JPH084440A - 光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板及びその製造方法 - Google Patents

光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板及びその製造方法

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JPH084440A
JPH084440A JP7130930A JP13093095A JPH084440A JP H084440 A JPH084440 A JP H084440A JP 7130930 A JP7130930 A JP 7130930A JP 13093095 A JP13093095 A JP 13093095A JP H084440 A JPH084440 A JP H084440A
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unit
insulating
sound
thin plate
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JP7130930A
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Kazuo Kuroiwa
一男 黒岩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、建物等の開口部に使用される光透
過性ユニット式組立軽量断熱遮音板とその製造方法に係
り、軽さと、明るさと、断熱性と、遮音性と、経済性と
の相乗効果の大きい断熱遮音板を提供することにより、
窓の結露を防止し、室内温度差を少なくして、室内の快
適性を向上しながら、冷暖房費と消費エネルギーを節約
する。 【構成】 極薄板を構成要素とした複数の中空多層ユニ
ット板が二枚の厚板ガラスの間に挿入されていて、多層
化された断熱遮音板として形成されるもので、各空気層
での層内温度差を少なくでき、乾燥空気を封入すること
なく、板内結露が防止され、季候の変化に伴う変形と製
造寸法誤差が吸収されるとともに、該ユニット板は簡単
に拭き掃除ができ、独自の吸収手段と均し手段によっ
て、誰にでも、手軽に組み立てられるうえ、僅かな種類
の大きさのユニット板から、通常使用される断熱遮音板
が作られ、全体として、豊かな意匠的選択性とインテリ
ア性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物等の光透過性の開
口部に使用され、仕切戸及び固定戸を含む建具類にも使
用されて、熱損失低減部分、結露防止部分、及び騒音低
減部分に使用されるユニット式の断熱遮音板に係り、極
薄板を構成要素とした複数の中空多層ユニット板が二枚
の厚板ガラスの間に挿入されていて、全体として多層化
された軽量断熱遮音板として形成されるもので、各空気
層での層内温度差が小さくなり、乾燥空気を封入するこ
となく、板内結露が防止されるとともに、季候の変化に
伴う変形と、製造寸法誤差が吸収される簡易な組立式で
あり、僅かな種類の大きさのユニット板から、通営使用
されるすべての断熱遮音板が作られるうえ、全体として
明るく、意匠的選択性とインテリア性に優れた断熱遮音
板とすることにより、騒音透過量と熱貫流率を低減し
て、開口部の結露を防止し、室内温度差を少なくして、
快適性を向上しながら、冷暖房費と消費エネルギーを節
約する光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物等の光透過部分に使用される
複層ガラス板は、その熱貫流率が大きく、冷暖房負荷を
著しく増大していた。従来技術により、光透過部分以外
の壁や床や天井は、容易に高断熱化できる(例えば、6
0〜120mm程度の現場発泡材の吹付によって、簡単
に気密断熱され、熱貫流率K=0.2kcal/m
hr・℃以下を得る)ため、冷暖房負荷の多くは、この
光透過部分から出入りする熱によるもので、このため、
冷暖房による室内温度差が大きくなり、快適性が得られ
ないうえ、冷暖房には、多大な費用が投じられ、エネル
ギー消費は、積もり積もって膨大化しており、その改善
が望まれていた。
【0003】従来の複層ガラス板は、断熱性を高めよう
として多層化すると、重くなるとともに、構成板相互の
接触を防ぐため、その間隔を広くする必要があり、全厚
が厚くなって、被取付部材が大きくなるうえ、全体とし
て高価になることが問題であった。このため、構成板を
二枚程度として、特殊な反射加工を施すことによって、
熱貫流率を低下したり、ヒーターを仕込んで、表面結露
を防ぐ方法がとられてきた。しかし、これらの方法で
は、依然として、高い断熱性が得られないうえ、ますま
す高価になるとともに、全体的に暗くなったり、ヒータ
ーの電力消費が大きく、過熱の危険性が生じていた。ま
た、従来の複層ガラス板は、板内結露を防止するため
に、乾燥空気を封入する必要があり、長期に渡る気密性
を保証することは不可能であるうえ、その加工に多大の
費用を投じなければならなかった。
【0004】さらに、この複層ガラス板をプラスチック
材で多層化しようとする試みもあったが、プラスチック
材の“たわみ”による構成材相互の接触を防ぐために、
その間隔を広くする必要があり、全体が厚くなって、多
層化が困難になるとともに、高断熱化すればするほど、
構成材群の裏側と表側との温度変化が激しくなるため、
熱膨脹による伸縮量の違いが、長さ1m当たり、5mm
にも達するようになり、構成材が波を打ったり、バイメ
タルのように曲がり、被取付部材までも曲げてしまうと
いう致命的な問題に突き当たり、その多層化は実用に至
っていない。
【0005】一方、従来の複層ガラス板は、大きさがま
ちまちで、その殆どが誂であり、端部加工の機械化が困
難であったため、手造の範囲が多く、大量生産ができな
かった。このようなことから、これら多くの課題を解決
して、誰にでも、手軽に組み立てられ、軽くて、明る
く、断熱性と、遮音性と、意匠性及びインテリア性と、
経済性との相乗効果の大きい汎用的な断熱遮音板の開発
が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点に鑑み、
本発明は、光を透過する断熱遮音板のユニット化と多層
化を可能として、軽くて、季候の変化に伴う変形と製造
寸法誤差が吸収され、明るくて、高い断熱性と遮音性が
得られるとともに、乾燥空気を封入することなく、板内
結露が防止され、簡単に各種大きさの断熱遮音板が組み
立てられるうえ、ユニットの透過光に斑がなく、意匠的
選択性とインテリア性に優れた断熱遮音板を提供するこ
とにより、騒音透過量と室内温度差を少なくし、開口部
の結露を防止しながら、冷暖房費と消費エネルギーを節
約して、快適で健全な室内環境を得るためのトータルコ
ストダウンを行う。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、二枚の厚板ガラスの間に、極薄板を構成
要素とした複数の中空多層ユニット板(単位)を挿入し
て、従来得られなかった多層化を可能とすることによ
り、全体の厚さを薄くしながら、軽い高断熱遮音板を形
成し、空気層での層内温度差を小さくして、乾燥空気を
封入することなく、板内結露を防止する。また、ユニッ
ト板は、汎用板として、大量生産を可能とし、僅かな種
類の大きさのユニット板から、誰にでも、簡単に、各種
大きさの断熱遮音板が組み立てられるようにする。この
とき、この組立の前に、ユニット板は、予め、拭き掃除
ができるようにして、汚れのない組立を容易にする。
【0008】本発明において、ユニット板は、各種大き
さの開口部に共通する標準化された単位とし、平面的に
一列に並べたり、これを複数列に重ねて、何枚でも設け
られるようにする。また、薄板の厚さは、使用する場所
により、音に対する共鳴度、又は振動に対する共振度を
考慮して決定するとともに、薄板には、紙、ガラス、プ
ラスチック、及びこれらのラミネート板を使用し、透明
から半透明に至る光透過性の材料を使用する。
【0009】ユニット板は、これを汎用的で最も有用な
大きさとするため、様々な種類の大きさの開口部、建具
類を分析し、その結果、標準となる独自の単位を決定す
る。この大きさは、小さければ小さいほど、汎用性があ
り、一辺の長さが短いほど、“たわみ”の少ない薄板に
よる中空構成が容易になるが、あまり小さいと、意匠的
に見苦しくなったり、取付の手間がかかり、量産性も劣
るため、適切な大きさを選定する。
【0010】本発明は、極薄板(film or sh
eet)を構成要素とした中空多層板を形成するため、
各ユニット板には、薄板の面と垂直な方向に、薄板の
“たわみ”を減少し、空気層を囲む支持手段を設ける。
このとき、支持手段は、可及的薄くし、熱伝導率の小さ
い材料とするとともに、厚板ガラスとの接触部分を点接
触や線接触としたり、支持手段同士を分離することによ
り、軽量化しながら、熱橋による熱の通過量を減少す
る。また、この支持手段によって、空気層を細分化する
ことにより、ユニット板内の空気の対流を少なくして、
断熱性を向上とするとともに、細分化された複合板とし
て、音響透過損失を増大する。
【0011】本発明は、従来の厚板構成と異なり、薄板
によって中空多層板を構成して、これを容易に拭き掃除
ができるようにするためには、『薄い紙でも、これを折
り曲げることによって、剛性をもつようになり、丈夫に
なること』に着目し、薄板の周端を、この薄板が“たわ
む”方向について、固定状の端部接続とする。実験によ
り、薄板周端(周辺)を単純支持とするよりも、固定端
(固定支持)とすることにより、その中央の“たわみ
量”は、約1/4となることが確かめられる。その固定
度は、一寸手で触れた程度では抵抗感があって、ブヨブ
ヨとしない程度であり、薄板の汚れを落とすために、簡
単に拭き掃除ができる程度とし、このとき、内外の薄板
同士が接触しない程度とする。この固定状端部接続とし
ては、薄板や支持手段を一回以上曲げる(一体成形を含
む)固定状端部接続、薄板や支持手段を点接合とする固
定状端部接続、弾性のシーリング材や接着剤の滞留部を
設けた固定状端部接続、又は薄板周端を溝に嵌め込む固
定状端部接続を行う。ここで、点接合は、実験により、
薄板の“たわむ”方向に、固定状の接続を可能とする。
【0012】本発明では、従来の厚板構成と異なり、薄
板によって構成された一つ一つのユニット板が、季候の
変化に伴う温度や湿度の変化に基づく曲変形を吸収する
ためには、支持手段同士のバイメタル状の曲変形を減少
し、薄板同士の伸縮量の違いによる“たわみ”変形(波
打変形)を減少する可動構成又は膨張率低減加工を行
う。この可動構成は、薄板周端と支持手段との接続部分
の固定状端部接続(薄板が‘たわむ’方向の固定状態)
は維持しながら、薄板周端や支持手段が、薄板の面と平
行な方向に動く可動構成であって、薄板周端や支持手段
を溝に嵌め込む可動構成、薄板や支持手段を点接合とす
る可動構成、支持手段を不連続とする可動構成、弾性の
シーリング材や接着剤の滞留部を設けた可動構成、又は
薄板や支持手段を“ずらす”可動構成を行い、膨張率低
減加工としては、温度や湿度に対する伸縮量を低減する
加工を行う。ここで、点接合は、実験により、接合され
ている部分で少しずつ歪み、接合されていない部分で少
しずつ“ずれ”て可動構成の行われることが見出され
る。なお、支持手段を縦断面で分離する可動構成では、
ユニット板の辺の中央で、支持手段同士を互いに連結す
るのが望ましい。
【0013】可動構成の行われない従来方法による場
合、断熱板の温度に対する曲がり具合は、例えば、断熱
板がプラスチック製(線膨張率73.1×10−6m/
m・℃)であって、その厚さが18mmのとき、室内が
冷暖房されていて(室内側は、季候の変化によって伸縮
しない)、断熱板の外側が、夏の直射日光で熱せられ
て、55℃になり、冬の寒さで冷やされて、−15℃に
なると、辺の長さ1mに対して、断熱板の中央が約1
7.8mmも膨らんだり、窪んだりする。このため、断
熱板全体がバイメタル状曲がり、これを覆う厚板ガラス
までも曲げられる。
【0014】本発明は、薄板による構成であり、その組
立に当たって、ユニット板を無理に押し付けて挿入する
と、その押付圧により、薄板が曲げられるため、押付圧
が少なくて済む配設とするとともに、このユニット板の
表側から裏側への空気の循環がなく、高い断熱性が得ら
れるようにする。そのためには、断熱遮音板の面と平行
な方向に対する、薄板や支持手段の伸縮(冷暖房されて
いる室内側は伸縮しない)及び製造誤差を吸収する“吸
収手段”を設ける。この吸収手段としては、例えば、ユ
ニット板相互の間には、その辺に沿った方向に連続した
凹状穴と凸状突起等を設け、ユニット板群の外周には、
木材・結合材により発泡させたガラス繊維・スポンジ等
を設ける。このとき、厚板ガラスと接触する吸収手段
は、点接触や線接触としたり、ユニット板群の上部又は
横部に設けられるスポンジ等の吸収手段に対する押付圧
は、実験により、25g/cm以下とするのが望まし
い。
【0015】本発明は、ユニット板による簡易な組立式
であるため、ユニット板の伸縮量の違いや製造誤差によ
る平面的な曲がりくねり配設を防止する“均し手段”を
設けて、その組立を容易にするとともに、インテリア性
を向上する。この均し手段は、例えば、ユニット板の辺
に沿った方向に独立している凹状穴と凸状突起等とす
る。
【0016】本発明では、従来の厚板構成や密封構成と
異なり、空気層の空気が、夏の暑さと日差しで膨れた
り、冬の寒さで縮んだりして、薄板が曲げられるため、
この空気と断熱遮音板の外の空気とを連通して、その圧
力を調節し、この薄板の曲げを防止するとともに、空気
層内に、夏の高温多湿の空気が冬まで籠っていると、冬
の寒さで結露するため、この空気と冬の乾燥空気とを徐
々に(自然に)交換する連通孔を設けることによって
も、板内結露を防止する。
【0017】本発明では、意匠上、支持手段によって囲
まれる空気層の全範囲は、斑(むら)のない明るさとし
たり、外郭部材の占める面積を可及的少なくし、或い
は、これを無色透明として、ユニット板の全光線透過率
を30%〜92%とする。こうして、透明なユニット板
では、薄板部分の透過像に光学的な歪みがなく、かつ、
ユニット板全体として広い視野が得られるようにする。
【0018】本発明おいて、一体成形加工には、真空成
形、サンドブラスト真空成形、圧空成形、圧縮成形、押
出成形、射出成形、射出圧縮成形等による加工が含まれ
る。
【0019】ユニット板に施される所定の絵図は、和紙
模様や絵画などを描いたものを含む絵図、及びその透か
し絵を施したものとするうえ、薄板の内部やユニット板
の内側となる薄板に、この絵図を施して、透過光によっ
て、この絵図が見えるようにしたり、クリスタルガラス
の細粒・貝殻の細粒・金粉・銀粉のような“きらめく細
粒粉体”を蒔いた絵図とし、意匠的選択性とインテリア
性を豊かにする。
【0020】本発明の製造方法に関して、貫通材のイン
サートは、例えば、鋲や釘(樹脂製のものを含む)を超
音波等でインサートするもので、薄板と支持手段を部分
接合して、固定状端部接続を維持しながら、可動構成を
行う。
【0021】
【発明の作用】本発明が従来技術と異なる点は、二枚の
厚板ガラスの間に、季候の変化に伴う伸縮曲変形や製造
上の寸法誤差が吸収され、軽くて、明るい、薄板による
中空の多層ユニット板が簡単に挿入できるようになった
ことであり、薄板間隔を狭くして、従来得られなかった
多層化ができるようになったことである。このため、高
断熱化が容易になり、各空気層での層内温度差を小さく
して、乾燥空気を封入することなく、板内結露が防止さ
れ、誰にでも、手軽に、各種大きさの複層ガラス板が組
み立てられるようになり、製造・運搬・保管・取扱も容
易になった。従来は、季候の変化に伴う曲変形や製造上
の寸法誤差を吸収することが困難であったため、多層化
やユニット化が難しく、全体の厚さを薄くして、軽く
て、明るい高断熱板を得ることはできなかった。
【0022】特に、本発明では、支持手段を縦方向に分
離して“ずらす”可動構成としたり、ユニット板と厚板
ガラスとの接触部を、ユニット板の各辺の中央だけが厚
板ガラスに接触する部分接触(点接触・線接触)とする
ことにより、ユニット板の伸縮に伴う曲げ変形を吸収す
ることができ、また、ユニット板に“吸収手段”や“均
し手段”を設けることによって、ユニット板同士の均衡
のとれた“ずれ”が行われるようになり、ユニット板に
伸縮量の違いや寸法誤差があっても、ユニット板を真っ
直ぐに配設できる“均し配設”ができるようになった。
【0023】結露は、低温部分が存在し、そこに水分を
含む空気が接触しなければ起こらない。空気中に含まれ
る水分は、その空気の相対湿度が100%になる温度ま
で低下すると結露する。しかし、本発明の多層板では、
空気層の空気が密封されていないため、水蒸気の分圧差
によって、季候の変化と共に、板内と板外とで徐々に水
分の通過が起こり、板内空気の相対湿度は、板外空気の
相対湿度と等しくなっているとともに、多層化によっ
て、各空気層内での温度差を小さく(5℃以下に)でき
るため、板内に結露は起こらない。例えば、外気温が−
5℃で、その相対湿度が60%のとき、外気に近い空気
層の空気の温度差は、少なくとも、6℃以上にならない
と結露しない。このように、各空気層での層内温度差
を、層内空気の温度とその露点温度との差よりも、常に
小さくできるため、板内結露を防止することができる。
【0024】本発明において、ユニット板の大きさを、
常温における平面的有効寸法として、框だけで構成され
た3尺×6尺の建具(地域により、その大きさは多少異
なる)に設けられる断熱遮音板を24等分にした大きさ
とすることにより、多くの使用例を調査した結果、最も
汎用的で、最も少ない大きさの種類によって、通常使用
されるすべての断熱遮音板を提供することができる。ま
た、この大きさは、ユニット板の短辺の長さを短くでき
るため、薄板の“たわみ”を少なくすることができ、薄
板の厚さとして、0.3mm以下のプラスチックフィル
ムを使用しても、ユニット板の中間に繋(つなぎ)材の
ない多層構成とすることができる。これにより、熱の橋
渡しをする熱橋部分を少なくできるうえ、透過光に斑
(むら)のない薄板多層板とすることができるととも
に、多層化された複合板とすることによって、同じ重さ
では、単板よりも遮音性を高めることができ、軽くて、
明るく、断熱性と遮音性とインテリア性に優れた断熱遮
音板を提供することができるようになった。
【0025】本発明の組立軽量断熱遮音板は、仕切戸や
固定戸、窓の外戸や内戸として使用される。このとき、
薄板を12枚以上にし、薄板間隔を4mm以下にした無
限多層(必要な明るさが得られる限界まで多層化され
た)ユニッ板を挿入することもできるようになり、これ
によって、開口部の熱貫流率は0.3kcal/m
hr・℃に低減され、音響透過損失は36デシベルに増
大することができる。このため、冷暖房負荷を少なくで
き、室内空気と冷暖房機からの吹出空気とのエンタルピ
ー差を小さくできるうえ、その風量も減少できるように
なり、飛躍的に室内温度差を少なくして、快適で健全な
室内環境を得ることができるようになった。
【0026】ユニット板を、プラスチック製の薄板で構
成することにより、軽い多層板がつくられるうえ、低温
製造が可能となり、製造エネルギーを少なくすることが
できる。また、これを光透過性とすることによって、透
明な布団を何枚も重ねたように、明るくて、断熱遮音性
の高いユニット板とすることができるようになった。
【0027】光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板の
製造方法は、二枚の厚板ガラスの間に、複数の薄板によ
る中空多層ユニット板を、平面的に一列に並べて挿入
し、さらに、これを複数列に重ねて挿入することによっ
て、各種大きさの多層板を組み立てる工程とすることに
より、容易に断熱遮音板の断熱性能と遮音性能が高めら
れる。
【0028】この製造工程において、薄板による多層ユ
ニット板の接合を、ハイスピード恒久接合とすることに
より、耐久性の高いユニット板を大量生産することがで
きる。また、ユニット板の製造を遠心力製造法とするこ
とによって、薄板に張力を導入しながら、ユニット板を
正確な製造寸法とすることができる。
【0029】
【発明の実施例】図1は、本発明の光透過性ユニット式
組立軽量断熱遮音板1が、3尺×6尺の大きさの建具類
に嵌め込まれている状態を示す正面図である。本例で
は、断熱遮音板1が、建具類の縦框4、下框5、上框6
に嵌め込まれており、二枚のフロート厚板ガラス2の間
に、極薄板による中空の多層ユニット板3が、24枚挿
入されていて、全体として、軽くて、明るい断熱遮音板
(全光線透過率64%)が形成されている。図1におい
て、このユニット板3は、縦にして使用されているが、
横にして使用することもできる。
【0030】図2は、本発明の断熱遮音板1の正面図を
示しており、二枚の厚板ガラス2の間に、複数の薄板中
空多層ユニット板3が挿入されている。この断熱遮音板
1は、このままの状態で、開口部に取り付けてもよい
し、また、ユニット板3は、平面的に並べて挿入して
も、重ねて挿入してもよい。図2において、ユニット板
3群の外周には、厚板ガラス2とユニット板3との温度
と湿度に対する膨張率の違いによる伸縮量の違いを吸収
する吸収手段7が設けられている。
【0031】図3は、薄板による中空多層ユニット板3
の正面図であり、ユニット板3の平面的な大きさとし
て、長辺が276mm、短辺が194mmの例を示して
いる。また、図3の薄板8の外周には、支持手段9から
外側を構成する部材全体を含む外郭部材が示されてお
り、見付幅が狭く作られていて、無色透明の材料で作ら
れている。本例では、薄板8はガラス製(厚さ0.05
〜0.7mm)、外郭部材はプラスチック製となってい
るが、ユニット板3全体をプラスチック製とすることも
できる。この場合、薄板8と支持手段9とを、超音波に
よる熱溶着としたり、一体成形とすることができる。な
お、本例において、多層ユニット板3の重さは、凡そ1
60グラム/枚であり、その全光線透過率は、75%で
ある。
【0032】図4は、薄板による中空多層ユニット板3
の断面図であり、図3のB−B断面及びC−C断面(そ
れぞれユニット板3の辺の中央の断面)の拡大断面図で
ある。図4において、薄板8の周端には、支持手段9が
設けられており、その外側には、吸収手段7が設けられ
ている。これらの支持手段9は、各層(各薄板8の間)
で、不連続部10により、バラバラに分離されていて、
支持手段9のバイメタル状の変形が減少される可動構成
となっている。これにより、ユニット板3全体の伸縮量
の違いによる曲変形が減少されるとともに、不連続部1
0の部分は、密閉されることなく、各支持手段9の間
に、圧力調節孔と湿度調節孔とがスリット状に設けらて
いて、空気の流通が徐々に行われている。
【0033】図4において、吸収手段7には、ユニット
板3の各辺の縦方向に連続した凸状突起である吸収手段
7aと、凹状穴である吸収手段7bとが設けられてお
り、それぞれ他のユニット板3の吸収手段7b、7aと
噛み合って、ユニット板3全体の伸縮量の違いを吸収す
るとともに、ユニット板3の表から裏への(又は、裏か
ら表への)空気の急激な流通を防止している。本例で
は、薄板8がガラス製であり、支持手段9がプラスチッ
ク製であって、ガラスの線膨張率よりも、プラスチック
の線膨張率の方が大きいため、この吸収手段7aの凸状
突起の高さは、ユニット板3の各辺の中央から端部へと
徐々に低く(図4の7a’)なっており、吸収手段7b
の凹状穴の深さは、ユニット板3の各辺の中央から端部
へと徐々に深く(図4の7b’)なっている。このこと
は、支持手段9の室外側(冷暖房されない側で、温度変
化の激しい側)の肩11、11’についても同様であ
る。これにより、支持手段9と薄板8との季候の変化に
伴う膨張率の違いが吸収される。ここで、ユニット板3
が使用される最も高い温度のとき(最も膨張したとき)
の寸法で、支持手段9を製作しておけば、この必要はな
いが、このような高温製作が困難なことと、ユニット板
3が低温になったときには、支持手段9と薄板8との間
に、より大きな隙間が必要になってくる。
【0034】図4において、支持手段9は、滞留部12
(弾性変性シリコーンで点接合)と嵌込部13(溝に嵌
め込まれている部分を接着)により、ユニット板3の各
辺の中央部分(図4の断面部分)が、連結されて、一体
化されている。
【0035】図4において、支持手段9の外側には、ユ
ニット板3の各辺の中央に、均し手段14が設けられて
おり、ユニット板3に、特に、本例では、プラスチック
製の支持手段9に、温度や湿度の変化による伸縮量の違
いや製造上の寸法誤差があっても、ユニット板3は、厚
板ガラス2の間に挿入された状態で、各列ごとに、常
に、真っ直ぐな配設が維持されており、列の“曲がりく
ねり”が防止されていて、本発明の重要な要素となって
いる。均し手段14には、凸状突起14aと、凹状穴1
4bとがあり、それぞれ他のユニット板3の均し手段1
4b、14aと噛み合って、常に、ユニット板3の相対
的な位置が保たれ、ユニット板3の“曲がりくねり”配
設が防止されている。
【0036】図4において、線接触部15は、支持手段
9が、厚板ガラス2に接触する部分に設けられていて、
線接触(図4の15’は非接触部)となっおり、これら
の間での熱伝導の減少と、支持手段9が、その伸縮曲変
形によって、厚板ガラス2を“押し曲げる”のを完全に
防止している。
【0037】図4において、薄板8の周端は、支持手段
9の溝16に嵌め込まれており、固定状端部接続となっ
ている。これにより、薄板8の“たわみ”が減少され、
特に、薄板8aと8dは、ユニット板3を挿入する前
に、これらを100g〜150g程度の圧力で拭き掃除
しても、それぞれ内側の薄板8b、8cに接触しない
(接触すると、薄板8の表面に接触模様を生じる)よう
な固定状端部接続となっている。また、溝16は、ユニ
ット板3の各辺の中央から端部へと徐々に深く(図4の
16’)なっていて、支持手段9が収縮変形しても、薄
板8を押し曲げないようになっている。なお、薄板8と
支持手段9との固定状端部接続は、薄板8の周端や支持
手段9が曲げられ、この曲げられた部分が、釘や鋲(樹
脂製を含む)のインサートによって、止められていて
(図示されていない)もよい。
【0038】図4において、薄板8の周端には、滞留部
17が設けられており、ユニット板3の各辺の中央で点
接合となっている。この滞留部17には、無色透明の速
硬性接着剤と耐久性接着剤とが注入され、仮止接合と恒
久接合とが併用されていてる。仮止接合は、ハイスピー
ドで硬化して、速やかに、ユニット板3の製造(遠心製
造)を完了させ、恒久接合は、ゆっくりと確実に硬化し
て、耐久性を維持する。
【0039】図4において、薄板8には、プラスチック
製の薄板も使用され、熱線反射加工・紫外線吸収加工・
紫外線遮断加工が施されたり、薄板8には、ラミネート
板も使用され、薄板8の内部に、絵図が施される場合も
ある。
【0040】図4において、支持手段9は、アクリル、
MS、MBS、BS樹脂等で作るのが最も簡単であり、
射出成形によって作られ、全光線透過率93%を得るこ
とができる。また、本例では、薄板8には、厚さ0.7
mm以下の板ガラスが使用され、厚板ガラス2には、厚
さ3mm以上の板ガラスが使用されている。
【0041】図5は、ユニット板を上から見た図で、図
4のD−D視図であるが、ユニット板の各辺に共通す
る。図5において、支持手段9a、9b、9c、9d
は、不連続部10によって、バラバラに分離されてい
て、室外と室内との温度差により、各支持手段9が段階
的に異なる伸縮をしても、図5の紙面に対して垂直な面
内で自由に“ずれ”て動くようになっている。片面粘着
テープ18は、支持手段9のコーナーを連結している
が、支持手段9の“伸縮ずれ”を阻止しない。
【0042】図5において、吸収手段7a(本図では、
支持手段9c、9dの外周に設けられている)は、ユニ
ット板3の各辺の縦方向に連続した凸状突起であり、そ
の高さは、ユニット板3の各辺の中央から端部へと徐々
に低くなっている。吸収手段7a’は、この低くなって
いる部分を示している。また、吸収手段7b(本図で
は、支持手段9a、9bの外周に設けられている)は、
ユニット板3の各辺の縦方向に連続した凹状穴であり、
その深さは、ユニット板3の各辺の中央から端部へと徐
々に深くなっている。吸収手段7b’は、この深くなっ
ている部分を示している。さらに、支持手段9aの肩1
1の高さは、ユニット板3の各辺の中央から端部へと徐
々に低くなっている。支持手段11’は、この低くなっ
ている部分を示している。
【0043】図5において、均し手段14aは、ユニッ
ト板3の各辺の中央にあって、その辺の縦方向に独立し
た凸状突起であり、凹状穴である吸収手段7bの範囲に
設けられている。また、均し手段14bは、ユニット板
3の各辺の中央にあって、その辺の縦方向に独立した凹
状穴であり、凸状突起である吸収手段7aの範囲に設け
られている。
【0044】図5において、線接触部15は、支持手段
9のうちで厚板ガラス2に接触している部分であり、線
接触で接している。従って、支持手段9の他の部分は、
すべて厚板ガラス2からは離れている。この部分は、非
接触部15’で示されている。この構成により、季候の
変化によって、ユニット板3が厚板ガラス2を押し曲げ
る力は、完全に除去される。
【0045】図6は、図5のE−E視図であり、ユニッ
ト板を正面から見た拡大図である。図6において、薄板
8a(8b、8c、8dも同様)の周端に設けられた支
持手段9a(9b、9c、9dも同様)のコーナーは、
留(とめ)部19によって接合され、ここに、片面粘着
テープ18が設けられて連結されているが、この片面粘
着テープ18は、支持手段9の自由な伸縮を阻止しな
い。
【0046】図6において、均し手段14aは、ユニッ
ト板3の各辺の中央にあって、その辺の縦方向に独立し
た凸状突起であり、凹状穴である吸収手段7bの範囲に
設けられており、均し手段14bは、ユニット板3の各
辺の中央にあって、その縦方辺の向に独立した凹状穴で
あり、凸状突起である吸収手段7aの範囲に設けられて
いる。これらは、それぞれ他の吸収手段7に設けられて
いる14b、14aと噛み合わされて組み立てられる。
ここにおいても、ユニット板3の表から裏への(又は、
裏から表への)空気の急激な流通は防止されている。
【0047】図7は、図2のA−A断面図であり、本発
明の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板1の断面拡
大図である。図7は、断熱遮音板1の端部と中央の断面
を示しており、ユニット板3が厚板ガラス2の間に挿入
されている状態の周端の詳細(ジョイント部を含む)を
示している。図7において、吸収手段7a、7bは、そ
れぞれ噛み合っており、均し手段14a、14bも、そ
れぞれ噛み合っている。吸収手段7u〜7yは、ユニッ
ト板群の外周に設けられている吸収手段である。本例で
は、吸収手段7u〜7xには、吸収手段7a、7bと、
均し手段14a、14bと、線接触部15、非接触部1
5’が設けられていて、発泡ガラス繊維で作られてお
り、これに、スポンジ(EPDM)の吸収手段7yが、
両面粘着テープで接着されている。この吸収手段7u〜
7xの可動構成と長さは、支持手段9に準じ、そのコー
ナー部は、留(とめ)接合とするのが好ましい。
【0048】図7において、支持手段9に囲まれている
薄板8a、8b、8c、8d、及び厚板ガラス2の相互
間には、空気層20a、20b、20c、20d、20
eが、それぞれ一定の厚さで、斑(むら)なく形成され
ていて、光学的に一定の明るさが得られるとともに、断
熱遮音板1の使用時には、高温側から低温側へと、段階
的に温度の異なる空気層となる。この空気層の空気は密
封されていないため、その圧力や湿度は自然に調節され
る。本例では、ユニット板3が組み立てられた状態にお
いて、そのジョイント部分の厚さ21は、7mmに製造
されており、薄板8、厚板ガラス2、滞留部12、17
の接着剤、及び支持手段9は、無色透明となっている。
【0049】本発明の断熱遮音板1を、建築現場等で組
み立てる場合には、木製の枠等を使用して、傾斜組立を
行い、これを開口部等に嵌め込むのが望ましい。
【0050】図8は、複数のユニット板3が、支持手段
9や吸収手段7に設けられた“均し手段”14によっ
て、均し配設されている(ユニット板3の曲がりくねり
配設が防止され、真っ直ぐに配設されている)状態を示
している。これは本発明の特徴の一つで、この“均し手
段”14の働きによって、ユニット板3に、温度や湿度
の変化による伸縮量の違いがあっても、常に、各ユニッ
ト板3の相対的な位置は保たれている。即ち、均し手段
14は、各ユニッ板3の各辺の中央に設けられ、いつ
も、直線22の線上にあり、他のユニット板3の均し手
段14と噛み合っている。
【0051】図9は、ユニット板3の遠心製造方法の説
明図である。図9において、薄板8と支持手段9が、治
具23に収められた後、全体を矢印24のように回転す
ると、薄板8と支持手段9には遠心力が働く。この状態
で、薄板8と支持手段9との間を接合すると、薄板8や
支持手段9に寸法誤差があっても、治具23の寸法を正
確に保っておけば、支持手段9は、治具23に押し付け
られ、薄板8と支持手段9との間は、溝16(図4)内
で調節されて、ユニット板3の大きさは、高い精度で製
造される。このとき、薄板8は、その中心部から外部に
引っ張られ、薄板8には、張力が導入されて、正確な平
面状態に製造される。
【0052】本発明のユニット板には、炭素と水素と酸
素とで出来ている樹脂やガラスが使用されているため、
燃焼時に有毒ガスを発生することもなく、また、古いユ
ニット板と新しいユニット板とを、ユーザーと製造者と
の間で交換できるため、リサイクルが容易である。
【0053】
【発明の効果】本発明は、薄板を構成要素とした軽量ユ
ニット板によって多層化された断熱遮音板でありなが
ら、季候の変化によって、曲がったり、波を打ったりし
ない構成(可動構成とし、吸収手段・均し手段を設け
て、線接触とする構成)とすることができるうえ、ユニ
ット板を簡単に拭き掃除することができる。また、構成
板間に空気層が斑(むら)なく設けられていて、支持手
段の間全体を光学的に歪のない一様な明るさとすること
ができるとともに、薄板内部や内側薄板に、特殊な意匠
を施すことができ、独特のインテリア性を得ることがで
きる。
【0054】また、本発明は、従来得られなかった多層
化とユニット化により、飛躍的に、空気層が細分化さ
れ、各層内空気の温度差が小さくなるため、層内空気の
対流速度と放射による熱貫流量が低減され、透明性の布
団を何枚も重ねたように、高い断熱性と遮音性(熱貫流
率K=0.3〜1.2kcal/m・hr・℃、音響
透過損失=36〜31デシベル)を得ることができると
ともに、乾燥空気を封入することなく、断熱遮音板内の
結露を防止し、断熱遮音板外の結露を防止することがで
きる。
【0055】さらに、本発明のユニット板には、独特の
“吸収手段”や“均し手段”が設けられているため、季
候の変化や製造上の寸法誤差があっても、常に、ユニッ
ト板の相対的位置を保つことができ、均し配設をするこ
とができるとともに、誰でも、手軽に組み立てられ、組
立効率を向上することができる。
【0056】さらに、本発明は、ユニット式であり、ユ
ニット板を独自の大きさとすることにより、僅かな種類
の大きさのユニット板から、一般に使用されるすべての
断熱遮音板が組み立てられるとともに、安価に大量製造
ができるうえ、取扱・運搬・保管も簡単になる。
【0057】居住空間は、全体が何枚もの布団で包まれ
たように、遮音性は高いほどよく、また、断熱性は高い
ほど、外気の寒さや暑さによる影響が少なくなる。本発
明は、従来達成できなかった開口部の高断熱化を実現
し、冬は、人体や照明器具などの電化製品から、自然に
発生する熱だけで暖かくなり、夏は、室内で自然に発生
する熱や水分を除去するだけで涼しくなる快適冷房が可
能となり、遮音性を向上しながら、結露を防止し、大幅
に室内温度差(冷暖房負荷、又は冷暖房の強さに比例す
る)を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板の使用
状態図
【図2】光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板の正面
【図3】薄板中空多層ユニット板の正面図
【図4】薄板中空多層ユニット板の拡大断面図
【図5】薄板中空多層ユニット板の外側視図
【図6】薄板中空多層ユニット板の正面拡大図
【図7】光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板の拡大
断面図
【図8】薄板中空多層ユニット板の均し配設図
【図9】薄板中空多層ユニット板の遠心製造方法の説明
【符号の説明】
1:光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板、2:厚板
ガラス、3:薄板中空多層ユニット板、4:縦框、5:
下框、6:上框、7:吸収手段、8:薄板、9:支持手
段、10:不連続部、11:支持手段の室外側の肩、1
2:滞留部、13:嵌込部、14:均し手段、15:線
接触部、15’:非接触部、16:溝、17:薄板周端
の滞留部、18:片面粘着テープ、19:留(とめ)
部、20:空気層、21:ジョイント部分の厚さ、2
2:直線、23:治具、24:矢印。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物等の光透過性の開口部に使用され、仕
    切戸及び固定戸を含む建具類にも使用されて、熱損失低
    減部分、結露防止部分、及び騒音低減部分に使用される
    組立式軽量断熱遮音板であって、 該組立軽量板は、複数のユニット板によって多層化され
    た断熱遮音板として形成されており、該ユニット板は、
    二枚の厚板ガラスの間に挿入されていて、 該ユニット板は、その一つ一つが持ち運び可能であり、
    その一つ以上は、一枚以上の“極薄板”が構成要素とな
    っているうえ、 該薄板の面に接して、該ユニット板の面と平行に、空気
    層(空気の入った空間)が設けられていて、 該薄板の面と垂直方向に、該薄板を支持し、該薄板の
    “たわみ”を減少しながら、該空気層を囲む支持手段が
    設けられており、 該支持手段によって囲まれた空気層の全範囲は、斑(む
    ら)のない明るさとなっているとともに、 該ユニット板を構成する、少なくとも一枚以上の薄板の
    周端は、該薄板の“たわみ”を減少し、該薄板の拭き掃
    除を可能とする“該薄板の‘たわむ’方向に固定状端部
    接続”となっているうえ、 該支持手段と該薄板は、該支持手段の温度と湿度の違い
    によるバイメタル状の曲変形が減少され、該薄板の温度
    と湿度の違いによる伸縮に基づく曲変形が減少されて、
    該ユニット板全体の曲変形が減少される可動構成(ユニ
    ット板の面に対して‘垂直方向の曲変形’を‘平行方向
    の移動’に変換する)又は膨張率低減加工となってい
    て、 該ユニット板の相互間、又は該ユニット板群の外周に、
    該厚板ガラスと該ユニット板との温度と湿度に対する膨
    張率の違いによる伸縮量の違いが吸収され、これらの製
    造上の寸法誤差が吸収される“吸収手段”が設けられて
    いるとともに、 該ユニット板の各辺に、該ユニット板の伸縮量の違いと
    寸法誤差による該ユニット板の曲がりくねり配設を防止
    する“均し手段”が設けられており、 該ユニット板の面と平行な方向について、該ユニット板
    の支持手段を含み、該支持手段よりも外側を構成する外
    郭部材の占める面積と、該ユニット板が空気層に接する
    面の占める面積との面積比は、所定の全光線透過率が維
    持される比率となっているうえ、 該空気層を包む該薄板又は該外郭部材に、該空気層の空
    気の温度変化による膨張と収縮に基づく圧力差を調節し
    て、該薄板の“たわみ”を防止する圧力調節孔が設けら
    れ、季節の変化に基づく湿度差を調節して、該断熱遮音
    板内での結露を防止する湿度調節孔が設けられていて、
    これら調節孔は、該空気層の空気と該断熱遮音板外の空
    気とが徐々に流通する連通孔となっていることを特徴と
    する光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  2. 【請求項2】吸収手段が、さね、又はユニット板の各辺
    の縦方向に連続した凹状穴と凸状突起である請求項1に
    記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  3. 【請求項3】凹状穴の深さが、ユニット板の各辺の中央
    から端部へと徐々に深くなっている請求項2に記載の光
    透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  4. 【請求項4】凸状突起の高さが、ユニット板の各辺の中
    央から端部へと徐々に低くなっている請求項2に記載の
    光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  5. 【請求項5】ユニット板群の外周の吸収手段と厚板ガラ
    スとの間の熱伝導の減少と“押し曲げ防止”は、該吸収
    手段の該厚板ガラスに接触する部分が、点接触、又は線
    接触である請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽
    量断熱遮音板。
  6. 【請求項6】均し手段が、だぼ、又はユニット板の各辺
    の縦方向に独立した凹状穴と凸状突起である請求項1に
    記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  7. 【請求項7】ユニット板が、厚さ1.2mm以下の薄板
    で構成され、該薄板群の全光線透過率が30%以上であ
    る請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮
    音板。
  8. 【請求項8】外郭部材が、透明であって、該ユニット板
    の全光線透過率が30%以上である請求項1に記載の光
    透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  9. 【請求項9】ユニット板は、常温における平面的有効寸
    法が、縦框と横框とで構成された3尺×6尺の建具に設
    けられる断熱遮音板の大きさを24等分にした大きさで
    ある請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱
    遮音板。
  10. 【請求項10】和室用の開口部に使用されるユニット板
    の基本寸法は、常温における平面的な有効寸法として、
    短辺が138±12mmであって、長辺が420±24
    mm、408±24mm、又は309±24mmの四辺
    形である請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量
    断熱遮音板。
  11. 【請求項11】和室用の開口部に使用されるユニット板
    の基本寸法は、常温における平面的な有効寸法として、
    長辺が276±24mmであって、短辺が210±12
    mm、206±12mm、又は204±12mmの四辺
    形である請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量
    断熱遮音板。
  12. 【請求項12】事務室等、洋室用の開口部に使用される
    ユニット板の基本寸法は、常温における平面的な有効寸
    法として、長辺が276±24mmであり、短辺が20
    0±12mm、194±12mm、又は182±12m
    mの四辺形である請求項1に記載の光透過性ユニット式
    組立軽量断熱遮音板。
  13. 【請求項13】支持手段と厚板ガラスとの間の熱伝導の
    減少と“押し曲げ防止”は、該支持手段の該厚板ガラス
    に接触する部分が、点接触、又は線接触である請求項1
    に記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  14. 【請求項14】支持手段が、ユニット板の各辺の中央に
    おいて、互いに連結されている請求項1に記載の光透過
    性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  15. 【請求項15】支持手段の肩の高さが、ユニット板の各
    辺の中央から端部へと徐々に低くなって(ユニット板の
    中心に近くなって)いる請求項1に記載の光透過性ユニ
    ット式組立軽量断熱遮音板。
  16. 【請求項16】支持手段と薄板の可動構成は、該支持手
    段が、溝に嵌め込まれている請求項1に記載の光透過性
    ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  17. 【請求項17】支持手段と薄板の可動構成は、該支持手
    段が、該薄板の面と平行な該支持手段の縦断方向、又は
    該支持手段の横断方向に、全体的又は部分的に不連続
    (分離している)である請求項1に記載された光透過性
    ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  18. 【請求項18】支持手段と薄板の可動構成は、該支持手
    段と該薄板のうちの一以上が、該薄板の面と平行な面に
    おいて、縦又は横に“ずれる”ことによって行われてい
    る請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮
    音板。
  19. 【請求項19】支持手段と薄板の可動構成、及び薄板周
    端の固定状端部接続は、ユニット板の接合が“点接合”
    されている請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽
    量断熱遮音板。
  20. 【請求項20】点接合が、ユニット板の中央で行われて
    いる請求項19に記載の光透過性ユニット式組立軽量断
    熱遮音板。
  21. 【請求項21】支持手段と薄板の可動構成、及び薄板周
    端の固定状端部接続は、ユニット板の接合面に連続し
    て、シーリング材ないし接着剤を溜める“滞留部”が設
    けられている請求項1に記載の光透過性ユニット式組立
    軽量断熱遮音板。
  22. 【請求項22】支持手段と薄板の可動構成、及び薄板周
    端の固定状端部接続は、該薄板の周端が溝に嵌め込まれ
    ている請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断
    熱遮音板。
  23. 【請求項23】薄板の周端が嵌め込まれている溝の深さ
    が、該薄板周端の各辺の中央から端部へと徐々に深くな
    っている請求項22に記載の光透過性ユニット式組立軽
    量断熱遮音板。
  24. 【請求項24】薄板周端の固定状端部接続は、該支持手
    段又は該薄板が、一回以上、曲げられている請求項1に
    記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  25. 【請求項25】薄板と支持手段とが、一体成形加工され
    ている請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断
    熱遮音板。
  26. 【請求項26】ユニット板に、熱線反射加工、紫外線吸
    収加工、又は紫外線遮断加工が施されている請求項1に
    記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  27. 【請求項27】ユニット板に、所定の絵図が描かれてい
    る請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮
    音板。
  28. 【請求項28】ユニット板に、きらめく細粒粉体が散り
    ばめられている請求項1に記載の光透過性ユニット式組
    立軽量断熱遮音板。
  29. 【請求項29】絵図、又は細粒粉体が、ラミネートされ
    た薄板の内部に施されている請求項27又は同28に記
    載の光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板。
  30. 【請求項30】接合又は接着が、アクリル系、酢酸ビニ
    ル系、シリコーン系、又はエポキシ系の粘着剤又は光硬
    化性のものを含む接着剤、弾性シーリング材、貫通材の
    インサート、又は熱溶着(超音波溶着を含む)で行われ
    ている請求項1に記載の光透過性ユニット式組立軽量断
    熱遮音板。
  31. 【請求項31】建物等の光透過性の開口部に使用され、
    仕切戸及び固定戸を含む建具類にも使用されて、熱損失
    低減部分、結露防止部分、及び騒音低減部分に使用され
    る組立式軽量断熱遮音板であって、 該組立軽量板は、複数のユニット板によって多層化され
    た断熱遮音板として形成されており、該ユニット板は、
    二枚の厚板ガラスの間に挿入されていて、 該ユニット板は、その一つ一つが持ち運び可能であり、
    その一つ以上は、一枚以上の“極薄板”が構成要素とな
    っているうえ、 該薄板の面に接して、該ユニット板の面と平行に、空気
    層(空気の入った空間)が設けられていて、 該薄板の面と垂直方向に、該薄板を支持し、該薄板の
    “たわみ”を減少しながら、該空気層を囲む支持手段が
    設けられており、 該支持手段によって囲まれた空気層の全範囲は、斑(む
    ら)のない明るさとなっているとともに、 該ユニット板を構成する、少なくとも一枚以上の薄板の
    周端は、該薄板の“たわみ”を減少し、該薄板の拭き掃
    除を可能とする“該薄板の‘たわむ’方向に固定状端部
    接続”となっているうえ、 該支持手段と該薄板は、該支持手段の温度と湿度の違い
    によるバイメタル状の曲変形が減少され、該薄板の温度
    と湿度の違いによる伸縮に基づく曲変形が減少されて、
    該ユニット板全体の曲変形が減少される可動構成(ユニ
    ット板の面に対して‘垂直方向の曲変形’を‘平行方向
    の移動’に変換する)又は膨張率低減加工となってい
    て、 該ユニット板の相互間、又は該ユニット板群の外周に、
    該厚板ガラスと該ユニット板との温度と湿度に対する膨
    張率の違いによる伸縮量の違いが吸収され、これらの製
    造上の寸法誤差が吸収される“吸収手段”が設けられて
    いるとともに、 該ユニット板の各辺に、該ユニット板の伸縮量の違いと
    寸法誤差による該ユニット板の曲がりくねり配設を防止
    する“均し手段”が設けられており、 該ユニット板の面と平行な方向について、該ユニット板
    の支持手段を含み、該支持手段よりも外側を構成する外
    郭部材の占める面積と、該ユニット板が空気層に接する
    面の占める面積との面積比は、所定の全光線透過率が維
    持される比率となっているうえ、 該空気層を包む該薄板又は該外郭部材に、該空気層の空
    気の温度変化による膨張と収縮に基づく圧力差を調節し
    て、該薄板の“たわみ”を防止する圧力調節孔が設けら
    れ、季節の変化に基づく湿度差を調節して、該断熱遮音
    板内での結露を防止する湿度調節孔が設けられていて、
    これら調節孔は、該空気層の空気と該断熱遮音板外の空
    気とが徐々に流通する連通孔となっている光透過性ユニ
    ット式組立軽量断熱遮音板において、 該二枚の厚板ガラスの間に、該複数のユニット板を、平
    面的に、一列に並べて挿入し、又は複数列に重ねて挿入
    するとともに、該複数のユニット板を、縦に使用した
    り、横に使用したりすることによって、各種大きさの断
    熱遮音板を組み立てる工程を備えた光透過性ユニット式
    組立軽量断熱遮音板の製造方法。
  32. 【請求項32】ユニット板の接合は、ホットメルト樹
    脂、粘着剤、頭(傘)の形状が星形を成す貫通材のイン
    サート、弾性シーリング材、変性シリコーン又は光硬化
    性樹脂を含む弾性接着剤、及び超音波による熱溶着(溶
    融リブ付)のうちの一以上で行い、ハイスピード恒久接
    合を行う工程を備えた請求項31に記載の光透過性ユニ
    ット式組立軽量断熱遮音板の製造方法。
  33. 【請求項33】ユニット板の薄板と支持手段との接着時
    に、使用される接着剤が硬化するまで、これらを該薄板
    の面の中点を中心として回転し、これらに作用する遠心
    力によって、該薄板全体に張力を与え、該支持手段を所
    定の大きさの型に押し付けつつ、これらの寸法誤差を吸
    収せしめながら接着することにより、該薄板に張力を導
    入するとともに、該ユニット板を高精度で所定の大きさ
    に作る工程を備えた請求項31に記載の光透過性ユニッ
    ト式組立軽量断熱遮音板の製造方法。
JP7130930A 1994-04-21 1995-04-20 光透過性ユニット式組立軽量断熱遮音板及びその製造方法 Pending JPH084440A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117775257A (zh) * 2022-09-28 2024-03-29 株式会社岩谷技研 飞行体用容器

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