた状態におけるFESを示してい
る。なお、図21において、FESは、図21の下部に
記載されている、光ディスク6の概略を示す断面図にお
ける各位置に、対物レンズ5によって集光される光スポ
ットが位置したときの値を示している。
【0106】以上、図14〜図21を用いて説明したよ
うに、ランド部6bのみ、あるいはグルーブ部6aのみ
に情報を記録する光ディスク6、および、ランド部6b
およびグルーブ部6aの両方に情報を記録する光ディス
ク6の両方ともにおいて、FESはTotal信号によ
って変調を受けることになる。
【0107】ここで、上記のFESの変調に関して、非
対称成分Aについても考慮しながら、以下に詳しく説明
する。なお、非対称成分Aの傾き角度は45°に調整さ
れているものとする。
【0108】図5に示したTESがサイン波で近似され
るものとし、振幅をB、ランド部6bの中心位置からの
ずれをX、光ディスク6のトラックピッチ(ランド幅+
グルーブ部幅)をpとすると、TESは次式で表され
る。
【0109】 TES=Bsin〔(2π/p)×X〕 …式(11) また、図5に示したFESの、非対称成分Aによる変調
成分をAmodとすれば、Amodは、振幅をC、GN
Dからのずれ分をDとすると、次式で表される。
【0110】 Amod=−Csin〔(2π/p)×X〕+D …式(12) また、図17に示した、ランド部6bにのみ情報を記録
する光ディスク6において、TotalによるFESの
変調成分をTO1とすれば、TO1は、その振幅をE、
GNDからのずれ分をFとすると、次式で表される。
【0111】 TO1=Ecos〔(2π/p)×X〕−F …式(13) また、図21に示した、ランド部6bおよびグルーブ部
6aの両方に情報を記録する光ディスク6において、T
otalによるFESの変調成分をTO2とすれば、T
O2は、その振幅をG、GNDからのずれ分をHとする
と、次式で表される。なお、TO2の周期は、図21に
示すように、TO1の周期の2倍となっている。
【0112】 TO2=Gcos〔(4π/p)×X〕−H …式(14) つまり、ランド部6bにのみ情報を記録する光ディスク
6では、FESは、式(12)と式(13)の変調を受
けることになる。すなわち、この場合のFESの変動F
1は、 F1=−Csin〔(2π/p)×X〕+Ecos〔(2π/p)×X〕+I I=D−F となる。
【0113】ランド部6bの中心位置においては、X=
0、p、2pとなるので、F1=E+Iとなる。また、
グルーブ部6aの中心位置においては、X=p/2、p
+p/2、2p+p/2となるので、F1=−E+Iと
なる。したがって、ランド部6bの中心位置と、グルー
ブ部6aの中心位置とでは、2Eに相当するフォーカス
オフセットが発生することになる。
【0114】一方、ランド部6bおよびグルーブ部6a
の両方に情報を記録する光ディスク6では、FESは、
式(12)と式(14)の変調を受けることになる。す
なわち、この場合のFESの変動F2は、 F2=−Csin〔(2π/p)×X〕+Gcos〔(4π/p)×X〕+J J=D−H となる。
【0115】ランド部6bの中心位置においては、X=
0、p、2pとなるので、F2=G+Jとなる。また、
グルーブ部6aの中心位置においては、X=p/2、p
+p/2、2p+p/2となるので、F2=G+Jとな
る。したがって、ランド部6bの中心位置と、グルーブ
部6aの中心位置とでは、フォーカスオフセットが発生
しないことになる。
【0116】以上の考察により、ランド部トラッキング
時とグルーブ部トラッキング時とにおいて、フォーカス
オフセットが発生しない条件としては、ランド部6bと
グルーブ部6aとの幅が等しいことが必要であることが
わかる。よって、従来用いられていたような、ランド部
6bのみ、あるいはグルーブ部6aのみに情報を記録す
る、ランド幅とグルーブ幅とが異なる光ディスク6にお
いては、ランド部トラッキング時およびグルーブ部トラ
ッキング時に、フォーカスオフセットが発生する。
【0117】また、ランド部6bとグルーブ部6aとの
両方に情報を記録する光ディスク6においても、製造誤
差によって、厳密には、ランド部6bの幅とグルーブ部
6aの幅が僅かに異なっており、その誤差に対応したフ
ォーカスオフセットが発生する。
【0118】しかしながら、ランド部6bの幅とグルー
ブ部6aの幅との比率が、40:60〜60:40程度
であり、FESのダイナミックレンジを10μm以上に
設定しておけば、ランド部6bの幅とグルーブ部6aの
幅との差により発生するフォーカスオフセット量は、
0.3μm程度となる。この程度のフォーカスオフセッ
ト量であれば、信号再生にほとんど影響を与えることは
ない。
【0119】〔実施の形態2〕 本発明の実施の他の形態について図8ないし図11に基
づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、前記し
た実施の形態1で説明した構成と同様の機能を有する構
成には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0120】以下では、本実施形態に係る光情報記録再
生装置を、実施の形態1と同様に、光記録媒体として、
磁気光学効果を利用した光ディスクに適用した場合につ
いて説明するが、その他の効果を利用した光ディスク、
例えば、相変化媒体を利用した光ディスクに対しても、
同様に適用することができる。
【0121】図8は、本実施形態に係る光情報記録再生
装置が備える光ピックアップ20Bの概略構成を示す側
面図である。この光ピックアップ20Bと、実施の形態
1で説明した光ピックアップ20Aとの構成の違いは、
光ピックアップ20Bにおける第2集光レンズ13が光
軸方向に調整可能となっている点である。その他の構成
は、光ピックアップ20Aと光ピックアップ20Bとで
は、ほぼ同様の構成となっている。
【0122】半導体レーザ1から出射した光ビームは、
コリメートレンズ2および第1ビームスプリッタ3を透
過する。その後、ミラー4により反射された後、対物レ
ンズ5によって、光ディスク6上に集光され、光スポッ
トを形成する。
【0123】光ディスク6からの反射光は、同一の光路
を通り、半導体レーザ1に戻るが、一部の光は、第1ビ
ームスプリッタ3によって反射される。第1ビームスプ
リッタ3によって反射された光ビームは、第2ビームス
プリッタ7によって一部が反射され、残りが透過され
る。
【0124】第2ビームスプリッタ7によって反射され
た光ビームは、第1集光レンズ8、および1/2波長板
9を透過し、偏光ビームスプリッタ10によって2つの
光ビームに分離される。偏光ビームスプリッタ10を透
過した光ビームは、第1の光検出器11によって検出さ
れ、偏光ビームスプリッタ10で反射された光ビーム
は、第2の光検出器12によって検出される。光磁気信
号は、上記の第1および第2の光検出器11・12の差
動出力を演算することによって再生される。
【0125】第2ビームスプリッタ7を透過した光ビー
ムは、第2集光レンズ13によって集光され、その一部
が光分割手段14によって反射される。光分割手段14
によって反射された光ビームは、受光部が光ディスク6
のトラックと平行な方向に2分割された第3の光検出器
16によって検出される。また、光分割手段14によっ
て反射されなかった光ビームは、受光部が光ディスク6
のトラックと垂直な方向に2分割された第4の光検出器
15によって検出される。
【0126】サーボ信号(FES、TES)を生成する
ための構成は、図2に示した構成と同様となっている。
すなわち、第3の光検出器16は、その受光部が、光デ
ィスク6のトラックと平行な方向に2分割されることに
より、受光部16c・16dが形成されている。同様
に、第4の光検出器15は、その受光部が、光ディスク
6のトラックと垂直な方向に2分割されることにより、
受光部15a・15bが形成されている。
【0127】以上のような構成において、TESは、第
3の光検出器16における受光部16c・16dのそれ
ぞれの出力を差動増幅器18で差動検出することによっ
て検出される。すなわち、第3の光検出器16における
受光部16c・16dのそれぞれの出力をSc、Sdと
すると、TESは次の式で表される。
【0128】 TES=Sc−Sd …式(15) 一方、FESは、第4の光検出器15における受光部1
5a・15bのそれぞれの出力を差動増幅器17で差動
検出することによって検出される。すなわち、第4の光
検出器15における受光部15a・15bのそれぞれの
出力をSa、Sbとすると、FESは次の式で表され
る。
【0129】 FES=Sa−Sb …式(16) 上述したように、本実施形態における光ピックアップ2
0Bにおいては、第2集光レンズ13が光軸方向に位置
調整可能となっている。これにより、ジャストフォーカ
ス時に、第4の光検出器15において光を検出しないよ
うに、第2集光レンズ13の位置調整をすることによっ
て、光ディスク6からの反射光が受光部15aと受光部
15bとの間の領域に集光させている。
【0130】図9(a)および(b)は、上記のような
光ピックアップ20Bを用いた場合の、光ディスク6と
対物レンズ5との位置関係と、受光部15a・15b上
での光ディスク6からの反射光の様子を示した説明図で
ある。
【0131】なお、図9(a)は、ランド部6bにおけ
る受光部15a・15b上での光ディスク6からの反射
光を示しており、図9(b)は、グルーブ部6aにおけ
る受光部15a・15b上での光ディスク6からの反射
光を示している。また、図9(a)および(b)におい
て、光ディスク6と対物レンズ5との間隔が、ジャスト
フォーカス位置よりも遠い場合、ジャストフォーカス位
置となっている場合、およびジャストフォーカス位置よ
りも近い場合の、光ディスク6からの反射光が示されて
いる。
【0132】図9(a)および(b)に示すように、第
4の光検出器15によって検出される光強度は、光ディ
スク6と対物レンズ5との間隔がジャストフォーカス位
置よりも遠い場合には、Sa<Sbとなるので、FES
=Sa−Sb<0となる。
【0133】また、光ディスク6と対物レンズ5との間
隔がジャストフォーカス位置になっている場合には、S
a=Sbとなるので、 FES=Sa−Sb=0 となる。
【0134】また、光ディスク6と対物レンズ5との間
隔がジャストフォーカス位置よりも近い場合には、Sa
>Sbとなるので、 FES=Sa−Sb>0 となる。
【0135】さらに、ランド部6bおよびグルーブ部6
aともに、ジャストフォーカス位置よりも遠い場合およ
び近い場合においては、非対称成分Aによる光を、受光
部15aあるいは受光部15bが検出することになる
が、ジャストフォーカス位置においては、Sa=Sb=
0となっており、受光部15aおよび受光部15bの出
力に、非対称成分Aの影響が含まれることはない。
【0136】図10は、上記のような光ピックアップ2
0Bにおいて得られるFESおよびTESを示した説明
図である。図10において、FESおよびTESは、フ
ォーカスサーボのみがONされた状態において、光ディ
スク6上の各位置に対応して示されている。
【0137】図10に示すように、ランド部6bの中心
位置におけるFESと、グルーブ部6aの中心位置にお
けるFESとの間に差がないので、グルーブ部トラッキ
ング時とランド部トラッキング時との光軸方向のずれが
発生せず、同じフォーカスサーボ制御量でフォーカスサ
ーボを行っても、良好な信号再生を行うことが可能とな
る。
【0138】また、TESの変動に伴うFESの変動を
ほぼ0にすることができるので、より安定したサーボ制
御が可能となる。
【0139】なお、本実施形態では、図9(a)および
(b)に示すように、ジャストフォーカス時に、光ディ
スク6からの反射光が、第4の光検出器15で検出され
ない構成となっている。よって、対物レンズ5と光ディ
スク6との距離の変化によるFESの変化は、図11に
示すようなグラフとなる。
【0140】つまり、ジャストフォーカス近傍では、信
号が0となる領域(不感帯)が発生することになる。し
かしながら、第4の光検出器15における受光部15a
と受光部15bとの間隔や、第2集光レンズ13の焦点
距離を最適化することにより、この不感帯を対物レンズ
5の焦点深度以下にすることは可能であり、信号の記録
再生には影響を与えることはない。
【0141】〔実施の形態3〕 本発明の実施の他の形態について図12および図13に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、前記
した各実施の形態で説明した構成と同様の機能を有する
構成には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0142】以下では、本実施形態に係る光情報記録再
生装置を、実施の形態1および2と同様に、光記録媒体
として、磁気光学効果を利用した光ディスクに適用した
場合について説明するが、その他の効果を利用した光デ
ィスク、例えば、相変化媒体を利用した光ディスクに対
しても、同様に適用することができる。
【0143】図12は、本実施形態に係る光情報記録再
生装置が備える光ピックアップ20Cの概略構成を示す
斜視図である。この光ピックアップ20Cは、半導体レ
ーザ1、回折素子22、コリメートレンズ2、第1ビー
ムスプリッタ3、対物レンズ5、および受光素子23を
備えている。
【0144】半導体レーザ1から出射した光ビームは、
回折素子22を透過し、コリメートレンズ2によって平
行光に変換される。その後、第1ビームスプリッタ3を
透過した光ビームは、対物レンズ5によって、光ディス
ク6上に集光され、光スポットを形成する。
【0145】なお、回折素子22を透過する際に、±1
次回折光が発生するが、これらの±1次回折光は、コリ
メートレンズ2、あるいは対物レンズ5に入射しない構
成となっているので、光ディスク6上には集光されな
い。
【0146】光ディスク6からの反射光は、同一の光路
を通り、一部の光は、第1ビームスプリッタ3によって
反射される。第1ビームスプリッタ3によって反射され
た光ビームは、図示していないが、検光子および光検出
器で構成される光磁気信号検出系により、光ディスク6
上に記録された信号の再生に用いられる。
【0147】第1ビームスプリッタ3を透過した光ビー
ムは、コリメートレンズ2を透過後、回折素子22によ
って回折され、その回折光が受光素子23上に照射され
る。この受光素子23の出力によって、FESおよびT
ESが生成される。
【0148】このように、本実施形態における光ピック
アップ20Cは、実施の形態1で示した光ピックアップ
20Aと比較すると、次のような点が異なっている。本
実施形態における光ピックアップ20Cでのコリメート
レンズ2は、実施の形態1における第2集光レンズ13
の機能と、コリメートレンズ2の機能との両方の機能を
有していることになる。これにより、本実施形態におけ
る光ピックアップ20Cは、必要な光学部品の点数が少
なくて済み、装置の小型化や低コスト化などを実現する
ことができる。
【0149】また、実施の形態1においては、ミラーか
らなる光分割手段14によって光ビームを分割していた
が、本実施形態では、回折素子22によって光ビームを
分割している。
【0150】次に、サーボ信号(FES、TES)を生
成するための構成について説明する。図13(a)は、
回折素子22の概略構成を示す平面図であり、図13
(b)は、受光素子23および差動増幅器24・25を
示す説明図である。
【0151】図13(a)に示すように、回折素子22
は、3つの回折領域22a・22b・22cを備えてい
る。該回折素子22は、光ディスク6のトラックと直交
する方向に2分割されており、一方の領域が回折領域2
2aとなっている。そして、もう一方の領域が、光ディ
スク6のトラックと平行な方向に2分割されており、一
方の領域が回折領域22bとなっており、もう一方の領
域が回折領域22cとなっている。
【0152】受光素子23は、図13(b)に示すよう
に、受光領域23a〜23dを備えており、各受光領域
23a〜23dは、その長手方向が光ディスク6のトラ
ックに垂直な方向となるように配置され、受光領域23
c、受光領域23a、受光領域23b、受光領域23d
の順で並んで配置されている。
【0153】回折素子22における各回折領域22a・
22b・22cによる回折光は、図13(b)に示す受
光素子23の各受光領域23a〜23dにおいて、次の
ように受光される。
【0154】回折素子22における回折領域22aから
の回折光は、受光素子23の分割された受光領域23a
と受光領域23bの分割線上に集光される。また、回折
素子22における回折領域22bおよび回折領域22c
からの回折光は、それぞれ受光素子23の受光領域23
cおよび受光領域23d上に集光される。
【0155】以上のような構成において、TESは、受
光素子23における受光領域23c・23dのそれぞれ
の出力を差動増幅器24で差動検出することによって検
出される。すなわち、受光素子23における受光領域2
3c・23dのそれぞれの出力をSc、Sdとすると、
TESは次の式で表される。
【0156】 TES=Sc−Sd …式(17) 一方、FESは、受光素子23における受光領域23a
・23bのそれぞれの出力を差動増幅器25で差動検出
することによって検出される。すなわち、受光素子23
における受光領域23a・23bのそれぞれの出力をS
a、Sbとすると、FESは次の式で表される。
【0157】 FES=Sa−Sb …式(18) このように、FESの検出は、回折素子22における、
光ディスク6のトラックと直交する方向に分割された領
域22aからの回折光を、受光領域23aと受光領域2
3bとの間の分割線上に集光されることによって行われ
る。したがって、本実施形態におけるFESの検出は、
実施の形態1において、図3を参照しながら説明したF
ESの検出と同様となる。
【0158】そのため、FESの変動は、実施の形態1
において、図5を参照しながら説明したFESの変動と
同様となり、ランド部6bの中心位置と、グルーブ部6
aの中心位置とにおけるFESのレベルの差をなくすこ
とができる。
【0159】これにより、グルーブ部トラッキング時と
ランド部トラッキング時との光軸方向のずれが発生せ
ず、同じフォーカスサーボ制御量でフォーカスサーボを
行っても、良好な信号再生が可能となる。
【0160】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る光
情報記録再生装置は、光記録媒体の、光ビームを案内す
る溝部および溝間部に対して情報の記録再生を行う光情
報記録再生装置において、光ビームを出射する光源と、
上記光ビームが上記光記録媒体の表面に反射して得られ
る反射光を集光する集光手段と、上記集光手段によって
集光された反射光を、少なくとも上記光記録媒体の溝部
および溝間部に垂直な方向に2分割する光分割手段と、
少なくとも上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な
方向に2分割された受光領域を備えた光検出器とを備
え、上記光検出器は、上記光分割手段によって分割され
た反射光の一方を受光し、上記の少なくとも2分割され
た受光領域からのそれぞれの出力の差をとることによっ
て、フォーカスサーボ制御を行うためのフォーカスエラ
ー信号を生成するとともに、上記光記録媒体の溝部の幅
と溝間部の幅との比率が、50:50にあり、さらに、
上記光分割手段によって分割された反射光のもう一方に
基づいて、トラッキングエラー信号を生成する手段を備
え、フォーカスサーボのみがONされた状態での、上記
光記録媒体上での各位置における上記フォーカスエラー
信号および上記トラッキングエラー信号の変動波形が、
互いに同位相あるいは逆位相となっている構成である。
【0161】これにより、光記録媒体の溝部をトラッキ
ングしている時と、溝間部をトラッキングしている時と
の最適フォーカスオフセット量の差をなくすことが可能
となる。したがって、溝部および溝間部において、同一
のフォーカスオフセット量で良好な信号の記録再生を行
うことが可能となるので、溝部および溝間部のトラッキ
ング時でフォーカスオフセットの切り換えを行うことな
しに、最適なフォーカスサーボ制御を行うことができ
る。また、溝部のトラッキング時と、溝間部のトラッキ
ング時との間で、最適なフォーカス位置が異なるという
現象が発生しないので、同じフォーカスサーボ制御量で
フォーカスサーボを行っても、光記録媒体に記録された
情報の再生を良好に行うことができるという効果を奏す
る。
【0162】
【0163】請求項2の発明に係る光情報記録再生装置
は、請求項1記載の構成において、上記光分割手段およ
び上記光検出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転
位置の調整が可能になっている構成である。
【0164】これにより、請求項1の構成による効果に
加えて、溝部および溝間部におけるフォーカスエラー信
号を同じ値となるように、上記光分割手段および上記光
検出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位置の調
整を行うことができるので、さらに精度の良いフォーカ
スサーボ制御を行うことができるという効果を奏する。
【0165】請求項3記載の光情報記録再生装置は、
記録媒体の、光ビームを案内する溝部および溝間部に対
して情報の記録再生を行う光情報記録再生装置におい
て、光ビームを出射する光源と、上記光ビームが上記光
記録媒体の表面に反射して得られる反射光を集光する集
光手段と、上記集光手段によって集光された反射光を、
少なくとも上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な
方向に2分割する光分割手段と、少なくとも上記光記録
媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に2分割された受
光領域を備えた光検出器とを備え、上記光検出器は、上
記光分割手段によって分割された反射光の一方を受光
し、上記の少なくとも2分割された受光領域からのそれ
ぞれの出力の差をとることによって、フォーカスサーボ
制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するとと
もに、上記光記録媒体の溝部の幅と溝間部の幅との比率
が、50:50にあり、上記光分割手段および上記光検
出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位置の調整
が可能になっており、収差により発生する上記光検出器
上の非対称成分の長手方向が上記光検出器の分割線に対
して、45°ないし135°となるようになし、溝部と
溝間部とのフォーカスエラー信号のオフセットを一致さ
せる構成である。
【0166】これにより、光記録媒体の溝部をトラッキ
ングしている時と、溝間部をトラッキングしている時と
の最適フォーカスオフセット量の差をなくすことが可能
となる。したがって、溝部および溝間部において、同一
のフォーカスオフセット量で良好な信号の記録再生を行
うことが可能となるので、溝部および溝間部のトラッキ
ング時でフォーカスオフセットの切り換えを行うことな
しに、最適なフォーカスサーボ制御を行うことができ
る。また、溝部および溝間部におけるフォーカスエラー
信号を同じ値となるように、上記光分割手段および上記
光検出器の、上記反射光の光軸を中心とする回転位置の
調整を行うことができるので、さらに精度の良いフォー
カスサーボ制御を行うことができるという効果を奏す
る。
【0167】請求項4の発明に係る光情報記録再生装置
は、上記光分割手段によって分割された反射光のもう一
方に基づいて、トラッキングエラー信号を生成する手段
を備え、フォーカスサーボのみがONされた状態での、
上記光記録媒体上での各位置における上記フォーカスエ
ラー信号および上記トラッキングエラー信号の変動波形
が、互いに同位相あるいは逆位相となっている構成であ
る。
【0168】これにより、請求項の構成による効果に
加えて、溝部のトラッキング時と、溝間部のトラッキン
グ時との間で、最適なフォーカス位置が異なるという現
象が発生しないので、同じフォーカスサーボ制御量でフ
ォーカスサーボを行っても、光記録媒体に記録された情
報の再生を良好に行うことができるという効果を奏す
る。
【0169】請求項5の発明に係る光情報記録再生装置
は、上記集光手段が、上記反射光の光軸に平行な方向に
位置調整可能となっており、フォーカスが最適な状態の
時に、上記反射光が、上記光検出器における受光領域の
分割線上にのみ照射されるように、上記第2の集光手段
の位置を調整する構成である。
【0170】これにより、請求項1ないし4のいずれか
一項の構成による効果に加えて、フォーカスが最適な状
態であれば、フォーカスエラー信号を、光記録媒体のど
の位置においても一定にすることができ、より安定した
フォーカスサーボ制御を行うことができるという効果を
奏する。
【0171】請求項6の発明に係る光情報記録再生装置
は、上記集光手段が、光源から出射される光ビームを平
行光に変換する機能をさらに有し、上記光分割手段が、
複数の領域に分割された回折素子である構成である。
【0172】これにより、請求項1ないし5のいずれか
一項の構成による効果に加えて、光 学部品の点数を減ら
すことができ、また、光分割手段を配置する上で必要な
スペースを小さくすることができる。したがって、より
小型で、より低コストの光情報記録再生装置を提供する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る光情報記録再生装
置が備える光ピックアップの概略構成を示す側面図であ
る。
【図2】上記光ピックアップにおける光検出器および差
動増幅器の配線の様子を示す説明図である。
【図3】同図(a)ないし(c)は、対物レンズと光デ
ィスクとの距離と、光検出器における光ディスクからの
反射光の様子を示す平面図である。
【図4】光ディスク上の各位置での、光検出器における
非対称成分の様子を示す説明図である。
【図5】光ディスク上の各位置における、FESおよび
TESの変動を示す説明図である。
【図6】同図(a)および(b)は、非対称成分の傾き
角度が45°からずれたときの、光検出器における光デ
ィスクからの反射光の様子を示す平面図である。
【図7】同図(a)および(b)は、非対称成分の傾き
角度が45°からずれているときに、光分割手段および
光検出器の位置を調整した場合の、光検出器における光
ディスクからの反射光の様子を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る光情報記録再生装
置が備える光ピックアップの概略構成を示す側面図であ
る。
【図9】同図(a)および(b)は、対物レンズと光デ
ィスクとの距離と、上記光ピックアップが備える光検出
器における光ディスクからの反射光の様子を示す平面図
である。
【図10】光ディスク上の各位置における、FESおよ
びTESの変動を示す説明図である。
【図11】対物レンズと光ディスクとの距離と、FES
との関係を示すグラフである。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係る光情報記
録再生装置が備える光ピックアップの概略構成を示す斜
視図である。
【図13】同図(a)は、回折素子の構成を示す平面図
であり、同図(b)は、上記光ピックアップにおける受
光素子および差動増幅器の配線の様子を示す説明図であ
る。
【図14】ランド部がグルーブ部に比べて幅広く形成さ
れた光ディスクに光ビームを照射した際の、光ディスク
からのTotal信号の変動を示す説明図である。
【図15】同図(a)および(b)は、ランド部がグル
ーブ部に比べて幅広く形成された光ディスクに光ビーム
を照射した際の、ランド部およびグルーブ部に光ピック
アップが位置する時の回折パターンを示す平面図であ
る。
【図16】同図(a)および(b)は、ランド部がグル
ーブ部に比べて幅広く形成された光ディスクに光ビーム
を照射した際の、ランド部およびグルーブ部に光ピック
アップが位置する時の、光検出器上での光ディスクから
の反射光の様子を示す平面図である。
【図17】ランド部がグルーブ部に比べて幅広く形成さ
れた光ディスクに光ビームを照射した際の、光ディスク
上の各位置におけるFESの変動を示す説明図である。
【図18】ランド部の幅とグルーブ部の幅が等しくなる
ように形成された光ディスクに光ビームを照射した際
の、光ディスクからのTotal信号の変動を示す説明
図である。
【図19】同図(a)および(b)は、ランド部の幅と
グルーブ部の幅が等しくなるように形成された光ディス
クに光ビームを照射した際の、ランド部およびグルーブ
部に光ピックアップが位置する時の回折パターンを示す
平面図である。
【図20】同図(a)および(b)は、ランド部の幅と
グルーブ部の幅が等しくなるように形成された光ディス
クに光ビームを照射した際の、ランド部およびグルーブ
部に光ピックアップが位置する時の、光検出器上での光
ディスクからの反射光の様子を示す平面図である。
【図21】ランド部の幅とグルーブ部の幅が等しくなる
ように形成された光ディスクに光ビームを照射した際
の、光ディスク上の各位置におけるFESの変動を示す
説明図である。
【図22】従来の技術における、光ディスク上の各位置
におけるFESと、TESとを示す説明図である。
【図23】同図(a)および(b)は、従来の技術にお
ける、ランド部およびグルーブ部に光ピックアップが位
置するときの、非対称成分の様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ(光源) 2 コリメートレンズ 3 第1ビームスプリッタ 5 対物レンズ 6 光ディスク(光記録媒体) 6a グルーブ部(溝部) 6b ランド部(溝間部) 7 第2ビームスプリッタ 13 第2集光レンズ(集光手段) 14 光分割手段 15 第4の光検出器(光検出器) 15a・15b 受光部(受光領域) 22 回折素子 23 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 寛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−259840(JP,A) 特開 平8−235604(JP,A) 特開 平8−22624(JP,A) 特開 平9−167353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09,7/135

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光記録媒体の、光ビームを案内する溝部お
    よび溝間部に対して情報の記録再生を行う光情報記録再
    生装置において、 光ビームを出射する光源と、 上記光ビームが上記光記録媒体の表面に反射して得られ
    る反射光を集光する集光手段と、 上記集光手段によって集光された反射光を、少なくとも
    上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に2分
    割する光分割手段と、 少なくとも上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な
    方向に2分割された受光領域を備えた光検出器とを備
    え、 上記光検出器は、上記光分割手段によって分割された反
    射光の一方を受光し、上記の少なくとも2分割された受
    光領域からのそれぞれの出力の差をとることによって、
    フォーカスサーボ制御を行うためのフォーカスエラー信
    号を生成するとともに、上記光記録媒体の溝部の幅と溝
    間部の幅との比率が、50:50にあり、 さらに、上記光分割手段によって分割された反射光のも
    う一方に基づいて、トラッキングエラー信号を生成する
    手段を備え、 フォーカスサーボのみがONされた状態での、上記光記
    録媒体上での各位置における上記フォーカスエラー信号
    および上記トラッキングエラー信号の変動波形が、互い
    に同位相あるいは逆位相となってい ることを特徴とする
    光情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記光分割手段および上記光検出器の、上
    記反射光の光軸を中心とする回転位置の調整が可能にな
    っていることを特徴とする請求項記載の光情報記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】光記録媒体の、光ビームを案内する溝部お
    よび溝間部に対して情報の記録再生を行う光情報記録再
    生装置において、 光ビームを出射する光源と、 上記光ビームが上記光記録媒体の表面に反射して得られ
    る反射光を集光する集光手段と、 上記集光手段によって集光された反射光を、少なくとも
    上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な方向に2分
    割する光分割手段と、 少なくとも上記光記録媒体の溝部および溝間部に垂直な
    方向に2分割された受光領域を備えた光検出器とを備
    え、 上記光検出器は、上記光分割手段によって分割された反
    射光の一方を受光し、上記の少なくとも2分割された受
    光領域からのそれぞれの出力の差をとることによって、
    フォーカスサーボ制御を行うためのフォーカスエラー信
    号を生成するとともに、上記光記録媒体の溝部の幅と溝
    間部の幅との比率が、50:50にあり、 上記光分割手段および上記光検出器の、上記反射光の光
    軸を中心とする回転位置の調整が可能になっており、収
    差により発生する上記光検出器上の非対称成分の長手方
    向が上記光検出器の分割線に対して、45°ないし13
    5°となるようになし、溝部と溝間部とのフォーカスエ
    ラー信号のオフセットを一致させることを特徴とする光
    情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記光分割手段によって分割された反射光
    のもう一方に基づいて、トラッキングエラー信号を生成
    する手段を備え、 フォーカスサーボのみがONされた状態での、上記光記
    録媒体上での各位置における上記フォーカスエラー信号
    および上記トラッキングエラー信号の変動波形が、互い
    に同位相あるいは逆位相となっていることを特徴とする
    請求項記載の光情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】上記集光手段が、上記反射光の光軸に平行
    な方向に位置調整可能となっており、フォーカスが最適
    な状態の時に、上記反射光が、上記光検出器における受
    光領域の分割線上にのみ照射されるように、上記集光手
    段の位置を調整することを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか一項に記載の光情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】上記集光手段が、光源から出射される光ビ
    ームを平行光に変換する機能をさらに有し、上記光分割
    手段が、複数の領域に分割された回折素子であることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の光
    情報記録再生装置。
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