JPH0845049A - 磁気ヘッド装置とその駆動方法 - Google Patents

磁気ヘッド装置とその駆動方法

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JPH0845049A
JPH0845049A JP6178077A JP17807794A JPH0845049A JP H0845049 A JPH0845049 A JP H0845049A JP 6178077 A JP6178077 A JP 6178077A JP 17807794 A JP17807794 A JP 17807794A JP H0845049 A JPH0845049 A JP H0845049A
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JP
Japan
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magnetic head
magnetic
head
magnetic disk
head arm
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Application number
JP6178077A
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English (en)
Inventor
Osamu Kawasaki
修 川崎
Tetsuo Ootsuchi
哲郎 大土
Hiroshi Fukushima
寛 福島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 1はヘッドアーム、2は磁気ヘッド、3はヘ
ッドアーム取り付け台、4は圧電セラミックである。ヘ
ッドアームの一端は取り付け台3に固定され、他端には
磁気ヘッド2が設置されている。ヘッドアーム1の一部
には圧電セラミック4が接着などで固着されており、圧
電セラミック4とヘッドアーム1が一体化されてバイモ
ルフ構造の磁気ヘッドアクチュエータが構成されてい
る。 【効果】 圧電セラミックへの印加電圧を制御して磁気
ヘッドの微小動作制御を行うことにより、小型・薄型の
スピンドルモータを用いた場合でも安定な起動が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電セラミックなどの圧
電体の圧電効果により励振した弾性振動を駆動力とする
ヘッドアクチュエータを具備した磁気ヘッド装置および
その駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録再生媒体としての磁気ディス
クに磁気ヘッドでデータを記録再生する磁気ディスク装
置は、ますます高密度化が進み、パソコン、ワープロ、
インテリジェント端末などに大容量記憶装置として搭載
されている。
【0003】以下に、図面を参照しながら従来の磁気デ
ィスク装置について説明する。図10は代表的な磁気デ
ィスク装置の構造概念図であり、スピンドルモータ20
の回転軸に記録媒体としての磁気ディスク21が設置さ
れている。キャリッジ22に取り付けられたヘッドアー
ム23の先端には、磁気ヘッド24が設置され、キャリ
ッジ22はボイスコイル25に取り付けられている。そ
して、これらはすべてケース26の中に納められてい
る。
【0004】磁気ディスク装置が動作を開始すると、ス
ピンドルモータ20が回転し、それとともに磁気ディス
ク21が一定速度で回転する。
【0005】磁気ディスク21の基本データ記録領域は
トラックと呼ばれ、一つの磁気ディスクには、複数のト
ラックが同心円状に配置されている。
【0006】1トラックは1つの磁気ヘッド24が連続
して書き込み/読み出しできるデータ領域であり、各装
置ごとに一定の記憶容量を持っている。
【0007】磁気ヘッド24は高速回転する磁気ディス
ク21の上を極わずかだけ浮上して、ボイスコイル25
によりキャリッジ22とともに移動し、磁気ディスク2
1のトラックを正確にトレースしてデータの書き込み/
読み出しを行う。
【0008】図10に示した磁気ディスク装置では、動
作説明のために磁気ディスク21と磁気ヘッド23が離
れているように描かれてあるが、このタイプの磁気ディ
スク装置は初期に見られたものである。
【0009】現代では、磁気ディスク21の静止中は、
磁気ヘッド24はヘッドアーム23のバネ力により磁気
ディスク21に押しつけられており、磁気ディスク21
が回転をはじめると空気の粘性で磁気ヘッド24に動力
が発生し、ヘッドアーム23のバネ力と釣り合って浮上
をするCSS方式を採用した固定媒体型装置が主流にな
っている。
【0010】CSS方式はウィンチェスタ技術と総称さ
れ、記録密度の向上とアクセス時間の短縮など磁気ディ
スクの大容量・高速化に飛躍的向上をもたらせた画期的
な技術であり、磁気ディスクの取り替えをやめた固定媒
体化により、装置の構造は簡単になり、低価格化と小型
化が促進された。
【0011】従って、現状の磁気ディスク装置における
機構系の重要な設計要素の1つは、磁気ヘッドの目的の
浮上量を得て、かつそれを安定に保つための浮上面の形
状およびバネ系の設計であり、できるだけ小さな浮上量
を安定に得るため、磁気ヘッドの機構系の開発とともに
磁気ディスク面の平滑度の向上が実現されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の磁気デ
ィスク装置においては、磁気ヘッドの浮上量をできるだ
け小さくしかも安定に制御するために、磁気ディスクの
平面度を向上するとともに磁気ヘッドの浮上面の平面度
も向上している。
【0013】そして磁気ディスクの静止中には磁気ヘッ
ドはバネ力により磁気ディスクに押しつけられていて、
正常動作時には磁気ディスクが回転をはじめると磁気ヘ
ッドが浮上する。
【0014】しかしながら、磁気ディスクと磁気ヘッド
の接触面がともに平滑度の高い面であるために、低湿度
環境での起動時に磁気ディスクと磁気ヘッドの摩擦力が
大きくなる。
【0015】また環境によっては放置しておくと磁気デ
ィスクと磁気ヘッドが固着してしまい、スピンドルモー
タの起動が困難になるという課題があった。
【0016】磁気ディスク装置を小型・薄型化するため
に、スピンドルモータが小型・薄型化されると、この課
題はますます深刻なものになる。
【0017】また、従来の磁気ディスク装置において
は、スピンドルモータの起動を確実に行うために、出力
トルクの大きいスピンドルモータが使用されていた。こ
のことは、磁気ディスク装置の小型化、薄型化、軽量化
の大きな障壁となっていた。
【0018】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、磁気ヘッド
を微小変位させることにより、磁気ディスクと磁気ヘッ
ドとの摩擦力をなくすとともに、磁気ディスクと磁気ヘ
ッドとの固着を回避し、磁気ヘッドを微振動させること
により、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下
させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避し
て、小型・薄型のスピンドルモータを用いた場合でも安
定な起動ができる磁気ディスク装置およびその駆動方法
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の磁気ヘッド装置は、圧電セラミックなどの圧
電体で構成された磁気ヘッドアクチュエータを具備する
ことによってヘッドアームに設置された磁気ヘッドを微
小変位させることにより、磁気ディスクと磁気ヘッドと
の摩擦力を減少し、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの
固着を回避する。また、磁気ヘッドを微振動させること
により、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下
させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避す
る。
【0020】また本発明の駆動方法は、磁気ディスクの
回転直前に前記磁気ヘッドアクチュエータの前記圧電体
に電界を印加することにより、前記磁気ヘッドを変位ま
たは微振動させ、磁気ディスクが確実に回転を始めた
ら、前記圧電体への電界印加を停止して、磁気ディスク
媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下させ、また磁気ディス
クと磁気ヘッドとの固着を回避することにより前記目的
を達成する。
【0021】本発明の駆動方法は、前記磁気ヘッドアク
チュエータを前記アクチュエータの共振周波数近傍の周
波数を基本周波数とし、前記ヘッドアームの共振周波数
成分近傍の周波数で振幅変調した信号を、磁気ヘッドア
クチュエータの駆動信号として、磁気ヘッドを微振動さ
せることにより、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦
力を低下させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着
を回避することにより前記目的を達成する。
【0022】
【作用】上記の手段によれば、磁気ディスクと磁気ヘッ
ドとの摩擦力を減少でき、また磁気ディスクと磁気ヘッ
ドとの固着が回避される。
【0023】また、磁気ヘッドを微振動させることによ
り、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下で
き、磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着が回避される。
【0024】
【実施例】以下、図面に従って本発明の磁気ヘッド装置
の実施例について詳細に説明する。
【0025】(実施例1)図1は、本発明の磁気ヘッド
装置の第1実施例を示す構造図である。図1において、
1はヘッドアーム、2は磁気ヘッド、3はヘッドアーム
取り付け台、そして4は圧電セラミックである。ヘッド
アーム取り付け台3に片端を固定して取り付けられたヘ
ッドアーム1の他端には、磁気ヘッド2が設置されてい
る。
【0026】そして、ヘッドアーム1の一部には圧電セ
ラミック4が接着などの方法により設置されており、圧
電セラミック4とヘッドアーム1が一体化されてバイモ
ルフ構造の磁気ヘッドアクチュエータが構成されてい
る。
【0027】磁気ディスク装置が動作していない時に
は、磁気ヘッド2はヘッドアーム1のバネ力により押さ
えられて磁気ディスクと接触している。
【0028】磁気ディスク装置が動作し始めた時に、磁
気ヘッドアクチュエータを構成する圧電セラミック4に
直流電界を印加すると、圧電セラミック4は伸縮しヘッ
ドアーム1は伸縮しないので、ヘッドアーム1は撓み先
端に設置された磁気ヘッド2を矢印Aで示される変位方
向に微小変位させることができる。また交流電界を印加
すると矢印Aで示される変位方向に微振動させることが
できる。
【0029】従って、直流電界を印加した場合には、磁
気ヘッド2と磁気ディスクの間に僅かな隙間が生じ、摩
擦力は著しく低下するかほぼ0になる。また磁気ヘッド
2と磁気ディスクが固着していても剥すことができる。
【0030】その結果、例え磁気ディスクを回転させる
スピンドルモータが小型・薄型化されていて、その出力
トルクが小さくても、安定にしかもすばやく起動するこ
とができる。そして、磁気ヘッド2と磁気ディスクの間
にわずかな隙間を安定に作れたら、圧電セラミック4へ
の電界印加は停止する。
【0031】本発明の磁気ヘッド装置は、圧電セラミッ
クなどの圧電体を用いてヘッドアームとで磁気ヘッドア
クチュエータを構成し、圧電セラミックを駆動してヘッ
ドアームに設置された磁気ヘッドを微小変位させること
により、磁気ディスクと磁気ヘッドとの摩擦力を著しく
減少させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回
避することができる。
【0032】また、磁気ヘッドを微振動させることによ
り、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下さ
せ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避する
することができる。
【0033】(実施例2)図2は、本発明の磁気ヘッド
装置の第2実施例を示す構造図である。図2において、
1はヘッドアームであり、2は磁気ヘッド、3はヘッド
アーム取り付け台、4は圧電セラミックである。ヘッド
アーム取り付け台3に片端を固定して取り付けられたヘ
ッドアーム1の他端には、磁気ヘッド2が設置されてい
る。
【0034】そして、ヘッドアーム取り付け台3の一部
には、圧電セラミック5が接着などの方法により設置さ
れており、圧電セラミック5とヘッドアーム取り付け台
3が一体化されて磁気ヘッドアクチュエータが構成され
ている。
【0035】図3は、図2に示した圧電セラミック5の
斜視図であり、対抗する2つの主面には駆動電極6が付
けられ、厚さ方向に分極されている。この駆動電極6に
直流あるいは交流の電界が印加されると、圧電セラミッ
ク5は同図の矢印Bで示す方向に横効果により伸縮す
る。
【0036】従って、圧電セラミック5を駆動すること
により、この圧電セラミック5とヘッドアーム取り付け
台3とで構成した磁気ヘッドアクチュエータを微小変位
または微振動させることができる。
【0037】磁気ディスク装置が動作していない時に
は、磁気ヘッド2はヘッドアーム1のバネ力により押さ
えられて磁気ディスクと接触している。磁気ディスク装
置が動作し始めた時に磁気ヘッドアクチュエータを構成
する圧電セラミック5に直流電界を印加すると、ヘッド
アーム取り付け台3は撓み先端に設置された磁気ヘッド
2を矢印Aで示される変位方向に微小変位させることが
できる。また交流電界を印加すると矢印Aで示される変
位方向に微振動させることができる。
【0038】従って、直流電界を印加した場合には、磁
気ヘッド2と磁気ディスクの間に僅かな隙間が生じ、摩
擦力は著しく低下するかほぼ0になる。また磁気ヘッド
2と磁気ディスクが固着していても剥すことができる。
【0039】その結果、例え磁気ディスクを回転させる
スピンドルモータが小型・薄型化されていて、その出力
トルクが小さくても、安定にしかもすばやく起動するこ
とができる。そして、磁気ヘッド2と磁気ディスクの間
にわずかな隙間を安定に作れたら、圧電セラミック5へ
の電界印加は停止する。
【0040】本発明の磁気ヘッド装置は、圧電セラミッ
クなどの圧電体を用いた磁気ヘッドアクチュエータでヘ
ッドアームに設置された磁気ヘッドを微小変位させるこ
とにより、磁気ディスクと磁気ヘッドとの摩擦力を減少
させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避す
ることができる。
【0041】また、磁気ヘッドを微動させることによ
り、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下さ
せ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避する
ことができる。
【0042】(実施例3)図4は磁気ディスク装置にお
ける本発明の磁気ヘッド装置の第3実施例を示す構造図
である。図4において、1はヘッドアームであり、2は
磁気ヘッド、3はヘッドアーム取り付け台、7は積層圧
電セラミックである。ヘッドアーム取り付け台3に片端
を固定して取り付けられたヘッドアーム1の他端には、
磁気ヘッド2が設置されている。
【0043】そして、ヘッドアーム取り付け台3の一部
には積層圧電セラミック7が接着などの方法により設置
されており、圧電セラミック5とヘッドアーム取り付け
台3が一体化されて磁気ヘッドアクチュエータが構成さ
れている。
【0044】図5は、積層圧電セラミック7の斜視図で
あり、対抗する2つの主面に駆動電極が付けられ厚さ方
向に分極された圧電薄板が多数枚積層されている。この
駆動電極に直流あるいは交流の電界が印加されると、積
層圧電セラミック7は同図の矢印Cで示す方向に縦効果
により伸縮する。各圧電薄板の変位が加算されるので、
積層圧電セラミック7は低電圧駆動で大きな変位を得る
ことができる。
【0045】従って、積層圧電セラミック7を駆動する
ことにより、この積層圧電セラミック7とヘッドアーム
取り付け台3とで構成した磁気ヘッドアクチュエータを
微小変位または微振動させることができる。
【0046】磁気ディスク装置が動作していない時に
は、磁気ヘッド2はヘッドアーム1のバネ力により押さ
えられて磁気ディスクと接触している。磁気ディスク装
置が動作し始めた時に、磁気ヘッドアクチュエータを構
成する積層圧電セラミック7に直流電界を印加すると、
ヘッドアーム取り付け台3は撓み先端に設置された磁気
ヘッド2を矢印Aで示される変位方向に微小変位させる
ことができる。また交流電界を印加すると矢印Aで示さ
れる変位方向に微振動させることができる。
【0047】従って、直流電界を印加した場合には、磁
気ヘッド2と磁気ディスクの間に僅かな隙間が生じ、摩
擦力は著しく低下するかほぼ0になる。また磁気ヘッド
2と磁気ディスクが固着していても剥すことができる。
【0048】その結果、例え磁気ディスクを回転させる
スピンドルモータが小型・薄型化されていて、その出力
トルクが小さくても、安定にしかもすばやく起動するこ
とができる。そして、磁気ヘッド2と磁気ディスクの間
にわずかな隙間を安定に作れたら、積層圧電セラミック
7への電界印加は停止する。
【0049】本発明の磁気ヘッド装置は、圧電セラミッ
クなどの圧電体を用いた磁気ヘッドアクチュエータでヘ
ッドアームに設置された磁気ヘッドを微小変位させるこ
とにより、磁気ディスクと磁気ヘッドとの摩擦力を減少
させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避す
ることができる。
【0050】また、磁気ヘッドを微動させることによ
り、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下さ
せ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避する
ことができる。
【0051】(実施例4)図6は磁気ディスク装置にお
ける本発明の磁気ヘッド装置の第4実施例を示す構造図
である。図6において、1はヘッドアームであり、2は
磁気ヘッド、3はヘッドアーム取り付け台、7は積層圧
電セラミックである。ヘッドアーム取り付け台3に片端
を固定して取り付けられたヘッドアーム1の他端には、
磁気ヘッド2が設置されている。
【0052】そして、ヘッドアーム取り付け台3の一部
には、ヘッドアーム取り付け台3で挟むようにして接着
などの方法により圧電セラミック8が設置されており、
圧電セラミック8とヘッドアーム取り付け台3が一体化
されて磁気ヘッドアクチュエータが構成されている。
【0053】図7は圧電セラミック8の斜視図であり、
対抗する2つの主面に駆動電極9が付けられ厚さ方向に
分極されている。この駆動電極9に直流あるいは交流の
電界が印加されると、圧電セラミック8は同図の矢印D
で示す方向に縦効果により伸縮する。従って、圧電セラ
ミック8を駆動することにより、この圧電セラミック8
とヘッドアーム取り付け台3とで構成した磁気ヘッドア
クチュエータを微小変位または微振動させることができ
る。
【0054】磁気ディスク装置が動作していない時に
は、磁気ヘッド2は、ヘッドアーム1のバネ力により押
さえられて磁気ディスクと接触している。磁気ディスク
装置が動作し始めた時に、磁気ヘッドアクチュエータを
構成する圧電セラミック8に直流電界を印加すると、ヘ
ッドアーム取り付け台3は撓み先端に設置された磁気ヘ
ッド2を矢印Aで示される変位方向に微小変位させるこ
とができる。また交流電界を印加すると矢印Aで示され
る変位方向に微振動させることができる。
【0055】従って、直流電界を印加した場合には、磁
気ヘッド2と磁気ディスクの間に僅かな隙間が生じ、摩
擦力は著しく低下するかほぼ0になる。また磁気ヘッド
2と磁気ディスクが固着していても剥すことができる。
【0056】その結果、例え磁気ディスクを回転させる
スピンドルモータが小型・薄型化されていて、その出力
トルクが小さくても、安定にしかもすばやく起動するこ
とができる。そして、磁気ヘッド2と磁気ディスクの間
にわずかな隙間を安定に作れたら、圧電セラミック8へ
の電界印加は停止する。
【0057】本発明の磁気ヘッド装置は、圧電セラミッ
クなどの圧電体を用いた磁気ヘッドアクチュエータでヘ
ッドアームに設置された磁気ヘッドを微小変位させるこ
とにより、磁気ディスクと磁気ヘッドとの摩擦力を減少
させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避す
ることができる。
【0058】また、磁気ヘッドを微動させることによ
り、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下さ
せ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避する
ことができる。
【0059】(実施例5)以下、図面に従って本発明の
磁気ヘッド装置の駆動方法について詳細に説明する。
【0060】図8は図1、2、4、6に記載した本願実
施例の磁気ヘッド装置の駆動方法のフローチャート図で
ある。
【0061】磁気ディスク装置が動作していない時に
は、磁気ヘッド2はヘッドアーム1のバネ力により押さ
えられて磁気ディスクと接触している。磁気ディスク装
置が動作して磁気ディスクが回転を始める直前に、 (1)図1、2、4、6の圧電セラミック4、5、7、
8に直流電界を印加して、磁気ヘッド2を矢印Aで示さ
れる変位方向に変位させるか、あるいは交流電界を印加
して、磁気ヘッド2を矢印Aで示される変位方向に振動
させる。この動作により、磁気ヘッド2と磁気ディスク
の間に僅かな隙間が生じ、磁気ヘッド2と磁気ディスク
の間の摩擦力は著しく低下するか、または仮に磁気ヘッ
ド2と磁気ディスクが固着していても剥すことができ
る。
【0062】次に (2)スピンドルモータを回転させて磁気ディスクを回
転させる。
【0063】ここで、 (3)スピンドルモータの回転を確認する。
【0064】回転確認の方法としては、スピンドルモー
タの駆動電流が起動時よりも小さくなったことを検出す
る、あるいはスピンドルモータに回転センサを付け、こ
の回転センサの出力を検出する、またはモータ磁気ヘッ
ド2の出力信号を検出する等の方法がある。
【0065】スピンドルモータが回転していることを確
認したら、 (4)圧電セラミック4、5、7、8の駆動を停止す
る。
【0066】スピンドルモータが回転していない時に
は、スピンドルモータの回転を確認しつづける。磁気デ
ィスクが回転を始めると、磁気ヘッド2と磁気ディスク
が高速で相対的に移動し、空気の粘性によって発生する
動圧がヘッドアーム1のバネ力と釣り合うことにより、
磁気ヘッド2と磁気ディスクの間にわずかな隙間ができ
る。
【0067】そして (5)磁気ヘッド2で磁気ディスク上のトラックをトレ
ースして記録・再生を始める。
【0068】本発明の磁気ヘッド装置の駆動方法によ
り、例え磁気ディスクを回転させるスピンドルモータが
小型・薄型化されていて、その出力トルクが小さくて
も、磁気ヘッド2と磁気ディスクの間の摩擦力が小さい
ので、起動時の負荷トルクを小さくできるので、安定に
しかもすばやく起動することができる。
【0069】(実施例6)図9は、本願の図1、2、
4、6に記載した磁気ヘッド装置の駆動に用いた駆動回
路の回路ブロック図である。
【0070】10は発振周波数を電圧で制御できる電圧
電圧制御発振器A、11は発振周波数を電圧で制御でき
る電圧制御発振器B、12は振幅変調器、13は掃引制
御器、14はドライバー、そして15は圧電セラミック
である。ここで圧電セラミック15は図1、2、4、6
における圧電セラミック4、5、7、8に対応する。
【0071】電圧制御発振器A10は周波数f1で発振
し、また電圧制御発振器B11は周波数f2で発振す
る。掃引制御器13は、電圧制御発振器A10を制御電
圧V1で制御して、磁気ヘッドアクチュエータの共振周
波数を含むような範囲で掃引する掃引信号を電圧制御発
振器A10から出力させる。
【0072】また、掃引制御器13は、電圧制御発振器
B11を制御電圧V2で制御して、ヘッドアーム1の共
振周波数を含むような範囲で掃引する掃引信号を電圧制
御発振器B11から出力させる。
【0073】振幅変調器12は、電圧制御発振器A10
からの周波数f1の信号を、電圧制御発振器B11から
の周波数f2の信号で振幅変調する。そして、ドライバ
ー14で圧電セラミック15を駆動するのに充分な電圧
値に昇圧されて、圧電セラミック15に印加される。ヘ
ッドアーム1は振動し、その先端に設置された磁気ヘッ
ド2も同様に振動する。
【0074】通常は、磁気ヘッドアクチュエータの共振
周波数は、ヘッドアーム1の共振周波数よりも高いの
で、磁気ヘッドアクチュエータの共振周波数で圧電セラ
ミック15を駆動したのでは、磁気ヘッドアクチュエー
タは振動するがヘッドアーム1はほとんど振動しない。
【0075】また、ヘッドアーム1の共振周波数で圧電
セラミック15を駆動したのでは、圧電セラミック15
を充分に駆動することはできない。
【0076】本発明の駆動方法は、磁気ヘッドアクチュ
エータの共振周波数近傍の周波数を基本周波数とし、ヘ
ッドアーム1の共振周波数成分近傍の周波数で振幅変調
した信号を、磁気ヘッドアクチュエータの駆動信号とし
て、圧電セラミック15に印加する。
【0077】この様に効率的に磁気ヘッドを微動させる
ことにより、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を
低下させ、また磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回
避することにより、例え磁気ディスクを回転させるスピ
ンドルモータが小型・薄型化されていて、その出力トル
クが小さくても、磁気ヘッド2と磁気ディスクの間の摩
擦力が小さいので、起動時の負荷トルクを小さくできる
ので、安定にしかもすばやく起動することができる。
【0078】ここで、図1の実施例においては、圧電セ
ラミック4とヘッドアーム1とで構成されるバイモルフ
型の磁気ヘッドアクチュエータとヘッドアーム1の共振
周波数は同じであり、電圧制御発振器B11と振幅変調
器12は省略することができる。つまり、磁気ヘッドア
クチュエータの共振周波数で、圧電セラミック15を駆
動すればよい。
【0079】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッド装置およびその駆動
方法によれば、磁気ヘッドを微小変位させることにより
磁気ディスクと磁気ヘッドとの摩擦力をなくし、また磁
気ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避することができ
る。また、磁気ヘッドを微動させることにより、磁気デ
ィスク媒体と磁気ヘッドの摩擦力を低下させ、また磁気
ディスクと磁気ヘッドとの固着を回避して、小型・薄型
のスピンドルモータを用いた場合でも安定な起動ができ
る磁気ディスク装置およびその駆動方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッド装置の第1実施例を示す構
造図
【図2】本発明の磁気ヘッド装置の第2実施例を示す構
造図
【図3】同実施例において使用される圧電セラミックの
斜視図
【図4】本発明の磁気ヘッド装置の第3実施例を示す構
造図
【図5】同実施例において使用される圧電セラミックの
斜視図
【図6】本発明の磁気ヘッド装置の第4実施例を示す構
造図
【図7】同実施例で使用される圧電セラミックの斜視図
【図8】本発明の磁気ヘッド装置の駆動方法の一実施例
におけるフローチャート
【図9】本発明の磁気ヘッド装置の駆動方法の一実施例
を具現化した回路ブロック図
【図10】従来の磁気ディスク装置の構造図
【符号の説明】
1 ヘッドアーム 2 磁気ヘッド 3 ヘッドアーム取り付け台 4 圧電セラミック 5 圧電セラミック 6 駆動電極 7 積層圧電セラミック 8 圧電セラミック 10 電圧制御発振器1 11 電圧制御発振器2 12 振幅変調器 13 掃引制御器 14 ドライバー 15 圧電セラミック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドアーム取り付け台に取り付けられた
    ヘッドアームに磁気ヘッドが設置され、前記磁気ヘッド
    は静止時には記録媒体である磁気ディスクと接触し、動
    作時には回転する前記磁気ディスクと隙間をもって走行
    し、前記磁気ディスク上のトラックを前記磁気ヘッドで
    トレースすることにより記録再生を行う磁気ヘッド装置
    であって、 前記ヘッドアームの一部に圧電体を設置して、前記ヘッ
    ドアームと前記圧電体とでバイモルフ構造とした磁気ヘ
    ッドアクチュエータを具備することを特徴とする磁気ヘ
    ッド装置。
  2. 【請求項2】ヘッドアーム取り付け台に取り付けられた
    ヘッドアームに磁気ヘッドが設置され、前記磁気ヘッド
    は静止時には記録媒体である磁気ディスクと接触し、動
    作時には回転する前記磁気ディスクと隙間をもって走行
    し、前記磁気ディスク上のトラックを前記磁気ヘッドで
    トレースすることにより記録再生を行う磁気ヘッド装置
    であって、 前記ヘッドアーム取り付け台の一部に、対抗する主面に
    電極付をされ、印加電界により前記主面に直角方向に伸
    縮する圧電体を設置して構成することを特徴とする磁気
    ヘッド装置。
  3. 【請求項3】ヘッドアーム取り付け台に取り付けられた
    ヘッドアームに磁気ヘッドが設置され、前記磁気ヘッド
    は静止時には記録媒体である磁気ディスクと接触し、動
    作時には回転する前記磁気ディスクと隙間をもって走行
    し、前記磁気ディスク上のトラックを前記磁気ヘッドで
    トレースすることにより記録再生を行う磁気ヘッド装置
    であって、 前記ヘッドアーム取り付け台の一部に、圧電薄板を積層
    して構成した積層圧電体を設置して構成することを特徴
    とする磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】ヘッドアーム取り付け台に取り付けられた
    ヘッドアームに磁気ヘッドが設置され、前記磁気ヘッド
    は静止時には記録媒体である磁気ディスクと接触し、動
    作時には回転する前記磁気ディスクと隙間をもって走行
    し、前記磁気ディスク上のトラックを前記磁気ヘッドで
    トレースすることにより記録再生を行う磁気ヘッド装置
    であって、 前記ヘッドアーム取り付け台の一部に、対抗する主面に
    電極付をされ、印加電界により厚み方向に伸縮する圧電
    体を、前記ヘッドアーム取り付け台で挟むようにして設
    置して構成することを特徴とする磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れかに記載の磁気ヘッド
    装置を駆動するための磁気ヘッド装置の駆動方法であっ
    て、 磁気ディスクの回転直前に圧電体に電界を印加すること
    により、前記磁気ヘッドを変位または微動させ、磁気デ
    ィスクの回転を確認したら前記圧電体への電界印加を停
    止することを特徴とする磁気ヘッド装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜4の何れかに記載の磁気ヘッド
    装置を駆動するための磁気ヘッド装置の駆動方法であっ
    て、 圧電体への印加電界として、磁気ヘッド装置の共振周波
    数を含む周波数掃引信号を、前記ヘッドアームの共振周
    波数を含む周波数掃引信号で振幅変調した駆動信号を、
    前記圧電体へ印加することを特徴とする磁気ヘッド装置
    の駆動方法。
JP6178077A 1994-07-29 1994-07-29 磁気ヘッド装置とその駆動方法 Pending JPH0845049A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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